JPH0316725Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は自動車の運転座席側あるいは後部座席
側のドアに取付けられる自動車用サイドバイザに
関する。

「従来の技術」 従来、側面方向から車内に入る太陽光線を遮き
る自動車用サイドバイザとして第４図で示すよう
な一実施例が提案されていた。

すなわち、ボデイフランジａとウエザーストリ
ツプｂとに挾まれて上端が支持され、下端には錘
りｃや吸盤ｄが取付けられ、下端近くの内側には
ルーフトリムｅの内側に設けた係止具ｆと対向す
る係止具ｇを固定して成る。

したがつて、該実施例のサイドバイザＸにあつ
ては、ウインドガラスｈ寄りの車内の空間部に吊
り下げられることになるので、一定の空間しかな
い車内の空間部が少なからず制約を受け、搭乗者
に違和感を与えるという欠点があつた。またブラ
ブラ左右に振れるのを防止するために錘りｃや吸
盤ｄなどの安定部材を設けなければならず、さら
に、前記違和感を少しでも取り除くために複数個
の係止具ｆ，ｇを取付けなければならないなど構
造的にも複雑であつた。

「本考案の目的」 本考案は以上のような従来の欠点に鑑み、デツ
ト・スペースである自動車のウインドガラス収納
室を利用することにより、運転手や塔乗者に全く
違和感を与えず、またドアへの取付けが簡単であ
ると共にサイドバイザ本体を所望する位置に容易
に出没自在に停止させることができ、さらに、サ
イドバイザ本体が傷付かない、ズレないなどの効
果を得ることができる自動車用サイドバイザを得
るにある。

「本考案の目的を達成するための手段」 本考案の自動車用サイドバイザは、自動車のウ
インドガラス収納室に差し込み固定されかつ内側
開口端縁にドアのトリム上面あるいは内側窓枠パ
ネル上面に掛止される掛止折曲部が形成された取
付収納袋と、この取付収納袋に出没自在に差し込
まれかつウインドガラス１の内面と摺接するゴム
部材で圧接状態で支持されるサイドバイザ本体と
から成り、前記サイドバイザ本体の上端縁には該
サイドバイザ本体の引き出し用把手あるいは指係
合体が設けられていることを特徴としている。

「本考案の実施例」 以下、図面に示す実施例により、本考案を詳細
に説明する。

第１図ないし第３図に示す一実施例において、
Ｙは側面方向から車内に入る太陽光線を遮ぎるた
めに運転座席側や後部座席側のドアＤに取付けら
れる自動車用サイドバイザで、この自動車用サイ
ドバイザＹは自動車のウインドガラス１を収納す
ることができるウインドガラス収納室２に差し込
み固定される取付収納袋３と、この取付収納袋３
に出没自在に差し込まれかつ該取付収納袋３の開
口端部３ａで直接圧接状態に支持される板状のサ
イドバイザ本体４とから構成されている。前記取
付収納袋３はポリプロピレンなどの合成樹脂材で
厚さ１ないし２ミリメートル程度に成形され、硬
質でかつ多少柔軟性を有し、その内側開口端縁に
はドアのトリム５の上面あるいは内側窓枠パネル
６上面に掛止される掛止折曲部３ｂが一体に形成
されている。７は前記サイドバイド本体４の上端
縁に固定的に取付けられた該サイドバイザ本体の
引き出し用把手あるいは指係合体で、この指係合
体７の上部には所要間隔を有して複数個の磁石８
が固着されている。なお、第３図において符号９
はドアの外側窓枠パネル１０に取付けられたウイ
ンドガラス１の外面と摺接する弾性のゴム部材
で、一方、符号１１はドアの内側窓枠パネル６に
取付けられたウインドガラス１の内面と摺接する
弾性のゴム部材である。

上記構成にあつては、あらかじめサイドバイザ
本体４を取付収納袋３に差し込み、そのままの状
態で取付収納袋３の下端部をウインドガラス１の
内面側からウインドガラス収納室２のゴム部材１
１で閉じられた開口端に強制的に差し込む。そし
て、第３図で示すように取付収納袋３をウインド
ガラス収納室２に差し込むと、該取付収納袋３は
掛止折曲部３ｂでドアのトリム５の上面あるいは
内側窓枠パネル６上面で固定的に掛止されると同
時に、サイドバイザ本体４は内側のゴム部材１１
で取付収納袋３の開口端部３ａがウインドガラス
１の内面側に押圧されるために該開口端部３ａで
直接圧接状態で支持される。

しかして、サイドバイザ本体４を取付収納袋４
から引き出す時は、第３図で示すように指係合体
７に指を引つ掛けて所望する位置まで引き上げる
と、サイドバイザ本体４は取付収納袋の開口端部
と圧接状態にあるので任意の位置で停止する。ま
たサイドバイザ本体４を車内の図示しないルーフ
トリムのフランジ部まで引き上げた場合には、磁
石８がフランジ部等に吸着し、サイドバイザ本体
４は左右に揺れないように確実に支持される。一
方、日除けが不要になつた時はサイドバイザ本体
４を指で押し下げると、サイドバイザ本体４は取
付収納袋３の開口端部３ａとスライドしながら該
取付収納袋３内に指係合体を除いてスムーズに収
納される。

なお、サイドバイザ本体４の下端縁を弧状に形
成すると、取付収納袋をウインドガラス収納室に
差し込む際に容易にできる。

「本考案の効果」 以上の説明から明らかなように本考案にあつて
は、次に列挙するような効果がある。

(1) サイドバイザがデツトスペースとも言うべき
ウインドガラス収納室に設けられるので、車内
の空間がサイドバイザによつてほとんど制約を
受けない、したがつて、運転手や塔乗者に全く
違和感を与えない。

(2) 工具等を使用せず差し込み形式なのでドアへ
の取付けが簡単であると共に、サイドバイザ本
体を所望する位置に容易に出没自在に停止させ
ることができる。

(3) サイドバイザ本体が取付収納袋に収納されて
いるので、ウインドガラス収納室に設けられて
いる部品、部分等と干渉せず、したがつて、傷
付かない。また取付収納袋で規制されるから自
動車の前後方向にズレず、さらにサイドバイザ
本体が汚れない。

(4) 構成部品が少ないので安価に製作することが
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す斜視図、第２
図、第３図は本考案をそれぞれドアのウインドガ
ラス収納室に取り付けた状態を示す各説明図、第
４図は従来の一実施例を示す概略断面説明図であ
る。 Ｙ……サイドバイザ、１……ウインドガラス、
２……ウインドガラス収納室、３……取付収納
袋、４……サイドバイザ本体、５……トリム、７
……指係合体、８……磁石、９，１１……ゴム部
材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 自動車のウインドガラス収納室に差し込み固定
   され、かつ、内側開口端縁にドアのトリム上面あ
   るいは内側窓枠パネル上面に掛止される掛止折曲
   部が形成された取付収納袋と、この取付収納袋に
   出没自在に差し込まれ、かつ、ウインドガラスの
   内面と摺接するゴム部材で圧接状態で支持される
   サイドバイザ本体とから成り、前記サイドバイザ
   本体の上端縁には該サイドバイザ本体の引き出し
   用把手あるいは指係合体が設けられていることを
   特徴とする自動車用サイドバイザ。