JP2002129831A - ウインドレギュレータの移動体位置規制構造 - Google Patents
ウインドレギュレータの移動体位置規制構造Info
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Abstract
圧力が掛かっても、ケーブルガイドの変形を防止するウ
インドレギュレータの移動体位置規制構造を提供する。 【解決手段】 ウインドパネルを支持すると共にレール
7に昇降可能に案内された移動体11に駆動装置の駆動
力により牽引されるケーブル19が連結され、該レール
7の下端部にはケーブル19を案内するケーブルガイド
30が取り付けられ、ケーブルガイド30に設けられ且
つレール7の下端部まで下降した移動体11と当接する
ことで移動体11の下降位置を規制するストッパー29
を備えたウインドレギュレータ3の移動体位置規制構造
において、レール7の下端部にはケーブルガイド30の
下面を支持する支持部7eが形成されている。
Description
ータの移動体位置規制構造に関し、特にレールに沿って
昇降するウインドパネルを支持する移動体の下降位置を
規制をするウインドレギュレータの移動体位置規制構造
に関するものである。
379号公報に開示されているケーブル式ウインドレギ
ュレータであって、ウインドパネルの昇降方向に平行な
レールと、レール上を摺動可能に取付けられると共にウ
インドパネルを支持する移動体と、レールに沿い掛け渡
されたケーブルとを具備している。各ケーブルの両端部
は、公知であり図示省略した手段で対応する移動体に連
結されている。
る駆動装置に連係されている。ケーブルは、レールの下
端部でケーブルガイドを通過し、レール上端部で遊動プ
ーリを通過するようループ状に配置されている。
ルの摺動面の下端部に形成された係合孔に係合されてい
る。このケーブルガイドの上面には、移動体が下降位置
まで下降したときに当接して、位置規制をするゴム製の
ストッパーが固定されている。該ストッパーは、ケーブ
ルガイドのストッパー係止孔内に当接部を突出させた状
態で取り付けられている。
うな従来の技術の構造にあっては、ケーブルガイドには
駆動装置の駆動力がループ状のケーブルを介して伝達さ
れ、通常の昇降作動中は上方に力が作用している。一
方、移動体が下端位置まで下降してケーブルガイドのス
トッパーに当接すると、通常とは逆に、ケーブルガイド
には下方に力が作用する。すなわち、ウインドパネルの
重量とケーブルの引っ張り力との総合した力が移動体か
らストッパーを介しケーブルガイドに伝達され、ケーブ
ルガイドは下方に押圧される。
繰り返し作用する押圧力のために、ケーブルガイドの係
合脚部は変形するおそれがある。特にケーブルガイドが
樹脂材料で成型されていた場合、真夏の炎天下などの高
温によって樹脂材料が軟化しさらに変形しやすくなる。
題に着目してなされたもので、ウインドパネルが昇降す
る度に繰り返し押圧力が掛かっても、ケーブルガイドの
変形を防止するウインドレギュレータの移動体位置規制
構造を提供することを目的とする。
は、ウインドパネルを支持すると共にレールに昇降可能
に案内された移動体に駆動装置の駆動力により牽引され
るケーブルが連結され、該レールの下端部にはケーブル
を案内するケーブルガイドが取り付けられ、ケーブルガ
イド及び移動体のいずれか一方に設けられ且つ前記レー
ルの下端部まで下降した移動体と当接することで移動体
の下降位置を規制するストッパーを備えたウインドレギ
ュレータの移動体位置規制構造において、前記レールの
下端部には、ケーブルガイドの下面を支持する支持部が
形成されていることを特徴とする。
ガイドがストッパーを介し下降する移動体より受ける押
圧力によって変形しようとしても、レール下端部に形成
された支持部がケーブルガイドの下面を支持するので、
ケーブルガイドが下方に向けて変形しようとしても支持
部に受け止められ、ケーブルガイドの変形は防止され
る。
ギュレータは、2本のレールに案内されて昇降する移動
体でウインドパネルを支持することを特徴とする。
レギュレータは、2本のレールでウインドパネルを昇降
させるウインドレギュレータなので、ケーブルがX字状
に配索されており、複雑な力がケーブルガイドに掛かか
り、ケーブルガイドはより変形しやすい状況であるが、
請求項1記載の発明と同様にケーブルガイドの変形が確
実に防止される。
前記レールの案内方向に沿って立設され且つ前記移動体
を案内するガイドフランジ部と一体的に連設されている
ことを特徴とする。
ガイドフランジ部と一体に連設されているので、ガイド
フランジ部と共働して断面係数を増大でき、押圧力が特
に集中しても曲がりにくい構造となっている。したがっ
て、レールの板厚を増大させることなく強度を高めるこ
とが出来、コンパクトな移動体位置規制構造とすること
が出来る。さらに、力が集中して掛かる箇所を強度の高
い構造としたので、より確実にケーブルガイドの変形は
防止される。
いて説明する。図1は自動車の左側のドア1に取り付け
られるウインドレギュレータ3を示すもので、図1にお
いて、左方が自動車の前方となっており、図面手前側が
ドア1の車外側となっている。なお、ウインドレギュレ
ータ3は、ベースプレート4にボルト6により予め取り
付けられており、ドア1には、ウインドレギュレータ3
の組み付けられたベースプレート4が車内側から取り付
けられる。
インドレギュレータであって、相互に平行で且つウイン
ドパネル5の昇降方向に平行であり、上方がわずかに後
方にオフセットし傾斜した状態で設置されている2つの
レール7,9と、各レール7,9の上を案内され且つ摺
動可能に取付けられた移動体11,13と、各移動体1
1,13に固着され且つウインドパネル5を支持する締
結支持部15,17と、レール7,9に沿うと共にレー
ル7,9間をX字状に掛け渡されたケーブル19,21
とを具備している。各ケーブル19,21の端部は、公
知であり図示省略した手段で移動体11,13に連結さ
れている。
にX字状に掛け渡されて配索されるとともに、配索の途
中がモータユニット23を有する駆動装置25に連結さ
れている。一方のケーブル19は、レール7の下端部で
ケーブルガイド30を通過し、レール9の上端部で遊動
プーリ14を通過するよう配索され、また、他方のケー
ブル21は、レール7の上端部とレール9の下端部で遊
動プーリ14を通過するよう配索されている。なお、レ
ール7,9は長手方向に車外側にパネル形状に合わせて
湾曲している。
られたケーブルガイド30の取り付け構造を示す斜視図
である。図2において、左上方が自動車の前方を示し、
右下方が自動車の後方を示す。
の摺動面7aと、移動体11と嵌合し且つ移動体11を
レール7に沿って案内する断面逆L字状のガイドフラン
ジ部7bとで構成されている。ガイドフランジ部7b
は、縦壁部7cと、該縦壁部7cの先端から前方に折り
曲げられた移動体保持部7dとによって一体に構成され
ている。
の端部が連結され、底面11aにはレール7のガイドフ
ランジ部7bと嵌合する断面逆L字状の嵌合溝11bが
形成されている。また、移動体11の下側には、後述す
るケーブルガイド30に設けられたストッパー29と当
接する当接部11cが形成されている。
及び図7に示すように、横向きT字状をなす係合孔27
が穿設されている。この係合孔27には、後述するケー
ブルガイド30の係合脚部31が挿入されて係合される
ことで、ケーブルガイド30がレール7に固定される。
係合孔27は、矩形の挿入孔27aと、上下の幅が挿入
孔27aより狭い矩形の係止孔27bとが連設され、一
体となって横向きT字状に形成されている。
れており、本体33と、ケーブル案内突部34と、係合
脚部31と、ストッパー支持部35とで構成されてい
る。前記本体33には、ケーブル19を案内する案内溝
32が外周部に形成されている。前記ケーブル案内突部
34は、本体33から後方へ突出し且つ案内溝32が連
設されている。前記係合脚部31は、本体33の取付面
の中央部から突出し且つレール7の係合孔27に係合す
る。前記ストッパー支持部35は、本体33から前方へ
突出し且つストッパー29が嵌合するストッパー係止孔
35aが形成されている。
6に示す正面視では、レール7の係合孔27に挿入可能
に対応した横向きT字状をなし、図5に示す底面視で
は、L字状をなしている。係合脚部31の先端には、一
対の係合突部31a、31aが上下方向に向かって突出
している。それぞれの係合突部31a、31aの後方を
向く面には、レール7を挟持するための保持溝31bが
形成されている。係合脚部31の先端から後方に向かっ
ては、係合爪部31cが突出している。係合突部31
a、31aと一体に連設された係合爪部31cの幅は、
係合突部31a、31aの幅よりも狭く形成されてい
る。この係合爪部31cには、レール7を挟持するため
の保持溝31dが形成されている。また、ケーブルガイ
ド30の本体33の前方の面からは、前方に向かい突出
する弾性舌片37が形成されている。
をレール7に取り付けるには、まずレール7の係合孔2
7にケーブルガイド30の係合脚部31を挿入する。こ
のとき、弾性舌片37はまだ係合孔27の外にあり、係
合脚部31の係合孔27への挿入に伴い、レール7の摺
動面7aと当接し弾性変形する。この作業は、レール7
の係合孔27も、ケーブルガイド30の係合脚部31も
横向きT字状をなす同形状に形成されているため、支障
なく行われる。ついで、ケーブルガイド30を後方に向
かい移動させると、係合爪部31cと係合突部31aに
形成された保持溝31b,31dがそれぞれレール7の
係合孔27の内周縁に係合する。すなわち、係合爪部3
1cの保持溝31dは、係止孔27bの後方側の内周縁
に係合し、係合突部31aの保持溝31bは挿入孔27
aの後方側の内周縁に係合する。このとき、弾性舌片3
7もケーブルガイド30の後方への移動に伴い同時に移
動し、挿入孔27aの前方の内周縁に弾性復帰して係合
する。この弾性舌片37が挿入孔27aの内周縁に係合
することにより、ケーブルガイド30は前方に戻ること
を阻止され、レール7の係合孔27に確実に固定され
る。
め、レール7から取り外す必要が生じたときは、弾性舌
片37を係合孔27の内周縁との係合を外すように弾性
変形させ、その後ケーブルガイド30を前方に移動させ
れば、ケーブルガイド30は取り外し可能になる。この
ように、ケーブルガイド30は、レール7に対して簡単
に着脱が可能となっている。
ら下面38を通り後方側のケーブル案内突部34に至る
ケーブル19を案内する案内溝32が、図5に示すよう
に、形成されている。
れており、ケーブルガイド30の後方側の側面から後方
斜め上方に突出されており、ケーブル案内突部34の下
面には、前記したように、ケーブルガイド30の本体3
3から連設されている案内溝32が形成されている。
側面に突出したストッパー支持部35には、前記ストッ
パー29が挿入されるストッパー係止孔35aが形成さ
れている。ストッパー係止孔35aの内周部には、前記
ストッパー29と係合し、ストッパー29をストッパー
係止孔35aより抜け止めさせる一対の係合突起35b
が突設されている。なお、ストッパー係止孔35aは、
案内溝32に隣接して設けられており、案内溝32との
間には、ケーブルはずれを阻止する仕切り部35cが形
成されている。
おり、幅広の当接部29aと、当接部29aより幅の狭
い挿入部29bとで構成されている。挿入部29bに
は、ストッパー係止孔35aに挿入された際、係止突起
35bと係合する際に潰れやすいように貫通孔29cが
形成されている。このストッパー29をストッパー係止
孔35aに挿入すると、ストッパー係止孔35aの内周
に突設された一対の係止突起35bがストッパー29の
挿入部29bに係合し、ストッパー29がストッパー係
止孔35aから抜け出すことを防止する。この組み付け
られた状態では、ストッパー29は、当接部29aのみ
をケーブルガイド30のストッパー支持部35上に突出
した状態となっている。
7の下端部に固定されている。
ド30の本体33の下面38に対向して立設された支持
部である折曲部7eが形成されている。折曲部7eとガ
イドフランジ部7bの縦壁部7cとは、プレス加工の絞
り成形により一体に連設形成されている。
動装置25の駆動力により牽引され下降位置まで下降す
ると、移動体11の当接部11cは、ストッパー支持部
35に設けられたストッパー29の当接部29aに当接
し、ケーブルガイド30を下方に押圧する。このとき、
折曲部7eは、ケーブルガイド30が上方からの押圧力
によって下方に変形しようとするのを下方より防ぐ作用
をなす。すなわち、折曲部7eは、ケーブルガイド30
の下面38に当接してケーブルガイド30の変形を防止
する。
トッパー支持部35を突出しており、ここに移動体11
が当接すると、図2に示すように、ケーブルガイド30
は、本体33の中央部の係合脚部31を中心として、矢
印A方向に回転する力が加わる。このとき、折曲部7e
の前方側には、特に大きな力が作用するが、折曲部7e
はガイドフランジ部7bの縦壁部7cと一体に連設形成
されているので、縦壁部7cと連係して断面係数を増大
でき、押圧力が集中しても曲がりにくい構造となってい
る。
となく、レール7の強度を向上できるので、コンパクト
な移動体位置規制構造とすることが出来る。さらに力が
集中して掛かる箇所を強度の高い構造としたので、確実
にケーブルガイド30の変形防止が可能である。
インドパネル5を昇降させるウインドレギュレータ3な
ので、ケーブル7,9がX字状に配索されており、複雑
な力がケーブルガイド30に掛かるが、本発明の移動体
位置規制構造によりケーブルガイド30の変形が防止さ
れる。
明したが、本発明は右側のドアにも適用可能であり、右
側のドアに適用するときはウインドレギュレータの形状
は本実施形態の向きと対称形のいわゆる勝手違いとな
る。よって、レールやケーブルガイドの形状も勝手違い
となり、関係する部材も勝手違いで構成される。
ケーブルガイド30に取り付けられている例を示した
が、本発明はこれに限定されるものではなく、ストッパ
ー29は移動体11側に設けられていても良い。
2本のウインドレギュレータ3に本発明を適用した例を
示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、1
本のレールでウインドパネルを昇降させるウインドレギ
ュレータに本発明の移動体位置規制構造を適用しても良
いことは言うまでもない。
ガイドがストッパーを介し下降する移動体より受ける押
圧力によって変形しようとしても、レール下端部に形成
された支持部がケーブルガイドの下面を支持するので、
ケーブルガイドが下方に向けて変形しようとしても支持
部に受け止められ、ケーブルガイドの変形は防止され
る。
ギュレータは2本のレールでウインドパネルを昇降させ
るウインドレギュレータなので、ケーブルがX字状に配
索されており、複雑な力がケーブルガイドに掛かかり、
ケーブルガイドはより変形しやすい状況であるが、請求
項1記載の発明と同様にケーブルガイドの変形が確実に
防止される。
イドフランジ部と一体に連設されているので、ガイドフ
ランジ部と共働して断面係数を増大でき、押圧力が特に
集中しても曲がりにくい構造となっている。したがって
レール7の板厚を増大させることなく強度を高めること
が出来、コンパクトな移動体位置規制構造とすることが
出来る。さらに力が集中して掛かる箇所を強度の高い構
造としたので、より確実にケーブルガイドの変形は防止
される。
取り付けられた自動車用ドアの正面図。
破断斜視図。
斜視図。
図。
図。
Claims (3)
- 【請求項1】 ウインドパネルを支持すると共にレール
に昇降可能に案内された移動体に駆動装置の駆動力によ
り牽引されるケーブルが連結され、該レールの下端部に
はケーブルを案内するケーブルガイドが取り付けられ、
ケーブルガイド及び移動体のいずれか一方に設けられ且
つ前記レールの下端部まで下降した移動体と当接するこ
とで移動体の下降位置を規制するストッパーを備えたウ
インドレギュレータの移動体位置規制構造において、 前記レールの下端部には、ケーブルガイドの下面を支持
する支持部が形成されていることを特徴とするウインド
レギュレータの移動体位置規制構造。 - 【請求項2】 請求項1に記載のウインドレギュレータ
の移動体位置規制構造であって、 前記ウインドレギュレータは、2本のレールに案内され
て昇降する移動体でウインドパネルを支持することを特
徴とするウインドレギュレータの移動体位置規制構造。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載のウイン
ドレギュレータの移動体位置規制構造であって、 前記支持部は、前記レールの案内方向に沿って立設され
且つ前記移動体を案内するガイドフランジ部と一体的に
連設されていることを特徴とするウインドレギュレータ
の移動体位置規制構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2000327048A JP3853588B2 (ja) | 2000-10-26 | 2000-10-26 | ウインドレギュレータの移動体位置規制構造 |
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2000
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