JP2003040266A - パレット溶着方法及びその装置 - Google Patents

パレット溶着方法及びその装置

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JP2003040266A
JP2003040266A JP2001234607A JP2001234607A JP2003040266A JP 2003040266 A JP2003040266 A JP 2003040266A JP 2001234607 A JP2001234607 A JP 2001234607A JP 2001234607 A JP2001234607 A JP 2001234607A JP 2003040266 A JP2003040266 A JP 2003040266A
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skid
positioning
pallet
welding
base
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Hisao Yasufuku
久男 安福
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Sanko Co Ltd
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Sanko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】固定的に配設された上部固定台盤Mbに対
して、上部スキッドS1及び下部スキッドS2が載置さ
れた下部移動台盤Maを上昇させ、次いで、上部固定台
盤及び下部移動台盤にそれぞれ配設された位置決め部材
4及び位置決め兼把持部材5を作動させて、上部固定台
盤に上部スキッドを位置決め把持するとともに、下部移
動台盤に下部スキッドを位置決め把持するようにしたパ
レット溶着方法に関するものである。 【効果】上部台盤と下部台盤の両方を上下動させるよう
にした従来のパレット溶着方法に比べて、上部スキッド
と下部スキッドの位置決め把持作業を、正確に、且つ、
単純化することができるとともに、パレット溶着装置の
構造を簡素化、小型化することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、合成樹脂で一体成
形された合成樹脂製パレットの半製品である同一形状の
スキッド同士を、突き合わせて溶着することにより、合
成樹脂製パレットを製造するパレット溶着方法及びその
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】溶着面同士が接触するように重ね合わさ
れた上部スキッドと下部スキッド(便宜的に、上方に配
置されたスキッドを、上部スキッドと称し、下方に配置
されたスキッドを、下部スキッドと称する。)を、台盤
上に載置した後、台盤に配設された位置決め部材によ
り、上部スキッドと下部スキッドのずれを矯正して、上
部スキッドと下部スキッドを正確に位置決めし、次い
で、位置決めされた上部スキッドを上部把持部材により
把持するとともに、位置決めされた下部スキッドを下部
把持部材により把持し、その後、上部スキッドと下部ス
キッドとの間に形成された間隙に加熱板を挿入し、加熱
板に、上部スキッドと下部スキッドの溶着面を当接させ
て、上部スキッドと下部スキッドの溶着面を溶融し、次
いで、上部スキッドと下部スキッドとの間隙から加熱板
を退避させるとともに、上部スキッドの溶融個所と下部
スキッドの溶融個所を接合して、上部スキッドと下部ス
キッドとを溶着するようにしたパレット溶着方法及びそ
の装置が知られている(例えば、特公昭60−3257
5号公報、特公昭61−37093号公報等)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のパレッ
ト溶着方法及びその装置おける上部デッキボードと下部
デッキボードの溶着作業においては、以下の2回の上部
デッキボードと下部デッキボードの位置決め作業が行わ
れる。1回目は、上下方向に移動可能で、且つ、対向し
て配設された一対の押圧盤に配設された把持部材により
把持される前の下部デッキボードと、溶着面が対向する
ように下部デッキボードに載置された上部デッキボード
との位置決め作業であり、2回目は、加熱板により、上
部デッキボードと下部デッキボードの溶着面を溶融し、
その後、上部デッキボードの溶融個所と下部デッキボー
ドの溶融個所を、溶着個所がずれないようにする位置決
め作業である。1回目と2回目の位置決め作業は、共
に、同一の位置決め部材により行われる。
【0004】図17及び図18を用いて、従来のパレッ
ト溶着装置における位置決め手段について説明する。
【0005】m1は、半製品である下部スキッドであ
り、m2は、溶着面が対向するように下部スキッドm1
に載置された上部スキッドである。m3は、側面形状が
コの字状の押圧板であり、押圧板m3は、水平シリンダ
ーm3のピストンロッドm5に取着されている。側面形
状がコの字状の押圧板m3は、図17に示されているよ
うに、下部スキッドm1と上部スキッドm2の接合面或
いは溶着面m6の近傍を押さえるように構成されてい
る。上記の水平シリンダーm4及び水平シリンダーm4
のピストンロッドm5に取着された押圧板m3からなる
位置決め部材Kは、下部スキッドm1と上部スキッドm
2の各辺の中央部に1個及び下部スキッドm1と上部ス
キッドm2の各角部を挟んで、且つ、各角部に近接して
2個、配設されている。
【0006】上述した従来のパレット溶着装置における
位置決め手段においては、下部スキッドm1と上部スキ
ッドm2の各角部を挟んで2個の位置決め部材Kを配設
して角部の位置決めを行っているが、2個の位置決め部
材Kの水平シリンダーm4の作動タイミング、ピストン
ロッドm5の進出距離、押圧力等の作動条件を全く同じ
にしなければ、最も重要な下部スキッドm1と上部スキ
ッドm2の角部の正確な位置決めを行うことはできな
い。しかしながら、2個の位置決め部材Kの水平シリン
ダーm4の作動条件を全く同じにすることは困難であ
り、しばしば、下部スキッドm1と上部スキッドm2と
の接合面或いは溶着面m6がずれるという問題があっ
た。
【0007】また、射出成形された下部スキッドm1と
上部スキッドm2とは、冷却時の収縮や反り等の変形に
より、同一サイズに成形されない場合があり、このよう
な大きさの異なる下部スキッドm1と上部スキッドm2
を、上述したように、対向する押圧板m3により、外側
から挟むように押圧して位置決めすると、一部の押圧板
m3が、下部スキッドm1と上部スキッドm2の両方に
当接することなく、下部スキッドm1と上部スキッドm
2の何方か一方にのみ当接し押圧することになり、下部
スキッドm1の垂直中心線c1と、上部スキッドm2の
垂直中心線c2とが略一致して位置決めされずに、図1
9に示されてるように、下部スキッドm1の垂直中心線
c1と、上部スキッドm2の垂直中心線c2とが水平方
向にずれて状態で位置決めされ、所謂、片ずれが生じる
ことがある。このような片ずれが生じると、一方の溶着
面m6(図19において右側に位置する溶着面)の溶着
面積が小さくなり、従って、この部分の溶着強度が低下
し、ひいては、パレットの強度が低下するという問題が
あった。
【0008】本発明の目的は、上述した従来のパレット
溶着方法及びその装置が有する課題を解決するととも
に、位置決め部材による位置決め精度のより向上したパ
レット溶着方法及びその装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した目的
を達成するために、パレット溶着方法において、第1に
は、固定的に配設された上部固定台盤に対して、上部ス
キッド及び下部スキッドが載置された下部移動台盤を上
昇させ、次いで、上部固定台盤及び下部移動台盤にそれ
ぞれ配設された位置決め部材及び位置決め兼把持部材を
作動させて、上部固定台盤に上部スキッドを位置決め把
持するとともに、下部移動台盤に下部スキッドを位置決
め把持するようにしたものであり、第2には、上部スキ
ッドと下部スキッドとを、上部スキッドと下部スキッド
の内側から中心部に向かって引き寄せることにより、位
置決めするようにしたものである。
【0010】また、本発明は、上述した目的を達成する
ために、パレット溶着装置に、第1には、固定的に配設
された上部固定台盤と、該上部固定台盤に対して上下動
可能な下部移動台盤と、前記上部固定台盤及び下部移動
台盤にそれぞれ配設された位置決め部材と位置決め兼把
持部材とを装備したものであり、第2には、上部スキッ
ドと下部スキッドとを、上部スキッドと下部スキッドの
内側から中心部に向かって引き寄せる手段を装備したも
のである。
【0011】
【実施例】以下に、本発明の実施例について説明する
が、本発明の趣旨を越えない限り何ら、本実施例に限定
されるものではない。
【0012】先ず最初に、図1を用いて、本発明のパレ
ット溶着装置の全体構成について説明する。
【0013】Mは、パレット溶着部であり、Taは、溶
着面同士が接触するように重ね合わされた上部スキッド
S1と下部スキッドS2とを、パレット溶着部Mに搬入
するためのローラコンベヤー等からなるスキッド搬入装
置であり、Tbは、パレット溶着部Mにおいて溶着さ
れ、パレット溶着部Mから搬出された上部スキッドS1
と下部スキッドS2とからなるパレットPを、バリ取り
装置等の次工程に搬送するためのローラコンベヤー等か
らなるパレット搬送装置Tbである。
【0014】パレット溶着部Mは、上下動可能な下部移
動台盤Maと、下部移動台盤Maの上方に配設された上
部固定台盤Mbと、下部移動台盤Maと上部固定台盤M
bとの間に形成される間隙に、加熱板Hを進入させる加
熱板装置Mcとから構成されている。
【0015】次に、図1〜図8を用いて、下部移動台盤
Maについて説明する。
【0016】下部移動台盤Maは、垂直シリンダー1の
ピストンロッド1aに支持された枠部材2を有してお
り、枠部材2は、額縁状枠2aと、額縁状枠2aを構成
する一方の相対するロッド2a1を連結する複数本の架
橋ロッド2bと、額縁状枠2aを構成するもう一方の相
対するロッド2a2と該ロッド2a2に近接した架橋ロ
ッド2bとを連結する複数本の端部ロッド2cとから構
成されている。枠部材2は、額縁状枠2aの角部付近に
配設された4個の垂直シリンダー1のピストンロッド1
aにより支持されている。
【0017】3’は、架橋ロッド2bに支持された4本
の支柱3aと、該支柱3aに支持された平面形状が方形
状に支持板3bとからなる支持ユニットであり、9個の
支持ユニット3’が、所定の間隙を置いて、3行3列に
配置されて、スキッド載置部材3が構成されている。
【0018】4は、4つの位置決めユニット4’を有す
る位置決め部材であり、位置決めユニット4’は、額縁
状枠2a及び架橋ロッド2bの上面に、額縁状枠2aの
ロッド2a1と平行、換言すれば、架橋ロッド2bと直
交するように取着されたレール4aと、下面に、レール
4aが嵌入可能な凹部4b1を有するシュー4bと、シ
ュー4bに取着された垂直柱4cと、垂直柱4cの上端
に取着された水平状の位置決めヘッド4dとを有してい
る。位置決めヘッド4dの先端面4d1が対向するよう
に配置された一対の位置決めユニット4’のシュー4b
には、それぞれ、接近する方向にラック4eが取着され
ており、それぞれの位置決めユニット4’のラック4e
の先端部が平行に位置する部分には、それぞれのラック
4eと螺合するピニオン4fが位置しており、ピニオン
4fは、適当な架橋ロッド2bに取着された垂直ピンに
回転自在に配設されている。上記の一対の位置決めユニ
ット4’と同様にもう一対の位置決めユニット4’が、
上記の一対の位置決めユニット4’に並設されている。
架橋ロッド2bに沿って配置された位置決めユニット
4’のシュー4bは、連結ロッド4gにより連結されて
おり、また、適当な架橋ロッド2bには、ラック4e間
に位置するとともに、ラック4eと平行に延在するシリ
ンダー4hが配設されており、シリンダー4hのピスト
ンロッド4h1には、連結ロッド4gの中央部が取着さ
れている。シリンダー4hを作動させてピストンロッド
4h1を引っ込ませることにより、連結ロッド4gが取
着されている一対の位置決めユニット4’のシュー4b
が、レール4aに沿って、シリンダー4h方向に接近す
ると、シュー4bに取着されているラック4eも、位置
決めヘッド4dの先端面4d1が対向するように配置さ
れたもう一対の位置決めユニット4’方向に移動すると
ともに、このラック4eと螺合しているピニオン4fが
回転し、もう一対の位置決めユニット4’のシュー4b
に取着されているラック4eが、連結ロッド4gにより
連結されている一対の位置決めユニット4’方向に移動
することになり、従って、位置決めヘッド4dの先端面
4d1が対向するように配置された位置決めユニット
4’の位置決めヘッド4dが互いに接近することにな
る。逆に、シリンダー4hを作動させてピストンロッド
4h1を進出させると、位置決めヘッド4dの先端面4
d1が対向するように配置された位置決めユニット4’
の位置決めヘッド4dが互いに離反する方向に移動する
ことになる。
【0019】5は、4つの位置決め兼把持ユニット5’
を有する位置決め兼把持部材であり、位置決め兼把持ユ
ニット5’は、額縁状枠2a及び架橋ロッド2bの上面
に、額縁状枠2aのロッド2a2と平行、換言すれば、
架橋ロッド2bと平行になるように取着されたレール5
aと、下面に、レール5aが嵌入可能な凹部5b1を有
するシュー5bと、シュー5bに取着された位置決め支
柱5cと、位置決め支柱5cの上端に取着された水平状
の把持ヘッド5dとを有している。シュー5bには垂下
片5b2が取着されており、把持ヘッド5dの先端面5
d1が対向するように配置された一対の位置決め兼把持
ユニット5’のシュー5bに取着された垂下片5b2に
は、それぞれ、接近する方向にラック5eが取着されて
おり、それぞれの位置決め兼把持ユニット5’のラック
5eの先端部が平行に位置する部分には、それぞれのラ
ック5eと螺合するピニオン5fが位置しており、ピニ
オン5fは、適当な架橋ロッド2bに取着された垂直ピ
ンに回転自在に配設されている。上記の一対の位置決め
兼把持ユニット5’と同様にもう一対の位置決め兼把持
ユニット5’が、上記の一対の位置決め兼把持ユニット
5’に並設されている。額縁状枠2aの一方のロッド2
a2に沿って配置された位置決め兼把持ユニット5’の
シュー5bは、連結板5gにより連結されており、ま
た、適当な架橋ロッド2bには、ラック5e間に位置す
るとともに、ラック5eと平行に延在するシリンダー5
hが配設されており、シリンダー5hのピストンロッド
5h1には、連結板5gの中央部が取着されている。シ
リンダー5hを作動させてピストンロッド5h1を引っ
込ませることにより、連結板5gが取着されている一対
の位置決め兼把持ユニット5’のシュー5bが、レール
5aに沿って、シリンダー5h方向に接近すると、シュ
ー5bに取着されているラック5eも、位置決め兼把持
ヘッド5dの先端面5d1が対向するように配置された
もう一対の位置決め兼把持ユニット5’方向に移動する
とともに、このラック5eと螺合しているピニオン5f
が回転し、もう一対の位置決め兼把持ユニット5’のシ
ュー5bに取着された垂下片5b2に取着されているラ
ック5eが、連結板5gにより連結されている一対の位
置決め兼把持ユニット5’方向に移動することになり、
従って、把持ヘッド5dの先端面5d1が対向するよう
に配置された位置決め兼把持ユニット5’の把持ヘッド
5d及び位置決め支柱5cが互いに接近することにな
る。逆に、シリンダー5hを作動させてピストンロッド
5h1を進出させると、把持ヘッド5dの先端面5d1
が対向するように配置された位置決め兼把持ユニット
5’の把持ヘッド4d及び位置決め支柱5cが互いに離
反する方向に移動することになる。位置決め兼把持ユニ
ット5’のラック5eと位置決めユニット4’のラック
4eとは、略直交するような関係に配置されており、従
って、位置決め兼把持ユニット5’の把持ヘッド5d及
び位置決め支柱5cの移動方向と、位置決めユニット
4’の位置決めヘッド4dの移動方向とは、直交するよ
うに構成されている。
【0020】位置決め部材4を構成する4つの位置決め
ユニット4’の位置決めヘッド4dが、3行3列に配置
された9個の支持ユニット3のうち、角部に位置する支
持板3b付近に位置するように、4つの位置決めユニッ
ト4’が枠部材2に配設されている。また、位置決め兼
把持部材5を構成する4つの位置決め兼把持ユニット
5’の把持ヘッド5d、位置決め支柱5c及びシュー5
bは、支持ユニット3間に形成される間隙に進入可能に
構成されている。
【0021】6は、スキッド搬入装置Taにより搬送さ
れる、溶着面同士が接触するように重ね合わされた上部
スキッドS1と下部スキッドS2とを、スキッド載置部
材3に載置するための搬送部材である。搬送部材6は、
長手方向に対して直角方向の断面が、略U字状の一対の
ベルト収容枠6aを有しており、一対のベルト収容枠6
aは、適当数の連結ロッド6bにより連結されている。
一対のベルト収容枠6aの一方の端部に、それぞれ取着
された水平軸6cには、プーリー6dが回転自在に挿着
されており、また、ベルト収容枠6aのもう一方の端部
には、一対のベルト収容枠6aに共通の水平軸6eが取
着されており、ベルト収容枠6a内に位置する水平軸6
eには、プーリー6dと同様のプーリー6fが回転自在
に挿着されている。一対のベルト収容枠6a内に配設さ
れたプーリー6dとプーリー6fとには、搬送用無端ベ
ルト6gが張設されている。6hは、適当な連結ロッド
6bに取着されたモーターであり、モーター6hの出力
軸に取着されたプーリー6iと、上記の水平軸6eに取
着されたプーリー6jとには、無端ベルト6kが張設さ
れている。6mは、上記の一対のベルト収容枠6a内に
配設されたプーリー6dとプーリー6fとの間に張設さ
れた搬送用無端ベルト6gの適当数のアイドラープーリ
ーである。6nは、ベルト収容枠6aの両端部付近の下
方に配置された垂直シリンダーであり、垂直シリンダー
6nのピストンロッド6n1には、ベルト収容枠6aが
取着されている。モーター6hを駆動させることによ
り、モーター6hの出力軸に取着されたプーリー6i、
無端ベルト6k、プーリー6j及び水平軸6eを介し
て、ベルト収容枠6a内に配設されたプーリー6fを回
転駆動させることにより、プーリー6dとプーリー6f
間に張設された搬送用無端ベルト6gを走行することが
できるように構成されている。搬送用無端ベルト6gの
上部走行部は、ベルト収容枠6aの上端から、若干、突
出するように構成されている。搬送用無端ベルト6gが
配設された一対のベルト収容枠6aは、上述した位置決
めユニット4’のラック4eと略平行になるように配設
されており、一対のベルト収容枠6aは、中央の列の支
持ユニット3’と、中央の列の支持ユニット3’の両側
に配置された支持ユニット3’との間に形成された間隙
に挿入されており、また、垂直シリンダー6nは、枠部
材2の架橋ロッド2bに取着されている。そして、垂直
シリンダー6nを作動させて、ピストンロッド6n1を
進出させた際には、図6に示されているように、搬送用
無端ベルト6gの上部走行部は、支持ユニット3’の支
持板3bから突出し、ベルト収容枠6aに配設された搬
送用無端ベルト6gの上部走行部が、スキッド搬入装置
Ta及びスキッド搬出装置Tbの搬送面と略同じ高さに
なるように構成されており、また、垂直シリンダー6n
を作動させて、ピストンロッド6n1を退避させた際に
は、図7に示されているように、搬送用無端ベルト6g
の上部走行部が、スキッド載置部材3を構成する支持ユ
ニット3’の支持板3bの下方に位置するように構成さ
れている。
【0022】次に、図1、図9及び図10を用いて、下
部移動台盤Maと上部固定台盤Mbとの間に形成される
間隙に、加熱板Hを進入させる加熱板装置Mcについて
説明する。
【0023】加熱板装置Mcは、図9に示されているよ
うに、スキッド搬入方向(図9示されている矢印A1方
向)に沿って直列的に配置されたスキッド搬入装置T
a、パレット溶着部M及びパレット搬送装置Tbに対し
て、パレット溶着部Mの側部に配置されているととも
に、加熱板装置Mcを構成する加熱板Hは、上記のスキ
ッド搬入方向とは、直交する方向(図9示されている矢
印A2方向)に移動するように構成されている。
【0024】加熱板Hは、加熱板Hの縁部を載置する額
縁状の枠材7の水平部7aに載置されている。加熱板H
は、枠材7の水平部7aに載置されているだけで、枠材
7には固定されておらず、上下方向に移動可能に構成さ
れている。8は、加熱板Hの縁部に沿って、且つ、縁部
に近接して、枠材7に取着された逆L字状の規制片であ
り、逆L字状の規制片8の水平部8aは、加熱板H側に
突出しており、且つ、逆L字状の規制片8の水平部8a
と加熱板Hの上面との間には、所定の間隙が形成されて
いる。従って、枠材7の水平部7aに載置されている加
熱板Hは、逆L字状の規制片8の水平部8aに当接する
まで、上動可能に構成されている。このような規制片8
は、加熱板Hの縁部に沿って適当数配設されている。
【0025】支柱9には、水平ビーム10が取着されて
おり、水平ビーム10にはレール11が水平に取着され
ている。12は、レール11に嵌合された摺動ブロック
であり、摺動ブロック12には逆L字状の枠材13が取
着されており、枠材13の水平部13aには垂直シリン
ダー14が取着されている。垂直シリンダー14のピス
トンロッド14aは、枠材13の水平部13aに穿設さ
れた透孔を通して下方に延びており、ピストンロッド1
4aの先端部には、適当なブロック15を介して加熱板
Hを載置している枠材7が取着されている。従って、図
示されていないシリンダーやクランク機構等の適当な進
退手段を作動させることにより、レール11に沿って、
垂直シリンダー14のピストンロッド14aに取着され
ている枠材7に載置されている加熱板Hを、図9に示さ
れているパレット溶着部Mから離れた待機位置と、下部
移動台盤Maと上部固定台盤Mbとの間に進入する作業
位置との間を進退できるように構成されている。
【0026】上部固定台盤Mbには、上述した下部移動
台盤Maを構成する搬送部材6が配設されていない点及
び垂直シリンダー1により、枠部材2が上下動しない点
で異なる以外は、同じ構成を有している。そして、上部
固定台盤Mbは、図1に示されているように、下部移動
台盤Maを逆さにした状態で、換言すれば、上部固定台
盤Mbのスキッド載置部材3を構成する支持ユニット
3’の支持板3bが、下部移動台盤Maのスキッド載置
部材3を構成する支持ユニット3’の支持板3bと対向
するように、上述した支柱9の上部に取着されている。
下部移動台盤Maと上部固定台盤Mbとは、下部移動台
盤Maに搬送部材6及び垂直シリンダー1による枠部材
2の移動手段が配設されている以外は、同一構成を有し
ており、且つ、下部移動台盤Maと上部固定台盤Mbと
は、下部移動台盤Maと上部固定台盤Mbとの間に位置
する仮想水平面に対して、面対象となるように配設され
ている。
【0027】以下に、上部スキッドS1と下部スキッド
S2の溶着作業について説明するが、溶着作業前におい
ては、加熱板Hは、図9に示されているようにパレット
溶着部Mから離れた待機位置にあり、また、下部移動台
盤Ma及び上部固定台盤Mbの位置決め部材4を構成す
る位置決めユニット4’のシリンダー4hのピストンロ
ッド4h1は進出しており、従って、相対する位置決め
ヘッド4dの先端面4d1間の間隔は、上部スキッドS
1及び下部スキッドS2の幅より広い待機状態にあり、
同様に、位置決め兼把持部材5を構成する位置決め兼把
持ユニット5’のシリンダー5hのピストンロッド5h
1も、進出しており、従って、相対する把持ヘッド5d
の先端面5d1間の間隔も、上部スキッドS1及び下部
スキッドS2の幅より広い待機状態にある。そして、下
部移動台盤Maに配設されている搬送部材6の垂直シリ
ンダー6nのピストンロッド6n1は、上方に進出して
おり、ベルト収容枠6aに配設された搬送用無端ベルト
6gの上部走行部が、スキッド搬入装置Ta及びスキッ
ド搬出装置Tbの搬送面と略同じ高さになっている。
【0028】このような状態で、搬入装置Taにより、
溶着面同士が接触するように重ね合わされた上部スキッ
ドS1と下部スキッドS2とを、パレット溶着部Mに搬
送する。搬入装置Taにより搬送される溶着面同士が接
触するように重ね合わされた上部スキッドS1と下部ス
キッドS2とは、搬入装置Taから、下部移動台盤Ma
に配設された搬送部材6のモーター6hの駆動により走
行している搬送用無端ベルト6gに載置され搬送される
ことになる。溶着面同士が接触するように重ね合わされ
た上部スキッドS1と下部スキッドS2が、下部移動台
盤Maのスキッド載置部材3の略中央部に達した時点
で、搬送部材6のモーター6hの駆動を停止するととも
に、垂直シリンダー6nを作動させてピストンロッド6
n1を下降させることにより、搬送用無端ベルト6g
を、スキッド載置部材3を構成する支持ユニット3’の
支持板3bの上面より引っ込ませて、上部スキッドS1
と下部スキッドS2を、スキッド載置部材3を構成する
支持ユニット3’の支持板3bの上面に載置する。その
後、垂直シリンダー1を作動させピストンロッド1aを
進出させて、下部移動台盤Maを、上部スキッドS1
が、上部固定台盤Mbに接近するまで上昇させた後、垂
直シリンダー1の作動を停止させる。
【0029】次いで、下部移動台盤Ma及び上部固定台
盤Mbに配設されている位置決め部材4のシリンダー4
hを作動させてピストンロッド4h1を引っ込ませるこ
とにより、一対の位置決めユニット4’の対向する位置
決めヘッド4dの先端面4d1を互いに接近する方向に
移動させて、図8或いは図11に示されているように、
溶着面同士が接触するように重ね合わされた上部スキッ
ドS1と下部スキッドS2の側面s1、s2にそれぞれ
当接させて、下部移動台盤Ma及び上部固定台盤Mbに
配設されている位置決め部材4により位置決めを行う。
この位置決め部材4による位置決め作業と同時に、或い
は、前後して、下部移動台盤Ma及び上部固定台盤Mb
に配設されている位置決め兼把持部材5のシリンダー5
hを作動させてピストンロッド5h1を引っ込ませるこ
とにより、一対の位置決め兼把持ユニット5’の対向す
る位置決め兼把持ヘッド5dの先端面5d1を互いに接
近する方向に移動させて、図8或いは図11に示されて
いるように、シュー5bと把持ヘッド5dとの間に、上
部スキッドS1と下部スキッドS2のフォーク挿入口を
形成する部分を挟持し把持するとともに、位置決め支柱
5cを、上部スキッドS1と下部スキッドS2の側面s
1、s2にそれぞれ当接させて、下部移動台盤Ma及び
上部固定台盤Mbに配設されている位置決め兼把持部材
5により、上部スキッドS1と下部スキッドS2との位
置決め作業及び把持作業を行う。
【0030】上述したようにして、下部移動台盤Maに
載置された下部スキッドS2のみが示されている図8の
ように、位置決め部材4を構成する一対の位置決めユニ
ット4’の対向する位置決めヘッド4dの先端面4d1
を互いに接近する方向に移動させて、位置決めヘッド4
dの先端面4d1を、下部スキッドS2の側面s2にそ
れぞれ当接させて、X方向(搬送部材6の搬送用無端ベ
ルト6gの走行方向)の位置決めを行う。また、位置決
め兼把持部材5を構成する一対の位置決め兼把持ユニッ
ト5’の対向する位置決め兼把持ヘッド5dの先端面5
d1を互いに接近する方向に移動させて、シュー5bと
把持ヘッド5dとの間に、下部スキッドS2のフォーク
挿入口を形成する部分を挟持し把持するとともに、位置
決め支柱5cを、下部スキッドS2の側面s2にそれぞ
れ当接させて、Y方向(X方向と直交する方向)の位置
決めを行う。このような下部移動台盤Maに配設された
位置決め部材4と位置決め兼把持部材5とによる下部ス
キッドS2の位置決め作業と把持作業が、同様に、上部
固定台盤Mbに配設された位置決め部材4と位置決め兼
把持部材5とにより、上部スキッドS1についても行わ
れることになる。
【0031】次に、主として、図9〜図15を用いて、
上部スキッドS1と下部スキッドS2との溶着作業につ
いて説明する。
【0032】なお、図13〜図15において、16a
は、下部移動台盤Maの枠部材2等の適当な箇所に取着
された公知の下部スペーサーであり、16bは、下部ス
ペーサー16aと対向するように、上部固定台盤Mbの
枠部材2等の適当な箇所に取着された公知の上部スペー
サーである。後述するように、加熱板Hにより、上部ス
キッドS1と下部スキッドS2の溶着面を溶融した後、
上部スキッドS1と下部スキッドS2の溶着面を当接さ
せて、上部スキッドS1と下部スキッドS2を溶着する
ことになるが、この際、下部移動台盤Maの下部スペー
サー16aと上部固定台盤Mbの上部スペーサー16b
とが当接し、必要以上に、上部スキッドS1と下部スキ
ッドS2とが接近し過ぎて、溶融された部分が過度に横
方向にはみ出し、大きなバリが形成されることを防止す
るとともに、上部スキッドS1と下部スキッドS2とが
溶着されて製造されるパレットの厚みを一定にする機能
を有するものである。また、17は、加熱板Hの進行方
向先端の側面に取着された公知の加熱板側スペーサーで
あり、この加熱板側スペーサー17は、上記の下部移動
台盤Maの下部スペーサー16aと上部固定台盤Mbの
上部スペーサー16bとにより挟持されるように構成さ
れており、このような加熱板側スペーサー17を設ける
ことにより、上部スキッドS1と下部スキッドS2の溶
着面の余分な溶融を防止することができる。
【0033】上述したようにして、位置決め部材4と位
置決め兼把持部材5とによる上部スキッドS1と下部ス
キッドS2の位置決め作業及び把持作業が終了した後、
垂直シリンダー1を作動させてピストンロッド1aを下
降させることにより、上部固定台盤Mbに把持されてい
る上部スキッドS1と下部移動台盤Maに把持されてい
る下部スキッドS2との間に間隙を形成する。
【0034】上述したようにして、上部固定台盤Mbに
把持されている上部スキッドS1と下部移動台盤Maに
把持されている下部スキッドS2との間に間隙を形成し
た後、図13(a)に示されているように、加熱板H
を、進出させて、加熱板Hを、図14(b)に示されて
いるように、上部固定台盤Mbに把持されている上部ス
キッドS1と下部移動台盤Maに把持されている下部ス
キッドS2との間に配置する。
【0035】次いで、垂直シリンダー14を作動させ
て、ピストンロッド14aを引っ込めることにより、枠
材7を上昇させて、図14(a)に示されているよう
に、枠材7の水平部7aに載置されている加熱板Hを、
上部固定台盤Mbに把持されている上部スキッドS1の
溶着面に接触させる。この作業と同時に、或いは、前後
して、垂直シリンダー1を作動させピストンロッド1a
を進出させて、下部移動台盤Maを上昇させることによ
り、図14(b)に示されているように、下部移動台盤
Maに把持されている下部スキッドS2の溶着面を、加
熱板Hに接触させる。この際、上述したように、下部移
動台盤Maの下部スペーサー16aと上部固定台盤Mb
の上部スペーサー16bとにより、加熱板側スペーサー
17を挟持するまで、下部移動台盤Ma上昇させること
により、上部スキッドS1と下部スキッドS2の溶着面
の溶融される厚さ、即ち、溶融代を一定に制御すること
ができるとともに、上部スキッドS1と下部スキッドS
2の溶着面が余分に溶融されるようなことが防止でき、
常に、一定の厚さを持ったパレット製造することができ
るとともに、バリの発生を少なくすることができる。
【0036】上述したようにして、上部スキッドS1の
溶着面及び下部スキッドS2の溶着面を溶融した後、垂
直シリンダー1を作動させピストンロッド1aを退避さ
せて、下部移動台盤Maを下降させて、図15(a)に
示されているように、下部移動台盤Maに把持されてる
下部スキッドS2を、加熱板Hから引き離す。更に、垂
直シリンダー14を作動させて、ピストンロッド14a
を進出させることにより、加熱板Hを下降させて、図1
5(b)に示されているように、上部固定台盤Mbに把
持されてる上部スキッドS1を、加熱板Hから引き離
す。次いで、上部固定台盤Mbに把持されている上部ス
キッドS1と下部移動台盤Maに把持されている下部ス
キッドS2との間から、加熱板Hを退避させた後に、再
度、垂直シリンダー1を作動させピストンロッド1aを
進出させて、下部移動台盤Maを上昇させることによ
り、図15(c)に示されているように、上部スキッド
S1と下部スキッドS2の溶融した溶着面を当接させ
て、上部スキッドS1と下部スキッドS2とを溶着し、
パレットPを製造する。
【0037】その後、下部移動台盤Ma及び上部固定台
盤Mbに配設されている位置決め部材4のシリンダー4
hを作動させてピストンロッド4h1を進出させること
により、位置決めヘッド4dを、上部スキッドS1と下
部スキッドS2の側面s1、s2から後退させるととも
に、同じく、下部移動台盤Ma及び上部固定台盤Mbに
配設されている位置決め兼把持部材5のシリンダー5h
を作動させてピストンロッド5h1を進出させることに
より、位置決め兼把持部材5による上部スキッドS1と
下部スキッドS2との把持を解放する。
【0038】次いで、垂直シリンダー1を作動させてピ
ストンロッド1aを退避させて、上部スキッドS1と下
部スキッドS2とが溶着されたパレットPが載置されて
いる下部移動台盤Maを下降させる。その後、下部移動
台盤Maに配設されている搬送部材6の垂直シリンダー
6nを作動させて、ピストンロッド6n1を進出させる
ことにより、ベルト収容枠6aに配設された搬送用無端
ベルト6gの上部走行部を、スキッド搬入装置Ta及び
スキッド搬出装置Tbの搬送面と略同じ高さにするとと
もに、搬送用無端ベルト6g上に、パレットPを載置す
る。その後、下部移動台盤Maに配設された搬送部材6
のモーター6hを駆動させて、搬送用無端ベルト6gを
走行させて、搬送用無端ベルト6g上に載置されてるパ
レットPを、パレット搬送装置Tbに移し、バリ取り行
程やグロメット挿着行程等の次工程に搬送する。
【0039】上述したように、下部移動台盤Maに配設
された位置決め部材4を構成する4個の位置決めユニッ
ト4’を、1つのシリンダー4hを作動させることによ
り、ラック4e及びピニオン4fを介して、一斉に作動
させ、また、位置決め兼把持部材5を構成する4個の位
置決め兼把持ユニット5’を、1つのシリンダー5hを
作動させることにより、ラック5e及びピニオン5fを
介して、一斉に作動させるとともに、同じく、上部固定
台盤Mbに配設された位置決め部材4を構成する4個の
位置決めユニット4’を、1つのシリンダー4hを作動
させることにより、ラック4e及びピニオン4fを介し
て、一斉に作動させ、また、位置決め兼把持部材5を構
成する4個の位置決め兼把持ユニット5’を、1つのシ
リンダー5hを作動させることにより、ラック5e及び
ピニオン5fを介して、一斉に作動させるようにしたの
で、多数の位置決め部材や把持部材に、それぞれ、別個
にシリンダー等の駆動部材を配設した従来のパレット溶
着方法に比べて、上部スキッドS1と下部スキッドS2
の位置決め把持作業を、正確に、且つ、単純化すること
ができるとともに、パレット溶着装置の構造を簡素化、
小型化することができる。
【0040】また、下部移動台盤Ma及び上部固定台盤
Mbに配設された合計8個の位置決めユニット4’及び
8個の位置決め兼把持ユニット5’は、合計4つのシリ
ンダー4h、5hにより作動されるように構成されてい
るので、位置決めユニット4’や位置決め兼把持ユニッ
ト5’の作動タイミングや押圧力やストロークを、容易
に同一制御することができるので、上部スキッドS1と
下部スキッドS2の位置決め作業を、正確に、且つ、迅
速に行うことができる。
【0041】更に、下部移動台盤Maに搬送部材6及び
垂直シリンダー1による枠部材2の移動手段が配設され
ている以外は、下部移動台盤Maと上部固定台盤Mbと
は、同一構成を有しているとともに、下部移動台盤Ma
と上部固定台盤Mbとの間に位置する仮想水平面に対し
て、面対象となるように配設されており、且つ、上部ス
キッドS1と下部スキッドS2とを、上部スキッドS1
と下部スキッドS2の内側から、中心部に向かって引き
寄せるようにしたので、図16に示されているように、
同一サイズに成形されていない上部スキッドS1の垂直
中心線C1と下部スキッドS2の垂直中心線C2とが水
平方向にずれる、所謂、片ずれが生じるようなことを防
止することができ、従って、溶着強度の向上した強度や
剛性の優れたパレットを製造することができる。
【0042】更にまた、固定的に配設された上部固定台
盤Mbに対して、下部移動台盤Maのみを上下動させる
ことにより、上部スキッドS1と下部スキッドS2の位
置決め把持作業や溶着作業を行うようにしたので、上部
台盤と下部台盤の両方を上下動させるようにした従来の
パレット溶着方法に比べて、上部スキッドS1と下部ス
キッドS2の位置決め把持作業を、正確に、且つ、単純
化することができるとともに、パレット溶着装置の構造
を簡素化、小型化することができる。
【0043】
【発明の効果】本発明は、以上説明した構成を有してい
るので、以下に記載する効果を奏するものである。
【0044】上部台盤と下部台盤の両方を上下動させる
ようにした従来のパレット溶着方法に比べて、上部スキ
ッドと下部スキッドの位置決め把持作業を、正確に、且
つ、単純化することができるとともに、パレット溶着装
置の構造を簡素化、小型化することができる。
【0045】同一サイズに成形されていない上部スキッ
ドの垂直中心線と下部スキッドの垂直中心線とが水平方
向にずれる、所謂、片ずれが生じるようなことを防止す
ることができ、従って、溶着強度の向上した強度や剛性
の優れたパレットを製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明のパレット溶着装置の正面図であ
る。
【図2】図2は本発明のパレット溶着装置を構成する下
部移動台盤の分解斜視図である。
【図3】図3は本発明のパレット溶着装置を構成する下
部移動台盤の要部分解斜視図である。
【図4】図4は本発明のパレット溶着装置を構成する下
部移動台盤の搬送部材の斜視図である。
【図5】図5は本発明のパレット溶着装置の平面図であ
る。
【図6】図6は本発明のパレット溶着装置を構成する下
部移動台盤の斜視図である。
【図7】図7は同じく本発明のパレット溶着装置を構成
する下部移動台盤の斜視図である。
【図8】図8は同じく本発明のパレット溶着装置を構成
する下部移動台盤の斜視図である。
【図9】図9は本発明のパレット溶着装置の加熱板装置
の部分平面図である。
【図10】図10は図9のI−I線に沿った部分垂直断
面図である。
【図11】図11は図1と同様の本発明のパレット溶着
装置の正面図である。
【図12】図12は図1と同様の本発明のパレット溶着
装置の正面図である。
【図13】図13は本発明のパレット溶着装置の溶着作
業を説明するための一部断面を含む部分側面図である。
【図14】図14は図13に続く本発明のパレット溶着
装置の溶着作業を説明するための一部断面を含む部分側
面図である。
【図15】図15は図14に続く本発明のパレット溶着
装置の溶着作業を説明するための一部断面を含む部分側
面図である。
【図16】図16は本発明のパレット溶着装置により製
造されるパレットの正面図である。
【図17】図17は従来のパレット溶着装置の位置決め
部材等の要部正面図である。
【図18】図18は従来のパレット溶着装置の位置決め
部材等の平面図である。
【図19】図19は従来のパレット溶着装置により製造
されるパレットの正面図である。
【符号の説明】
M・・・・・・・・パレット溶着部 Ma・・・・・・・下部移動台盤 Mb・・・・・・・上部固定台盤 Ta・・・・・・・スキッド搬入装置 Tb・・・・・・・パレット搬出装置 3・・・・・・・・スキッド載置部材 4・・・・・・・・位置決め部材 5・・・・・・・・位置決め兼把持部材 6・・・・・・・・搬送部材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】固定的に配設された上部固定台盤に対し
    て、上部スキッド及び下部スキッドが載置された下部移
    動台盤を上昇させ、次いで、上部固定台盤及び下部移動
    台盤にそれぞれ配設された位置決め部材及び位置決め兼
    把持部材を作動させて、上部固定台盤に上部スキッドを
    位置決め把持するとともに、下部移動台盤に下部スキッ
    ドを位置決め把持することを特徴とするパレット溶着方
    法。
  2. 【請求項2】上部スキッドと下部スキッドとを、上部ス
    キッドと下部スキッドの内側から中心部に向かって引き
    寄せることにより、位置決めすることを特徴とする請求
    項1に記載のパレット溶着方法。
  3. 【請求項3】固定的に配設された上部固定台盤と、該上
    部固定台盤に対して上下動可能な下部移動台盤と、前記
    上部固定台盤及び下部移動台盤にそれぞれ配設された位
    置決め部材と位置決め兼把持部材とを有することを特徴
    とするパレット溶着装置。
  4. 【請求項4】上部スキッドと下部スキッドとを、上部ス
    キッドと下部スキッドの内側から中心部に向かって引き
    寄せる手段を有することを特徴とする請求項3に記載の
    パレット溶着装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007331279A (ja) * 2006-06-16 2007-12-27 Miyawaki Sharyo Kogyo Kk パレット溶着装置

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5555798A (en) * 1992-11-09 1996-09-17 Hitachi Techno Engineering Co., Ltd. Hot press for producing a multilayered substrate

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