JP6184632B1 - ゲートブレーク装置及び樹脂成形システム - Google Patents

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Abstract

【課題】ランナ部の延在方向がゲート部の向きと一致しない配置関係であっても、ゲート部において確実に破断させて不要樹脂を除去することが可能なゲートブレーク装置及び樹脂成形システムを提供する。【解決手段】長手方向に沿って複数の電子部品が配された長尺状の電子部品基板と、該電子部品基板の各電子部品をモールドするモールド部と、各モールド部に一体成形されたゲート部、ランナ部及びカル部を有する不要樹脂とを備え、各ゲート部が長手方向の一方側に向かって形成された樹脂成形体から、不要樹脂を除去するゲートブレーク装置であって、長手方向に沿って移動可能な押圧部を備え、押圧部は、各モールド部の長手方向の他方側の端部を該長手方向の一方側の端部よりも先行して押圧し、各モールド部をランナ部に対してゲート部を中心に回動させることで、該ゲート部を破断させるよう構成されている。【選択図】図8

Description

本発明は、樹脂成形体から不要樹脂を除去するためのゲートブレーク装置及び該ゲートブレーク装置を備える樹脂成形システムに関するものである。
従来、リードフレームや配線基板等の電子部品基板に半導体チップ等の電子部品を実装させた後、この電子部品の周囲をトランスファ成形によって絶縁性の樹脂材料(モールド材料)でモールドすることにより、樹脂封止型の半導体装置(樹脂成形品)を製造することが知られている。なお、トランスファ成形は、電子部品が実装された電子部品基板を成形金型で挟み込んだ状態で、溶融したモールド材料をプランジャ等を用いて成形金型のカル→ランナ→ゲート→キャビティの順で加圧移動させることで、キャビティ内にある電子部品をモールドする成形方法である。
このようなトランスファ成形では、キャビティで硬化したモールド部分(以下、「モールド部」という)だけでなく、成形金型のカル、ランナ及びゲートで硬化した部分(以下、それぞれ「カル部」、「ランナ部」及び「ゲート部」といい、これらをまとめて「不要樹脂」という)も電子部品基板に付着するため、電子部品をモールドした後に、不要樹脂を電子部品基板から除去する工程(ゲートブレーク)が行われる。このような不要樹脂の除去では、通常、電子部品基板を支持した状態において不要樹脂のカル部を押圧し、ゲート部を中心としてランナ部及びカル部を回動させることで、相対的に強度の弱いゲート部を破断させている(例えば、特許文献1等)。
特開平07−241888号公報
しかしながら、カル部の押圧によりゲート部を破断させる従来のゲートブレーク方法では、例えば図9及び図10に示すような、ランナ部104の延在方向D,D´がゲート部102の向きD,D´と一致しない配置関係の場合には、カル部106の押圧による応力がゲート部102に集中せず、その結果、ランナ部104で破断され、樹脂残りが発生してしまうおそれがあるという問題がある。このような樹脂残りは、製品不良の原因となるため、ランナ部104の延在方向D,D´がゲート部102の向きD,D´と一致しない配置関係であっても、ゲート部102において確実に破断させて不要樹脂102,104,106を除去することが可能なゲートブレーク装置が望まれている。
そこで、本発明は、ランナ部の延在方向がゲート部の向きと一致しない配置関係であっても、ゲート部において確実に破断させて不要樹脂を除去することが可能なゲートブレーク装置及び樹脂成形システムを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明に係るゲートブレーク装置は、長手方向に沿って複数の電子部品が配された長尺状の電子部品基板と、該電子部品基板の各電子部品をモールドするモールド部と、各モールド部に一体成形されたゲート部、ランナ部及びカル部を有する不要樹脂とを備え、各ゲート部が前記長手方向の一方側に向かって形成された樹脂成形体から、前記不要樹脂を除去するゲートブレーク装置であって、前記長手方向に沿って移動可能な押圧部を備え、前記押圧部は、各モールド部の前記長手方向の他方側の端部を該長手方向の一方側の端部よりも先行して押圧し、各モールド部を前記ランナ部に対して前記ゲート部を中心に回動させることで、該ゲート部を破断させるよう構成されていることを特徴とする。
本発明に係るゲートブレーク装置において、前記押圧部は、前記長手方向に沿って回転可能なローラを備えることが好ましい。
本発明に係るゲートブレーク装置は、二以上の電子部品基板を配置可能に構成され、前記二以上の電子部品基板毎に、前記押圧部が配されるとしても良い。
この場合において、前記電子部品基板は、一対設けられており、一方の前記電子部品基板は、前記長手方向の一方側に向かってゲート部が形成され、他方の前記電子部品基板は、前記長手方向の他方側に向かってゲートが形成されており、前記押圧部は、一方の前記電子部品基板に対応して設けられた第1押圧部と、他方の前記電子部品基板に対応して設けられた第2押圧部とを備え、前記第1押圧部は、前記長手方向の他方側から一方側に向かって移動可能に構成され、かつ、各モールド部の前記長手方向の他方側の端部を該長手方向の一方側の端部よりも先行して押圧するよう構成され、前記第2押圧部は、前記長手方向の一方側から他方側に向かって移動可能に構成され、かつ、各モールド部の前記長手方向の一方側の端部を該長手方向の他方側の端部よりも先行して押圧するよう構成されるとしても良い。
また、前記電子部品基板は、一対設けられており、該一対の前記電子部品基板は、前記長手方向の一方側に向かってゲート部が形成さており、前記押圧部は、一方の前記電子部品基板に対応して設けられた第1押圧部と、他方の前記電子部品基板に対応して設けられた第2押圧部とを備え、前記第1押圧部及び前記第2押圧部は、前記長手方向の他方側から一方側に向かって移動可能に構成され、かつ、各モールド部の前記長手方向の他方側の端部を該長手方向の一方側の端部よりも先行して押圧するよう構成されるとしても良い。
本発明に係るゲートブレーク装置において、前記第1押圧部及び前記第2押圧部の少なくとも一方は、他方に対して離間する方向に移動可能に構成され、これにより、前記樹脂成形体から分離された前記不要樹脂を該第1押圧部及び該第2押圧部の間に落下させるよう構成されることが好ましい。
本発明に係るゲートブレーク装置は、前記電子部品基板の前記ゲート部及び前記ランナ部が形成された不要樹脂形成面側の反対側の面側に配され、前記ランナ部を支持可能に構成されたランナ支持部を更に備えることが好ましい。
本発明に係るゲートブレーク装置は、前記電子部品基板の前記ゲート部及び前記ランナ部が形成された不要樹脂形成面の反対側の面側に配され、各モールド部を支持可能に構成されたモールド支持部を更に備え、前記押圧部は、不要樹脂形成面側に配されることが好ましい。
本発明に係る樹脂成形システムは、長手方向に沿って複数の電子部品が配された長尺状の電子部品基板と、該電子部品基板の各電子部品をモールドするモールド部と、各モールド部に一体成形されたゲート部、ランナ部及びカル部を有する不要樹脂とを備え、各ゲート部が前記長手方向の一方側に向かって形成された樹脂成形体を成形する樹脂成形装置と、上述したゲートブレーク装置とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、ランナ部の延在方向がゲート部の向きと一致しない配置関係であっても、ゲート部において確実に破断させて不要樹脂を除去することが可能なゲートブレーク装置及び樹脂成形システムを提供することができる。
本発明の一実施形態に係る樹脂成形システムにおける各構成要素の配置を平面方向から見た状態を概略的に示す図である。 本実施形態に係る樹脂成形装置を概略的に示す正面図である。 本実施形態に係るゲートブレーク装置を概略的に示す平面斜視図である。 一対のゲートブレーク機構が互いに接近した状態を概略的に示す平面図である。 一対のゲートブレーク機構が互いに離間した状態を概略的に示す平面図である。 本実施形態に係る押さえ付け機構を概略的に示す底面斜視図である。 図7(a)は、押さえ付け機構により樹脂成形体を押さえ付けた状態を概略的に示す側面図であり、図7(b)は、図7(a)に示す領域Aを拡大して示す拡大図である。 図8(a)〜図8(f)は、ゲートブレーク機構の動作を示す図である。 樹脂成形体の一例を概略的に示す底面斜視図である。 図9に示す樹脂成形体の一部を拡大して示す拡大図である。
以下、本発明を実施するための好適な実施形態について、図面を用いて説明する。なお、以下の実施形態は、各請求項に係る発明を限定するものではなく、また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
[樹脂封止システム1]
まず、本実施形態に係る樹脂封止システム1について、主に図1を用いて説明する。本実施形態に係る樹脂封止システム1は、図1に示すように、半導体チップ等の電子部品を保持するリードフレームWに対して樹脂封止成形を行うプレスユニット2と、プレスユニット2に対してリードフレームW及び樹脂タブレットを供給するローダーユニット4と、プレスユニット2から樹脂封止後の樹脂成形体Pを回収して後処理を行うアンローダーユニット6とを備えている。なお、図1において、二点鎖線で示した矩形状の部材は、リードフレームWを示している。また、以下の説明では、1つのリードフレームWに6つの電子部品が配され、1回の成形サイクルにおいて4つのリードフレームWに対する樹脂封止成形をまとめて実行する態様(計24個の電子部品に対する樹脂封止を1回の成形サイクルで行う態様)を例に挙げて説明する。
プレスユニット2は、図1に示すように、ローダーユニット4とアンローダーユニット6との間に配置されており、ローダーユニット4から搬入されたリードフレームWの電子部品をトランスファ成形により樹脂封止する樹脂封止装置(樹脂成形装置)10を備えている。
樹脂封止装置10は、図2に示すように、床面上に載置された矩形板状の下プラテン11と、下プラテン11の四隅から上方に向けて延びる4本のタイバー12と、4本のタイバー12の上端部に四隅が連結された矩形板状の上プラテン13と、4本のタイバー12が四隅を貫通し、下プラテン11及び上プラテン13の間においてタイバー12に沿って昇降可能に設けられた矩形板状の移動プラテン14と、下プラテン11と移動プラテン14との間に設けられ、移動プラテン14を昇降させる昇降型締機構15と、移動プラテン14の上面に設けられたトランスファ機構16と、上プラテン13とトランスファ機構16との間に設けられた樹脂成形金型17とを備えている。トランスファ機構16及び樹脂成形金型17は、所謂マルチポット式のトランスファ機構及び樹脂成形金型であり、1回の成形サイクルにおいて複数(本実施形態では4つ)のリードフレームWに対する樹脂封止成形をまとめて実行可能に構成されている。なお、本実施形態に係る樹脂封止システム1において、これら下プラテン11、タイバー12、上プラテン13、移動プラテン14、昇降型締機構15及びトランスファ機構16は、種々の公知の構成を採用することが可能であるため、その説明を省略する。
樹脂成形金型17は、図2に示すように、上プラテン13の下面に取り付けられた上型17aと、上型17aと対向する面に取り付けられ、上型17aと共に樹脂封止成形用のキャビティを形成可能な下型17bとを備えている。
下型17bは、図1に示すように、4つのリードフレームWを2列で配置可能に構成され、かつ、リードフレームWの列L,Lの間に複数(本実施形態では12個)の収容ポット形成孔部18が形成されている。各収容ポット形成孔部18には、トランスファ機構16のプランジャ(図示せず)がそれぞれ配置されており、各収容ポット形成孔部18の内面と、各プランジャの上面とによって樹脂タブレットを収容可能な収容ポットが形成されるよう構成されている。
上型17a及び下型17bの型面には、図9及び図10に示す樹脂成形体Pのカル部106、ランナ部104、ゲート部102及びモールド部108を成形可能な樹脂流路が形成されている。具体的には、上型17aの型面には、収容ポット形成孔部18と整合する位置にそれぞれカル部106を形成するための略円状のカル(図示せず)が形成されている。また、上型17aと下型17bの型面には、各リードフレームWの各電子部品と整合する位置にそれぞれモールド部108を形成するためのキャビティ形成用凹部(図示せず)がそれぞれ形成されている。さらに、下型17bの型面には、キャビティ毎に、ランナ部104を形成するための細溝状のランナ(図示せず)が形成されており、ランナとキャビティとの境界部分の溝深さを浅くする(開口を狭める)ことで、ゲート部102を形成可能に構成されている。平行に配置された2列のリードフレームWの列L,Lのうち、一方の列Lに向かうランナは、リードフレームWに実装された電子部品のリードと干渉しないよう、リードフレームWの長手方向の一方側からキャビティに連通しており、他方の列Lに向かうランナは、同じくリードフレームWに実装された電子部品のリードと干渉しないよう、リードフレームWの長手方向の他方側からキャビティに連通している。また、樹脂成形体Pは、不要樹脂がリードフレームWの底面(不要樹脂形成面)側に形成されている。
以上の構成を備える樹脂封止装置10は、上型17a及び下型17bによって4つのリードフレームWを挟み込んだ状態で、溶融したモールド材料を各プランジャによって加圧し、樹脂成形金型17のカル→ランナ→ゲート→キャビティの順で流動させ、熱硬化させることで、電子部品がモールドされた樹脂成形体Pを1回の成形サイクルにおいて2組製造するよう構成されている。そして、このような樹脂封止装置10により製造された樹脂成形体Pは、図9及び図10に示すように、長手方向に沿って複数の電子部品が配された長尺状のリードフレームWと、リードフレームWの各電子部品をモールドするモールド部108と、各モールド部108に一体成形されたゲート部102、ランナ部104及びカル部106を有する不要樹脂とを備え、各ゲート部102が、ランナ部104の延在方向D,D´と一致しない方向D,D´(リードフレームWの長手方向)に向かって形成されることとなる。
ローダーユニット4は、図1に示すように、複数のリードフレームW(ワーク)を収容するローダーラック20と、ローダーラック20に収容されたリードフレームWを1枚ずつ送り出すフレームプッシャ21と、フレームプッシャ21から送り出されたリードフレームWを樹脂成形金型17の配置に合わせて整列させる整列装置22と、整列装置22と樹脂封止装置10との間を往復移動可能に設けられた搬送装置23と、樹脂タブレットを樹脂成形金型17のポットの配置に合わせて整列させた状態で搬送装置23に対して供給するタブレット供給装置24と、樹脂封止装置10に搬送する前のリードフレームWを予熱するプリヒータ装置(図示せず)とを備えている。
整列装置22は、平行に配された一対の搬送ベルト22a,22bを有している。これら一対の搬送ベルト22a,22bは、水平方向に回転可能に構成されており、一方の搬送ベルト22aにおいてリードフレームWを受け取った後、180度回転することで、他方の搬送ベルト22bにおいてリードフレームWを受け取り可能に構成されている。また、一対の搬送ベルト22a,22bは、昇降可能に構成されており、下降位置においてフレームプッシャ21からリードフレームWを整列させながら受け取った後に上昇し、上昇位置においてリードフレームWを搬送装置23に受け渡すよう構成されている。
搬送装置23は、図1において白抜きの実線矢印で示すように、図1中の上下方向と左右方向に移動可能に構成されており、整列装置22によって整列された複数のリードフレームWをその整列状態を維持したまま受け取ると共に、樹脂タブレット供給装置24において1列に整列された複数の樹脂タブレットをその整列状態を維持したまま受け取り、これらリードフレームW及び樹脂タブレットを樹脂封止装置10内に搬入するよう構成されている。
以上の構成を備えるローダーユニット4は、1回の成形サイクルに必要な数のリードフレームW及び樹脂タブレットを樹脂成形金型17における配置に合わせて整列させた状態で、樹脂封止装置10に供給するよう構成されている。なお、ローダーユニット4は、種々の公知の構成を採用することが可能であるため、その詳細な説明を省略する。また、ローダーユニット4は、上述した構成に限定されず、任意の構成を採用することが可能である。
アンローダーユニット6は、図1に示すように、樹脂封止装置10から不要樹脂付きの樹脂成形体Pを搬出する搬出装置30と、樹脂成形体Pから不要樹脂を除去するゲートブレーク装置40と、不要樹脂が除去された樹脂成形品が収納されるアンローダー装置32と、ゲートブレーク装置40とアンローダー装置32との間を往復移動可能に設けられた収納搬送装置34と、ゲートブレーク装置40とアンローダー装置32との間に設けられ、収納搬送装置34により搬送されている樹脂成形品に対して成形不良等の検査を行う未充填検出装置(図示せず)とを備えている。なお、ゲートブレーク装置40の具体的な構成については、後述する。
搬出装置30は、図1において白抜きの破線矢印で示すように、図1中の上下方向と左右方向に移動可能に構成されており、樹脂封止装置10において成形された不要樹脂付きの樹脂成形体Pを回収し、ゲートブレーク装置40に搬送するよう構成されている。搬出装置30は、樹脂封止済みのリードフレームWの外枠部分を把持可能な搬送爪(図示せず)と、不要樹脂部分を真空吸着させることが可能な吸着パッド(図示せず)とを備えており、これら搬送爪及び吸着パッドにより保持した状態で、不要樹脂付きの樹脂成形体Pを搬送するよう構成されている。また、搬出装置30は、掃除用の吸引手段(図示せず)又はエアブローを発生させることが可能なクリーナヘッド(図示せず)を有しており、樹脂封止装置10からの後退時に樹脂成形金型17の型面を清掃するよう構成されている。
収納搬送装置34は、不要樹脂が除去されたリードフレームWの外枠部分を把持可能な把持爪(図示せず)を有しており、不要樹脂が除去された樹脂成形品をゲートブレーク装置40から回収し、アンローダー装置32に収納させるよう構成されている。
以上の構成を備えるアンローダーユニット6は、樹脂封止装置10において成形された不要樹脂付きの樹脂成形体Pを搬出装置30により取り出し、ゲートブレーク装置40において不要樹脂を除去して樹脂成形品とした上で、収納搬送装置34により樹脂成形品をアンローダー装置32まで搬送し、アンローダー装置32において回収するよう構成されている。なお、アンローダーユニット6において、ゲートブレーク装置40以外の構成は、種々の公知の構成を採用することが可能であるため、その詳細な説明を省略する。また、アンローダーユニット6は、上述した構成に限定されず、任意の構成を採用することが可能である。
[ゲートブレーク装置40]
次に、本実施形態に係るゲートブレーク装置40について、図3〜図8を用いて説明する。なお、以下の説明において、長手方向とは、ゲートブレーク装置40に載置された状態におけるリードフレームWの長手方向を意味し、幅方向とは、同状態におけるリードフレームWの幅方向を意味するものとする。
ゲートブレーク装置40は、図3に示すように、テーブル42と、一対の幅方向ガイドレール44を介してテーブル42上に設けられた一対のゲートブレーク機構(第1ゲートブレーク機構46a及び第2ゲートブレーク機構46b)と、テーブル42及びゲートブレーク機構46a,46bの上方において昇降可能に設けられた押さえ付け機構48とを備えている。なお、図3では、説明を簡単にするために、1組の樹脂成形体Pについてゲートブレークを行う構成のみを図示しているが、本実施形態に係るゲートブレーク装置40は、図3に示す構成を2組備え、2組の樹脂成形体Pに対するゲートブレークを一度に実行可能に構成されている。
第1ゲートブレーク機構46aは、図3に示すように、一方の列LのリードフレームWに対応付けて配置され、第2ゲートブレーク機構46bは、他方の列LのリードフレームWに対応付けて配置されている。第1ゲートブレーク機構46a及び第2ゲートブレーク機構46bは、それぞれ、一対の幅方向ガイドレール44間に架け渡されたベース部50と、リードフレームWの側縁を支持する左右一対のフレーム支持壁52,53と、樹脂成形体Pのランナ部104の下方側に配設されたランナ部規制壁54と、樹脂成形体Pのモールド部108を下方から押圧可能な押圧部56と、押圧部56をリードフレームWの長手方向に沿って移動させる押圧部駆動部58とを備えている。
ベース部50は、図3に示すように、矩形状に形成された板部材からなり、その下面に設けられた一対のスライダ部(図示せず)を介して、一対の幅方向ガイドレール44に摺動可能に取り付けられている。
左右一対のフレーム支持壁52,53は、図3に示すように、リードフレームWの外側縁を支持する外側フレーム支持壁52と、リードフレームWの内側縁を支持する内側フレーム支持壁53とから構成されている。外側フレーム支持壁52及び内側フレーム支持壁53は、互いに平行に対向するようベース部50に立設されており、その上縁部に形成された段差によってリードフレームWの側縁をそれぞれ支持するよう構成されている。内側フレーム支持壁53には、外側フレーム支持壁52との間にリードフレームWを載置させた際にランナ部104との干渉を避けるために、樹脂成形体Pのランナ部104と整合する位置にそれぞれ逃げ溝53aが形成されている。
ランナ部規制壁54は、図3に示すように、薄板状に形成されており、内側フレーム支持壁53の幅方向内側において、内側フレーム支持壁53と平行となるよう取り付けられている。ランナ部規制壁54の上縁部には、樹脂成形体Pの各ランナ部104と整合する位置にそれぞれ、樹脂成形体Pのランナ部104に向けて突出する突出片54aが形成されている。ランナ部規制壁54は、左右一対のフレーム支持壁52,53によってリードフレームWが支持された状態において、突出片54aがリードフレームWの底面(不要樹脂形成面)側に位置するよう、外側フレーム支持壁52及び内側フレーム支持壁53よりも低い高さを有している。突出片54aは、押圧部56によって各ランナ部104を破断させる際に、各ランナ部104が破断時の衝撃や反動で過度に暴れないようにする規制部材として機能するよう構成されている。なお、突出片54aは、図7(b)に示すように、各ランナ部104の下面と接触する程度の高さに形成されても良いし、各ランナ部104の下面と接触しない程度の高さに形成されても良い。
押圧部56は、図3に示すように、左右一対のフレーム支持壁52,53によってリードフレームWが支持された状態において、リードフレームWの底面(不要樹脂形成面)側に位置するよう設けられている。また、押圧部56は、図3に示すように、押圧部駆動部58によってリードフレームWの長手方向に沿って移動可能なスライダ部56aと、樹脂成形体Pのモールド部108との摺動摩擦によりリードフレームWの長手方向に沿って回転可能なローラ56bとを備えている。ローラ56bは、リードフレームWの長手方向に沿ってスライダ部56aが移動した際に、樹脂成形体Pの複数のモールド部108上を順番に摺動移動し、各モールド部108に対応するゲート部102を順番に破断させるよう構成されている。このように構成されるローラ56bは、モールド部108を損傷させない程度に柔軟であることが好ましく、例えばウレタンローラ等を好適に用いることが可能である。なお、押圧部56によりゲート部102を破断させる動作については、後述する。
押圧部駆動部58は、ロッドレスシリンダ等からなり、押圧部56のスライダ部56aをリードフレームWの長手方向に沿って往復移動させるよう構成されている。第1ゲートブレーク機構46aの押圧部駆動部58と、第2ゲートブレーク機構46bの押圧部駆動部58とは、押圧部56を互いに反対方向に同時移動させるよう構成されている。
第1ゲートブレーク機構46a及び第2ゲートブレーク機構46bは、図3〜図5に示すように、それぞれのベース部50が一対の幅方向ガイドレール44に沿って移動することにより、互いに接近方向及び離間方向に移動可能に構成されている。第1ゲートブレーク機構46a及び第2ゲートブレーク機構46bは、互いに接近した状態においては、図3及び図4に示すように、不要樹脂で連結された状態の一対のリードフレームWを協働して支持するよう構成されている。一方、第1ゲートブレーク機構46a及び第2ゲートブレーク機構46bは、互いに離間した状態においては、図5に示すように、一対のリードフレームWから分離された不要樹脂を第1ゲートブレーク機構46a及び第2ゲートブレーク機構46bの間に落下させるよう構成されている。
テーブル42は、一対のゲートブレーク機構46a,46bを載置可能な大きさを有する台であり、図5に示すように、第1ゲートブレーク機構46a及び第2ゲートブレーク機構46bの間に落下した不要樹脂を通過させて更に落下させる貫通孔43が形成されている。テーブル42の貫通孔43の下方には、不要樹脂を回収する不要樹脂回収容器(図示せず)が配置されている。
押さえ付け機構48は、図3に示すように、第1ゲートブレーク機構46a及び第2ゲートブレーク機構46bによって樹脂成形体Pが支持された状態において、リードフレームWの上面(不要樹脂形成面の反対側の面)側に位置するよう設けられている。また、押さえ付け機構48は、図6及び図7に示すように、下降状態において樹脂成形体Pの各モールド部108を上方から支持する一対のモールド支持部60と、下降状態において樹脂成形体Pの各ランナ部104を上方から支持するランナ支持部62とを備えている。
一対のモールド支持部60は、リードフレームWの列L,Lと整合する位置に設けられており、図6に示すように、各モールド部108と整合する位置にそれぞれ支持部材61が配されている。各支持部材61は、図7に示すように、下降状態において樹脂成形体Pの各モールド部108の上面と接触し、リードフレームWの長手方向に沿って走行する押圧部56によって各モールド部108が過度に持ち上げられてリードフレームWが破損しないよう、各モールド部108の上面を軽く支持するよう構成されている。このように構成される支持部材61は、押圧部56の押圧による各モールド部108の動き(回動)に追従可能な程度に柔軟であることが好ましく、例えば吸着パッド等を好適に用いることが可能である。なお、吸着パッドを用いる場合であっても、支持部材61によって各モールド部108を吸着させる必要は無い。
ランナ支持部62は、図6及び図7(b)に示すように、一対のモールド支持部60の間に設けられており、樹脂成形体Pの各ランナ部104と整合する位置にそれぞれ、下降状態において樹脂成形体Pのランナ部104を上方から支持可能な上方側支持片62aが形成されている。
以上の構成を備えるゲートブレーク装置40は、図8に示すように、第1ゲートブレーク機構46a及び第2ゲートブレーク機構46b上に載置された樹脂成形体Pを押さえ付け機構48によって押さえ付けた状態において、第1ゲートブレーク機構46aの押圧部56(第1押圧部)と第2ゲートブレーク機構46bの押圧部56(第2押圧部)とを、それぞれ対応するリードフレームWのゲート部102の向きD,D´に沿って互いに反対方向に走行させることで、樹脂成形体Pの各ゲート部102を破断させるよう構成されている。なお、第1ゲートブレーク機構46aの押圧部56による各ゲート部102の破断手順と、第2ゲートブレーク機構46bの押圧部56による各ゲート部102の破断手順とは、互いに共通しているため、図8では第1ゲートブレーク機構46aの押圧部56のみを図示し、以下の説明でも第1ゲートブレーク機構46aの押圧部56の動作のみを説明する。
具体的には、ゲートブレーク装置40は、図8(a)に示すように、押さえ付け機構48を下降させて樹脂成形体Pを押さえ付けた後に、図8(b)〜図8(f)に示すように、リードフレームWの他方側(図8中左側)の端部から一方側(図8中右側)の端部に亘ってゲート部102の向きDに沿って押圧部56を走行させる。このように押圧部56を走行させることにより、まず、図8(b)に示すように、押圧部56の走行方向の最上流に位置するモールド部108の上流側端部108aが下流側端部108bよりも先行して押圧されることで、モールド部108がランナ部104に対してゲート部102を中心に回動し、これにより、最上流のモールド部108に対応するゲート部102が破断される。また、図8(c)及び図8(d)に示すように、押圧部56を更に走行させて二番目のモールド部108についても同様に回動させることで、二番目のモールド部108に対応するゲート部102も破断される。そして、図8(e)及び図8(f)に示すように、押圧部56を更に走行させて三番目以降のモールド部108についても同様に順番に回動させることで、全てのゲート部102が破断される。そして、全てのゲート部102が破断された後に、第1ゲートブレーク機構46a及び第2ゲートブレーク機構46bを互いに離間させることで、リードフレームWから分離された不要樹脂を第1ゲートブレーク機構46a及び第2ゲートブレーク機構46bの間に落下させ、不要樹脂回収容器に廃棄する。
[樹脂封止システム1の動作]
次に、本実施形態に係る樹脂封止システム1の動作について、説明する。なお、以下の樹脂封止システム1の動作は、予め記憶部に記憶されたプログラムに基づいて、各構成要素が駆動制御されることにより実行される。
まず、ローダーユニット4のフレームプッシャ21によってローダーラック20から整列装置22に向けてリードフレームWが1枚ずつ送り出される。ローダーラック20から送り出されたリードフレームWは、整列装置22において樹脂成形金型17の配置に合わせて整列され、搬送装置23に受け渡される。搬送装置23は、整列装置22から受け取った4つのリードフレームWをプリヒータ装置に受け渡し、予熱させた上で回収すると共に、タブレット供給装置24から樹脂タブレットを受け取り、これらリードフレームW及び樹脂タブレットをプレスユニット2の樹脂封止装置10に搬送する。そして、搬送装置23は、樹脂成形金型17の下型17bに4つのリードフレームWを載置させると共に、樹脂タブレットを下型17bの各収容ポット形成孔部18にそれぞれ投下させる。
リードフレームW及び樹脂タブレットが樹脂封止装置10に受け渡されると、樹脂封止装置10は、樹脂封止成形を実行する。これにより、樹脂封止装置10において不要樹脂付きの樹脂成形体Pが製造される。そして、樹脂封止装置10において不要樹脂付きの樹脂成形体Pが製造されると、アンローダーユニット6の搬出装置30は、樹脂封止装置10内の不要樹脂付きの樹脂成形体Pを回収し、ゲートブレーク装置40に向けて搬送する。
搬出装置30によって第1ゲートブレーク機構46a及び第2ゲートブレーク機構46bの上に不要樹脂付きの樹脂成形体Pが載置されると、ゲートブレーク装置40は、押さえ付け機構48を下降させて樹脂成形体Pをクランプし、第1ゲートブレーク機構46a及び第2ゲートブレーク機構46bの押圧部56をリードフレームWのゲート部102の向きD,D´に沿って移動させる。これにより、樹脂成形体Pの各ゲート部102が破断される。その後、第1ゲートブレーク機構46a及び第2ゲートブレーク機構46bを互いに離間させ、不要樹脂を不要樹脂回収容器に向けて落下させることで、不要樹脂を除去する。また、不要樹脂の除去の前若しくは後又は不要樹脂の除去と並行して、不要樹脂が分離された樹脂成形体P(樹脂成形品)を収納搬送装置34により回収し、未充填検出装置による検査を経た後に、アンローダー装置32に収納させる。
そして、以上の工程が連続して繰り返し実行されることにより、樹脂成形品が4つずつ連続して製造される。
以上説明したとおり、本実施形態に係るゲートブレーク装置40は、リードフレームW(電子部品基板)の長手方向に沿って移動可能な押圧部56を備え、この押圧部56が、各モールド部108の長手方向の他方側(ゲート部102の向きD,D´に対して反対方向側)の端部を長手方向の一方側(ゲート部102の向きD,D´に沿う方向側)の端部よりも先行して押圧し、各モールド部108をランナ部104に対してゲート部102を中心に回動させることで、ゲート部102を破断させるよう構成されている。
このように構成されたゲートブレーク装置40によれば、ランナ部104の延在方向D,D´がゲート部102の向きD,D´と一致しない配置関係であっても、ゲートブレーク時の応力をゲート部102に集中させることが可能となるため、ゲート部102において確実に破断させて不要樹脂を除去することができ、これにより、樹脂残りに起因する製品不良の発生を防止することができる。
また、本実施形態に係るゲートブレーク装置40は、押圧部56がリードフレームWの長手方向に沿って回転可能なローラ56bを備えることにより、モールド部108に対する摺動抵抗を低減させることが可能となるため、ゲートブレーク時におけるモールド部108を損傷を防止することができる。
さらに、本実施形態に係るゲートブレーク装置40は、二以上のリードフレームWを配置可能に構成され、リードフレームW毎に押圧部56が配されることにより、二以上のリードフレームWに対するゲートブレークを一度に実行することが可能となるため、生産効率を向上させることが可能となる。
また、本実施形態に係るゲートブレーク装置40は、第1ゲートブレーク機構46aの押圧部56(第1押圧部)と第2ゲートブレーク機構46bの押圧部56(第2押圧部)とが、互いに離間する方向に移動可能に構成され、これにより、樹脂成形体Pから分離された不要樹脂を落下させるよう構成されている。このように構成されたゲートブレーク装置40によれば、不要樹脂をピックアップして搬送する機構が不要となるため、設備コストを低減させることが可能となる。
さらに、本実施形態に係るゲートブレーク装置40は、リードフレームWのゲート部102及びランナ部104が形成された不要樹脂形成面側の反対側の面側に配され、ランナ部104を支持可能なランナ支持部62を備えている。このように構成されたゲートブレーク装置40によれば、ランナ支持部62によってランナ部104を支持することで、ゲートブレーク時の応力をより一層ゲート部102に集中させることが可能となるため、より確実に、ゲート部102において破断させることが可能となる。
また、本実施形態に係るゲートブレーク装置40は、不要樹脂形成面の反対側の面側に配され、各モールド部108を支持可能に構成されたモールド支持部60を備え、押圧部56が、不要樹脂形成面側に配されている。このように構成されたゲートブレーク装置40によれば、モールド支持部60によってモールド部108を押さえ付けた状態で、その反対側の面を押圧部56によって押圧することが可能となるため、より確実に、ゲート部102において破断させることが可能となる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明の技術的範囲は、上述した実施形態に記載の範囲には限定されない。上記各実施形態には、多様な変更又は改良を加えることが可能である。
例えば、上述した実施形態では、リードフレームから不要樹脂を除去する態様を例に挙げて説明したが、これに限定されず、電子部品が実装された配線基板等に対して不要樹脂の除去を行う態様としても良い。
上述した実施形態では、ローダーユニット4とアンローダーユニット6との間にプレスユニット2が1台のみ配置される態様を例に挙げて説明したが、これに限定されず、プレスユニット2が2台以上配置される態様としても良い。
上述した実施形態では、1つのリードフレームWに6つの電子部品が配され、1回の成形サイクルにおいて4つのリードフレームWに対する樹脂封止成形をまとめて実行する態様を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではなく、種々の構成を採用することが可能である。
上述した実施形態では、リードフレームWが2列で配置される構成(リードフレームWが一対設けられる構成)を例に挙げて説明したが、これに限定されず、リードフレームWが1列で配置される構成としても良いし、3列以上で配置される構成としても良い。この場合において、ゲートブレーク装置40の押圧部56は、リードフレームWの列毎に配されることが好ましい。
上述した実施形態では、リードフレームWが2列で配置され、一方の列LのリードフレームWにおけるゲート部102が、リードフレームWの長手方向の一方側に向かって形成され、他方の列LのリードフレームWにおけるゲート部102が、リードフレームWの長手方向の他方側に向かって形成されるものとして説明したが、これに限定されず、ゲート部102の向きが同方向に形成されても良い。この場合には、第1ゲートブレーク機構46aの押圧部56(第1押圧部)と第2ゲートブレーク機構46bの押圧部56(第2押圧部)とが、同方向に同時移動することが好ましい。
上述した実施形態では、ゲートブレーク装置40が図3に示す機構を2組備え、2組の樹脂成形体Pに対するゲートブレークを一度に実行可能に構成されるものとして説明したが、これに限定されず、図3に示す機構が1組のみ設けられ、2組の樹脂成形体Pに対するゲートブレークを二度に分けて実行する構成としても良い。
上述した実施形態では、押圧部56がリードフレームWの長手方向に沿って回転可能なローラであるものとして説明したが、これに限定されず、樹脂成形体Pのゲート部102を破断可能な構成であれば、を種々の構成を採用することが可能である。
上述した実施形態では、一対のゲートブレーク機構46a,46bの双方が互いに離間する方向に移動可能に構成されるものとして説明したが、これに限定されず、一対のゲートブレーク機構46a,46bの一方のみが移動可能な構成としても良い。また、一対のゲートブレーク機構46a,46bの双方が移動不能に固定され、不要樹脂をピックアップして搬送する機構が別に設けられる構成としても良い。なお、このような不要樹脂をピックアップして搬送する機構は、種々の公知の機構を採用することが可能である。
上述した実施形態では、上型17aの型面にカルが形成され、上型17aと下型17bの型面にキャビティ形成用凹部が形成され、下型17bの型面にランナ及びゲートが形成されるものとして説明したが、これに限定されず、任意に変更することが可能である。また、図9及び図10では、隣接するカル部106同士が連結された樹脂成形体Pを例示したが、これに限定されず、隣接するカル部106同士が連結されない構成等の種々の構成を採用することが可能である。
上述した実施形態では、ランナ部規制壁54の突出片54aが、ランナ部104が破断時の衝撃や反動で過度に暴れないようにする規制部材として機能するよう構成されるものとして説明したが、これに限定されず、ランナ支持部62の上方側支持片62aとの間においてランナ部104を挟持する構成としても良い。
上記のような変形例が本発明の範囲に含まれることは、特許請求の範囲の記載から明らかである。
1 樹脂成形システム、10 樹脂封止装置(樹脂成形装置)、40 ゲートブレーク装置、56 押圧部、56b ローラ、60 モールド支持部、62 ランナ支持部、102 ゲート部、104 ランナ部、106 カル部、108 モールド部、P 樹脂成形体、W リードフレーム(電子部品基板)

Claims (9)

  1. 長手方向に沿って複数の電子部品が配された長尺状の電子部品基板と、該電子部品基板の各電子部品をモールドするモールド部と、各モールド部に一体成形されたゲート部、ランナ部及びカル部を有する不要樹脂とを備え、各ゲート部が前記長手方向の一方側に向かって形成された樹脂成形体から、前記不要樹脂を除去するゲートブレーク装置であって、
    前記長手方向に沿って移動可能な押圧部を備え、
    前記押圧部は、各モールド部の前記長手方向の他方側の端部を該長手方向の一方側の端部よりも先行して押圧し、各モールド部を前記ランナ部に対して前記ゲート部を中心に回動させることで、該ゲート部を破断させるよう構成されている
    ことを特徴とするゲートブレーク装置。
  2. 前記押圧部は、前記長手方向に沿って回転可能なローラを備える
    ことを特徴とする請求項1に記載のゲートブレーク装置。
  3. 二以上の電子部品基板を配置可能に構成され、
    前記二以上の電子部品基板毎に、前記押圧部が配されている
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のゲートブレーク装置。
  4. 前記電子部品基板は、一対設けられており、一方の前記電子部品基板は、前記長手方向の一方側に向かってゲート部が形成され、他方の前記電子部品基板は、前記長手方向の他方側に向かってゲートが形成されており、
    前記押圧部は、一方の前記電子部品基板に対応して設けられた第1押圧部と、他方の前記電子部品基板に対応して設けられた第2押圧部とを備え、
    前記第1押圧部は、前記長手方向の他方側から一方側に向かって移動可能に構成され、かつ、各モールド部の前記長手方向の他方側の端部を該長手方向の一方側の端部よりも先行して押圧するよう構成され、
    前記第2押圧部は、前記長手方向の一方側から他方側に向かって移動可能に構成され、かつ、各モールド部の前記長手方向の一方側の端部を該長手方向の他方側の端部よりも先行して押圧するよう構成されている
    ことを特徴とする請求項3に記載のゲートブレーク装置。
  5. 前記電子部品基板は、一対設けられており、該一対の前記電子部品基板は、前記長手方向の一方側に向かってゲート部が形成さており、
    前記押圧部は、一方の前記電子部品基板に対応して設けられた第1押圧部と、他方の前記電子部品基板に対応して設けられた第2押圧部とを備え、
    前記第1押圧部及び前記第2押圧部は、前記長手方向の他方側から一方側に向かって移動可能に構成され、かつ、各モールド部の前記長手方向の他方側の端部を該長手方向の一方側の端部よりも先行して押圧するよう構成されている
    ことを特徴とする請求項3に記載のゲートブレーク装置。
  6. 前記第1押圧部及び前記第2押圧部の少なくとも一方は、他方に対して離間する方向に移動可能に構成され、これにより、前記樹脂成形体から分離された前記不要樹脂を該第1押圧部及び該第2押圧部の間に落下させるよう構成されている
    ことを特徴とする請求項4又は5に記載のゲートブレーク装置。
  7. 前記電子部品基板の前記ゲート部及び前記ランナ部が形成された不要樹脂形成面の反対側の面側に配され、前記ランナ部を支持可能に構成されたランナ支持部を更に備えることを特徴とする請求項1〜6いずれか1項記載のゲートブレーク装置。
  8. 前記電子部品基板の前記ゲート部及び前記ランナ部が形成された不要樹脂形成面の反対側の面側に配され、各モールド部を支持可能に構成されたモールド支持部を更に備え、
    前記押圧部は、不要樹脂形成面側に配されている
    ことを特徴とする請求項1〜7いずれか1項記載のゲートブレーク装置。
  9. 長手方向に沿って複数の電子部品が配された長尺状の電子部品基板と、該電子部品基板の各電子部品をモールドするモールド部と、各モールド部に一体成形されたゲート部、ランナ部及びカル部を有する不要樹脂とを備え、各ゲート部が前記長手方向の一方側に向かって形成された樹脂成形体を成形する樹脂成形装置と、
    請求項1〜8いずれか1項記載のゲートブレーク装置と
    を備えることを特徴とする樹脂成形システム。
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