JP2001087826A - プレス金型移動装置における位置決め構造 - Google Patents

プレス金型移動装置における位置決め構造

Info

Publication number
JP2001087826A
JP2001087826A JP26839799A JP26839799A JP2001087826A JP 2001087826 A JP2001087826 A JP 2001087826A JP 26839799 A JP26839799 A JP 26839799A JP 26839799 A JP26839799 A JP 26839799A JP 2001087826 A JP2001087826 A JP 2001087826A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bolster
press die
positioning
groove
press
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP26839799A
Other languages
English (en)
Inventor
Akihiko Hamamoto
昭彦 濱本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Delta Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Delta Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Delta Kogyo Co Ltd filed Critical Delta Kogyo Co Ltd
Priority to JP26839799A priority Critical patent/JP2001087826A/ja
Publication of JP2001087826A publication Critical patent/JP2001087826A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B30PRESSES
    • B30BPRESSES IN GENERAL
    • B30B15/00Details of, or accessories for, presses; Auxiliary measures in connection with pressing
    • B30B15/02Dies; Inserts therefor; Mounting thereof; Moulds
    • B30B15/028Loading or unloading of dies, platens or press rams

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Mounting, Exchange, And Manufacturing Of Dies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 プレス金型移動の作業効率の大幅な向上を図
る。 【解決手段】 ボルスター22には、金型9の移動方向
に延びる少なくとも2条の互いに平行なT型スロット2
4がボルスター22を横断するように凹設され、金型9
のT型スロット24と交差する縁部には切込み溝94が
凹設され、T型スロット24の延びる方向に直交する方
向への移動を規制しながらT型スロット24の延びる方
向への移動を許容する状態で切込み溝94とT型スロッ
ト24との双方に嵌め込まれる位置決め部材7が設けら
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、段取り台車上のプ
レス金型をプレスベッド上に敷設されたボルスター上に
位置決め状態で移動させるための位置決め構造に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、被加工物にプレス処理を施すプレ
ス設備が知られている。このプレス設備は、フロア上に
据え付けられたプレスベッドと、このプレスベッド上に
装着された下型固定用のボルスターと、上型を支持して
昇降する昇降部材とからなるプレスマシンを中心に据
え、このプレスマシンを挟んで平行に敷設された複線レ
ールと、これら複線レールの一方側に走行自在に設けら
れた段取り台車と、同他方側に設けられた取出し台車と
からなる付帯設備が設けられた基本構成を有している。
【0003】そして、金型をプレスマシンに装着するに
際しては、まず、プレス金型の搭載された段取り台車を
レールに沿ってプレスマシンに対向する位置まで運び込
み、ついでプレス金型をボルスター上に移し、ここで下
型をボルスターに固定するとともに上型を昇降部材に固
定することが行われる。以後、被加工物を下型上に供給
する都度、昇降部材を下降させることによって上型と下
型とで被加工物にプレス処理が施される。金型の変更を
行うときは、今まで使用していた金型を他方のレール上
で待機している取出し台車に移して運び出すとともに、
新たな金型が上記と同様の手順でプレスマシンに装着さ
れる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、通常、プレ
ス金型は金属ブロックからなり、非常に重いものである
ため、プレス金型を段取り台車からボルスターに移した
り、ボルスターから取出し台車に移すに際しては、作業
者が数人掛かりでバール等の工具を用いながら移動させ
なければならず、かかる作業は体力を消耗する力仕事で
あり非常に困難であるという問題点を有していた。
【0005】そこで、かかる問題点を解消するために、
プレス金型の移動を機械で押圧することにより行うこと
が考えられるが、機械を使っての押圧でプレス金型の移
動が実現しても、プレス金型は、必ずしも位置決めされ
た状態でボルスターの所定位置に移されているわけでも
ないことから別途位置決め作業を行わなければならず、
たとえ金型移動の自動化が実現してもこの位置決め作業
が作業効率を向上させる上でのネックになっていた。
【0006】本発明は、上記のような従来の問題点を解
決するためになされたものであり、作業効率の大幅な向
上が可能なプレス金型移動装置における位置決め構造を
提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
段取り台車によって運ばれたプレス金型をボルスターに
移す用に供されるプレス金型移動装置であって、上記プ
レス金型と上記ボルスターとの間で予め設定された相対
位置関係が確保されるようにプレス金型の位置決めを行
う位置決め構造であって、上記ボルスターには、上記プ
レス金型の移動方向に延びる少なくとも2条の互いに平
行な位置決め溝がボルスターを横断するように凹設さ
れ、上記プレス金型の上記位置決め溝と交差する縁部に
は切込み溝が凹設され、上記切込み溝と上記位置決め溝
との双方に嵌め込まれる位置決め部材が設けられ、この
位置決め部材は、上記プレス金型の上記位置決め溝の延
びる方向に直交する方向への移動を規制しながら上記位
置決め溝の延びる方向への移動を許容するように形状設
定されていることを特徴とするものである。
【0008】この発明によれば、位置決め部材をプレス
金型の切込み溝とボルスターの位置決め溝との間に介在
させることにより、プレス金型をボルスターに移動させ
るまでにこの位置決め部材を金型の切込み溝とボルスタ
ーの位置決め溝との間に介在させた状態でボルスターに
向けて押圧することによって、位置決め部材が摺動しな
がら位置決め溝に案内され移動し、プレス金型は位置ず
れが修正されながらボルスターに移動するため、プレス
金型がボルスター上に移された状態では、すでに位置決
めされた状態になっている。
【0009】従って、従来のようにプレス金型をボルス
ター上に移してから位置決めのためにボルスター上で金
型を動かして位置決めする必要がなくなり、その分金型
交換時の作業効率が向上する。
【0010】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明において、上記位置決め部材は、プレス金型を
上記段取り台車から上記ボルスターに移動させるとき、
およびボルスター内でのプレス金型の位置決め時に用い
られるものであり、段取り台車上のプレス金型および上
記ボルスター間の距離より長い架橋ロッドと、この架橋
ロッドの一方の端部に固定され、かつ、プレス金型の切
込み溝に嵌め込まれる基端側が溝幅寸法より幅広い先細
りの矢尻片と、上記架橋ロッドの他方の端部に固定さ
れ、かつ、上記ボルスターの位置決め溝に摺接状態で嵌
め込まれる摺接嵌込み片とからなっていることを特徴と
するものである。
【0011】この発明によれば、プレス金型の搭載され
た段取り台車をボルスターに対向させ、位置決め部材の
矢尻片を金型の切込み溝に嵌め込んだ状態で、段取り台
車の位置を微調整しながら位置決め部材の摺接嵌込み片
をボルスターの位置決め溝に嵌め込むことによって、プ
レス金型を、架橋ロッドを介してボルスターに対し正し
い位置に対向させることができる。この状態でプレス金
型をボルスターに向けて押圧することにより、プレス金
型は、位置決め溝に直交する方向で位置決めされつつボ
ルスターに向けて移動される。そして、予め設定された
距離だけプレス金型を押圧することで、プレス金型はボ
ルスター上で正確に位置決めされる。
【0012】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明において、上記位置決め部材は、プレス金型が上記ボ
ルスターに移動される直前にプレス金型とボルスターと
の間に装着されるものであり、プレス金型の切込み溝に
嵌め込まれる基端側が溝幅寸法より幅広い先細りの矢尻
片と、この矢尻片に固定され、かつ、上記ボルスターの
位置決め溝に摺接状態で嵌め込まれる摺接嵌込み片とか
らなっていることを特徴とするものである。
【0013】この発明によれば、プレス金型がボルスタ
ーに移される直前に位置決め部材の矢尻片を金型の切込
み溝に嵌め込んだ状態で、位置決め部材の摺接嵌込み片
をボルスターの位置決め溝に嵌め込み、この状態でプレ
ス金型をボルスターに向けて押圧することにより、プレ
ス金型は、位置決め溝に直交する方向で位置決めされつ
つボルスターに向けて移動する。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る位置決め構
造が適用されたプレス設備の一実施形態を示す斜視図で
ある。この図に示すように、プレス設備(プレス金型移
動装置)1は、装着された金型(プレス金型)9によっ
て被加工物にプレス加工を施す加工装置2と、この加工
装置2に金型9を移すために予め金型9の載置状態を調
整する段取り台車3と、上記加工装置2で所定の加工が
施されたのち取り出された金型9を受け取る取出し台車
4と、上記段取り台車3に搭載された金型9を加工装置
2に移す押圧台車5とを備えた基本構成を有している。
【0015】上記金型9は、図略の被加工物にプレス処
理を施すためのものであり、下型91と、この下型91
に積層される上型92とからなっている。
【0016】かかる金型9には、下型91の下部位置お
よび上型92の上部位置にそれぞれ上下で対向するよう
にフランジ93が設けられているとともに、これらフラ
ンジ93には、金型9が段取り台車3上に載置された状
態で軌条11に直交する方向に延びる切込み溝94が凹
設されている。本実施形態においては、各型91,92
の対向縁部のそれぞれに2つずつの切込み溝94が設け
られている。
【0017】上記プレス設備1が設置されているフロア
には、加工装置2を挟んで複線の軌条11が敷設され、
一方の軌条11(図1では右側の軌条11)には段取り
台車3が走行自在に配置されているとともに、他方の軌
条11には取出し台車4が走行自在に配置されている。
【0018】上記加工装置2は、フロア上に据え付けら
れた基台21と、この基台21の上部に装着された、金
型9を載置するための分厚い金属板からなるボルスター
22と、このボルスター22の上方位置に設けられた二
点鎖線で示す昇降手段23とからなっている。上記ボル
スター22の表面側には、軌条11に直交する方向に延
びる、断面視の溝形状が逆T字形状を呈したT型スロッ
ト(位置決め溝)24が複数条凹設されている。本実施
形態においては、T型スロット24は3条が凹設されて
いるがその数に限定はない。
【0019】そして、金型9の内の下型91は、ボルス
ター22上に移された後にこれらT型スロット24に嵌
め込まれたボルトによってボルスター22に固定される
とともに、上型92も昇降手段23に同様に固定され、
これによって図略の被加工物に金型9によるプレス処理
を施し得る状態になる。
【0020】また、下型91のフランジ93に設けられ
た上記切込み溝94は、上記3条のT型スロット24の
外側2条に対応して凹設されている。かかる下型91の
切込み溝94とボルスター22のT型スロット24との
間に、段取り台車3上の金型9をボルスター22に向け
て押圧するに際し、後に詳述する本発明に係る位置決め
部材7(第1位置決め部材7aおよび第2位置決め部材
7b)が介設され、これによって金型9は軌条11方向
への移動が規制された状態で段取り台車3からボルスタ
ー22上に移されるようになっている。
【0021】上記段取り台車3は、4本の支柱31と、
これら支柱31に支持された平面視で矩形状の枠体32
と、この枠体32に囲まれた空間に配設された多数のロ
ーラからなるローラ列33とからなっている。各支柱3
1の底部には車輪34が設けられ、これら車輪34の転
動で段取り台車3を軌条11に沿って移動させ得るよう
になっている。また、上記ローラ列33は、上面の高さ
レベルが枠体32の上縁面の高さレベルより若干高めに
レベル設定されている。かかるローラ列33は、ボルス
ター22に向かって複数列で設けられ、これによってロ
ーラ列33上に載置された金型9は、各ローラの転動で
ボルスター22に向けて容易に移動し得るようになって
いる。
【0022】このような段取り台車3の枠体32には、
ボルスター22に僅かなクリアランスを介して架橋され
る架け橋部材35が突設されている。この架け橋部材3
5にも複数本のローラが並設され、これらローラの転動
で段取り台車3上の金型9をボルスター22上に容易に
移動させ得るようにしている。
【0023】上記取出し台車4は、基本的に段取り台車
3と同様に構成されている。すなわち、4本の支柱41
と、これら支柱41に支持された矩形状の枠体42と、
この枠体42に設けられるローラ列43とからなり、各
支柱41の底部には車輪44が設けられ、これら車輪4
4の転動で取出し台車4を軌条11に沿って移動させ得
るようになっている。
【0024】このような取出し台車4の枠体42にも、
段取り台車3の場合と同様に、僅かなクリアランスを介
してボルスター22に架橋される架け橋部材45が突設
されている。この架け橋部材45にも複数本のローラが
並設され、これらローラの転動でボルスター22上の金
型9を取出し台車4上に容易に移動させ得るようになっ
ている。
【0025】図2は押圧台車5の一実施形態を示す斜視
図である。この図に示すように、押圧台車5は、四隅部
底部にキャスター51aの設けられた台車本体51と、
この台車本体51に搭載された油圧ユニット53と、こ
の油圧ユニット53からの油圧によって作動するシリン
ダ機構57と、押圧台車5を段取り台車3に係止する係
止手段58とを備えて構成されている。
【0026】上記台車本体51には、前後位置(図2の
左右位置)にそれぞれ一対ずつで合計4本の支柱52が
立設されている。これら支柱52の頂部間に支持台52
aが架橋されている。そして、この支持台52aの下部
に油圧ユニット53が設けられているとともに、支持台
52a上にシリンダ機構57が配設されている。かかる
台車本体51の後端部(図2の右方端部)には逆U字形
状の把手51bが立設され、この把手51bを把持して
押すことにより押圧台車5の移動を容易に行い得るよう
にしている。
【0027】上記油圧ユニット53は、作動油を貯留す
るオイルタンク54と、このオイルタンク54内の作動
油をポンプアップして吐出する油圧ポンプ55と、油圧
ポンプ55から吐出された作動油の流路の切り換えを行
う電磁弁ユニット56とからなっている。
【0028】上記油圧ポンプ55は、電動モータ55a
の駆動回転がプーリーおよび伝達ベルトを介して伝達さ
れることにより駆動するようになっている。電動モータ
55aの駆動・停止は、図略の電源スイッチをオン・オ
フ操作することにより行われる。また、上記電磁弁ユニ
ット56は、図略の切換えスイッチの操作によって動作
し、これによって吐出された作動油の流路が切り換えら
れてシリンダ機構57の作動方向が変更されるようにな
っている。
【0029】上記シリンダ機構57は、支持台52a上
に配設された2本の油圧シリンダ57aと、各油圧シリ
ンダ57aに装着された2本の押圧ロッド57bとから
なっている。そして上記油圧ポンプ55から吐出された
作動油が電磁弁ユニット56を介してこれらの油圧シリ
ンダ57aに供給されることにより、押圧ロッド57b
が油圧シリンダ57aから出没するようになっている。
【0030】そして、上記一対の押圧ロッド57bの先
端部には架橋状態で押圧板57cが取り付けられ、押圧
ロッド57bが油圧シリンダ57aから突出したとき段
取り台車3上の金型9がこの押圧板57cによりボルス
ター22に向けて押圧されるようにしている。
【0031】図3は、係止手段58の一実施形態を示す
斜視図であり、(イ)は、回動ロック片が段取り台車の
枠体に係止される直前の状態、(ロ)は、回動ロック片
が段取り台車の枠体に係止された状態をそれぞれ示して
いる。なお、係止手段58は、支持台52aの先端側に
幅方向で一対が設けられているが、図3では図示の都合
上一方側のみを示している。この図に示すように、係止
手段58は、支持台52aの先端側(図3の左方)側面
から油圧シリンダ57aに直交する方向に突設された水
平軸58aと、この水平軸58a回りに回動自在に軸支
される回動ロック片58bとからなっている。
【0032】上記水平軸58aの先端部には、支持台5
2aと平行な細長い狭持板58cが固定され、これによ
って水平軸58aに軸支された回動ロック片58bが支
持台52aの側面と狭持板58cとに狭持された状態に
なっている。また、狭持板58cの後部と支持台52a
側面との間にはストッパー軸58dが架橋され、狭持板
58cの支持台52aに対する付設状態が安定するよう
にしている。
【0033】そして普段回動ロック片58bは、図3の
(イ)の起立姿勢から水平軸58a回りに時計方向に回
動されて二点鎖線で示すようにその先端側がストッパー
軸58dに支持された収納姿勢に設定され、押圧台車5
を段取り台車3に係止するときに起こすようにしてい
る。
【0034】上記回動ロック片58bの先端部には厚み
方向に延びる装着孔が穿設され、この装着孔にロックピ
ン59が圧入されている。一方、段取り台車3の枠体3
2の押圧台車5に対向した縁部には、上面位置に設けら
れ上記ロックピン59に対応するロック孔32aが穿設
されている。そして、押圧台車5が段取り台車3の前の
所定位置に位置した状態で回動ロック片58bを水平軸
58a回りに反時計方向に回動させることにより、図3
の(ロ)に示すように、ロックピン59がロック孔32
aに嵌入して相互に係止され、これによってシリンダ機
構57の駆動で押圧ロッド57bが突出し、押圧板57
cが金型9を押圧しても、押圧台車5が段取り台車3か
ら離間する方向に移動するのが確実に阻止されるように
なっている。
【0035】図4および図5は、本発明に係る位置決め
部材7を説明するための斜視図であり、図4は第1位置
決め部材7aの装着状態、図5は第2位置決め部材7b
の装着状態をそれぞれ示している。これらの図に示すよ
うに、位置決め部材7は、段取り台車3上の金型9をボ
ルスター22上に移動させるとともに、ボルスター22
内での金型9の位置決め用に使用される第1位置決め部
材7a(図4)と、段取り台車3とボルスター22とが
位置決めされている状態で金型9がボルスター22上に
掛かってから採用される第2位置決め部材7b(図5)
とが用意されている。
【0036】まず、第1位置決め部材7aは、図4に示
すように、段取り台車3上の金型9および上記ボルスタ
ー22間の距離より長い架橋ロッド71と、この架橋ロ
ッド71の一方の端部に固定され、かつ、金型9の切込
み溝94に嵌め込まれる、基端側が溝幅寸法より幅広い
先細りの矢尻片72と、上記架橋ロッド71の他方の端
部に固定され、かつ、ボルスター22のT型スロット2
4に摺接状態で嵌め込まれる摺接嵌込み片73とからな
っている。
【0037】上記架橋ロッド71は、幅寸法がボルスタ
ー22のT型スロット24の上部幅寸法より若干幅広に
寸法設定され、これによってT型スロット24に沿って
それに被せるように架橋ロッド71を平置きしても、架
橋ロッド71がT型スロット24内に嵌まり込まないよ
うにしている。
【0038】上記矢尻片72は、その裏面が架橋ロッド
71の裏面と面一になる状態で架橋ロッド71の段取り
台車3側先端部に固定され、矢尻片72を段取り台車3
上の下型91の切込み溝94に嵌め込むことによって矢
尻片72の根本部が切込み溝94の両側縁部に当止した
状態になるようにしている。
【0039】また、上記摺接嵌込み片73は、架橋ロッ
ド71の矢尻片72と反対側の端部裏面の幅方向中央位
置に垂下状態で固定されている。かかる摺接嵌込み片7
3は、幅寸法がT型スロット24の上部の溝幅寸法より
僅かに小さく寸法設定され、これによって摺接嵌込み片
73を摺接状態でT型スロット24に嵌め込み得るよう
になっている。
【0040】また、架橋ロッド71の長手方向の略中間
位置裏面には、摺接嵌込み片73と同様に寸法設定され
た中間部摺接嵌込み片74が設けられている。金型9を
ボルスター22に向けて押圧するに際し、この中間部摺
接嵌込み片74がT型スロット24に嵌まり込むことに
よって架橋ロッド71の延びる方向がT型スロット24
の延びる方向と正確に一致し、これによって金型9の位
置ずれが矯正されるようにしている。かかる第1位置決
め部材7aは、金型9が段取り台車3からボルスター2
2に移されるときに用いられる他、ボルスター22内で
の金型9の位置決めにもそのまま使用される。
【0041】ついで、第2位置決め部材7bは、図5に
示すように、上記同様の矢尻片72と、この矢尻片72
の下部に一体に形成された上記同様の摺接嵌込み片73
とのみからなっており、架橋ロッド71が採用されてい
ない点が第1位置決め部材7aと相違している。従っ
て、第2位置決め部材7bは、第1位置決め部材7aよ
り架橋ロッド71が存在しない分短尺になっている。か
かる第2位置決め部材7bは、基本的に段取り台車3上
の金型9と、ボルスター22とが第1位置きめ部材7a
を用いるまでもなく位置決めされているときに用いられ
るものであるが、金型9がボルスター22上に掛かった
時点で図5に示すように切込み溝94とT型スロット2
4との間に装着され、以後この状態で金型9はボルスタ
ー22の中央位置まで押圧される。
【0042】図6は、本発明の作用を説明するための説
明図である。段取り台車3上に載置された金型9を加工
装置2のボルスター22に移すに際しては、まず図6の
(イ)に示すように、押圧台車5を段取り台車3の図6
における右側部の所定位置に位置させた状態で係止手段
58によって押圧台車5が段取り台車3から離間しない
ようにロックする。ついで、図4に示すように、第1位
置決め部材7aの矢尻片72を下型91の切込み溝94
に嵌め込むとともに、摺接嵌込み片73をボルスター2
2のT型スロット24に嵌入して架橋ロッド71を金型
9およびボルスター22間に架橋する。
【0043】つぎに油圧ユニット53を駆動し、シリン
ダ機構57を作動させて押圧ロッド57bを油圧シリン
ダ57aから突出させる。そうすると、金型9は押圧板
57cによって左方に向けて押圧され、その前端部が、
図6の(ロ)に示すように、ボルスター22に掛かった
状態になる。
【0044】そして上記移動中に金型9は、第1位置決
め部材7aの存在によって移動方向に直交する方向へは
触れないため、前端部がボルスター22に掛かったとき
には直交方向に位置決めされている。この状態で油圧ユ
ニット53の駆動を停止して一旦金型9の前進を止め、
引き続き第1位置決め部材7aを外して第2位置決め部
材7bと交換する。こうすることで、図5に示すよう
に、切込み溝94とT型スロット24との間に第2位置
決め部材7bが装着された状態になる。なお、第1位置
決め部材7aを第2位置決め部材7bに交換しないでそ
のままの状態にし、ボルスター22内での位置決め部材
として使用することもできる。
【0045】ついで押圧ロッド57bを略ストローク分
突出させることにより、金型9はボルスター22の中央
位置に移動され(図6の(ロ)に二点鎖線で表示)、下
型91がボルスター22にボルト止めで固定されるとと
もに、上型92が昇降手段23にボルト止めで固定され
る。ついで押圧ロッド57bは元の位置に引き戻され
る。これによって被加工物に対するプレス処理が可能な
状態になる。そして金型9はその移動中に第2位置決め
部材7bの存在によって移動方向に直交する方向に振れ
るような不都合は起こらない。
【0046】ついで、金型9の交換を行うに際しては、
引き戻された押圧板57cと金型9との間に、図6の
(ハ)に示すように、押圧ロッド57bのストローク長
と略等しい長さ寸法を備えた継足し部材6が嵌め込まれ
る。この状態で再度押圧ロッド57bを突出させること
により、ボルスター22上の金型9を、図6の(ニ)に
示すように、取出し台車4上に移動させることができ
る。
【0047】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、位置決め
部材をプレス金型の切込み溝とボルスターの位置決め溝
との間に介在させることにより、プレス金型をボルスタ
ーに移動させるまでにこの位置決め部材を金型の切込み
溝とボルスターの位置決め溝との間に介在させた状態で
ボルスターに向けて押圧することによって、位置決め部
材が摺動しながら位置決め溝に案内され移動し、これに
よってプレス金型を位置ずれが修正された状態でボルス
ターに移動させることができる。
【0048】従って、従来のようにプレス金型をボルス
ター上に移してから位置決めのためにボルスター上で金
型を動かして位置決めする必要がなくなり、その分金型
交換時の作業効率の向上を実現することができる。
【0049】請求項2記載の発明によれば、プレス金型
の搭載された段取り台車をボルスターに対向させ、位置
決め部材の矢尻片を金型の切込み溝に嵌め込んだ状態
で、段取り台車の位置を微調整しながら位置決め部材の
摺接嵌込み片をボルスターの位置決め溝に嵌め込むこと
によって、プレス金型を架橋ロッドを介してボルスター
に対し正しい位置に対向させることができる。そして、
予め設定された距離だけプレス金型を押圧することで、
押圧が完了した時点にプレス金型をボルスター上で正確
に位置決めすることができる。
【0050】請求項3記載の発明によれば、プレス金型
がボルスターに移される直前に位置決め部材の矢尻片を
金型の切込み溝に嵌め込んだ状態で、位置決め部材の摺
接嵌込み片をボルスターの位置決め溝に嵌め込み、この
状態でプレス金型をボルスターに向けて押圧することに
より、プレス金型を位置決め溝に直交する方向で位置決
めさせつつボルスターに向けて移動させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る位置決め構造が適用された金型製
造装置の一実施形態を示す斜視図である。
【図2】押圧台車の一実施形態を示す斜視図である。
【図3】係止手段の一実施形態を示す斜視図であり、
(イ)は、回動ロック片が段取り台車の枠体に係止され
る直前の状態、(ロ)は、回動ロック片が段取り台車の
枠体に係止された状態をそれぞれ示している。
【図4】本発明に係る第1位置決め部材を説明するため
の斜視図である。
【図5】本発明に係る第2位置決め部材を説明するため
の斜視図である。
【図6】(イ)〜(ニ)は、本発明の作用を説明するた
めの説明図である。
【符号の説明】
1 金型製造装置 2 加工装置 21 基台 22 ボルスター 3 段取り台車 4 取出し台車 5 押圧台車 51 台車本体 52 支柱 53 油圧ユニット 57 シリンダ機構 58 係止手段 7 位置決め部材 7a 第1位置決め部材 7b 第2位置決め部材 71 架橋ロッド 72 矢尻片 73 摺接嵌込み片

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 段取り台車によって運ばれたプレス金型
    をボルスターに移す用に供されるプレス金型移動装置で
    あって、上記プレス金型と上記ボルスターとの間で予め
    設定された相対位置関係が確保されるようにプレス金型
    の位置決めを行う位置決め構造であって、上記ボルスタ
    ーには、上記プレス金型の移動方向に延びる少なくとも
    2条の互いに平行な位置決め溝がボルスターを横断する
    ように凹設され、上記プレス金型の上記位置決め溝と交
    差する縁部には切込み溝が凹設され、上記切込み溝と上
    記位置決め溝との双方に嵌め込まれる位置決め部材が設
    けられ、この位置決め部材は、上記プレス金型の上記位
    置決め溝の延びる方向に直交する方向への移動を規制し
    ながら上記位置決め溝の延びる方向への移動を許容する
    ように形状設定されていることを特徴とするプレス金型
    移動装置における位置決め構造。
  2. 【請求項2】 上記位置決め部材は、プレス金型を上記
    段取り台車から上記ボルスターに移動させるとき、およ
    びボルスター内でのプレス金型の位置決め時に用いられ
    るものであり、段取り台車上のプレス金型および上記ボ
    ルスター間の距離より長い架橋ロッドと、この架橋ロッ
    ドの一方の端部に固定され、かつ、プレス金型の切込み
    溝に嵌め込まれる基端側が溝幅寸法より幅広い先細りの
    矢尻片と、上記架橋ロッドの他方の端部に固定され、か
    つ、上記ボルスターの位置決め溝に摺接状態で嵌め込ま
    れる摺接嵌込み片とからなっていることを特徴とする請
    求項1記載のプレス金型移動装置における位置決め構
    造。
  3. 【請求項3】 上記位置決め部材は、プレス金型が上記
    ボルスターに移動される直前にプレス金型とボルスター
    との間に装着されるものであり、プレス金型の切込み溝
    に嵌め込まれる基端側が溝幅寸法より幅広い先細りの矢
    尻片と、この矢尻片に固定され、かつ、上記ボルスター
    の位置決め溝に摺接状態で嵌め込まれる摺接嵌込み片と
    からなっていることを特徴とする請求項1記載のプレス
    金型移動装置における位置決め構造。
JP26839799A 1999-09-22 1999-09-22 プレス金型移動装置における位置決め構造 Pending JP2001087826A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26839799A JP2001087826A (ja) 1999-09-22 1999-09-22 プレス金型移動装置における位置決め構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26839799A JP2001087826A (ja) 1999-09-22 1999-09-22 プレス金型移動装置における位置決め構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001087826A true JP2001087826A (ja) 2001-04-03

Family

ID=17457918

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26839799A Pending JP2001087826A (ja) 1999-09-22 1999-09-22 プレス金型移動装置における位置決め構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001087826A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005254327A (ja) * 2004-02-12 2005-09-22 Kimata:Kk プレス金型装置
CN109622768A (zh) * 2019-01-21 2019-04-16 山东小鸭精工机械有限公司 桥壳片的压型模具及料片在压型模具上的定位方法
CN111589965A (zh) * 2020-04-13 2020-08-28 浙江索特电气有限公司 一种方便更换工装的压力机以及方法
KR102245988B1 (ko) * 2020-12-15 2021-04-28 김양묵 금형이송대차
CN113523067A (zh) * 2021-07-27 2021-10-22 东台威达鑫精密模具有限公司 一种基于转盘式冲压机的冲压模具组
CN113680904A (zh) * 2021-08-30 2021-11-23 江苏智石科技有限公司 一种快速换模机构及换模方法
CN116351959A (zh) * 2023-03-31 2023-06-30 常州洛合精密机械有限公司 一种抽架滑板连续冲压模具用调整结构

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005254327A (ja) * 2004-02-12 2005-09-22 Kimata:Kk プレス金型装置
JP4528079B2 (ja) * 2004-02-12 2010-08-18 株式会社キマタ プレス金型装置
CN109622768A (zh) * 2019-01-21 2019-04-16 山东小鸭精工机械有限公司 桥壳片的压型模具及料片在压型模具上的定位方法
CN109622768B (zh) * 2019-01-21 2023-09-12 山东小鸭精工机械有限公司 桥壳片的压型模具及料片在压型模具上的定位方法
CN111589965A (zh) * 2020-04-13 2020-08-28 浙江索特电气有限公司 一种方便更换工装的压力机以及方法
KR102245988B1 (ko) * 2020-12-15 2021-04-28 김양묵 금형이송대차
CN113523067A (zh) * 2021-07-27 2021-10-22 东台威达鑫精密模具有限公司 一种基于转盘式冲压机的冲压模具组
CN113680904A (zh) * 2021-08-30 2021-11-23 江苏智石科技有限公司 一种快速换模机构及换模方法
CN116351959A (zh) * 2023-03-31 2023-06-30 常州洛合精密机械有限公司 一种抽架滑板连续冲压模具用调整结构
CN116351959B (zh) * 2023-03-31 2023-09-15 常州洛合精密机械有限公司 一种抽架滑板连续冲压模具用调整结构

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3074930B2 (ja) 2種類以上を製造可能な溶接パネル製造装置
JPS58203056A (ja) 印刷要素の交換方法及び装置
JP2001087826A (ja) プレス金型移動装置における位置決め構造
JP5579242B2 (ja) パレット搬送装置
KR970011781B1 (ko) 플래턴 프레스의 절삭공구 교환방법 및 그 방법을 작업에 세팅하는 장치
JP3562764B2 (ja) 射出成形機用金型交換台車及び射出成形機レイアウト
KR100539078B1 (ko) 금속판넬 성형시스템의 정렬 및 이송장치
JP2594039B2 (ja) 搬送装置
JP3184577B2 (ja) 鋼板パネル自動溶接装置
KR101382344B1 (ko) 차체 프레임용 정렬장치
JP2001079625A (ja) プレス金型移動装置
JPH10249451A (ja) 金型交換装置
JPH0390355A (ja) グラビア輪転機の版胴交換装置
JP2571841Y2 (ja) プレス機の金型交換装置
KR200348560Y1 (ko) 금속판넬 성형시스템의 정렬 및 이송장치
JPS582538Y2 (ja) 横型成形機の金型交換装置
JPH07100833A (ja) 金型交換用無人搬送台車
JPH03267220A (ja) ワーク移載装置
KR100494913B1 (ko) 자동 버퍼 적재장치
JPH0651265B2 (ja) トランスフア装置
JPH038407Y2 (ja)
JPH106345A (ja) 金型交換装置
JP3607452B2 (ja) パネル位置決め装置
JPS6397350A (ja) 射出成形機の無軌道金型搬送台車
JP3226911B2 (ja) 梱包用スキッドの製造装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060828

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081215

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091110

A02 Decision of refusal

Effective date: 20100309

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02