JPS5840530B2 - 巴布剤組成物 - Google Patents

巴布剤組成物

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JPS5840530B2
JPS5840530B2 JP7906976A JP7906976A JPS5840530B2 JP S5840530 B2 JPS5840530 B2 JP S5840530B2 JP 7906976 A JP7906976 A JP 7906976A JP 7906976 A JP7906976 A JP 7906976A JP S5840530 B2 JPS5840530 B2 JP S5840530B2
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JP
Japan
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gelatin
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sodium polyacrylate
composition
ether
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Expired
Application number
JP7906976A
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English (en)
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JPS536421A (en
Inventor
二郎 中西
隆 田中
孝文 尾山
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Nihon Junyaku Co Ltd
Original Assignee
Nihon Junyaku Co Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は骨折、打撲、捻挫等の消炎鎮痛に奏効する巴布
剤のための組成物に係り夏季の昇温時或は貼用時の体温
などによる薬剤の軟化を防止し常に快適な状態を保持せ
んとすることを目的とする。
骨折、打撲、捻挫等の消炎、鎮痛には、カオリン、ベン
トナイト、酸化亜鉛等の粉末基剤とグリセリン、プロピ
レングリコール、ポリエチレングリコール等の湿潤剤、
並に水からなる泥状物にメントール、カンフル、サリチ
ル酸メチル等のような薬効剤を練合して、これを布片上
に展延塗布した所謂巴布剤が患部への貼薬として利用さ
れる。
此の巴布剤は通常セロファンやポリエチレン等の剥離フ
ィルムにより泥状薬物面を保護しており使用に際しては
此の剥離フィルムを剥かして直ちに患部に貼用すること
が出来る貼薬であり、古来使用されていた湿布薬の様に
予め布片の準備や湿布剤の展延などなんら繁雑な作業な
しに利用出来る便利なものであるが1.近年発達した貼
薬であるだけに性能的には未だ満足の域には達していな
い。
即ち使用時における泥状薬の布片からの剥落、又は剥離
フィルムへの付着、貼用期間における皮膚への適度な密
着性が得難いこと、使用後における剥離が容易でないこ
と、体温による泥状薬中の水分の急激な蒸発、発汗によ
る泥状薬の「べとつき」、長期間保存における水分や薬
剤の蒸散等、数々の欠点が挙げられ一般には前記泥状薬
にゼラチン、アラビアゴム、ポリビニルアルコール、ポ
リアクリル酸ソーダ、セルロース誘導体等の水溶性高分
子物質や天然ラテックス、酢ビエマルジョン、アクリル
エマルジョン、SBRエマルジョン等ノ樹脂エマルジョ
ンを添加することにより前記欠点を改善しており中でも
ポリアクリル酸ソーダとゼラチンの併用が可成優れた性
能を有している。
即ちゼラチンは前記欠点のうち泥状薬の布片よりの剥落
や、剥離フィルムへの付着を防止し、さらに貼用に際し
ての患部への適度な密着性と、使用後における容易な剥
離性を与える。
又、ポリアクリル酸ソーダは長期間の保存にも水分や薬
剤の蒸発を防止し、貼用においても、体温による泥状薬
中の水分の蒸発を緩慢ならしめ、さらには発汗による泥
状薬の「べとつき」を防止する効果がある。
しかしながら此のゼラチンとポリアクリル酸ソーダの併
合添加でもなお性能的には未だ満足出来ない面があり、
それは夏期貯蔵輸送中の温度上昇。
や、患部貼用時の体温によって該ゼラチン及びポリアク
リル酸ソーダ添加泥状薬が軟化し、所謂「だれ」を生ず
ることである。
そしてこの「だれ」現象は著しいときには泥状薬がなが
れでて患部周辺を泥状薬で汚ごすこともあり、現在この
点における性能の改善が強く要望されている。
本発明はこの「だれ」現象を防止するもの、換言すれば
耐熱性の改質を新規なる改質剤の導入により完全ならし
めたるものであり、本発明は、ゼラチン及びポリアクリ
ル酸ソーダを併用した巴布剤組成物のゼラチン使用量に
対してエポキシ化合物を0.5〜30重量%添加した組
成物に係る。
この様に本発明組成物は前記ゼラチン、ポリアクリル酸
ソーダおよびエポキシ化合物の三者を必須とするが勿論
他にもカオリン、ベントナイト、酸化亜鉛などの粉末基
剤、グリセリン、プロピレングリコール、ポリエチレン
グリコールなどの湿潤剤、水、及び患部に対して直接消
炎、鎮痛の作用をもたらす薬効剤を適宜選択して使用す
るものであり、これらと前記ゼラチン、ポリアクリル酸
ソーダ及びエポキシ化合物は混練されて泥状薬として基
布に展延し、薬物面にはポリエチレンフィルムの様な剥
離性の保護フィルムを貼合せて市販に供され、施用に当
っては保護フィルムを剥離して患部に貼着されるのであ
る。
さて本発明におけるゼラチンおよびポリアクリル酸ソー
ダは、概して上記泥状薬の賦型剤としての役割を有する
もので、その中のゼラチンはポリアクリル酸ソーダのも
つ粘弾性や柔軟性、べとつきなどの欠点を補って布片よ
りの剥離防止や剥離フィルムへの付着防止などに有効に
作用し、その使用量は組成物全量に対する重量割合とし
て約5〜30重量%の範囲が望ましく、5%未満では組
成物の粘性が強過ぎる傾向があり、30%を越えると泥
状薬が脆くなり亀裂や剥離が頻発する傾向を示す。
一方、ポリアクリル酸ソーダは薬効剤の揮散防止などの
効果を期待出来るもので、その使用量は組成物全量に対
して約10重量%以下が望ましく、又その平均重合度は
25℃で2N−NaOH中で測定した極限粘度値より求
めた値で1〜10万程度の範囲のものが望ましい。
而して本発明組成物はゼラチンとポリアクリル酸ソーダ
からなる巴布剤組成物に更にエポキシ化合物を配合する
が、これによっての耐熱性が向上する理由は明らかでは
ない。
恐らくはゼラチンとの化学的結合により高分子量化乃至
架橋化が行われ、これによりゲル化状態の改質がなされ
るものと推定される。
これらのエポキシ化合物はモノ、ジ、ポリエポキシ化合
物のいずれでもよいが、これらのうちモノエポキシ化合
物としては、アリルグリシジルエーテル、2−エチルへ
キシルクリシジルエーテル、メチルグリシジルエーテル
、フェニルグリシジルエーテル等があり、ジェポキシ化
合物としては、エチレングリコールジグリシジルエーテ
ル、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、プ
ロピレングリコールジグリシジルエーテル、ポリプロピ
レングリコールジグリシジルエーテル、ネオペンチルグ
リコールジグリシジルエーテル等が挙げられる。
又、ポリエポキシ化合物としては、グリセロールポリグ
リシジルエーテル、トリメチロールプロパンポリクリシ
ジルエーテル、ペンタエリスリトールポリグリシジルエ
ーテル、ソルビトールポリグリシジルエーテル等を挙げ
ることが出来る。
これらエポキシ化合物は、ゼラチンの使用量に対して0
.5〜30重量%の範囲で加えられ、この範囲内におい
ては添加量の増加に比例して改質効果も増大するが、0
.5重量%以下の使用では耐熱性向上の効果は、もとん
どなく、30重量%以上では耐熱性向上効果が増大する
反面、薬物のゲル強度が高くなり過ぎ適度な皮膚への密
着性と柔軟性を損ない、巴布剤本来の機能を失なってし
まう。
又、これらエポキシ化合物は、種類によっても前記改質
効果が異なり、ゼラチン使用量に対して、モノエポキシ
化合物では概ね20〜30重量%、ジェポキシ化合物で
は概ね10〜30重量%、ポリエポキシ化合物では概ね
0.5〜15重量%の範囲が耐熱性向上効果を与える上
で最適である。
以下に実施例及び比較例を掲げて本発明を一層明確なら
しめる。
実施例1〜3及び比較例1〜4 表−1に示すゼラチン及びポリアクリル酸ソーダ強化巴
布剤組成物中のゼラチン量に対し、(1) 2−エチ
ルへキシルグリシジ 25 重量%ルエーテル(2−
EHGEと略 (実施例1)す) (2) 35 重量
%〃 (比較例1) (3) エチレングリコールジグリシ ジルエーテル(EGDGEと略 す) 20 重量% (実施例2) (4)〃 35 重量% (比較例2) (5)グリセロールポリグリシジル 10 重量%エー
テル(GPGEと略す) (実施例3)(6) 0.4重量% (比較例3) (7)無添加の場合 (比較例4) 添加し耐熱性向上効果を試みた。
又同時に柔軟性、皮膚への適度な密着感もあわせて観察
した。
巴布剤組成物の調合方法は、まずゼラチンを40〜60
℃の温水に溶解し更に各エポキシ化合物をこれに添加し
次いでこれにカオリンを混合した。
別にグリセリン中にポリアクリル酸ソーダ粉末を懸濁し
た分散液を作り、これを40〜60℃に加温しながら上
記混合物と良く練合し、次いで約40℃に冷却して薬効
剤であるサリチル酸メチル、カンフル及びメントールを
蒸散しない様に手際良く練合し、この巴布剤組成物をネ
ル布に571771!の厚みで展延し、その表面にポリ
エチレン フィルムを貼り合せて巴布剤とした。
各エポキシ化合物の使用による耐熱性向上効果は表−2
に示す如くであり、中でもグリセロールポリグリシジル
エーテルの効果は、圧倒的に優れたものであった。
表−2における耐熱性は前記調合方法に従って作成した
巴布剤のポリエチレンフィルムと布片を手際く剥がし取
り、これをガラス板上にのせ、37℃、相対湿度75±
5%の大気中で、80°の角度に平面傾斜させ、2時間
後の重力方向に崩れ落ちた距離(朋)をもって表わした
従ってこの崩れ落ちる距離が小さなもの程耐熱性が高い
ことを示す。
尚、同表中各エポキシ化合物名は前記カッコ内記号で示
した。
又適度な密着感及び柔軟性の観察結果は以下の様にして
表示した。
◎・・・・・・最も優れている。
○・・・・・・優れている。△・・・・・・や又劣って
いる。
×・・・・・・劣っている。実施例4及び比較例5 ゼラチン1 ■ Oグを60℃の温水401’に溶 解しこれにソルビトールポリグリシジルエーテル111
又は無添加、亜鉛華粉末300′?を添加混合した、別
にグリセリン1002中にポリアクリル酸ソーダ粉末を
混合分散し60℃に加温して前記混合物と良く練合した
次いでこれを40℃に冷却しサリチル酸メチル10i1
カンフル20S’、メントール205’をそれぞれ蒸散
せぬ様に手際良く添加練合しガラス板上に5闘の厚みで
均一に展延した。
ゼラチンとソルビトールポリグリシジルエーテルの反応
を完結させるためにこれを約8時間室温にて熟成した。
この巴布剤組成物の耐熱性は60℃の恒温室にて80°
の角度に平面傾斜させ1時間後の重力方向に崩れ落ちた
距離により評価した。
その結果、ソルビトールポリグリシジルエーテル添加品
がわずか1朋であるのに対して、無添加品は580朋も
あり、耐熱性が著しく向上した事が判った。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ゼラチンとポリアクリル酸ソーダを含有し、且該ゼ
    ラチンの使用量に対して0.5〜30重量%のエポキシ
    化合物が添加されてなる上布組成物。
JP7906976A 1976-07-05 1976-07-05 巴布剤組成物 Expired JPS5840530B2 (ja)

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JP7906976A JPS5840530B2 (ja) 1976-07-05 1976-07-05 巴布剤組成物

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JPS536421A JPS536421A (en) 1978-01-20
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6066857U (ja) * 1983-10-14 1985-05-11 愛三工業株式会社 過給機付エンジン用気化器

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JPS536421A (en) 1978-01-20

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