JPS5840848Y2 - 歩行型移動脱穀機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、機体前部にエンジン部、機体中央部に扱胴軸
芯を機体前後に向けて配設した脱穀部、機体中央部−側
で機体前後方向に脱穀フィードチェーン、機体後部の前
記脱穀フィードチェーンの後方に排ワラカッター装置、
機体後部中央部に穀粒充填部、機体後部で前記排ワラカ
ッター装置とは反対側に操縦部をそれぞれ配設した歩行
型移動脱穀機に関する。

上記の如く、機体前部にエンジン部、機体中央部に扱胴
軸芯を機体前後力向に向け、かつ、選別風を扱胴軸芯に
直交する力量に向けた脱穀部を配設した歩行型移動農機
は、刈取茎稈を機体前部から後方に向けてスムーズに移
送でき、かつ、機体前後長さを比較的短かくできる点で
有利であるが、このように各装置を配置したことによっ
て、脱穀フィードチェーンは脱穀部の横、即ち機体中央
部−側で機体前後力向に位置することになり、又効率上
、排ワラカッター装置は機体後部でこのフィードチェー
ンよりの直後方位置に、脱穀粒を袋詰める穀粒充填部は
扱胴の直下近くに設けられる一番物取出し装置に近づけ
て機体後部の中央部に位置することになる。

そして操縦部は、操縦がしやすくかつ袋交換作業が便利
なように穀粒充填部に近づけて機体後部に設けるが、安
全性の点で排ワラカッター装置からは離すことが望１し
く、かつすでに機体後部は穀粒充填部と排ワラカッター
装置で占められているので、必然的に機体後部で前記排
ワラカッター装置の反対側に配設することになる。

上記のような各部の配設により全体をコンパクトに、か
つ各部を効率的に連けいできるが、との配設によると操
縦部の前に脱穀部の排塵口が位置することになり、その
結果、操縦部に飛来する塵埃の量が多くなり、機体走行
に伴って操縦者が飛散する塵埃の中に突入することにな
って、操縦者環境が悪くなるという問題があった。

そこで、これを避けるべく排塵を下向きに流動させるよ
うにすることが考えられるが、前記排塵口からの塵埃の
全量を下向きに流動させるようにすると、走行装置に絡
み付く塵埃の量が多くなったり、操縦者が追従歩行しに
くくなるというトラブルを招く問題があった。

本考案は、操従部の前に排塵口が位置することになった
ことによる上記のようｉ問題点を回避できるようにする
ことを目的としたものであり、雪泥した歩行型移動脱穀
機において、操縦部の前に位置する脱穀部の排塵口に排
塵を下向きに吐出させるために排塵の流動方向を変える
ガイド壁を設けると共に、該ガイド壁の案内終端部の地
上高を、前記操縦部に近い側で小にかつ遠い側で大に構
成しである事を特徴とする。

すなわち、前記ガイド壁を上記構成にすれば、排塵口か
ら吐出される塵埃のうちの一部だけが操縦部に近い側に
排出されると共に、その流動方向が下向きとなり、そし
て残りの塵埃が操縦部に遠い側に横向きに排出されるの
であり、その結果、空中に飛散する塵埃の量を抑制でき
るとともに、その塵埃の飛散箇所が操縦部から離れた箇
所となるので、操縦部への塵埃飛散を抑制できるととも
に、下向きに流動させる塵埃の量を抑制できるのであり
、全体として、操縦者環境の悪化を極力防止しながら、
上記トラブル発生を極力回避できるに至った。

以下に、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。

前部にエンジン部１を後部−例に操縦部２を夫夫装備し
であるクローラ式走行機台３に、前記エンジン部ｌと操
縦部２との間に位置させて横向き型の脱穀部４を設けて
、追従歩行しながら操縦するようにした歩行型コンバイ
ン本体を構成しである。

殻稈引起し装置５、殻稈刈取り装置６、及び刈取り殻稈
を前記脱穀部４の一側力（前記操縦部２とは反対側の一
側力）で機体前後力向に設けた脱穀フィードチェーン７
の始端部に搬送供給する装置８から成る前処理部をコン
バイン本体の前部に配設し、そして前記脱穀フィードチ
ェーン７により供給される前記脱穀部４からの排ワラを
細断するシリンダ型の排ワラカッター装置９を機体後部
で前記フィードチェーン７の後方に配設ヒ又穀粒搬送装
置ｌＯにより搬送供給される前記脱穀部４からの脱穀粒
を袋詰めする穀粒充填部１１を機体後部中央部で前記脱
穀部４の後部に配設し、もって、走行に伴って、植立殻
稈の引起し、刈取り、刈取り殻稈の脱穀処理、脱穀部ワ
ラの細断処理、及び脱穀粒の袋詰めを行えるようにしで
ある。

以上述べたよう々各部の配設により、前記脱穀部４の排
塵口１２は前記操縦部２の藺に位置することになるので
、との排塵口１２にそこから吐出される排塵の流動力向
を変えるガイド壁Ｉ３を設けである。

前記ガイド壁１３を構成するに、前記脱穀部４の機体前
後力向側壁の夫々を機体前後力向に延長した両側壁延長
部分１４．１５と脱穀部４の天上壁を機体横力向にかつ
地面側に向けた傾斜状態で延長した天上塗延長部分１６
とから、前記排塵口１２から吐出される塵埃を案内する
排塵ケースを形成し、との排塵ケースから吐出される塵
埃を案内するガイド部材１７を前記排塵ケースの開口端
から垂下させである。

前記ガイド部材１７ば、前記天上塗延長部分１６から垂
下させる横垂れ部分１８と前記前側壁延長部分１４から
垂下させる前垂れ部分１９と前記後側壁延長部分１５か
ら垂下させる後垂れ部分２０とを持たせるべく、一枚物
のゴム板をコ字状に屈曲させた垂れゴムをもって構成し
である。

前記横垂れ部分１８の排塵案内終端部に釦ける前記操縦
部２に近い側の地上高Ｈ１を小に、前記操縦部２に遠い
側の地上高Ｈ２を犬に夫々構成し、もって、前記排塵口
１２から吐出される塵埃のうち前記操縦部２に近い側に
吐出されるものの流動方向が、前記横垂れ部分１８の地
上高が小なる部分と前記後型れ部分２０との案内作用に
より下向きとなり、そして前記操縦部２から遠い側に吐
出されるものの流動力向が、前記横垂れ部分１８の地上
高が犬なる部分の案内作用により横向きとなるようにし
である。

この排塵流動構成によれば、排塵口１２から吐出される
全排塵のうちの一部だけが下向きに流動されることとな
るので、その排塵量は少なくなるのであり、そして、残
りの排塵が横向きに流動するので、その量が少なくなる
とともに操縦部２から遠い箇所に飛散することとなる。

又、第４図に示すように、前記脱穀部４からの排塵を前
記横垂れ部分１８のその案内終端部地上高Ｈ２を犬にし
である側に案内する部材２１を設けると、下向きに流動
する塵埃を減量できるとともに、操縦部２から遠い箇所
に流動させる塵埃を増量できる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る移動脱穀機の実施例を示し、第１図
はコンバインの全体平面図、第２図は脱穀部の縦断面図
、第３図は要部の斜視図、第４図はガイド壁の別態様図
である。 １・・・エンジン部、２・・・操縦部、４・・・脱穀部
、７・・・脱穀フィードチェーン、９・・・排ワラカッ
ター装置、１１・・・穀粒充填部、１２・・・排塵口、
１３・・・ガイド壁、２１・・・案内部材、Ｈｌ、Ｈ２
・・・地上高。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ■ 機体前部にエンジン部１、機体中央部に扱胴軸芯を
   機体前後に向けて配設した脱穀部４、機体中央部−側で
   機体前後力向に脱穀フィードチェーン７、機体後部の前
   記脱穀フィードチェーン７の後方に排ワラカッター装置
   ９、機体後部中央部に穀粒充填部Ｉｔ、機体後部で前記
   排ワラカッター装置９とは反対側に操縦部２をそれぞれ
   配設した歩行型移動脱穀機に釦いて、操縦部２の前に位
   置する脱穀部４の排塵口１２に排塵を下向きに吐出させ
   るために排塵の流動力向を変えるガイド壁１３を設ける
   と共に、該ガイド壁１３の案内終端部の地上高Ｈ１，Ｈ
   ２を、前記操縦部２に近い側で小にかつ遠い側で大に構
   成しである事を特徴とする歩行型移動脱穀機。 ■ 前記脱穀部４からの排塵を、前記ガイド壁１３の地
   上高が大きい側に案内する部材２１を設けである事を特
   徴とする実用新案登録請求の範囲第■項に記載の歩行型
   移動脱穀機。