JP3790344B2 - パレット溶着装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、合成樹脂で一体成形された上部デッキボードと下部デッキボードとを突き合わせて溶着することにより、パレットを製造するパレット溶着装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
上下方向に移動可能で、且つ、対向して配設された一対の押圧盤により、溶着面が対向するように、半製品である上部デッキボードと下部デッキボードを、それぞれ把持するとともに、押圧盤に把持されている上部デッキボードと下部デッキボードとの間に、水平方向に進退可能な加熱板を配置し、次いで、上部デッキボードを把持している押圧盤を下降させるとともに、下部デッキボードを把持している押圧盤を上昇させて、上部デッキボードと下部デッキボードの溶着面を加熱板に当接させて溶融し、その後、上部デッキボードを把持している押圧盤を上昇させるとともに、下部デッキボードを把持している押圧盤を下降させた後、加熱板を水平方向に後退させて、押圧盤に把持されている上部デッキボードと下部デッキボードとの間から退避させ、その後、再度、上部デッキボードを把持している押圧盤を下降させるとともに、下部デッキボードを把持している押圧盤を上昇させて、上部デッキボードの溶融個所と下部デッキボードの溶融個所を接合して、上部デッキボードと下部デッキボードとを溶着するようにしたパレット溶着装置が知られている(例えば、特公昭60−32575号公報、特公昭61−37093号公報等)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来のパレット溶着装置おいては、上部デッキボードを把持する押圧盤と下部デッキボードを把持する押圧盤とを、共に、上下方向に移動させる駆動装置が配設されているために、パレット溶着装置が大型化、且つ、複雑化するととともに、保守点検作業の頻度が増えたり、或いは、保守点検作業の作業性が悪いという問題があった。
【0004】
また、上述した従来のパレット溶着装置おいては、上部デッキボードを把持する押圧盤と下部デッキボードを把持する押圧盤とが、共に、上下方向に移動するものであるため、それぞれの押圧盤に把持されている上部デッキボードと下部デッキボードの溶着面の位置決めが難しく、溶着面のずれが発生するという問題があった。
【0005】
更に、上述した従来のパレット溶着装置おいては、加熱板が水平方向に移動し、上下方向には移動しないものであるため、上部デッキボードと下部デッキボードの加熱板への当接時に発生する衝撃を緩衝することができず、加熱板が損傷したり、或いは、変形していたり、反っている上部デッキボードや下部デッキボードに対しては、溶着が不均一になるという問題があった。上部デッキボードと下部デッキボードの加熱板への当接時に発生する衝撃を緩衝するために、押圧盤を上下動させるモータや油圧シリンダーを、上部デッキボードと下部デッキボードの加熱板への当接寸前に、高速から低速に切り替えるようにしたパレット溶着装置も知られているが、パレット溶着装置が、更に大型化、且つ、複雑化するという問題がある。
【0006】
本発明の目的は、上述した従来のパレット溶着装置が有する課題を解決するとともに、生産性の向上したパレット溶着装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述した目的を達成するために、第1には、下部デッキボードの保持部材が配設された固定台盤と、上部デッキボードの保持部材が配設された昇降押圧盤と、前記固定台盤と前記昇降押圧盤との間に進退可能な加熱板とを有し、該加熱板は、額縁状の枠材の水平部に載置されているとともに、前記額縁状の枠材に取着された規制片の水平部に当接するまで、上動可能に構成されており、更に、支柱に水平に取着されたレールには、枠材が取着された摺動ブロックが嵌合されているとともに、前記摺動ブロックに取着された枠材には、垂直シリンダーが取着されており、更にまた、前記垂直シリンダーのピストッロッドには、前記加熱板が載置された額縁状の枠材が取着されており、前記垂直シリンダーのピストッロッドを下方に進出させて、前記額縁状の枠材の水平部に載置されている加熱板を、前記固定台盤に保持されている下部デッキボードに接触させた際には、前記加熱板が上動するように構成したものであり、第2には、溶着面同士が接触するように重ね合わされた上部デッキボードと下部デッキボードの角部に押し付けられて、上部デッキボードと下部デッキボードとのずれを矯正する位置決め部材が、固定台盤に配設されているとともに、前記位置決め部材は、前記溶着面同士が接触するように重ね合わされた上部デッキボードと下部デッキボードの角部が挿入される凹部が形成された位置決めブロックと、該位置決めブロックを、前記溶着面同士が接触するように重ね合わされた上部デッキボードと下部デッキボードの角部方向に進退させるためのシリンダーとにより構成したものであり、第3には、固定台盤の上面にスペーサーを立設するとともに、該スペーサーに対向して、昇降押圧盤の下面にスペーサーを垂下したものであり、第4には、固定台盤の上面に立設されたスペーサーと、昇降押圧盤の下面に垂下されたスペーサーとに挟持されるスペーサーを、加熱板に配設したものである。
【0008】
【実施例】
以下に、本発明の実施例について説明するが、本発明の趣旨を越えない限り何ら、本実施例に限定されるものではない。
【0009】
先ず最初に、図1及び図2を用いて、本発明のパレット溶着装置の全体構成について説明する。
【0010】
Mは、パレット溶着部であり、パレット溶着部Mは、パレット溶着部Mに隣接した配設されたローラコンベヤー等からなる搬入装置Taにより搬入される、上部デッキボード1と下部デッキボード2との溶着面同士が接触するように重ね合わされた上部デッキボード1と下部デッキボード2とが載置される固定台盤3と、固定台盤3の上方に配設された上下動可能な昇降押圧盤4と、固定台盤3に載置されている下部デッキボード2と昇降押圧盤4により把持されている上部デッキボード1との間に進入可能な加熱板5とから構成されている。Tbは、パレット溶着部Mにおいて溶着され、パレット溶着部Mから搬出された上部デッキボード1と下部デッキボード2とを、バリ取り装置等の次工程に搬送するためのローラコンベヤー等からなる搬送装置Tbである。
【0011】
固定台盤3には、搬入装置Taにより搬入された、溶着面同士が接触するように重ね合わされた上部デッキボード1と下部デッキボード2との角部に押し付けられて、上部デッキボード1と下部デッキボード2とのずれを矯正して、上部デッキボード1と下部デッキボード2とを正確に位置決めするための第1位置決め部材6と、上部デッキボード1と下部デッキボード2の各側面の略中央部に押し付けられて、上記の第1位置決め部材6と協働して、上部デッキボード1と下部デッキボード2とのずれを矯正して、上部デッキボード1と下部デッキボード2とを正確に位置決めするための第2位置決め部材7とが配設されている。第1位置決め部材6は、上部デッキボード1と下部デッキボード2の角部が挿入される凹部6a’が形成された位置決めブロック6aと、位置決めブロック6aを、上部デッキボード1と下部デッキボード2の角部方向に進退させるためのシリンダー6bとから構成されている。同様に、第2位置決め部材7は、上部デッキボード1と下部デッキボード2の側面に当接される板状の位置決めブロック7aと、位置決めブロック7aを、上部デッキボード1と下部デッキボード2の側面方向に進退させるためのシリンダー7bとから構成されている。なお、搬入装置Taと搬送装置Tb側に配設された第2位置決め部材7は、パレット溶着部Mに搬入される上部デッキボード1と下部デッキボード2或いはパレット溶着部Mから搬出される溶着された上部デッキボード1と下部デッキボード2の邪魔にならないように、上下方向に出没可能に構成されている。
【0012】
図2及び図4に示されているように、固定台盤3には、下部デッキボード2の相対する側壁部を、それぞれ2か所で保持する保持部材8が配設されており、保持部材8は、下部デッキボード2の側壁部を上から保持する保持爪8aと、保持爪8aを下部デッキボード2方向に沿って進退させるシリンダー8bとから構成されている。また、昇降押圧盤4には、上述した固定台盤3に配設された保持部材8と同様の構成を有する保持部材9が配設されており、上部デッキボード1の側壁部を下から保持する保持爪9aと、保持爪9aを上部デッキボード1方向に沿って進退させるシリンダー9bとから構成されている。10は、所定の間隔を置いて配置された支柱11間に架橋された水平枠12に取着された複数の垂直シリンダーであり、垂直シリンダー10のピストンロッド10aの下端に昇降押圧盤4が取着されている。従って、垂直シリンダー10を作動させて、ピストンロッド10aを上下動させることにより、昇降押圧盤4が昇降するように構成されている。
【0013】
本実施例においては、加熱板5は、加熱板5の縁部を載置する額縁状の枠材13の水平部13aに載置されている。加熱板5は、枠材13の水平部13aに載置されているだけで、枠材13には固定されておらず、上下方向に移動可能に構成されている。14は、加熱板5の縁部に沿って、且つ、縁部に近接して、枠材13に取着された逆L字状の規制片であり、逆L字状の規制片14の水平部14aは、加熱板5側に突出しており、且つ、逆L字状の規制片14の水平部14aと加熱板5の上面との間には、所定の間隙が形成されている。従って、枠材13の水平部13aに載置されている加熱板5は、逆L字状の規制片14の水平部14aに当接するまで、上動可能に構成されている。このような規制片14は、加熱板5の縁部に沿って適当数配設されている。
【0014】
支柱11には、水平ビーム15が取着されており、水平ビーム15にはレール16が水平に取着されている。17は、レール16に嵌合された摺動ブロックであり、摺動ブロック17には逆L字状の枠材18が取着されており、枠材18の水平部18aには垂直シリンダー19が取着されている。垂直シリンダー19のピストンロッド19aは、枠材18の水平部18aに穿設された透孔を通して下方に延びており、ピストンロッド19aの先端部には、適当なブロック20を介して加熱板5を載置している枠材13に取着されている。従って、図示されていない、シリンダーやクランク機構等の適当な進退手段を作動させることにより、レール16に沿って、垂直シリンダー19のピストンロッド19aに取着されている枠材13に載置されている加熱板5を、図2に示されているパレット溶着部Mから離れた待機位置と、固定台盤3に載置されている下部デッキボード2と、昇降押圧盤4により把持されている上部デッキボード1との間に進入する作業位置との間を進退できるように構成されている。
【0015】
以下に、上部デッキボード1と下部デッキボード2の溶着作業について説明するが、溶着作業前においては、加熱板5は、図2に示されているようにパレット溶着部Mから離れた待機位置にあり、また、第1位置決め部材6の位置決めブロック6a及び第2位置決め部材7の位置決めブロック7aは後退位置にあり、更に、固定台盤3に配設されている保持部材8の保持爪8a及び昇降押圧盤4に配設されている保持部材9の保持爪9aは後退位置にある。また、昇降押圧盤4は上方の待機位置にあり、更に、搬入装置Ta側に配設された第2位置決め部材7は、パレット溶着部Mに搬入される上部デッキボード1と下部デッキボード2の邪魔にならないように、下方向に没している。
【0016】
このような状態で、搬入装置Taにより、図2の二点鎖線で示されているような位置の固定台盤3上に、溶着面同士が接触するように重ね合わされた上部デッキボード1と下部デッキボード2とが載置される。次いで、固定台盤3に配設された第1位置決め部材6及び第2位置決め部材7のシリンダー6b、7bを、それぞれ作動させて、位置決めブロック6a、7aを上部デッキボード1と下部デッキボード2方向へ進出させて、位置決めブロック6a、7aを上部デッキボード1と下部デッキボード2とに当接させて、ずれのないように正確に位置決めする。
【0017】
次いで、固定台盤3に配設された保持部材8のシリンダー8bを作動させて保持爪8aを進出させて、下部デッキボード2の相対する側壁部を保持する。また、垂直シリンダー10を作動させて昇降押圧盤4を上部デッキボード1に接近するまで下降させるとともに、昇降押圧盤4に配設された保持部材9のシリンダー9bを作動させて保持爪9aを進出させて、上部デッキボード1の相対する側壁部を保持する。その後、垂直シリンダー10を作動させて、上部デッキボード1を保持している昇降押圧盤4を上昇させる。この状態が、図4(a)に示されている。なお、下部デッキボード2及び上部デッキボード1の保持爪8a、9aによる保持が完了した後には、第1位置決め部材6の位置決めブロック6a及び第2位置決め部材7の位置決めブロック7aを後退させて待機位置に戻す。
【0018】
図4において、21は、固定台盤3の上面に立設されたスペーサーであり、22は、昇降押圧盤4の下面に垂下されたスペーサーであり、固定台盤3側のスペーサー21の上端面に形成された凹部21aに、昇降押圧盤4側のスペーサー22の下端面に突設された凸部22aが嵌合するように構成されている。後述するように、加熱板5により、上部デッキボード1と下部デッキボード2の溶着面を溶融した後、上部デッキボード1を下降させて、下部デッキボード2に当接させて、上部デッキボード1と下部デッキボード2を溶着することになるが、この時、固定台盤3側のスペーサー21の上端面に形成された凹部21aに、昇降押圧盤4側のスペーサー22の下端面に突設された凸部22aが嵌合するまで、上部デッキボード1を下降させる。このようなスペーサー21、22が配設されていないと、上部デッキボード1と下部デッキボード2とが溶着されて製造されるパレットの厚みが一定しないとともに、上部デッキボード1が下降し過ぎて、溶融された部分が過度に横方向にはみ出し、大きなバリが形成されることになる。
【0019】
図4において、23は、加熱板5の進行方向先端の側面に取着されたスペーサーであり、この加熱板5側スペーサー23は、上述した固定台盤3側のスペーサー21と昇降押圧盤4側のスペーサー22とにより挟持されるように構成されている。このような加熱板5側スペーサー23を設けることにより、上部デッキボード1と下部デッキボード2の溶着面の余分な溶融を防止することができる。
【0020】
次いで、枠材13の水平部13aに載置されている加熱板5を、進出させて、加熱板5を、図4(b)に示されているように、固定台盤3に配設された保持部材8の保持爪8aに保持されている下部デッキボード2と、昇降押圧盤4に配設された保持部材9の保持爪9aに保持されている上部デッキボード1との間に配置する。次いで、摺動ブロック17に取着された枠材18に取り付けられている垂直シリンダー19を作動させてピストンロッド19aを進出させ、枠材13の水平部13aに載置されている加熱板5を下降させて、図4(c)に示されているように、加熱板5を、下部デッキボード2の溶着面に接触させる。本実施例においては、加熱板5は、上述したように、枠材13の水平部13aに載置されているだけてあり、従って、上動自在であるので、加熱板5が下部デッキボード2の溶着面に当接しても、下部デッキボード2への当接による衝撃を、加熱板5が上動することにより緩衝することができるので、加熱板5が損傷するようなことがない。
【0021】
次いで、垂直シリンダー10を作動させて、上部デッキボード1を保持している昇降押圧盤4を下降させて、図5(a)に示されているように、上部デッキボード1の溶着面を加熱板5に当接させる。次いで、図5(b)に示されているように、固定台盤3側のスペーサー21と昇降押圧盤4側のスペーサー22とにより、加熱板5側スペーサー23を挟持するまで、更に、上部デッキボード1を保持している昇降押圧盤4を下降させる。このように、加熱板5側スペーサー23を設け、且つ、加熱板5側スペーサー23を、固定台盤3側のスペーサー21と昇降押圧盤4側のスペーサー22とにより挟持するまで、昇降押圧盤4を下降させることにより、上部デッキボード1と下部デッキボード2の溶着面の溶融される厚さ、即ち、溶融代を一定に制御することができるとともに、上部デッキボード1と下部デッキボード2の溶着面が余分に溶融されるようなことが防止でき、常に、一定の厚さを持ったパレット製造することができるとともに、バリの発生を少なくすることができる。
【0022】
その後、上部デッキボード1を保持している昇降押圧盤4を、再度、上昇させて、上部デッキボード1を加熱板5から引き離すとともに、垂直シリンダー19を作動させてピストンロッド19aを後退させ、枠材13の水平部13aに載置されている加熱板5を、下部デッキボード2から引き離して、図5(c)に示されているように、加熱板5を、上部デッキボード1と下部デッキボード2の間に位置付ける。その後、加熱板5を、図2に示されているようなパレット溶着部Mから離れた待機位置に戻す。
【0023】
その度、再度、上部デッキボード1を保持している昇降押圧盤4を下降させて、下部デッキボード2の溶融した溶着面と、上部デッキボード1の溶融した溶着面とを接触させる。この際、固定台盤3側のスペーサー21の上端面に形成された凹部21aに、昇降押圧盤4側のスペーサー22の下端面に突設された凸部22aが嵌合した時点で、上部デッキボード1の下降が停止するように構成されているので、上部デッキボード1が、過度に下降しすぎて、製造されるパレットの厚みが薄くなったり、或いは、下降が少なすぎて、製造されるパレットの厚みが厚くなったり、厚さの一定しないパレットが製造されるようなことがなく、常に、一定の厚さを有するパレットが製造できる。また、上部デッキボード1が下降しすぎて、溶融された部分が過度に横方向にはみ出し、大きなバリが形成されるようなことも防止できる。また、下部デッキボード2の溶融した溶着面と、上部デッキボード1の溶融した溶着面とが接触した時点で、或いは、接触する直前に、固定台盤3に配設された第1位置決め部材6及び第2位置決め部材7のシリンダー6b、7bを作動させて、位置決めブロック6a、7aを上部デッキボード1と下部デッキボード2方向へ進出させて、位置決めブロック6a、7aを上部デッキボード1と下部デッキボード2とに当接させて、ずれのないように正確に位置決めする。なお、この際、位置決めブロック6a、7aが、上部デッキボード1と下部デッキボード2の溶融部分に接触しないように、位置決めブロック6a、7aの側面形状をコの字状に形成することが好ましい。
【0024】
上述したようにして、下部デッキボード2と上部デッキボード1とが溶着された後、第1位置決め部材6及び第2位置決め部材7のシリンダー6b、7bを作動させて、位置決めブロック6a、7aを待機位置に戻す。また、固定台盤3に配設された保持部材8の保持爪8aを後退させて、下部デッキボード2の保持を解除するとともに、昇降押圧盤4に配設された保持部材9の保持爪9aを後退させて、上部デッキボード1の保持を解除する。その後、昇降押圧盤4を上昇させて、待機位置に戻す。更に、搬送装置Tb側に配設された第2位置決め部材7を、パレット溶着部Mから搬出される上部デッキボード1と下部デッキボード2が溶着されて製造されたパレットの搬出の邪魔にならないように、下方に退避させる。その後、図示されていない押し出し装置により、製造されたパレットをパレット溶着部Mから搬出して、搬送装置Tb上に載置する。このようにして、パレットの溶着作業の1サイクルが終了することになる。
【0025】
上述した実施例においては、上部デッキボード1と下部デッキボード2の側面の略中央部に押し付けるようにした第2位置決め部材7を、上部デッキボード1と下部デッキボード2の各側面に配設した例を示したが、このような第2位置決め部材7は、相対する一方の上部デッキボード1と下部デッキボード2の側面に配設することも、また、このような第2位置決め部材7を省略することもできる。
【0026】
【発明の効果】
本発明は、以上説明した構成を有しているので、以下に記載する効果を奏するものである。
【0027】
昇降押圧盤のみを上下動させるように構成したので、パレット溶着装置を小型化、且つ、簡素化することができるとともに、保守点検作業が容易になる。また、従来のパレット溶着装置のように、一対の押圧盤が、共に、上下方向に移動するものに比べ、上部デッキボードと下部デッキボードの溶着面の位置決めが容易になるとともに、位置決め精度が向上する。
【0028】
加熱板を、枠材に対して上動自在としたので、加熱板が下部デッキボードの溶着面に当接しても、下部デッキボードへの当接による衝撃を、加熱板が上動することにより緩衝することができるので、加熱板が損傷するようなことがない。また、上部デッキボードや下部デッキボードに多少の反りや変形があっても、加熱板が、枠材に対して移動可能であるので、上部デッキボードや下部デッキボードの溶着面に加熱板を接触させることができる。
【0029】
固定台盤と昇降押圧盤に、互いに当接するスペーサーを配設したので、上部デッキボードが、過度に下降しすぎて、製造されるパレットの厚みが薄くなったり、或いは、下降が少なすぎて、製造されるパレットの厚みが厚くなったり、厚さの一定しないパレットが製造されるようなことがなく、常に、一定の厚さを有するパレットが製造できる。また、上部デッキボードが下降しすぎて、溶融された部分が過度に横方向にはみ出し、大きなバリが形成されるようなことも防止できる。
【0030】
固定台盤の上面に立設されたスペーサーと、昇降押圧盤の下面に垂下されたスペーサーとに挟持されるスペーサーを、加熱板に配設したので、上部デッキボードと下部デッキボードの溶着面の溶融される厚さ、即ち、溶融代を一定に制御することができる。また、上部デッキボードと下部デッキボードの溶着面が余分に溶融されるようなことが防止でき、常に、一定の厚さを持ったパレット製造することができるとともに、バリの発生を少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明のパレット溶着装置の概略正面図である。
【図2】図2は昇降押圧盤が取り除かれた状態の本発明のパレット溶着装置の平面図である。
【図3】図3は図2のI−I線に沿った部分垂直断面図である。
【図4】図4は本発明のパレット溶着装置の溶着作業を説明するための一部断面を含む部分側面図である。
【図5】図5は図4に続く本発明のパレット溶着装置の溶着作業を説明するための一部断面を含む部分側面図である。
【符号の説明】
M・・・・・・・・パレット溶着
1・・・・・・・・上部デッキボード
2・・・・・・・・下部デッキボード
3・・・・・・・・固定台盤
4・・・・・・・・昇降押圧盤
5・・・・・・・・加熱板

Claims (4)

  1. 下部デッキボードの保持部材が配設された固定台盤と、上部デッキボードの保持部材が配設された昇降押圧盤と、前記固定台盤と前記昇降押圧盤との間に進退可能な加熱板とを有し、該加熱板は、額縁状の枠材の水平部に載置されているとともに、前記額縁状の枠材に取着された規制片の水平部に当接するまで、上動可能に構成されており、更に、支柱に水平に取着されたレールには、枠材が取着された摺動ブロックが嵌合されているとともに、前記摺動ブロックに取着された枠材には、垂直シリンダーが取着されており、更にまた、前記垂直シリンダーのピストッロッドには、前記加熱板が載置された額縁状の枠材が取着されており、前記垂直シリンダーのピストッロッドを下方に進出させて、前記額縁状の枠材の水平部に載置されている加熱板を、前記固定台盤に保持されている下部デッキボードに接触させた際には、前記加熱板が上動するように構成されていることを特徴とするパレット溶着装置。
  2. 溶着面同士が接触するように重ね合わされた上部デッキボードと下部デッキボードの角部に押し付けられて、上部デッキボードと下部デッキボードとのずれを矯正する位置決め部材が、固定台盤に配設されているとともに、前記位置決め部材は、前記溶着面同士が接触するように重ね合わされた上部デッキボードと下部デッキボードの角部が挿入される凹部が形成された位置決めブロックと、該位置決めブロックを、前記溶着面同士が接触するように重ね合わされた上部デッキボードと下部デッキボードの角部方向に進退させるためのシリンダーとから構成されていることを特徴とする請求項1に記載のパレット溶着装置。
  3. 固定台盤の上面にスペーサーを立設するとともに、該スペーサーに対向して、昇降押圧盤の下面にスペーサーを垂下したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のパレット溶着装置。
  4. 固定台盤の上面に立設されたスペーサーと、昇降押圧盤の下面に垂下されたスペーサーとに挟持されるスペーサーを、加熱板に配設したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のパレット溶着装置。
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