JP4865659B2 - 車両用内装部品の取付構造 - Google Patents
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Description
このカーテンエアバッグ装置は、エアバッグが折り畳まれた状態でフロントピラー部からルーフサイドレール部、さらにリヤピラー部に亙って収容され、衝撃の入力時に、インフレータから高圧ガスが吹き出してエアバッグが展開するようになっている。また、折り畳まれた状態のエアバッグは、車室内側をピラーガーニッシュとルーフライニングによって覆われており、衝撃の入力時には、高圧ガスによる推力によってピラーガーニッシュとルーフライングの一部を押し開くようになっている(特許文献1参照)。
これにより、ピラーガーニッシュとルーフライニングが高剛性のガーニッシュフレームを挟んで相互に位置決め固定され、その状態において、ピラーガーニッシュ、ガーニッシュフレーム、ルーフライニングの三部材が車体側の固定部に取り付けられることになる。
これにより、ルーフライニングが衝撃吸収部材を介して車体に正確に位置決めされることになる。
これにより、変形し易い発泡材から成るピラーガーニッシュとルーフライニングが非発泡材から成り剛性の高いガーニッシュフレームによって位置決めされ、かつ、両者の結合部周辺の剛性がガーニッシュフレームによって維持される。
これにより、係止部材の複数の支持面が、ピラーガーニッシュ、ガーニッシュフレーム、ルーフライニングの三部材、若しくは、衝撃吸収部材を加えた四部材の挿入軸回りのがたつきを確実に規制するようになる。
図1は、クーペタイプの車両の側面図であり、同図中1は、車両のルーフ部2と車体後方側の側面を連結するリヤピラー(ピラー部)である。この車両はクーペタイプの車両であるため、リヤピラー1はルーフ部2から車体の後方側に向かって緩やかに下方傾斜している。
リヤピラー1とルーフ部2の各車内側には、内装部材であるピラーガーニッシュ3とルーフライニング4とが夫々取り付けられている。ルーフ部2の側端部(ルーフサイドレール部)からリヤピラー1の一部にかけては、カーテンエアバッグ装置のエアバッグ5(図7の断面図参照)が折り畳まれた状態で取り付けられ、そのエアバッグ5の収納部がルーフライニング4とピラーガーニッシュ3によって車室内側から覆い隠されている。
これらの図に示すように、ピラーガーニッシュ3は、前部側上縁領域に略L字状の切欠き部6を有するガーニッシュ本体7と、この切欠き部6を閉塞する略長方形状のガーニッシュリッド8と、ガーニッシュリッド8の裏面側に配置されてガーニッシュリッド8を主に補強する略U字状のガーニッシュフレーム9と、を備えている。ルーフライニング4の後部側の下縁領域は、ガーニッシュリッド8の前端部に接合され、ガーニッシュリッド8とともにガーニッシュ本体7の切欠き部6内に配置されている。ルーフライニング4とガーニッシュリッド8の下縁はエアバッグ5の収納部の下方に位置され、エアバッグ5の展開時にエアバッグ5の推力によって押し開かれる(エアバッグ5の展開口を開く。)ようになっている。なお、ルーフライニング4とガーニッシュリッド8は、いずれも比較的軟質で変形容易な発泡樹脂材料を主体として形成されている。また、ガーニッシュ本体7は、クリップ10や係止爪11等によってリヤピラー1や車内側の図示しないトリム部材等に係止固定されるようになっている。
ガーニッシュリッド8の下縁のうちの前端部に近接した部位には、図9と、図5および図7に示すように、下端方向に向かって延出する補助挟持片38が延設されている。この補助挟持片38には、先端側に向かって開口する略U字状のスリット39が形成されている。また、ガーニッシュ本体7の裏面側の縁部には、切欠き部6(下部側境界部a)から幅方向(下方側)に離間した位置にボス部40が突設されており、下部係止フレーム部材9Bのこのボス部40に対応する部位には、ボス部40の先端部が嵌入される貫通孔41が形成されている。そして、ガーニッシュリッド8の下縁が係止フランジ37とガーニッシュ本体7の端縁の間に挿入状態で係止される際には、補助挟持片38のスリット39がボス部40の外周に係合されるとともに、下部係止フレーム部材9Bの貫通孔41を貫通したボス部40にビス42(補助結合部)が結合される。補助挟持片38は、これにより下部係止フレーム部材9Bとガーニッシュ本体7の間に挟持固定される。
2…ルーフ部
3…ピラーガーニッシュ
4…ルーフライニング
9…ガーニッシュフレーム
20…取付孔(貫通孔)
21,27,30…貫通孔
22…クリップ22(係止部材)
28…衝撃吸収部材
Claims (4)
- 車体のピラー部の車内側に装着されるピラーガーニッシュと、
車体のルーフ部の車内側に装着されるルーフライニングと、
前記ガーニッシュの裏面に結合される高剛性のガーニッシュフレームと、
を備える車両用内装部品の取付構造であって、
前記ピラーガーニッシュ、ガーニッシュフレームおよびルーフライニングにそれぞれ貫通孔を形成し、
前記ガーニッシュフレームを、互いの貫通孔が重なり合うようにして前記ピラーガーニッシュに結合し、
このピラーガーニッシュとガーニッシュフレームの結合体を、前記ガーニッシュフレームが中間に挟まれ、かつ、それぞれの貫通孔が重なり合うようにして前記ルーフライニングに重合し、
前記結合体とルーフライニングの貫通孔に共通の係止部材を嵌入して、前記結合体とルーフライニングをこの係止部材を介して車体側の固定部に挟持固定したことを特徴とする車両用内装部品の取付構造。 - 前記ルーフライニングに入力される干渉衝撃を緩和する衝撃吸収部材が前記ルーフライニングの裏面に取れ付けられる請求項1に記載の車両用内装部品の取付構造において、
前記衝撃吸収部材に貫通孔を形成し、この貫通孔の形成部を前記ルーフライニングと車体側の固定部の間に配置し、
前記結合体とルーフライニングの貫通孔と衝撃吸収部材の貫通孔とに前記係止部材を嵌入して、前記衝撃吸収部材を、前記結合体とルーフライニングとともに、この係止部材を介して車体側の固定部に挟持固定したことを特徴とする請求項1に記載の車両用内装部品の取付構造。 - 前記ピラーガーニッシュと前記ルーフライニングとを発泡材によって形成し、前記ガーニッシュフレームを非発泡材によって形成したことを特徴とする請求項1または2に記載の車両用内装部品の取付構造。
- 前記係止部材は、挿入軸回りに略直交する複数の支持面を備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用内装部品の取付構造。
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