JPS5827248B2 - 消炎・鎮痛用貼付剤 - Google Patents

消炎・鎮痛用貼付剤

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Publication number
JPS5827248B2
JPS5827248B2 JP55072966A JP7296680A JPS5827248B2 JP S5827248 B2 JPS5827248 B2 JP S5827248B2 JP 55072966 A JP55072966 A JP 55072966A JP 7296680 A JP7296680 A JP 7296680A JP S5827248 B2 JPS5827248 B2 JP S5827248B2
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JP
Japan
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parts
inflammatory
hydrogel
water
analgesic patch
Prior art date
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Expired
Application number
JP55072966A
Other languages
English (en)
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JPS56169623A (en
Inventor
満 玉田
敏幸 山本
一郎 小林
由美子 西宇
達男 和田
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KOWA KK
NITSUTO DENKI KOGYO KK
Original Assignee
KOWA KK
NITSUTO DENKI KOGYO KK
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は含水ゲル中に有効成分としてインドメタシン
(以下IMという)を含有する消炎鎮痛用貼付剤に関す
るものであって、更に詳しくは患部に均一な濃度でIM
を提供することができ、しかもIMを無駄なく高比率で
放出し、また放出されたIMの皮膚吸収を高めるように
設計された新規な貼付剤に関するものである。
IMは慢性関節リュウマチ、変形性関節症をはじめ各種
の抗炎症疾患又は手術後の炎症の治療に広く施用されて
いる。
IMは、これまでカプセル剤にして経口より投与されて
いたが、その強力な薬効ゆえに、胃腸障害をはじめとす
る種々の副作用があることが問題になっている。
かかる副作用を低減させるために、座剤タイプのものも
開発されているが、胃腸障害を持つ病人に対しては依然
として副作用が大きいために施用が制約されているのが
実状である。
近時かかる副作用を更に低減される方法として、IMを
有効成分とする軟膏剤(又はクリーム)を作り、これを
患部に塗布する経皮吸収による治療方法が提案されてい
るが、IMO量を正確に調整することができにくく、し
かも軟膏剤が衣服などに擦り取られないように被覆帯を
巻き付けたり、固定したりする煩雑な作業を必要とする
またIMは薬効上手足の関節症の治療に用いられること
が多いが、これらの患部に被覆帯を巻き付けたり、固定
したりしても屈曲に追従できず簡単に離脱するために、
塗布した軟膏剤を保守することが困難であり、高価な薬
を無駄にすることになる。
被覆帯の離脱を防止するために、被覆帯として柔軟なプ
ラスチックフィルムの片面に皮膚に対して無刺激性の粘
着性物質層を形成した粘着フィルムを用いることも考え
られるが、角質層から蒸散する水分の貯溜する間隙が少
なくなるために杼口が閉塞され、汗疹、汗腺炎などの皮
膚に対する副作用があるために実用的であるとは言い難
たい。
皮膚角質層はケラチンを主成分とし、脂肪、ロウ、コレ
ステロールなど脂質を含み、機械的には強いが粗雑な構
造で多くの間隙をもち、水に長時間接触すると膨化して
くる。
そこでこの発明は、水を含む親水性の架橋型含水ゲルを
使用することにより、この皮膚角質層の膨化をはかり、
また各種助剤を添加することにより、含水ゲル層中での
IMの溶解、含水ゲル層中からのIMの放出及び含水ゲ
ル層中から放出されたIMの皮膚吸収などを高め、また
従来の貼付剤の貼付時及び軟膏剤の密封治療時などに生
じる汗疹、汗腺炎などの副作用を低減した新規な貼付剤
を提供することにある。
含水ゲル層中に含まれるIMの濃度は、含水ゲル層の厚
みにより異なるが、仮りに厚みが500μmの時平方セ
ンナメートル当り0.1〜20■、実用的には1〜10
Tn9が好ましいものであり、IMは層全体に或いは層
の皮膚密着側に高濃度で分散させておくことができる。
この発明においてIMを担持体上に保持するために用い
られる該含水ゲルの高分子物質は、用いたIMを無駄な
く高比率で治療に寄与させるように除々に放出させる機
能を有するものであって、皮膚に直接貼着又は他の固定
手段を用いて貼着させて使用できる機能を有する選択さ
れた物質からなるものである。
この発明に用いられるポリアクリル酸及び/又はポリア
クリル酸ナトリウム塩、アンモニウム塩などの塩として
は、平均重合度が約1000〜100000好ましくは
20000〜70000のものであれば特に限定されず
、その使用量は架橋型含水ゲル組成物の約3〜30重量
%である。
また分子中に少なくとも2個のエポキシ基を有する化合
物としては、ポリエチレングリコールジグリシジルエー
テル、エチレングリコールジグリシジルエーテル、グリ
セリンジグリシジルエーテル、グリセリントリグリシジ
ルエーテル、トリグリシジルイソシアネートなどが挙げ
られ、その使用量は架橋型含水ゲル組成物の約o、oi
〜10重量%である。
これらの化合物はポリアクリル酸又はその塩成分の架橋
剤として作用する。
この範囲を外れると、含水ゲルの凝集性、耐離水性など
が低下するので好ましくない。
この発明に用いられる薬物吸収助剤の一群は、グリコー
ル類及びアルコール類であり、これらは含水ゲルの粘着
性とIMの溶解性とを高めるものであって、例えばエチ
レングリコール、ジエチレンクIJ =r−ル、トリエ
チレンクリコール、ポリエチレンクリコール、フロピレ
ンゲリコール、ポリプロピレンクリコール、クリセリン
、エチルアルコールなどが使用でき、その使用量は含水
ゲル組成物の約3〜90重量%である。
3重量%以下では添加したことによる顕著な効果が得ら
れず、90重量%以上では製造加工時の固化前の含水ゲ
ルの粘度が高すぎて作業性が悪いなどのために好ましく
ないものである。
またこの発明に用いられる該吸収助剤の他の一群は、C
数4〜14のモノカルボン酸のC数1〜5のアルコール
エステル又はC数4〜10のジカルボン酸のC数1〜4
のアルコールのジエステルであって、これらはIMの皮
膚吸収を高めるものであって、例えばジイソプロピルア
ジベート、エチルカプロエート、ジエチルセバケート、
などが使用でき、その使用量は約0.5〜20重量%で
ある。
0.5重量%以下では添加したことによる顕著な効果が
得られず、20重量%以上では含有ゲルを形成するにお
いて好ましくない。
またIMは酸性側では媒体中に溶は難く、一方アルカリ
性側では不安定で分解、変質を引き起こすので、含水ゲ
ルの最終pHは5.5〜7.5好ましくは6.2〜6.
7に調整される。
この調整には有機酸又は無機酸などの酸、アンモニウム
塩、ナトリウム塩、アミン類などのアルカリが用いられ
る。
次にこの発明の実施例を示す。
なお文中部とあるのは重量部を意味する。
実施例 1 平均重合度40000のポリアクリル酸アンモニウム1
0部を水60部に溶解する。
一方グリセリンジグリシジルエーテル2部を水10部に
加熱しつつ溶解する。
更にもう一方でポリエチレングリコール(グレード40
0)10部、水6部、IM2部を攪拌溶解する。
次いでポリアクリル酸アンモニウムの水溶液を攪拌しつ
つ、グリセリンジグリシジルエーテルの水溶液及びポリ
エチレングリコールのIM含有水溶液を添加混合した薬
物含有含水ゲル用溶液を、柔軟性のあるプラスチックフ
ィルムにIMが平方センナメートル当り1■となるよう
に塗布し、この発明の貼付剤を得る。
実施例 2 平均重合度10000のポリアクリル酸10剖及びプロ
ピレングリコール12部を水40部に溶解する。
一方エチレングリコールシクリシジエーテル1部を水7
部に加熱しつつ溶解する。
更にもう一方で水8部、ポリエチレングリコール(グレ
ード200)12部、ジイソプロピルアジペート3部、
IM2部を攪拌溶解する。
次いでポリアクリル酸とプロピレングリコールの混合水
溶液を攪拌しつつ、エチレングリコールジグリシジルエ
ーテルの水溶液及び水、ポリエチレングリコール、ジイ
ソプロピルアジペート、IM含有水溶液及びジイソプロ
パツールアミン5部を添加混合した薬物含有含水ゲル用
溶液を、柔軟性のあるプラスチックフィルムにIMが平
方センナメートル当り11n9となるように塗布し、こ
のト発明の貼付剤を得る。
実施例 3 平均重合度20000のポリアクリル酸ソーダ5部及び
グリセリン10部を水50部に溶解する。
一方トリグリシジルイソシアヌレ−)0.5部を水9.
5部に加熱しつつ溶解する。
更にもう一方で水7部、ポリエチレングリコール(グレ
ード400)15部、IM2部を攪拌溶解する。
次いでポリアクリル酸ソーダとグリセリンとの水溶液を
攪拌しつつ、トリグリシジルイソシアヌレートの水溶液
及び水、ポリエチレングリコールの、IM含有水溶液及
びクエン酸1部を添加混合した薬物含有含水ゲル用溶液
を、一方向だけに伸縮性を有する布上にIMが平方セン
ナメートル肖り1■となるように塗布し、この発明の貼
付剤を得る。
参考例 1 実施例3と同様の操作にて作成、但しトリグリシジルイ
ソシアヌレートを使用しない。
参考例 2 実施例1と同様の操作にて作成。
但しポリエチレングリコール(グレード400)を使用
しない。
試験例 1 実施例1〜3及び参考例1〜2にて得た貼付剤のゲル特
性の試験結果が下表である。
上記結果よりこの発明の貼付剤は特性に優れている。
試験例 2 実施例2〜3及び参考例2にて得た貼付剤のモルモット
経皮吸収の試験結果が下表である。
試験法※法はモルモットの背部皮膚の毛を刈り、1日後
に2×2CrrLの大きさの貼付剤を貼着した後、8時
間後に回収した貼付剤中のIM量より吸収率を算出した
試験例 3 実施例1〜3及び参考例1〜2にて得た貼付剤のカラゲ
ニン足浮腫に対する抑制作用を試験した結果が下表であ
る。
試験法は体重約2001のWistar系雄性ラットを
一群10匹として使用し各ラット右後肢容積を測定した
のち、右後肢足跣に約2crAの試料片を貼り付け、2
時間経過後に取り除いて同部位に0.5%カラゲニン生
理食塩液を0.05m1皮下注射し、3時間後に右後肢
容積を測木定し、試料片貼り付は前と右後肢容積との差
を足浮腫容積とした。
カラゲ=・足浮腫抑制率−“c −Vt c ×100 但し、Vc及びVtは、それぞれコントロール群及び試
料片貼り付は群の平均足浮腫容積を示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 柔軟な支持体上に、インドメタシンと、ポリアクリ
    ル酸及び/又はポリアクリル酸塩、水、分子中に少なく
    とも2個のエポキシ基を有する化合物と、薬物吸収助剤
    とを必須成分とする架橋型含水ゲル層が設けられている
    ことを特徴とする消炎・鎮痛用貼付剤。 2 薬物吸収助剤がグリコール類、アルコール類、Ca
    4〜14のモノカルボン酸のC数1〜5のアルコールエ
    ステル及びC数4〜10のジカルボン酸のC数1〜4の
    アルコールジエステルの群から選ばれた少なくとも一種
    である特許請求の範囲第1項記載の消炎・鎮痛用貼付剤
JP55072966A 1980-05-30 1980-05-30 消炎・鎮痛用貼付剤 Expired JPS5827248B2 (ja)

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JPS56169623A JPS56169623A (en) 1981-12-26
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