JP4852501B2 - 車両用内装部材 - Google Patents
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Description
このカーテンエアバッグ装置は、エアバッグが折り畳まれた状態でフロントピラー部からルーフサイドレール部、さらにリヤピラー部に亙って収容され、衝撃の入力時に、インフレータから高圧ガスが吹き出してエアバッグが展開するようになっている。また、折り畳まれた状態のエアバッグは、車室内側をピラーガーニッシュとルーフライニングによって覆われており、衝撃の入力時には、高圧ガスによる推力によってピラーガーニッシュとルーフライングの一部を押し開くようになっている。
しかし、複数の内装部材を端縁で相互に付き合わせた構造を採用すると、内装部材が一般に剛性の低い材料から成ることもあり、内装部材に張りを持たせ、さらに、内装部材の端縁間の建て付け精度を確保するのが難しくなる。
これにより、第2の内装部材の上縁側が、結合部材の上部支持フレーム部で支持されて剛性を維持されるとともに、第2内装部材の下縁が、結合部材の下部係止フレーム部を介して第1の内装部材に係止される。第2の内装部材は、上部支持フレーム部と下部係止フレーム部の間で張りを持つことになる。
これにより、エアバッグの展開時には、上部支持フレーム部と下部係止フレーム部の間においてエアバッグが第2の内装部材を内側から押圧し、第2の内装部材が上部支持フレーム部付近をヒンジ中心として下縁部から押し開かれるようになる。
図1は、クーペタイプの車両の側面図であり、同図中1は、車両のルーフ部2と車体後方側の側面を連結するリヤピラー(ピラー部)である。この車両はクーペタイプの車両であるため、リヤピラー1はルーフ部2から車体の後方側に向かって緩やかに下方傾斜している。
リヤピラー1とルーフ部2の各車内側には、内装部材であるピラーガーニッシュ3とルーフライニング4とが夫々取り付けられている。ルーフ部2の側端部(ルーフサイドレール部)からリヤピラー1の一部にかけては、カーテンエアバッグ装置のエアバッグ5(図7の断面図参照)が折り畳まれた状態で取り付けられ、そのエアバッグ5の収納部がルーフライニング4とピラーガーニッシュ3によって車室内側から覆い隠されている。
これらの図に示すように、ピラーガーニッシュ3は、前部側上縁領域に略L字状の切欠き部6を有するガーニッシュ本体7と、この切欠き部6を閉塞する略長方形状のガーニッシュリッド8と、ガーニッシュリッド8の裏面側に配置されてガーニッシュリッド8を主に補強する略U字状のガーニッシュフレーム9と、を備えている。ルーフライニング4の後部側の下縁領域は、ガーニッシュリッド8の前端部に接合され、ガーニッシュリッド8とともにガーニッシュ本体7の切欠き部6内に配置されている。ルーフライニング4とガーニッシュリッド8の下縁はエアバッグ5の収納部の下方に位置され、エアバッグ5の展開時にエアバッグ5の推力によって押し開かれる(エアバッグ5の展開口を開く。)ようになっている。なお、ルーフライニング4とガーニッシュリッド8は、いずれも比較的軟質で変形容易な発泡樹脂材料を主体として形成されている。また、ガーニッシュ本体7は、クリップ10や係止爪11等によってリヤピラー1や車内側の図示しないトリム部材等に係止固定されるようになっている。
ガーニッシュリッド8の下縁のうちの前端部に近接した部位には、図9と、図5および図7に示すように、下端方向に向かって延出する補助挟持片38(補助結合部)が延設されている。この補助挟持片38には、先端側に向かって開口する略U字状のスリット39が形成されている。また、ガーニッシュ本体7の裏面側の縁部には、切欠き部6(下部側境界部a)から幅方向(下方側)に離間した位置にボス部40が突設されており、下部係止フレーム部材9Bのこのボス部40に対応する部位には、ボス部40の先端部が嵌入される貫通孔41が形成されている。そして、ガーニッシュリッド8の下縁が係止フランジ37とガーニッシュ本体7の端縁の間に挿入状態で係止される際には、補助挟持片38のスリット39がボス部40の外周に係合されるとともに、下部係止フレーム部材9Bの貫通孔41を貫通したボス部40にビス42(補助結合部)が結合される。補助挟持片38は、これにより下部係止フレーム部材9Bとガーニッシュ本体7の間に挟持固定される。
8…ガーニッシュリッド(第2の内装部材)
9…ガーニッシュフレーム(結合部材)
9A…上部支持フレーム部材(上部支持フレーム部)
9B…下部係止フレーム部材(下部係止フレーム部)
Claims (4)
- 第1の内装部材の上縁部に第2の内装部材の下縁部が重合、若しくは突き合わされ、これらの内装部材が結合部材を介して相互に結合されて成る車両用内装部材であって、
前記結合部材は、
前記第2の内装部材の裏面に結合されて、前記第2の内装部材の上縁側を支持する上部支持フレーム部と、
前記上部支持フレーム部の下方に離間して配置されて、前記第2の内装部材の下縁を前記第1の内装部材に係止させる下部係止フレーム部と、
を備えることを特徴とする車両用内装部材。 - 前記上部支持フレーム部と下部係止フレーム部が夫々別体部品として形成され、両者が相互に結合されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用内装部材。
- 前記第2の内装部材は、エアバッグの展開時に下縁部が押し開かれる部材であり、
前記エアバッグは、前記上部支持フレーム部と下部係止フレーム部の間に位置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の車両用内装部材。 - 前記第2の内装部材は、発泡材によって形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用内装部材。
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