JP5579242B2 - パレット搬送装置 - Google Patents

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Description

本発明は、加工ステーションと、段取りステーションと、パレットストッカとの間でパレットを移載、搬送するパレット搬送装置に関する。
マシニングセンタ等の加工機を備えた加工ステーションと、ワークや工具の段取りを行う段取りステーションと、パレットを載置、保管するパレットストッカとの間でパレットに固定されたワークや工具を搬送するために、パレット搬送装置が従来から利用されている。段取りステーションではパレットに未加工ワークを取り付けたり、加工済ワークをパレットから取り外したりする。
例えば、特許文献1には、自動溶接ライン等に用いられるパレット搬送ラインが記載されている。この搬送ラインは、自走式搬送台車を用いて、投入ステーションからロボットステーションへ、ロボットステーションから取出ステーションへ、ワークを固定したパレットを搬送している。搬送台車には一対のパレット搭載部が設けられている。
特開平06−79592号公報
特許文献1に記載の搬送ラインでは、搬送台車には一対のパレット搭載部の各々にパレット移載装置が設けられており、搬送台車の製造コストが増大している。また、パレット搭載部の間隔つまり中心間ピッチに正確に合わせてロボットステーションや投入ステーションを設置しなければ、ステーションと搬送台車との間でパレットを移載することができず、工場等への搬送ラインの据付作業が難しく時間の要する作業となる。
本発明は、こうした従来技術の問題を解決することを技術課題としており、加工ステーションと、段取りステーションと、パレットストッカとの間で効率良くパレットを移載、搬送可能な簡単な構造のパレット搬送装置を提供することを目的としている。
上述の課題を解決するために、本発明によれば、加工ステーションと段取りステーションとの間でパレットを移載、搬送するパレット搬送装置において、前記加工ステーションと前記段取りステーションとの間で移動可能な台車と、前記台車を移動させる台車駆動手段と、前記台車の移動方向に互いに離間させて前記台車上に取り付けられた第1及び第2パレット載置台と、前記第1パレット載置台側に位置決めされたとき、第1パレット載置台と前記加工ステーションまたは前記段取りステーションとの間でパレットの移載を行い、前記第2パレット載置台側に位置決めされたとき、第2パレット載置台と前記加工ステーションまたは前記段取りステーションとの間でパレットの移載を行う1つのパレット移載手段とを具備し、前記パレット移載手段は、前記台車に搭載され、前記台車駆動手段によって前記台車に対して前記台車の移動方向に相対移動可能に設けられ、前記パレット移載手段を固定した状態で前記台車を移動させて、前記加工ステーションまたは前記段取りステーションに対する前記第1及び第2パレット載置台の位置を入れ替えるようにしたパレット搬送装置が提供される。
本発明によれば、第1及び第2パレット載置台の各々に1つのパレットを載置可能にしたパレット搬送装置において、1つのパレット移載手段で加工ステーションと段取りステーションの各々においてパレットを交換可能となり、特許文献1に記載されているような一対のパレット搭載部の各々にパレット移載手段が設けられている従来技術によるパレット搬送装置と比較して、製造コストを低減することができる。
また、本発明によれば、パレット移載手段を加工ステーションまたは段取りステーションに対して正対する位置に固定した状態で、第1及び第2パレット載置台の位置を入れ替えるようにしたので、特許文献1に記載の従来技術によるパレット搬送装置のように、パレット搭載部の中心間ピッチに正確に合わせて加工ステーションや段取りステーションを設置する必要がなく、工場等へのパレット搬送ラインの据付作業が容易になる。
本発明の好ましい実施の形態によるパレット搬送装置の斜視図である。 図1のパレット搬送装置の側面図であり、第1位置にあるスライドベースを示す図である。 図1のパレット搬送装置の平面図である。 図1のパレット搬送装置の一部を示す部分拡大側面図であって、下位置にある昇降ベースを示す図である。 図4と同様の部分拡大側面図であって、上位置にある昇降ベースを示す図である。 ロックピンを固定ブロックと共に示す略図であり、(a)は解除位置にあるロックピンを示し、(b)は係止位置にあるロックピンを示している。 昇降カムをカムフォロアと共に示す略図であり、(a)は昇降ベースが下位置にあるときの昇降カムの回転位置を示し、(b)は昇降ベースが上位置にあるときの昇降カムの回転位置を示している。 図2と同様の側面図であり、第2位置にあるスライドベースを示す図である。 本発明によるパレット搬送装置を備えたパレット搬送ラインを示す平面図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の好ましい実施の形態を説明する。
先ず、本発明によるパレット搬送装置を備えたパレット搬送ラインの1つの実施の形態を示す平面図である図9を参照すると、パレット搬送ラインは、中心軸線Oに沿って延設されパレット搬送装置10のための軌道を形成する一対の走行レール60と、該走行レール60に沿って配設された段取りステーション70、パレットストッカ80、82、84及び加工ステーション100、110を備えている。段取りステーション70には、2つの段取りパレット載置台72、74が隣り合わせに並置されている。段取りパレット載置台72、74は、走行レール60の中心軸線Oに対して垂直、水平に延びる中心軸線OS1、OS2を夫々有している。
本実施の形態によるパレット搬送装置10は、走行レール60に沿って前後方向(図9において左右方向)に走行する台車12を具備している。台車12は、走行レール60に沿って段取りステーション70、パレットストッカ80、82、84及び加工ステーション100、110の間で移動し、ワークや工具が取り付けられたパレットPの移載、搬送を行う。段取りステーション70では、オペレーターが加工済ワークや使用済工具を当該製造ライン外へ搬出したり、未加工ワークや新たに加工ステーション100、110で必要となる工具を当該製造ラインへ搬入したりする。
台車12は矩形の枠体より成り、一対の走行レール60上を転動する複数の、本実施の形態では6つの車輪12aを有している。一対の走行レール60の一方の内側面に沿ってラック62が延設されており、パレット搬送装置10は、台車12の駆動手段として、該ラック62に噛合する駆動ピニオン42と、該駆動ピニオン42を回転駆動する例えば誘導モータのような台車駆動モータ40とを更に具備している。
台車12上には、パレット搬送装置10の制御盤10aおよびパレットPを載置するための第1及び第2パレット載置台14、16が取り付けられている。第1及び第2パレット載置台14、16は、上壁と、該上壁と台車12との間に結合された鉛直方向に延びる一対の側壁とを備えて台車12の走行方向である前後方向(図1において矢印AMで示す方向)に開口した門形の部材である。第1及び第2パレット載置台14、16は、台車12の前後方向AMに所定の間隔をおいて互いに離間配置されている。第1及び第2パレット載置台14、16の各々の上壁には、パレットPの下面に設けられているテーパ穴部材(図示せず)を受容する受容穴14a、16aが設けられており、第1及び第2パレット載置台14、16の各々の上壁に1つのパレットPが載置されるようになっている。
パレット搬送装置10は、更に、パレット移載手段を具備している。パレット移載手段は、前後方向AMに台車12に対して相対的に移動可能に設けられたスライドベース20と、該スライドベース20に対して相対的に鉛直方向に昇降可能に設けられた昇降ベース24と、台車12の前後方向AMに対して垂直水平方向である横断方向(図1において矢印ALで示す方向)に、該昇降ベース24に対して相対的に進退可能に設けられたフォーク44とを具備している。
本実施の形態において、スライドベース20は、水平の底壁部と、該底壁部の両端部に連結され、台車12の前後方向AMに互いに対向する一対の立て壁部とを有して、上方に開口した略コの字形或いはクレードル様の部材より成る。スライドベース20は、台車12の前後方向AMに見た場合に、パレット載置台14、16の開口部を通過可能な外形寸法を有している。また、台車12には、前後方向AMに延設された一対のガイドレール32が固定されており、スライドベース20の下面には、ガイドレール32上を摺動するブロック22が取り付けられている。こうして、スライドベース20は、第1及び第2パレット載置台14、16の開口部を或いはその下側を通過して、ガイドレール32に沿って第1及び第2パレット載置台14、16の間で往復動可能となっている。
更に、スライドベース20をパレット搬送装置10の外部、例えば段取りステーション70、加工ステーション100、110或いは走行レール60に対してロック、アンロックするスライドベース固定手段を具備している。スライドベース固定手段は、本実施の形態では、ブラケット20aを介してスライドベース20に取り付けられたブレーキ36と、ブレーキ36のシャフト36aに取り付けられラック62に噛合するブレーキピニオン38とを具備している。ブレーキ36は、そのシャフト36aの回転を制動し、該シャフト36aの回転位置を固定可能な、例えばシャフト36aに連結され該シャフト36aと共に回転するドラム(図示せず)と、該ドラムに押圧、離反可能に設けられたブレーキシュー(図示せず)とを有した公知のブレーキ装置とすることができる。
また、本実施の形態では、スライドベース20をパレット搬送装置10の内部、例えば台車12や第1及び第2パレット載置台14、16に対して相対的に位置決め、固定するために、スライドベース20には、横断方向ALに進退するロックピン18が設けられており、台車12には、該ロックピン18の先端部を受容する開口部を有した第1及び第2係止ブロック26a、26bが固定されている。ロックピン18を伸長、収縮動作させるために、例えば、図6に示すような、ロックピン18の伸長、収縮方向に対して垂直な軸線(つまり、パレット搬送装置10の前後方向AMに延びる軸線)を中心として回転する回転板18aを備えたリンク機構と、回転板18aを回転させるためのロックピン駆動モータ19とを備える。
昇降ベース24は、フォーク44を支持する矩形の枠体より成り、スライドベース20の内側に下位置(図4)と上位置(図5)との間で上下方向(図1において矢印AVで示す方向)に移動可能に設けられている。スライドベース20の立て壁部と、昇降ベース24において台車12の前後方向AMに対向する一対の側壁との間には、昇降ベース24を昇降させるための一対の昇降カム28(図7)が配設されており、台車12の前後方向AMに対向する昇降ベース24の一対の側壁の各々の外面には、昇降カム28の外周面に係合するカムフォロア30が取り付けられている。一対の昇降カム28は共通のカム軸28aに固定されており、常に同位相で回転するようになっている。カム軸28aは台車12の前後方向AMに延設され、スライドベース20の立て壁部に回転可能に支持されている。カム軸28aの一端は、減速機34aを介して昇降駆動モータ34に連結されている。本実施の形態では、昇降カム28、該昇降カム28に係合するカムフォロア30、昇降駆動モータ34、該昇降駆動モータ34と昇降カム28とを連結するカム軸28aが、昇降ベース24のための昇降手段を構成している。
更に、スライドベース20の前記立て壁部の各々の内面には、鉛直方向に延びる昇降ガイド20bが形成されている。昇降ガイド20bの各々は、鉛直方向に平行に延びる一対の案内面としての側面を有した略直方体状に形成されており、昇降ベース24の前記一対の側壁の各々の外面には、昇降ガイド20bの案内面としての側面に係合するガイドローラー24aが取り付けられている。
昇降ベース24には、該昇降ベース24と共にスライドベース20に対して上下方向AVに移動するフォーク44が配設されている。フォーク44は、横断方向ALに伸縮可能でパレットPを下側から支持する一対の伸縮アームを具備しており、その伸縮動作と昇降動作とによって、第1及び第2パレット載置台14、16の一方と、段取りステーション70のパレット載置台、加工ステーション100、110を構成するマシニングセンタ等の加工機のテーブル(図示せず)或いはパレットストッカ80、82、84の個々のパレット載置台との間でパレットPを移載する。
該一対の伸縮アームの各々は、横断方向ALに昇降ベース24に対して相対的に伸長、後退する第1アーム部材44aと、横断方向ALに該第1アーム部材44aに対して相対的に更に伸長、後退する第2アーム部材44bとを具備している。また、添付図面には特に図示されていないが、フォーク44は第1及び第2アーム部材44a、44bを横断方向ALに伸縮させるためのフォーク駆動手段を備えている。なお、第1アーム部材44aと第2アーム部材44bとは、周知の倍速機構(図示せず)によって連結されている。
更にフォーク44が支持するパレットPの脱落を防止するパレット脱落防止手段を設けることができる。パレット脱落防止手段は、例えば、パレットに係止穴(図示せず)を設け、該係止穴に進入、退出可能に第2アーム部材44bに設けられたパレットロックピン(図示せず)と、第2アーム部材44bの伸長、収縮のストローク位置に連動して、前記パレットロックピンを、第2アーム部材44b上のパレットPの前記係止穴に対して出し入れするためのリンク機構(図示せず)とを具備することができる。
以下、図9を参照しつつ、本実施の形態の作用を説明する。
図9において、パレット搬送装置10は段取りステーション70にある。なお、以下の説明では、パレット搬送装置10の第1パレット載置台14にはパレットPは載置されておらず、第2パレット載置台16には未加工ワークを取り付けたパレットPが載置されているとする。また、このとき、パレット移載手段は、そのスライドベース20が第1パレット載置台14の内部或いは第1パレット載置台14の上壁の下側に配置され、フォーク44の第1及び第2アーム部材44a、44bが第1パレット載置台14の両側部に配置されるように台車12に対して位置決めされている。台車12に対するスライドベース20のこの相対位置決めは、ロックピン駆動モータ19によってロックピン18を伸長させて、該ロックピン18の先端部を第1の係止ブロック26aの係止穴に嵌合させることによって確実になされる。
パレット搬送指令が、例えば加工ステーション100、110の何れか一方のマシニングセンタの制御部から、或いは、段取りステーション70に設けられている操作パネル(図示せず)を介してオペレーターから送出されると、台車12の駆動手段としての台車駆動モータ40が回転して、ラック62に噛合する駆動ピニオン42の回転を通じて、パレット搬送装置10は段取りステーション70から加工ステーション100、110の当該一方の加工ステーションへ向けて走行を開始する。このとき、スライドベース20のブレーキ36は解除されている。
パレット搬送装置10が加工ステーション100、110の当該一方の加工ステーションに対して正対する位置、すなわち、第1パレット載置台14の横断方向ALの中心軸線O1が、加工ステーション100、110の当該一方の加工ステーションの中心、例えば水平に置かれたテーブルの鉛直方向の中心軸線OMと交差する位置に到達すると、台車12は停止する。このとき、フォーク44もまた加工ステーション100、110の当該一方の加工ステーションに対して正対している。台車12が停止すると、ブレーキ36が作動して、スライドベース20及び台車12が走行レール60に対して固定される。
次いで、フォーク44の第1及び第2アーム部材44a、44bが伸長し、第2アーム部材44bが、加工ステーションを構成するマシニングセンタのテーブル上にクランプされている加工済ワークを固定したパレットPの下側に挿入される。フォーク44の伸長動作に先立って或いは伸長動作と同時に、マシニングセンタの制御部からの指令に基づいて、テーブル上のパレットPがアンクランプされる。また、フォーク44の伸縮アームが伸長し、第2アーム部材44bが該パレットPの下側に挿入される際、既述したように、該パレットPに設けられた係止穴に第2アーム部材44bのパレットロックピンを進入、嵌合させて、パレット移載動作中のパレットPの脱落を防止するようにできる。なお、図1は、図9の加工ステーション110へ向けてフォーク44が伸長した状態を示している。
次いで、昇降駆動モータ34によって一対の昇降カム28が、図7(a)の状態から図7(b)の状態へ回転する。これによって、昇降ベース24が下位置から上位置へ向けて上動し、昇降ベース24と共に上動するフォーク44の第2アーム部材44bが、マシニングセンタのテーブル上のパレットPを下側から支持して該パレットPをテーブルから上方に移動させる。図7から理解されるように、昇降カム28は、昇降ベース24及びフォーク44が上動する際に、低速で上動動作を開始し次第に速度が増加するようなプロフィールを有している。これによって、フォーク44がパレットPの下面に対して低速で接近し、両者が接触したときの衝撃が小さくなる。
次いで、フォーク44の第1及び第2アーム部材44a、44bが収縮、後退して、第2アーム部材44b上のパレットPが加工済ワークと共に、第1パレット載置台14の上方に移動する。このとき、パレットロックピンを設けた場合には、パレットPに設けられた係止穴からパレットロックピンを退出させることによって、後述する昇降ベース24及びフォーク44の下動動作に際して、第2アーム部材44bがパレットから離反可能となる。
次いで、昇降駆動モータ34が回転し、一対の昇降カム28が図7(b)の状態から図7(a)の状態へ回転する。これによって昇降ベース24が上位置から下位置へ向けて下動して、フォーク44の第2アーム部材44b上のパレットPが第1パレット載置台14上に載置される。図7から理解されるように、パレットPが第1パレット載置台14上に着座する際には、昇降ベース24の下動動作が低速となり、パレットPとパレット載置台14とが接触したときの衝撃が小さくなる。
次いで、ロックピン駆動モータ19によってロックピン18を収縮させて、ロックピン18を第1の係止ブロック26aの係止穴から退出させる。これによって、台車12とスライドベース20とが互いに相対移動可能となる。このとき、スライドベース20は、ブレーキピニオン38とラック62との噛合を通じて外部に対して、つまり加工ステーション100、110の当該一方の加工ステーションに対して静止しており、加工ステーション100、110の当該一方の加工ステーションに対するフォーク44の正対位置は維持されている。次いで、台車駆動モータ40が回転して、スライドベース20を加工ステーション100、110の当該一方の加工ステーションに対する正対位置に残したまま、台車12のみが、ラック62に噛合する駆動ピニオン42の回転を通じて、図9において左方へ更に前進し、第2パレット載置台16が加工ステーション100、110の当該一方の加工ステーションに対する正対位置へ移動する。
次いで、ロックピン駆動モータ19によってロックピン18が伸長し、該ロックピン18の先端部が第2の係止ブロック26bの係止穴に嵌合し、スライドベース20が台車12に対して確実に位置決め、固定される。次いで、昇降駆動モータ34が回転して、一対の昇降カム28が図7(a)の状態から図7(b)の状態へ回転する。これによって、昇降ベース24が下位置から上位置へ向けて上動し、フォーク44の第2アーム部材44bが第2パレット載置台16上に載置されている未加工ワークを取り付けたパレットPを下側から支持して、該パレットを第2パレット載置台16から上方に離反させる。このとき、フォーク44の第2アーム部材44bがパレットPの下面に対して低速で接近し、両者が接触したときの衝撃が小さくなることは上述したとおりである。
次いで、フォーク44の第1及び第2アーム部材44a、44bが、加工ステーション100、110の当該一方の加工ステーションへ向けて伸長し、第2アーム部材44bに支持されているパレットPが、加工ステーション100、110の当該一方の加工ステーションのマシニングセンタのテーブルの上方に移送される。次いで、昇降駆動モータ34が回転し、一対の昇降カム28が図7(b)の状態から図7(a)の状態へ回転し、昇降ベース24はフォーク44と共に上位置から下位置へ向けて移動する。これによって、フォーク44の第2アーム部材44b上のパレットPがマシニングセンタのテーブル上に載置され、パレットPの下面に配置されているテーパ穴部材及びプルスタッドがテーブル上に配設されているテーパコーン及びクランパに夫々嵌合する。このとき、パレットPがテーブルに着座する際には、既述したように、昇降ベース24の下動動作が低速となり、パレットPのテーパ穴及びプルスタッドがテーブル上に配設されているテーパコーン及びクランパに夫々嵌合する際の衝撃が小さくなり、これらの要素が損傷する危険性が低減される。次いで、マシニングセンタの制御部からの指令に基づいて、未加工ワークを取り付けたパレットPがテーブルにクランプされる。
次いで、フォーク44の第1及び第2アーム部材44a、44bが収縮、後退して、加工ステーション100、110の当該一方の加工ステーションにおけるパレットPの交換動作が完了する。次いで、ブレーキ36が解除された後に、パレット搬送装置10は段取りステーション70への帰還動作を開始する。パレット搬送装置10が段取りステーション70に戻ったとき、第2パレット載置台16は段取りステーション70の正対位置に配置されている。すなわち、第2パレット載置台16の中心軸線O2が、段取りステーション70の段取りパレット載置台72、74のうちパレットが載置されていない方のパレット載置台の中心軸線OS1またはOS2に合致するように、台車12が停止する。
そして、上述した加工ステーション100または110におけるパレットPの移載、交換動作と同様の段階を経て、加工済ワークを取り付けたパレットPが第2パレット載置台16から段取りステーション70の段取りパレット載置台72、74の当該一方に移載される。次いで、台車12は、第1パレット載置台14が、未加工ワークを取り付けたパレットPを載置している側の段取りパレット載置台72、74に正対するように移動する。そして、上述したパレット移載動作に従って、段取りステーション70の段取りパレット載置台から未加工ワークを取り付けたパレットPが第1パレット載置台14に移載され、パレット搬送装置10は次のパレット交換指令を受けるまで待機する。また、パレット搬送装置10は、パレットストッカ80、82、84との間でも同様にパレットPの移載、交換を行う。
本発明が既述した実施の形態に限定されず、種々の修正や変更が可能なことは、当業者の当然とするところである。
例えば、図9では、段取りステーション70には2つの段取りパレット載置台72、74が設けられているが、1つのパレット載置台によって段取りステーション70を形成するようにしてもよい。
また、軌道を形成する一対の走行レール60は、直線的に延設されているように図示されているが、本発明はこれに限定されず、軌道はモノレールであっても或いは円弧その他の曲線に沿って延設されていてもよい。
更に、本実施の形態では、加工ステーション100、110は、工具交換装置を備えたマシニングセンタによって構成されているが、例えば、塗装等の機械加工以外の工程を実施するロボットによって加工ステーションを構成するようにしてもよい。
更に、図9では、加工ステーション100、110の各々は、走行レール60を挟んでマシニングセンタが互いに対向するように配置されているが、マシニングセンタを走行レール60沿いに隣り合わせに並置するようにしてもよいし、マシニングセンタは1台でも3台以上でもよい。また、本発明のパレット搬送装置10は、パレット交換装置を有さないマシニングセンタとの間でパレットPの移載、交換を行う場合に効果が大きいが、パレット交換装置を有するマシニングセンタとの間でパレットPの移載、交換を行う場合にも適用することができる。また、フォーク44は昇降せず、パレットPをフォーク44の上を滑動させて、パレットPの移載を行わせる機構にすることもできる。更に、フォーク44は、一対の伸縮する第1、第2アーム部材44a、44bを備える代わりに、パレットPを支持してパレットPの移載を行えれば他の構造の部材でもよい。
本発明は、台車12上でスライドベース20を前後方向に移動させる駆動手段を具備せず、台車駆動手段である駆動モータ40を流用してフォーク44を第1及び第2パレット載置台14、16間で相対移動、位置決めしている点に特徴がある。この特徴を達成させるために新たに採用したブレーキ36とロックピン駆動モータ19は高度な制御を必要としない安価なアクチュエータであり、全体として製造コストを低減させることができた。
10 パレット搬送装置
12 台車
14 第1パレット載置台
16 第2パレット載置台
18 ロックピン
20 スライドベース
24 昇降ベース
26a 第1係止ブロック
26b 第2係止ブロック
28 昇降カム
34 昇降駆動モータ
36 ブレーキ
38 ブレーキピニオン
40 駆動モータ
42 駆動ピニオン
44 フォーク
60 走行レール
62 ラック
70 段取りステーション
72 段取りパレット載置台
74 段取りパレット載置台
80 パレットストッカ
82 パレットストッカ
84 パレットストッカ
100 加工ステーション
110 加工ステーション

Claims (8)

  1. 加工ステーションと段取りステーションとの間でパレットを移載、搬送するパレット搬送装置において、
    前記加工ステーションと前記段取りステーションとの間で移動可能な台車と、
    前記台車を移動させる台車駆動手段と、
    前記台車の移動方向に互いに離間させて前記台車上に取り付けられた第1及び第2パレット載置台と、
    前記第1パレット載置台側に位置決めされたとき、第1パレット載置台と前記加工ステーションまたは前記段取りステーションとの間でパレットの移載を行い、前記第2パレット載置台側に位置決めされたとき、第2パレット載置台と前記加工ステーションまたは前記段取りステーションとの間でパレットの移載を行う1つのパレット移載手段と、
    を具備し、
    前記パレット移載手段は、前記台車に搭載され、前記台車駆動手段によって前記台車に対して前記台車の移動方向に相対移動可能に設けられ、
    前記パレット移載手段を固定した状態で前記台車を移動させて、前記加工ステーションまたは前記段取りステーションに対する前記第1及び第2パレット載置台の位置を入れ替えるようにすることを特徴としたパレット搬送装置。
  2. 前記台車は、前記加工ステーションと前記段取りステーションとの間に延設された軌道上を前記台車駆動手段によって前後方向に移動可能であり、
    前記パレット移載手段は、前記台車に対して前記前後方向に相対移動可能に設けられ、前記パレット移載手段の固定は、前記パレット移載手段を前記軌道に対してロック、アンロックする固定手段によって得る請求項1に記載のパレット搬送装置。
  3. 前記パレット移載手段は、前記前後方向に前記台車に対して相対的に移動可能に前記台車に搭載されたスライドベースと、前記スライドベースを前記軌道に対してロック、アンロックするスライドベース固定手段と、前記スライドベースに設けられ、前記パレット支持し、前記前後方向に対して垂直な水平方向にフォーク駆動手段によって伸長、収縮するフォークとで構成される請求項2に記載のパレット搬送装置。
  4. 前記台車駆動手段は、前記台車に取り付けられた駆動モータと、前記駆動モータの出力軸に取り付けられ、前記軌道に沿って延設されたラックに噛合する駆動ピニオンとを具備し、
    前記スライドベース固定手段は、前記スライドベースに取り付けられ、前記駆動ピニオンが噛合するラックに噛合するブレーキピニオンと、前記スライドベースに取り付けられ、前記ブレーキピニオンの回転を制動するブレーキとを具備する請求項3に記載のパレット搬送装置。
  5. 前記スライドベースに取り付けられ、軸方向に進退可能に設けられたロックピンと、
    前記第1パレット載置台に隣接させて前記台車に固定され、前記ロックピンを受容する係止穴を有し、該係止穴と前記ロックピンとの係合を通じて、前記フォークが第1パレット載置台側に配置されるように、前記スライドベースと前記台車とを相対的に位置決め、固定する第1係止ブロックと、
    前記第2パレット載置台に隣接させて前記台車に固定され、前記ロックピンを受容する係止穴を有し、該係止穴と前記ロックピンとの係合を通じて、前記フォークが第2パレット載置台側に配置されるように、前記スライドベースと前記台車とを相対的に位置決め、固定する第2係止ブロックとを更に具備する請求項3または4に記載のパレット搬送装置。
  6. 前記スライドベースに対して昇降可能に取り付けられた昇降ベースと、前記昇降ベースを昇降させる昇降手段とを更に具備し、前記フォークが前記昇降ベースに取り付けられた請求項3〜5の何れか1項に記載のパレット搬送装置。
  7. 前記昇降手段は、前記スライドベースに回転可能に取り付けられた昇降カムと、前記昇降カムを回転させる昇降駆動モータと、前記昇降カムに係合するカムフォロアとを具備し、前記昇降カムのプロフィールが前記パレットを載置する際の衝撃を緩和するように形成されている請求項6に記載のパレット搬送装置。
  8. パレットを移載、保管するパレットストッカが前記台車の移動範囲に更に配置され、前記加工ステーション、前記段取りステーション及び前記パレットストッカとの間で相互にパレットを移載、搬送する請求項1〜7の何れか1項に記載のパレット搬送装置。
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