JP5428268B2 - 車両の遮蔽部材の取付け構造 - Google Patents

車両の遮蔽部材の取付け構造 Download PDF

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Description

この発明は、車両の窓に設けられる遮蔽部材の取付け構造に関し、車両の内装技術の分野に属する。
近年、車両においては、前方からの衝撃荷重から乗員を保護するためのエアバッグ装置に加えて、側方からの衝撃荷重からも乗員を保護するためのカーテンエアバッグ装置が備えられることがある。このカーテンエアバッグ装置は、車体側面を構成する窓やピラーの上方に車両前後方向にわたってエアバックを収納しておき、側方からの衝撃荷重の作用時に、該エアバッグをインフレータからのガス圧で膨張させて、例えばルーフパネルを車室内側から覆うトップシーリングを変形させ、あるいは破断して、ウインドガラスやピラー内面に沿って下方へ展開させる構成である。
一方、車室内のプライバシーを確保し、あるいは居住性の向上等を目的として、車体の後部座席の側面や後面の窓に車外からの視線を遮るカーテンやブラインド等の遮蔽部材をオプション用品等として装着することがある。特許文献1には、この種の遮蔽部材として、前記のようなカーテンエアバッグ機能を備えたものが開示されている。
特開平11−48902号公報
ところで、カーテンエアバッグ装置の作動時に、エアバッグの膨張によりトップシーリングを下方に変形させ、その変形によって該トップシーリングの側端部近傍に生じた間隙から、車体側面の窓に配設されたウインドガラスに沿ってエアバッグを下方へ展開させる構造の場合、前記窓にカーテンやブラインド等の遮蔽部材を装着すると、次のような問題が発生することが考えられる。
つまり、窓に遮蔽部材が装着されており、この遮蔽部材が窓の上部に位置していると、カーテンエアバッグ装置が作動し、エアバッグがトップシーリングを下方へ変形させることにより生じた間隙からウインドガラスに沿って下方へ展開しようとしたときに、該エアバッグが窓の上部で前記遮蔽部材に当接することになる。そのため、該エアバッグのスムーズな展開が妨げられ、乗員保護の機能を分発揮できないおそれが生じる。したがって、前記のようなカーテンエアバッグ装置が装備されている場合、車体側面の窓にカーテンやブラインド等の遮蔽部材を装着することが困難となるのである。
また、この種の遮蔽部材は、窓の車内側においてトップシーリングの側端部に吊り下げ状に装着される場合もあるが、前記のような構造のカーテンエアバッグ装置が装備されている場合に、トップシーリングに遮蔽部材を装着すると、カーテンエアバッグ装置の作動時においてエアバッグが膨張したとき、該エアバッグは遮蔽部材とウインドガラスとの間に入り込んで膨張し、遮蔽部材を破断しながら、あるいは無理に車室内側へ移動させながら展開することになる。
そのため、展開するエアバッグが遮蔽状態の遮蔽部材よりも車外側にて展開したり、エアバッグ展開位置よりも車内側に存在する遮蔽部材によりエアバッグのスムーズな展開が阻害されたりすることが考えられ、カーテンエアバッグ装置が装備される場合、窓にカーテン等の遮蔽部材を装着することが事実上、困難となる。
このことは、車体後面の上方、例えばバックドアの上部にカーテンエアバッグ装置が装備され、エアバッグが車体後面の窓のウインドガラスに沿って下方へ展開するように構成されている場合において、該窓にカーテン等の遮蔽部材が装着される場合も同様である。
この発明は、カーテンエアバッグ装置が装備されている車両において、窓に遮蔽部材が装着されている場合にも、該遮蔽部材によってエアバッグの展開が妨げられることを防止し、この種の車両への遮蔽部材の装着を可能とするとともに、非遮蔽状態での車両外部からの視認性を向上させることができる車両の遮蔽部材の取付け構造を提供することを目的とする。
この発明の車両の遮蔽部材の取付け構造は、車体に設けられた窓の下方に設けられたトリムと、前記窓の上部近傍において収納状態で車体に固定されたカーテンエアバッグ装置と、ルーフパネルを車室内側から覆う軟質のトップシーリングと、前記窓のガラスの少なくとも一部を車室内側から覆う遮蔽部材と、を備え、前記トップシーリングの車両外側の端部が、前記窓の上縁部周辺と近接して設けられ、前記カーテンエアバッグ装置は、収納状態では、前記窓の上縁部に沿うようにして車体に固定され、インフレータからのガス圧を受けて膨張された時には、前記トップシーリングを下方へ変形させつつ該トップシーリングの外方側端部と前記窓との間から窓を覆うように車室内側に展開されるようにしてなるエアバッグを備えた車両の遮蔽部材の取付け構造であって、前記遮蔽部材は、非遮蔽状態では、前記トリム内に内蔵され、前記遮蔽部材を、前記窓を覆った状態で前記トップシーリングの車幅方向外縁部よりも車両外側で保持するレール部材が設けられ、前記遮蔽部材は、車両下方に付勢された状態で収納されており、前記レール部材がピラートリムに固定され、該レール部材には、上下方向複数位置にカーテンフックを係止する保持部が設けられており、前記保持部にカーテンフックが係合した状態で、エアバッグの展開時に、遮蔽部材に上方から大きな荷重が作用したときには、前記保持部によるカーテンフックの係止状態が解除され、遮蔽部材の車両下方への付勢力によりカーテンフックおよび該遮蔽部材が下方へ移動するように構成されたものである。
この構成によれば、レール部材がトップシーリングの車幅方向外縁部よりも車両外側で遮蔽部材を保持することにより、エアバッグの下方への展開を遮蔽部材が妨げることがなくなる。その結果、エアバッグは下方から車室内側へスムーズに展開し、乗員保護の目的が達成される。
さらに、遮蔽部材によって窓が遮蔽されていない非遮蔽状態では、遮蔽部材が窓下部のトリム内に内蔵されることにより、車両外部からの視認性を向上させることができる。
また、前記遮蔽部材が、車両下方に付勢された状態で収納されており、前記エアバッグの展開時に、前記保持部によるカーテンフックの係止状態が解除されて、前記遮蔽部材が下方へ移動するものであるから、下方に付勢された遮蔽部材を窓の下部に位置するトリム内に備えることで、エアバッグの展開圧力により遮蔽部材を速やかに下方に移動させることができ、エアバッグの展開が遮蔽部材によって阻害されることをより確実に防止できる。
また、遮蔽部材が常時下方に付勢されているため、エアバッグの展開時に遮蔽部材が車室側へ飛び出すことを防止できる。
この発明の一実施態様においては、前記遮蔽部材の上部に、該遮蔽部材上部から車室内に向かって下方に傾斜する傾斜部材が設けられているものである。
この構成によれば、乗員は傾斜部材を把持しながら遮蔽部材を容易に開閉操作することができる。そして、エアバッグの展開時には、車室内に展開しつつあるエアバッグを傾斜部材の面に沿って車室側に案内することができる。また、傾斜部材により、展開するエアバッグと保持部材との干渉を防止することができる。
この発明の一実施態様においては、前記レール部材が、前記窓の両側方の前記ピラートリムに上下方向に延びて設けられているものである。
この構成によれば、レール部材を上下方向に延びるように設けることで、遮蔽部材を上下の任意の位置で位置決めすることが可能になる。そして、レール部材を窓の両側方のピラートリムに設けることで、遮蔽部材の前後両端をふらつきなくより安定して保持することができ、遮蔽部材によりエアバッグの展開が阻害されることをより確実に防止できる。
この発明の一実施態様においては、前記遮蔽部材が、ロール状のカーテン部材とされるものである。
この構成によれば、窓の開放状態においてトリム(窓の下方に設けられたトリム)内に遮蔽部材が内蔵されているときにはこれをトリム内にコンパクトに収納することができる。
この発明の一実施態様においては、前記遮蔽部材に、その前後方向に伸縮可能な弾性部材が設けられ、前記遮蔽部材の前後長さが調整可能とされるものである。
この構成によれば、矩形状以外の窓であっても、その全体を覆うことができる。
この発明によれば、レール部材がトップシーリングの車幅方向外縁部よりも車両外側で遮蔽部材を保持することにより、エアバッグの下方への展開を遮蔽部材が妨げることがなくなる。その結果、エアバッグは下方から車室内側へスムーズに展開し、乗員保護の目的が達成される。
さらに、遮蔽部材によって窓が遮蔽されていない非遮蔽状態では、遮蔽部材が窓下部のトリム内に内蔵されることにより、車両外部からの視認性を向上させることができる。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を詳述する。
(参考例1)
まず、図1〜図7に示す参考例1について説明する。図1、図2に示すように、この参考例1に係る車両1の車室内には、前方から、前席シート2、2列目シート3、および3列目シート4が設置されている。また、この車両1の車体側面には、前方から、Aピラー5、Bピラー6、Cピラー7、およびDピラー8が配設されており、Aピラー5とBピラー6との間にフロントサイドドア9が、Bピラー6とCピラー7との間にリヤサイドドア10がそれぞれ設けられている。また、車体後面にはバックドア11が設けられている。
前記サイドドア9、10およびバックドア11に設けられた窓には、ウインドガラス9a、10a、11aがそれぞれ装着され、サイドドア9、10のウインドガラス9a、10aは上下開閉式、バックドア11のウインドガラス11aは嵌め込み式とされている。また、前記Cピラー7とDピラー8との間にも後部窓12が設けられ、この後部窓12には嵌め込み式のウインドガラス12aが装着されている。そして、前記リヤサイドドア10、バックドア11および後部窓12には、ウインドガラス10a、11a、12aを車室内側から覆うカーテン13、14、15がそれぞれ装着されている。
一方、この車両1には、前方からの衝撃荷重から前席シート2の乗員を保護するためのエアバッグ装置(図示せず)に加えて、各シート2、3、4の乗員を側方からの衝撃荷重から保護するためのカーテンエアバッグ装置20が装備されている。
このカーテンエアバッグ装置20は、後述するように、ルーフパネル31(図4参照)を車室内側から覆うトップシーリング(軟質のルーフトリム)32の側端部上方において、収納状態で、前記フロントサイドドア9、リヤサイドドア10および後部窓12のウインドガラス9a、10a、12aの上縁部に沿って車体前後方向に配設されたエアバッグ21と、該エアバッグ21に供給通路22を介して膨張、展開用のガス圧を供給するインフレータ23とで構成されている。
そして、車体側方からの衝撃荷重の作用時、あるいはその予知時に、エアバッグ21が前記インフレータ23からのガス圧で膨張し、前記トップシーリング32の側端部を下方に変形させながら、その車体外側の間隙から図1、図2にて二点鎖線で示すように各ウインドガラス9a、10a、12aに沿って下方に展開し、各シート2、3、4の乗員を保護するようになっている。
ここで、従来のカーテン取付け構造では、例えば、後部窓にカーテンを取付ける場合、このカーテンが後部窓の上部に位置していると、エアバッグがウインドガラスに沿って下方へ展開しようとしたときに、該エアバッグが後部窓の上部でカーテンに当接し、その結果エアバッグのスムーズな展開が阻害されていた。
また、トップシーリングにレール部材が取付けられる場合、展開するエアバッグが遮蔽状態のカーテンよりも車外側にて展開したり、エアバッグ展開位置よりも車内側に存在するカーテンによりエアバッグのスムーズな展開が阻害されたりしていた。
次に、この問題を解消するように構成された後部窓12の近傍におけるカーテン14の取付け構造を説明する。
図3(a)、(b)はカーテン14により後部窓12を遮蔽した状態、およ開放した状態をそれぞれ示し、図4は、図3(a)のX1−X1線矢視拡大断面図、図5は、図3(b)のX2−X2線矢視拡大断面図、図6は、図3(a)のY1−Y1線矢視拡大断面図を示している。このカーテン14は、図3〜図5に示すように、後部窓12の下部のリヤホイールハウストリム16(以下、トリム16と略記する)内において、ロール部材17により繰り出し自在に巻き取られトリム16内に内蔵されるとともに、後部窓12の下方に形成されたトリム16の開口部16aを通って上下に昇降可能とされている。
そして、下端部がロール部材17に固定された状態で自由端となる上端部14aが上方へ移動することにより後部窓12を図2、図3(a)、および図4に示すように遮蔽し、上端部14aが下方へ移動することにより該窓12を図1、図3(b)、および図5に示すように開放するようになっている。
ここで、該カーテン14の上端部14aは、形状を保持し、あるいは開閉時の操作性を考慮して樹脂等の硬質の材料で形成され、前面視で略逆V字状をなしている。そして、該上端部14aには、車室内に向かって下方に滑らかに傾斜する傾斜部14bが形成されている。
また、カーテン14の上端部14a近傍には、車両前後方向に離間して2箇所に後部窓12側に突出する係止部14cが設けられており、これら係止部14cに対応して後部窓12の前後両辺部近傍には、上下方向に延びるレール状の保持部材18がウインドガラス12の内面上に両面テープにより固定されている。
そして、保持部材18には、その長手(上下)方向に沿って複数の係止凹部18aが形成されている。保持部材18では、これがウインドガラス12aの傾斜に沿って配置されていることにより、係止凹部18aは、図4、図5に示すように上端部に近づく程車室寄りに位置するようになっており、その結果、複数の係止凹部18aのうち最上端に位置するものが最も車室寄りに位置している。
ところで、車体後部の側部上方には、前記ルーフパネル31の側端部に連続させて、アウタパネル33aとインナパネル33bとで閉断面構造とされたルーフサイドレール33が車体前後方向に配設されている。
そして、該ルーフパネル31およびルーフサイドレール33の下方に、これらを車室内側から覆う軟質のトップシーリング32が配設され、該トップシーリング32の側端部32aとルーフサイドレール33との間の空間に、前記カーテンエアバッグ装置20のエアバッグ21が折り畳まれた状態で収納され、その近傍にインフレータ23が配置されている。
また、車体後部の側部下方には、アウタパネル34aとインナパネル34bとで閉断面構造とされたリヤフェンダ34が配設され、その車内側にトリム16が配設されている。そして、前記ルーフサイドレール33とリヤフェンダ34との間に前記Cピラー7およびDピラー8が上下方向に配設され、両ピラー7、8の間に前記後部窓12が設けられている。ここで、後部窓12に嵌め込まれるウインドガラス12は、アウタパネル33aのフランジ33a′とアウタパネル34aのフランジ34a′に取付けられ、乗員による開閉操作が行われないように設けられている。
そして、この後部窓12の近傍では、前記トップシーリング32の側端部32aが、該窓12に配設されたウインドガラス12aの上縁部を指向するように配設され、このウインドガラス12aの近傍まで延びた側端部32aが、上方からの荷重により矢印A(図4参照)で示すように、下方に変形するようになっている。
ここで、トップシーリング32に関し、その車幅方向外縁部は、図4、図5に示すように、保持部材18の係止凹部18aのうち最上端に位置するものよりも車室内側に位置しており、換言すれば、保持部材18の係止凹部18aのうち最上端に位置するものが、トップシーリング32の車幅方向外縁部よりもさらに車外側に配置されている。
前記Cピラー7およびDピラー8は、図6に示すように、アウタパネル7a、8aとインナパネル7b、8bとでなる閉断面構造を有し、その車室内側をピラートリム7c、8cで覆った構造とされている。
ところで、カーテン14を巻き取るためのロール部材17は、図3、図7に示すように、カーテン14の基端部が取付けられた円筒状の軸部17aと、軸部17aの両端を回動可能に支持する軸受部17bとを有している。軸部17aは、常時、カーテン14を巻き取る方向にコイルスプリング(図示せず)によって回動付勢されている。このため、カーテン14は、ロール部材17により、常時車両下方に付勢された状態にある。
従って、カーテン14の係止部14cと保持部材18の係止凹部18aとの係合が解除されると、カーテン14は、コイルスプリングの付勢力により下方に移動し、ロール部材17により巻き取られてトリム16内に自動的に収納されるようになっている。
ロール部材17によって巻き取られたカーテン14は、図3に示すように車両前後方向に延び、かつ図4、図5、図7に示すように断面略U字状をなすカーテンケース部材19に収納される。カーテンケース部材19は、所定の剛性を有する金属製または樹脂製の部材であり、図7に示すように、ロール部材17を回動可能に支持した状態で収容する車両前後方向に延びる凹部19aと、トリム16に取付けるためのフランジ状の取付部19bとを有している。
カーテンケース部材19は、凹部19aの車幅方向両端から略水平に延びる取付部19bが、ボルトおよびナットからなる固定部材19c(図7参照)によってトリム16に固定されており、これにより、カーテンケース部材19は、車体側に一体に取付けられている。
カーテン14は、ロール部材17のコイルスプリングの弾性力に抗して上端部14aを引き上げることにより、ロール部材17からカーテンケース部材19の内外の両側壁部の間を通り、開口部16aから後部窓12に向かって引き出される。
ロール部材17から繰り出されたカーテン14は、その係止部14cが保持部材18のれかの係止凹部18aと係合することにより、後部窓12の所望の範囲を遮蔽することが可能になっている。
次に、この参考例1の作用を説明する。
後部窓12に装着されたカーテン14は、乗員がその比較的固く形成された上端部14aを持って上下に移動させれば、ロール部材17の軸部17aの付勢力と乗員の操作力との関係により、ウインドガラス12aの内面に沿って昇降し、図2、図3(a)および図4に示す後部窓12を遮蔽した状態、または図1、図3(b)および図5に示す後部窓12を開放した状態とすることができる。そして、遮蔽した状態では、図4に示すように、カーテン14の両側部の上部に設けられた係止部14cが保持部材18の最上端の係止凹部18a、18aに係合されることにより、該カーテン14がウインドガラス12aを略完全に遮蔽した状態に保持される。
一方、車体の側方から衝撃荷重が作用し、あるいはそれを予知することにより、カーテンエアバグ装置20が作動し、エアバッグ21がインフレータ23からのガス圧で膨張すると、図4にて二点鎖線で示すように、該エアバッグ21がその直下方に位置する軟質のトップシーリング32の側端部32aを下方に変形させると共に、この変形により該トップシーリング側端部32aのウインドガラス12a側に生じた間隙Bから該ウインドガラス12aに沿って下方に展開する。
このとき、前記のように、カーテン14が遮蔽状態にあり、ウインドガラス12aを車内側から覆った状態にあると、下方に展開しようとするエアバッグ21が該カーテン14の上部に当接し、その展開を妨げることになる。特に、図4に示すように、カーテン14の係止部14cが最上端の係止凹部18a、18aに係合され、カーテン14がウインドガラス12aを略完全に遮蔽した状態にある場合には、カーテン14の上端部14aが上下方向および車幅方向において最も側端部32aに接近した状態にあることから、エアバッグ21の展開がより妨げられやすい状態にあると考えられる。
しかし、上述したように、保持部材18の最上端に位置する係止凹部18aが、トップシーリング32の車幅方向外縁部よりもさらに車外側に配置されていることにより、カーテン14の係止部14cが係止凹部18aと係合したときには、カーテン14は、図4に示すようにトップシーリング32の車幅方向外縁部よりも車両外側で保持される。このため、エアバッグ21の下方への展開をカーテン14が妨げることがなくなる。その結果、図4に示すように、エアバッグ21は下方から車室内側へスムーズに展開し、乗員保護の目的が達成される。
さらに、参考例1では、カーテン14によって後部窓12が遮蔽されていない非遮蔽状態では、カーテン14が後部窓12下部のトリム16内に内蔵されることにより、車両外部からの視認性を向上させることができるという効果がある。
なお、参考例1では、係止部14cを保持部材18の係止凹部18aに係合させるようにしたが、必ずしもこれに限定されるものではない。例えば、図4二点鎖線で示すように、傾斜部14bの車幅方向反対側に係止部14c′を設け、これを保持部材18の上端部に係止させるように構成してもよい。この係止部14c′により、カーテン14の上端部14aの垂れ下がりを防止し、カーテン14をより確実に保持することができる。
また、カーテン14の上端部14aにおいて、上端から車室内側かつ下方に傾斜する傾斜部14bが形成されていることにより、乗員は傾斜部14bを把持しながらカーテン14を容易に開閉操作することができる。
そして、エアバッグ21の展開時には、隙間Bから車室内に展開しつつあるエアバッグ21を、傾斜部14bの面に沿って図4に示すように車室側に案内することができる。また、上端部14aの傾斜部14bにより、展開するエアバッグ21と保持部材18との干渉を防止することができる。
また、カーテン14が、ロール部材17により巻取り可能なロール状の部材であることにより、後部窓12の開放状態においてトリム16内にカーテン14が内蔵されているときには、これをトリム16内にコンパクトに収納することができる。
また、保持部材18を上下方向に延びるように設けることで、カーテン14を上下の任意の位置で位置決めすることが可能になる。そして、保持部材18をウインドガラス12aの前後両辺部近傍に設けることで、カーテン14の前後両端をふらつきなくより安定して保持することができ、カーテン14によりエアバッグ21の展開が阻害されることをより確実に防止できる。
(参考例2)
次に、図8、図9に示す参考例2について説明する。図8は、参考例2における後部窓を示す図4相当の断面図であり、図9は、カーテンケース部材の取付け構造を示す要部拡大断面図である。なお、参考例1と同様の構成要素については、同一の号を付して説明を省略する。
参考例2では、カーテン114が、水平方向の折れ線に沿って上下に伸縮可能な蛇腹状に構成されている。そして、カーテン114はその下端部がカーテンケース部材19の底面に固定された状態で上端部114aが上方へ移動することにより拡開されて後部窓12を遮蔽し、上端部114aが下方へ移動することにより収縮されて該窓12を開放するようになっている。
また、カーテン114には、カーテン14における上端部14a、係止部14cに相当する上端部114a、係止部114cが設けられている。このため、カーテン114をカーテンケース部材19から上方に繰り出し、かつ係止部114cを保持部材18のれかの係止凹部18aと係合させることにより、後部窓12の所望の範囲を遮蔽することが可能になっている。
ここで、カーテン114の上端部114aには、その上下方向すなわち伸縮方向に延びる弾性紐部材117の一端側が取付けられており、カーテンケース部材19の底面には、カーテン114の下端部および弾性紐部材117の他端側が固定されている。カーテン114は、この弾性紐部材117により常時上端部114aを下方へ移動させる方向に付勢されている。
弾性紐部材17によって上端部114aが下方に移動すると、カーテン114は図9に示すように収縮し、折り畳まれた状態でカーテンケース部材19内に収納される。
また、カーテン114をカーテンケース部19内に収納した時には、カーテン14の傾斜部14bに相当する傾斜部114bが、図9に示すようにトリム16の開口部16a周辺の水平面部と略連続的な面を形成するように収納される。
カーテン114は、弾性紐部材117の弾性力に抗して上端部114aを引き上げることにより、カーテンケース部材19の内外の両側壁部の間を通り、開口部16aから後部窓12に向かって引き出される。
参考例2のような構成であっても、参考例1と同様、最上端に位置する係止凹部18aをトップシーリング32の車幅方向外縁部よりもさらに車外側に配置し、カーテン114をトップシーリング32の車幅方向外縁部よりも車両外側で保持できるようにすることで、エアバッグ21の下方への展開をカーテン14が妨げることがなくなる。
また、参考例2においても、カーテン114によって後部窓12が遮蔽されていない非遮蔽状態では、カーテン114が後部窓12下部のトリム16内に内蔵されることにより、車両外部からの視認性を向上させることができるという効果がある。
なお、その他の作用効果は、上述した参考例1と同様である。
(参考例3)
ところで、上述した参考例1,2では、レール状の保持部材18に複数の係止凹部18aを形成し、係止部14c、114cを保持部材18のれかの係止凹部18aに係合させることによって、後部窓12の遮蔽範囲を調節可能としているが、本発明は、必ずしもこれに限定されるものではない。
例えば、図10に示す保持部材218のように、後部窓12の前後両辺部近傍かつ上縁近傍のみに配設されるようにしてもよい。この場合、カーテン14は、係止部14cを係止凹部218aに係止させて後部窓12を略完全に遮蔽するか、係止部14cと係止凹部218aとの係止を解除して後部窓12を完全に開放するかのれかの状態に保持される。
なお、その他の作用効果は、上述した参考例1と同様である。また、参考例1と同様の構成要素については、同一の符号を付して説明を省略する。
(参考例4)
また、上述した各参考例1〜3では、保持部材18等を後部窓12に配設するようにしたが、必ずしもこれに限定されるものではない。例えば、図11、図12に示す保持部材318のように、係止凹部318aとともにその上部に締結片318bを形成し、これを車体部材としてのインナパネル33bに締結固定するようにしてもよい。参考例4では、締結片318bが、ウインドガラス12aとトップシーリング32との間隙を通ってインナパネル33bのフランジ33b′まで延び、これがボルト、ナットからなる固定部材300によりフランジ33b′に締結されている。
なお、その他の作用効果は、上述した参考例1と同様である。また、参考例1と同様の構成要素については、同一の符号を付して説明を省略する。
(参考例5)
また、上述した各参考例では、保持部材18等を後部窓12に設けることとしたが、必ずしもこれに限定されない。例えば、図13に示す保持部材418のように、後部窓12の前方および後方に位置するCピラー7およびDピラー8における該後部窓12の側端部近傍に設けてもよい。
保持部材418では、その係止凹部418aが図示のように車両前後方向に凹むように形成される一方、この係止凹部418aに対応して、カーテン414の上端部414aには、係止部14cの代わりに、車両前後方向に突出する鉤状の係止部414cが取付けられ、係止凹部418aと係合可能となっている。
ここでは、係止部414cを保持部材418aに係止することにより、ウインドガラス12aを略完全に遮蔽した状態にカーテン414を保持できるようになっている。
ここで、図中符号414bで示す部材は、上端部14aの傾斜部14bに相当する傾斜部である。
なお、その他の作用効果は、上述した参考例1〜4と同様である。また、参考例1と同様の構成要素については、同一の符号を付して説明を省略する。
(実施例1)
次に、図14〜図18に示す実施例1について説明する。なお、参考例1と同様の構成要素については、同一の符号を付して説明を省略する。
この実施例1では、図14、図15に示すように、カーテン514の左右両側端部が、Cピラー7およびDピラー8における該後部窓12の側端部近傍に取付けられた上下方向に延びるレール部材518、518に支持している。具体的には、図16(a)に示す各レール部材518、518に、図16(b)に示すカーテンフック514cが上下にスライド可能に係合され、該カーテンフック514cにカーテン514の上端部514aの両側部が止着されている。
本実施例1では、レール部材518が保持部材18に対応しており、カーテン514が、左右の側部をレール部材518、518に案内されて上下に移動可能とされている。
ここで、カーテン514には、上端部14aに相当する上端部514aを設けており、上端部514aの車室内側には、車幅方向内側かつ下方に滑らかに傾斜する傾斜部514bが形成されている。
そして、カーテン514は、参考例1と同様、トリム16の内部において、ロール部材17により繰り出し自在に巻き取られてトリム16内に内蔵されるとともに、トリム16の後部窓12の下方に形成された開口部16aを通って上下に昇降可能とされている。
さらに、本実施例1では、図16に示すように、レール部材518がC型断面を有し、図15、図17に示すようにピラートリム7c、8cにネジ520、520、…を用いてそれぞれ複数個所で固定されている。
そして、レール部材518の途中には、底面を切り起こすことによりカーテンフック514cが通過する間隔を狭くして、該カーテンフック514cをその上方位置で係止する保持部518aが略等間隔毎に複数設けられている。
この保持部518aは切り越した部位がバネとして作用し、乗員がカーテン514の上部を昇降させる際には、その操作力によって沈み込んでカーテンフック514cの通過を許容する共に、カーテンフック514cが上方へ通過すれば、該カーテンフック514cに係合してカーテン514の自重およびロール部材17のコイルスプリングの付勢力による下降を阻止するようになっている。
そして、保持部518aにカーテンフック514cが係合している状態で、カーテン514に上方から大きな荷重が作用したときには、該保持部518aによるカーテンフック514cの係止状態が解除され、ロール部材17のコイルスプリングの付勢力により、カーテンフック514c乃至カーテン514が下方へ移動するようになっている。
また、レール部材518では、これが図15に示すように、トップシーリング32の車幅方向外縁部よりもさらに車外側に配置されている。
次に、この実施形態の作用を説明する。
後部窓12に装着されたカーテン514は、乗員が上端部514aを持って上下に移動させれば、カーテンフック514cが左右のレール部材518、518内を上下に移動することにより、ウインドガラス12aの内面に沿って昇降し、後部窓12を遮蔽した状態、または後部窓12を開放した状態とすることができる。そして、遮蔽した状態では、図15に示すように、カーテン514の両側部の上端部514aに止着されたカーテンフック514cがレール部材518、518の保持部518a、518aに係合されることにより、該カーテン514が遮蔽状態に保持される。
この時、レール部材518がトップシーリング32の車幅方向外縁部よりも車外側に配置されていることにより、カーテン14の係止部14cが係止凹部18aと係合したときには、カーテン514は、図15に示すようにトップシーリング32の車幅方向外縁部よりも車両外側で保持される。
このため、図18に示すエアバッグ21の展開時には、エアバッグ21の下方への展開をカーテン514が妨げることがなくなる。その結果、エアバッグ21は下方から車室内側へスムーズに展開し、乗員保護の目的が達成される。
また、カーテン514の上端部514aにおいて、車室内に向かって下方に傾斜する傾斜部514bが形成されていることにより、エアバッグ21の展開時には、隙間Bから車室内に展開しつつあるエアバッグ21を傾斜部514bの面に沿って車室側に案内しつつ、展開するエアバッグ21とレール部材518との干渉を防止できる。
また、カーテン514の上端部514aに止着されたカーテンフック514c、514cに係合して該カーテン514を遮蔽状態に保持するレール部材518、518の保持部518a、518aは、カーテン514に上方から荷重が作用したときに該カーテンフック514c、514cに対する係止状態が解除されるようになっているから、前記エアバッグ21の当接によりその係止が解除され、図18に示すように、カーテン514は自重、エアバッグ21の展開圧力、およびロール部材17のコイルスプリングの付勢力により下方へ移動する。
このように、下方に付勢されたカーテン514を後部窓12の下部のトリム16内に備えることで、エアバッグ21の展開圧力によりカーテン514を速やかに下方に移動させることができ、エアバッグ21の展開がカーテン518によって阻害されることをより確実に防止できる。
また、カーテン14が常時車両下方に付勢されることにより、エアバッグ21の展開時にカーテン518が車室側へ飛び出すことを防止できる。
また、レール部材518を上下方向に延びるように設けることで、カーテン514を上下の任意の位置で位置決めすることが可能になる。そして、レール部材518をピラートリム7c、8cに設けることで、カーテン514の前後両端をふらつきなくより安定して保持することができ、カーテン514によりエアバッグ21の展開が阻害されることをより確実に防止できる。
なお、その他の作用効果は、上述した参考例1〜4と同様である。
(実施例2)
ところで、図19に示すカーテン614のように、車両前後方向に伸縮可能なスプリング614dを上部に内蔵させて、前後方向の長さを調節可能としたものに本発明を適用してもよい。
実施例2では、後部窓612(ウインドガラス612a)が、後部窓12のように矩形状ではなく、図19に示すように上下方向において前後の幅が変化するように形成されており、カーテン614は、後部窓612の前方および後方に位置するCピラー607(ピラートリム607c)およびDピラー608(ピラートリム608c)における該後部窓612の側端部近傍に取付けられた上下方向に延びるレール部材618、618に支持されている。そして、各レール部材618、618に、カーテン514に相当するカーテンフック614c(図20参照)が上下にスライド可能に係合され、該カーテンフック614cにカーテン614の上端部の両側部が止着されている。これにより、カーテン614が、左右の側部をレール部材618、618に案内されて上下に移動可能とされている。
なお、レール部材618には、レール部材518の保持部518aに相当する保持部(ここでは不図示)が設けられ、カーテンフック614cとの係合により、カーテン614の遮蔽状態を保持できるようになっている。
また、カーテン614には、車両前後方向に伸縮可能なスプリング614dが複数内蔵されており、車両前後方向の引張力に応じてカーテン614の長さを調節可能にしている。また、カーテン部材614の車両前後方向両端部には、上下方向に長板状に延びるフレーム部材614eが取付けられており、各スプリング614dの両端が連結されている。
実施例2では、カーテン614がレール部材618に沿って上下移動すると、カーテン614の高さ位置に応じてレール部材18間の距離が変化することにより、フレーム部材614e間の距離が変化し、スプリング614dは、フレーム部材614e間の前記距離に応じてそのバネ長が変化する。その結果カーテン614の前後長さが変化するようになっており、これによって矩形状以外の後部窓612であっても、その全体を覆うことが可能になっている。
ここで、保持部618aとカーテンフック614cとの係合が解除されたときには、ロール部材17のコイルスプリングの付勢力により、カーテンフック614c乃至カーテン614が下方へ移動し、カーテン614はロール部材17により巻き取られるようになっている。従って、フレーム部材614eは、ロール部材17のコイルスプリングの付勢力によってロール状に変形できる程度の可撓性を有しているのが好ましい。
また、実施例2に係るカーテン614では、車両前後方向の長さを調節可能とすべく上端部14a等のようなものが設けられておらず、その代わりに両端部に樹脂製の操作部614b、614bが取付けられている。この操作部614bは、図20に示すように、上端部14aの傾斜部14bと同様車室に向かって下方に傾斜する傾斜面を有しており、これにより、エアバッグ21の展開時には車室内に展開しつつあるエアバッグ21を、前記傾斜面に沿って車室側に案内しつつ、展開するエアバッグ21とレール部材618との干渉を防止している。
そして、レール部材518に相当するレール部材618を備えていることにより、前記エアバッグ21の展開時には、実施例1の場合と同様カーテンフック614cに対する係止状態を解除するとともに、エアバッグ21の展開圧力でカーテン614を速やかに下方に移動させることができる。このため、エアバッグ21の展開がカーテン618によって阻害されることをより確実に防止できる。
なお、その他の作用効果は、上述した参考例1と同様である。また、参考例1と同様の構成要素については、同一の符号を付して説明を省略する。
(参考例6)
なお、上述した各参考例、実施例では、カーテン14等により、ウインドガラス12a等を車室内側から覆うようにしているが、本発明は必ずしもこれに限定されるものではない。例えば、カーテン14等の代わりに、図21、図22に示すような車両前後方向に延びる複数の遮蔽板714Aを連結紐714dで連結したブラインド714であってもよい。
ブラインド714は、車両前後方向に長板状に延びる複数の遮蔽板714Aが上下方向に整列しており、車両前後方向両端部にて上下方向に延びる共通の連結紐714dで連結されている。このため、乗員が上端部714aを車両前後方向に引っ張ると、隣接する遮蔽板714A同士が、図示のように車両前後方向において階段状にずれるようになっており、この時、ブラインド714は、図示のように略平行四辺形状をなす。
従って、図示のように斜めに形成されたピラー707(ピラートリム707c)、708(708c)によって、後部窓712(ウインドガラス712a)が矩形状ではなく平行四辺形状に形成されたとしても、ブラインド714により後部窓712の略全体を覆うことができる。
ブラインド714は、図21に示すように、カーテン14等と同様ロール部材17により繰り出し自在に巻き取られてトリム16内に内蔵されるとともに、開口部16aを通って上下に昇降可能とされ、ロール部材17により常時車両下方に付勢された状態にある。
また、ブラインド714の上端部714a近傍には、カーテン14の係止部14cに相当する係止部714cが設けられる一方、これら係止部714cに対応して後部窓712の前後両辺部近傍には、係止凹部18aに相当する係止凹部718aが形成された保持部材718が配設されている。
また、開口部16aの一端側には、図21に示すようなガイドローラ730が設けられている。ブラインド714の係止部714cと保持部材718の係止凹部718aとの係合が解除された時には、ブラインド714が、コイルスプリングの付勢力により下方に強制的に移動させられるとともに、遮蔽板714Aの一端側がガイドローラ730と接触することで、該ガイドローラ730が従動回転するようになっており、この時、各遮蔽板714Aは、ガイドローラ730により開口部16aに適切に案内され、その結果ブラインド714がロール部材17により適切に巻き取られるようになっている。
なお、その他の作用効果は、上述した参考例1と同様である。また、参考例1と同様の構成要素については、同一の符号を付して説明を省略する。
(参考例7)
また、保持部材について、その長手方向に沿って係止凹部を形成することには必ずしも限定されない。例えば、図23に示す保持部材818をマグネットで構成してもよい。これにより、カーテン14で後部窓12を遮蔽する範囲をより細かく調節することが可能になり、しかも、保持部材18等のように係止凹部18aを形成する必要がないため、保持部材自体の成形が容易になる。
(その他の実施形態)
なお、以上の実施形態は、車体側面の後部窓12に装着されたカーテンに関するものであるが、カーテンエアバッグ装置が車体後面のバックドア11の上部に装備されている場合は、該バックドア11の窓に装着されるカーテン14等について、後部窓12のカーテンと同様の取付け構造を採用することにより、該バックドアのカーテンエアバッグ装置についてもエアバッグが良好に展開することになる。
また、ウインドガラスに保持部材を貼着するものに関し、これを赤外線フィルムで覆うようにしてもよい。
また、参考例2〜4,7の各係止部14c、114cについて、これらを参考例1の係止部14c′と同様、傾斜部14b、114bの車幅方向反対側に設けてもよい。
この発明の構成と、上述の実施形態との対応において、
この発明の遮蔽部材は、カーテン514、614に対応し、
以下同様に、
傾斜部材は、上端部514a、および操作部614bに対応し、
弾性部材は、スプリング614dに対応するも、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
参考例1に係る車両の概略車室内側面図であって、各カーテンの開放状態を示す図。 参考例1に係る車両の概略車室内側面図であって、各カーテンの遮蔽状態を示す図。 カーテンの遮蔽状態および開放状態を示す後部窓の正面図。 図3(a)のX1−X1線矢視拡大断面図。 図3(b)のX2−X2線矢視拡大断面図。 図3(a)のY1−Y1線矢視拡大断面図。 カーテンケース部材の取付け構造を示す要部拡大断面図。 参考例2における後部窓を示す図4相当の断面図。 カーテンケース部材の取付け構造を示す要部拡大断面図。 参考例3における後部窓の正面図。 参考例4における後部窓の正面図。 遮蔽部材の取付け構造を示す要部拡大断面図。 参考例5における後部窓の正面図。 この発明の実施例1における後部窓の正面図。 後部窓を示す図4相当の断面図。 (a)レール部材を示す斜視図、(b)カーテンフック取付け構造を示す分解斜視図。 カーテンフック取付け構造を示す断面図。 エアバッグ展開状態を示す図4相当の断面図。 参考例2における後部窓の正面図。 後部窓上部およびカーテン上端部周辺を示す図4相当の断面図。 参考例6における後部窓の正面図。 後部窓上部およびカーテン上端部周辺を示す図4相当の断面図。 参考例7における後部窓の正面図。
7c、8c、607c、608c…ピラートリム
12、612…後部窓(窓)
514、614…カーテン(遮蔽部材)
514a…上端部(傾斜部材)
16…リヤホイールハウストリム(窓の下方に設けられたトリム)
20…カーテンエアバッグ装置
21…エアバッグ
23…インフレータ
31…ルーフパネル
32…トップシーリング
514c、614c…カーテンフック
518、618…レール部材
518a…保持部
614b…操作部(傾斜部材)
614d…スプリング(弾性部材)

Claims (5)

  1. 車体に設けられた窓の下方に設けられたトリムと、
    前記窓の上部近傍において収納状態で車体に固定されたカーテンエアバッグ装置と、
    ルーフパネルを車室内側から覆う軟質のトップシーリングと、
    前記窓のガラスの少なくとも一部を車室内側から覆う遮蔽部材と、を備え、
    前記トップシーリングの車両外側の端部が、前記窓の上縁部周辺と近接して設けられ、
    前記カーテンエアバッグ装置は、収納状態では、前記窓の上縁部に沿うようにして車体に固定され、
    インフレータからのガス圧を受けて膨張された時には、前記トップシーリングを下方へ変形させつつ該トップシーリングの外方側端部と前記窓との間から窓を覆うように車室内側に展開されるようにしてなるエアバッグを備えた車両の遮蔽部材の取付け構造であって、
    前記遮蔽部材は、非遮蔽状態では、前記トリム内に内蔵され、
    前記遮蔽部材を、前記窓を覆った状態で前記トップシーリングの車幅方向外縁部よりも車両外側で保持するレール部材が設けられ、
    前記遮蔽部材は、車両下方に付勢された状態で収納されており、
    前記レール部材がピラートリムに固定され、該レール部材には、上下方向複数位置にカーテンフックを係止する保持部が設けられており、
    前記保持部にカーテンフックが係合した状態で、エアバッグの展開時に、遮蔽部材に上方から大きな荷重が作用したときには、前記保持部によるカーテンフックの係止状態が解除され、
    遮蔽部材の車両下方への付勢力によりカーテンフックおよび該遮蔽部材が下方へ移動するように構成された
    車両の遮蔽部材の取付け構造。
  2. 前記遮蔽部材の上部には、該遮蔽部材上部から車室内に向かって下方に傾斜する傾斜部材が設けられている
    請求項1記載の車両の遮蔽部材の取付け構造。
  3. 前記レール部材が、前記窓の両側方の前記ピラートリムに上下方向に延びて設けられている
    請求項1または2記載の車両の遮蔽部材の取付け構造。
  4. 前記遮蔽部材が、ロール状のカーテン部材である
    請求項1または2記載の車両の遮蔽部材の取付け構造。
  5. 前記遮蔽部材には、その前後方向に伸縮可能な弾性部材が設けられ、
    前記遮蔽部材の前後長さが調整可能とされる
    請求項1〜3の何れか一項に記載の車両の遮蔽部材の取付構造。
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