JP5034455B2 - カーテンエアバッグ装置を備えた車両の内装構造 - Google Patents

カーテンエアバッグ装置を備えた車両の内装構造 Download PDF

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本発明は、カーテンエアバッグを備えた車両の内装構造に関し、車両の安全技術の分野に属する。
車両、特に自動車においては、衝突時や横転時等の乗員保護のためにエアバッグ装置が装備されることが一般的となっている。このエアバッグとして、前後方向に隔置された複数のサイドウインドガラス及びピラー等でなるサイドウインド部の車内側の面を覆うことができるように前後方向に長くされたカーテンエアバッグと呼ばれるものがある。
このようなカーテンエアバッグは、ルーフサイド部において、ルーフトリムの側端部上方に収容されており、例えばピラー部においては、ピラートリムとルーフトリムとの境界部から、ピラートリムの側端部を車室側に押し出しながら展開するように構成される。
その場合に、カーテンエアバッグの車室内への展開性を良好なものとするため、例えば特許文献1,2に開示されているように、この展開するカーテンエアバッグを車室側にガイドするガイド部を、ピラートリムの上端部に一体で設ける場合がある。
特開2002−59802号公報 特開2005−313674号公報
ところで、ルーフトリムは、一般にピラートリムよりも軟質の素材により形成されており、それ故、例えば乗員が不測に反車室側に押圧して、ルーフトリムが変形すると、エアバッグの展開に悪影響が生じ、その結果、前記特許文献1,2に記載のもののようにガイド部が設けられていたとしても良好な展開性が得られなくなる虞がある。また、内装の見栄えが悪化するという問題もある。
そこで、本発明は、ルーフトリムを乗員が不測に反車室側に押圧した場合でも、ルーフトリムの変形を抑制可能な内装構造を提供することを課題とする。
前記課題を解決するために、本発明は、次のように構成したことを特徴とする。
まず、本願の請求項1に記載の発明は、所定条件の成立時に、車両のウインドを覆うようにピラートリムとルーフトリムとの境界部から展開するカーテンエアバッグが備えられ、前記ピラートリムの本体部の上端部における前記境界部近傍に、展開するエアバッグを車室側にガイドするガイド部が一体化された車両の内装構造であって、
前記ガイド部は、ルーフトリムの背部において車室側の端部がルーフトリムに近接するように設けられており、かつ、
前記ピラートリムにおけるガイド部の車室側の端部の下方には、前記ルーフトリムの側端部を車室側から覆った状態で係合可能とされ、かつエアバッグの展開時に前記ルーフトリムの側端部との係合が解除可能な係合部が設けられていると共に、
前記ガイド部は、前記ピラートリムの本体部の上方に離間して設けられ、該本体部側に連結部を介して連結されており、
該連結部は、エアバッグの展開時にガイド部が車室側に変位可能なように、車室側に倒れ可能に形成されていることを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、前記請求項1に記載のカーテンエアバッグ装置を備えた車両の内装構造において、
前記係合部は、前記ピラートリムの本体部の上端縁に沿って形成されると共に上方に開口してルーフトリムの側端部が係合される溝を有し、
該係合部の溝の車外側の壁部は、前記連結部の下部側により構成されていることを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、前記請求項2に記載のカーテンエアバッグ装置を備えた車両の内装構造において、
前記連結部は、前記ガイド部が車室側に変位した状態においても、該ガイド部の車室側端部と前記係合部の溝の車内側の壁部上端とが離間するように形成されていることを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、所定条件の成立時に、車両のウインドを覆うようにピラートリムとルーフトリムとの境界部から展開するカーテンエアバッグが備えられ、前記ピラートリムの本体部の上端部における前記境界部近傍に、展開するエアバッグを車室側にガイドするガイド部が一体化された車両の内装構造であって、
前記ガイド部は、ルーフトリムの背部において車室側の端部がルーフトリムに近接するように設けられており、かつ、
前記ピラートリムにおけるガイド部の車室側の端部の下方には、前記ルーフトリムの側端部を車室側から覆った状態で係合可能とされ、かつエアバッグの展開時に前記ルーフトリムの側端部との係合が解除可能な係合部が設けられていると共に、
前記ガイド部の車室側端部内端は、係合部の車室側内端よりも車室側に位置していることを特徴とする。
さらに、請求項5に記載の発明は、所定条件の成立時に、車両のウインドを覆うようにピラートリムとルーフトリムとの境界部から展開するカーテンエアバッグが備えられ、前記ピラートリムの本体部の上端部における前記境界部近傍に、展開するエアバッグを車室側にガイドするガイド部が一体化された車両の内装構造であって、
前記ガイド部は、ルーフトリムの背部において車室側の端部がルーフトリムに近接するように設けられており、かつ、
前記ガイド部の車室側端部は、車室側に延びる延長部を有していることを特徴とする。
そして、請求項6に記載の発明は、所定条件の成立時に、車両のウインドを覆うようにピラートリムとルーフトリムとの境界部から展開するカーテンエアバッグが備えられ、前記ピラートリムの本体部の上端部における前記境界部近傍に、展開するエアバッグを車室側にガイドするガイド部が一体化された車両の内装構造であって、
前記ガイド部は、ルーフトリムの背部において車室側の端部がルーフトリムに近接するように設けられており、かつ、
前記ピラートリムは、車体側部内面に対して該内面に沿うように上方へ移動させながら取り付けられ、
前記ガイド部のガイド面は、車室側が低くなるように傾斜していると共に、ピラートリム取付中において、車両正面視で、前記ルーフトリムの側端部から一定の部位との間に車室側において為す挟み角度が略90°以上となるように形成されていることを特徴とする。
次に、本発明の効果について説明する。
まず、請求項1に記載の発明によれば、前記ガイド部は、ルーフトリムの背部において車室側の端部がルーフトリムに近接するように設けられているから、ルーフトリムが乗員により不測に反車室側に押圧された場合、該ルーフトリムとガイド部の車室側端部とが接触することとなる。したがって、ルーフトリムの変形が抑制され、ルーフトリムの見栄えが悪化したりエアバッグの展開に悪影響を与えることが防止されることとなる。なお、本発明の近接には、接触している状態も含む。
その場合に、この発明によれば、前記ピラートリムにおけるガイド部の車室側の
端部の下方には、前記ルーフトリムの側端部を車室側から覆った状態で係合可能とされ、かつエアバッグの展開時に前記ルーフトリムの側端部との係合が解除可能な係合部が設けられているから、非展開時においてはルーフトリムの側端部が係合部により良好に覆い隠されて見栄えが向上すると共に、エアバッグの展開性がより良好なものとなる。
さらに、この発明によれば、前記ガイド部は、前記ピラートリムの本体部の上方に離間して設けられ、該本体部側に連結部を介して連結されており、該連結部は、エアバッグの展開時にガイド部が車室側に変位可能なように、車室側に倒れ可能に形成されているから、エアバッグの展開時には、ルーフトリムの側端部がガイド部の車室側端部により車室側に押圧されることとなる。
また、請求項2に記載の発明によれば、前記係合部は、前記ピラートリムの本体部の上端縁に沿って形成されると共に上方に開口してルーフトリムの側端部が係合される溝を有しているから、ルーフトリムの側端部の係合解除が容易となる。したがって、エアバッグの展開時に、該エアバッグがルーフトリムを車室側に押し出す負担が少なくなり、展開性が向上する。また、該係合部における車外側の壁部は、前記連結部の下部側により構成されているから、ピラートリムの上部の構造が簡素化される。
そして、請求項3に記載の発明によれば、前記連結部は、前記ガイド部が車室側に変位した状態においても、該ガイド部の車室側端部と前記係合部の溝の車内側の壁部上端とが離間するように形成されているから、カーテンエアバッグの展開時に、ルーフトリムの側端部が、ガイド部の車室側端部と記係合部の溝の車内側の壁部上端とにより挟み込まれるのが防止される。つまり、エアバッグの展開が阻害されるのが防止される。
また、請求項4に記載の発明によれば、前記ガイド部の車室側端部内端は、係合部の車室側内端よりも車室側に位置しているから、ルーフトリムの側端部近傍を良好に支持することができる。
そして、請求項5に記載の発明によれば、前記ガイド部の車室側端部は、車室側に延びる延長部を有しているから、ルーフトリムの側端部が延長部の先端の一点で支持されることとなる。したがって、カーテンエアバッグ展開時におけるガイド部の車内側端部とルーフトリムとの摺接抵抗が少なくなり、すなわちルーフトリムが車室側に押し出されやすくなり、エアバッグの展開性が良好なものとなる。
さらに、請求項6に記載の発明によれば、前記ピラートリムが、車体内面に対して該内面に沿うように上方へ移動させながら取り付けられる場合に、前記ガイド部のガイド面は、車室側が低くなるように傾斜していると共に、ピラートリム取付中において、車両正面視で、前記ルーフトリムの側端部から一定の部位との間に車室側において為す角度が略90°以上となるように形成されているので、ルーフトリムの側端部がガイド部のガイド面に当接したときに摺動しやすくなり、その結果、ルーフトリムの側端部近傍が例えば折曲したりするのが防止されると共に、ピラートリムの組み付け性が向上する。
また、前記ガイド部のガイド面は、車室側が低くなるように傾斜しているので、エアバッグが乗員に向けて良好に展開することとなる。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
図1に示すように、車両1は、前席シート2と、前席シート2の後方に配設された2列目シート3と、2列目シート3の後方に配設された3列目シート4とを有する。また、この車両1は、乗員昇降用のサイドドアとして、前席シート2用のサイドドア5と、2列目シート3用のサイドドア6とを有すると共に、ピラーとして、前側から順に、Aピラー7、Bピラー8、Cピラー9、Dピラー10を有する。
前記サイドドア5は、Aピラー7とBピラー8との間の乗降用開口11を開閉するもので、上下方向に開閉駆動されるサイドウインドガラス12を有する。また、前記サイドドア6は、Bピラー8とCピラー9との間の乗降用開口13を開閉するもので、上下方向に開閉駆動されるサイドウインドガラス14を有する。Cピラー9とDピラー10との間には、後部サイド開口15が設けられ、該後部サイド開口15がサイドウインドガラス16で覆われている。
この車両1には、側方衝突時あるいはその予知時や、横転時あるいはその予知時等に、前記3つのサイドウインドガラス12,14,16を含む車体側部内面を車室内から覆うカーテンエアバッグ17が設けられている。Cピラー9の上部前方には、カーテンエアバッグ17に、供給系路19を介して膨張、展開用のガス圧を供給するインフレータ18が設けられている。
カーテンエアバッグ17は、Aピラー7からルーフサイド部を通ってDピラーに至る内部空間に、蛇腹状やロール状に折りたたまれて1本の棒状体とされた状態で収納され、ブラケット等を介して車体に固定されている。そして、その膨張、展開時には、図2に示すように、サイドウインドガラス12,14,16の車室側の面に沿うように車室内に展開し、これらのサイドウインドガラス12,14,16を車室側から覆うように構成されている。また、カーテンエアバッグ17は、展開状態において下端が各サイドウインドガラス12,14,16の下縁部よりも若干下方に位置するようにその大きさが設定されている。
また、カーテンエアバッグ17は、重ね合わせた略同一形状の2枚の基布の外縁近傍に沿って縫製を施す(図示省略)ことにより袋状に形成され、ガス導入口を介してインフレータ18からのガスが充填可能になっている。また、上記2枚の基布には、図2に示すように重ね合わせた状態で曲線状または閉ループ状の縫製17a〜17eが施されている。縫成17b,17dで囲まれた領域はガスが充填されない非膨張部17f,17gを形成し、それ以外の部位が、ガスを充填可能な膨張部を構成している。なお、このような非膨張部17f,17gの形成位置は、各シート2〜4に着座する乗員の頭部から離れた位置に設定される。このような非膨張部を設けておくことによりカーテンエアバッグ17の膨張、展開を早期に行うことができる。また、縫成17a,17c,17eは、ガス充填時のカーテンエアバッグ17の車幅方向の厚みが大きくなりすぎるのを抑制するために設けられており、同様な作用は非膨張部17f,17gも有している。カーテンエアバッグ17の上縁部には、サイドウインドガラス12,14,16の上縁に沿って複数の固定部P…Pが設けられている。また、カーテンエアバッグ17の前端部にはテザー17hが設けられ、該テザー17hがAピラー7の下部に固定されている。
各ピラー7〜10は、それぞれピラートリムによって車室内側から覆われている。例えば、図3に示すように、Bピラー8は、Bピラートリム42によって覆われ、Cピラー9は、Cピラートリム43によって覆われ、Dピラー10は、Dピラートリム44によって覆われている。また、ルーフパネルの車室側は、ルーフトリム45によって覆われている。ルーフトリム45は、弾性体等の軟質材、例えば発砲ウレタン等の表面を不織布で覆ったもの等によって形成されており、手指で押圧した程度の外力でもって比較的容易に塑性、弾性変形し得るものとされている。各ピラートリムは、ルーフトリム45よりも硬質とされており、それぞれ硬質の合成樹脂、例えばポリプロピレンで形成されており、手指で押圧した程度の外力では容易には塑性変形しにくいものとされている。
車体の側面部は、その内面を構成するインナパネル31と、外面を構成するアウタパネル32とを有し、これらのパネル31,32には、前記乗降用開口11,13及びサイドウインド15に対応する開口がそれぞれ設けられている。これらのうちの乗降用開口11,13の開口縁部に形成されたフランジ31f,32f同士は、図4、図5に示すように接合されている。このフランジ31f,32f同士の接合部に、ウェザーストリップ35が固定されている。
インナパネル31及びアウタパネル32における前記開口11,13,15の間の上下に延びる部分は、図5、図6に示すように、前後端が接合されて水平断面が閉断面のBピラー8のピラー本体を構成している。そして、このピラー本体は、前述のように、Bピラートリム42によってインナパネル31に対して離間した状態で車室内側から覆われている。
また、インナパネル31及びアウタパネル32における前記開口11,13,15よりも上方の部分は、ルーフサイド部30を構成しており、このルーフサイド部30は、各ピラー7,8,9,10間においては、図4に示すように、前記インナパネル31とアウタパネル32とで上下端が接合された閉断面体として形成されている。このルーフサイド部の前後に延びる空間内には、該ルーフサイド部30を補強するルーフサイドレインフォースメント33が設けられている。アウタパネル32の車幅方向内側の端部には、車体の天井部外面を構成する図示しないルーフパネルの側端部が接合されている。
このルーフサイド部30においては、カーテンエアバッグ17は、平面視においてほぼ前後方向に略直線的に収容され、該エアバッグ17に設けられた取付用タブの穴とインナパネル31に形成された穴とにクリップ等のファスナーを挿通することによりインナパネル31に固定されている。
前記ウェザーストリップ35には、ルーフサイド部30に沿う部分において溝状部35aが形成されており、この溝状部35aに、ルーフトリム45の側端部のうち、各ピラートリムに係合する以外の部分が係合して保持されている。また、各ピラー部に沿う部分においては、図5に示すように、溝部が形成され、後述するピラートリムの前面部及び後面部の車外側端部が係合している。
次に、本願発明の特徴部を有するBピラートリム42の構造、及びルーフトリム45の側端部の支持構造について説明する。
Bピラートリム42の本体部42aは、図5、図8に示すように、平面視で、車体側面にほぼ平行な側面部42bと、該側面部42bの前後に位置する前面部42c及び後面部42dとを有し、前後方向中間部が車内側に膨出して湾曲するように形成されている。
また、Bピラートリム42には、図6〜図9に示すように、その本体部42aの上端よりも若干下方の位置から上記閉断面空間を概ね閉鎖するように広がる蓋状部42eが形成されている。この蓋状部42eの車外側の側端部における車両前後方向の前後2箇所には略上方に延びる係合脚部42f,42fが形成され、これらの係合脚部42f,42fが、インナパネル31に形成された係合孔31a,31aに挿通されている。
また、Bピラートリム42には、前記蓋状部42eの下方において、本体部42aの車両前後方向ほぼ中央から車幅方向外方(車外側)に延びる位置決め用脚部42gが形成されている。この位置決め用脚部42gは、車両前方視で「く」の字状に折曲され、先端には位置決め用係止突起42hが形成されており、該係止用突起42hが、インナパネル31に形成された位置決め用係止孔31bに嵌合して係止されている。
また、Bピラートリム42には、ルーフトリム45の背部において、前記蓋状部42eからその上方のエアバッグ17近傍まで略上方に延びる延設部42iが一体形成されている。この延設部42iは、前記ピラートリム42の本体部42aの上方に離間して設けられて展開するエアバッグ17を車室側にガイドするガイド部42jと、略上下方向に延び、該ガイド部42jと前記蓋状部42eとを連結する連結部42kとを有している。
その場合に、ガイド部42j(ガイド面42m)は、車室側が低くなるように傾斜している。なお、ガイド面42mを車室側に延長したライン、すなわちエアバッグ17の展開指向方向は、本体部42aの側面部42b上端よりも高い位置となるように形成されており、側面部42bがエアバッグ17の展開に支障を及ぼさないようになっている。
連結部42kは、ガイド部42jの車室側端部と、前記蓋状部42eにおける前記本体部42aから若干車外側に離間した部位とを連結している。また、連結部42kは、車両前方視で上端側が「く」の字状に車室側に折曲され、下部側は本体部42aの側面部42bの上端部(蓋面部42eより上方の部分)と略平行に延びている。そして、これにより、本体部42aの上端部と蓋状部42eの車室側部位と連結部42kの下部側部位とで、ガイド部42jの車室側端部の下方において、Bピラートリム42の本体部の上端縁に沿って略車両前後方向に延びる上方に開口した溝42nを有して、前記ルーフトリム45の側端部が係合される係合部42pが形成されている。換言すれば、該係合部42pの車外側の溝壁は、前記連結部42kの下部側部位により構成されている。
この係合部42pは、溝42nの車幅方向幅がルーフトリム45の厚みよりも若干大きくされており、エアバッグ17の展開時におけるルーフトリム45の側端部の上方への離脱、すなわち係合解除が容易となるように構成されている。また、このようにルーフトリム45の側端部が係合部42pに係合されることにより、ルーフトリム45の側端部が車室側から覆われた状態となっている。
ところで、ガイド部42jの車室側端部内端は、前述のように、連結部42kが車両前方視で上端側が「く」の字状に車室側に折曲されていることにより、Bピラートリム42の本体部42aの側面部42bの上端側の上下延設方向において、ガイド部42jの車内側端部が、連結部42kの下端部内端よりも車幅方向内方に所定量xオフセットしている。つまり、ガイド部42jの車内側端部が、ルーフトリム45の背部においてルーフトリム45の側端部近傍に近接するように構成されている。また、ガイド部42jの車内側端部が、係合部42pの車室側内端よりも車室側に位置するように形成されている。
ここで、このBピラートリム42の取付について説明すると、図10に示すように、Bピラートリム42は、車体内面に、該内面に沿うように上方へ移動させながら取り付けられる。その際、ルーフトリム45の側端部が、ガイド部42jに沿って滑らかに車室側に摺動可能なように、前記ガイド部42jのガイド面42mは、ピラートリム42取付中において、車両正面視で、前記ルーフトリム45の側端部から一定の部位との間に車室側において為す角度βが略90°以上となるように形成されている。
図7〜図9に示すように、Bピラートリム42の上端部には、ルーフトリム45の背部に近接して、ルーフトリム45の車外側への移動を規制する規制部42q,42qが形成されている。
この規制部42qは、ガイド部42jの前端部及び後端部の下方において、前記蓋状部42eの上面から上方に延びる板状の立設部42rと、該立設部42rの上端から図8に示すルーフトリム45における切欠部45aの周縁よりも車室側外側へ斜め下方に延びる斜設部42sと、該斜設部42sの下端から前記切欠部45aの周縁側に延びる第2斜設部42vとを有している。該斜設部42sは、展開するエアバッグ17を車室側にガイドすることも可能である。また、第2斜設部42vは、ルーフトリム45が背部側に押し込まれたときに、面的に受け止めるために設けられている。また、メンテナンスのためにBピラートリム42を下方に下げてルーフトリム45から離間させる際の取付性を向上できるものとなっている。
前記規制部42qは、Bピラートリム42が車体に対して取り付けられた状態において、Bピラートリム42上方から見て、前記ルーフトリム45における切欠部45aの周縁よりも車室側に突出(延出)するように形成されている。
また、規制部42qは、本体部42aと一体形成された樹脂製で弾力性を有しており、前記斜設部42sが立設部42rの上端(折曲部)を中心として前後方向に揺動可能とされていると共に、その回動軌跡(図7に一点鎖線で示す)の外側に前記ルーフトリム45が位置するように形成されている。したがって、ルーフトリム45の下方からの取り付け時には、図11に示すように、例えば斜設部42sを前後方向に挟んで斜設部42sの下端の前後間隔を小さくすることにより、前記ルーフトリム45における切欠部45aの周縁から車室側への突出量(延出量)を軽減可能な可能となっている。
次に、カーテンエアバッグ17の展開動作について説明する。すなわち、カーテンエアバッグ17が収納状態のときに、側方衝突が検出されたときあるいは予知されたときや、車両の横転が検出されたときあるいは予知されたとき等の所定条件が満足されると、インフレータ18が起爆される。そして、インフレータ18の起爆によって発生したガス圧が、供給系路19を介してカーテンエアバッグ17に供給され、これにより、カーテンエアバッグ17が、図2に示すように車室内に膨張、展開される。
その場合に、カーテンエアバッグ17の車室内への膨張、展開は、ルーフサイド部30におけるピラーが存在しない部位においては、ルーフトリム45の側端部をウエザーストリップ35の溝35aから離脱させて車室側に変位させることにより行われる。なお、ルーフトリム45は前述のように軟質なので容易に変形させることができる。
一方、ルーフサイド部30におけるBピラー10の上端部近傍においては、図12に示すように、ルーフトリム45の側端部(切欠部45aの周縁部)を係合部42pの溝から離脱させて車室側に変位させることにより行われる。
次に、本実施の形態の特徴的構成のうちガイド部42j関連についての作用効果について説明する。
まず、前記ガイド部42jは、ルーフトリム45の背部において車室側端部がルーフトリム45に近接するように設けられているから、ルーフトリム45が乗員により図9に矢印アで示すように不測に反車室側に押圧された場合、該ルーフトリム45とガイド部42jの車室側端部とが仮想線で示すように接触することとなる。したがって、ルーフトリム45のそれ以上の変形が抑制され、ルーフトリム45の見栄えが悪化したりエアバッグ17の展開に悪影響を与えることが防止されることとなる。なお、本実施の形態においては、ガイド部42jの車内側端部は、図9に示すように若干離間させているが、さらに近接させ、あるいは接触させるようにしてもよい。
また、ガイド部42jは、Bピラートリム42に一体的に形成されているので、部品数を削減して構造を簡略化できる。
また、前記Bピラートリム42におけるガイド部42jの車室側端部の下方には、前記ルーフトリム45の側端部を車室側から覆った状態で係合可能とされ、かつエアバッグ17の展開時に前記ルーフトリム45の側端部との係合が解除可能な係合部42pが設けられているから、非展開時においてはルーフトリム45の側端部が係合部42pにより良好に覆い隠されて見栄えが向上すると共に、エアバッグ17の展開性がより良好なものとなる。
また、前記係合部42pは、前記Bピラートリム42の本体部42aの上端縁に沿って形成されると共に上方に開口してルーフトリム45の側端部が係合される溝42nを有しているから、ルーフトリム45の側端部の係合解除が容易となる。したがって、エアバッグ17の展開時に、該エアバッグ17がルーフトリム45を車室側に押し出す負担が少なくなり、展開性が向上する。また、該係合部42pにおけるの車外側の壁部は、前記連結部42kの下部側により構成されているから、Bピラートリム42の上部の構造が簡素化される。
また、前記ガイド部42jの車室側端部内端は、係合部42pの車室側内端よりも車室側に位置しているから、ルーフトリム45の側端部近傍を良好に支持することができる。
さらに、前記Bピラートリム42が、車体内面を構成するインパナネル31に対して該内面に沿うように上方へ移動させながら取り付けられる場合に、前記ガイド部42jのガイド面42mは、車室側が低くなるように傾斜していると共に、ピラートリム42取付中において、車両正面視で、前記ルーフトリム45の側端部から一定の部位との間に車室側において為す角度βが略90°以上となるように形成されているので、ルーフトリム45の側端部がガイド部42jのガイド面42mに当接したときに摺動しやすくなり、その結果、ルーフトリム45の側端部近傍が折曲してたわみ皺が生じたりするのが防止されると共に、Bピラートリム42の組み付け性が向上する。また、ルーフトリム45の切欠部45aを大きくすることなく組み付けることができる。
また、前記ガイド部42jのガイド面42mは、車室側が低くなるように傾斜しているので、エアバッグ17が乗員に向けて良好に展開することとなる。
次に、本実施の形態の特徴的構成のうち規制部42q関連についての作用効果について説明する。
まず、前記ピラートリム42の上端部には、ルーフトリム45の背部に近接して、ルーフトリム45の移動を規制する規制部42qが設けられているから、ルーフトリム45における切欠部45aの前端側及び後端側近傍が、乗員により不測に反車室側に押圧された場合、該ルーフトリム45と規制部42qとが接触することとなる。したがって、ルーフトリム45の変形が抑制され、ルーフトリム45の見栄えが悪化したりエアバッグ17の展開に悪影響を与えることが防止されることとなる。
また、前記ピラートリム42の本体部42aの上端部における前記境界部近傍に、展開するエアバッグ17を車室側にガイドするガイド部42jが設けられているので、エアバッグ17の展開が良好にガイドされることとなる。また、該ガイド部42jの車室側の端部の下方には、前記ルーフトリム45の側端部を車室側から覆った状態で係合可能とされ、かつエアバッグ17の展開時に前記ルーフトリム45の側端部との係合が解除可能な係合部42pが設けられているから、非展開時においてはルーフトリム45の側端部が係合部42pにより良好に覆い隠されてルーフ部の見栄えがより向上すると共に、エアバッグ17の展開性がより良好なものとなる。また、規制部42qは、係合部42pから延設され、Bピラートリム42に一体的に形成されているので、部品点数を削減することができると共に、構造が簡素化される。
そして、前記ガイド部42jは、前記Bピラートリム42の本体部42aの上端部近傍から略上方に延びる延設部42iの一部として設けられていると共に、前記ルーフトリム45には、該延設部42iが嵌まる切欠部45aが形成されている場合に、前記規制部42qは、Bピラートリム42が車体に対して取り付けられた状態において、前記ルーフトリム45における切欠部45aの周縁よりも車室側に突出(延出)するように形成されているから、ルーフトリム45が乗員により不測に反車室側に押圧された場合に、この突出にルーフトリム45が当接することとなり、より広い領域のルーフトリム45に対して前述の効果が得られる。
また、ルーフトリム45の下方からの取り付け時においては、その突出量を軽減可能な可能な構造とされているから、ルーフトリム45をルーフに取り付けた後、Bピラートリム42をBピラー本体に組み付けるに際して、前記延設部42iをルーフトリム45の切欠部45aに嵌めるときに、ルーフトリム45の切欠部45aを破損させることなく嵌めることができる。なお、組み付け時だけでなく、メンテナンス等に際してBピラートリム42を取り外すときにも本効果が得られる。
さらに、前記規制部42qは、前記ピラートリム42の本体部42aの上端部近傍から上方に延びる立設部42rと、該立設部42rの上端から前記ルーフトリム45の切欠部45aの周縁よりも車室側外側へ斜め下方に延びる斜設部42sとを有しているから、規制部42qを簡単に構成することができると共に、エアバッグ17の展開が阻害されることがない。
また、前記斜設部42sは、その上端を中心として車内外方向に揺動可能とされていると共に、その回動軌跡の外側に前記ルーフトリム45が位置するように形成されているから、エアバッグ17の展開に際して斜設部42sが揺動したときに、ルーフトリム45に接触することが防止されると共に、ルーフトリム45が斜設部42sと立設部42rとで挟まれるのが回避される。つまり、規制部42qを設けたとしても、エアバッグ17の展開性が悪化することがない。
また、本実施の形態においては、Bピラートリム42の上端部前部(本体部42aの前面部42cの上端側)を車幅方向視(側面視)で斜め前方側に大きく湾曲させると共に、上端部後部(本体部42aの後面部42dの上端側)を車幅方向視(側面視)で斜め後方に大きく湾曲させて、Bピラートリム42のデザイン性を向上させているが、このような場合に特に有効に適用できる。また、このようなデザイン形状によれば、ルーフトリム45の切欠部45aが、平面視で車幅方向外側が切り欠かれた略コ字状で車両前後に長い形状となって低剛性となるので、カーテンエアバッグ17の展開性が向上する。
また、本実施の形態においては、図7に示すように、車両側面視において、規制部42qとルーフトリム45とが為す角度αがほぼ90°とされているので、ルーフトリム45における切欠部45aの前端側及び後端側近傍が矢印イで示すように斜め下方から押圧されたときに効果的に対抗することができる。
また、ガイド部42jの前後端部の下方に規制部42qが位置しているので、Bピラートリム42の上方移動時に、ガイド部42jの車幅方向外側の端部が、規制部に当接することとなり、それ以上のガイド部42jの変形が抑制されることとなる。また、該規制部42qがガイド部42jのガイド面mより上方に突出できないので、エアバッグ17の展開が阻害されることがない。
ここで、前記ガイド部42jを有する延設部42iの他の例について、数例説明する。なお、説明においては、同一または対応するものについては、便宜上、前述の基本例と同一の符号を用いる。
まず、第1の他の例においては、図13に示すように、連結部42kの上端位置が低くされ、その分、ガイド部42jの下端側が上下に立って、長くなっている。そして、ガイド部42jの車内側端部は、連結部42kの下端よりも所定量x車室側に突出して、ルーフトリム45に近接している。これによれば、ルーフトリム45の側端部近傍が車幅方向外側に押し込まれたときに当接する範囲が広くなる。
第2の他の例においては、図14に示すように、ガイド部42jの車内側端部が円弧状に形成されると共に、連結部42kもこれに連続する円弧状に形成されている。そして、ガイド部42jの車内側端部は、連結部42kの下端よりも所定量x車室側に突出して、ルーフトリム45に近接している。これによれば、ルーフトリム45の側端部近傍が車幅方向外側に押し込まれたときに当接する範囲が点接触の場合よりも広くなる。また、カーテンエアバッグ17展開時におけるガイド部42jの車内側端部と連結部42kとの接合部が円弧状であるので、ルーフトリム45との摺接抵抗が少なくなり、すなわちルーフトリム45が車室側に押し出されやすくなり、エアバッグ17の展開性が良好なものとなる
第3の例においては、図15に示すように、ガイド部42jの車室側端部は、該ガイド部42jと連結部42kとの接合部から車室側に延びる延長部42yを有している。そして、ガイド部42jの車内側端部は、連結部42kの下端よりも所定量x車室側に突出して、ルーフトリム45に近接している。このような構成によれば、ルーフトリム45の側端部が延長部42yの先端の一点で支持されることとなる。したがって、カーテンエアバッグ17展開時におけるガイド部42jの車内側端部とルーフトリム45との摺接抵抗が少なくなり、すなわちルーフトリム45が車室側に押し出されやすくなり、エアバッグ17の展開性が良好なものとなる。
また、Bピラートリム42の本体部42aの上端と延長部42y内端との間隔yを大きくすることができる。したがって、エアバッグ17の展開時に、ルーフトリム45の側端部が係合部42pから離脱しやすくなる。
次に、前記規制部の他の例について、数例説明する。なお、説明においては、同一または対応するものについては、便宜上、前述の基本例と同一の符号を用いる。
まず、第1の他の例においては、図16に示すように、規制部42qは、ガイド部42jの前端部及び後端部の下方において、蓋状部42eの上面から上方かつ前方及び後方に向けて、すなわち前記ルーフトリム45の切欠部45aの周縁よりも車室側へルーフトリム45の側端部近傍部分に沿うように斜め上方に延びる板状の立設部42rと、立設部42rの上端から上方かつ後方及び前方に向けて、すなわち前記ルーフトリム45の切欠部45aの周縁側へ斜め上方に延びる斜設部42sとで構成されている。
これによれば、該規制部42qを簡単に構成することができる。また、ルーフトリム45の側端部近傍部分に沿うように斜め上方に延びているので、ルーフトリム45の側端部近傍部分に対する支持性が向上する。
また、規制部42qは、本体部42aと一体形成された樹脂製であるので弾力性を有しており、規制部42q全体が、立設部42rの下端を中心に前後方向に揺動可能とされている。
これによれば、前記基本例同様、規制部42qの基本的効果を達成することができると共に、前記規制部42qの斜設部42sをルーフトリム45の切欠部45aの内側に押し縮めることにより、Bピラートリム42の車体への取り付け性やメンテ性を良好なものとすることができる。
また、規制部42qは、ルーフトリム45における切欠部45a近傍が背面側に押し込まれると、立設部42rの弾性力により車室側に向けて押し返されることとなる。つまり、ルーフトリム45は、一旦変形したとしても、変形前の状態に戻ることとなる。
また、規制部42qの斜設部42sは、車室側ほど低くなっているから、展開するカーテンエアバッグ17を車室側にガイドすることも可能となる。
第2の例においては、図17、図18に示すように、規制部42qは、前記ガイド部42j側に形成されている。すなわち、前記ガイド部42jの前端部及び後端部から前下方及び後下方に向けて延びる板状の斜設部42sにより構成されている。
これによれば、規制部42qを、基本例、第1の例と比べてさらに簡単に構成することができる。また、該斜設部42sにより展開するカーテンエアバッグ17を車室側にガイドすることができ、エアバッグ17の展開性が向上することとなる。
また、規制部42qは、ガイド部42jと一体形成された樹脂製であるので弾力性を有しており、斜設部42sが規制部42qの上端を中心に前後方向に揺動可能とされている。
これによれば、前記基本例同様、規制部42qの基本的効果を達成することができると共に、前記規制部42qの斜設部42sを切欠部45aの内側に押し縮めることにより、Bピラートリム42の車体への取り付け性やメンテ性を良好なものとすることができる。
次に、第2の実施の形態について説明する。なお、説明においては、便宜上、第1の実施の形態と同一の符号を用いる。また、明細書中において登場しないが第1の実施の形態において対応する主要なものの符号については、便宜上、図面に記載している。
すなわち、第2の実施の形態においては、図19〜図22に示すように、Bピラートリム42をBピラー8のインナパネル31に固定するための係合脚部42t,42tは、蓋状部42eからでなく、ガイド部42jの上端部における車両前後方向の前後2箇所から略上方に延び、第1の実施の形態のものよりも小さくされている。そして、これらの係合脚部42t,42tが、インナパネル31に形成された係合孔31aに挿通されている。つまり、第2の実施の形態においては、ガイド部42jの上端部が、インナパネル31に拘束されることとなる。
また、ガイド部42jには、平面視で規制部42qに対応する位置に切欠42u、42uが設けられている。
また、連結部42kの下部側と、規制部42qの立設部42rの下部側とを連結する横連結部42wが設けられている。
また、Bピラートリム42の下部は、インナパネル31に対して相対移動可能に取り付けられている。
なお、これ以外の構成は、第1の実施の形態の基本例と同一またほぼ同一であり、説明を省略する。
第2の実施の形態のこのような構成によれば、図23に示すように、Bピラートリムの取り付け時においては、第1の実施の形態同様、ルーフトリム45の側端部がガイド部42jのガイド面42mに沿って室内側に移動することとなり、ルーフトリム45の変形等が防止されることとなる。その場合に、車両正面視で、前記ルーフトリム45の側端部から一定の部位との間に車室側において為す角度βが略90°以上となるように形成されているので、第1の実施の形態同様の効果が得られることとなる。
また、図24に示すように、カーテンエアバッグ17の展開時、すなわち側突時にBピラートリム42に対して該トリム42をBピラー8の延設方向(略上方)へ移動させるような衝撃力が作用したときに、前記位置決め用脚部42gの位置決め用係止突起42hとインナパネル31の位置決め用係止孔31bとの係合が解除されて、Bピラートリム42がピラー本体に対して相対的に上方に移動することとなるが、Bピラートリム42は樹脂製で弾力性を有しているので、このとき、連結部42kが車室側に倒れると共に、ガイド部42jが車室側に変位し、これにより、ルーフトリム45の側端部がガイド部42jの車室側端部により車室側に押圧されることとなる。したがって、ルーフトリム45の側端部が係合部42pから離脱するのが促進され、図25に示すように、Bピラートリム42の本体部42a上端とルーフトリム45の側端部との境界部からカーテンエアバッグ17が良好に展開することとなる。
その場合に、前記連結部42kは、前記ガイド部42jが車室側に変位した状態においても、該ガイド部42jの車室側端部と前記係合部42pの溝42nの車内側の壁部上端とが離間するように形成されている。これによれば、カーテンエアバッグ17の展開時に、ルーフトリム45の側端部が、ガイド部42jの車室側端部と前記係合部42pの溝42nの車内側の壁部上端とにより挟み込まれるのが防止される。つまり、エアバッグ17の展開が阻害されるのが防止される。
また、前記係合部42pは、前記Bピラートリム42の本体部42aの上端縁に沿って形成されると共に上方に開口してルーフトリム45の側端部が係合される溝42nを有しているから、ルーフトリム45の側端部の係合解除が容易となる。したがって、エアバッグ17の展開時に、該エアバッグ17がルーフトリム45を車室側に押し出す負担が少なくなり、展開性が向上する。また、該係合部42pにおけるの車外側の壁部は、前記連結部42kの下部側により構成されているから、Bピラートリム42の上部の構造が簡素化される。
また、前述のようにガイド部42jが上方かつ車室側へ移動することにより、図24に示すように、展開開始直前のエアバッグ17の下端側が仮想線で示す状態から実線で示す状態に車室側へ変位することとなり、すなわち、エアバッグ17の展開指向方向が車室側へ向くこととなり、これによっても、エアバッグ17の展開性が良好となる。
なお、ルーフトリム45の側端部と係合部45pの溝45nの底とが、Bピラートリム42の寸法誤差や低温時の熱収縮等により離間することがある。この場合、ルーフトリム45の側端部が、突き上げ時に溝45nの底と接触し難くなって、係合部から離脱しにくくなる虞があるが、本実施の形態によれば、そのような場合においも、ガイド部42jの車室側端部の変位により、ルーフトリム45の側端部近傍が押圧されることにより、離脱しやすくなる。したがって、エアバッグ17の良好な展開性が確保される。
また、ガイド部42jに切欠42u,42uが設けられていると共に、横連結部42w,42wが設けられているので、突き上げ時に規制部42qが、ガイド部42jのガイド面42mよりも上方にまで突出することができ、ガイド部42jの上方及び車室側への変形を促進することができる。
なお、第2の実施の形態においては、ガイド部42jに切欠42u,42uを設けているが、設けなくてもよく、この場合、ガイド部42jの前後端部の下方に規制部42q,42qが位置することとなり、ガイド部42jの変形が抑制されると共に、エアバッグ17の展開が規制部42q,42qにより阻害されるのが防止される。
なお、第2の実施の形態においても、第1の実施の形態における各種他の例を同様に適用することができる。その場合に、延設部の前記他の例においても、図示は省略するが、前記図24、図25に示す衝撃荷重の作用時にBピラートリム42が上方に移動したときのガイド部42jの車内側端部が車室側へ変位する作用及びそれに伴う効果が得られる。
また、第1、第2の実施の形態においては、ガイド部42jや規制部42q(延設部42i)は、Bピラートリムに一体形成したが、ガイド部42jをBピラートリム42に対して予め別体としておき、ガイド部42j等とBピラートリム42とを車体に仮止めにより設置した後、ネジやクリップで共締め等して一体化してもよい。
本発明は、ピラートリムとルーフトリムとの境界部から展開するカーテンエアバッグを有する車両に広く適用することができる。
収納状態にあるカーテンエアバッグ、及びシートベルトを車室内側から見た簡略側面断面図である。 カーテンエアバッグを車室内に膨張、展開させたときの状態を示すもので、図1に対応した図である。 車体右側部後部を車室側から見た図である。 第1の実施の形態における図3のA−A線に沿う断面図である(サイドドアは省略してある) 図3のB−B線に沿う断面図である。 図3のC−C線に沿う断面図である。 図4の矢印D方向からの矢視図である。 図7のE−E線に沿う断面図である。 図7のF−F線に沿う断面図である。 Cピラーの取り付けを説明するための図6相当の図である。 Cピラーの取り付けを説明するための図7相当の図である。 カーテンエアバッグの展開状態を示す図6相当の図である。 延設部の第1の他の例に係る図6相当の図である。 延設部の第2の他の例に係る図6相当の図である。 延設部の第3の他の例に係る図6相当の図である。 規制部の第1の他の例に係る図7相当の図である。 規制部の第2の他の例に係る図7相当の図である。 規制部の第2の他の例に係る図9相当の図である。 第2の実施の形態についての図7相当の図である。 第2の実施の形態についての図8相当の図である。 第2の実施の形態についての図9相当の図である。 第2の実施の形態についての図6相当の図である。 第2の実施の形態についての図10相当の図である。 第2の実施の形態についてのエアバッグ展開直前状態における図6相当の図である。 第2の実施の形態についての図12相当の図である。
符号の説明
1:車両
8:Bピラー(ピラー)
17:カーテンエアバッグ
45:ルーフトリム
42:Bピラートリム(ピラートリム)
42a:本体部
42i:延設部
42j:ガイド部
42k:連結部
42m:ガイド面
42p:係合部
42n:溝
42q:規制部
42r:立設部
42s:斜設部

Claims (6)

  1. 所定条件の成立時に、車両のウインドを覆うようにピラートリムとルーフトリムとの境界部から展開するカーテンエアバッグが備えられ、前記ピラートリムの本体部の上端部における前記境界部近傍に、展開するエアバッグを車室側にガイドするガイド部が一体化された車両の内装構造であって、
    前記ガイド部は、ルーフトリムの背部において車室側の端部がルーフトリムに近接するように設けられており、かつ、
    前記ピラートリムにおけるガイド部の車室側の端部の下方には、前記ルーフトリムの側端部を車室側から覆った状態で係合可能とされ、かつエアバッグの展開時に前記ルーフトリムの側端部との係合が解除可能な係合部が設けられていると共に、
    前記ガイド部は、前記ピラートリムの本体部の上方に離間して設けられ、該本体部側に連結部を介して連結されており、
    該連結部は、エアバッグの展開時にガイド部が車室側に変位可能なように、車室側に倒れ可能に形成されていることを特徴とするカーテンエアバッグ装置を備えた車両の内装構造。
  2. 前記請求項1に記載のカーテンエアバッグ装置を備えた車両の内装構造において、
    前記係合部は、前記ピラートリムの本体部の上端縁に沿って形成されると共に上方に開口してルーフトリムの側端部が係合される溝を有し、
    該係合部の溝の車外側の壁部は、前記連結部の下部側により構成されていることを特徴とするカーテンエアバッグ装置を備えた車両の内装構造。
  3. 前記請求項2に記載のカーテンエアバッグ装置を備えた車両の内装構造において、
    前記連結部は、前記ガイド部が車室側に変位した状態においても、該ガイド部の車室側端部と前記係合部の溝の車内側の壁部上端とが離間するように形成されていることを特徴とするカーテンエアバッグ装置を備えた車両の内装構造。
  4. 所定条件の成立時に、車両のウインドを覆うようにピラートリムとルーフトリムとの境界部から展開するカーテンエアバッグが備えられ、前記ピラートリムの本体部の上端部における前記境界部近傍に、展開するエアバッグを車室側にガイドするガイド部が一体化された車両の内装構造であって、
    前記ガイド部は、ルーフトリムの背部において車室側の端部がルーフトリムに近接するように設けられており、かつ、
    前記ピラートリムにおけるガイド部の車室側の端部の下方には、前記ルーフトリムの側端部を車室側から覆った状態で係合可能とされ、かつエアバッグの展開時に前記ルーフトリムの側端部との係合が解除可能な係合部が設けられていると共に、
    前記ガイド部の車室側端部内端は、係合部の車室側内端よりも車室側に位置していることを特徴とするカーテンエアバッグ装置を備えた車両の内装構造。
  5. 所定条件の成立時に、車両のウインドを覆うようにピラートリムとルーフトリムとの境界部から展開するカーテンエアバッグが備えられ、前記ピラートリムの本体部の上端部における前記境界部近傍に、展開するエアバッグを車室側にガイドするガイド部が一体化された車両の内装構造であって、
    前記ガイド部は、ルーフトリムの背部において車室側の端部がルーフトリムに近接するように設けられており、かつ、
    前記ガイド部の車室側端部は、車室側に延びる延長部を有していることを特徴とするカーテンエアバッグ装置を備えた車両の内装構造。
  6. 所定条件の成立時に、車両のウインドを覆うようにピラートリムとルーフトリムとの境界部から展開するカーテンエアバッグが備えられ、前記ピラートリムの本体部の上端部における前記境界部近傍に、展開するエアバッグを車室側にガイドするガイド部が一体化された車両の内装構造であって、
    前記ガイド部は、ルーフトリムの背部において車室側の端部がルーフトリムに近接するように設けられており、かつ、
    前記ピラートリムは、車体側部内面に対して該内面に沿うように上方へ移動させながら取り付けられ、
    前記ガイド部のガイド面は、車室側が低くなるように傾斜していると共に、ピラートリム取付中において、車両正面視で、前記ルーフトリムの側端部から一定の部位との間に車室側において為す角度が略90°以上となるように形成されていることを特徴とするカーテンエアバッグ装置を備えた車両の内装構造。
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