JPS58175635A - 高延伸多層フイルム及びその製造方法 - Google Patents

高延伸多層フイルム及びその製造方法

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JPS58175635A
JPS58175635A JP57057378A JP5737882A JPS58175635A JP S58175635 A JPS58175635 A JP S58175635A JP 57057378 A JP57057378 A JP 57057378A JP 5737882 A JP5737882 A JP 5737882A JP S58175635 A JPS58175635 A JP S58175635A
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功 吉村
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治 水上
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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  • Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、主として包装材料の用途に供する多層系の高
度延伸フィルムに関するものであり、具体的には特定の
混合組成物を含む層を少なくとも1層、結晶性ポリプロ
ピレン、結晶性ポリブテン−1より選ばれる少なくとも
1種の重合体よりなる層、表面層よりなる少なくとも4
層の層構成よりなる、少なくとも1軸方向に全層を高度
に延伸配向せしめた、耐熱性・収縮性・シール性に優れ
た多層フィルム及びその製造方法に関するものである。
その用途も収縮包装、ストレッチ包装、ストレッチ−シ
ュリンク包装等の他にスキンパック包装。
非収縮包装、軟質深絞り包装その他の用途に使用され得
るものである。以下その用途の1例として詳しく説明を
する。
フィルムによる包装方法には、それぞれフィルムの特性
を生かした各種の包装方法、例えば、袋状にシールする
方法、フィルムをツイストすることによる方法、熱を加
えることによる収縮方法、ツランラツプ(旭ダウ社製品
名)に代表される密着ラップ法、ストレッチラップ法、
スキンパック法等、数多(の方法が用いられ、それぞれ
に独自の包装、特性が要求され、一つの方法ごとに、フ
ィルムの基材、組成形状、特性等を適合させたものを選
び、包装されているのが現状である。
それらの中で収縮方法とは延伸され配向がセットされた
フィルムの熱収縮性を利用し、予め被包装物をゆるく予
備包装例えばシールして、被包装物を囲った後、フィル
ムを熱風、赤外線、熱水、その他、熱媒体により加熱収
縮されて内容物をタイトに密着させる方法である。その
特徴は、包装物の外観が美しく商品価値を高め、内容物
を衛生的に保ちながら視覚及び触覚で品質を確認し得る
こと、異形物でも、複数個の商品でも1包みでタイトに
固定及び包装でき、振動衝撃などに対する保護性能がす
ぐれていること、等である。又、今日スーパーマーケッ
トなどに盛んに用いられているストレッチ包装方法に比
較して、包装スピードを上げること等ができる。又スト
レッチ包装では包装できないような異形物、トレー等の
容器なしの包装もでき得る。又、よりタイトに包装でき
得る等の特徴があるが、フィルムが収縮するまで充分加
熱しなければならない等、又一方これ等の一般従来のシ
ュリンクフィルムはストレッチ包装用には、フィルム自
体の伸び性が少なく、大きな伸びを与えると、破断して
破れてしまう点と、伸びに対ゴる応力が強すぎて簡単に
伸ばす事が出来ない点、又自己粘着性もほとんどない点
等のため、全く向かないタイプのものである、以上が従
来のシュリンクフィルムの欠点及び問題点となっている
上記欠点さえ解決すればストレッチ包装に比し、シュリ
ンク包装は、フィルムの使用面積、フィルムの畜肉厚化
、包装スピード等、よりメリットのある包装方法とする
ことができる。
一方ストレッチ包装においては、伸びやすいフィルムを
引き伸ばした時にフィルムに永久変形、シワを残すこと
なく、被包装物の凹凸の形状や大きさに応するところの
フィツト性に富むこと、引き伸ばしたフィルムを軽く圧
着またはヒートセットすることにより、包装の張りが戻
ることな(簡単にフィルムが固定されること、生鮮食品
用としては適度な気体透過性を有し、被包装物の鮮度の
低下や目減りを防ぐこと、被包装物を衛生的に保ちなが
ら視覚および触覚で品質を確認しうろこと包装物の外観
が美しく、被包装物の商品価値を著しく高めうろこと、
必要に応じて安価な手動包装機から高能率の自動包装機
まで使い分けできること等、又被包装物に熱を全く与え
る事がない等優れた特徴を有する包装方法として、近年
スーパーマーケット等で、青果物、生鮮物、生肉、ソウ
菜類等の包装に盛んに用いられていることは周知の通り
である。しかし、同フィルムの強度が低い為、破れやす
い、底部シール時にフィルムに穴が開きやすい、延伸配
向をかげないようにしてフィルムを伸ばしや1くしであ
るため、フィルムの弾性率が低く、又操作性(機材適性
9手作業性等)を悪化させないために、フィルム厚みを
極端に薄く出来ず、厚みの厚いフィルムを使わざるを得
ない等の欠点及び問題点がある。今まで該可塑化塩化ビ
ニル(可塑剤を30〜33重量%含む)よりなるフィル
ムと同等又はそれ以上に優れた他種のフィルムは、色々
と各メーカーが各種レジンよりなるフィルムでもって挑
戦しているが今まだかつて成功しておらず、公害、衛生
上の問題から、可塑化塩化ビニル以外のフィルムが早急
に望まれているにもかかわらずはるかに品質の劣った、
使いにく(・フィルムをやむなく試用しているにすぎず
、このものは使いにくく、現場でもいやがられていて、
該フィルムをとても代替する程の量にも至っておらず微
々たる量しか使われていないのが現状である。
本発明はその用途を特に限定するものではないが、その
好ましい一用途例としてまず第1に収縮包装について説
明する。
高級収縮包装用フィルムとして現在最も多く使用されて
いるのは、可塑化ポリ塩化ビニル(以後PVCと言う)
の延伸フィルムである。これは比較的低温で高率の熱収
縮を起こし、広い加熱温度範囲で良好な収縮包装ができ
る大きな利点を有するためで、反面ヒートシール性、防
湿性に劣り、可塑剤による衛生上の問題、同経時劣化の
問題、熱線による溶断時、塩素系ガス等□の有毒ガスを
発生し、又使用済みのフィルムを焼却する際の腐食性の
有毒ガス、又包装物を低温で保存する場合、寒冷地で取
扱う場合、耐寒性に劣る為、フィルムが硬くなり、脆く
なり、破れやすくなったりする等に問題を有する。
そこで近年、ポリプロピレン系(以下PPと言う)の収
縮包装用フィルムが注目されてきたが収縮性がPVCフ
ィルムに比して劣るのが欠点である。PP系の延伸フィ
ルムは機械的性質、防湿性、溶断シール性などの点で優
れており収縮包装フィルムとして優れたフィルムである
又PVCに比べて、原料コスト、比重が小さい点に有利
である。しかしPPは軟化温度が高い結晶性高分イであ
り、且つ従来の延伸フィルムより高い加熱収縮温度を有
し、100°C前後の低温では、収縮率が小さい。この
為、収縮包装工程で高温に加熱しなければならず、又加
熱温度の許容範囲が狭く、収縮率の温度依存度が急な為
、包装時の部分的な加熱むらが著しい収縮むらを生じて
1しわ1や”あばた1など実用上好ましくない欠点を生
じやすく、又これを防ぐ為充分加熱することは被包装物
の過加熱、フィルムの失透、溶融による穴開き、性能劣
化、シール部、エヤー抜き穴部の破れ等を発生する等の
大きな欠点になっている。又包装経時後応力がぬけて被
包装物がゆるみやすく、又包装後のフィルムは硬く、も
ろくなる欠点があった。
又、従来のポリエチレン系のフィルムは、今まで分子に
充分な延伸配向を付与することができず、従って、得ら
れたフィルムは熱収縮率特に熱収縮応力が小さく、又収
縮温度が高く、フィルムの強度、光学特性も悪く、包装
後の被包装物の結束力も低く、特殊な用途に厚みをより
厚くして、用いられている。
又ポリエチレン系のフィルムでも高エネルギー線を用い
て、架橋反応を分子に充分生せしめて高温で延伸したフ
ィルムは熱収縮率、熱収縮応力が大きく通常のポリエチ
レンに比して、透明性、光沢などの光学特性、耐熱性等
、諸特性に非常に優れた諸特性を有するが、しかし、高
温度領域で収縮するため劣化しやすく(特に光学特性が
大巾に)しかも温度に対し急激に収縮する等の加熱収縮
特性、高度の架橋のためヒートシールされにくい、引裂
抵抗性に劣り破れやすい等、又電熱線によるカットがで
き難い等のため、包装スピードが劣ってしまう等の欠点
を有ゴる。以上のように収縮包装する場合の重要な特性
の−っとして低温で充分包装できることが望まれ特に生
鮮食品物を包装置る時、等に必要とされる。
以上のように、フィルムの収縮温度(実用的には20%
以上収縮することか必要)が高いか、又はそれが温度に
より急激に変化率が大きく収縮ゴる場合は、特に包装品
の仕上りを良くするためには重合体の融点をはるかに越
える温度で、しかも非常に狭い条件内で包装しなければ
ならず、フィルムの特性の低下の度合いが大きく問題を
有するものであった。
又、一方延伸フィルムの製法には、ポリプロピレンの場
合は一度押出し機、ダイより溶融押出し急冷したチュー
ブ状原反を、150〜160℃の高温に再加熱し、内部
に空気を導入することにより延伸する方法、又低密度ポ
リエチレンの場合は、従来同様に二軸延伸し高度の延伸
配向をセットしようとすることは、加工時、破れてしま
いやすく、技術的に非常に困難なこととされている。
そのために、インフレーション法により例えば180〜
220°Cの温度にて押出されてから適当に空気により
冷却させながら、即膨らまして所定のライズのフィルム
とする方法が一般的である。
この方法はきわめて安価に容易にフィルムを製造し得る
特徴があるが、分子間の流動が起こりやすく、延伸によ
って満足な分子配向をセットすることができない。又、
光学特性も大巾に劣る。従って熱収縮率、熱収縮応力が
小さく、高温側にあり、特殊な用途にフィルム厚みを増
加させてしか用いることができないものである。そのた
めに低密度ポリエチレンを成型した後、適当な条件下で
高エネルギー放射線を照射して部分的に架橋反応を生ぜ
しめてから、融点を越える高温(例えば140°C)に
再加熱し延伸することにより、分1間の流動を防ぎ充分
な分子配向をセットする方法等があるが低温収縮性の度
合は低く、裂けやすいフィルムとなってしまう。
又、最近、これらのフィルムの欠点を改良すべく、いく
つかの試みがなされている。例えば特公昭45−269
9号公報ではエチレン−酢酸ビニル共重合体とアイオノ
マー樹脂との混合組成を用い、例えば100°Cで延伸
ゴることにより、加熱時流動特性を改良して、延伸フィ
ルムを得る方法がある。この方法では、強度も本発明の
フィルムより低いレベル(引張強度4.2 kg/m2
)で、光学特性に劣るものとなる。又収縮後の光学特性
は大きく悪化する傾向にある。又特公昭46−4075
号公報では特定のエチレン−プロピレン共重合体を用い
て延伸する方法等があるが、pvc系フィルムに比して
、光学特性、加熱収縮特性、強度等、又加工性ともまだ
充分ではない。
又、新しい包装用フィルムとして、各種多様の複合の多
層系フィルムが知られている。
最近は、要求特性の高度化により、ますます複合化の方
向にある。例えば、無延伸に近いフィルム又は延伸した
フィルムに他樹脂を溶融ラミネートしたもの等がある。
例えば、無延伸のキャスト法によるポリプロピレン(C
0PPと言われている)又は延伸したポリプロピレン(
0,PP)に他樹脂を溶融ラミネートしてヒートシール
性を改良したフィルム又は塩化ビニリデン系ラテックス
をコーティングして、バリヤー性能を付与したフィルム
(Kコートフィルムと言われている)等、用途ごとに多
種多様なフィルム及び組合せが選ばれている。
又、一方、多種類の樹脂を各々別々の押出機で溶融して
、多層ダイを用いて、その内部で合流、融合して押出し
冷却してフィルム及びシートにする共押出フィルムが一
般に知られている。
しかし、いずれも多層を構成する各層とも、高度に延伸
されたフィルムを得るには、各樹脂ごとに最適の押出条
件、延伸条件等が異なり、従来の技術では製造時に偏肉
、タテすじ、パンク、破れ、各層の剥離、界面荒れによ
る白化などの不良現象が発生し、又、目的の特性のフィ
ルムとは異なってしまい、これらの欠点解決は今迄非常
に困難なこととされている。又本発明者等はこれら欠点
を解決するために特願53−154966、特願54−
25642、特願54−152883等を発明したが、
本発明はこれらの発明の更に不足する性質を充分に満し
、その用途も拡大し、更に優れた発明に到達したもので
あり、後述の比較例と比較すればこの事はより一層明確
化する。
次に本発明の第2の用途例としてストレッチ包装につい
て説明する。
従来、これに用いられる包装用フィルムには、可塑剤を
多量に、たとえば30重量%以上も含む軟質塩化ビニル
樹脂(以下PVOと略記する)を素材としたフィルムの
みが商業的に使用されているが、これらのものは大量の
可塑剤を混入しなければ加工も難しく、また柔軟な性質
を持たすこともできず、この種の用途には向かない。こ
のように大量の可塑剤、たとえば、ジオクチルフタレー
ト等を用いているため、水蒸気の透過量が多くなり、被
包装物が変質しやすい等、また可塑剤が被包装物に移行
し汚染しやすい等、包装作業時フィルムを溶断すると可
塑剤のガス及び腐食性の塩素系ガスを発生し、衛生士好
ましくないこと、また使用済みのフィルムを焼却する際
に有毒ガスを発生すること、包装物を低温で保存する場
合、耐寒性に劣るためフィルムが硬くなり、柔軟でなく
なり、脆くなり、破れやすくなったりする等に問題を有
している。
ところが、単に汎用性のあるポリオレフィンのうち、高
密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、ポリプロピレ
ン系重合体によるフィルムは、前記これらの欠点に関し
て優れた性質を有しているが、本発明の目的とする用途
に必要な他の重要な性質を備えておらず、包装用フィル
ムとして下記の特徴の全てを満足しうる実用的なストレ
ッチ包装用フィルムとするととは、これまで不可能なこ
とであった。即ち、ストレッチ包装に用いうるフィルム
は、以下の性質を全部同時に満たしていなければならな
い。         ゛・□イ、フィルムーフィルム
間の粘着性に優れていること 口、適度の(優れた)変形回復性と適度の弾性伸びを有
し、機械的強度に強いこと ハ、適度の滑性な有すること 二、透明性、光沢等の光学特性に優れていること ホ、適度のガス透過率を有すること へ0表面に水滴をためない、防曇性に優れていること ト、包装作業性に優れていること チ、シール時の耐熱性を有していることたとえば、ポリ
プロピレンの無延伸のフィルムは、まずストレッチ包装
する時に引き延ばすと、ある部分だけが伸び、極端な厚
みむらが発生するネッキングと呼ばれる現象がおこり、
荷重を除いても、その部分を引き延ばされたままになっ
ているため、包装物の外観を著しく損じ、包装の目的を
達しえない。また同延伸フィルムは硬く、強く、伸びも
少なく、引と延ばすのに非常に大きな力を必要とし、被
包装物を破壊してしまう。また粘着性も全くなく、伸び
粘着性を持たすために、ポリブテンのごとき可塑剤を混
合して用いても、5重量%以上も用いなければ粘着性は
付与されず、またそのようにすると、ポリオレフィンは
塩化ビニルのように可塑剤を保持する能力がないため、
はとんどが表面にブリードアウトし、ベトベトになり実
用に適しないものとなる。
高密度ポリエチレンフィルムも同様に硬く簡単に伸ばす
ことが出来ず、同様な結果となり、実に不透明で光沢が
な(、問題にならない。
高圧法の低密度ポリエチレンのフィルムは、かなり上記
のものに比ベソフトになるが、無延伸のものはやはりネ
ッキングが起り、変形回復性も少なく、強度も弱く、透
明性もさほど好ましくなく、粘着性もなく、本発明の目
的には使用できない。
また電イ線などを用いて架橋結合をもたせ、延伸しやす
くして通常の方法で延伸したものは、ポリプロピレンの
場合と同じ欠点を有するようになり、やはり本発明の目
的であるストレッチ包装用基材として使用でき難い性質
のものである。
またもし、スチレン−ブタジェンラテックスおよびその
他ゴム基材からなるほぼ完全な変形回復性を有する弾性
エラストマーからなるものでは、ネッキングのような現
象はないが、光学特性および食品衛生上の問題な有する
他に、伸長の強度がほぼ完全に伸度に比例し、変形回復
レスポンスが瞬時に行なわれるため、フィルム端部を被
包装物又はトレイ下部にセットする前にフィルムが戻っ
てしまう等の問題を有し、本発明の用途の−っとばなり
難い性質のものである。
又これらポリオレフィン系のフィルムの中で結晶性1.
2−ポリブタジェン系、エチレン−酢酸ビニル共重合体
(BVA)を主体として、これに防暑剤、粘着剤等を添
加し通常一般の方法(T−die法、空冷インフレーシ
ョン法等)によりフィルム化したフィルム等が試販され
ているが欠点が多くいまだ本格的販売に達せず、従来の
フィルムの代替可能なレベルまで達していない。
それらのフィルムは、包装時の伸びやすさとシール部の
耐熱性及びシールしやすさ更にフィルム強度による包装
時の破れ防止等の互いに相反する性質を全部同時にクリ
アーすることが出来す、イ均された中途半端な性質とな
ってしまうためである0例えばEVA系のフィルムで言
えば伸びやすくするためEVAの酢酸ビニル(vAc)
含量ヲアップしてゆく、そうけると逆にシール時底部(
トレーでの)が熱により溶融し、破れやすくなる傾向に
あり、そのためそれを防ぐにはフィルム厚みを例えば1
6μから20μ又22μ、24μとアップしなければな
らなくなる、そうすると、又伸びにく(なる、ゴム状弾
性成分によりフィルム同志がシールする前に粘着しにく
くなる、又フィルムが弱くなり破れや1くなる等の欠点
も、同時に増大することとなる。又コスト上不利となる
等の問題点を有−するようになる。
又他種のポリマーを特に低密度ポリエチレン(特にリニ
アータイプのもの)、ポリプロピレン。
ゴム類等を混合してゆくと透明性、光沢等の重要な特性
が低下する傾向にある点に・更に問題を有する様にもな
る。
本発明者等はこれらのフィルム及び製法の欠点を更に改
良すべく研究を進めたところ、加熱収縮特性、特に低温
での加熱収縮率、加熱収縮応力、及び加熱収縮特性の温
度依存度の広さ、光学特性、フィルムのシール性、伸び
特性、強度等を同時に大巾に改良した可塑化PVOフィ
ルムに劣らない優れたフィルム及び、それ等の安価で加
工性の優れた特定の製造方法を見いだした。
づなわち、本発明者等は特定の層を配置し、特定の加工
条件下で処理をした複合フィルムとすることにより、前
述の各種フィルムの欠陥を同時にクリアーした今までに
ない各種の包装方法に最も適した、新規なフィルム及び
それの製法の発明に達したものである。つまり本発明は
複合フィルムで、特定混合組成・成分を含む層を設は更
に他の特定の層を組合わせることにより、更に加えるに
特定の条件下で冷間延伸する事により、今迄にない高度
な延伸配向とその他、優れた性質を、該混合組成・成分
と他種レジンによる層との相乗効果により発揮させ得る
点に特徴がある。
該混合組成・成分、又はそれ以外の他種樹脂単体の延伸
条件を越えた、つまりそれら単独では達成する事の出来
ない条件下で、例えばより低温の条件下で非常に安定に
、特に高度の延伸配向が各層に均一に付与され、伸び、
強度、透明性、その他諸特性に特に優れたフィルムが得
られるものであり、本発明のフィルムは、各種包装用フ
ィルムとして、特に限定はしないが、その1つに収縮性
フィルムとしても、良好な性質を有する、特に光学特性
、強度、ヒートシール特性、伸び、応力緩和特性に優れ
た、低温収縮特性、収縮応答性(スピード)等に優れた
フィルムとjる事が出来る。
他の1つにストレッチ−シュリンク包装用、ストレッチ
包装用等に向くフィルムでもある。
更に詳しくは、 (4)が低密度ポリエチレン又はビニルエステル単量体
、脂肪族不飽和モノカルボン酸、該モノカルボン酸アル
キルエステルより選ばれる単量体とエチレンとの共重合
体、又はこれらの誘導体から選ばれる少なくとも1種の
共重合体(I3)がVj ca を軟化点60°C以下
の軟質エラストマ(C)が結晶性ポリプロピレン、結晶
性ポリブテン−1のいずれか又はこれらの混合重合体で
あり、 (A) +CB) +(0) 、 (A)十■)、又は
(B) +(0)より選ばれる特定の混合組成物を主体
として含むベース層を、該(C)より選ばれる重合体よ
りなる層(H層)に少なくとも1層隣接して、更に該(
4)、 (B)又は結晶性1.2−ポリブタジェン等か
ら選ばれる少なくとも1種の重合体を表層(8層)とし
て配置し、少なくとも4層よりなる耐熱性・収縮性・シ
ール性に優れた高強度、高延伸多層フィルム及びこれの
製造方法に関するものである。
本発明における特定混合組成・成分よりなるベース層と
は具体的には低密度ポリエチレン又はエチレンと共重合
可能なビニル・エステル単量体、脂肪族不飽和モノカル
ボン酸、該モノカルボン様アルキルエステルより選ばれ
る単量体とエチレンとの共重合体又はこれらの誘導体等
より選ばれる少なくとも1種の重合体、好ましくはエチ
レンー酢酸ビニル共重合体(A)と、特定のエチレン・
αオレフイン共重合体エラストマー(B)と、結晶性ポ
リプロピレン、結晶性ポリブテン−1のいずれか又はこ
れらの混合重合体(0)との組成のうち、(B)を必須
成分とする混合組成よりなり、具体的には(A)とω)
、(B)と(c)又は(A)と(B)と(C)の混合組
成よりなり、又更にこれら組成にエネルギー線処理され
た、沸騰キシレン不溶ゲル0〜50重量%でメルトイン
デックス10以下である組成物を主体としたものをも含
まれる。従来、結晶性ポリプロピレン(以下IPPと略
記する)の各種の特性、特に、熱安定性、低温時の強度
、耐衝撃性等を改善するためにIPPを主体とし、これ
にエチレン−プロピレン共重合体ゴム(以下EPRと略
記する)を一部混合する方法;特公昭35−7088、
特公昭36−15042、特開昭52−78977等が
提案されている。しかし、これらの方法ではIPPとE
PRの相溶性は必ずしも良好と言えず薄いフィルム状に
加工した場合表面が荒れて光学特性が大きく悪化し、強
度も不充分なものであった。又、これらを少しでも改善
するために非晶質のアタクティックポリプロピレン類を
更に混合する方法;特開昭49−112946、特開昭
48−96638等が提案されている。これらはいずれ
もIFFを主体として改良をすすめたものであり、薄い
フィルム状とした時にはまだ混線分散性、強度、耐熱性
、シール性等その他に問題を有するものであった。
本発明に用いる特定混合組成・成分はヒートシール性、
各強度特性、柔軟性、透明性、フィルムの腰強度(弾性
率)、耐熱性、耐寒性、他層との接着性等を相乗的に改
良せしめ、比較的軟質から硬質まで自由に調整出来るも
のであるのみならず、本発明におけるフィルムの加工時
に、本発明の特定の条件下では、単体層としては全く延
伸の不可能である他層を形成する所の他樹脂層の冷間延
伸をも可能ならしめ、相乗的に加工性を飛躍的に向上す
る効果を発揮し、得られたフィルムも特に優れたものが
得られるものである。
ここに組成(A)は硬質、軟質の中間程度の比較的、低
結晶性(X線法により20〜65%の結晶性)の重合体
が好ましく、低密度ポリエチレン(好ましくはリニアー
・低密度ポリエチレン)、又はビニルエステル単量体、
脂肪族不飽和モノカルボン酸、該モノカルボン酸・アル
キルエステル誘導体から選ばれる単量体とエチレンとの
共重合体の群から選ばれる少なくとも1種の重合体であ
り、これらには好ましくはエチレン−酢酸ビニル共重合
体(EVA)、エチレン−アクリル酸エチル共重合体(
EEA)、エチレン−メタアクリル酸メチルエステル共
重合体(EMMA)、エチレン−アクリル酸共重合体(
ExA)、エチレン−メタアクリル酸共重合体(HMA
)、又はこれらの少なくとも一部がケン化されたカルボ
キシ基を有する重合体の少なくとも一部分がアイオノマ
ー化された重合体(アイオノマー樹脂)よりなり、これ
ら共重合体のエチレン以外の単量体の量は好ましくは2
〜12モル%で、より好ましくは3〜10モル%である
。この量が2モル%以上の場合はシール性、柔軟性、透
明性、各強度特性等に優れてくる。
又12モル%以上では押出し加工性、他成分との混合性
、耐熱性等に劣って来たり、又表層として外層となった
場合1面同志がブロッキングして取扱いに問題を有する
傾向となる場合がある。又これらの原料としてそのまま
用いる場合の樹脂のメルトインデックスは通常02〜1
0で、好ましくは0.3〜5である。0.2以下では原
料の混合性、押出し性に問題を有し、又それ以上では基
材としての強度が不足する場合があり、例えば、延伸時
バブルが破れやすくなる等の悪い現象があり好ましくな
い。以上のうち混合組成層(ペース層)として用いるの
に最も好ましいのは’EVAでありその酢酸ビニル基含
量は好ましくは3〜8モル%、更に好ましくは3〜7モ
ル%である。又リニアー・低密度ポリエチレン(LLD
PE )とは、中、低圧、又は場合によっては高圧法で
も得られた線状低密度ポリエチレンのことで、特にαオ
レフィンとしてプロピレン、ブテン、ペンテン、ヘキセ
ン、ヘプテン、オクテン、4−メチル−1−ペンテン等
の炭素数C8〜OIQのαオレフイン類から選ばれる少
なくとも1種のオレフィンを7モル%以下、好ましくは
1〜5モル%程度共重合したものであって、好ましくは
メルトインデックス0.2〜10、密度0.910〜0
.935 ’i/cm3のものである。又DSO法(1
0°C/分のスキャン・スピードで測定)での結晶融解
温度(mp )は110°C以上125°Cまでのもの
を言い、通常の高圧法による分岐した低密度ポリエチレ
ンの密度0.915〜09279/cm3のもので結晶
融解温度が100〜108°Cのものと区別されるもの
である。
次に組成(、B)のVj ca を軟化点が60°C以
下の軟質エラストマーとはエチレン−αオレフイン共重
合体ニジストマー、″   −ブ チルゴム系エラストマー、スチレン−ブタジェン系エラ
ストマー(特に熱可塑性ブロック共重合体)等であり、
好ましくはエチレンとαオレフィンとの共重合体よりな
る熱可塑性エラストマーで、エチレンと炭素数が3〜1
2のαオレフィンから選ばれる1種又はそれ以上のαオ
レフイ・ンとの軟質の共重合体のことを言い、又場合に
よっては更に少量の、ポリエン構造を有する炭化水素例
えばジシクロペンタジェン、1.4−へキサジエン、エ
チリデン−ノルボルネン等又その他を更に共重合させて
も良い。αオレフィンとしてはプロピレン、ブテン−1
、ヘキセン−1、ヘプテン−1,4メチル−1−ペンテ
ン、オクテン−1などであり、好まl〜くはプロピレン
、ブテン−1である。共重合体のエチレンの含量は20
〜95モル%、好ましくは40〜93モル%、より好ま
しくは65〜90モル%の範囲である。更に好ましくは
75〜85モル%である。
これら共重合体の性質は密度0.91 Li17cm3
以下で、混合組成ベース層として用いる場合は好ましく
はVjcat軟化点[ASTM D1525 (共電1
 kgの値)〕が660°C以下より好ましくは50°
C以下であり、一般にゴム状の領域で実質的に非晶質の
ものから結晶化度X線法30%程度以下の低度の部分結
晶性のものも含むものとする。好ましいのは、エチレン
とプロピレン又はブテン−1の共重合体で、又はこれら
に少量のジエン構造を有する化合物を共重合体として含
む場合で、例えばバナジウム化合物と有機アルミニウム
化合物系の触媒で重合したランダム共重合体でメルトイ
ンデックスが01〜10、好ましくは、02〜6の熱可
塑性エラストマーであり、これらは通常の取扱いが一般
の非加硫ゴムのようにその形状がブロック状でなくしか
もコールド・フローを起こさない、ベレット状で供給さ
れ、単体でもフィルム状に押出し加工出来得る程度の充
分な熱可塑性を有するものが好ましい。
次に重合体(0)は比較的硬質で比較的結晶化度の高い
成分よりなる、結晶性ポリプロピレン、高分子量結晶性
ポリブテン−1(以後イれぞれ、IPP、PB−1と略
する)である、これらは好ましくはVicat軟化点】
00°C以上の比較的硬質の重合体よりなる。重合体(
C)の一つであるIPPは通常市販されている様な、ア
イソタフティシティの高い結晶性ポリプロピレンを言℃
・、プロピレンの単独重合体、又はプロピレンと7モル
%以下のエチレン、ブテン−1等又はその他のαオレフ
ィンとの共重合体を含むものが好ましい。又はそれぞれ
任意に混合してもよい。
メルトフローインデックス〔以後(MF I )と略す
る〕は0]〜30、好ましくは05〜2oであり、より
好ましくは07〜15である。メルトフローインデック
スが上記以下では加工時における混合性及び光学特性等
に問題を有する様になり、」二記以上では多量に用いる
場合押出安定性及びシール部の安定性に問題を有するよ
うになる。
又、ポリブテン−1はブテン−1含量93モル%以上の
結晶性で他のモノマーとの共重合体をも含む高分イ量の
ものとし、液状及びワックス状の低分イ量のものとは異
なり、上記と同様な理由でメルトインデックス0.2〜
10のものが好ましい。
父上記の内、IFFとFB−1との混合物も好ましく用
いられる。父上記の他に適度の相溶、分散性があり本発
明の目的にあう硬質のポリマーがあればこれも使い得る
本発明のフィルムの特定混合組成・成分よりなるベース
層は上記の各成分よりなり、その組合せ及び混合量は■
:cA)と(E)、■:ω)と(O又は■:(A)とω
)と(C)の混合組成より実質的になりこれらの量の範
囲はその重量比にて好ましくは ■005≦B/(A十B)≦090、 ■030≦B/(B+C)≦0.90又は■0.05≦
B/(A十B)≦0,90で月つ005≦C/(A十B
)≦20である、又より好ましくは ■0,07≦E/(A+B)≦0.70、又は■040
≦B / (B + C)≦087、又は■007≦B
/(A+B)≦070で目つ0.07≦C/(A十B 
)≦1.0である、又更に好ましくは ■010≦B / (A + B )≦0650、又は
■0.50≦B/(B十〇 )≦0.85 、又は■0
.10≦E/(A+B)≦050で且つ010≦C/C
A+B)≦10である。
ここで軟質成分(B)の混合量が少ない場合は、■、■
、■の場合とも混合物としての、相乗効果を発揮し難く
なり、諸特性が低下する。例えば、フィルムの強度、光
学特性、低温特性、柔軟性、シール性、延伸性等に劣っ
てしまう。又多すぎてもフィルムが軟質化しすぎ、耐熱
性、シール特性、光学特性が低下する傾向にある。また
、上に(]3)成分の使用量の範囲を段階を追って式で
示したが次第に狭い範囲に絞り込んでゆくと、■■■の
場合とも混合物としての相乗効果が大きくなり、諸特性
が向上してくる。例えば、フィルムの強度、光学特性、
低温特性、柔軟性、シール性、延伸性等が段階を追って
向上する。
以上の各混合組成組合せの内、特に好ましい組合せは、
■の(A)とCB)と(0)であり、この場合について
記述すると組成(C)は、混合組成の引張、衝撃強度、
耐熱性、押出成型性、弾性率、ヒートシール範囲を他の
成分と相乗的に改良し、特に耐熱性、押出成型性、弾性
率、ヒートシール範囲等における効果が太きい。その効
果は混合量が少ない場合は、例えばフィルムの加工性、
又、ヒートシール範囲1強度に改良の効果が少なくなる
。又、耐熱性も期待値が低下する。多すぎると、押出成
型憾透明性、柔軟性、衝撃強度等に劣って来る等のため
好ましくは、上記の範囲である。ここで、成分(4)は
、前述の中、好ましくは特定のエチレン系共重合体より
なり、前述の3成分(3)、ω)、(C)の混合体の中
で主体となる事が好ましい場合がある。
3成分の白成分(4)と成分(0)のみの混合は、通常
混合性、相溶性があまり良くなく、前述の相乗効果も期
待し難いが成分(13)を、加えると、それらの欠点を
著しく改善するものである。
これらの理由は、成分(4)に含まれるエチレンと極性
官能基に関係する構造からくる特性と他成分の微妙な相
互作用、又、混合体の結晶構造、及び混合体の分散状態
、処理による効果等、複雑な相乗作用によるものと思わ
れる。
例えば、成分(A)が主体の場合、上記各成分を、ペレ
ット状で、トライブレンドし、混練能力の優れた押出機
により、熔融混練押出しを行なってフィルム原反とした
時、成分■に分散している成分(C)の内部か、その周
囲近辺に、成分(13)が複雑に分散又は反応し、相互
作用をしている状態等が考えられる。
これらは、成型条件により、フィルム状成型物に加工し
て、流動配向を与えた場合その形状が異なってくる。
例えば、比較的高温230〜260°Cで上記混合物を
小さなスリット、例えば1.5朋を有するフィルム、シ
ート等用のダイから押出し、そのまま、又は一定のドロ
ー比をかけて押出し、急冷してフィルムに加工した場合
は、硬質成分(0の種類、量にもよるが、例えば30重
量%のPPを混合して行なった場合には、成分(0)、
PPのある部分は主成分(A)の中で流れる方向に、そ
の分散粒7を繊維状に配向させた。あたかもガラス繊維
で強化した如き構造にもなり、非常に強度等緒特性の改
善された性質も発揮される場合があると思われる。又、
該処理後加工を加えると更に特徴が発揮される場合があ
るが必ずしも必須とは限らない。
又(B) +((nの場合、特に好ましく使用される(
B)熱可塑性エラストマーはエチレン含量65ないし9
5モル%、好ましくは75ないし90モル%の非品性又
は部分低結晶性のプロピレン、ブテンー1とのランダム
共重合体でありペレット状で供給されるものである。又
ベース層は上記混合重合体が少なくとも50重量%、好
ましくは80重量%以上になるよう、緒特性を害しない
範囲にて他樹脂を使用した層として用いても良い。
又本発明の特殊多層フィルムに用いる特定の混合組成・
成分は他の樹脂と多層に押出して原反とした後に、高エ
ネルギー線、例えば電子線(β線)、γ線、U、 V、
線処理等により活性化処理し架橋反応を起こせしめ改質
しても良くその場合、その「後処理」の程度は沸騰キシ
レン不溶ゲル0〜50重量%でメルトインデックス1.
0以下であり、好ましくは同ゲル01〜40重量%で、
メルトインデックス05以下、 より好ましくは同ゲル05〜30重量%で、メルトイン
デックス01以下、 更に好ましくは同ゲル1〜25重量%で、メルトインデ
ックス0.1以下、 又更に好ましくは同ゲル1〜20重量%で、メルトイン
デックス01以下である。
不溶ゲルが上記の量よりも多いと成型品の伸び、強度の
低下、劣化、が起こり特にフィルムとした場合のヒート
シール特性の悪化、例えばシールされなくなる、熱線に
より切断出来なくなる、破れやすくなる等の問題を有す
るようになり、上記の程度が好ましい。また、不溶ゲル
の量を段階を追って示したが、上記量の範囲が狭まって
いくにつれてシール性、耐熱性、延伸加工性等の特性の
バランスがよくなる。
次に本発明の他の層として該(C)よりなるH層として
は、前述の、結晶性ポリプロピレン(IPP)、結晶性
ポリブテン−1(PB−1)より選ばれる即独又は混合
重合体であり、好ましくは後者の混合重合体である。父
上記の他に、IPPよりビカット軟化点の低い他の重合
体を50重量%以下、好ましくは40重量%以下、より
好ましくは30重量%以下含む場合でも良い。その場合
H層は他層より耐熱性のある組成とした構成にすれば都
合が良い。耐熱性とは、樹脂自体及び混合組成物として
有している性質及び後述の用途にて測定時に、他層との
相乗効果として表わされる値である。
次に本発明の他の層として、該組成(A)、(B)他か
ら選ばれる少なくとも1種の重合体を配した表層(8層
)は、好ましくは前述リニアー−低密度ポリエチレン(
LT、DPE ) 、又はエチレン−酢酸ビニル共重合
体(EVA)、エチレン−アクリル酸共重合体(FAA
)、エチレン−アクリル酸エステル共重合体(EEA)
、又はエチレン−アクリル酸エステル及びエチレン−メ
タアクリル酸エステルの少な(とも1部分以上ケン化し
たものの少なくとも1部をイオン架橋した樹脂(Io)
、エチレン−αオレフィン共重合体(好ましくはエチレ
ン−ブテン−1ランダム熱可塑性エラストマー)結晶性
1.2−ポリブタジェン等より選ばれる。
LLDPEの場合その好ましい範囲はメルトインデック
ス02〜10、密度0.910〜0.936 !Ill
/cm3であって、より好ましい範囲はメルトインデッ
クス:02〜8、密度: 0.910〜0.925g/
cm3である。更により好ましくはメルトインデックス
が0.2〜6である。メルトインデックスの下限はフィ
ルムへの押出性に限界がある為であり、上限は表層とし
て利用した場合の前述主体(ペース)層(ABC混合組
成物よりなる)の冷間延伸性に不安定性をもたらし、又
、フィルムとした場合の、シール部のシール強度の不足
、フィルム強度の不足等をもたらす為である。又密度の
下限は樹脂の製法上より、又上限は、上述のメルトイン
デックスの上限の場合と同じように延伸性の不安定性、
及び冷間延伸されたフィルムの光学特性、特に収縮後の
光学特性の悪化等がひどくなる(例えばHa z e値
、光沢度など)等の傾向になる為である。上記の範囲内
においては上述の加工性、緒特性の悪化も又他層特にベ
ース層の緒特性を阻害する事もなく、かえって他の層と
の相乗的効果で、これらの諸ファクターが逆に著しく改
善される事が明らかとなった。特に特性では諸強度特性
、シール特性、高温耐油性特性に改善が著しい。又DS
C法(昇温スピード10℃/分)で測定した結晶融解温
度(mp)のピーク値が110〜125℃のものが好ま
しい。又コモノマーの相手としてオクテン1.又は4メ
チル−1−ペンテン、ヘキセン−1等を選んだものが好
ましい。又主体をなすリニアー・低密度ポリエチレンは
上述の緒特性を大きく阻害しない程度に他の重合体を混
合して用いてもかまわず、その限度は混合する他成分が
50重量%以丁、好ましくは40重量%以下、より好ま
しくは30重量%以下である。
次にエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA )の場合
酢酸ビニル基金M:3〜10モル%、好ましくは3〜7
5モル%、より好ましくは35〜6モル%であり、メル
トインデックスは好ましくは02〜5、更に好ましくは
05〜3、更に好ましくは0.5〜20である。他の該
脂肪族不飽和モノマー系共重合体の場合もこれに準する
。又該エチレン−αオレフィン共重合体の場合好ましく
はエチレン−ブテン−1ランダム熱可塑性共重合体エラ
ストマーである。その場合MIは1〜25である。又該
結晶性1,2−ボリブ多゛ジエン重合体の場合は熱可塑
性で結晶化度が210〜35%で、メルトフローインデ
ックス(150℃):1〜10のものである。
以上の内、好ましいのはEVA、LLDPEであり、又
他種のレジンを、木屑の目的であるシール特性、光学特
性(特にHaze値光沢の改良)、特に収縮後の光学特
性悪化防止に他層との相乗効果によりその力を発揮する
特徴等を損なわない範囲で混合して用いても良いその程
度は50重量%以丁、好ましくは40重量%以下、より
好ましくは30重N%以下である。
又木屑にはスリップ剤としてエルカ酸アミド、オレイン
酸アミド、ステアリン酸アミドその他の適当な添加剤を
単独又は複合して用いる事が好ましく、その範囲は0.
1〜0.7重量%、より好ましくは02〜0.5重M%
である。又他に単独で又は加えて防曇剤として、脂肪酸
の多価アルコール・エステル類、ホリオキシ・エチレン
アルキルフェニルエーテル類の非イオン系界面活性剤を
用いる事が好ましく、それ扉にはオレイン酸・ジグリセ
リンモノグリセライド、ソルビタンモノラウレート、ホ
リオキシ・エチレンノニル・フェニルエーテル、その他
がある。その使用量は一般に0.3〜5重量%である。
又他に可塑剤として少量のミネラル・オイルを添加して
も良い、その好ましい範囲は05〜5重量%程度である
。又更に必要により粘着性付与剤としてロジン類、石油
樹脂・テルペン樹脂類を上記に添加しても良い、その好
ましい範囲は05〜7重量%、より好ましくは1〜5重
量%である。
これ等の各々添加剤はそれぞれ単独又は混合して、随時
目的Gこ合わせて使用すれば良いが、その合計の使用量
はほぼ03〜10重量%であり、好ましくは03〜5重
量%である。
又上記の添加剤類はその効果を更に発揮するために、前
述のベース層にも添加しても良く、その場合各添加剤は
、8層を通して表面へブリード・アウトして8層のみに
添加した場合に比しその効果を増加せしめ、更にブリー
ド・スピードをベース層により調整する事が出来、効果
の持続性を保持出来る相乗効果をも発揮する効果がある
。又単層フィルムに用いる場合に比較して、その理由は
判らないが表面の汚染現象が特に少ないのは予期しない
効果の1つである。
各層の厚み構成として、ベース層の、全層厚みの内での
比率は好ましくは20〜80%、より好ましくは30〜
70%、更に好ましくは40〜70%であり、上記範囲
の下限は、ベース層の冷間延伸力で他層それ自体単独で
冷間延伸を達成する事の出来ない樹脂層にも同延伸を達
成させ本発明の相乗効果を発揮させるために必要な比率
であり、又ベース層の組成が付与せしめる前述の諸特徴
を発揮するために必要な厚みでもある、その比は各層構
成、フィルムの目的により最適に決定すれば良い。例え
ば他層に冷間延伸を付与せしめ難い組成層がある場合は
ベース層の下限は比較的高く1逆(こ付与せしめやすい
組成層がある場合は言うまでもなく1加工上のみを考え
ると低いレベルで良い、但し現実にはベース層の加工性
(つまり冷間延伸力)以外の、組成物よりなる層として
の特徴を生かすためには、両者のバランス上で決定すれ
ば良い。上記範囲の上限は利用する他層の効果により決
定されるべき比率でありその目的により、随時決定すれ
ば良い。
又次の層としての該組成(C)よりなるH層は、他層よ
り弾性率が高く、且つVicat軟化点、又は結晶融点
で表わされる耐熱性と、本冷間延伸法の中でベース層に
上乗せせしめて始めて発揮される、低温収縮特性との相
反する性質を同時に保有するものであり、更にフイ(レ
ムの腰強さ、寸法安定性等も本発明者等の前述の特願に
比し格段に改良されているものである。本発明の方法以
外の高温延伸法、又は通常の低倍率延伸法、未延伸法で
の層として存在する場合は本発明の目的が達成され得な
いのは言うまでもない事である。よって全層に対する厚
み比率は好ましくは5〜60%、より好ましくは10〜
50%、更に好ましくは20〜40%である。下限は不
要としての前述の相乗効果を発揮せしめるため、又上限
は他層としてのベース層、スキン層としての効果を相乗
せしめる為と加工性によるものであり、目的に応じた層
構成を決定する時に上記レベルであれば都合が良い。
又次の層構成をなす、表層(S層)としては、その全層
に対する厚み比率は好ましくは5〜40%で、より好ま
しくは10〜40%\更に好ましくは15〜30%であ
る。又合計厚みは好ましくは0.5〜25μ、より好ま
しくは1〜20μである。上記の下限は前述のS層とし
ての効果を各層と相乗的に発揮するために必要な最低厚
みで、上限は加工性及び他層の特徴を生かすために必要
な範囲である。
上記各組成による層構成の例としてベース層をSBC層
、組成(qよりなる層を1−1層表層をS層として表わ
すと 4層の場合 S/S B C/H/S 。
5層の場合 S/SBC/H/SBC/S  、   S/H/SB
C/H/S  。
6層以上の場合 S/SBC/H/SBC/H/S、S/SBC/H/S
BC/H/S B C/S 、 S/H/S B C/
H/S B C/H/S 、・・・等の組合せがある。
なお、上記において・・/SBC/・・は混合樹脂層が
1層の場合だけでなく、例えば、・・・/(SBC)、
 /(SBC)2/・・・で示されるように互いに異な
る組成の混合樹脂層が2層以上積層された場合も含まれ
る。
父上記の他に、他の異なった種類の樹脂よりなる層を加
えても良く、上記に限定されないものとする。
本発明のフィルムの全体厚みは通常5〜150μ、好ま
しくは5〜80μ、より好ましくは6〜60μであり、
特に極薄の領域5〜20μ、好ましくは6〜15μ、よ
り好ましくは6〜11μに優れた格段の特徴を発揮する
。しかしこの範囲の厚みに限定されるものではない。下
限はそれ自体特に高強度のため加工出来得るのと、他フ
ィルムより高強度のためそれ自体でも充分対抗出来得る
範囲であり、それ以下では製造上、取扱い上問題を有す
る様になる。又上限は製造上又は他フィルムのもつと肉
厚の厚いフィルムに比してもうすでに充分な特性を発揮
するためである。
本発明のフィルムは冷間延伸の仕方により、2軸延伸の
フィルム、タテ、ヨコのいずれかの1軸延伸のフィルム
、又は2軸延伸のフィルムを再延伸によりタテ、ヨコの
いずれかの方向に配向を移動せしめたもの、又は熱処理
を行なったもの等、他の樹脂層とはり合わせたもの等を
含むものであり、好ましくは、当初まず2軸延伸を行な
うものである。これ等は他層のフィルムに比しても本フ
ィルムが、その後処理のしやすさから見ても優れている
本発明のフィルムは、その光学特性〔ヘイズ値(AST
M−D1003−52))が3.0%以下で好ましくは
2.0%である。例えば、実施例1のRunA1では0
.5%の非常に優れた値を有する。この事はその製法よ
り特徴づけられる値であり、本発明の組成の急冷した性
質を全く損うことなく、加工出来、つまり、主体となる
組成物の融点以下、更に好ましくは軟化点以下の領域で
も低温でバブル状に安定に延伸することができるため特
に透明になるものである。又、収縮フィルムとした場合
の収縮後のヘイズは、例えば20〜40%収縮させても
特に悪化しないが、他のフィルムは大巾に悪化するもの
が多い(例えば、PPでは20%収縮後の値は28%が
6.5%に、架橋PRフィルムは2.5%が88%に)
。この値は20%収縮率で好ましくは40%以下であり
、より好ましくは3.0%以下である。又40%収縮後
の値は10%以下、好ましくは5%以下である。但し上
記の範囲はフィルム厚み15μ及びそれ以下の標準ベー
スでの範囲であり、特に厚みの厚い場合、表面をエンボ
スした場合、又は印刷又は着色した場合にはこの限りで
なくあ(までもベースフィルム換算としてである。又更
にこの測定は表面にブリード・アウトした添加剤の影響
により値がばらつくのを防ぐため、水又はグリセリン中
で収縮させ水洗乾燥直後測定した、フィルム表面の固有
値をもとめたものとする。本発明のフィルムはこの値が
上述のごとく、他方法、他種のフィルムより優れる点に
特徴があるものであり、収縮フィルム的用途に使用する
場合に特に必要な特性である。
次に本発明の低温収縮性とは、フィルムを各温度条件で
処理した時の加熱収縮率で表わされる値の内、80°C
で収縮する収縮率で低温収縮性を表わす。(但し2軸延
伸の場合タテとヨコの平均収縮率で表わされる。1軸延
伸の場合はいずれか延伸を主として付与せしめた方向で
表わす。)この値が高い程、低温収縮特性を有する事を
意味する。
又、通常収縮フィルムとして必要な収縮率は包装方法に
よっても異なるが全体で収縮した量で20%以上、好ま
しくは30%以上、より好ましくは、40%以上必要で
ある。この時80°Cでの低温収縮性の好ましい範囲は
20%以上、より好ましくは30%以上である。具体的
にはフィルムから切りとった正方形の試験片に規定寸法
のタテ、ヨコの標線を入れ、収縮中に自分自身又は他の
物に粘着しないようにタルクなどの粉末をまぶし所定の
温度の熱風で5分間処理し、加熱収縮させた後の各方向
それぞれの寸法の変化率で表わした値をタテ、ヨコの平
均した値で加熱収縮率を表わすものであり、又は20%
又は40%の加熱収縮率で表わされる温度を20%、4
0%収縮温度と言う。
本発明Gこよる収縮性フィルムの場合では、この値が低
く、例えば市販の収縮用ポリプロピレンフィルムが20
%値で120℃、40%値で134℃あるのに比し、2
0%で61℃、40%で91℃と低い値の特性を有する
。この値は延伸の条件程度、重合体組合せによって2次
的に影響されるが、本発明の冷間延伸の大きな特徴の一
つとして低いレベルにある。この値が高いと、実用時に
かなりの高温中に、長時間的さないと熱収縮を生じない
事になり、ヒーターの熱量を大きくしなければならず、
又包装作業の速度も遅くなる、又被包装物に熱が伝わり
、特に熱により危険な品物、変質変形してしまう様な品
物、特に繊維類、生鮮食品類には好ましくない、又収縮
カーブが高温で急に立ち上るような傾向のフィルムは包
装時の収縮温度附近のごくわずかな変動に対する収縮率
の変化が大きい為、予め緩く包装して収縮トンネル内を
通過させた場合にフィルムに当る熱風の温度が全体に少
し低すぎると収縮不足でぴったりとフィツトした包装に
仕上らず、又、少し温度が高いと溶融してフィルムに孔
があく、又は失透して光学的ムラを生じせしめる等の欠
点を生じる事となる。
又、この値が一方、あまり極端に低い場合には、ロール
状に巻かれたフィルムが常温で寸法変化してしまい好ま
しくない。市販の可塑化収縮包装用PvCフィルムはこ
の値が20%収縮で58℃、40%で88℃であり、低
温収縮性があり温度に対してなだらかな好ましい収縮特
性を有する。
今迄、可塑化PVC以外のフィルムで、この様な収縮率
特性で且つ腰、強度その他前述の各特性等に特徴のある
フィルムは、いまだ、かつて市販されていない。
本発明のフィルムはPVC以外でこれらを達成したもの
であり、更にその収縮応答性においてはPvCをしのぐ
効果があり今迄にないフィルムである。又、収縮時の加
熱収縮応力は、収縮包装用フィルムとして用いる場合に
加熱収縮率とともに、加熱収縮特性の中で重要な特性の
一つであり、例えば後述のように加熱収縮率が高くても
収縮時の応力が極度に低いか又高温側につれていれば包
装中及び包装後の被包装物にフィツトせず、且つ結束力
が出ず収縮包装用フィルムとしては全く用をなさない。
又、少しの程度でも物を結束する力(収縮応力値)が不
足の場合は、厚みの厚いフィルムを用いてカバーしなけ
ればならなくなり、不経済であり、不都合である。通常
この値は、Max値で表わし最低502/胴2 以上で
、更には、80y/關2 以上である事が好ましい。市
販のポリエチレンの収縮フィルムはこの値が10 ? 
/ mm2  以下5 f / in2程度であり、用
途が限定される。本発明のフィルムは例えば、Ra1n
 2のように2109/覇2 もある。通常本発明のフ
ィルムの収縮フィルムとしての用途の場合は、この値が
100〜400 f/ /wn2程度と充分高いレベル
を有するものである。
又、この収縮応力が低温収縮性フィルムでは、収縮率に
相応する低いレベルの温度から発揮されなければ意味が
なく、その温度依存性曲線が(タテ、ヨコの平均値で表
わす)収縮率温度曲線とよくバランスがとれていなけれ
ばならない。又更に収縮応力は高温域まで広がっていた
方が好ましく、本発明のフィルムは、高収縮率であると
同時に高温域での応力扶は現象が少なく、その結果高収
縮余裕率下での収縮性能が高い特徴が発揮され、前述本
発明者等の特願より優れているものである。
また、自由に本発明のフィルムは組成、処理により上記
特性を調整出来る。
本発明では、フィルムの腰は、特定の層(ベース層)の
構成、又は8層あ構成又は両者の厚み、組成等を変える
事によりソフトなものから、比較的硬い腰のものまで自
由に調整する点にも特徴を有するものである。
更に本発明のフィルムは、その引張り強さが特に強い事
が特徴であり、その強い方向において、又好ましくは両
方向の平均で、更に好ましくは両方向において、最低5
kg/間2 の破断強度(ASTM D882−67の
方法により測定された値)を有し、好ましくは7kg/
I+++++2以上の値を有するものであり、その時の
伸びも延伸をかけた方向に100%以上好ましくは、1
50%以上、更に好ましくは200%以上である。又落
錐衝撃強度(Dart強度と言う)ASTM  D17
09−67に準じて測定され特にミサイルヘッドにミゾ
−エッヂ部をもうけ、フィルムを引裂きやすくした特殊
ヘッドを使用した値で表わし、本フィルムはこの値が特
別に強い点に特徴があり、例えばPVC,、PPフィル
ムが、16kf−m、8陽・mであるのにRun A 
2では実に38に7・cm (15μ換算)と低密度P
E市販の重装の100〜150μ厚みのもの値に相当す
る、この値は一般に15kg・m以上、好ましくは20
に9・m以上である(但し以後15μ換算値で表わす)
この様に引張り強度が強く、伸びがあると、フィルムが
タフであり破れにくい事を意味し包装物の保護フィルム
として、非常に有利な事となり、フィルムの厚みを節約
出来る。
本発明のフィルムは、例えば後述する(RunA1)の
様に破断強度:15.1に9層間2、伸び1210%の
レベルのものである。通常は従来法で配向により強度を
上げると伸びが極度に低重する傾向にあり、例えば後述
の比■に記述の市販の充分架橋(沸騰キシレン不溶ゲル
67重量%)し充分配向した低密度ポリエチレン単体よ
りなるフィルムでは強度6.9 kg7w2で伸びが4
5%であり低く結果として破れやすい。又、本フィルム
の用途は収縮フィルムに限定するものではなくタフネス
を利用した産業用フィルムとして一般に利用出来るもの
である。
又、フィルムのヒートセットによる後処理により、熱収
縮性温度の調整、タテ、ヨコの配向バランスの調整又は
収縮に対する安定性をもたらす等は自由に行なわれ他の
用途に適したフィルムとする事、又は更に他種のフィル
ムとラミネートする事等も出来得る。
又ストレッチ包装用フィルムとしても本発明のフィルム
は適するものである事が明らかとなっている。
つまり拳法によるフィルムは好ましくは冷間延伸配向を
少なくとも1方向に全層に付与せしめた特定の層構成の
ものであるため、包装時にまずゆるく、被包装物にラッ
ピングしたフィルムの、伸びの大きな方向をストレッチ
する事により、応力が、力をかけた方向と直角の方向に
も、フィルムの配向移動、又は冷延伸のフィルムが他層
のフィルムに比して残留伸びが太きいために、伝ばんし
て作用し、ゆるんでいる方向のフィルムが移動してタイ
トに被包装物がパッケージされる事が判明している。
又本発明のフィルムはその特定の層構成により、ハンド
リング性が良く、且つ耐熱性特にシール時にシール部の
メルトによる耐穴開き性に優れシール範囲が広い、特に
シール部で、いく重にも重なった部分と1重の部分とが
存在する場合に耐熱性とシール性の相反する性質を同時
に満足させねばならない点に格段の性能を発揮1−又フ
ィルム厚みをその強度特性、ハンドリング特性により極
度に極薄化する事に初めて成功せしめたものである。
例えば市場でのテストにより18μの可塑化pvcスト
レッチ・フィルムを本発明のフィルムでは極薄の10μ
で充分に、各要件を満たしながら包装する′事が出来又
7μと言う超極薄のフィルムでも可能となる。又各きび
しい要求特性による被包装物で26μの可塑化PVOス
トレッチで包装されていたものが本発明の10μのフィ
ルムでも充分包装が可能である事が判明している。
以上の時、更に低温収縮性の特徴がメリットとなるのは
、シール時にシール部の熱によりシールと同時にフィル
ムのシール部近辺及び又は全体が収縮し、包装がタイト
に仕上がってしまう点にある。又更に一般のシュリンク
包装法より低い温度の熱風、又はシール部にカバーをし
てシール部の熱を保温する程度、又はそれに空気の攪拌
を行なう程度のごく簡単な方法により、熱効率も良く、
被包装物に熱を与えて変質させる事もなく、完全な包装
が出来得るものとなる。上記のようなフィルムによるス
トレッチアンドシュリンク包装的な包装は今だかつて達
成されておらず、実用上本発明でのフィルムの特徴を生
かした最も有効な用途の1つとなり得るものである。
以上のように本発明のフィルムはその前述の用途の例に
ついて説明したが、別にこれ等にこだわるものではなく
、各種用途に同時に使い得る画期的なフィルムでありそ
の用途を限定しないものとする。
本発明のフィルムは更に耐熱性と収縮性とシール性の相
反する性質をバランスよく備えたフィルムであり、後述
の実施例での測定法で測定した、耐熱性の値〔TH〕°
C、シール温度の値〔189°Cとの関係が’[THT
S:IIの値で少なくとも15°C1好ましくは、少な
くとも25°C1より好ましくは少なくとも35°Cで
ある。
以下本発明の好ましい実施態様について説明するか、こ
れに限定されるものではない。
本発明の方法は前述の重合体組成及び各々層構成となる
ようにそれぞれ別の押出機でもって熱可塑化溶融し、多
層ダイより押出すか又はダイ前で合流してダイより押出
すか、又はダイより押出した樹脂フィルムに順次コーテ
ィングする等の方法で押出後、液体冷媒により急冷固化
せしめた充分均一なチューブ状又はシート状原反とする
。この場合特に限定はしないが環状多層ダイより押出し
、プユープ状原反とするのが好ましい。
得られた前述の各種層を構成すべきもとの原反を、必要
によっては高エネルギー線により前処理してもよく、例
えば電子線、ガンマ線、紫外線等により、例えば電子線
で=1〜10メガラド、好ましくは3〜7メガラドの線
量で前述の処理をすればよい。過度の処理はかえって緒
特性によ(ない結果をもたらす。
次に100°C以下に加熱、又はそのまま、且つ延伸温
度:80°C以下で30°C以上、面積延伸倍率:4倍
以上、30倍以下で、冷間延伸するのである。ここで言
う延伸温度とは延伸開始点の温度を表わす。
以下、好ましい例で説明するがこれに限定されないもの
とする。
原反の加熱は100°C以下、好ましくは90°C以下
、より好ましくは85°C以下であり更に好ましくはベ
ース層(S層O層)、表層(S層)、H層において主体
となる結晶成分を溶融する事なく、急冷した性質を損う
事のない温度に加熱し、且つ80°C以下、好ましくは
35〜70°C1より好ましくは35〜65°Cの温度
で上記層の各組成の主体となる、もとの結晶成分の融点
より低く、更に好ましくは主体となるもとの重合体か又
は混合体のビカット軟化点以下で充分な内圧下でバブル
状に膨張させる事により所望のフィルムが初めて好調に
得られるものである。この時の最適な面積延伸倍率はそ
の時の各組成、層構成温度によって異なるが一般に4〜
30倍、好ましくは5〜20倍であり、2軸延伸の好ま
しい場合に行なわれるこの内構方向の延伸倍率は、一般
に2〜6倍、好ましくは2〜4倍である。この時パンク
を防ぎ充分冷間で延伸出来る条件は、前記の範囲内の各
組成及び層組合せである事が特に重要であると同時に充
分均一な原反を作ることが重要である。
延伸の程度は送りニップロールと引取りニップロールの
スピード比によるタテ方向の延伸比を決定すると、あと
はバブル内に空気を封入しバブルの延伸終了点近<C3
BO層の白化」前)まで延伸し横方向の膨張が止まる程
度として最大径の部分ですぐにロール式デフレータ−で
デフレートするのが最も安定に延伸を実施するに良い方
法である。又、原反バブルは内圧と径との関係上30闘
径程度以上、好ましくは50闘径以上装置の許す限り大
型サイズが好都合である。又、得られたフィルムの物性
上、出来るだけバブルの安定性の許す限り延伸は充分冷
間の方が好ましい訳だが実際には、安定性とのバランス
(パンクしない様に)でその時の組成により延伸程度を
決定すればよい。
又フィルムの全体厚みは熱の授受が少ない本製法の特徴
に更に多層の各層が高度に延伸される相乗効果により均
一にしかも安定に全層が高度に延伸され前述の特性を有
したフィルムとなる。又フィルム厚みも極薄のレベルか
ら肉厚のレベルまで自由に出来得るものである。
以上に比して、通常の融点以上に加熱した延伸法では、
この様なことはなく、光学特性を良くしようとするには
逆に延伸の温度をより上昇してゆかなければならす、ま
すます配向はかかりにく(なってしまい強度も低くなる
傾向にある場合が多()。
又、融点前後±5〜10°Cの温度でも同様なことが言
え、光学特性は更に好ましい結果とはならないばかりか
、加うるに混合組成では特に原反が丁度もろい温度条件
になりパンクし高特性を付与でき難(・事もある。特に
多層で異種のレジンを組合わせるときは、レジンそれぞ
れの延伸最適温度が異なり、全層の延伸が不可能な組合
わせが多く、結局とれかの層の延伸による配向付与を犠
牲にする場合が多い。
本発明の後述の実施例の如く極低温で、例えば37°C
で本発明で言う延伸が全層にうまく達成される事は、今
迄になく、特定の該共重合体層を含む例えば多層チュー
ブを用いて、均一な急冷原反を用いる事、特定の延伸方
法等の条件を満たす事等の相乗効果により、初めて達成
されるものである。
なお、ここでいう加熱温度とは延伸前の原反での最高温
度のことであり、又本発明で(・う延伸温度とは、延伸
を開始する部分の温度のことであり、そこから当然延伸
が終了する域までは冷却されてより温度が低下してゆく
。延伸の終了域(バブルの最大径に達する領域)では充
分冷却して少なくとも45°C以下、好ましくは35°
C以下、より好ましくは30°C以下にするのがよい。
よってその/′\ これらの温度は接触式温度計でバブル表面より測定した
場合である。又、例えば実施例のRun A 9の場合
、延伸開始部の温度が54℃で、バブル最大径と原反と
の膨張中の領域で原反から1/3のところは50°Cで
、2/3のところは39°C1終了域で25°Cであっ
た。以上より、本発明の方法は今までにない冷間延伸法
であることがわかる。
尚この時の延伸は、冷間高延伸をスムーズに行なうため
、好ましくは、加熱及び延伸中のバブルはエヤーリング
等により温調した空気を吹かせながら均一に、できるだ
け表層部の空気流れを均一に制御しながら行う方が好ま
しい。原反の加熱温度は、延伸開始部の温度より20°
Cを越えない温度にするのが好ましい。
表層部の空気流れを制御する一方法として、加熱部と延
伸開始部とを実質上隔離することを目的とした整流接触
ガイドを用いフィルムの表面に同伴する流体(気体)及
びその境膜を周方向に不連続的に接触除去し加熱部と延
伸開始部及び冷却部との相互作用による不均一性を除く
方法があり、この方法は、延伸開始部、延伸部、延伸終
了域でも同様に用いられ得る。バブル内の内圧は高く、
例えば100〜5000闘水柱圧下(nQo) (20
0μで1001111φの原反ベースで)の高圧下で充
分高延伸するのが好ましく、より好ましくは200〜2
000朋(H2O)である。
本発明の方法により得られたフィルムは、前述の通りの
優れた物性を有するものであると同時に延伸後のフィル
ムの偏肉が非常に少ない程度である場合が多い。これは
高−バブル・内圧により強い伸張力がフィルムに付与さ
れるため、又通常の製法に比して加熱冷却の熱履歴が特
に少なく、均一で安定性が良いためと思われる。光学特
性(ヘイズ、クロスとも)は原反の段階で多少悪く見え
ても本発明の方法による冷間延伸後には非常に良くなる
特徴がある。又前述のごとき多層にする事により、単層
の時よりも加工の安定性は大巾に向上し、均一な高度な
製品が出来るものである。
例えば、PP単体層の場合は140〜160’C程度の
非常に狭い範囲下でのみ延伸され、しかも延伸は困難で
、微妙な条件下でのみ、連続延伸が達成され、それ以下
ではバンクして延伸出来ず、又それ以上では白化した弱
く劣ったフィルムしか得られず、又、それ以下の80”
C近辺、ましてや上記例の場合の様に、例えば37°C
では全く延伸を達成出来難い、この点は驚くべき事であ
る。
又、その得られた特性も単体層の場合に比し強度、光学
特性、低温収縮性、シール性、引裂強度、衝撃強度等に
優れたものとなり通常従来の延伸以上の高延伸のレベル
になる。
尚、本発明のフィルムは延伸した後で、自由に例えばオ
ンライン、巻取後等に熱処理を行い、常温近くで保管す
る場合、例えばロール状に巻いた時寸法変化しロールが
くずれるのを防ぐための安定化処理ができ、常温での収
縮する成分をカットしたりすることができる。又その処
理の程度によっては他の物性を落さないで低温で収縮す
る成分を自由にコントロールすることができる。更に、
二軸に延伸したフィルムを用いて配向をタテ、ヨコに移
動させたりすることも自由にできる。
次に実施例及び比較例を挙げて本発明を説明する。
実施例1 〔酢酸ビニル基含量:35モル%、MI:1.0、mp
 : 95°C,VSPニア9°C〕のエチレン−酢酸
ビニル共電金体(EVA ) :a、: 40重量%に
エチレン−αオレフイン共重合体熱可塑性エラストマー
〔αオレフィンカフロピレンで=15モル%、エチリデ
ンノルボルネン=3重量%をランダム共重合したもので
、MI:0.45、vsp:4o’c以下、密度: 0
.889/cm3:] :l)、: 15重量%、結晶
性ポリプロピレン(rpp)[エチレン44重量%ラン
ダム共重合したもの、MFIニア、mp=143°C,
VSP : 135°C1密度:0.9097cm3]
 : C1: 30重量%、結晶性ポリブテン−1(P
B−1) CM I : 1.0.密度: 0.905
9/cm3、ブテン−1含量:96モル%、VSP:1
03℃、mp : 117°C〕:c8:15重量%を
混合し、特定の混合組成:(SBO□□、−3)ベース
層用(VSP二83°C)として、(上述)IPP:c
、:80重量%、(上述)PE−1: c8: 20重
量%を混合し混合組成(Hl)H層用として、EVA 
[酢酸ビニル基含量=55モル%、M I : 1.0
 、mp : 88°C,VSPニア4°C):a2:
を8層用として、それぞれ3台の押出機、上記順に50
朋径(L/D=37)のスクリューを有し先端部よりL
/D二8の所に注入口を有したもの、40闘径(L/D
=29)のスクリューを有したもの、40闘径(L/D
=37)で先端部よりL/I)=8の所に注入口を有し
た押出機及びスクリューでそれぞれシリンダ一部最高温
度220°Cでそれぞれ可塑化熔融混合し、その時ベー
ス層、S層用押出機の注入口よりそれツレエルカ酸アミ
ド、ジグリセリンーモノオレート、ホリオキシエチレン
・ノニル・フェニル・エーテルの3種の添加剤が最終的
にその層にそれぞれ一03重量%、1重量%、1重量%
で合計23重量%該各々の層に、含有するごときに注入
して混練りし3種5層の環状ダイより押出し、ダイ先端
から6cmの所で水の均一に出る水冷リングで急冷して
径180′6の各種原反な1、得た。それを表1に示す
。但しRun A 4 、5ではH層はPB−1:c8
=のみを用いた。
表1 各原反いずれも偏肉(周方向)は±2%以下であった。
これらの原反を2対の送りニップロールと引取りニップ
ロールの間に通してこの間で熱風により37°Cに加熱
しそのまま内部に空気を入れ、前述した整流接触ガイド
を用いて連続的に膨張させて、はぼタテ3.3〜3.6
倍、ヨコ3.2〜3.4倍に延伸して、延伸終了域を1
8°Cの冷風の吹き出るエヤーリングにて冷却し、デフ
レータ−で折りたたみ、ニップロールで引き取って、4
0℃の熱風で数秒間ヒート・セットして耳部な縦方向に
スリットして2枚のフィルムに分けそれぞれ一定の張力
で巻き取って各厚みの所定のフィルムを得た、表2には
得られたフィルムと比較例である市販の3種類のフィル
ム■、■、■、■のフィルム諸特性値を示す。
苗化1の原反はパンクして同条件では延伸する事が出来
なかったので、昇温してゆき150°Cに加熱して14
0°Cの温度で延伸するとようやく延伸する事が出来た
。このフィルムは白っぽく、破れやすい、低温収縮性の
ない、80°Cで2〜3%の収縮率のフィルムであった
文化2のものは同条件で延伸は出来たがRun&1〜5
のものに比して、安定性がやや不足する程度のものであ
った。
文化3のものは延伸が不安定でパンクしやすいものであ
った。又フィルムは比2のものはそのままでは光沢、H
aze値とも優れたものであったが、充分収縮させた場
合40%でHaze値8%と悪化してしまった。文化3
のフィルムは光沢、Haze値とも優れたものであるが
常温でフィルム寸法が不安定であり且つ耐熱性の全くな
い、シールしようとするとすぐメルトして穴が開いてし
まう程度のものであった。
本l 収縮後のHazeとは20%(タテ、ヨコを平均
した線収縮率)温水又はグリセリン中で自由収縮させた
時後の値を示す。
*2 引張弾性率は2%伸び時の応力を100%に換算
した値本3 フィルムで一般市販のハイ・インパクト・
スチロール製(10cmX20cm)のトレイを包み込
みトレイ底部にフィルムの4枚重ねの部分と2枚重ねの
部分を作って2g/cm2の力で3sec間押してフィ
ルムがシールされ、端部を軽く引っばっても剥離しない
下限の温度。
*4 同上率2の方法でフィルムを重ねた部分を497
cm2の押圧で3sec間押してフィルムのどこかに穴
があく温度。
*5 但し本31本4ともフィルム厚みが20μ以上の
場合は2枚重ねとした部分で評価した。
比■の比較サンプルは市販のPvCシュリンクフィルム
比■の比較サンプルは市販のPPシュリンクフィルム比
■の比較サンプルは市販の架橋ポリエチレンシュリンク
フィルム(ゲル67%) 比■の比較サンプルは市販のPVO可塑化・ストレッチ
フィルム得られたフィルムは各特性とも優れ、比較例の
サンプルよりも優れている事が判明する。又、実用包装
テストとしてRun A 4のフィルムでキュウリ4本
を、市販のL型包装機で90°Cの熱風を吹きつけてい
る市販の収縮トンネル内を2秒間通過させる事により、
タイトでシワもなくフィツトし包装仕上りがよく、収縮
後の光学特性の悪化もなく美麗に収縮包装が出来るもの
であった。又低温側から広い温度、スピード範囲で良好
に包装出来る結果が得られた。
以上に比して、市販のポリプロピレン収縮フィルムは9
0°C110sec間でもほとんど収縮しなく、サンプ
ルにシワを残したままであり、同条件下熱風温度を上げ
て170°C15sec間としなくては充分な収縮が出
来ず、これより上げても、又滞留時間を長くしても、フ
ィルムに穴がおいて破れたり、フィルムが失透したりし
て、適正温度範囲が非常に狭いものであった。又、市販
のpvc収縮フィルムは同条件では、まだ収縮不足で、
シワが残り、温度条件を150°C1時間を5 sec
とする必要があり、収縮の応答性(スピード)は特に本
発明のフィルムが早(1sec間でも包装出来た。
又市販の架橋ポリエチレンシュリンクフィルムはやはり
高温(170°C)でないとうまく収縮しなく良い物が
得られなかった。これはシール部が破れやすく、又フィ
ルムが大きく破れやすかった。
一応包装出来得る範囲は包装後のシワ、結束力、シール
部の穴、空気抜き穴からの破れ、フィルムの失透現象等
より判断したが更に良好な仕上りより判断すると本発明
の方が最も優れていた。
又、収縮応答性を調べるために本発明の同フィルム、比
■、比■、比■のフィルムを各温度のエヤー・オーブン
に入れ40%の収縮率に達する温度と時間の関係をもと
めたところ、2 secで90°C12secで170
°C,2secで200℃、2 secで180°Cで
あり応答性に優れている事が判明した。
又、フィルムの強度、伸び、収縮特性は、タテ、ヨコと
もバランスがとれた特性を示しているので以後タテ、ヨ
コの平均値で表わす。
又1(un A 4のフィルムと市販の比■サンプル:
80μのポリエチレンシュリンクフィルム(LDPBに
よる1段延伸法で延伸配向度の低いタイプのもの)を比
較する為に: ] OcmX 6cmX 50cmのダ
ンボール詰めの製品(3kg71箱)を6個口集積包装
して見るとRun & 4のものは90°Cで4 se
c間トンネルを通すことにより、タイトにしかも透明性
も良く仕上がったのに比し比■のランプルは160°C
で15 sec間トンネルで処理する事により包装する
事が出来た。出来上りはRun & 4のフィルムより
ゆるく、しかも白っぽい程度であった。
このフィルムは80°Cでは2〜3%の収縮率で、収縮
応カフg//Im2、最高収縮率45%、引張強度: 
3.6 kg/gi2、同伸び2550%のものであっ
た。
又、Run & 1 、 2のフィルムをストレッチ包
装用自動包装機として市販されている各種の包装機、つ
まりタイプとしてピロ一方式で流れ方向にそってフィル
ムを巾方向にストレッチし、前後をカットして、トレー
前後にフィルムエッヂ部を折り込む方式のもの、又は突
き上げ方式でフィルムを所定のサイズにカットして四方
から引っ張り、そこへ下の方からトレーに乗せた被包装
物を突き上げ四方をトレー下に折り込むタイプのものと
に大別されるが、いずれの包装機でも各包装ステップで
の問題点をクリアーし、充分に仕上りの良い、且つ熱板
によるシールも良好な包装とする事が出来た。又シール
用の熱板の上にカバーを置き、シール部の熱を保温する
か、又はカバー内のエヤーを攪拌するか、又は70°C
以下の熱風を循環させる事により、トレーより盛り上が
った形態の包装物をも完全に包装仕上げる事が出来た。
この様な包装形態(ストレッチ+シュリンク包装)はこ
のフィルムの特徴を充分生かした包装方法である。
又Run A 1のフィルムをストレッチのハンド・ラ
ッパー包装機(手動機)で包装しても良好な包装仕上げ
の包装物を作る事が出来た。
以上のように本発明のフィルムは従来のシュリンク包装
としても格段の性能を有したフィルムであり、又ストレ
ッチ−シュリンク包装用フィルムとして新しいタイツの
新しい包装方法用のフィルムであり、且つ又ストレッチ
包装用としても、従来の可塑化pvc(約30重量%の
可塑剤を含む)フィルム:18μに比しても、7〜10
μの厚みで充分対抗出来得るものであり、画期的な性能
を有した多目的用フィルムである。
又該フィルムの防曇性は、水を入れた容器にフィルムを
かぶせ冷蔵庫内(10°C)に30分間放置後、取り出
して測定したが表面は全く曇らず、有効であった。又長
期間(2週間)放置してもこの効果は失なわれなかった
のに比し1層のフィルムに添加した場合は1度表面の添
加物が水滴が流されると、あとはこの効果がほとんど失
なわれた。
又表面の添加剤による汚染も1層のフィルムでは見られ
るが、該フィルムは全く見られなかった。
実施例2 実施例1と同様な方法で必要により、更に1台の前述と
同様の押出機4011m径(L/D = 37 )のス
クリューのものを追加して表3の各組成及び層よりなる
組合せで原反を得た。この内Run A 14の原反は
エネルギー線として電子線(500KVのエネルギー)
を5 Mrad (ベース層の不溶ゲルは12%、ベー
ス層のMIは0.08)照射した後、前述と同様な方法
で、延伸温度Run6〜14、比4それぞれ35,47
,4.5.53..46.45゜44.40.46.4
5°Cで(この温度は下達しであるベース層の混合物と
してのビカット軟化点より下の温度である)冷間延伸を
行ない、4表に示すフィルムを安定に得た。
表中の各記号は下記の樹脂あるいは樹脂組成物を示す。
esBa、、−EVA (a+): 65重量%、エラ
ストマ (b+):15重量%、IPP [MF I 
: 2.21mp : 164°C1VSP:1.51
°C1密度:091g//Cm3〕:cQ:20重量%
、で混合物のVSPニア6°C $ 5BC32□−E V A [酢酸ビニル基含量ニ
ア、5モA/%、MI:2.5 imp : 79°C
,VSP:62°C’J:a、:60重量%、エラスト
マー〔エチレン−αオレフイン熱可塑性エラストマーで
αオレフィンがブテン−1で、ランダム共重合体、ブテ
ン−1含量:12モル%、MI:4.01VSP :5
0°C1密度0.89り7cm3) : b2 : 2
0重量%、IPP(CI):20重量% @ SBO,、−E V A [酢酸ビニル基含量:2
モ/l/%、MI:0.6、mp:100°C,VSP
;84°C]:a4:60重量%、エラスト−r−(b
、):20重量%、IPP(c、):20重量% ・”BC511−3〜EbA[アクリル酸エチル基含量
:5モル%、MIl、5、mp : 86℃、VSP 
: 61℃〕:a5:55重量%、エラストマー(b+
):15重量%、IPP(cl);15重量%、PB−
1(c、): l 5重量%418BO□−6,□−E
VA(aQ):35重量%、LLDPE[オクテン−1
がコ・モノマーで36モル%共重合、MT:23、密度
: 0.9159/cm”、mp : 116〜120
°C,VSP:98°C]:a6:30重量%、エラス
ト−r−(b、 ): 20重量%、1pp(−):1
5重量% es13cm3□−EVA(al)ニア0重量%、エラ
ストマー(ブチルゴム、VSP:40°C以下):b8
:15重量%、IPP(c、):15重量% es13cm4□−EVA (a、 ) : 65重量
%、ニジストマー(スチレン−ブタジェンブロック共重
合体熱可塑性エラストマーMI:2.6)’b4’15
重量%、IPP(c、)20重量% @SB0.5□−EVA (a、): 70重量%、エ
ラストマー(EPDMゴム、エチレン含量50モル%の
非熱可塑性のもの、ムーニー粘度:ML   ’100
℃で40のもの):151+4゛ 重量%、IPP(CI):15重量% @SBO,。−EVA(a、)ニア5重量%、エラスト
マ (b+)=25重量% ・5BCoよ、−エラストマー(bQ)ニア0重量%、
IPP(c、)=30重量% Ho−IPPCエチレンを7重量%ランダム共重合した
もの、MFI:6、mp:135°C,VSP:125
°C〕:C0Ha   PB−1(Ca ) H8−IPP[、mチレン含量7重量%、MFI:5、
mp : 135°C,VSP : 128°C]:C
4ニア5重量%、APP〔アククチイックPP、VSP
 : 50°C〕=25重量%H4−I PP (Co
 ) : 80重量%、石油樹脂:20重量%a7  
EMMA [メチル・メタアクリレート基金量=6モル
%、MI:2.5、mp:85℃、VSP : 63°
C]aB −Ionomer [エチレン−メタアクリ
ル酸共重合体Na中和タイプ:メクアクリル酸基含量:
6.6モル%、メルトインデックス1.0、中和度25
%、mp 83°(:、vsp:64°C〕 89−結晶性1.2−ポリブタジェン(結晶化度:25
%、12結合=92%、MFI:150°C:3.0、
密度:0.906g/cm3) a、g−EVA[酢酸ビニル基含量:3.5モル%、M
I:4.Olmp:93°c、vsp:’7!5°C〕
Run A 6〜14の各フィルムとも実施例1と同様
のキク94本の収縮包装テストを行なった所、同様に良
く包装出来得るものであった。又収縮温度を130°C
まで上昇させてテストを行なった結果、比Run A 
4のフィルムは収縮トンネルの中でローラーに接触する
部分に過熱による失透現象(溶融寸前の状態)が、一部
観察され少しゆるみが発生したが、他は全く問題なかっ
た。又包装の操作をする時に比4のものはフィルムの腰
が不足して薄いフィルムとして扱う場合、やや取扱いづ
らかった。又Run A 6〜14のいずれのフィルム
も前述のストレッチ包装機にて包装した時、包装も、シ
ールも良い包装体とする事が出来た。比RunA4のフ
ィルムはシール部の適正温度範囲が狭くコントロールが
やや困難であった。Run A 6〜14のフィルムは
いずれも耐熱性・収縮性・シール性のバランスが良く互
いの相反する矛盾する性質を相乗的に補ない、結果とし
て全部満足しているものである。又包装適性範囲も低温
域から、高温域までカバーする結果となっている事は本
発明の特徴である。
実施例3 前述の実施例と同様な方法で第2.4層はベース層とし
て混合組成: SBO□□、−3、第3層はH層として
、第1.5層は表層(S層)として、BEA(a、)、
LL(a6)、エチレン−αオレフイン熱可塑性エラス
トマー(b、)、熱可塑性、結晶性1.2−ポリブタジ
ェン(a9)、EMMA(a7)、1onomer (
aB )等を用いてRunAそれぞれRun15゜16
.17.18,19.20として5層の原反を表5の組
合せで作成した。各層の厚み比は第1〜5層それぞれ1
0.25.30,25.10μの合計:100μである
表5 延伸はいずれも安定に実施出来た。延伸温度は各々順に
46.59.42,40.45.51°Cである。又比
較例としてRun A 15〜20のベース層である第
2.4層をカットして=100μの原反を得て、延伸を
試みようとしたが全く、冷間延伸する事が出来ず、空気
をバブル内に封入しようとして、ヨコ膨張比(BUR)
1.5〜2.0に膨らまそうとしただけでパンクしてし
まった。よって同温度を徐々に上昇させて92°Cとす
るとRun A 16.20のみが不安定でバブルがす
ぐパンクしてしまうが、少量のフィルムを得る事が出来
たが白つぼ<Haze値が:20,15%それぞれで、
80°Cの収縮性は24.6%それぞれで引張破断強度
も4、2 、 3.9 kg7w2  と低く、もろい
フィルムしか得られなかった。
各フィルムとも実施例1と同様なキク94本の収縮包装
テストを行なったが、前述同様に満足出来る結果であり
、極薄のフィルムであるにもかかわらず、比■、■、■
のフィルムよりも包装仕上り、包装性、低温収縮性、そ
の他に優れていた。
又ストレッチ包装機械、ストレッチハンド包装性におい
ても特に前述同様優れていた。
尚、Run A16のフィルムはL型収縮包装時に熱線
における溶断と同時にシールするシール・アンド・カッ
ト時の線シール強度は特にすぐれ1.5kg/cm巾で
あった。Run A 1のものは、0.7 kg/cm
巾、比■のものは0.3 kg7cm巾であり比Oのも
のはCutする事が出来ず、且つ異常に収縮変形してし
まった。
比較例1 前述の方法で表7の組合せの原反を作成した。
これを比5〜比7延伸温度:36.40.47゜42℃
、各々で延伸してフィルムとしてこれの特性を表8に示
す。
表7 比5〜7のフィルムはいずれもそのシール性力耐熱温度
と近接していてシール部に穴のあきやすいタイプのもの
であった。文化5,8のものは同シール時にスキン層と
他層が層間剥離しやすいタイプのものであった。又収縮
後のHaze値も、比Run5,6.8とも本発明のも
のより劣ったものであった。本発明のものは更に40%
収縮後のHaze値はさほど悪化しないが、これら比R
un0ものは悪化し比5.6.8のものはそれぞれ12
゜20.14%となった。比6のものを顕微鏡で観察し
て見ると部分的に表層と、内層の収縮バランス不良によ
り表層に細かいシワ状(チリメン状)白化が発生してい
た。
出願人 旭ダウ株式会行 代理人  豊  1) 善  雄

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)(A)が低密度ポリエチレン又はビニル・エステル
    単量体、脂肪族不飽和モノカルボン酸。 該モノカルボン酸アルキルエステルより選ばれる単量体
    とエチレンとの共重合体、又はこれらの誘導体から選ば
    れる少なくとも1種の共重合体、 (B)がViCat軟化点60°C以下の軟質エラスト
    マー、 (C)が結晶性ポリプロピレン、結晶性ポリブテン−1
    のいずれか又はこれらの混合重合体であり、 (A)+(B)+(0)、 (A)+CB)、 又ハQ
    3)+(C) 、1: i) 選ばれる混合組成物を主
    体として含むベース層を、該(C)より選ばれる重合体
    よりなる層(H層)に少なくとも1層隣接して、更に該
    (4)、(B)又は結晶性1,2−ポリブタジェンから
    選ばれる少なくとも1種の重合体を表層(8層)として
    配置し、少なくとも4層よりなる耐熱性・収縮性・シー
    ル性に優れた高強度高延伸多層フィルム。 2)組成(A)がリニアー・低密度ポリエチレンであり
    、エチレンとαオレフィンとして炭素数08〜C1゜よ
    り選ばれる少なくとも1種のαオレフィンを共重合した
    ものである特許請求の範囲第1項記載の多層フィルム。 3)リニア・低密度ポリエチレンがメルトインデックス
    0.2〜10.密度0910〜0.935 LvcTn
    3である特許請求の範囲第2項記載の多層フィルム。 4)組成(A)がエチレン・酢酸ビニル共重合体、エチ
    レン−アクリル酸エステル共重合体、エチレン−アクリ
    ル酸共重合体、エチレン−メチルメタアクリル酸エステ
    ル共重合体、エチレン−メタアクリル酸共重合体より選
    ばれる1又はそれ以上の重合体よりなる特許請求の範囲
    第1項記載の多層フィルム。 5)組成(3)がエチレン−酢酸ビニル共重合体である
    特許請求の範囲第1項又は第4項記載の多層フィルム。 6)組成(]3)がエチレン−αオレフイン共重合体エ
    ラストマー、フチルゴム系ニジストマー、スチレン−ブ
    タジェン系エラストマーより選ばれるビカット軟化点5
    0°C以下の軟質エラストマーである特許請求の範囲第
    1項記載の多層フィルム。 7)組成(B)カエチレンーαオレフィン共重合体エラ
    ストマーでエチレンが95〜20モル%の共重合体で、
    αオレフィンが炭素数08〜C1□のものより選ばれる
    共重合体である特許請求の範囲第1項又は第6項記載の
    多層フィルム。 8)組成ω)がエチレン−αオレフイン共重合体ニジス
    トマーであって、αオレフィンがプロピレン、ブテン−
    1より選ばれるランダム共重合体熱可塑性エラストマー
    で、メルトインデックスが01〜10で密度0.919
    7cm3以下のものである特許請求の範囲第1.6又は
    第7項記載の多層フィルム。 9)組成(B)のエチレン−αオレフイン共重合体エラ
    ストマーがエチレンとαオレフィンの他に少量のポリエ
    ン類を共重合したものよりなる特許請求の範囲第1.6
    .7又は第8項記載の多層フィルム。 10)ポリエンがペンタジェン、ヘキ世ジエン、及びノ
    ルボルネン誘導体より選ばれる非共役ジエンを5モル%
    以下含むものである特許請求の範囲第9項記載の多層フ
    ィルム。 11)混合組成物が各組成重量比で0.90≧E/(A
    十B)≧0.05.0.90≧B/(E+C)≧0.3
    0 又は090≧B/(A+O)≧0.05で且ツ2.
    0≧C/(A+b)≧0.05である特許請求の範囲第
    1項記載の多層フィルム。 12)混合組成物が各組成重量比で0.702B/(A
    十B)≧0.07,0.87≧B/(B+c)≧0.4
    0 又は0.70≧B/(A十B)≧0.07で且つ1
    o≧C/(A+E)≧010である特許請求の範囲第1
    項又は第11項記載の多層フィルム。 13)混合組成物が(3)と(B)と(0)とよりなる
    特許請求の範囲第1,11又は第12項記載の多層フィ
    ルム。 14)該混合組成物を主体として含むベース層が少なく
    とも50重量%よりなる混合組成物を含む特許請求の範
    囲第1.11.12又は第13項記載の多層フィルム。 ・15)該(C)よりなる層(H層)が該ポリプロピレ
    ンとポリブテン−1の混合重合体である特許請求の範囲
    第1項記載の多層フィルム。 16)該(C)よりなる層(H層)がポリプロピレン。 ポリブテン−1より選ばれる少なくとも1種の重合体の
    他にポリプロピレンよりビカット軟化点の低い重合体を
    40重量%以下含むものである特許請求の範囲第1項記
    載の多層フィルム。 17)該(0)よりなる層(H層)が全体厚みの内5〜
    60%の厚みである特許請求の範囲第1..15゜又は
    第16項記載の多層フィルム。 18)表層(8層)が(A)より選ばれるリニア・低密
    度ポリエチレンである特許請求の範囲第1,2又は第3
    項記載の多層フィルム。 19)表層(8層)が(A)より選ばれるエチレン−酢
    酸ビニル共重合体である特許請求の範囲第1゜4又は第
    5項記載の多層フィルム。 20)表層(8層)が(B)より選ばれるエチレン−ブ
    テン−トランダム熱可塑性エラストマー共重合体である
    特許請求の範囲第1.6.7又は第8項記載の多層フィ
    ルム。 21)ベース層が全体厚みの20〜80%である特許請
    求の範囲第1項又は第14項記載の多層フィルム。 22)少なくともベース層が2層、少なくとも該(0)
    よりなる層が1層、表層が2層よりなる、少なくとも5
    層の特許請求の範囲第1項記載の多層フィルム。 23)表層又はベース層又は両層が添加剤としてスリッ
    プ剤と防曇剤を含むものである特許請求の範囲第1項又
    は第22項記載の多層フィルム。 24)表層又はベース層又は両層が添加剤としてスリッ
    プ剤と防曇剤と可塑剤を含むものである特許請求の範囲
    第1.22又は第23項記載の多層フィルム。 25)表層又はベース層又は両層が添加剤としてスリッ
    プ剤と防曇剤と可塑剤と粘着付与剤とを含むものである
    特許請求の範囲第1..22.28又は第24項記載の
    多層フィルム。 26)添加剤がそれを用いる層の中で総量=03〜7重
    量%である特許請求の範囲第1.22.23゜24又は
    第25項記載の多層フィルム。 27)多層フィルムがエネルギー線処理され、ベース層
    での組成物が沸騰キシレン不溶ゲル:0〜50重量%で
    メルトインデックス:10以下である特許請求の範囲第
    1項記載の多層フィルム。 28)多層フィルムが少なくともその1方向において5
     kg/lnm2以上の引張破断強度を有するものであ
    る特許請求の範囲第1項記載の多層フィルム。 29)多層フィルムが80°Cでの熱収縮率が少なくと
    も20%で、収縮応力が5t)”9/s−以上のもので
    ある特許請求の範囲第1項記載の多層フィルム。 30)多層フィルムが全体厚み5〜80μである特許請
    求の範囲第1〜29項のいずれが1項に記載の多層フィ
    ルム。 31)表層(8層)が多層フィルムの全体厚みの5〜4
    0%で且つ05〜25μである特許請求の範囲第1〜3
    0項のいずれか1項に記載の多層フィルム。 32) (A)が低密度ポリエチレン又はビニル・エス
    テル単量体、脂肪族不飽和モノカルボン酸。 該モノカルボン酸・アルキルエステルより選ばれる単量
    体とエチレンとの共重合体又はこれらの誘導体から選ば
    れる少なくとも1種の重合体、 (B)がVj ca を軟化点60°C以下の軟質エラ
    ストマー、 (0)が結晶性ポリプロピレン、結晶性ポリブテン−1
    のいずれか、又はこれらの混合重合体であり、 (4)+(B) +(C) 、 (A) +(B) 、
    又は(B) −1(0)より選ばれる混合組成物を主体
    として含むベース層を、該(C)よりなる層に少なくと
    も1層隣接して、更に該(4)、(B)から選ばれる少
    なくとも1種の重合体を表層(8層)とするごときに各
    々の樹脂を溶融混練りし、少な(とも4層に配置して多
    層ダイより押出し、液状冷媒により急冷固化せしめてチ
    ューブ状原反を製造し、これをそのまま、又は100°
    C以下に加熱し且つ延伸温度′30〜80°Cの温度範
    囲で面積延伸倍率4倍以上30倍以下で冷間延伸するこ
    とを特徴とする高延伸多層フィルムの製造方法。 33)延伸温度が35〜70°Cの温度範囲である特許
    請求の範囲第32項記載の多層フィルムの製造方法。 34)延伸温度が35〜65°Cで各層を構成する主体
    となる樹脂の結晶融点以下で延伸を行なう特許請求の範
    囲第32又は第33項記載の多層フィルムの製造方法。 35)延伸温度が35〜65°Cで各層を構成する主体
    となる樹脂のVi ca を軟化点以下で全層を冷間延
    伸し、全層に冷間延伸配向を付与する特許請求の範囲第
    32.33又は第34項記載の多層フィルムの製造方法
    。 36)多層原反を高エネルギー線照射により1〜10メ
    ガラドの処理をした後延伸する特許請求の範囲第32.
    33.34又は第35項記載の多層フィルムの製造方法
    。 37)延伸が加熱部と延伸開始部を実質上隔離すること
    を目的とした整流用接触ガイドを用い原反及び/又は延
    伸中のフィルム表面に同伴する流体及びその境膜を周方
    向に不連続に接触除去しながら実質上独立した温調気室
    な作り、伸長延伸し最大径となると同時にデフレータ−
    でデフレートすることにより行なわれる特許請求の範囲
    第32項記載の多層フィルムの製造方法。
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