JPS5911771Y2 - 自動車用日よけ板開閉装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、車室天井に透明窓部を設けこれを摺動自在日
よけ板によって開閉するようにした自動車に関する。

実用上又は意匠上の観点から屋根部に透明窓を設けた自
動車が最近よく見られる。

この場合透明窓は車室内の天井部に摺動自在に設けた日
よけ板によって適宜開閉するようになっている。

そして、この従来の構造においては日よけ板はその両側
辺を車室天井に形或した案内レールに摺動自在に収容す
ると共に、日よけ板の後端に磁石片を取付けることによ
って日よけ板を後に引かれたとき言い換えれば天井窓を
開放したときマグネットを車室天井側に吸着させて日よ
け板を不動保持するようにしている。

しかしながらこの従来の構造では日よけ板の磁石片が吸
着されている位置以外では、日よけ板は案内レールとの
摩擦のみで址っているから、自動車が急発進又は急停車
したとき等に日よけ板に慣性力が働くとこれが自然に動
いてしまうことがある。

又、従来の構造では日よけ板の側辺がレール上を直接摺
動するようになっているが、この日よけ板の表面は布を
被覆形威した構造のため、レール上での摺動に基づく摩
擦の結果その布面が損傷を受け易いという問題もある。

従って、本考案の目的はこれら従来の日よけ板の問題点
を効果的に解決し得る新規な構造の日よけ板の開閉装置
を提供することにある。

本考案に係る装置の全体を示す第１図において、１０は
自動車の屋根の部分を示すものでその車輌前部側に窓部
１２が想像線の如く形威されている。

この窓部１２は本考案に係る日よけ板の開閉装置によっ
て必要に応し適宜開閉される。

本考案に係る日よけ板開閉装置においては車室天井１に
上記窓部を跨いで一対の断面コの字レール１４が、その
開口部が互に面するよう、平行固定されている。

尚、レール１４の、車室天井への固定手段自体は公知の
仕方であるからこれについては図示しない。

１６は、薄い基板上を布で被覆して戊る日よけ板で窓１
２を必要に応じて開閉するべくレール１４に摺動自在に
設けられる。

即ち、日よけ板１６の両側片の好ましくは四隅には合戒
樹脂製の摺動体１８ａ，１８ｂ（第２図は日よけ板１６
の一側のみの取付け状態を示す）が取付けられており、
これらの摺動体１８ａ，１８ｂは第３Ａ，３Ｂ図に夫々
示すようにレール１４の断面コの字状溝１４′内に収容
される。

而して、後側の摺動体１８ ａも前側の摺動体１８ｂも
一側を開放した細長箱としての形状を有しており、この
垂直方向寸法は、レール１４により形戒される溝１４′
に実質上遊びなく摺動体が収容されるようかつレール１
４に沿う摺動運動は許容されるように選定されている。

日よけ板１６を上記の摺動体１８ａ，１８ｂに固装する
べく、その一側には切込み２０ａ，２０ｂが第２図に示
す如く形或されており、この切込み部２０ａ，２０ｂに
日よけ板の側辺がきつく嵌合される。

かくして、日よけ板１６は、レール１４に摺動自在な摺
動体１８ａ，１８ｂに固装されることとなる。

日よけ板１６を窓１２に対する所定位置で錠止するため
少くとも後側の摺動体１８ ａは第３Ａ図に示す如く、
丸められた底部を持つ多少拡開した脚部２２ＡとＵ字状
突起部２２ Ｂとより戒る板ばね２２を備えている。

その脚部２２Ａは日よけ板１６の上面に当接しており、
一方Ｕ字状突起部２２ Ｂは後側摺動体１８ Ｈの上面
に形或した矩形開口２６内に位置している。

第１図の如くレール１４の上面には後側摺動体１８ａの
突起部２２Ｂを係止すべき保合孔が、この実施例では長
手方向に沿って、２８， ３０． ３２の如く３ケ所設
けられている。

以上述べた日よけ板開閉装置の使用時日よけ板１６の前
端に設けたつまみ１６′を車室内の操作者が図の矢印Ａ
方向に引くことによって摺動体１８ａ，１８ｂはレール
１４内を摺動する。

この摺動は、板ばね２２の突起部２２ Ｂがレール１４
の内面によって弾性変形することで許容される。

板ばね２２の突起２２ Ｂがどれか一つの係合孔２８，
３０， ３２のところまで達すると、この突起２２
Ｂは自らの弾性力でその保合孔内に第３Ａ図の如く一部
侵入し、かくして日よけ板は係止状態となる。

このように、本考案では、摺動体１８ ａは板ばね突起
部２２ Ｂと係合孔２８， ３０， ３２とより或る錠
止機構によってレールに係止させる構造としているから
、日よけ板に急発進、停止時慣性力が働いてもこれが動
くことはない。

又、複数個の係合孔２８， ３０， ３２の使用により
日よけ板１６は窓１２に対し全閉し、全開及びその他の
所望位置で保持できる。

加うるに、摺動体１８ａ，１８ｂは日よけ板１６をレー
ル１４がら浮がせて支持しているから日よけ板の移動時
にその布面に摩擦が生ずることはなくこれは寿命の面で
有利となる。

第４図は、後側摺動体の変形例を示すもので、この場合
はプラスチイツク製摺動体１１８ａは係合突起１２２も
一体に戒形している点が前の実施例と相違している。

摺動体の、レール上での移動はその摺動体自体弾性変形
することによって達或される。

第１図と同様な係合孔２８， ３０， ３２に出合うと
突起１２２は摺動体の弾性でその中に侵入し係止状態と
なる。

尚、以上の二つの実施例においては保合突起を摺動体、
即ち日よけ板に設けレールに係合孔を穿設しているとか
、これと逆に保合突起をレールに設け係合孔を摺動体に
設けるような構造も極めて容易に実現できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の日よけ板開閉装置の全体斜視図、第２
図は摺動体を示す拡大斜視図、第３Ａ図は第２図のＡ−
Ａ線に沿う断面図、第３Ｂは第２図のＢ−Ｂ線に沿う断
面図、第４図は摺動体の他の実施例を示す斜視図、第５
図は第４図の■一Ｖ線に沿う断面図、 １０・・・・・山動車屋根、１２・・・・・・窓部、１
４・・・・・・レール、１６・・・・・・日よけ板、１
８ａ，１８ｂ・・・・・・摺動体、２２Ｃ，１２２・・
・・・・弾性突起、２８， ３０， ３２・・・・・・
係合孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 車体屋根に形或した窓部を開閉するべき摺動自在日より
   板を備えた自動車において、前記窓部に跨って車室内天
   井両側に断面コの字状レールを配設し、前記日よけ板の
   両側辺に摺動部材を取付け、該摺動部材を前記レール内
   に摺動自在に収容するとともに前記日よけ板の上面及び
   下面を該レールから浮かせて支持し、さらに該レールの
   長手方向に沿って、前記摺動部材を該レールに対し係止
   するための、保合孔部と該保合孔部に嵌入される弾性突
   起部とよりなる錠止手段を複数個設けたことを特徴とす
   る自動車用日よけ板開閉装置。