JP4813424B2 - 金型交換設備 - Google Patents
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図5に示すように、特許文献1の金型交換装置は、プレス101の前方にレール102を設け、このレール102上に、レール102に沿って移動可能な2台の台車103を有しており、この2台の台車103がプレス101の前方位置に交互に達するようになっている。そして、一方の台車103がプレス101のボルスタ107から金型を受け取り、レール102の一端の待機位置に退避した後、新しい金型が載せられた他方の台車103を、レール102の他端の待機位置からプレス101の前方位置に移動させる。すると、他方の台車103上の金型をプレス101のボルスタ107に供給できるから、プレス101の金型を交換することができる。
ところが、上記金型交換装置の場合、プレスラインと平行にレール102が配設されているので、金型交換装置の付属機器、例えば待機位置にある台車103上の金型を交換する機器等もレール102に並設して設けられる。すると、プレスラインの付属機器と金型交換装置の付属機器とが干渉しないように各器機を配置しなければならず、各機器の配置が制約される。
第2発明の金型交換設備は、第1発明において、前記プレスラインは2台の鍛造プレスを備えており、各鍛造プレスにそれぞれ前記金型交換装置が設けられており、一方の前記金型交換装置における一のレール対と、該一のレール対と隣接する他方の金型交換装置における一のレール対とが、前記鍛造プレスから離間した端部で交差しており、両レール対が交差している位置に、前記反転装置が設けられており、交差しているレール対のうち、一方のレール対に前記反転台車が設けられていることを特徴とする。
第3発明の金型交換設備は、第2発明において、前記2つの交換台車は、前記鍛造プレスに金型を供給する交換台車と、該鍛造プレスから金型を搬出する交換台車とからなり、該鍛造プレスから金型を搬出する交換台車には、前記鍛造プレスの前後方向に沿って設けられた、前記ダイホルダアッセンブリの移動を案内する案内レールが設けられていることを特徴とする。
第2発明によれば、2台の金型交換装置において、反転装置および反転台車を共用することができるので、設備を簡素化することができ、金型交換の自動化を促進することができる。
第3発明によれば、鍛造プレスの前後方向と交換台車の移動方向が交差していても、ダイホルダアッセンブリを安定した状態で鍛造プレスから交換台車に移動させることができる。
図1は本実施形態の金型交換設備の概略平面図である。図2は反転装置20を除いた状態における本実施形態の金型交換設備の概略平面図である。図3は鍛造プレスを2台有するプレスラインに本実施形態の金型交換設備を適用した場合における概略平面図である。
以下では、本実施形態の金型交換設備が、上下の金型とこの上下の金型を保持する上下のダイホルダからなるダイホルダアッセンブリを交換する設備である場合を説明するが、本実施形態の金型交換設備は、金型のみを交換する設備にも採用できる。
また、実際のプレスラインや金型交換装置の周辺には複数の付属機器が設けられているが、本実施形態の金型交換設備の構成を分かり易くするために、図1〜図3には、これら付属機器は記載していない。
この交換台車14には、鍛造プレス1の前後方向に沿って延びた案内レールGLが設けられており(図4(B)参照)、この案内レールGLに沿って第2レール対12と交差する方向に沿って、使用後のダイホルダアッセンブリが鍛造プレス1から交換台車14に向かって移動するようになっている。そして、交換台車14は、案内レールGLを鍛造プレス1の前後方向と平行に保ったまま移動するようになっているのであるが、その理由は後述する。
また、両レール対11,12は、鍛造プレス1から離間するに従って互いの距離が離れるように配設されており、両レール対11,12同士の間にも十分な空間を設けることができるから、レール対11,12近傍に設けた付属装置同士の干渉も防ぐことができる。
金型交換作業を開始する前に、交換台車13上に次の鍛造に使用する新しいダイホルダアッセンブリを載せておき、交換台車14からは前回の金型交換作業で鍛造プレス1から取り外された下ダイホルダは取り外しておく。
鍛造プレス1では、通常、上ダイホルダと下ダイホルダとが分離されているが、スライドを上下させることで下ダイホルダの上に上ダイホルダを載せたダイホルダアッセンブリとすることができる。そして、ダイホルダアッセンブリは、鍛造プレス1から交換台車14に移動される。
なお、ダイホルダアッセンブリでは、下金型がセットされた下ダイホルダの上に、上金型をセットした上ダイホルダが載せられている。
まず、使用後のダイホルダアッセンブリを載せた交換台車14は、待機位置IIから反転位置IIIまで移動する。そして、交換台車14が反転位置IIIで停止すると、反転装置20によって上ダイホルダが吊り上げられる。上ダイホルダが吊り上げられ、下ダイホルダが載った交換台車14は、反転位置IIIから待機位置IIに移動する。すると、反転台車17が反転位置IIIに移動してくるが、この間に、反転装置20において上ダイホルダが反転される。反転台車17が反転位置IIIに停止すると、反転された上ダイホルダが、上金型を上方に向けた状態で反転装置20によって反転台車17上に載せられる。最後に、反転台車17が第2レール対12の他端まで移動すると、上ダイホルダを交換台車14上から反転台車17上に移動させる作業が終了する。
金型交換装置10から遠方に位置する第1レール対31には、交換台車33が設けられている。この交換台車33は、新しいダイホルダアッセンブリを搬送し、鍛造プレス1に対して新しいダイホルダアッセンブリを供給するための台車であり、左右が逆になっている以外は、交換台車13と実質同様の構成を有するものであり、
この交換台車34にも、交換台車14と同様に、鍛造プレス1の前後方向に沿って延びた案内レールGL、つまり、交換台車14の案内レールGLと平行な案内レールGLが設けられており、案内レールGLを鍛造プレス1の前後方向と平行に保ったまま移動するようになっている。
かかる構成となっているので、交換台車14と交換台車34がいずれも反転装置20の位置まで移動することができる。しかも、交換台車14と交換台車34は、いずれも鍛造プレス1の前後方向に沿って延びた案内レールGLを備えており、案内レールGLを鍛造プレス1の前後方向と平行に保ったまま移動するようになっている。このため、交換台車14,34の案内レールGLに載せられたダイホルダアッセンブリは、同じ姿勢で反転装置20の位置に配置される。
つまり、金型交換装置10と金型交換装置30とで、反転装置20および反転台車17を共用することができるので、2台の鍛造プレスを有するプレスラインであっても、金型交換設備が複雑化することを防ぐことができる。
そして、設備のレイアウトなども簡略化でき、重いダイホルダアッセンブリを待機位置IIの交換台車14,34から吊り出すという作業をすることなく交換台車14,34に載せたまま楽々と反転位置IIIまで移動することができるので、金型交換の自動化を促進することができる。
なお、交換台車34は、上述したように実質的に交換台車14と同等の構造を有しているので、説明は割愛するが、当然のごとく、交換台車34も以下に説明する構造は有している。
この2本の案内レールGLの間には、駆動機構SCが設けられている。この駆動機構SCには、案内レールGLに沿って、ダイホルダアッセンブリを鍛造プレス1から交換台車14に向けて移動させる機構を備えており、図示しないが、駆動機構SCとダイホルダアッセンブリとが着脱可能なフックにて連結と連結解除が自動でできるように構成されている。
この2本の案内レールGLの間には、駆動機構SCが設けられている。この駆動機構SCには、案内レールGLに沿って、ダイホルダアッセンブリを交換台車13,33から鍛造プレス1に向けて移動させる機構を備えており、上述した交換台車14と同様に、駆動機構SCとダイホルダアッセンブリとが着脱可能なフックにて連結と連結解除が自動でできるように構成されている。
10 金型交換装置
11 第1レール対
12 第2レール対
13 交換台車
14 交換台車
17 反転台車
20 反転装置
30 金型交換装置
31 第1レール対
32 第2レール対
33 交換台車
34 交換台車
GL 案内レール
Claims (3)
- 鍛造プレスと、該鍛造プレスに対してビレットおよび鍛造品の搬送を行う機器を備えたプレスラインにおける金型交換設備であって、
前記鍛造プレスの前方に設けられ、前記プレスラインにおけるビレットおよび鍛造品の搬送方向と交差する方向に沿って配設された一組のレール対と、各レール対上にそれぞれ設けられた2台の交換台車とを有し、上下の金型と該上下の金型を保持する上下のダイホルダからなるダイホルダアッセンブリを交換する金型交換装置を備えており、
前記一組のレール対は、
前記鍛造プレスの前方位置において一端部同士が互いに交差しており、かつ、前記鍛造プレスから離間するに従って互いの距離が離れるように配設されており、
前記2台の交換台車のうち、一の交換台車の移動経路には、前記ダイホルダアッセンブリの上ダイホルダを反転させる反転装置が設けられており、
前記一の交換台車が設けられている前記レール対上には、前記鍛造プレスに対して前記交換台車よりも遠方に、前記反転装置によって反転された上ダイホルダが載せられる反転台車が設けられている
ことを特徴とする金型交換設備。 - 前記プレスラインは2台の鍛造プレスを備えており、
各鍛造プレスにそれぞれ前記金型交換装置が設けられており、
一方の前記金型交換装置における一のレール対と、該一のレール対と隣接する他方の金型交換装置における一のレール対とが、前記鍛造プレスから離間した端部で交差しており、
両レール対が交差している位置に、前記反転装置が設けられており、
交差しているレール対のうち、一方のレール対に前記反転台車が設けられている
ことを特徴とする請求項1記載の金型交換設備。 - 前記2つの交換台車は、前記鍛造プレスに金型を供給する交換台車と、該鍛造プレスから金型を搬出する交換台車とからなり、
該鍛造プレスから金型を搬出する交換台車には、
前記鍛造プレスの前後方向に沿って設けられた、前記ダイホルダアッセンブリの移動を案内する案内レールが設けられている
ことを特徴とする請求項2記載の金型交換設備。
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