JP4865659B2 - 車両用内装部品の取付構造 - Google Patents

車両用内装部品の取付構造 Download PDF

Info

Publication number
JP4865659B2
JP4865659B2 JP2007234664A JP2007234664A JP4865659B2 JP 4865659 B2 JP4865659 B2 JP 4865659B2 JP 2007234664 A JP2007234664 A JP 2007234664A JP 2007234664 A JP2007234664 A JP 2007234664A JP 4865659 B2 JP4865659 B2 JP 4865659B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
garnish
roof lining
vehicle
frame
hole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007234664A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009067102A (ja
Inventor
和明 宮本
雅之 金子
延元 関口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2007234664A priority Critical patent/JP4865659B2/ja
Priority to US12/205,140 priority patent/US7841619B2/en
Priority to CN2008102155444A priority patent/CN101386286B/zh
Publication of JP2009067102A publication Critical patent/JP2009067102A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4865659B2 publication Critical patent/JP4865659B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)

Description

この発明は、車体のピラー部の車内側に装着されるピラーガーニッシュと、車体のルーフ部の車内側に装着されるルーフライニングとを含む車両用内装部品の取付構造に関するものである。
車両の衝突時に、車体側壁と乗員の間にエアバッグを展開させるカーテンエアバッグ装置が開発されている。
このカーテンエアバッグ装置は、エアバッグが折り畳まれた状態でフロントピラー部からルーフサイドレール部、さらにリヤピラー部に亙って収容され、衝撃の入力時に、インフレータから高圧ガスが吹き出してエアバッグが展開するようになっている。また、折り畳まれた状態のエアバッグは、車室内側をピラーガーニッシュとルーフライニングによって覆われており、衝撃の入力時には、高圧ガスによる推力によってピラーガーニッシュとルーフライングの一部を押し開くようになっている(特許文献1参照)。
特開2000−335358号公報
しかし、このカーテンエアバッグ装置を用いる車両等で用いられる内装部品の取付構造は、ピラーガーニッシュとルーフライニングが個別に車体側の固定部に取り付けられるものであるため、ピラーガーニッシュやルーフライニングが一般に剛性の低い材料から成ることもあり、ピラーガーニッシュとルーフライニングの間の建て付け精度を確保することが難しい。
そこで、この発明は、ピラーガーニッシュとルーフライニングの間の建て付け精度の向上を図ることのできる車両用内装部品の取付構造を提供しようとするものである。
上記の課題を解決する請求項1に記載の発明は、車体のピラー部(例えば、後述の実施形態におけるリヤピラー1)の車内側に装着されるピラーガーニッシュ(例えば、後述の実施形態におけるピラーガーニッシュ3)と、車体のルーフ部(例えば、後述の実施形態におけるルーフ部2)の車内側に装着されるルーフライニング(例えば、後述の実施形態におけるルーフライニング4)と、前記ガーニッシュの裏面に結合される高剛性のガーニッシュフレーム(例えば、後述の実施形態におけるガーニッシュフレーム9)と、を備える車両用内装部品の取付構造であって、前記ピラーガーニッシュ、ガーニッシュフレームおよびルーフライニングにそれぞれ貫通孔(例えば、後述の実施形態における取付孔20,貫通孔21,27)を形成し、前記ガーニッシュフレームを、互いの貫通孔が重なり合うようにして前記ピラーガーニッシュに結合し、このピラーガーニッシュとガーニッシュフレームの結合体を、前記ガーニッシュフレームが中間に挟まれ、かつ、それぞれの貫通孔が重なり合うようにして前記ルーフライニングに重合し、前記結合体とルーフライニングの貫通孔に共通の係止部材(例えば、後述の実施形態におけるクリップ22)を嵌入して、前記結合体とルーフライニングをこの係止部材を介して車体側の固定部に挟持固定したことを特徴とする。
これにより、ピラーガーニッシュとルーフライニングが高剛性のガーニッシュフレームを挟んで相互に位置決め固定され、その状態において、ピラーガーニッシュ、ガーニッシュフレーム、ルーフライニングの三部材が車体側の固定部に取り付けられることになる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車両用内装部品の取付構造において、前記ルーフライニングに入力される干渉衝撃を緩和する衝撃吸収部材(例えば、後述の実施形態における衝撃吸収部材28)が前記ルーフライニングの裏面に取れ付けられる請求項1に記載の車両用内装部品の取付構造において、前記衝撃吸収部材に貫通孔(例えば、後述の実施形態における貫通孔30)を形成し、この貫通孔の形成部を前記ルーフライニングと車体側の固定部の間に配置し、前記結合体とルーフライニングの貫通孔と衝撃吸収部材の貫通孔とに前記係止部材を嵌入して、前記衝撃吸収部材を、前記結合体とルーフライニングとともに、この係止部材を介して車体側の固定部に挟持固定したことを特徴とする。
これにより、ルーフライニングが衝撃吸収部材を介して車体に正確に位置決めされることになる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の車両用内装部品の取付構造において、前記ピラーガーニッシュと前記ルーフライニングとを発泡材によって形成し、前記ガーニッシュフレームを非発泡材によって形成したことを特徴とする。
これにより、変形し易い発泡材から成るピラーガーニッシュとルーフライニングが非発泡材から成り剛性の高いガーニッシュフレームによって位置決めされ、かつ、両者の結合部周辺の剛性がガーニッシュフレームによって維持される。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用内装部品の取付構造において、前記係止部材は、挿入軸回りに略直交する複数の支持面を備えることを特徴とする。
これにより、係止部材の複数の支持面が、ピラーガーニッシュ、ガーニッシュフレーム、ルーフライニングの三部材、若しくは、衝撃吸収部材を加えた四部材の挿入軸回りのがたつきを確実に規制するようになる。
請求項1に記載の発明によれば、ピラーガーニッシュとルーフライニングを、高剛性のガーニッシュフレームを間に挟んで相互に位置決めし、その状態で三部材を車体に取り付けることができるため、ピラーガーニッシュとルーフライニングの間の建て付け精度の向上を図ることのできる。
請求項2に記載の発明によれば、衝撃吸収部材をルーフライニングと車体側の固定部の間に配置し、ピラーガーニッシュ、ガーニッシュフレーム、ルーフライニングの三部材の貫通孔と衝撃吸収部材の貫通孔とに係止部材を嵌入してこれらを車体に取り付けるため、ルーフライニングとその背部を支持する衝撃吸収部材を正確に位置決めして、ルーフライニングの建て付け精度をより高めることができる。
請求項3に記載の発明によれば、ピラーガーニッシュとルーフライニングを変形し易い発泡材で形成した場合であっても、非発泡材から成る高剛性のガーニッシュフレームによってこれらを正確に位置決めすることができるとともに、結合部の周辺の変形をガーニッシュフレームによって抑制することができる。
請求項4に記載の発明によれば、係止部材に、挿入軸回りに略直交する複数の支持面が設けられているため、挿入軸回りの総ての方向の位置決め精度を高めることができる。
以下、この発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明においては、特別に断らない限り、上下、左右、前後等の方向については車両を基準として言うものとする。
図1は、クーペタイプの車両の側面図であり、同図中1は、車両のルーフ部2と車体後方側の側面を連結するリヤピラー(ピラー部)である。この車両はクーペタイプの車両であるため、リヤピラー1はルーフ部2から車体の後方側に向かって緩やかに下方傾斜している。
リヤピラー1とルーフ部2の各車内側には、内装部材であるピラーガーニッシュ3とルーフライニング4とが夫々取り付けられている。ルーフ部2の側端部(ルーフサイドレール部)からリヤピラー1の一部にかけては、カーテンエアバッグ装置のエアバッグ5(図7の断面図参照)が折り畳まれた状態で取り付けられ、そのエアバッグ5の収納部がルーフライニング4とピラーガーニッシュ3によって車室内側から覆い隠されている。
図2,図5は、ピラーガーニッシュ3を車室の外側方向から見た斜視図と分解斜視図であり、図3,図4は、ルーフライニング4の後部側の下縁領域とピラーガーニッシュ3の連接部を車室の内側方向から見た斜視図と分解斜視図である。
これらの図に示すように、ピラーガーニッシュ3は、前部側上縁領域に略L字状の切欠き部6を有するガーニッシュ本体7と、この切欠き部6を閉塞する略長方形状のガーニッシュリッド8と、ガーニッシュリッド8の裏面側に配置されてガーニッシュリッド8を主に補強する略U字状のガーニッシュフレーム9と、を備えている。ルーフライニング4の後部側の下縁領域は、ガーニッシュリッド8の前端部に接合され、ガーニッシュリッド8とともにガーニッシュ本体7の切欠き部6内に配置されている。ルーフライニング4とガーニッシュリッド8の下縁はエアバッグ5の収納部の下方に位置され、エアバッグ5の展開時にエアバッグ5の推力によって押し開かれる(エアバッグ5の展開口を開く。)ようになっている。なお、ルーフライニング4とガーニッシュリッド8は、いずれも比較的軟質で変形容易な発泡樹脂材料を主体として形成されている。また、ガーニッシュ本体7は、クリップ10や係止爪11等によってリヤピラー1や車内側の図示しないトリム部材等に係止固定されるようになっている。
ガーニッシュフレーム9は、ガーニッシュリッド8の上部領域(この例の場合、上下方向の中央位置よりも若干上方に偏寄した車内側に膨出する領域)を同リッド8の長手方向にほぼ沿って支持する上部支持フレーム部材9A(上部支持部)と、ガーニッシュリッド8とガーニッシュ本体7の間の下部側境界部aに沿うようにしてガーニッシュ本体7の切欠き部6の下端に臨んで取り付けられガーニッシュリッド8の下縁部を係止する下部係止フレーム部材9B(境界支持部)と、から成り、これらがビス止め等によって一体に結合されている。これらのフレーム部材9A,9Bは非発泡性の硬質樹脂材料によって形成されている。
上部支持フレーム部材9Aは、ガーニッシュリッド8の前端側の近傍から後端部にかけて長手方向に沿ってほぼストレートに延出する長手延出部12と、この長手延出部12の後端からガーニッシュリッド8とガーニッシュ本体7の間の後部側境界部bに沿って湾曲する湾曲延出部13を備え、湾曲延出部13の下端が下部係止フレーム部材9Bの後端部に結合されている。
ところで、ガーニッシュリッド8の後端部には、切欠き部6を超えてガーニッシュ本体7の裏面側に回り込む略矩形状の舌片部14が一体に形成されており、この舌片部14の上縁側の前後2個所がビス15によってガーニッシュ本体7と上部支持フレーム部材9Aの湾曲延出部13に対して一体に結合されている。このビス15による固定個所は、ガーニッシュ本体7、ガーニッシュリッド8およびガーニッシュフレーム9を相互に離間不能に固定する固定部を構成している。また、ガーニッシュ本体7の裏面側のこの固定部の近傍位置には車体固定用のボス部17が突設され、そのボス部17がクリップ10によってリヤピラー1に固定されるようになっている。したがって、ガーニッシュリッド8の上部領域の後端側はビス15とクリップ10を介してリヤピラー1に固定され、これらのビス15とクリップ10が上部領域の後端側の車体固定部を構成している。
舌片部14の下縁(ガーニッシュ本体7の下部側境界部aの延出方向に沿う端末のコーナー領域)には、下部側境界部aの延出方向に沿う長孔18が形成されており、ガーニッシュフレーム9側の湾曲延出部13の下縁は、この長孔18を貫通するボルト19によってガーニッシュ本体7の裏面に結合されている。そして、舌片部14の下縁は、ガーニッシュフレーム9とガーニッシュ本体7のボルト19による締結部間に配置され、長孔18部分がボルト19に対してスライドすることにより、ガーニッシュ本体7に対する下部側境界部aに沿う相対変位が許容されている。したがって、舌片部14の下縁は、ガーニッシュ本体7に対し、ボルト19と長孔18によって下部側境界部aに沿う方向の相対変位を許容され、かつ、その他の方向の相対変位を規制されている。このボルト19と長孔18による結合部は、ガーニッシュリッド8の下部領域の本体結合部を構成している。
また、ガーニッシュリッド8の上部領域のうちの前端側近傍部には略長方形状の取付孔20(貫通孔)が形成されている。そして、ガーニッシュフレーム9の上部支持フレーム部材9Aには、ガーニッシュリッド8の取付孔20の形成位置に対応して、略長方形状の貫通孔21が形成されている。これらの取付孔20と貫通孔21には、係止部材である共通のクリップ22が車内側から連続して嵌入され、それによってガーニッシュリッド8の上部領域が上部支持フレーム部材9Aに重合状態で結合されている。このクリップ22による結合部は、ガーニッシュリッド8の上部領域の前端側の車体固定部を構成している。
クリップ22は、図4に示すように、金属製のクリップ本体23と、このクリップ本体23に車内側から取り付けられる樹脂製のクリップキャップ24(本体支持部材)とから成り、クリップ本体23が主にガーニッシュリッド8とガーニッシュフレーム9をリヤピラー1側の固定ブラケット25(車体側の固定部材)に結合するとともに、クリップキャップ24が最終的にクリップ本体23を車内側から覆い隠すようになっている。
ところで、ルーフライニング4の後部側の下縁領域には、図3,図4に示すようにガーニッシュリッド8の前端部の裏面側に回り込むように延出する略矩形状の接続フランジ26が延設され、その接続フランジ26に略長方形状の貫通孔27が形成されている。また、この接続フランジ26の裏面には、ルーフライニング4の裏面とリヤピラー1の間に介在されてルーフライニング4の車室内側からの干渉衝撃を緩和する衝撃吸収部材28がビス29(図4参照)によって取付けられている。この衝撃吸収部材28は、比較的硬質の非発泡樹脂材料によって形成され、接続フランジ26の貫通孔27に対応する位置には同様の貫通孔30が形成されている。
クリップ本体23は、ガーニッシュリッド8の取付孔20の車内側の開口縁に重合される上部フランジ31aと下部フランジ31bを有するとともに、両フランジ31a,31bの付根部から挿入軸方向に断面略U字状に延出する脚部32を有し、図8の断面図に示すように、この脚部32がガーニッシュリッド8の取付孔20とガーニッシュフレーム9の貫通孔21に嵌入された後に車体側の固定ブラケット25の係止孔33に係止されるようになっている。このとき、接続フランジ26と衝撃吸収部材28は、貫通孔27,30を上部支持フレーム部材9Aの貫通孔21に位置合わせして上部支持フレーム9Aの裏面に重合され、クリップ本体23の脚部32が固定ブラケット25に係止されることによって上部支持フレーム部材9Aと固定ブラケット25の間に挟持固定される。なお、クリップキャップ24は、クリップ本体23の上部フランジ31aと下部フランジ31bを車内側から覆う平板状のカバーフランジ34と、カバーフランジ34の中心に延設されて最終域にクリップ本体23の脚部32の内側に圧入固定される支持軸35とを備えている。なお、クリップ本体23の脚部32は、略同幅の一対の対向壁32a,32aが軸方向に平行に延出する構造であるため、これらの対向壁32aの外側面と側面とが略長方形状の取付孔20や貫通孔21,27,30の内面に当接する支持面として機能する。
また、ガーニッシュフレーム9の下部係止フレーム部材9Bは、図1に示すように長手方向に離間した複数箇所がビス36によってガーニッシュ本体7の裏面側のうちの、切欠き部6の下端に沿った位置に結合されているが、下部係止フレーム部材9Bの上縁部には、図6,図7の断面図に示すように、ガーニッシュ本体7の端縁との間でガーニッシュリッド8の下縁を挟持する、先端が略コ字状に屈曲した係止フランジ37(挟持結合部)が形成されている。ガーニッシュリッド8の下端は、長手方向のほぼ全域に亙ってガーニッシュ本体7の切欠き部6に臨む端縁の裏側に差し込まれ、その端縁と下部係止フレーム部材9Bの係止フランジ37によって挟持固定される。
図9は、ガーニッシュ本体7とガーニッシュリッド8の下端側の係合部を車室の内側方向から見た分解斜視図である。
ガーニッシュリッド8の下縁のうちの前端部に近接した部位には、図9と、図5および図7に示すように、下端方向に向かって延出する補助挟持片38が延設されている。この補助挟持片38には、先端側に向かって開口する略U字状のスリット39が形成されている。また、ガーニッシュ本体7の裏面側の縁部には、切欠き部6(下部側境界部a)から幅方向(下方側)に離間した位置にボス部40が突設されており、下部係止フレーム部材9Bのこのボス部40に対応する部位には、ボス部40の先端部が嵌入される貫通孔41が形成されている。そして、ガーニッシュリッド8の下縁が係止フランジ37とガーニッシュ本体7の端縁の間に挿入状態で係止される際には、補助挟持片38のスリット39がボス部40の外周に係合されるとともに、下部係止フレーム部材9Bの貫通孔41を貫通したボス部40にビス42(補助結合部)が結合される。補助挟持片38は、これにより下部係止フレーム部材9Bとガーニッシュ本体7の間に挟持固定される。
ここで、ガーニッシュフレーム9は、以上のようにガーニッシュリッド8の上部領域を上部支持フレーム部材9Aで補強するとともに、ガーニッシュリッド8の下縁を、下部境界部aの近傍部分と下部境界部aから離間した補助挟持片38部分で2段で挟持するようになっているが、上部支持フレーム部材9Aと下部係止フレーム部材9Bに囲まれた略U字状の空間部の上方側位置には、図7に示すように折り畳まれたエアバッグ5が配置される。そして、エアバッグ5の展開時には、下方に飛び出そうとするエアバッグ5の推力によってガーニッシュ本体7と下部係止フレーム部材9Bによるガーニッシュリッド8の下縁の2段の挟持が外れ、ガーニッシュリッド8の下縁が図7中の鎖線で示すように車内側に押し開かれるようになる。なお、ガーニッシュリッド8に対する補助挟持片38での係止荷重は、係止フランジ37での係止荷重に比較して大きく設定されている。
以上説明したピラーガーニッシュ3は、ガーニッシュ本体7、ガーニッシュリッド8、ガーニッシュフレーム9が夫々別部材として構成されているが、車体に組付ける前段階ではこれらの三者が予め組み付けられる。そして、こうして予め組み付けられたピラーガーニッシュ3は車体組み付け位置にそのまま搬送され、ルーフライニング4等の他の内装部材とともにクリップ等によって車体に組み付けられる。
ピラーガーニッシュ3をリヤピラー1に実際に取り付けるときには、相互に重合されたガーニッシュリッド8とガーニッシュフレーム9の取付孔20と貫通孔21には、既にクリップ本体23の脚部32が嵌合されており、この状態において、ガーニッシュフレーム9から突出したクリップ本体23の脚部32の先端部を、ルーフライニング4と衝撃吸収部材28の貫通孔30に挿入する。そして、この後、脚部32の先端部を固定ブラケット25の係止孔33に押し込んで係止させることにより、ガーニッシュリッド8とガーニッシュフレーム9の結合体と、ルーフライニング4および衝撃吸収部材28をクリップ本体23によって車体側に挟持固定する。
そして、エアバッグ5の実際の展開時に、エアバッグ5がガーニッシュリッド8の下縁を内側から押圧すると、ガーニッシュリッド8の下縁がガーニッシュ本体7と下部係止フレーム部材9Bによる挟持部から外れ、その下縁がクリップ22による結合部とボルト19による結合部を結ぶヒンジ支点I(図3参照)を中心として車内側に押し開かれるとともに、ガーニッシュリッド8の後端部側では、舌片部14が長孔18部分でボルト19に対して相対変位し、下部側境界部aに沿うようにして車内側に大きく引き出されるようになる。このため、ガーニッシュリッド8は、後端部側において大きな拘束力を受けることなく、エアバッグ5の展開口をスムーズにかつ大きく開口するようになる。
このピラーガーニッシュ3においては、ガーニッシュリッド8の裏面側に略U字状のガーニッシュフレーム9が配置され、ガーニッシュリッド8の上部領域がガーニッシュフレーム9の上部支持フレーム部材9Aを介してクリップ10,22でリヤピラー1に固定されるとともに、ガーニッシュリッド8の下縁部がガーニッシュフレーム9の下部係止フレーム部材9Bを介してガーニッシュ本体7に係止され、さらにガーニッシュリッド8の後端の舌片部14の下端が、ガーニッシュ本体7に対して、長孔18とボルト19によって下部側境界部aの延出方向に沿って相対変位可能に結合されているため、車体に組み付ける際や搬送時には一体組み付け状態を確実に維持することができ、取り扱い性の低下を来たすこともない。
また、このピラーガーニッシュ3にあっては、ガーニッシュリッド8の上部領域がガーニッシュフレーム9の上部支持フレーム部材9Aによって補強されるとともに、ガーニッシュ本体7に固定されたガーニッシュフレーム9の下部係止フレーム部材9Bによってガーニッシュリッド8の下縁が挟持固定されるため、ガーニッシュリッド8の上部領域の剛性を高め、かつ下部領域を張りを持たせて保持することができるとともに、ガーニッシュリッド8の下部領域とガーニッシュ本体7の間の建て付け精度を高めることができる。
そして、ここで採用する内装部材の取付構造において、比較的軟質の発泡性樹脂材料から成るガーニッシュリッド8とルーフライニング4の間に硬質樹脂材料から成るガーニッシュフレーム9(上部支持フレーム部材9A)を挟み込み、ガーニッシュリッド8の取付孔20とガーニッシュフレーム9の貫通孔21を貫通したクリップ本体23の脚部32をルーフライニング4の貫通孔27に嵌入して、その脚部32の先端部をさらにリヤピラー1側の固定ブラケット25に係止させるようにしているため、ガーニッシュリッド8とルーフライニング4を高い建て付け精度をもって組付けることができる。
そして、係止部材であるクリップ22は、クリップ本体23の脚部32の一対の対向壁32a,32aが実質的に矩形状の断面外形を成すため、直交する支持面でもってガーニッシュリッド8の取付孔20とガーニッシュフレーム9の貫通孔21の各内面に当接する。したがって、ガーニッシュリッド8とガーニッシュフレーム9に対する挿入軸回りの総ての方向の位置決め精度を高めることができる。
さらに、この実施形態においては、衝撃吸収部材28をルーフライニング4とリヤピラー1の間に配置し、ルーフライニング4の貫通孔27を貫通したクリップ本体23の脚部32をさらに衝撃吸収部材28の貫通孔30に嵌入してから固定ブラケット25に係止させるようにしているため、ルーフライニング4とその背部を支持する衝撃吸収部材28を正確に位置決めして、ルーフライニング4の建て付け精度をより高めることができる。
なお、この発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。
この発明の一実施形態を示す車両の側面図。 同実施形態を示すものであり、図1のH部に配置される内装部品を車外側から見た背面図。 同実施形態を示す内装部品を車内側から見た正面図。 同実施形態を示す内装部品を車内側から見た分解斜視図。 同実施形態を示す内装部品を車外側から見た分解斜視図。 同実施形態を示す図2のA−A断面に対応する断面図。 同実施形態を示す図2のB−B断面に対応する断面図。 同実施形態を示す図2のC−C断面に対応する断面図。 同実施形態を示す内装部品を車内側から見た分解斜視図。
符号の説明
1…リヤピラー(ピラー部)
2…ルーフ部
3…ピラーガーニッシュ
4…ルーフライニング
9…ガーニッシュフレーム
20…取付孔(貫通孔)
21,27,30…貫通孔
22…クリップ22(係止部材)
28…衝撃吸収部材

Claims (4)

  1. 車体のピラー部の車内側に装着されるピラーガーニッシュと、
    車体のルーフ部の車内側に装着されるルーフライニングと、
    前記ガーニッシュの裏面に結合される高剛性のガーニッシュフレームと、
    を備える車両用内装部品の取付構造であって、
    前記ピラーガーニッシュ、ガーニッシュフレームおよびルーフライニングにそれぞれ貫通孔を形成し、
    前記ガーニッシュフレームを、互いの貫通孔が重なり合うようにして前記ピラーガーニッシュに結合し、
    このピラーガーニッシュとガーニッシュフレームの結合体を、前記ガーニッシュフレームが中間に挟まれ、かつ、それぞれの貫通孔が重なり合うようにして前記ルーフライニングに重合し、
    前記結合体とルーフライニングの貫通孔に共通の係止部材を嵌入して、前記結合体とルーフライニングをこの係止部材を介して車体側の固定部に挟持固定したことを特徴とする車両用内装部品の取付構造。
  2. 前記ルーフライニングに入力される干渉衝撃を緩和する衝撃吸収部材が前記ルーフライニングの裏面に取れ付けられる請求項1に記載の車両用内装部品の取付構造において、
    前記衝撃吸収部材に貫通孔を形成し、この貫通孔の形成部を前記ルーフライニングと車体側の固定部の間に配置し、
    前記結合体とルーフライニングの貫通孔と衝撃吸収部材の貫通孔とに前記係止部材を嵌入して、前記衝撃吸収部材を、前記結合体とルーフライニングとともに、この係止部材を介して車体側の固定部に挟持固定したことを特徴とする請求項1に記載の車両用内装部品の取付構造。
  3. 前記ピラーガーニッシュと前記ルーフライニングとを発泡材によって形成し、前記ガーニッシュフレームを非発泡材によって形成したことを特徴とする請求項1または2に記載の車両用内装部品の取付構造。
  4. 前記係止部材は、挿入軸回りに略直交する複数の支持面を備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用内装部品の取付構造。
JP2007234664A 2007-09-10 2007-09-10 車両用内装部品の取付構造 Expired - Fee Related JP4865659B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007234664A JP4865659B2 (ja) 2007-09-10 2007-09-10 車両用内装部品の取付構造
US12/205,140 US7841619B2 (en) 2007-09-10 2008-09-05 Interior component for a vehicle and method of mounting the same
CN2008102155444A CN101386286B (zh) 2007-09-10 2008-09-09 用于车辆的内饰件及其安装方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007234664A JP4865659B2 (ja) 2007-09-10 2007-09-10 車両用内装部品の取付構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009067102A JP2009067102A (ja) 2009-04-02
JP4865659B2 true JP4865659B2 (ja) 2012-02-01

Family

ID=40603850

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007234664A Expired - Fee Related JP4865659B2 (ja) 2007-09-10 2007-09-10 車両用内装部品の取付構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4865659B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5020007B2 (ja) * 2007-09-10 2012-09-05 本田技研工業株式会社 車両用内装材
CN103895477B (zh) * 2014-04-10 2016-03-16 安徽江淮汽车股份有限公司 一种汽车顶压条安装定位结构

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2729946B2 (ja) * 1988-08-31 1998-03-18 スズキ株式会社 車両用変速機
JPH0740790A (ja) * 1993-07-27 1995-02-10 Nissan Motor Co Ltd ルーフライニングの端部連結構造
JPH08258636A (ja) * 1995-03-24 1996-10-08 Ikeda Bussan Co Ltd 車両用成形天井とピラートリムとの接続構造
JP3683221B2 (ja) * 2002-02-06 2005-08-17 本田技研工業株式会社 頭部保護用エアバッグ付き車体構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009067102A (ja) 2009-04-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4825761B2 (ja) 車両用クリップおよびそのクリップを用いる内装部材の取付方法
JP5204993B2 (ja) 車両の内装部品の配設構造
JP4903102B2 (ja) 車両のピラーガーニッシュ構造
JP4134328B2 (ja) 車両用フードエアバッグ装置のフードへの組付け構造
JP5660206B2 (ja) 自動車用天井材仮置き構造及び自動車用天井材の組付方法
JP5049083B2 (ja) エアバッグ装置
US8011709B2 (en) Trim panel attachment assembly with anti-rotation flange
JP4258437B2 (ja) コンソールモジュールの組付け構造
JP2008126934A (ja) カーテンエアバッグ装置を備えた車両の内装構造
JP5576307B2 (ja) 固定用クリップ
JP4865659B2 (ja) 車両用内装部品の取付構造
US7841619B2 (en) Interior component for a vehicle and method of mounting the same
JP5046830B2 (ja) エアバッグ装置
JP5020007B2 (ja) 車両用内装材
JP4852501B2 (ja) 車両用内装部材
WO2011162122A1 (ja) エアバッグ装置
JP4630890B2 (ja) 車両用クリップ
JP2009078717A (ja) エアバッグ装置
JP2006264572A (ja) エアバッグ装備車両のルーフライニング係止構造
JP4903103B2 (ja) 車両用内装部材の取付構造
WO2010143289A1 (ja) グラブドア付けニーエアバッグ装置
JP5005408B2 (ja) エアバッグ装置
JP4933929B2 (ja) エアバッグのカバー体及びエアバッグ装置
JP5378916B2 (ja) エアバッグ装置の配設構造
JP2010058607A (ja) エアバッグ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091127

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111011

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111018

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111110

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141118

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees