JPS5833914B2 - フッ素系アニオン性界面活性剤の製造法 - Google Patents

フッ素系アニオン性界面活性剤の製造法

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JPS5833914B2
JPS5833914B2 JP52107945A JP10794577A JPS5833914B2 JP S5833914 B2 JPS5833914 B2 JP S5833914B2 JP 52107945 A JP52107945 A JP 52107945A JP 10794577 A JP10794577 A JP 10794577A JP S5833914 B2 JPS5833914 B2 JP S5833914B2
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幸男 大歳
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  • Emulsifying, Dispersing, Foam-Producing Or Wetting Agents (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、フッ素系アニオン性界面活性剤の製造法に関
し、更に詳しく言えば、パーフルオロカルボン酸化合物
と特定のアミノ酸化合物との反応による性能の優れたフ
ッ素系アニオン性界面活性剤の製造法に関するものであ
る。
従来ヨリ、バーフルオロアルキル基含有のフッ素系界面
活性剤は、パーフルオロアルキル基の特性に基いて、表
面張力低下能などの優れたものとして各種のものが提案
されている。
而して、か\るフッ素系界面活性剤は、油火災用消火剤
、写真乳剤添加剤、浸透剤、レベリング剤、塗料添加剤
、プラスチック表面改質剤、メッキ浴添加剤など種種の
用途に有利な結果を与え得る。
又、フッ素系界面活性剤のタイプとしても、アニオン性
、カチオン性、ノニオン性、両性などが種々提案されて
いる0 本発明者は、前記の如きフッ素系界面活性剤について、
種々の研究、検討を重ねた結果、次の如き興味深い知見
を得るに至った。
即ち、パーフルオロアルキルカルボン酸アミド系アニオ
ン性界面活性剤において、その分子構造中にメチレン基
を4〜10個含有させることにより、表面張力の最低値
および臨界ミセル濃度を低くすることが出来、更に水−
油の界面張力低下能も向上すると共に、塩化カルシウム
などの存在下での沈澱生成などの欠点が改善されるとい
う事実を見出したものである。
而して、か\るメチレン基含有フッ素系界面活性剤は、
パーフルオロカルボン酸化合物と特定のアミノ酸化合物
と新規反応により、円滑有利に合成可能であることを見
出すに至った○ かくして、本発明は、前記知見に基いて完成されたもの
であり、式RfCOA(但し、式中のRfは炭素数1〜
20個のパーフルオロアルキル基、AはOH,X、又は
OR’を示し、Xは)・ロアン原子、R1はアルキル基
を示す)で表わされるパーフルオロカルボン酸化合物と
式 NH(R)(CH2)mcOOM (但し、式中のRは
水素原子又は低級アルキル基、mは4〜10の整数、M
はアルカリ金属又はアンモニウム基を示す)で表わされ
るアミノ酸化合物を反応せしめて、式RfCON(R)
(CH2)mCOOM (但し、式中のRf、R,m、
Mは前記に同じ)で表わされるフッ素系化合物を生成さ
せることを特徴とするフッ素系アニオン性界面活性剤の
製造法を新規に提供するものである。
本発明により得られる特定のフッ素系アニオン性界面活
性剤は、類似のフッ素系アニオン性界面活性剤に比して
、次の如き種々の優れた性能を有する。
即ち、各種物質に添加した場合、第一に表面張力低下能
が大きく、低濃度添加でも優れた結果が得られる。
また、水−油の界面張力低下能が大きい。
更に、臨界ミセル濃度が低く、極めて高性能である。
その上、塩化カルシウムの如き金属塩が存在する場合、
従来品では低濃度存在でも沈澱生起が認められるが、本
発明品では、比較的高濃度存在でも沈澱が生起しない。
勿論、フッ素系界面活性剤であるから、耐熱性、耐薬品
性、その他の特性も優れている。
本発明において、原料のパーフルオロカルボン酸化合物
は、弐R1C0Aで表わされる。
Rfは炭素数1〜20個、好ましくは4〜16個のパー
フルオロアルキル基を示し、直鎖状でも分岐状でも良い
AはOH,X、又はOR’を示し、通常はOR’が反応
操作上好適である。
Xは・・ロアン原子、特に塩素原子又は臭素原子ではり
R1はアルキル基、好ましくは炭素数1〜5個の低級ア
ルキル基である。
具体例としては、C6F12COOH2 C8F1□C00H2C1oF21COOH9””>C
F (CF2)6 C0OH,C6F、3COCl 。
CF3 ”’C’CF (CF2 )a COCl 、Cs F
t7 COCl 。
CF3 C1o F21 C0Br 、CI4 F2gCOBr
CB F 17 C0OCH3。
””>CF(CF2)8COOC2H,。
CF3 C1□F2.COOC3H7,C14F2.COOC3
H7などが、また好適なものとして、06F13COC
1゜C3F1□C0Br、C1oF21COC1゜C3
F1.COOCH3,C2oF2□COOC2H5゜C
12F2.COOC3H7、C1oF21COC3H7
などが挙げられる。
又、本発明におけるもう一つの原料アミノ酸化合物は、
弐NH(R)(CH2)mCOOMで表わされるもので
ある。
Rは水素原子又は炭素数1〜5個の低級アルキル基であ
り、Mはアルカリ金属又はアンモニウム基、好ましくは
ナトリウム、カリウム、アンモニウム基である。
而して、mは410、特に4〜6の整数である。
mが小さい整数である場合には、本発明における生成物
フッ素系アニオン性界面活性剤の性能が不充分になり、
またmの余りに大きな場合には、入手の容易性あるいは
円滑な反応進行などについて不利となる。
特定アミノ酸化合物の具体例としては、 NH2(CH2)、C00H2 NH(CH3)(CH2)5COOH2 NH2(CH2)7COOH。
NH(CH3XCH2)7COOH。
NH2(CH2)9COOH。
NH(CH3)(CH2)、C0OHなどが、また好適
なものとして、NH2(CH2)5COOH1NH(C
H3)(CH2)5COOH。
NH2(CH2)7COOHなどが挙げられる。
本発明においては、RfCOA又は特定アミノ酸化合物
のいずれか一方又は両者として、二種以上の混合物で原
料として採用することも勿論可能であり、目的フッ素系
アニオン性界面活性剤を二種以上の混合物で得ることも
可能である。
本発明における反応は、次の通りに表わすことができる
RfCOA+NH(R)(CH2)mcOOM→R4C
ON(R)(CH2)rrlCOOM+AH而して、反
応条件、操作、装置などには、特に限定がない。
反応温度は、原料RfCOAなどの種類その他に応じて
選定されるが、好適な実施態様においては、通常20〜
100℃、特に40〜70℃程度が採用され得る。
又、反応モル比は、化学量論上はRfCOA/NH(R
)(CH2)mCOOMが1/1であるが、通常はアミ
ノ酸化合物を若干過剰にした方が良い。
即ち、RfCOA/NH(R)(CH2)mCOOMの
反応モル比として1/1〜1/2程度、特に171〜1
/ 1.5程度が採用され得る。
又、本発明においては、反応を適当な溶媒中で実施する
ことも可能であり、副生のAHなどによっては、か\る
副生物を捕捉し得る化合物の添加のもとに実施すること
も可能である。
通常は、特定のアミノ酸化合物を水性溶液形態で使用す
るのが望ましく、反応溶媒としてはメタノール、エタノ
ール、イソプロピルアルコール、ジオキサン、テトラヒ
ドロフランなどと水との混合溶媒などが採用され得る。
RfCOAを上記溶媒中に40〜70℃にて攪拌し溶解
する。
次にNH(R)(CH2)m000M水溶液を徐々に滴
下した後、さらに攪拌を続は反応を行なうのが望ましい
反応時間は、1〜30時間程度、特に10〜20時間程
度で充分であり、圧力は常圧、自生圧、加圧、減圧など
適宜採用され得る。
以上の様にして、目的のフッ素系アニオン性界面活性剤
が、原料RfCOA基準収率98%以上で得られる。
得られたフッ素系アニオン性界面活性剤は大過剰の塩酸
を加えることなどにより、沈澱として析出させ得るので
容易に分離する事ができる。
分離した界面活性剤は、メタノール中でNaOHやNH
4OHなどのアルカリを加えた後に再結晶させて精製す
る事ができる。
また、場合により、上記の分離、精製を行なわなくても
充分使用できる。
本発明により得られるフッ素系アニオン性界面活性剤は
、前記の如き優れた性能を有するので種種の用途に広範
囲にわたって有利に使用することが出来る。
例えば、水溶液として、油火災用消火剤、写真用乳剤添
加剤、繊維等の浸透剤、メッキ浴の添加剤などがあり、
その他添加剤としてワックスなどのレベリング剤、塗料
のレベリング剤、プラスチック表面改質剤などがある。
次に、本発明の実施例について、更に具体的に説明する
が、か\る説明によって本発明が何ら限定されるもので
ないことは勿論である。
尚、以下の実施例中において、表面張力、界面張力耐硬
水性の測定は、夫々次の通り行なった。
即ち、表面張力は25℃においてウイルヘル□−法を用
いて測定を行なった。
界面張力は25℃において、シクロヘキサン中で滴重法
により求めた。
又耐硬水性は、界面活性剤0.1%水溶液中にCaCl
2を少しづつ加えて行き白濁した時のCaC1□の濃度
とした。
実施例 1 内容積500mjlの反応器に、インプロパツールH3 50rrLl及びCF C00CH< 100F
を仕°”CH3 込み、20〜30℃において、ε−ア□ツカプロン酸ナ
トリウム塩〔NH2(CH2)5COONa〕の水溶液
(ナトリウム塩濃度33重量%)85.8Fを5〜10
分かけて滴下した後、50℃で20時間反応させた。
反応後、60I!の塩酸を加え、C3F1□C0NH(
CH2) 5COOHを分離させる。
次に、100Nのメタノール中で C8F、7CONH(CH2)、C0OHと25gのN
aOH30%水溶液を加え溶解した後、再結晶を行なっ
たO その結果、白色結晶の Cs F 17 C0NH(CH2) 5 COONa
114.4 fi(C(IPI□COOC3H7基準
の収率98%)が得られた。
該化合物の赤外吸収スペクトルを測定したところ、波長
1700cm−’ 、 1500crn−’にアミド結
合特有の吸収スペクトルを認めることができた。
実施例 2 出発原料をC6F13COOC3H7と NH2(CH2) 5COONH,とし実施例1と同様
の方法でC6F13CON)((CH2)、COONH
4を合成した0 実施例 3 出発原料をC3F17COOC3H7と NH2(CH2)?COONaとし実施例1と同様の方
法でC5F17CONH(CH2)7COONaを合成
した。
以上合成した化合物の水溶液について各種濃度の表面張
力を25℃で測定した結果、シクロヘキサンに対する界
面張力の結果、および塩化カルシウムに対する耐硬水性
の結果は下記の表の様になった。
実施例 4 出発原料をCI4 F29 COOC3H7とNH(C
H3)・(CH2)、COONH4とし実施例1と同様
の方法でCI4 F 29 CON (CHs )・(
CH2)、COONH4を合成した。
実施例 5 出発原料をC4F o COoc s H7とNH(C
H3)・(CH2)oCOONH4とし実施例1と同様
の方法でC,F、C0N(CH3)・(CH2)oCO
ON)(4を合成した。
以上合成した化合物の水溶液について前記に述べた方法
で性能を端定した。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 式RfCOA(但し、式中のRfは炭素数1〜20
    個のパーフルオロアルキル基、Aは0H2X。 又はOR’を示し、Xはハロゲン原子、R1はアルキル
    基を示す)で表わされるパーフルオロカルボン酸化合物
    と弐NH(R)(CH2)mcOOM(但し、式中のR
    は水素原子又は低級アルキル基、mは4〜10の整数、
    Mはアルカリ金属又はアンモニウム基を示す)で表わさ
    れるアミノ酸化合物を反応せしめて、式RfCON(R
    )(CH2)mcOOM (但し、式中のRf、R,m
    、Mは前記に同じ)で表わされるフッ素系化合物を生成
    させることを特徴とするフッ素系アニオン性界面活性剤
    の製造法。 2 パーフルオロカルボン酸化合物としてRfCOOR
    ’(但し、式中のRfは前記に同じ、R1は炭素数1〜
    5個の低級アルキル基を示す)を使用し、反応温度20
    〜100℃で反応を実施する特許請求の範囲第1項記載
    の製造法。 3 RfCOA/NH(R)(CH2)mcOOMの
    反応モル比として171〜1/2を採用する特許請求の
    範囲第1項記載の製造法。
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