JPS582538Y2 - 横型成形機の金型交換装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はダイカストマシンや射出成形機などの横型成形
機の金型交換装置に関するものである。

一般に、横型成形機の金型は大重量であるため、人力の
みで交換することは不可能であり、クレーンを用いて金
型の交換を行なっていた。

しかし、このような方法を採用すると、交換に時間がか
かるばかりでなく、金型の動揺等によって金型とマシン
とが接触し、金型あるいはマシン側が損傷する等の不都
合があった。

本考案の目的は、金型の交換を極めて簡単に、かつ、単
時間で行なえるように構成した横型成形機の金型交換装
置を提供するにある。

以下、図面に示す実施例と共に、本考案の詳細を説明す
る。

第１．２図は本考案の１実施例を説明するもので、図に
ネ・いて、１は固定盤、２は可動盤、３は上下各２本ず
つ設けたタイバーである。

固定盤１および可動盤２にはそれぞれ、固定金型および
可動金型が取付けられ、可動盤２は図示していない油圧
駆動装置によってタイバー３に沿って移動し、金型の開
閉を行なう。

この公知のマシンの側方には、タイバー３と平行な状態
で一対の第１のレール４が水平に附設されてむり、この
第１のレール４上には、自走機能を持った移動台車５お
よび６が配置されている。

移動台車５，６は、第２図に示すように、それぞれ下部
台車７と上部台車８とからなり、下部台車７上には前記
第１のレール４と直向する方向に第２のレール９が２条
設けられており、この第２のレール９上に上部台車８が
走行可能に設けられている。

この上部台車８も自走機能を持つことが望ましい。

上部台車８の上面には、幾つかの開口部１０が形成され
、この開口部１０中には、リフトローラ１１が配置され
ている。

リフトローラ１１は、第２のレール９と平行な回転軸を
持ち、油圧シリンダによって、直接に、または、リフト
ローラ１１の軸や軸受などを介して間接的に、昇降でき
るように構成され、上部台車８の上面より上に出たり、
引込んだりできるようになっている。

筐た、上部台車８の所定位置には、同じく油圧シリンダ
等によって昇降自在に金型位置決め用のノックピン１２
が取付けられている。

一方、固定盤と可動盤との間の下方には、２条の第３の
レール１３が附設されている。

この第３のレール１３は、前記第２のシール９と同一間
隔で、かつ、同一高さに配置されている。

次に、以上のように構成された本実施例の動作について
説明する。

１ず、型締めの状態で交換すべき金型の可動金型と可動
盤２との連結をはずした後、型開きすると同時に第１の
レール４側の上下のタイバー３を引抜く。

そして、移動台車５を第１のレール４上を移動させて受
渡し位置に時期させ、その第２のレール９と第３のレー
ル１３とを同一軸線上に位置させる。

この時期状態にある移動台車５の上部台車８を第２のレ
ール９むよび第３のレール１３を介して固定盤１と可動
盤２の間の空間に送り込む。

この時、リフトローラ１１は上昇しておらず、上部台車
８は今昔で使用していた金型の下側に位置する。

しかるのち、リフトローラ１１を上昇させて、固定盤１
に今昔で取付けられていた固定金型と可動金型が一体に
なっている金型をリフトローラ１１によって支持する。

この状態で固定盤１から金型を取外し、リフトローラ１
１を下降させて金型を移動台車５の上部台車８上に支持
させる。

次に、上部台車８をレール１３，９上で移動させ、下部
台車７上に移動させ、その後、移動台車５全体を図中左
方に移動させる。

ところで、この間、もう一つの移動台車６の上部台車８
上には、新しく取付けられる金型が既に載置されており
、この移動台車６が第４のレール４上を移動して、金型
受渡し位置へくる。

そして、この移動台車６の第２のレール９と第３のレー
ル１３とが同一軸線上に至れば停止し、上部台車８が固
定盤１と可動盤２の間に送り込首れる。

所定位置におして、上部台車が停止すると、リフトロー
ラ１１が一ヒ昇し、この新しい金型を所定位置に持上げ
る。

このとき、金型の下面は上部台車８の上平面部から幾分
持上げられ、リフトローラ１１のみによって支持されて
いる。

しかるのち、可動盤２を型締め方向に移動させ、金型を
リフトローラ１１上で移動させて固定盤１に押付け、固
定盤１および可動盤２に対して金型の取付けを行なう。

次に、リフ）ｏ−ラ１１を下降させ、上部台車８をマシ
ン外の元に戻す。

この後、抜かれていたタイバー５を元に戻し、台車５，
６も元に戻して交換作業は全て終了する。

以上の説明から明らかなように本考案によれば、マシン
の側方にダイパーと平行に第１のレールを設け、この第
１のレール上に下部台車を２台設け、この下部台車上に
第１のレールと直交した状態で第２のレールを設け、こ
の第２のレール上に上部台車を設け、この上部台車には
りフトローラを昇降自在に設け、可動盤と固定盤の下方
に第２のレールと同じ高さで第３のレールを設けた構成
とされているため、金型の交換は極めて単時間で正確に
行なうことができ、金型やマシンを損傷することがない
という優れた効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の１実施例を説明するもので、第１図は平面
図、第２図は台車の正面図である。 １・・・固定盤、２・・・可動盤、３・・・タイバー、
４・・・第１のレール、５，６・・・移動台車、７・・
・下部台車、８・・・上部台車、９・・・第２のレール
、１１・・・リフトローラ、１２・・・ノックピン、１
３・・・第３のレール。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 固定盤と可動盤との間のマシン側部に、タイバーの軸線
   方向と平行に台車を移動させる第１のレールを設け、第
   １のレール上に２個の下部台車を設け、各下部台車上に
   第１のレールと直角な第２のレールを水平に設け、第２
   のレール上に上部台車を設け、上部台車の上面には第２
   のレールと平行な回転軸を有するリフトローラを複数個
   設け、固定盤と可動盤との間の下部において、第２のレ
   ールと同一高さで、かつ、同一方向に向いた上部台車移
   動用の第３のレールを設けたことを特徴とする横型成形
   機の金型交換装置。