JPS5830809B2 - 表面保護方法 - Google Patents

表面保護方法

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JPS5830809B2
JPS5830809B2 JP52037816A JP3781677A JPS5830809B2 JP S5830809 B2 JPS5830809 B2 JP S5830809B2 JP 52037816 A JP52037816 A JP 52037816A JP 3781677 A JP3781677 A JP 3781677A JP S5830809 B2 JPS5830809 B2 JP S5830809B2
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JP
Japan
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adhesive
surface protection
peeling
film
protection method
Prior art date
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JP52037816A
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JPS53121833A (en
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共久 太田
紀代史 中尾
忠光 中山
功 塚越
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Resonac Corp
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はステンレス板、アルミニウム板などの金属板お
よび塗装金属板あるいは化粧板、ガラス板などの運搬、
加工時の傷防止のための一時的な表面保護方法に関する
もので、光硬化性を有する粘着剤からなる表面保護用粘
着フィルムを前記保護すべき物体上に貼付け、その後、
紫外線を照射し、粘着剤を貼付状態で殆んど粘着性のな
くなる程度まで硬化せしめ、その後剥離することを特徴
とするものである。
従来、一時的な表面保護材料として、紙、布、プラスチ
ック、フィルムなどの基材に天然ゴム、合成ゴムなどを
主成分とする粘着剤を塗布した構成からなる粘着フィル
ムが用いられてきた。
この粘着フィルムは貼合わせの簡便さから広く使用され
ているが、粘着剤が極めて不安定で塑性変形しやすい材
料であるため、次のような欠点を有していた。
■)接着力が極めて短時間で大きくなり剥離が困難にな
る。
2)被着体表面上に対して粘着剤が転着しやすい。
3)曲げ絞りなどの加工をすると圧力ないし、せん断力
の集中する場所で粘着剤が転着しやすい。
4)金属板の絞り加工を行なった場合、凹部において、
基材フィルムの残留応力によって部分的に剥離し、表面
保護の役目を果たさなくなる等である。
これらの欠点を持つ理由は 1)、2)項に関しては被着体に貼付けた後、被着体表
面上の微細なりレパスに粘着剤が経時的に良く流入し、
接触面積を増し、接着力が高くなるためであり、 3)項に関しては粘着剤が本来凝集力の低いものである
からであり、 4)項に関しては、「高分子加工」別冊8第20巻増刊
号「粘着」(高分子刊行会出版)のP53〜P71に紹
介されている如く粘着テープ類の接着力は塑性変形時の
速度依存性の本質から剥離速度によって著しく変わり、
特に速度を小さくすれば接着力が、通常300mm1分
で測定される接着力の17100〜1/1,000程度
まで低下するためであり、絞り加工によって生じた基材
フイルムの残留応力がわずかであっても、ある程度時間
をかければ例えば100mm/1日の剥離時間をかけれ
ば、通常の接着力のl/100〜1/1,000の力に
よっても剥離を生じる可能性を持っているからである。
これらの粘着フィルムの欠点に対して粘着剤を架橋する
こと、高分子量のゴムを使用することにより粘着剤の塑
性変形をある程度抑制したり、凝集力を増すなどの提案
がなされているが、前記欠点がいずれも常温で被着体に
容易に貼付けられること即ち塑性変形性を失わしめない
条件下では基本的には解決されていない。
一般に粘着フィルムが被着体上に容易に貼付けられるた
めには300mm/分の剥離速度で測定したときの接着
力が少くとも50g/25mm以上好ましくは100g
725mm以上必要とする。
50 g/ 25 mrn以下の接着力の場合部分的に
貼付けられない場所が発生したり、貼付したとしても取
扱、加工中に剥離する。
一方剥離作業性の点からは低ければ低い方が好ましく3
oo、9/25朋以上になれば剥離作業性を著しく低下
させる。
このような貼付性、剥離性だけの制約を取上げて見ても
従来満足すべき粘着フィルムは得られていない。
本発明はこれらの従来の表面保護用粘着フィルムの欠点
を考慮してなされたもので、光硬化性を有する粘着剤か
らなる粘着フィルムを被着体に貼付した後、該フィルム
上に紫外線を照射せしめ、粘着剤を貼付状態で粘着性の
殆んどない程度まで硬化せしめその後剥離する表面保護
方法で、粘着剤の塑性変形性を殆んど消失せしめ、凝集
力を向上させ、非転着性、加工性のすぐれた表面保護材
料とする方法である。
本発明に用いる粘着フィルムの基材としては紫外線を殆
んど吸収しないようなポリ塩化ビニル、ポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリエステルなどの透明なプラスチッ
クフィルムが使用される。
光硬化性粘着剤としては増感剤と(1)粘着剤主成分の
ポリマー中に光反応性を有する不飽和結合を1分子あた
り2個以上もたせること、あるいは(2)通常の粘着剤
中に感光性のあるモノマーなどの低分子化合物を混合す
ることによって達成し得る。
(1)に関してはアクリル酸エステルあるいはメタクリ
ル酸エステル共重合体中に共存させたアクリル酸あるい
はメタクリル酸をグリシジル(メタ)アクリレートを反
応させたり、同じく共重合体中に水酸基を有するβ−ヒ
ドロキシエチル(メタ)アクリレートなどのモノマーを
共存さおてポリイソシアネートと水酸基をモノマーとの
化合物であるハーフウレタンとを反応させるなどの方法
によって二重結合をポリマー中に導入することができる
(2)の方法は、通常のゴム系あるいはアクリル系粘着
剤がそのまま利用出来る点で効率的な方法である。
即ち、従来の粘着剤中に感光性上ツマ−などの低分子化
合物を1%−50φ・混合したものを用いる。
上記感光性モノマーとし、ではアクリル酸エステルある
いはメタクリル酸エステルで分子中に重合せしめうる二
重結合を1〜4個含有したもので、好ましくは2個以上
の多官能性のものであり、例えば1.4−ブチレングリ
コールジアクリレート、1.6−ヘキサングリコールジ
アクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート
、(ポリ)エチレングリコールジアクリレート、トリメ
チロールプロパントリ(メタ)アクリレート、テトラメ
チロールメタンテトラアクリレートが挙げられる。
これらの配合に更に反応性向上のために、増感剤を、例
えばジアセチル、ベンジル、ベンゾフェノン、ベンゾイ
ン、ω−ブロモアセトフェノン、クロロアセトン、ベン
ゾキノン、アントラキノン、ベンゾインプロピルエーテ
ル、ベンゾインエチルエーテルなどの有機カルボニル化
合物を0.1〜10係程度混合して粘着剤とする。
これらの構成からなる粘着剤を通常の方法で基材フィル
ムに塗工して粘着フィルムを得る。
この粘着フィルムを表面保護しようとする物体に常温で
貼付け、市販の超高圧、高圧水銀等によって、2,00
0〜4.000人の波長を有する紫外線を5秒〜30秒
の短時間照射し、光硬化性粘着剤を重合かつ鋼状化する
ことにより固化せしめようとするものである。
この場合、紫外線照射は基材フィルムを通して行われる
もので、空気中の酸素を遮断することができ、速かに硬
化反応が進行する。
照射前後において接着力は硬化程度に応じである程度低
下することがある。
硬化の程度は粘着剤中の光反応基の量、種類によって本
発明の効果を達成する為には粘着剤が貼布状態で殆んど
粘着性のなくなる程度まで硬化せしめることが必要であ
る。
通常は硬化後、粘着フィルムを剥離し、これを再び貼り
付けたときの接着力が剥離前の接着力の1/10以下に
なる程度にすれば充分であり、それ以上硬化させる必要
はない。
なおとくにことわらない限り接着力とは剥離速度300
mm1分で180°剥離により測定したものとする。
以下実施例をもって説明する。
〔実施例及び比較例〕
アクリル系粘着剤(東亜合成化学製商品名アロンS−1
511X)100部、多官能性ポリイソシアネート(日
本ポリウレタン製、商品名コロネ−1−L)3部、トル
エン600部からなる粘着剤にトリメチロールプロパン
トリアクリレート5%、ベンゾフェノン0.1%を添加
し、60μのポリエチレンフィルムに固形分塗布量が1
0μになるよくうに塗工し、100℃で5分乾燥し、粘
着フィルムを製造した。
この粘着フィルムを厚すo、 6 mvtO)ステンレ
ス板(SUS 430BA)に常温で貼付けた。
この時の接着力は100 g/25vrmであった。1
0分後、2KWの高圧水銀灯で2oCrfLの距離より
紫外線を15秒照射し粘着剤を硬化させ、剥離後再貼付
した時の接着力が879 / 25 mmとなるように
した。
比較例としてトリメチロールプロパントリアクリレート
とベンゾフェノンを含まない粘着剤を用いた粘着シート
を用いて前記ステンレス板に貼付し、同様に紫外線を照
射した。
この場合は照射前の接着力は1009725mmで、再
貼付時の接着力も1009/25關であった。
これらの表面保護方法について、表に比較すると次のと
おりである。
実施例では1ケ月放置後も接着力の変化がなかったのに
対し比較例では接着力は増大し剥離が困難となり、一部
転着も生じた。
又絞り加工テストも実施例では異常がなかったのに対し
比較例では剥離(浮き)が生じた。
これは実施例の粘着フィルムの剥離速度依速性が小さい
ことからも理解できる。
以上のように光硬化性を有する粘着剤からなる粘着フィ
ルムを貼付けた後、紫外線を照射せしめ、貼付は状態で
殆んど粘着性のない表面保護材料とする方法により、従
来の粘着フィルムの欠点である接着力の経時変化もほと
んどなく剥離が非常に容易になったり、粘着剤の転着や
絞り加工時の剥離などの欠点が殆んど皆無になった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 透明なプラスチックフィルム基材に光硬化性を右す
    る粘着剤を塗布してなる粘着フィルムを被着体に貼付け
    た後、前記フィルム基材表面から紫外線を照射すること
    により、粘着剤を架橋硬化させることを特徴とする表面
    保護方法。
JP52037816A 1977-04-01 1977-04-01 表面保護方法 Expired JPS5830809B2 (ja)

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