JP2556716Y2 - サンルーフのサンシェード装置 - Google Patents

サンルーフのサンシェード装置

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JP2556716Y2
JP2556716Y2 JP3602793U JP3602793U JP2556716Y2 JP 2556716 Y2 JP2556716 Y2 JP 2556716Y2 JP 3602793 U JP3602793 U JP 3602793U JP 3602793 U JP3602793 U JP 3602793U JP 2556716 Y2 JP2556716 Y2 JP 2556716Y2
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JP
Japan
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sunshade
resistor
elastic body
push
guide rail
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JP3602793U
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JPH075854U (ja
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賢一 栗山
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Ohi Seisakusho Co Ltd
Original Assignee
Ohi Seisakusho Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、サンルーフのサンシ
ェード装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にサンルーフにあっては、開閉可能
なリッドの内側に日除けとなるサンシェードを設けるタ
イプが知られている。
【0003】サンシェードは、ルーフ開口に設けられた
ガイドレールに沿って前後にスライド自在に両端支持さ
れ、手動により前方へスライドさせることでルーフ開口
の下方に望む使用状態が得られる。また、使用状態から
手動により後方へスライドさせることで、ルーフ開口か
ら後退した収納状態がそれぞれ得られるようになってい
る。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】前記した如くサンルー
フは、手動によって前後にスライド移動させる所から、
例えば実公昭57−56896号公報にみられるよう
に、トリム上に植毛等の滑動部を設けておき、その滑動
部によって、サンシェードの円滑、軽快な摺動を保障し
て操作性を向上させる手段が公知となっている。
【0005】しかしながら、前記手段にあっては、トリ
ムに直接、滑動部を設けるため、トリムの作成が大変面
倒となり、加工性の面で望ましくないこと、また、サン
シェードが滑動部に乗りあがる時に、滑動部の端縁にあ
たる。それが繰返されることで、滑動部剥れが起きる虞
れがあり、安定性、信頼性の面で問題が残る。
【0006】さらに、サンシェードの両端は滑動部の上
面に乗っているだけなので、サンシェードを後方にスラ
イド移動させた収納状態の時に、例えば、急停車する
と、急停車時の慣性力によってサンシェードが前方へス
ライド移動してしまう不具合が発生する。
【0007】そこで、この考案は摺動抵抗を与える最適
な高さの抵抗体が得られるようにすると共にいずれの位
置でも確実に安定した支持状態を確保し、作業性、信頼
性の面でも優れたサンルーフのサンシェード装置を提供
することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、この考案は、ルーフ開口の両サイドに設けられたガ
イドレールに支持され前後にスライド可能なサンシェー
ドを有するサンルーフにおいて、前記サンシェードと接
触し合うと共にサンシェードに摺動抵抗を与える抵抗体
を前記ガイドレールに設け、抵抗体は、ガイドレールの
前後方向に沿って係合支持され前後に長い挿入孔を有す
る弾性体と、挿入孔内に出し入れ自在に挿入され前記弾
性体の上面を押上げて弾性体の上面に所定の高さの張り
出し領域を作ると共に前記ガイドレールの係合孔と係合
し合う係合部を有する押上げ成形体と、弾性体の上面前
端縁から後端縁にわたって貼着された植毛テープとから
成っている。
【0009】
【作用】かかるサンシェード装置によれば、サンシェー
ドが抵抗体の上面に乗り上げることでサンシェードに所
定の摺動抵抗が与えられるようになる。したがって、通
常の急停車時の慣性力ではサンシェードが前方へスライ
ド移動する不具合は起きない。しかも、植毛テープは上
面前端縁から後端縁にわたって貼着されているので、抵
抗体に乗り上がる時のサンシェードによって剥れること
はなく、長期間にわたり安定した摺動抵抗が得られる。
【0010】また、弾性体の挿入孔内に押上げ成形体を
挿入することで、弾性体の上面に、所定の高さの張り出
し領域を作ることができるようになる。
【0011】
【実施例】以下、図1乃至図3の図面を参照しながらこ
の考案の一実施例を詳細に説明する。
【0012】図8においては、1はルーフパネル3に設
けられたルーフ開口を示している。ルーフ開口1には、
透明又は半透明の材質で作られたリッド5と、リッド5
の内側で、日除けとなるサンシェード7がそれぞれ設け
られ、リッド5及びサンシェード7はガイドレール9に
沿って前後にスライド移動が可能となっている。
【0013】ガイドレール9は、平面から見て逆U字状
に形成され、ルーフ開口1の前方領域から両側方の領域
にわたって配置されている。
【0014】ガイドレール9は、図1に示すように、ほ
ぼ水平なベース部11から垂直に立上がる、立上り壁1
3を有し、さらに側方へフランジ部15が延長された断
面クランク状の形状となっていて、ベース部11には、
ケーブル案内溝17を有する左右のレール部19が設け
られている。レール部19と立上り壁13との間は、雨
水等をドレン21内へ誘導する樋部23となっている。
【0015】また、内側のレール部19の壁面からは、
長手方向に連続する保持部25が突出しており、さら
に、保持部25の下方で、かつ前記ベース部11には抵
抗体27を取付ける挿入片部19と、挿入片部29の前
後に設けられた切欠端縁部31,31と挿入片部29の
領域に設けられた前後の貫通した係合孔部33,33と
を有している。
【0016】一方、抵抗体27は、図5,図6に示すよ
うに取付部材となる弾性体35と、弾性体35の上面3
5aに所定高さの張り出し領域を作る押上げ成形体37
と、摺動抵抗を与える植毛テープ39とから成ってい
る。
【0017】弾性体35は所定の厚みを有する前後に長
い板状に成形され、前端縁と後端縁には、ガイドレール
9側の前後の切欠縁部31,31と係合し合う係合溝部
41,41が、また、側面35b側から挿入片部29が
挿入される前後に長い貫通した挿入孔43が設けられて
いる。なお、挿入孔43は必ずしも貫通していなくても
よい。
【0018】押し上げ成形体37は、金属プレートをプ
レス成形することで、押上げ面45の前後両端から下降
傾斜させた接地面47,47を形成する一方、押上げ面
45からは、前記係合孔部33と係合し合う断面フック
状の係合部49が設けられている。接地面47から押上
げ面45までの距離Hは、押上げ成形体37を側面35
b側から挿入孔43内に強制的に挿入した時に弾性体3
5の上面35aを上方へ押上げる押上げ高さとなってい
る。この場合、図7に示すように厚さの異なる調整プレ
ート51を一緒に挿入することで、張り出し高さの微調
整が可能となりり、最適な押上げ高さが得られるように
なっている。
【0019】植毛テープ39は、上面に抵抗の大きい植
毛が施され、弾性体35の上面35aから前端及び後端
底面領域にわたって設けられ、図11に示すように切欠
端縁部31に弾性体35の係合溝部41を係合させるの
と同時に組付け状態が得られるようになっている。
【0020】リッド5は、ガイドレール9のレール部1
9,19に対して前後にスライド可能な前方の移動シュ
ー(図示していない)と後方の移動シュー53とによっ
て支持され、前方の移動シューは支持用となっている。
また、後方の移動シューは、リッド5の後端側を上下動
させる、いわゆるチルトアップ、チルトダウンを図る昇
降機能を備えており、レール部19のケーブル案内溝1
7内を走るギヤードケーブル55によって前後にスライ
ド自在に制御される駆動用となっている。
【0021】なお、ギヤードケーブル55は、手元スイ
ッチによって正転・逆転可能な駆動モータMによって作
動制御される。
【0022】一方、サンシェード7はアルミ製の芯材と
表皮から成り、サンシェード7の両側には、左右2箇ず
つ設けられた取付部材57を介して両端支持されてい
る。
【0023】取付部材57は、ばね板で形成され。サン
シェード7に固着された本体部59からハの字状に2本
の脚61が延長されると共に、その脚61の先端部に断
面U字状の摺動子63が設けられている。摺動子63
は、前記ガイドレール9の保持部25にスライド自在に
嵌合している。
【0024】これにより、サンシェード7は、前記ばね
板製の取付部材57により所定量上下方向の動きが可能
となっている。
【0025】なお、図2において65は、リッド5を支
持する支持ブラケットを示している。
【0026】このように構成されたサンシェード装置に
おいて、抵抗体27を取付けるにあたって、別工程にお
いて、図5,図6に示すように、弾性体35の挿入孔4
3に側面35bから押上げ成形体37を挿入した後、植
毛テープ39を弾性体35の上面35aの前端から底面
側に、また後端から底面側にわたって貼着した抵抗体2
7を完成させる。
【0027】次に、切欠端縁部31,31に抵抗体27
の係合溝部41,41を、また、挿入孔43を挿入片部
39にそれぞれ強制的に係合させていき、係合完了と同
時に係合部49と係合孔部33bが係合し、取付けられ
るようになる。
【0028】一方、サンシェード7を手によって前方へ
スライド移動させれば、ルーフ開口1に臨む使用状態が
得られる。また、サンシェード7を手によって後方へス
ライド移動させることで、開口途中の使用状態から一杯
に後退させた収納状態まで連続する状態が得られるよう
になる。
【0029】この場合、サンシェード7をルーフ開口1
から後退させた動作時において、サンシェード7は、案
内面aによって円滑に抵抗体27の上面に乗りあがる。
この抵抗体27への乗り上がり時に、サンシェード7
は、取付部材57に抗して強制的に上昇するため、その
反作用で抵抗体57の上面に対して強い接触圧が働らく
結果、接触圧による抵抗によってサンシェード7の動き
が拘束されるようになる。したがって、例えば、急停車
時に慣性力が働らいてもサンシェード7が前方へスライ
ド移動する不具合いは起きない。
【0030】
【考案の効果】以上、説明したように、この考案によれ
ば、次のような効果を奏する。
【0031】(1) 抵抗体は別部材で作られているた
めガイドレールの加工性を損なうことはなく、しかも、
容易に取付けることが可能となる。
【0032】(2) 植毛テープの剥れがなくなり長期
間にわたり安定した摺動抵抗が得られる。
【0033】(3) 押し上げ成形体によって弾性体の
上面に、所定高さの張り出し領域を作ることができるよ
うになり、最適な摺動抵抗が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係る抵抗体をガイドレールから外し
た状態の斜視図。
【図2】サンシェードとガイドレールを示した全体の分
解斜視図。
【図3】抵抗体をガイドレールに取付けた斜視図。
【図4】図3のA−A線断面図。
【図5】弾性体に押上げ成形体を挿入する前の斜視図。
【図6】押上げ成形体を挿入した弾性体に植毛テープを
取付ける前の斜視図。
【図7】押上げ成形体に、調整プレートを設ける実施例
を示した斜視図。
【図8】自動車のルーフ部を示した平面図。
【符号の説明】
1 ルーフ開口 7 サンシェード 9 ガイドレール 27 抵抗体 33 係合孔部 35 弾性体 35a 上面 37 押上げ成形体 39 植毛テープ 43 挿入孔 49 係合部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ルーフ開口の両サイドに設けられたガイ
    ドレールに支持され前後にスライド可能なサンシェード
    を有するサンルーフにおいて、前記サンシェードと接触
    し合うと共にサンシェードに摺動抵抗を与える抵抗体を
    前記ガイドレールに設け、抵抗体は、ガイドレールの前
    後方向に沿って係合支持され前後に長い挿入孔を有する
    弾性体と、挿入孔内に出し入れ自在に挿入され前記弾性
    体の上面を押上げて弾性体の上面に所定の高さの張り出
    し領域を作ると共に前記ガイドレールの係合孔と係合し
    合う係合部を有する押上げ成形体と、弾性体の上面前端
    縁から後端縁にわたって貼着された植毛テープとから成
    ることを特徴するサンルーフのサンシェード装置。
JP3602793U 1993-06-30 1993-06-30 サンルーフのサンシェード装置 Expired - Lifetime JP2556716Y2 (ja)

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JP3602793U JP2556716Y2 (ja) 1993-06-30 1993-06-30 サンルーフのサンシェード装置

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JP3602793U JP2556716Y2 (ja) 1993-06-30 1993-06-30 サンルーフのサンシェード装置

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JPH075854U JPH075854U (ja) 1995-01-27
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5818026Y2 (ja) * 1977-09-29 1983-04-12 日立造船株式会社 未燃物落下防止火格子

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JPH075854U (ja) 1995-01-27

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