JP2919860B2 - 食品用包装材及びその製造方法 - Google Patents
食品用包装材及びその製造方法Info
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- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C66/00—General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts
- B29C66/70—General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material
- B29C66/71—General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material characterised by the composition of the plastics material of the parts to be joined
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は紫外線硬化型樹脂による接着剤によって包装
材基材とシーラント用フィルムとを積層させてなる積層
シートからなる食品用包装材、及びその製造方法に関す
るものである。
材基材とシーラント用フィルムとを積層させてなる積層
シートからなる食品用包装材、及びその製造方法に関す
るものである。
[従来の技術] 各種の性能を併せて具備することを目的として、性状
の相違するフィルムやシートを接着剤で貼着した積層シ
ートが多用されている。
の相違するフィルムやシートを接着剤で貼着した積層シ
ートが多用されている。
特にフレキシブル性に富んだ包装体(フレキシブルパ
ッケージ)を得る際の包装材としては、硬化型樹脂によ
る接着剤を利用した積層シートが利用されており、例え
ばイソシアネート硬化型ポリエーテルポリウレタン樹脂
の有機溶剤液等による2成分系の硬化型樹脂による接着
剤や、紫外線硬化型樹脂と光重合開始剤と希釈剤たる重
合性モノマー成分とによる接着剤等が利用されている。
ッケージ)を得る際の包装材としては、硬化型樹脂によ
る接着剤を利用した積層シートが利用されており、例え
ばイソシアネート硬化型ポリエーテルポリウレタン樹脂
の有機溶剤液等による2成分系の硬化型樹脂による接着
剤や、紫外線硬化型樹脂と光重合開始剤と希釈剤たる重
合性モノマー成分とによる接着剤等が利用されている。
[発明が解決しようとする課題] ところで、前記2成分系の硬化型樹脂による接着剤を
利用する接着工程は、接着剤の塗工面に対して被接着シ
ートを密接,押圧した後に、これを1週間以上のエージ
ングに処する硬化工程を経なければならなく、積層シー
トの製造効率が著しく悪いため、迅速なる納期に対応す
ることができないばかりでなく、エージング工程のため
の設備等が必要であり、非経済的でもある。
利用する接着工程は、接着剤の塗工面に対して被接着シ
ートを密接,押圧した後に、これを1週間以上のエージ
ングに処する硬化工程を経なければならなく、積層シー
トの製造効率が著しく悪いため、迅速なる納期に対応す
ることができないばかりでなく、エージング工程のため
の設備等が必要であり、非経済的でもある。
また、モノマー成分を希釈剤とする紫外線硬化型樹脂
と光重合開始剤とによる接着剤を使用する場合は、希釈
剤としてのモノマー成分に起因する低分子量物の残留が
避けられなく、特にスナック菓子等を包装する食品用包
装材にするときの衛生上の問題になっている。
と光重合開始剤とによる接着剤を使用する場合は、希釈
剤としてのモノマー成分に起因する低分子量物の残留が
避けられなく、特にスナック菓子等を包装する食品用包
装材にするときの衛生上の問題になっている。
これに対して本発明は、製造工程中にエージングの長
期の硬化工程が必要でなく、しかもモノマー成分の残留
の問題がない食品用包装材、及びその製造方法を提供す
るものである。
期の硬化工程が必要でなく、しかもモノマー成分の残留
の問題がない食品用包装材、及びその製造方法を提供す
るものである。
「課題を解決するための手段」 上記の課題は、以下に記載する本発明の食品用包装材
及びその製造方法によって解決される。
及びその製造方法によって解決される。
すなわち本第1の発明は、包装材基材とシーラント用
フィルムとを、アクリル系二重結合を具備するオリゴマ
ーからなる紫外線硬化型樹脂のアルコール溶剤溶液また
は水−アルコール溶剤溶液からなる接着剤によって積層
させてなる食品用包装材からなる。
フィルムとを、アクリル系二重結合を具備するオリゴマ
ーからなる紫外線硬化型樹脂のアルコール溶剤溶液また
は水−アルコール溶剤溶液からなる接着剤によって積層
させてなる食品用包装材からなる。
又本第2の発明は、上記の食品用包装材において、紫
外線硬化型樹脂のアルコール溶剤溶液または水−アルコ
ール溶剤溶液からなる接着剤中に水素引き抜き型の光重
合開始剤を含有している食品用包装材からなる。
外線硬化型樹脂のアルコール溶剤溶液または水−アルコ
ール溶剤溶液からなる接着剤中に水素引き抜き型の光重
合開始剤を含有している食品用包装材からなる。
本第3の発明は、包装材基材の裏面に、アクリル系二
重結合を具備するオリゴマーからなる紫外線硬化型樹脂
のアルコール溶剤溶液または水−アルコール溶剤溶液、
もしくは前記溶剤溶液中に水素引き抜き型の光重合開始
剤を含有させてなる接着剤を塗工した後に、この塗工し
た接着剤中の溶剤であるアルコールまたは水−アルコー
ルを蒸発させ、しかる後に該接着剤の塗工面に熱溶着性
能を有するシーラント用フィルムを密接し、さらにシー
ラント用フィルム面から紫外線を照射することにより食
品用包装材を製造する方法からなる。
重結合を具備するオリゴマーからなる紫外線硬化型樹脂
のアルコール溶剤溶液または水−アルコール溶剤溶液、
もしくは前記溶剤溶液中に水素引き抜き型の光重合開始
剤を含有させてなる接着剤を塗工した後に、この塗工し
た接着剤中の溶剤であるアルコールまたは水−アルコー
ルを蒸発させ、しかる後に該接着剤の塗工面に熱溶着性
能を有するシーラント用フィルムを密接し、さらにシー
ラント用フィルム面から紫外線を照射することにより食
品用包装材を製造する方法からなる。
更に本第4の発明は、上記の食品用包装材の製造方法
において、シーラント用フィルムとして250〜400nmの紫
外線透過率が20%以上のフィルムを使用する食品用包装
材の製造方法からなる。
において、シーラント用フィルムとして250〜400nmの紫
外線透過率が20%以上のフィルムを使用する食品用包装
材の製造方法からなる。
前記構成からなる本各発明において、紫外線硬化型樹
脂としては、例えば、エポキシ(メタ)アクリレート,
ポリウレタン(メタ)アクリレート,ポリオレフィング
リコール(メタ)アクリレート,ポリエステル(メタ)
アクリレート等による分子量300〜6000、好ましくは100
0〜3000のオリゴマーであって、2個以上の重合性官能
基を有するもの、具体的にはアクリル系二重結合を具備
するオリゴマーの1種または2種以上の混合物が使用さ
れる。
脂としては、例えば、エポキシ(メタ)アクリレート,
ポリウレタン(メタ)アクリレート,ポリオレフィング
リコール(メタ)アクリレート,ポリエステル(メタ)
アクリレート等による分子量300〜6000、好ましくは100
0〜3000のオリゴマーであって、2個以上の重合性官能
基を有するもの、具体的にはアクリル系二重結合を具備
するオリゴマーの1種または2種以上の混合物が使用さ
れる。
なお前記エポキシ(メタ)アクリレートとしては、末
端にグリシジル基を有するエポキシ樹脂と(メタ)アク
リル酸との反応生成物、例えば、ビスフェノール−A型
のエポキシアクリレート等が挙げられ、又ポリウレタン
(メタ)アクリレートとしては、末端にイソシアネート
基を有するポリウレタン樹脂と、分子中にビニル基と水
酸基とを具備する化合物、例えば2−ヒドロキシエチル
(メタ)アクリレートとの反応生成物が挙げられ、さら
にポリオレフィングリコール(メタ)アクリレートとし
ては、例えばポリエチレングリコールのジ(メタ)アク
リル酸エステル等が挙げられ、またポリエステル(メ
タ)アクリレートとしては、フタル酸無水物とジエチレ
ングリコールとによるポリエステルを(メタ)アクリル
酸で処理した反応生成物等が挙げられる。
端にグリシジル基を有するエポキシ樹脂と(メタ)アク
リル酸との反応生成物、例えば、ビスフェノール−A型
のエポキシアクリレート等が挙げられ、又ポリウレタン
(メタ)アクリレートとしては、末端にイソシアネート
基を有するポリウレタン樹脂と、分子中にビニル基と水
酸基とを具備する化合物、例えば2−ヒドロキシエチル
(メタ)アクリレートとの反応生成物が挙げられ、さら
にポリオレフィングリコール(メタ)アクリレートとし
ては、例えばポリエチレングリコールのジ(メタ)アク
リル酸エステル等が挙げられ、またポリエステル(メ
タ)アクリレートとしては、フタル酸無水物とジエチレ
ングリコールとによるポリエステルを(メタ)アクリル
酸で処理した反応生成物等が挙げられる。
前記接着剤の溶剤には、例えばイソプロピルアルコー
ル,エチルアルコール,メチルアルコール,ブチルアル
コール等の単独溶剤、混合溶剤、さらには前記アルコー
ル溶剤と水との混合溶剤等が利用される。水−アルコー
ルの混合溶剤の場合には、アルコール100重量部に対し
て水10〜1000重量部程度の混合溶剤が好適である。
ル,エチルアルコール,メチルアルコール,ブチルアル
コール等の単独溶剤、混合溶剤、さらには前記アルコー
ル溶剤と水との混合溶剤等が利用される。水−アルコー
ルの混合溶剤の場合には、アルコール100重量部に対し
て水10〜1000重量部程度の混合溶剤が好適である。
前記接着剤中には、通常の光重合開始剤を含有してい
ることは勿論である。
ることは勿論である。
光重合開始剤として、例えば2,4−ジエチルチオキサ
ントン等によるチオキサントン系の光重合開始剤や、3,
3−メチル−4−メトキシ−ベンゾフェノン等のベンゾ
フェノン系の光重合開始剤等による水素引き抜き型の光
重合開始剤を利用するときには、例えば1−ヒドロキシ
シクロヘキシルフェニルケトン,ベンジルジメチルケタ
ール等による自己開裂型の光重合開始剤を利用する際に
紫外線の照射によって発生する光重合開始剤の分解物、
具体的にはシクロヘキサノン、ベンズアルデヒド、安息
香酸メチル等の発生が無く、前記分解物による臭気の発
生が抑えられるのために、極めて好適である。
ントン等によるチオキサントン系の光重合開始剤や、3,
3−メチル−4−メトキシ−ベンゾフェノン等のベンゾ
フェノン系の光重合開始剤等による水素引き抜き型の光
重合開始剤を利用するときには、例えば1−ヒドロキシ
シクロヘキシルフェニルケトン,ベンジルジメチルケタ
ール等による自己開裂型の光重合開始剤を利用する際に
紫外線の照射によって発生する光重合開始剤の分解物、
具体的にはシクロヘキサノン、ベンズアルデヒド、安息
香酸メチル等の発生が無く、前記分解物による臭気の発
生が抑えられるのために、極めて好適である。
なお、光重合開始剤に対しては、必要に応じて、例え
ばジメチルアミノエタノール,トリフェニルホスフィ
ン,N,N−ジメチルアニリン,ジメチルアミノ安息香酸エ
ステル等による光増感剤を併用し得ることは勿論であ
る。
ばジメチルアミノエタノール,トリフェニルホスフィ
ン,N,N−ジメチルアニリン,ジメチルアミノ安息香酸エ
ステル等による光増感剤を併用し得ることは勿論であ
る。
前記組成からなる接着剤には、通常樹脂成分100重量
部に対して、光重合開始剤0.2〜10重量部、アルコール
または水−アルコールからなる溶剤50〜1000重量部程度
の割合の組成物が利用される。
部に対して、光重合開始剤0.2〜10重量部、アルコール
または水−アルコールからなる溶剤50〜1000重量部程度
の割合の組成物が利用される。
接着剤は、例えばグラビアコート,ダイレクトコー
ト,リバースロールコート等による塗工方法により、包
装材基材の被塗工面に対して、0.5〜10g(固形成分)/m
2程度に適用される。
ト,リバースロールコート等による塗工方法により、包
装材基材の被塗工面に対して、0.5〜10g(固形成分)/m
2程度に適用される。
包装材基材としては、例えば2軸延伸ポリプロピレン
フィルム,2軸延伸ポリエステルフィルム,2軸延伸ポリア
ミドフィルム等による単層フィルムや積層フィルムをは
じめ、前記フィルムと金属箔や紙等による積層フィルム
等からなるものが好ましく、必要に応じて印刷等による
意匠特性の付与がなされていてもよいことは勿論であ
る。
フィルム,2軸延伸ポリエステルフィルム,2軸延伸ポリア
ミドフィルム等による単層フィルムや積層フィルムをは
じめ、前記フィルムと金属箔や紙等による積層フィルム
等からなるものが好ましく、必要に応じて印刷等による
意匠特性の付与がなされていてもよいことは勿論であ
る。
包装材基材に対して接着剤によって接着されるシーラ
ント用フィルムには、例えば低密度ポリエチレンフィル
ム,中密度ポリエチレンフィルム,高ポリエチレンフィ
ルム,エチレン−酢酸ビニル共重合体フィルム,エチレ
ン−α・オレフィン共重合体フィルム,未延伸ポリプロ
ピレンフィルム等によるポリオレフィン系の樹脂フィル
ムが利用される。
ント用フィルムには、例えば低密度ポリエチレンフィル
ム,中密度ポリエチレンフィルム,高ポリエチレンフィ
ルム,エチレン−酢酸ビニル共重合体フィルム,エチレ
ン−α・オレフィン共重合体フィルム,未延伸ポリプロ
ピレンフィルム等によるポリオレフィン系の樹脂フィル
ムが利用される。
本発明の食品用包装材の製造方法、つまり包装材基材
とシーラント用フィルムとの積層シートからなる食品用
包装材の製造方法は、包装材基材面に前述の接着剤を適
用した後、該包装材基材面に適用された接着剤中の溶剤
を、例えば熱風の吹き付け等によって蒸発,除去し、し
かる後にシーラント用フィルムを前記接着剤の塗工面に
接当,密接し、さらにシーラント用フィルム面から紫外
線を照射するものであり、通常は高圧水銀灯やメタルハ
ライドランプ等による紫外線の照射処理を行なうもので
る。
とシーラント用フィルムとの積層シートからなる食品用
包装材の製造方法は、包装材基材面に前述の接着剤を適
用した後、該包装材基材面に適用された接着剤中の溶剤
を、例えば熱風の吹き付け等によって蒸発,除去し、し
かる後にシーラント用フィルムを前記接着剤の塗工面に
接当,密接し、さらにシーラント用フィルム面から紫外
線を照射するものであり、通常は高圧水銀灯やメタルハ
ライドランプ等による紫外線の照射処理を行なうもので
る。
前記紫外線の照射処理工程において、紫外線の照射処
理速度が速すぎる場合には照射線量が不足して接着剤の
硬化が不十分となり、また照射処理速度が遅すぎる場合
には、紫外線ランプからの熱および紫外線によって、シ
ーラント用フィルムに該フィルムの収縮に伴うカールの
発生や、ヒートシール性能の低下等の弊害が生ずる。こ
のために、一般的には紫外線ランプの出力:80〜120w/c
m、照射速度:20〜150m/min.程度の紫外線の照射を行な
うのがよい。
理速度が速すぎる場合には照射線量が不足して接着剤の
硬化が不十分となり、また照射処理速度が遅すぎる場合
には、紫外線ランプからの熱および紫外線によって、シ
ーラント用フィルムに該フィルムの収縮に伴うカールの
発生や、ヒートシール性能の低下等の弊害が生ずる。こ
のために、一般的には紫外線ランプの出力:80〜120w/c
m、照射速度:20〜150m/min.程度の紫外線の照射を行な
うのがよい。
「実 施 例」 以下、本発明の食品用包装材及びその製造方法の具体
的な構成について、実施例を以って説明する。
的な構成について、実施例を以って説明する。
実施例1 裏刷りによる印刷が付されている厚さ25μの2軸延伸
ポリエステルフィルムからなる包装材基材の前記印刷面
に、下記の組成からなる接着剤をグラビアロールコート
法によって3g(固形成分)/m2の割合に塗工し、次いで
前記接着剤の塗工面に80℃の熱風を0.2秒間吹き付ける
ことによって前記接着剤中の溶剤であるイソプロピルア
ルコールを蒸発,乾燥させ、紫外線硬化型樹脂の塗工層
を形成した。
ポリエステルフィルムからなる包装材基材の前記印刷面
に、下記の組成からなる接着剤をグラビアロールコート
法によって3g(固形成分)/m2の割合に塗工し、次いで
前記接着剤の塗工面に80℃の熱風を0.2秒間吹き付ける
ことによって前記接着剤中の溶剤であるイソプロピルア
ルコールを蒸発,乾燥させ、紫外線硬化型樹脂の塗工層
を形成した。
接着剤組成物 紫外線硬化型樹脂 [ポリエチレングリコールとトリレンジイソシアネー
トとの反応生成物をヒドロキシエチルアクリレートで処
理することによって調製したポリエーテル系のポリウレ
タンジアクリレート:平均分子量3000] ……30重量部 光重合開始剤 [3,3−ジメチル−4−メトキシ−ベンゾフェノン] ……1重量部 光増感剤 [p−ジメチルアミノ安息香酸エチルエステル] ……1重量部 イソプロピルアルコール ……69重量部 次いで、上記の紫外線硬化型樹脂の接着剤の塗工層面
に、厚さ60μの低密度ポリエチレンフィルムによるシー
ラント用フィルムを接当,密接させ、さらにニップロー
ルで圧着し、続いて高圧水銀灯[80w/cm、ランプ長:90c
m、日本電池(株)]によって、シーラント用フィルム
までの距離:10cm、照射速度(照射時のライン速度):10
0m/min.による紫外線の照射処理を前記シーラント用フ
ィルム面から行ない、目的製品である包装材基材とシー
ラント用フィルムとの積層シートからなる食品用包装材
を得た。
トとの反応生成物をヒドロキシエチルアクリレートで処
理することによって調製したポリエーテル系のポリウレ
タンジアクリレート:平均分子量3000] ……30重量部 光重合開始剤 [3,3−ジメチル−4−メトキシ−ベンゾフェノン] ……1重量部 光増感剤 [p−ジメチルアミノ安息香酸エチルエステル] ……1重量部 イソプロピルアルコール ……69重量部 次いで、上記の紫外線硬化型樹脂の接着剤の塗工層面
に、厚さ60μの低密度ポリエチレンフィルムによるシー
ラント用フィルムを接当,密接させ、さらにニップロー
ルで圧着し、続いて高圧水銀灯[80w/cm、ランプ長:90c
m、日本電池(株)]によって、シーラント用フィルム
までの距離:10cm、照射速度(照射時のライン速度):10
0m/min.による紫外線の照射処理を前記シーラント用フ
ィルム面から行ない、目的製品である包装材基材とシー
ラント用フィルムとの積層シートからなる食品用包装材
を得た。
比較例1 前記実施例1で利用した包装材基材と同一の包装材基
材を利用し、該包装材基材における印刷面に、酢酸エチ
ルを溶剤とするイソシアネート硬化型ポリエーテルポリ
ウレタン系樹脂「タケラックA−969,タケネートA−5:
武田薬品工業(株)」による接着剤を、3g(固形成分)
/m2の割合に塗工し、次いで前記接着剤の塗工層面に厚
さ60μの低密度ポリエチレンフィルムによるシーラント
用フィルムを接当,密接させ、さらにニップロールで圧
着してから、40℃,7日間のエージングを行なうことによ
って、比較のための積層シートを得た。
材を利用し、該包装材基材における印刷面に、酢酸エチ
ルを溶剤とするイソシアネート硬化型ポリエーテルポリ
ウレタン系樹脂「タケラックA−969,タケネートA−5:
武田薬品工業(株)」による接着剤を、3g(固形成分)
/m2の割合に塗工し、次いで前記接着剤の塗工層面に厚
さ60μの低密度ポリエチレンフィルムによるシーラント
用フィルムを接当,密接させ、さらにニップロールで圧
着してから、40℃,7日間のエージングを行なうことによ
って、比較のための積層シートを得た。
「実験 1」 前記実施例1及び比較例1で得られた各積層シート
を、幅15mmの細幅のテープ状に裁断し、包装材基材とシ
ーラント用フィルムとの間を剥離角度90度,剥離速度30
0mm/min.で剥離したときの剥離強度(g/15mm)を測定し
た。
を、幅15mmの細幅のテープ状に裁断し、包装材基材とシ
ーラント用フィルムとの間を剥離角度90度,剥離速度30
0mm/min.で剥離したときの剥離強度(g/15mm)を測定し
た。
[実験 2」 前記実施例1及び比較例1で得られた各積層シート
を、100×100mmに裁断し、それぞれの種類について5枚
宛を200mlの共栓付きの三角フラスコに封入し、40℃の
オーブン中に1時間放置した後、各フラスコ内の臭気を
官能によって評価した。
を、100×100mmに裁断し、それぞれの種類について5枚
宛を200mlの共栓付きの三角フラスコに封入し、40℃の
オーブン中に1時間放置した後、各フラスコ内の臭気を
官能によって評価した。
結果を、前記実験1の剥離試験結果と共に第1表に示
す。
す。
「発明の作用,効果」 本発明の食品用包装材は、包装材基材とシーラント用
フィルムとを、アクリル系二重結合を具備するオリゴマ
ーからなる紫外線硬化型樹脂のアルコール溶剤溶液また
は水−アルコール溶剤溶液による接着剤によって積層さ
せてなる積層シートからなるものである。
フィルムとを、アクリル系二重結合を具備するオリゴマ
ーからなる紫外線硬化型樹脂のアルコール溶剤溶液また
は水−アルコール溶剤溶液による接着剤によって積層さ
せてなる積層シートからなるものである。
従って、該食品用包装材をなす積層シートを得るため
の包装材基材とシーラント用フィルムとの接着工程で
は、例えば2成分系の硬化型樹脂による接着剤を利用す
る場合のようなエージング工程を経る必要がなく、製造
工程が極めて短縮される。
の包装材基材とシーラント用フィルムとの接着工程で
は、例えば2成分系の硬化型樹脂による接着剤を利用す
る場合のようなエージング工程を経る必要がなく、製造
工程が極めて短縮される。
このために本発明の食品用包装材は、短期間内の納入
に十分に対応し得るし、また貼着工程の直後に接着状態
の良否の検査を行なうことができるので生産管理が容易
である。
に十分に対応し得るし、また貼着工程の直後に接着状態
の良否の検査を行なうことができるので生産管理が容易
である。
また本発明の食品用包装材の包装材基材とシーラント
用フィルムとの接着に使用している上記の接着剤は、ア
クリル系二重結合を具備するオリゴマーからなる紫外線
硬化型樹脂のアルコール溶剤溶液または水−アルコール
溶剤溶液からなるものであるために、該食品用包装材に
は残留溶剤や残留モノマーによる臭気の問題が無く、食
品用包装材にとって必要とされる衛生性において極めて
優れた特性を有する。
用フィルムとの接着に使用している上記の接着剤は、ア
クリル系二重結合を具備するオリゴマーからなる紫外線
硬化型樹脂のアルコール溶剤溶液または水−アルコール
溶剤溶液からなるものであるために、該食品用包装材に
は残留溶剤や残留モノマーによる臭気の問題が無く、食
品用包装材にとって必要とされる衛生性において極めて
優れた特性を有する。
更に本発明の食品用包装材の包装材基材とシーラント
用フィルムとの接着に使用している上記の接着剤は、接
着剤の粘度調節が容易であり、かつ従来の2成分系の硬
化型樹脂による接着剤による場合と比較して何ら遜色の
無い接着強度が得られる。
用フィルムとの接着に使用している上記の接着剤は、接
着剤の粘度調節が容易であり、かつ従来の2成分系の硬
化型樹脂による接着剤による場合と比較して何ら遜色の
無い接着強度が得られる。
本発明の食品用包装材の製造方法は、前記のアクリル
系二重結合を具備するオリゴマーからなる紫外線硬化型
樹脂のアルコール溶剤溶液または水−アルコール溶剤溶
液からなる接着剤が具備する特性を専ら効果的に利用す
るものであり、残留溶剤や残留モノマーに起因する臭気
や衛生上の問題の無い食品用包装材を、効率良く、しか
も容易に製造し得る。
系二重結合を具備するオリゴマーからなる紫外線硬化型
樹脂のアルコール溶剤溶液または水−アルコール溶剤溶
液からなる接着剤が具備する特性を専ら効果的に利用す
るものであり、残留溶剤や残留モノマーに起因する臭気
や衛生上の問題の無い食品用包装材を、効率良く、しか
も容易に製造し得る。
また、水素引き抜き型の光重合開始剤を含有している
接着剤を使用しているものにあっては、例えば自己開裂
型の光重合開始剤を利用した際に紫外線の照射によって
発生する光重合開始剤の分解物、すなわちシクロヘキサ
ノン,ベンズアルデヒド、安息香酸メチル等の発生が無
く、前記分解物による臭気の発生が抑えられるので、無
臭性という観点においても極めて優れた特性が具備され
る。
接着剤を使用しているものにあっては、例えば自己開裂
型の光重合開始剤を利用した際に紫外線の照射によって
発生する光重合開始剤の分解物、すなわちシクロヘキサ
ノン,ベンズアルデヒド、安息香酸メチル等の発生が無
く、前記分解物による臭気の発生が抑えられるので、無
臭性という観点においても極めて優れた特性が具備され
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // B29L 9:00 (56)参考文献 特開 平3−62871(JP,A) 特開 昭62−18793(JP,A) 特開 昭58−29814(JP,A) 特開 昭62−119218(JP,A) 特開 昭58−76428(JP,A) 特開 昭60−13528(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C09J 4/00 - 4/06 B32B 27/00 - 27/42 B29C 65/52 - 65/54
Claims (4)
- 【請求項1】包装材基材とシーラント用フィルムとを、
アクリル系二重結合を具備するオリゴマーからなる紫外
線硬化型樹脂のアルコール溶剤溶液または水−アルコー
ル溶剤溶液による接着剤によって積層させてなることを
特徴とする食品用包装材。 - 【請求項2】接着剤中に水素引き抜き型の光重合開始剤
を含有していることを特徴とする特許請求の範囲第1項
記載の食品用包装材。 - 【請求項3】包装材基材の裏面に、アクリル系二重結合
を具備するオリゴマーからなる紫外線硬化型樹脂のアル
コール溶剤溶液または水−アルコール溶剤溶液、もしく
は前記溶剤溶液中に水素引き抜き型の光重合開始剤を含
有させてなる接着剤を塗工した後に、この塗工した接着
剤中の溶剤であるアルコールまたは水−アルコールを蒸
発させ、しかる後に該接着剤の塗工面に熱溶着性能を有
するシーラント用フィルムを密接し、さらにシーラント
用フィルム面から紫外線を照射することを特徴とする食
品用包装材の製造方法。 - 【請求項4】シーラント用フィルムの250〜400nmの紫外
線透過率が20%以上であることを特徴とする特許請求の
範囲第3項記載の食品用包装材の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19958389A JP2919860B2 (ja) | 1989-08-01 | 1989-08-01 | 食品用包装材及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19958389A JP2919860B2 (ja) | 1989-08-01 | 1989-08-01 | 食品用包装材及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0362870A JPH0362870A (ja) | 1991-03-18 |
JP2919860B2 true JP2919860B2 (ja) | 1999-07-19 |
Family
ID=16410262
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19958389A Expired - Fee Related JP2919860B2 (ja) | 1989-08-01 | 1989-08-01 | 食品用包装材及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2919860B2 (ja) |
-
1989
- 1989-08-01 JP JP19958389A patent/JP2919860B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0362870A (ja) | 1991-03-18 |
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