JPS5816892Y2 - 車輌のスライディングル−フ装置におけるサンシェ−ド装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は車輌のスライディングルーフ装置におけるサン
シェード装置の改良に関する。

更に詳細には、サンシェードの少くとも一側縁部に側方
に出没自在な弾圧された係合子を設けるとともに、サン
シェードの両側縁を挟持案内するガイドレールには上記
係合子と係合する凹部を設け、このサンシェード側の係
合子とガイドレール側の保合四部との係合でサンシェー
ドを所定の位置に保持し、サンシェードが不用意に摺動
するの紮防止するようにした装置に関する。

第１図及び第２図に示される如く、車輛１の天井２に開
口３を設け、この間口３をガラス製のルーフ部材４を摺
動させて開閉するスライディングルーフ装置は既に知ら
れている。

かかるスライディングルーフ装置においては、ルーフ部
材４がガラス製で、透明体で構成されるため、日除けと
してルーフ部材４の下にサンシェード５が設けられ、サ
ンシェード５はルーフ部材４と同様に必要に応じて開口
３、或はルーフ部材４の下面を開閉する。

以上のサンシェードは乗員の手動操作で引き出され、或
い格納され、具体的には天井下面左右に設けたガイドレ
ールに両側端を嵌合して案内摺動され、開閉される。

このサンシェードは、レールとの関係で操作荷重が重い
と操作性が悪し、又軽いと操作性は良いが不用意に動い
てし１う。

しかしながらサンシェードの操作荷重は軽く、円滑に動
いた方が好ましいが、その反面上記の如く不用意に動い
てし捷い、特に急制動や急発進時にサンシェードが摺動
じ、好１しくない。

そしてサンシェードを開き、開口部に手をかけた状態で
急制動をかけたりすると、サンシェードが急激に前方へ
摺動し、サンシェードと車体開口部間に手を挾まれ、け
がをしかねない。

そこでサンシェードの後端部とこれに対応する車体側と
の藺にマグネットファスナーを取り付け、サンシェード
が開いているときのみ固定できるようにしたものが提案
されるが、これはサンシェードの閉じた状態から開くこ
とに対しては何等の措置もされてむらず、これがため急
発進時にサンシェードが動くことは防止できない。

又従来のものはサンシェードを任意の位置で保持するこ
とができず、従ってサンシェードを半開きにしたり、細
目に開ける如き用い方はできない。

本考案者はスライディングルーフ装置のサンシェードに
おける上記した問題点に鑑み、これを有効に解決すべく
本考案をなしたものである。

本考案の目的とする処は、サンシェードの少くとも一１
ｔｌ縁部に側方に出没自在に弾圧された係合子を設ける
とともに、サンシェードの両側縁を挟持案内するガイド
レールには上記係合子と係合する凹部を設け、この係合
子と係合凹部との係合でサンシェードを所定の位置に保
持する如くした車輌のスライディングルーフ装置にかけ
るサンシェード装置を提供する。

従って本考案の目的とする処は、上記係合でサンシェー
ドを所定の位置に保持し、これの不用意な摺動、即ち開
閉動を防止するとともに、上記凹部を複数任意に設ける
ことにより任意の位置でサンシェードを保持することを
可能とし、従来行い得なかったサンシェードの細目の開
放保持、半開き保持等を行い得る他、上記を簡単な構造
で図る如くしたサンシェード装置を提供する。

次に本考案の好適一実施例を添付図面に従って詳述する
。

第３図及び第４図は本考案の実施例の具体的構造を示す
要部の斜視図及び指示線に沿った縦断面図で、ルーフ部
材及びサンシェードの基本構造は上記第１図及び第２図
と同じであるため、同一部分には同一符号を付した。

６は車輛１の天井２下面両側に前後方向に設けられたガ
イドレールで、これの上向きに開放した溝６ａにガラス
製ルーフ部材４の左右に取り付けたステー４ａのスライ
ダ４ｂが嵌合し、図示しないモータで引張、或は弾圧さ
れるケーブルを介してルーフ部材４は前・後方向に摺動
し、開口部３ヲ開閉する。

サンシェード５はこのルーフ部材４の下に設けられ、こ
れ５０両側縁部５ａＵレール６の内側の起壁６ｂの上下
に設けられ、内側方に突出する突片６ｃｔ６ｄ間の内側
方に開放した溝６ｅに嵌合されて係合支持され、突片６
ｃ、６ｄはレール６の長さ方向に設けられる。

そしてサンシェード５の両側縁部には前後方向に断面チ
ャンネル型のスライダ５ａが被冠装着され、スライダ７
がレールの溝６ｅに接し、摩擦を軽減し、サンシェード
５の円滑、軽快な作動を保障する。

かくしてサンシェード５はレール６の水平方向に開放し
た溝６ｅで案内され、前後方向に摺動し、開閉される。

ところで、サンシェード５上の側部で、レール６の上部
突片６ｃより車室内方側には、これ６Ｃの端縁と離間す
る如く平面チャンネル型の起壁７を設け、これの外側に
これで三方を四重れた凹部８を設ける。

この凹部８に係合子９を嵌装し、係合子９の幅は凹部８
の左右の幅より若干小さく設定するとともに、係合子９
の上部は後方にヒサシの如く延出し、ヒサシ部９ａを起
壁７上に臨１せる。

そして係合子９の垂下部９ｂと起壁７の間の凹部にはス
プリング１０を縮装し、係合子９を常時外側方、即ち突
片６ｃと先端部９ｃが衝合する方向へ弾圧し、スプリン
グ１０（ｒｉヒサシ部９ａで覆われ、表面に露出しない
。

以上の保合子９の先端部９ｃは第３図で明らかな如く彎
曲させて弧状に形成する。

一方、レール６の上記係合子９と対向する突片６ｃの所
定の位置には上記係合子９の先端部９ｃと対応する如く
滑らかに彎曲させた位置保持用の係合凹部１１を設け、
凹部１１は突片６ｃの端縁から車体の外側方へ窪む如く
設けられ、凹部１１の両端は彎曲１１ａ、１１ａしてい
る。

以上の凹部１Ｆはサンシェード５の閉塞位置、開放位置
の他任意な個所に複数設ける。

同以上ではレールの一方、サンシェードの一側のみを示
し、これに設けたが、上記は少くとも一方で良く、又両
側に設けても良い。

次にその作用を述べると、係合子９はスプリング１０で
外側方へ弾圧され、先端部９ｃ（ｒｉ突片６ｃに弾接し
、凹部１１の位置で係合子９（ｒｉ弾性的に突出し、先
端部９ｃが凹部１１と係合する。

この係合は弾性的になされ、これが摩擦でサンシェード
５は凹部１１との係合位置で保持される。

サンシェード５を摺動させる場合には、これを前、或は
後ろに動かすと係合子９は凹部１１の前後端縁の彎曲部
１１ａ、１１ａに案内されてスプリング１０に抗して後
退し、先端部９ｃが突片６ｃの端縁と接して摺動し、サ
ンシェード５を移動させることができる。

次の凹部で係合子はこれに入り込み、強制的に押し、或
は引くことにより係合は外れ移動する。

このサンシェード５の移動操作の軽快性は、スプリング
１０のバネ荷重及び保合子９の先端部９ｃの形状と材質
、レールの突片６ｃに設けた凹部１１の形状を図示の如
くすることによりさしたる抵抗もなく保障でき、又所定
の位置で保持することができる。

そして上記曲部の位置の任意の設定により、サンシェー
ドを細目に開けたリ、半開きの状態で保持できる。

又係合子と凹部との弾性的係合で上記中間位置での保持
、全閉、全開位置での保持を行うことができる。

以上図示例について詳述したが、係合子の具体的構造は
上記には限られず、適宜に設定し、変更が可能であるこ
とは勿論である。

以上で明らかな如く本考案によれば、弾圧されたサンシ
ェード側の係合子と、サンシェードのガイドレール側に
設けた係合凹部との係合でサンシェードを所定の位置に
保持する如くしたため、急制動、急発進等でサンシェー
ドが不用意に動くことを防止し、安全性を向上せしめ得
るとともに、所定位置での保持の確実により走行中の加
速、減速等でサンシェードがガタつくこともない。

父上記の如く係合凹部を複数設けることによりサンシェ
ードを任意の位置で保持することができ、サンシェード
を細目に開いて保持したり、半開きで保持することがで
き、サンシェードの有用性を高め得るとともに、構造も
一方に弾圧する係合子を、他方に係合凹部を設けるだけ
で簡単である等スライディングルーフ装置の有用性向上
に資する部類る大である。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すもので、第１図はスライ
ディングルーフ装置の概略を示す車輌天井部の斜視図、
第２図は第１図２−２線に沿った同概略縦断側面図、第
３図は要部の斜視図、第４図は第３図４−４線断面図で
ある。 同図面中１、は車輛、５はサンシェード、６はガイドレ
ール、９は係合子、１Ｆは係合凹部である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. サンシェードの少くとも一側縁部に外側方に出没自在に
   弾圧された係合子を設け、透過性スライドルーフ部材を
   ガイドするチャンネル状のガイドレールの内側の起壁の
   上下に内側方に突出する突片を設けて該突片で形成され
   る内側方に開放された溝にサンシェードの側縁部を摺動
   自在に嵌合せしめるとともに、前記ガイドレールの内側
   の起壁土部から内側方に突出した上記突片には前記係合
   子と係合する凹部を設け、この係合子との係合でサンシ
   ェードを所定のは置で保持する如くしたことを特徴とす
   る車輛のスライディングルーフ装置にふ−けるサンシェ
   ード装置。