JP2843662B2 - 顕色剤組成物及び感圧記録紙 - Google Patents

顕色剤組成物及び感圧記録紙

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JP2843662B2
JP2843662B2 JP2238506A JP23850690A JP2843662B2 JP 2843662 B2 JP2843662 B2 JP 2843662B2 JP 2238506 A JP2238506 A JP 2238506A JP 23850690 A JP23850690 A JP 23850690A JP 2843662 B2 JP2843662 B2 JP 2843662B2
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、顕色剤組成物及びそれを含む塗液を塗布し
てなる耐熱性、耐光性に優れた感圧記録紙に関する。
「従来の技術」 感圧記録紙には電子供与性有機発色剤(以下単に発色
剤と記す)等を溶解した油性物質を内包するマイクロカ
プセルを主成分とする発色剤カプセル組成映を支持体の
片面に塗布した上用紙と、支持体の片面に上記発色剤と
接触したときに呈色する電子受容性顕色剤(以下単に顕
色剤と記す)を主成分とする顕色剤組成物を塗布し、反
対面に発色剤カプセル組成物を塗布した中用紙、及び支
持体の片面に顕色剤組成物のみを塗布した下用紙等の各
種シートがあり、一般に上用紙−下用紙、或いは上用紙
−中用紙−下用紙の順に組み合わせて複写セットとして
実用されている。また、支持体の同一面上に発色剤と顕
色剤を塗布して一枚で感圧記録可能とした自己発色型感
圧記録紙もその一形態として知られている。
かかる感圧記録紙の顕色剤としては、酸性白土、活性
白土、アタパルジャイト、ゼオライト、ベントナイト、
シリカ、ケイ酸アルミ等の如き無機顕色剤と、フェノー
ル−アルデヒド重合体、フェノール−アセチレン重合体
等のフェノール重合体、芳香族カルボン酸あるいはその
誘導体の多価金属塩等の有機顕色剤が知られている。
このうちサリチル酸誘導体の亜鉛塩は顕色能に優れて
いる(特公昭51−25174号,特公昭55−1195号)。しか
しこれらのサリチル酸誘導体の亜鉛塩においても一層耐
光性や耐熱性を改善することが要請されている。即ち、
太陽光に曝されると印字濃度が低下してしまったり或い
は高温条件下に保存すると印字濃度が低下する等の問題
は依然として解決されていないのが現状である。
「発明が解決しようとする課題」 本発明は、上記の問題を解決し、耐熱性及び耐光性に
優れた感圧記録紙を提供することを目的とする。
「課題を解決するための手段」 本発明は、3−イソノニルサリチル酸亜鉛、3−セカ
ンダリデシルサリチル酸亜鉛、3−セカンダリドデシル
サリチル酸亜鉛、3−イソドデシルサリチル酸亜鉛より
選ばれる少なくとも1種の3−アルキルサリチル酸亜鉛
100重量部に対し、3,5−ジ(α−メチルベンジル)サリ
チル酸亜鉛25−400重量部を均一に混合した顕色剤組成
物である。
本発明では、3−アルキルサリチル酸亜鉛100重量部
に対し、好ましくは3,5−ジ(α−メチルベンジル)サ
リチル酸亜鉛50〜190重量部を均一に混合する。
3−アルキルサリチル酸亜鉛は3−イソドデシルサリ
チル酸亜鉛であることが好ましい。
また本発明は、3−アルキルサリチル酸亜鉛と3,5−
ジ(α−メチルベンジル)サリチル酸亜鉛を加熱溶融す
ることにより均一に混合した顕色剤組成物を開示する。
本発明は3−アルキルサリチル酸亜鉛と3,5−ジ(α
−メチルベンジル)サリチル酸亜鉛を有機溶媒に溶解す
ることにより均一に混合した顕色剤組成物を開示する。
更に本発明は上記顕色剤組成物を含有する感圧記録紙
である。
「作用」 本発明は、上記特定のサリチル酸亜鉛塩を特定の割合
で均一に混合して使用することにより耐熱性及び耐光性
ともに優れた感圧記録紙を提供するものであり、このよ
うな効果はサリチル酸亜鉛塩を単独で使用することによ
っては得られない。
3−アルキルサリチル酸の亜鉛塩としては、3−イソ
ノニルサリチル酸亜鉛、3−セカンダリデシルサリチル
酸亜鉛、3−セカンダリドデシルサリチル酸亜鉛、3−
イソドデシルサリチル酸亜鉛が挙げられる。これらは単
独で、又は混合して使用される。ここでイソノニル基と
はプロピレン三量体の付加によって生成する基であり、
セカンダリデシル基とはノルマルデセンの付加によって
生成する基、セカンダリドデシル基とはノルマルドデセ
ンの付加によって生成する基、イソドデシル基とはプロ
ピレン四量体又は1−ブテン三量体の付加によって生成
する基の総称として定義する。
これらの顕色剤は、顕色能及び耐光性に優れている。
ただし、これらを用いた感圧記録紙は高温の環境に長時
間保持されればその顕色が徐々に低下する欠点を有して
いる。これは酸素の全く存在しない雰囲気では見られな
い現象で有ることから、置換基であるイソノニル基、セ
カンダリデシル基、セカンダリドデシル基又はイソドデ
シル基の自動酸化作用によりパーオキサイドが生成し、
その減感性のために顕色能が低下するものと推測され
る。ところが3,5−ジ(α−メチルベンジル)サリチル
酸亜鉛を上記のように併用すると、耐熱性に優れ、しか
も顕色能及び耐光性にも優れた感圧記録体が得られる。
このような効果を得るためには3−アルキルサリチル
酸亜鉛塩100重量部に対し、3,5−ジ(α−メチルベンジ
ル)サリチル酸亜鉛を25〜400重量部混合する必要があ
り、好ましくは50〜190重量部である。
両物質を均一に混合する方法としては加熱溶融、また
は有機溶媒に溶解する等の方法が好ましい。加熱溶融温
度は好ましくは130〜220℃、より好ましくは170〜200℃
である。特に有機溶媒中で両物質を加熱溶解し均一に混
合する方法が好ましい。
以下に顕色剤分散液を調製する方法の一例として有機
溶媒に溶解する方法について記載する。まず前記した顕
色剤を有機溶剤に溶解し、水性媒体中に乳化分散する。
有機溶剤としては、水に対する溶解性が比較的小さく、
顕色剤の溶解性が良いこと、沸点が低いこと、また分散
液の調製中に化学的な変化を受け難いこと等の諸性質が
要求される。
有機溶剤の具体的な例としては、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン、クロロホルム、四塩化炭素、トリクロロ
エタン、クロルベンゼン、メチルエチルケトン、メチル
イソブチルケトン、酢酸エチル、酢酸ブチル、ブタノー
ル、アミルアルコールまたはメチルターシャリブチルエ
ーテル等が挙げられる。
有機溶剤の使用量は、目的とする分散粒子の大きさ等
に応じて適宜調節されるが、顕色剤100重量部に対して5
00重量部以下程度の範囲で調節するのが望ましい。
又、乳化分散させる場合、水性媒体中に含有させる分
散剤としては、例えばアルキル硫酸エステルのアルカリ
塩、アルキルベンゼンスルホン酸のアルカリ塩、アルキ
ルナフタレンスルホン酸のアルカリ塩、オイレン酸アミ
ドスルホン酸のアルカリ塩、ジアルキルスルホコハク酸
のアルカリ塩等のアニオン性界面活性剤、ポリオキシエ
チレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エ
ステル等のノニオン性界面活性剤、アラビアガム、アル
ギン酸ナトリウム、寒天、ゼラチン等の天然高分子物
質、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセ
ルロース、カルボキシメチル化澱粉、リン酸化澱粉、リ
グニンスルホン酸ナトリウム等の半合成高分子物質、メ
チルビニルエーテル・無水マレイン酸共重合体、エチレ
ン・無水マレイン酸共重合体、スチレン・無水マレイン
酸共重合体、アクリル酸重合体、アクリル酸・メタクリ
ル酸メチル共重合体、アクリル酸・アクリルアミド共重
合体、ビニルベンゼンスルホン酸重合体等の重合体や共
重合体のアルカリ塩、ポリビニルアルコール、ポリアク
リルアミド、ビニルカルボン酸エステル・アクリルアミ
ド共重合体等の合成高分子物質等が挙げられるが、これ
らの中でも特にビニルカルボン酸エステル・アクリルア
ミド共重合体が好ましい。重合度が100以上であり、少
なくともアクリルアミド70〜96モル%とアクリル酸、メ
タクリル酸、イタコン酸叉はマレイン酸の炭素数4以下
のアルキル叉はマレイン酸の炭素数4以下のアルキル叉
はアルコキシアルキルエステル4−30モル%の共重合比
を有するアクリルアミド共重合体は保護コロイド性が大
きく、また起泡性が小さいために特に好ましい。
これら分散剤の使用量は目的とする分散粒子の大きさ
等に応じて適宜調節されるが、好ましくは顕色剤100重
量部に対して1〜30重量部程度の割合で調節される。
叉、これら分散剤の使用は単独であっても、2種以上
の併用であっても構わない。
次に、調整された顕色剤の水分散液は、加熱処理によ
り、有機溶剤が蒸留除去され、真球状の粒子からなる顕
色剤水分散液として調製される。
こうして得られた顕色剤組成物水分散液または、加熱
溶融後の混合顕色剤組成物を更に微粉砕することが望ま
しい。微粉砕を行う分散機としては例えばボールミル、
ペブルミル、サンドグラインダー(縦型,横型)、コボ
ルミル、アトライター、ダイノミル等の如く粉砕メディ
アを使用する各種のサンドミル型粉砕機、3本ロールミ
ル、高速インペラー分散機、高速ストーンミル、高速度
衝撃ミル等の高速グラインド装置等が挙げられるが、処
理条件設定の容易さ、粉砕効率等を考慮するとサンドミ
ル型粉砕機(縦型,横型)と高速インペラー分散機が好
ましく、その中でもサンドミル型粉砕機(縦型,横型)
がより好ましい。
更に、顕色剤組成物を製造する場合に、目的に応じ
て、酸化防止剤、紫外線吸収剤、可塑剤(エステル、ア
ミド、エーテル等)、有機高分子化合物(ポリスチレ
ン、ポリ−α−メチルスチレン等)、無機顔料(酸化亜
鉛,酸化チタン等)を適宜添加することができる。これ
らの助剤等の添加量も特に限定しないが、通常は顕色剤
100重量部に対して0.05部〜20重量部程度含有させる。
次に、このようにして得られた顕色剤分散液に通常は
更に接着剤を添加して顕色剤層形成用塗液を調製する。
接着剤としては、例えば澱粉、カゼイン、アラビアゴ
ム、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルアルコー
ル、スチレン・ブタジエン共重合体ラテックス、酢酸ビ
ニル系ラテックス等が挙げられる。さらに、酸化亜鉛、
酸化マグネシウム、酸化チタン、水酸化アルミニウム、
炭酸カルシウム、硫化マグネシウム、硫化カルシウム等
の無機顔料や感圧複写紙製造分野で公知の各種助剤を適
宜添加することができる。
支持体への顕色剤層用塗液の塗布量は特に限定しない
が乾燥重量で2〜8g/m2程度である。かくして調製され
た顕色剤層用塗液は、エアーナイフコーター、ブレード
コーター、ロールコーター、サイズプレスコーター、カ
ーテンコーター、ショートドウェルコーター等の通常の
塗布装置によって上質紙、コート紙、合成紙、フィルム
等の支持体上に塗布され、感圧複写紙として仕上げられ
る。
なお、本発明の方法は、支持体の同一面に顕色剤層と
発色剤層を有するか、あるいは顕色剤塗液とカプセル化
した発色剤を含む塗液の混合塗布層を有する自己発色型
感圧複写紙(所謂セルフコンテンド型)にも勿論応用す
ることが出来る。
「実施例」 以下に、本発明の効果を一層明確にするため、実施例
及び比較例を記載するが、本発明はこれらに限定される
ものではない。また、例中の「部」及び「%」は特に断
らない限りそれぞれ「重量部」及び「重量%」を表わ
す。
実施例1 水50gを含有する3,5−ジ(α−メチルベンジル)サリ
チル酸亜鉛塩の粉末550gと、3−イソドデシルサリチル
酸亜鉛塩500gを良く混合し、180℃に加熱設定された1
インチのダブルスクリュー押出機で、平均滞留時間が30
秒間になるようにして混練した。押し出されたストラン
ドを空冷して、約300メッシュに粉砕した。この粉末100
g、アクリルアミド共重合体4g及び炭酸ナトリウム0.2g
を含む水溶液400g及び径1.4mmのガラスビーズ500mlを冷
却ジャケットの付いた内容積1000mlのポット式サンドミ
ル(五十嵐機械製造株式会社製;モデルTSG 4H)に仕込
み、冷却ジャケットに−15℃のブラインを通しつつ、毎
分2300回の回転数で、内容物が加熱されないように注意
しながら、回転を断続しつつ、合計回転時間が20分にな
るように湿式微粉砕した。ガラスビーズを除去して不揮
発成分38%で、平均粒子径が1.8μの顕色剤分散液を得
た。
実施例2 かきまぜ機と温度計を備えた内容積20000mlのステン
レススチール製の円筒型容器に水2000g及び硫酸亜鉛
(7水塩)300gを入れ、溶解させる。これに3,5−ジ
(α−メチルベンジル)サリチル酸ナトリウム10%水溶
液5000gを内容物を激しくかきまぜながら添加する。複
分解によって容器内はただちにチキソトロピック状のド
ロッとした液になる。ここで3−イソドデシルサリチル
酸亜鉛塩500gを含むメチルイソブチルケトン溶液900gを
短時間のうちに加える。チキソトロピック状のドロッと
した内容物の流動性が次第に良くなるので、流動しやす
くなったら、容器を加熱して内容物の温度を75℃にして
静置する。上層に水相が下層に油相が分離するので油層
を全量取り出し、これを内容積5000mlの硬質ガラス製の
ビーカーに移す。これを更に、水600g、炭酸ナトリウム
2.5g、ポリビニルアルコール(ケン化度;98%、重合度
約1700)5%水溶液500g及びアクリル酸エチルとアクリ
ルアミドの共重合体25%、水溶液60gを加え、35℃ない
し40℃の範囲でホモミキサー(モデルM、特殊機化工業
株式会社製)毎分8800ないし9000回の回転数により20分
間乳化操作を行うことによって水中油型の乳化液が得ら
れる。これをかきまぜ機、温度計及び蒸留口のついた内
容積10000mlの硬質ガラス製三つ口フラスコに移し、更
に水2000gを加えてから内容物をゆっくりかきまぜなが
らフラスコを加熱して沸騰させる。蒸留口からメチルイ
ソブチルケトン及び一部の水を取り出すと、内容物はメ
チルイソブチルケトンを含まない不揮発成分38%で、平
均粒子径が2.0μの顕色剤分散液を得た。
実施例3 3,5−ジ(α−メチルベンジル)サリチル酸亜鉛塩60
部,3−イソノニルサリチル酸亜鉛塩40部をトルエン100
部に溶解し、3.0%のポリビニルアルコール水溶液にホ
モミキサーを用いて乳化し、その後トルエンを留去して
不揮発成分38%で、平均粒子径が1.5μの顕色剤分散液
を得た。
実施例4 3,5−ジ(α−メチルベンジル)サリチル酸亜鉛塩40
部,3−セカンダリドデシルサリチル酸亜鉛塩60部をキシ
レン100部に溶解し、3.0%のポリビニルアルコール水溶
液にホモミキサーを用いて乳化し、その後キシレンを留
去して不揮発性成分38%で、平均粒子径が1.6μの顕色
剤分散液を得た。
実施例5 かきまぜ機と温度計を備えた内容積20000mlのステン
レススチール製の円筒型容器に水2000g及び硫酸亜鉛
(7水塩)400gを入れ、溶解させる。これに3,5−ジ
(α−メチルベンジル)サリチル酸ナトリウム10%水溶
液4250gを内容物を激しくかきまぜながら添加する。複
分解によって容器内はただちにチキソトロピック状のド
ロッとした液になる。ここでα−メチルスチレンとスチ
レンの共重合体(共重合比;40対60モルパーセント、平
均分子量;約1500)150gと3−イソドデシルサリチル酸
亜鉛塩425gを含むメチルイソブチルケトン溶液900gを短
時間のうちに加える。チキソトロピック状のドロッとし
た内容物の流動性が次第に良くなるので、流動しやすく
なったら、容器を加熱して内容物の温度を75℃にして静
置する。上層に水相が下層に油相が分離するので油層を
全量取り出し、これを内容積5000mlの硬質ガラス製のビ
ーカーに移す。これを更に、水600g、炭酸ナトリウム2.
5g、アクリル酸エチルとアクリルアミドの共重合体6%
水溶液560gを加え、35℃ないし40℃の範囲でホモミキサ
ーで(モデルM、特殊機化工業株式会社製)毎分8800な
いし9000回の回転数により20分間乳化操作を行うことに
よって水中油型の乳化液が得られる。これをかきまぜ
機、温度計及び蒸留口のついた内容積10000mlの硬質ガ
ラス製三つ口フラスコに移し、更に水2000gを加えてか
ら内容物をゆっくりかきまぜながらフラスコを加熱して
沸騰させる。蒸留口からメチルイソブチルケトン及び一
部の水を取り出し、メチルイソブチルケトン及び一部の
水を取り出し、メチルイソブチルケトンを含まない不揮
発発生分38%で、平均粒子径が1.1μの顕色剤分散液を
得た。
実施例6 実施例5においてα−メチルスチレンとスチレンの共
重合体(共重合比;40対60モルパーセント、平均分子
量;約1500)150gを加えるところを120gとし、更にN,N
−ジブチルラウロイルアミド30gを加える以外は実施例
5と同様にして不揮発成分38%で、平均粒子径が1.3μ
の顕色剤分散液を得た。
比較例1 実施例1において、水50gを含有する3,5−ジ(α−メ
チルベンジル)サリチル酸亜鉛塩の粉末550gと、3−イ
ソドデシルサリチル酸亜鉛塩500gを良く混合する代わり
に、水50gを含有する3,5−ジ(α−メチルベンジル)サ
リチル酸亜鉛塩の粉末1050gのみを使用した以外は実施
例1と同様にして不揮発成分38%で、平均粒子径が1.9
μの顕色剤分散液を得た。
比較例2 実施例1において、水50gを含有する3,5−ジ(α−メ
チルベンジル)サリチル酸亜鉛塩の粉末550gと、3−イ
ソドデシルサリチル酸亜鉛塩500gを良く混合する代わり
に、水50gを含有する3−イソドデシルサリチル酸亜鉛
塩1050gのみを使用した以外は実施例1と同様にして不
揮発成分38%で、平均粒子径が1.7μの顕色剤分散液を
得た。
比較例3 実施例3において3,5−ジ(α−メチルベンジル)サ
リチル酸亜鉛塩60部と3−イソノニルサリチル酸亜鉛塩
40部をトルエン100部に溶解する代わりに3,5−ジ(α−
メチルベンジル)サリチル酸亜鉛塩90部と3−イソノニ
ルサリチル酸亜鉛塩10部をトルエン100部に溶解する以
外は実施例3と同様にして不揮発成分38%で、平均粒子
径が1.7μの顕色剤分散液を得た。
比較例4 実施例4において3,5−ジ(α−メチルベンジル)サ
リチル酸亜鉛塩40部と3−セカンダリドデシルサリチル
酸亜鉛塩60部をキシレン100部に溶解する代わりに3,5−
ジ(α−メチルベンジル)サリチル酸亜鉛塩10部と3−
セカンダリドデシルサリチル酸亜鉛塩90部をトルエン10
0部に溶解する以外は実施例4と同様にして不揮発成分3
8%で、平均粒子径が1.4μの顕色剤分散液を得た。
実施例7 実施例3において3,5−ジ(α−メチルベンジル)サ
リチル酸亜鉛塩60部と3−イソノニルサリチル酸亜鉛塩
40部をトルエン100部に溶解する代わりに3,5−ジ(α−
メチルベンジル)サリチル酸亜鉛塩70部と3−イソノニ
ルサリチル酸亜鉛塩30部をトルエン100部に溶解する以
外は実施例3と同様にして不揮発成分38%で、平均粒子
径が1.7μの顕色剤分散液を得た。
実施例8 実施例4において3,5−ジ(α−メチルベンジル)サ
リチル酸亜鉛塩40部と3−セカンダリドデシルサリチル
酸亜鉛塩60部をキシレン100部に溶解する代わりに3,5−
ジ(α−メチルベンジル)サリチル酸亜鉛塩30部と3−
セカンダリドデシルサリチル酸亜鉛塩70部をトルエン10
0部に溶解する以外は実施例4と同様にして不揮発成分3
8%で、平均粒子径が1.4μの顕色剤分散液を得た。
比較例5 実施例2において、3−イソドデシルサリチル酸亜鉛
500g使用する代わりに4−イソドデシルサリチル酸亜鉛
500gを使用した以外実施例2と同様にして不揮発成分38
%で、平均粒子径が2.5μの顕色剤分散液を得た。
〔顕色剤塗液の調製〕
上記の処理で得られた13種類の38%の顕色剤組成物分
散液16部、炭酸カルシウム94部、水100部を混合分散
し、さらにバインダーとして10%のポリビニルアルコー
ル水溶液50部、50%のカルボキシ変性SBRラテックス(S
N−307,住友ノーガタック社製)10部を混合分散して顕
色剤塗液を調製した。
〔感圧複写紙用顕色紙の製造〕
上記顕色剤塗液を40g/m2の原紙の片面に乾燥重量が5g
/m2となるように塗布、乾燥して感圧複写紙用顕色紙を
得た。
かくして得られた13種類の感圧複写紙用顕色紙につい
て以下の品質評価試験を行いその結果を第1表に示し
た。
〔上用紙の作成〕
アルキル化ナフタレンにクリスタルバイオレットラク
トンを溶解し、この油性液をマイクロカプセル化して調
製したカプセル塗液を上質紙の片面に乾燥重量が4g/m2
となるように塗布、乾燥して上用紙を得た。
発色性試験 顕色紙と上用紙を塗布面同士が対向するように重ね合
わせ100kg/cm2の荷重かけて発色像を形成し、1時間後
(20℃,65%)に発色像をマクベス濃度計で測定した
(数値が大きい程良好である)。
耐熱性試験 顕色紙と上用紙を塗布面同士が対向するように重ね合
わせ100kg/cm2の荷重をかけて発色像を形成し、1時間
後(20℃,65%)に、100℃の熱風乾燥機中に5時間放置
する。その後取り出して、発色像をマクベス濃度計で測
定する(数値が大きい程良好である)。
耐光性試験 顕色紙と上用紙を塗布面同士が対向するように重ね合
わせ100kg/cm2の荷重をかけて発色像を形成し、1時間
後(20℃,65%)に、太陽光に12時間当てる。その後、
発色像をマクベス濃度計で測定した(数値が大きい程良
好である)。
「効果」 第1表の結果より、本発明の感圧複写紙は、耐熱性、
耐光性に優れることが分かる。
フロントページの続き (72)発明者 斉藤 寅之助 大阪府茨木市五日市1丁目10番24号 株 式会社三光開発科学研究所内 (72)発明者 小田 茂 大阪府茨木市五日市1丁目10番24号 株 式会社三光開発科学研究所内 (56)参考文献 特開 平3−227687(JP,A) 特開 平1−145189(JP,A) 特表 平2−500428(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41M 5/155

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】3−イソノニルサリチル酸亜鉛、3−セカ
    ンダリデシルサリチル酸亜鉛、3−セカンダリドデシル
    サリチル酸亜鉛、3−イソドデシルサリチル酸亜鉛より
    選ばれる少なくとも1種の3−アルキルサリチル酸亜鉛
    100重量部に対し、3,5−ジ(α−メチルベンジル)サリ
    チル酸亜鉛25〜400重量部を均一に混合した顕色剤組成
    物。
  2. 【請求項2】3−アルキルサリチル酸亜鉛100重量部に
    対し、3,5−ジ(α−メチルベンジル)サリチル酸亜鉛5
    0〜190重量部を均一に混合した請求項(1)記載の顕色
    剤組成物。
  3. 【請求項3】3−アルキルサリチル酸亜鉛が3−イソド
    デシルサリチル酸亜鉛である請求項(1)又は(2)記
    載の顕色剤組成物。
  4. 【請求項4】3−アルキルサリチル酸亜鉛と3,5−ジ
    (α−メチルベンジル)サリチル酸亜鉛を加熱溶融する
    ことにより均一に混合した請求項(1),(2)又は
    (3)記載の顕色剤組成物。
  5. 【請求項5】3−アルキルサリチル酸亜鉛と3,5−ジ
    (α−メチルベンジル)サリチル酸亜鉛を有機溶媒に溶
    解することにより均一に混合した請求項(1),(2)
    又は(3)記載の顕色剤組成物。
  6. 【請求項6】請求項(1),(2),(3),(4)ま
    たは(5)記載の顕色剤組成物を含有する感圧記録紙。
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