JPS58200242A - 電子写真感光体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は電子写真感光体に関し、更に詳しくは光照射に
よシミ荷を生成する電荷発生層と電荷を輸送する電荷輸
送層に機能分離した感光層を有する電子写真感光体に関
する。

従来電子写真用感光体として、セレン、硫化カドミウム
、酸化亜鉛などの無機系光導電材料が広く知られている
。

一方、ポリビニルカルバゾールをはじめとする各種の有
機光導電性ポリマーが提案されて来たが、これらポリマ
ー類は透明性、皮膜形成性、可撓性等の点で優れている
が、感度、耐久性および環境変化による安定性の点で無
機系光導電材料に較べ劣るため今日までその実用化は困
難であった。父、低分子量の有機光導電体をバインダー
と組み合わせ感光体とする方法も提案されているが感度
の点で十分なものとは言えない。

これらの欠点を改良する方法として近年感光層を電荷発
生層と電荷輸送層に機能分離させた積層構造体が提案さ
れ、例えば米国特許第３８３７８５１号、同第３８７１
８８２号公報などに開示されている。この積層構造を有
する感光層の感度は、例えばオーストラリア公開明細書
筒８７７５７／７５号に開示された如く電荷発生層の膜
厚と電荷輸送層の膜厚の比率によって影響を受けること
が知られているが、本発明者らは種種研究をかさねた結
果電荷発生層に用いられる顔料粒子の粒度分布状態が感
度に大きく影響を与えることを見い出し本発明を完成す
るＫいたった。

本発明の目的は、高感度の有機光導電材料を用いた積層
型電子写真感光体を提供することである。

本発明は、導電性支持体、電荷発生層および電荷移動層
をこの順に有する有機光導電材料を用いた積層型電子写
真感光体において、前記電荷発生層に用いられる顔料粒
子の粒度分布状態がｔｏμ以下で０．５μ以下好ましく
は０．１μ以下の粒子が数又は重量で８０チ以上である
電荷発生物質の顔料粒子を有機結着剤樹脂中に分散させ
電荷発生層として用いることにある。

本発明の電荷発生層は前記の粒度分布を有する電荷発生
顔料粒子の有機結着剤樹脂分散液を浸漬コーティング法
、スプレーコーティング法、スピンナーコーティング法
、ビートコーティング法、マイヤーパーコーティング法
、ブレードコーティング法、ローラニ、コーチインク法
、カーテンコーティング法等のコーティング法を用いて
導電性支持体上に塗工し、乾燥することにより形成され
る。この電荷発生層の膜厚は０．０１〜１Ａであり薄い
と感度の低下が大きく、厚い場合には帯電電位が低下し
、光メモリーが増大する。電荷発生顔料と有機結着剤樹
脂の比は５：１〜１：５程度、好ましくは２！１〜１：
４程度が適当である。分散液の調製方法は、顔料を溶剤
並びに有機結着剤樹脂と伴にサンドミルやボールミルに
て混合、分散させることが一般的であるが、顔料が結晶
や粉体等の乾燥状態にある場合にはあらかじめ顔料のみ
ボールミルやジェットミル等の市販の粉砕機にて微細化
し、その後有機結着剤樹脂中に分散させることも可能で
ある。又、顔料がＲ−スト状や懸濁状態で得られる場合
には、顔料のみサンドミルやボールミルにて分散を行な
いその後有機結着剤樹脂と分散させることも可能であり
、前記した範囲の粒度分布を有する顔料粒子の有機結着
剤樹脂分散液が得られるものであれば、その手段方法に
は何ら限定されるものではない。

本発明に用いられる電荷発生物質としては、スーダンレ
ッド、グイアンプル−、ジエナスグリーンＢなどのアゾ
顔料、アルゴールイエロー、ピレンキノン、インダンス
レンブリリアントノ（イオレットＲＲＰなどのキノン顔
料、キノシアニン顔料、イリレン顔料、インジゴ、チオ
インジコ等のインジゴ顔料、インドファーストオレンジ
トナーなどのビスベンゾイミダゾール顔料、鋼７タロシ
アニンなどの７タロシアニン顔料、キナクリドン顔料等
の光導電性物質が挙げられる。又、有機結着剤樹脂とし
てはポリエステル、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポ
リ酢酸ビニル、アクリル、ポリビニルピロリドン、メチ
ルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、
ポリビニルブチラール、酢酸酪酸セルロース等を挙げる
ことができ、分散液調製の溶剤としてはメチルエチルケ
トン、シクロヘキサノン、酢酸エチル、水等の有機結着
剤樹脂を良く溶解するものであれば用いることが可能で
ある。

本発明で電荷発生層を塗工する導電性支持体としては、
基体自体が導電性をもつもの、例えばアルはニウム、ア
ルミニウム合金、鋼尋を用　５− いることができ、真空蒸着法によって金属の被膜が形成
された層を有するプラスチック、導電性粒子を適当なバ
インダーとともにプラスチックの上に被覆した基体、導
電性粒子をプラスチックや紙に分散、含浸し九基体ある
いは導電性ポリマーを有するプラスチック等を用いるこ
とができる。又、導電性支持体と電荷発生層の中間に、
バリヤー機能と接着機能を吃つ下引き層を設けることも
できる。下引き層は、カゼイン、ポリビニルアルコール
、ポリアミドなどＫよって形成でき、その膜厚は０．１
〜５ミクロン好ましくは０．５〜３ミクロンが適当であ
る。

電荷発生層の上に設ける電荷輸送層は、主鎖又は側鎖に
アントラセン、ピレン、フェナントレン、コロネンなど
の多環芳香族化合物又はインドール、カルバゾール、オ
キサゾール、インオキサゾール、チアゾール、イミダゾ
ール、ピラゾール、オキサジアゾール、ピラゾリン、チ
アリアゾール、トリアゾールなどの含窒素環式化合物を
有する化合物、ヒドラゾン化合物、等　６− の電荷輸送性物質を成膜性のある樹脂に溶解させて形成
される。これは電荷輸送性物質が一般的に低分子量で、
それ自身では成膜性に乏しいためである。このような樹
脂としては、ポリエステル、ポリサルホン、ポリカーボ
ネート、ポリメタクリル酸エステル類、ポリスチレン等
が挙げられる。

電荷輸送層の厚さは、５〜２０μ程度が適当である。又
、電荷輸送層には、種々の添加剤を含有させることがで
きる。かかる添加剤としては、ジフェニル、塩化ジフェ
ニル、０−ターフェニル、ｐ−ターフェニル、ジブチル
フタレート、リメチルグリコールフタレート、ジオクチ
ルフタレート、トリフェニル燐酸、メチルナフタリン、
ベンゾフェノン、塩素化パラフィン、リラウリルチオプ
ロピオネート、３．５−　ジニトロサリチル酸、各種フ
ルオロカーボン類などを挙げることができる。

本発明の電子写真感光体は電子写真複写機に利用するの
みならず、レーザープリンター、ＣＲＴプリンター、電
子写真式製版システムなどの電子写真応用分野にも広く
用いることができる。

以下、本発明を実施例に従って説明する。

実施例　１ 電荷発生物質として下記構造式のジスアゾ顔料を用ｂ、 有機結着剤樹脂としてポリビニルブチラール樹脂（商品
名：エスレツクＢＭ−２、積木化学製）を用いた。

ポリビニルブチラール樹脂１．５　ｔをシクロヘキサノ
ン５０１に溶解させた樹脂溶液に上記ジスアゾ顔料３ｔ
を添加し、サンドミル装置にて分散を行ない、電荷発生
顔料粒子の有機結着剤樹脂分散液を調製した。分散液の
粒度分布は粒度分布測定装置（堀場製作所、ＣＡＰＡ−
５００）にて測定した。第１表に分散条件及び得られた
分散液の粒度分布測定結果を示す。

３μ厚のカゼイン下引き処理をした８０φ×３００Ｍの
アルオシリンダ−上に上記分散液を浸漬法にて塗布し１
００℃１０分間乾燥して［Ｌ８＃厚の電荷発生層を形成
した。

次に１−〔ピリジル−（２））−３−（４−Ｎ、Ｎ−ジ
エチルアミノスチリル）　−５−（４−Ｎ、Ｎ−ジエチ
ルアミノフェニル）ヒラゾリン１０部、ポリスルホン樹
脂（商品名ニューデルＰ−１７００、ＵＣ’Ｃ社製）１
０部をモノクロルベンゼン８０部に溶解し、この溶液を
電荷発生層の上に浸漬法によって塗布し、１００℃で熱
風乾燥させて１２μ厚の電荷輸送層を形成した。

こうして製造した電子写真感光体を、−５，６ＫＶコロ
ナ帯電、画像、露光、乾式トナー現像、普通紙へのトナ
ー転写、ウレタンゴムブレードに　　□よるクリーニン
グ工程等を有する電子写真複写機に取シつけて感度（感
光体の表面電位が半減するのに必要な露光量）を測定し
た。第２表に結果を示す。感度は電荷発生物質の粒度分
布に大きく依存しており本発明試料３〜６は高感度１０
− 特性を有していた。

第２表 実施例　２ 電荷発生物質として次の構造式のジスアゾ顔料を用い、 有機結着剤樹脂としてアルコール可溶性フェノール樹脂
（商品名ニブライオ−フェン５０１０、大日本インキ■
製）を用いた。

１１− アルコール可溶性フェノール樹脂（固型分５８％　）２
．６　ｔとエタノール５０９をよく混合し、これに上記
ジスアゾ顔料１．５ｆを添加、サンドミル装置にて分散
を行ない、電荷発生顔料粒子の有機結着剤樹脂分散液を
調製した。３７Ｊ厚のカゼイン下引き処理し九８０φＸ
３Ｑ［］ｍのアルミシリンダーに上記分散液を浸漬法に
て塗布し、８００５分間乾燥して０．９μ厚の電荷発生
層を形成した。

次に、実施例１と同一の電荷輸送層を形成させ、実施例
１と同様に製造した電子写真感光体の感度を測定した。

第３表に結果を示す。

１２一 実施例　３ 電荷発生物質として、次の構造式のトリスアゾ顔料を用
い、 有機結着剤樹脂としてポリビニルブチラール樹脂（商品
名：エスレツクＢＭ−ｉ　、種水化学■製）を、溶剤と
してイソプロピルアルコールを用いサンドミル装置にて
分散を行ない電荷発生顔料粒子の有機結着剤樹脂分散液
を調製した。３１１厚のカゼイン下引き処理した８ｏφ
Ｘ３００５ｇ＋のアルミシリンダーに上記分散液を浸漬
法にて塗布し、８０℃５分間乾燥してａ８μ厚の電荷発
生層を形成した。

次に実施例１と同一の電荷輸送層を形成させ、実施例１
と同様に製造した電子写真感光体の感１４− 度を測定した。

第４表に結果を示す。

′□１１ １５− １６− 実施例　４〜６ 電荷発生物質、有機結着剤樹脂および溶剤として下記４
．５．６を用いた以外は実施例１と同様にしたが、電荷
発生物質の粒度分布が本発明の範囲内にある場合、いず
れも高感度の感光体を得ることができた。

４　電荷発生物質 有機結着剤樹脂 ポリビニルブチラール樹脂（商品名：エスレツクＢＸＬ
、積木化学■製） 溶　剤　メチルエチルケトン ５　電荷発生物質 有機結着剤樹脂 酢酸酪酸セルロース（商品名＋　Ｃ”ＡＢ−３８１−１
７− ０，５、イーストマン社製） 溶　剤　シクロヘキサノン ６　電荷発生物質 有機結着剤樹脂 酢酸酪酸セルロース（商品名ｉ　ＣＡＢ−３８１−０，
５、イーストマン社製） 溶　剤　シクロヘキサノン 特許出願人　キャノン株式会社 代理人　弁理士狩野　、有 １８− 手　　続　　補　　正　　書 昭和５８年４月２０日 特許庁長官　若　杉　和　夫　殿 １、事件の表示　昭和５７年特許願縞８３２５２号１発
明の名称電子写真感光体 ３、補正をする者 事件との関係　　特許出願人 名称　（１ｏｏ）キャノン株式会社 代表者　賀　来　龍三部 ４、代　理　人 住所　東京都渋谷区渋谷２丁目２番４号實山アルコープ
４０５号 ６、補正の対象　発明の詳細な説明の欄７、補正の内容 （１）明細書第９頁第１表中１１、粒度分布の欄の０．
０６〜０．１μの項中ｒ６．ＯＪ　ｔ　ｒ６．２Ｊに、
同じく（２）　Ｑｌｉ　＃Ｂ１　％第１６頁第４表中、
粒度分布の欄の０．０２μ以下の項中「ｔｏ、ａＪを「
１７．８Ｊに、同じく０．０２〜０．０６μの項中「２
２．７Ｊを［ａｇ、ｓＪに、同じく０．０６〜０．１μ
の項中［ｔｓ、ｓＪを「２６．９」に、同じく０．１〜
０．３μの項中「１Ｏ０６」を「１Ｌ５Ｊに補正する。

以上 手　　続　　補　　正　　書 昭和５８年５月１１日 特許庁長官若杉和夫殿 １、事件の表示　昭和５７年特許願第８３２５２号２、
発明の名称電子写真感光体 ３、補正をする者 事件との関係　　特許出願人 名　称　（１００）　　キャノン株式会社代表者　賀　
来　龍三部 ４、代理人 住所　東京都渋谷区渋谷２丁目２番４号６、補正の対象
　明細書の発明の詳細な説明の欄７、補正の内容 （１）　　明細書第３頁第１１行の次に下記を挿入する
。

「粒度分布の測定は、相場遠心式自動粒度分布測定装置
（相場製作所）により行なうことができる。この装置は
、液相沈降法を基本原理として、単位時間当りの吸光度
変化を測定することによシ粒度分布を求めることができ
る。

すなわち、沈降時間と粒子径の間には経過時間で粒子サ
イズの大きな粒子から順次沈降することから求めた式（
１）のストークスの沈降式が成立する。

遠心重力沈降のとき Ｄ・・・・・・粒　子　径（ｃｒｎ）　　　ｔ・・・・
・・沈降時間（ｓｅｃ）η。・・・溶媒粘性係数（ｐ）
　　　！、　　・・・回転中心より沈降面までのＨ・・
・・・・沈降距離（、、、、距Ｍ（ｆｆｉ）４　°°＃
媒密１ｆ−（″・・・・・・・回転角速度（・−Δ・）
ｇ・・・・・・自然重力加速度（例／ｓ”　）一方、沈
降粒子と吸光度の間には下記の式（２）が成立すること
が知られている。

ｉｎ　Ｉｏ　−ｉｎ　Ｉｆ　＝Ｋ　Ｅ　Ｎｉ　Ｄｌ”・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・　（２）ｌ
テ１ １６・・・・・・溶媒の透過光量 Ｉｉ・・・・・・粒子用の存在する透過光量Ｋ・・・・
・・定　数 Ｎｉ−・・・・・粒子ＤＩの個数 Ｄｉ−・・・・・１番目の粒子直径 （２）式で示す（Ｎｉ　Ｄｉ”　）は、面積基準となっ
ているが、（２）式に相対粒子役（Ｄｉ）を乗すると体
積基準データとすることができる。すなわち、体積基準
データ＝　（ｊｎＩ、　−ｊ！ｎＩｉ　）　ＸＤｉとな
る。

従って、顔料分散液の時間に対する濃度（吸光度）変化
を測定することによって粒度分布を測定することができ
る。」 （２）　　明細書第８頁下から第２行の「測定した。」
の次に「この際、参照試料として、測定試料中の顔料を
除いたものを使用した。」を挿入する。

（３）　　明細書第９頁の第１表の次に「表中の数値は
体積基準ベース（体積チ）÷求め友値を重量−に換算し
た値を示している。」を挿入する。

以上 ３− ２６１−

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 導電性支持体、電荷発生層および電荷移動層を有する積
   層型電子写真感光体において、前記電荷発生層が０．５
   μ以下の顔料粒子を数又は重量で８０−以上含有し、そ
   の粒度分布状態の粒子が有機結着剤樹脂に分散されてい
   ることを特徴とする電子写真感光体。