JP3305564B2 - プレス機械の金型交換台車装置 - Google Patents

プレス機械の金型交換台車装置

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JP3305564B2
JP3305564B2 JP08379796A JP8379796A JP3305564B2 JP 3305564 B2 JP3305564 B2 JP 3305564B2 JP 08379796 A JP08379796 A JP 08379796A JP 8379796 A JP8379796 A JP 8379796A JP 3305564 B2 JP3305564 B2 JP 3305564B2
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B30PRESSES
    • B30BPRESSES IN GENERAL
    • B30B15/00Details of, or accessories for, presses; Auxiliary measures in connection with pressing
    • B30B15/02Dies; Inserts therefor; Mounting thereof; Moulds
    • B30B15/028Loading or unloading of dies, platens or press rams

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  • Mechanical Engineering (AREA)
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  • Mounting, Exchange, And Manufacturing Of Dies (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プレス機械に装着
される金型を交換するために使用される金型交換台車装
置に係り、特に、プレス機械と、プレス機械の周辺のレ
ール上を走行する台車の位置とに大きな間隔が存在して
いる場合に利用できるものである。
【0002】
【背景技術】プレス機械に装着される金型はプレス機械
で生産するプレス品が変更されるたびに交換される。こ
の金型交換作業のために金型交換台車装置が使用され、
従来の金型交換台車装置は、プレス機械の周辺、例えば
プレス機械の前方にレールを左右方向に敷設するととも
にこのレール上に複数の台車を走行自在に配設し、これ
らの台車に設けた転動ローラの上にアダプタープレート
を載せてこの上に金型を載置することにより、アダプタ
ープレートおよび金型をプレス機械側に進退自在とし、
各台車を交互に金型交換位置であるプレス機械の前方位
置に移動させ、アダプタープレートおよび金型を人力で
転動ローラ上を移動させてプレス機械と台車との間で受
け渡すことにより、金型交換を行うようになっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、プレス機械
は工場内に設置され、その周囲にはプレス機械の付属機
器やその他の機械、器具等が配置されることから、プレ
ス機械の間近に台車走行用レールを敷設できない場合が
あり、このような場合には、プレス機械と、プレス機械
の前方を左右方向に走行してプレス機械の前方位置の金
型交換位置に達した台車との間に大きな間隔が開くこと
になる。このような間隔が存在しているときには、従来
の金型交換台車装置では、この間隔を越えた位置まで金
型を移動させることはできず、金型をプレス機械まで送
ることができないため、このような問題を解決できる新
たな金型交換台車装置が要望されるようになった。
【0004】本発明の目的は、プレス機械と、プレス機
械の前方位置等の金型交換位置に達した台車との間に大
きな間隔が存在していても、この間隔を越えて金型交換
を行えるようになるプレス機械の金型交換台車装置を提
供するところにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明の第1番目に係るプレス機械の金型交換台車
装置は、プレス機械の周辺に敷設されたレール上を複数
の台車が走行自在に配設されているとともに、これらの
台車上に台車に設けられた転動ローラを介して金型が前
記プレス機械側に進退自在に載置され、前記各台車が交
互に金型交換位置に達して前記金型を前記プレス機械に
向かって送ることにより前記プレス機械に装着する金型
を交換するプレス機械の金型交換台車装置において、前
記各台車には、第1モータと、第2モータと、前記金型
が載せられたアダプタープレートと連結されて前記プレ
ス機械に向かって往復動し、これらの金型とアダプター
プレートを前記プレス機械と台車との間で受け渡し移動
させる往復動部材とが設けられ、前記アダプタープレー
トが載置されている前記転動ローラは前記第1モータの
駆動力で回転し、前記往復動部材は前記第2モータの駆
動力で往復動し、この往復動部材の前記プレス機械側の
端部には前記アダプタープレートに設けられた係合部と
係合、離脱自在になった係合部材が設けられていること
を特徴とするものである。
【0006】また、本発明の第2番目に係るプレス機械
の金型交換台車装置は、プレス機械の周辺に敷設された
レール上を複数の台車が走行自在に配設されているとと
もに、これらの台車上に台車に設けられた転動ローラを
介して金型が前記プレス機械側に進退自在に載置され、
前記各台車が交互に金型交換位置に達して前記金型を前
記プレス機械に向かって送ることにより前記プレス機械
に装着する金型を交換するプレス機械の金型交換台車装
置において、前記各台車には、前記金型が載せられたア
ダプタープレートと連結されて前記プレス機械に向かっ
て往復動し、これらの金型とアダプタープレートを前記
プレス機械と台車との間で受け渡し移動させる往復動部
材と、この往復動部材を往復動させるモータとが設けら
れ、前記往復動部材の前記プレス機械側の端部およびこ
の端部とは反対側の端部には、前記台車に自由回転自在
に配置された前記転動ローラに載置されている前記アダ
プタープレートの係合部と係合、離脱自在になった第
1、第2係合部材が設けられていることを特徴とするこ
とを特徴とするものである。
【0007】これらの第1及び第2番目に係る金型交換
台車装置によると、プレス機械と、レール上を走行して
金型交換位置に達した台車との間に大きな間隔が開いて
いても、往復動部材は金型が載せられたアダプタープレ
ートと連結されてプレス機械に向かって往復動するた
め、金型とアダプタープレートはこの間隔を越えてプレ
ス機械と台車との間を移動できるようになり、これによ
り所定通りに金型交換作業を行えるようになる。
【0008】以上において、レールはプレス機械の前方
や後方に左右方向に敷設されていてもよく、あるいはプ
レス機械の右や左の側方に前後方向に敷設されていても
よい。さら、台車は同一レール上に複数台配設されてい
てもよく、プレス機械の前方や後方、側方に敷設された
これらのレール上に1台ずつ合計複数台配設されていて
もよい。また、台車は同一レール上に連結されて複数台
配設されていてもよい。いずれにしても、複数の台車が
交互に金型交換位置に達して金型交換を行えればよく。
プレス機械の前方や後方等に分離されて敷設されたそれ
ぞれのレール上に台車が配設されている場合には、これ
らのレールごとに金型交換位置は設定される。
【0009】
【0010】
【0011】なお、第1番目に係るプレス機械の金型交
換台車装置によると、第1モータによる転動ローラの回
転でアダプタープレートおよび金型が一定距離移動した
後、往復動部材の係合部材がアダプタープレートの係合
部に係合して往復動部材が第2モータで移動し、これに
よりアダプタープレートおよび金型が残りの距離を移動
して台車とプレス機械との間で受け渡される。
【0012】
【0013】また、第2番目に係るプレス機械の金型交
換台車装置によると、モータにより往復動部材が往復動
すると、第1、第2係合部材がアダプタープレートの係
合部に交互に係合し、往復動部材の移動によってアダプ
タープレートおよび金型が台車とプレス機械との間で受
け渡し移動される。
【0014】特にこの第2番目に係るプレス機械の金型
交換台車装置によると、アダプタープレートおよび金型
を台車とプレス機械との間で移動させるためのモータは
往復動部材を往復動させるためのモータだけでよいた
め、第1番目に係るプレス機械の金型交換台車装置の場
合よりもモータの個数を1個減らすことができ、それだ
け構造の簡単化、製造コストの低減を実現できる。
【0015】各台車にはアダプタープレートの側面に当
接してアダプタープレートをプレス機械側に案内するサ
イドローラが配置される。前記転動ローラ上に載せられ
たアダプタープレートの上面高さはこのサイドローラの
上面と同じまたはこれより低くてもよいが、サイドロー
ラの上面よりも高くすることが好ましい。
【0016】アダプタープレートの上面高さがサイドロ
ーラの上面よりも高いと、クレーン等で金型をアダプタ
ープレート上に載置する際に金型の位置がずれても、金
型がサイドローラにぶつかってサイドローラを損傷する
事故の発生を防止できることになる。
【0017】また、アダプタープレートのプレス機械側
の端部にはプレス機械のボルスタ上に乗り上げる乗り上
げローラを取り付けることが好ましい。
【0018】このようなローラをアダプタープレートに
取り付けると、アダプタープレートに金型取付用の例え
ば溝等が形成され、この結果、アダプタープレートのプ
レス機械側の端部が下方に撓み変形しても、アダプター
プレートがプレス機械のボルスタの端部に達したとき、
ローラがボルスタ上に乗り上げることによりアダプター
プレートをボルスタと干渉せずに所定通りの位置まで移
動させることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1には、プレス機械1と第1実施
形態に係る金型交換台車装置との位置関係を示す平面図
が示されている。金型交換台車装置は、プレス機械1の
周辺、本実施形態ではプレス機械1の前方に左右方向に
敷設された一対のレール2と、レール2上に走行自在に
配設された2台の台車3とを含んで構成され、各台車3
にはアダプタープレート4に載せられた金型5が載置さ
れる。この金型5は図2、図3で示した上下型5A,5
Bからなる。
【0020】各台車3は同じ構造で構成されているとと
もに、これらの台車3は金型交換位置であるプレス機械
1の前方位置に交互に達するようになっている。各台車
3には、台車3がプレス機械1の前方位置に達したとき
にプレス機械1に向かって往復動する往復動部材6が設
けられ、後述するように、この往復動部材6とアダプタ
ープレート4とが連結されて往復動部材6が移動するこ
とにより、アダプタープレート4および金型5はプレス
機械1のボルスタ7と台車3との間に存在する大きな間
隔Aを越えてボルスタ7と台車3との間で受け渡し移動
されるようになっている。
【0021】図2、図3、図4は台車3の側面図、正面
図、平面図である。台車3は台車下面に取り付けられた
走行用モータ8で回転する車輪9を備え、これにより台
車3はレール2上を走行する。また、台車3の上面には
第1モータ10と転動ローラ11とが配置され、転動ロ
ーラ11は、図4に示されている通り、2列に分かれて
複数個が配置されているとともに、各列はプレス機械1
に向かって延びている。プレス機械1とは反対側の最後
部の2個の転動ローラ11は接続軸12で接続され、こ
の接続軸12は第1モータ10とチェーン13で連結さ
れている。また、各列の転動ローラ11はチェーン14
で連結され、このため、無端走行部材であるチェーン1
3,14を介して各転動ローラ11は第1モータ10の
駆動力で回転する。
【0022】金型5が上に載せられているアダプタープ
レート4は転動ローラ11上に載置されているため、ア
ダプタープレート4および金型5は第1モータ10の順
駆動、逆駆動による転動ローラ11の正回転、逆回転で
プレス機械1に向かって進退する。
【0023】図3に示されている通り、2列の転動ロー
ラ11の外側には支持ローラ15が自由回転自在に配置
され、さらにその外側にはサイドローラ16が自由回転
自在に配置されている。これらのローラ15,16は複
数個あり、これらは図4の通りプレス機械1に向かって
延びる列をなしている。支持ローラ15はアダプタープ
レート4の両方の側面4A近くの下面を支持し、サイド
ローラ16は側面4Aに当接して(もちろん少量の隙間
があってもよい)アダプタープレート4および金型5の
プレス機械1側への進退動を案内するようになってい
る。
【0024】図5に示されている通り、ブラケット17
に取り付けられているサイドローラ16の上面16Aの
高さは、転動ローラ11と支持ローラ15の上に載せら
れているアダプタープレート4の上面4Bよりも低くな
っている。また、ブラケット17の上面17Aもアダプ
タープレート4の上面4Bよりも低くなっている。
【0025】図4の通り、台車3の上面には2列をなす
転動ローラ11の間において一対のガイドレール18が
プレス機械1側に延設され、これらのガイドレール18
に案内されながら前記往復動部材6がプレス機械1に向
かって往復動するようになっている。具体的には、図3
に示されているように、往復動部材6にはガイドレール
18に摺動自在に嵌合した案内部材19が設けられ、ガ
イドレール18と案内部材19との案内作用で往復動部
材6は往復動する。
【0026】図2の通り、台車3の後部下側には第2モ
ータ20が取り付けられ、このモータ20にはチェーン
21を介してスプロケット22が連結されている。台車
3には、スプロケット22と同軸になったスプロケット
23と、このスプロケット23からプレス機械1側に離
れたスプロケット24とが配設され、これらのスプロケ
ット23と24とにチェーン25が掛け回されている。
そして、チェーン25には往復動部材6から下方に延び
る結合部材26が結合されている。
【0027】このため、第2モータ20が順駆動、逆駆
動されると無端走行部材であるチェーン25は正回転、
逆回転し、これにより往復動部材6はプレス機械1に向
かって進退動する。
【0028】往復動部材6の前端部、すなわちプレス機
械1側の端部には軸27を介してアーム28が接続さ
れ、このアーム28はシリンダ29で軸27を中心に上
下に回動可能である。アーム28の先端上面には係合部
材30が固定されている。
【0029】図4に示されているように、台車3の上面
後部にはブレーキ部材31と後退位置規定部材32とが
プレス機械1側への突出状態で配置され、ブレーキ部材
31は例えばオイルダンパー式のもので、金型5を載せ
て台車3上を後退してきたアダプタープレート4の後面
4Cに当接してこの後退動を制動するためのものであ
り、また、後退位置規定部材32はアダプタープレート
4の後退を止めて後退位置を規定するためのものであ
る。
【0030】図6はアダプタープレート4の平面図であ
る。アダプタープレート4の前面4Dには凹部33が形
成されている。この凹部33の位置は、アダプタープレ
ート4が後退位置に達しているときに、図4で示された
台車3に設けられたシリンダで上下動するストッパーピ
ン34の位置と一致している。このため、ストッパーピ
ン34が上昇すると凹部33に嵌合し、アダプタープレ
ート4の前後方向位置を後退位置規定部材32と共に決
めることになる。
【0031】図6の通り、アダプタープレート4には開
口部35や溝36が形成されている。開口部35は、プ
レス機械1に装着された金型5で材料がプレス加工され
たときに生ずるスクラップの排出用であり、溝36は、
金型5の下型5Bをボルト等で前記プレス機械1のボル
スタ7に固定する際に使用するものである。アダプター
プレート4のプレス機械1側の端部、すなわち前記前面
4Dにはブラケット37により乗り上げローラ38が取
り付けられている。
【0032】また、アダプタープレート4の後面4Cに
はブロック39が取り付けられ、このブロック39の下
面には図7で示す窪んだ係合部40が形成されている。
係合部40には、往復動部材6のアーム28に設けられ
た係合部材30が前記シリンダ29によるアーム28の
上下動で係合、離脱自在となっており、係合部材30が
係合部40に係合すると、アダプタープレート4と往復
動部材6とが連結され、係合部材30が係合部40から
離脱すると、アダプタープレート4と往復動部材6との
連結が解除される。
【0033】図8にはプレス機械1の前記ボルスタ7が
示されている。ボルスタ7の台車3側の前面には、ロー
ラ41を備えたアーム42が軸43を中心に回動自在
(折り畳み、展開自在)に設けられ、この回動は図示し
ないシリンダ等の駆動手段で行われる。ボルスタ7の上
面両側部にはアダプタープレート4の移動を案内するサ
イドローラ44が配置され、また、ボルスタ7の上面に
は、ダイリフターの上端に取り付けられて昇降動する昇
降ローラ45が配設されている。
【0034】次にプレス機械1に装着する金型5の交換
作業について説明する。図1で示されたレール2のそれ
ぞれの端部は2台の台車3の待機位置であり、次のプレ
ス作業に使用する金型5は待機位置で待機している一方
の台車3上のアダプタープレート4にクレーン等で載せ
られ、この金型5の上下型5A,5Bのうちの下型5B
がアダプタープレート4に植設されているロケートピン
で位置決めされる。
【0035】このように金型5をクレーン等でアダプタ
ープレート4上に載せるとき、金型5を載せる位置に誤
差あり、この載せる位置が前記サイドローラ16側にず
れていても、前述した通りアダプタープレート4の上面
4Bの高さ位置はサイドローラ16の上面16Aよりも
高いため、金型5がサイドローラ16にぶつかることは
なく、サイドローラ16が損傷するおそれはない。ま
た、金型5がアダプタープレート4より大きくても、金
型5とサイドローラ16とが干渉することなく金型5の
セットを行える。
【0036】次いで金型5を載せた台車3はプレス機械
1の前方位置まで走行して停止する。この後、ストッパ
ーピン34が下降して第1モータ10が順駆動され、転
動ローラ11の正回転によりアダプタープレート4およ
び金型5は支持ローラ15で支持されかつサイドローラ
16で案内されながらプレス機械1側に前進する。この
前進が所定距離まで進み、アダプタープレート4の後面
4Cが図2で示したリミットスイッチ46等のセンサー
で検出されると、第1モータ10の駆動は停止する。
【0037】このときには台車3に設けられている往復
動部材6は後退限位置まで戻っており、また、アーム2
8は下側回動位置まで回動している。この後、アーム2
8はシリンダ29で水平位置まで上昇回動し、この結
果、係合部材30はアダプタープレート4の係合部40
に係合する。すなわち、往復動部材6とアダプタープレ
ート4とが連結される。次いで第1モータ10と第2モ
ータ20が順駆動され、往復動部材6はプレス機械1に
向かって前進を始め、アダプタープレート4および金型
5も再び前進を始める。
【0038】プレス機械1のボルスタ7に設けられてい
るアーム42はこのときには台車3側に延びた展開状態
になっており、アダプタープレート4および金型5は台
車3の転動ローラ11、支持ローラ15とアーム42の
ローラ41とにより支持されながらプレス機械1側に移
動し、ボルスタ7上に達する。
【0039】このように本実施形態によると、プレス機
械1のボルスタ7と、プレス機械1の前方位置である金
型交換位置に達した台車3との間に図1で示した大きな
間隔Aが存在していても、台車3にはプレス機械1に向
かって往復動自在となった往復動部材6が設けられ、往
復動部材6は係合部材30でアダプタープレート4と連
結されてプレス機械1側に移動するため、アダプタープ
レート4および金型5を間隔Aを越えて確実にボルスタ
7まで送ることができる。
【0040】また、本実施形態によると、アダプタープ
レート4の前部に乗り上げローラ38が設けられている
ため、前記溝36等のためにアダプタープレート4の前
部が下方に撓み変形していても、この前部がボルスタ7
に近づくとローラ38が図7に示されている通りボルス
タ7上に乗り上げることになり、このため、アダプター
プレート4がボルスタ7と干渉することはない。
【0041】アダプタープレート4および金型5がボル
スタ7上に達するときにはダイリフターの昇降ローラ4
5は上昇しており、アダプタープレート4および金型5
は、このローラ45で支持されかつサイドローラ44で
案内されながら図示しない位置決め部材に押圧されて位
置決めされる所定位置まで前進し、そして、昇降ローラ
45の下降でボルスタ7の上面に載せられてダイクラン
パーでクランプされる。
【0042】このときまでには第1モータ10の駆動は
停止されているが、第2モータ20は順駆動され続けら
れており、これによる往復動部材6の押圧作用によって
アダプタープレート4および金型5が位置決め部材で位
置決めされる所定位置に正確に達している状態で昇降ロ
ーラ45が下降するため、ボルスタ7におけるクランプ
位置は正確なものとなる。
【0043】この後、往復動部材6のアーム28は下側
に回動して係合部材30と係合部40との係合が解除さ
れ、第2モータ20の逆駆動により往復動部材6は後退
する。
【0044】プレス機械1ではスライドが下死点まで下
降し、このスライドに金型5の上型5Aが取り付けられ
る。そして、スライドが連続して上下動するプレス機械
1の自動運転が開始され、プレス作業が行われる。
【0045】この間に、図1のレール2上にある他方の
台車3に載せられているアダプタープレート4には、次
のプレス作業で使用される金型5がクレーン等で載せら
れる。
【0046】プレス作業が終了すると、上型5Aはスラ
イドから取り外されて下型5B上に載せられる。そし
て、ダイリフターの昇降ローラ45が上昇する。台車3
では、往復動部材6が第2モータ20の順駆動で前進
し、アーム28の上昇回動により係合部材30がアダプ
タープレート4の係合部40に再び係合する。この後、
第2モータ20の逆駆動により往復動部材6はアダプタ
ープレート4および金型5を牽引して後退し、アダプタ
ープレート4の後面4Cがリミットスイッチ46等のセ
ンサーで検出されると第2モータ20の駆動は停止され
る。次いで第1モータ10が逆駆動される。なお、この
逆駆動は第2モータ20の逆駆動と同時に開始してもよ
い。第1モータ10の逆駆動による転動ローラ11の逆
回転でアダプタープレート4および金型5は後退位置に
戻り、ストッパーピン34が上昇する。
【0047】この後、この台車3はレール2上を走行し
てレール2の一方の端部で停止する。また、レール2の
他方の端部で待機していて次のプレス作業に使用する金
型5が載せられた前記他方の台車3は、プレス機械1の
前方位置まで走行して停止する。そして、この台車3の
往復動部材6等は前記台車3の往復動部材6等と同じ作
動を繰り返し、プレス機械1のボルスタ7に新たな金型
5を送り込む。
【0048】以上のように2台の台車3が交互にプレス
機械1の前方位置まで達することにより、プレス機械1
に装着される金型5の交換作業が行われる。
【0049】以上において、図4に示されている通り、
本実施形態では、2列をなしてプレス機械1に向けて並
設されている複数個の転動ローラ11の間隔はプレス機
械1に近づくと小さくなっている。このため、アダプタ
ープレート4および金型5がプレス機械1側に前進して
も、これらの大重量を転動ローラ11で支持できるとと
もに、往復動部材6の係合部材30がアダプタープレー
ト4の係合部40に係合する前であっても、転動ローラ
11の回転がアダプタープレート4に確実に伝達されて
アダプタープレート4および金型5を移動させることが
できる。
【0050】図9、図10、図11には第2実施形態に
係る金型交換台車装置の台車51の側面図、正面図、平
面図が示されている。この実施形態では、台車51上の
アダプタープレート4および金型5を移動させるための
モータは1台だけであり、このため、第1と第2の2台
のモータ10,20が使用されていた前記実施形態より
もモータの台数が削減され、その分だけ構造の簡単化、
製造コストの低減が図られている。
【0051】具体的に説明すると、図10で示された走
行用モータ52で車輪53が回転するため、台車51は
レール54上を走行する。台車51の上面には各複数個
の転動ローラ55とサイドローラ56とが自由回転自在
に配置され、転動ローラ55は金型5を載せたアダプタ
ープレート4を支持し、サイドローラ56はアダプター
プレート4および金型5のプレス機械1側への進退動を
案内する。
【0052】図11に示されている通り、台車51上に
はプレス機械1に向かって延びる一対のガイドレール5
7が設けられ、これらのガイドレール57に往復動部材
58の案内部材59が摺動自在に嵌合しているため、往
復動部材58はプレス機械1側に進退自在である。
【0053】台車51にはモータ60が搭載され、この
モータ60の駆動軸には図10で示されたピニオン61
が取り付けられている。ピニオン61はラック部材62
に噛合し、このラック部材62は図11の通りガイドレ
ール57と平行に延びているとともに、ステー部材63
で台車51に固定されている。このため、モータ60が
順駆動、逆駆動されると、往復動部材58はガイドレー
ル57で案内されながらプレス機械1に向かって前進、
後退する。
【0054】図9に示されている通り、往復動部材58
のプレス機械1側の前部には軸64でアーム65が連結
され、先端に第1係合部材66を備えたこのアーム65
は第1シリンダ67で軸64を中心に上下に回動可能で
ある。また、往復動部材58の後部には第2シリンダ6
8が上向きに固定され、このシリンダ68のピストンロ
ッドの先端には第2係合部材69が設けられ、第2係合
部材69はシリンダ68で上下動する。
【0055】アダプタープレート4および金型5が台車
51上の後退位置に達しているとき、アーム65は下側
回動位置まで回動しており、また、第2係合部材69は
上昇してアダプタープレート4のブロック39に形成さ
れている係合部40に係合している。この後、モータ6
0の順駆動で往復動部材58が前進すると、アダプター
プレート4および金型5は転動ローラ55で支持されか
つサイドローラ56で案内されながらプレス機械1に向
かって前進する。
【0056】この前進が台車51上の所定距離に達して
これがリミットスイッチ等によるセンサーで検出される
と、モータ60の駆動が停止されるとともに第2係合部
材69は第2シリンダ68の作動で下降し、係合部40
から離脱する。次いでモータ60は逆駆動されて往復動
部材58は後退し、後退限で停止する。この後、第1シ
リンダ67の作動でアーム65は上昇回動し、これによ
り第1係合部材66はアダプタープレート4の係合部4
0に係合する。そしてモータ60の順駆動により往復動
部材58は前進し、これによりアダプタープレート4お
よび金型5を再び前進させ、前記実施形態と同じく、プ
レス機械1のボルスタ7上にアダプタープレート4およ
び金型5を乗り移らせる。
【0057】ボルスタ7から台車51上の後退位置まで
アダプタープレート4および金型5を後退させること
は、以上とは逆作動によって行われる。
【0058】以上のようにこの実施形態では、1台のモ
ータ60によってアダプタープレート4および金型5の
移動が行われるようになっており、前記実施形態よりも
モータの使用台数が削減されている。
【0059】なお、この実施形態でも前記実施形態にお
けるブレーキ部材31、後退位置規定部材32、ストッ
パーピン34と同様な部材、手段を用いることは可能で
ある。
【0060】
【発明の効果】本発明によれば、台車にプレス機械に向
かって往復動する往復動部材を配設したため、プレス機
械と、このプレス機械の前方位置に達した台車との間に
大きな間隔が存在していても、金型と連結された往復動
部材の移動により、この間隔を越えて金型を台車とプレ
ス機械との間で受け渡すことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】プレス機械と金型交換台車装置との位置関係を
示す平面図である。
【図2】第1実施形態に係る装置の台車を示す側面図で
ある。
【図3】同正面図である。
【図4】同平面図である。
【図5】図3におけるサイドローラの部分の拡大図であ
る。
【図6】アダプタープレートの平面図である。
【図7】アダプタープレートの前部の乗り上げローラと
後部の係合部とを示す一部破断の拡大図である。
【図8】プレス機械のボルスタの平面図である。
【図9】第2実施形態に係る装置の台車を示す側面図で
ある。
【図10】同正面図である。
【図11】同平面図である。
【符号の説明】
1 プレス機械 2 レール 3,51 台車 4 アダプタープレート 5 金型 6,58 往復動部材 7 ボルスタ 10 第モータ 11,55 転動ローラ 16,56 サイドローラ 16A 上面 20 第2モータ 30,66,69 係合部材 38 乗り上げローラ 40 係合部 60 モータ 67,68 シリンダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21D 37/04 B30B 15/02 B62B 3/10

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プレス機械の周辺に敷設されたレール上
    を複数の台車が走行自在に配設されているとともに、こ
    れらの台車上に台車に設けられた転動ローラを介して金
    型が前記プレス機械側に進退自在に載置され、前記各台
    車が交互に金型交換位置に達して前記金型を前記プレス
    機械に向かって送ることにより前記プレス機械に装着す
    る金型を交換するプレス機械の金型交換台車装置におい
    て、前記各台車には、第1モータと、第2モータと、前
    記金型が載せられたアダプタープレートと連結されて前
    記プレス機械に向かって往復動し、これらの金型とアダ
    プタープレートを前記プレス機械と台車との間で受け渡
    し移動させる往復動部材とが設けられ、前記アダプター
    プレートが載置されている前記転動ローラは前記第1モ
    ータの駆動力で回転し、前記往復動部材は前記第2モー
    タの駆動力で往復動し、この往復動部材の前記プレス機
    械側の端部には前記アダプタープレートに設けられた係
    合部と係合、離脱自在になった係合部材が設けられてい
    ることを特徴とするプレス機械の金型交換台車装置。
  2. 【請求項2】 プレス機械の周辺に敷設されたレール上
    を複数の台車が走行自在に配設されているとともに、こ
    れらの台車上に台車に設けられた転動ローラを介して金
    型が前記プレス機械側に進退自在に載置され、前記各台
    車が交互に金型交換位置に達して前記金型を前記プレス
    機械に向かって送ることにより前記プレス機械に装着す
    る金型を交換するプレス機械の金型交換台車装置におい
    て、前記各台車には、前記金型が載せられたアダプター
    プレートと連結されて前記プレス機械に向かって往復動
    し、これらの金型とアダプタープレートを前記プレス機
    械と台車との間で受け渡し移動させる往復動部材と、こ
    の往復動部材を往復動させるモータとが設けられ、前記
    往復動部材の前記プレス機械側の端部およびこの端部と
    は反対側の端部には、前記台車に自由回転自在に配置さ
    れた前記転動ローラに載置されている前記アダプタープ
    レートの係合部と係合、離脱自在になった第1、第2係
    合部材が設けられていることを特徴とするプレス機械の
    金型交換台車装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2 に記載のプレス機械の
    金型交換台車装置において、前記各台車には前記アダプ
    タープレートの側面に当接してこのアダプタープレート
    を前記プレス機械側に案内するサイドローラが配置さ
    れ、前記転動ローラ上に載せられた前記アダプタープレ
    ートの上面高さはこのサイドローラの上面よりも高いこ
    とを特徴とするプレス機械の金型交換台車装置。
  4. 【請求項4】 請求項1または2 に記載のプレス機械の
    金型交換台車装置において、前記アダプタープレートの
    前記プレス機械側の端部にはこのプレス機械のボルスタ
    上に乗り上げる乗り上げローラが取り付けられているこ
    とを特徴とするプレス機械の金型交換台車装置。
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