JP3840933B2 - 乗員拘束装置 - Google Patents

乗員拘束装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3840933B2
JP3840933B2 JP2001274190A JP2001274190A JP3840933B2 JP 3840933 B2 JP3840933 B2 JP 3840933B2 JP 2001274190 A JP2001274190 A JP 2001274190A JP 2001274190 A JP2001274190 A JP 2001274190A JP 3840933 B2 JP3840933 B2 JP 3840933B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
door
window
corner
shielding material
vehicle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001274190A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003081049A (ja
Inventor
千春 戸谷
博幸 田嶌
慎治 大口
利則 棚瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyoda Gosei Co Ltd filed Critical Toyoda Gosei Co Ltd
Priority to JP2001274190A priority Critical patent/JP3840933B2/ja
Publication of JP2003081049A publication Critical patent/JP2003081049A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3840933B2 publication Critical patent/JP3840933B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Air Bags (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の転倒(横転)時や側面衝突時等に、車両のドアの窓を遮蔽して、乗員を車内側に拘束可能な乗員拘束装置に関する。
【0002】
【従来の技術とその課題】
従来の乗員拘束装置では、特表平7−501023号公報等に知られているように、車両の側面衝突時等において、車両のドアの窓の周縁から、ネット等のシート状の遮蔽材を展開させて、ドアの窓を遮蔽するものがあった。
【0003】
しかし、上記公報等では、遮蔽材を収納する構造や、遮蔽材を展開可能に覆っている内装材の構造が、具体的でなかった。
【0004】
本発明は、上記の点を勘案して、遮蔽材の円滑な展開を確保可能な乗員拘束装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る第1番目の乗員拘束装置は、車両のドアの窓の周縁に配置されるドアフレームと、
窓の周縁におけるドアフレームの車内側に配置される内装材と、
窓の周縁におけるドアフレームと内装材との間に、折り畳まれて収納され、作動時、窓を遮蔽するように展開される遮蔽材と、
遮蔽材の円滑な展開を確保可能な展開促進手段と、
を備えて構成される乗員拘束装置であって、
遮蔽材が、窓の周縁における隅部を跨いで収納されるように配設され、
内装材が、収納された遮蔽材を覆い、かつ、周縁に配置されたヒンジ部を回転中心として展開時の遮蔽材に押されて開く扉部を、配設させて、構成され、
扉部が、隅部を交差部位とするように、窓の周縁に沿って隅部から二方向にそれぞれ延びるように配設されるとともに、車外側端をそれぞれ車内側に回転させるように開き、かつ、隅部付近で相互に重なって開くように構成されて、
二方向にそれぞれ延びる扉部が、隅部付近において、開き時に車内側に位置する扉部のヒンジ部を、開き時に車外側に位置する扉部のヒンジ部より、車内側に配置させて、配設され、
ヒンジ部の配置位置をずらした相互の扉部が、展開促進手段を構成していることを特徴とする。
【0006】
このような構成では、収納された遮蔽材が窓周縁の隅部から展開する際、窓周縁の隅部で相互に重なる扉部が、相互に、ヒンジ部を車内側若しくは車外側にずらして配設されているため、相互に干渉することなく、円滑に開き動作を完了させることが可能となり、窓周縁の隅部を跨ぐように収納された遮蔽材を、円滑に展開させることができる。勿論、窓周縁の隅部付近の相互の扉部は、開き時に重なるように形成することができるため、窓周縁の隅部に、扉部を隙間なく配設させることが可能となり、窓周縁の意匠性を低下させない。そして、展開促進手段は、ドアの内装材を利用して形成できることから、部品点数を増加させることを抑えて、簡便に形成できる。
【0007】
また、本発明に係る第2番目の乗員拘束装置は、車両のドアの窓の周縁に配置されるドアフレームと、
窓の周縁におけるドアフレームの車内側に配置される内装材と、
窓の周縁におけるドアフレームと内装材との間に、折り畳まれて収納され、作動時、窓を遮蔽するように展開される遮蔽材と、
遮蔽材の円滑な展開を確保可能な展開促進手段と、
を備えて構成される乗員拘束装置であって、
遮蔽材が、窓の周縁における隅部を跨いで収納されるように配設され、
内装材が、収納された遮蔽材を覆い、かつ、周縁に配置されたヒンジ部を回転中心として展開時の遮蔽材に押されて開く扉部を、配設させて、構成され、
扉部が、隅部を交差部位とするように、窓の周縁に沿って隅部から二方向にそれぞれ延びるように配設されるとともに、車外側端をそれぞれ車内側に回転させるように開き、かつ、隅部付近で相互に重なって開くように構成されて、
二方向にそれぞれ延びる扉部の内の、隅部付近で開き時に車内側に位置する扉部が、隅部近傍における収納された遮蔽材側の位置に、展開時の遮蔽材と干渉して押圧されて、他方の扉部より先に開き可能とする干渉部を、備えて構成され、
干渉部を備えた扉部が、展開促進手段を構成していることを特徴とする。
【0008】
このような構成では、収納された遮蔽材が窓周縁の隅部から展開する際、展開時の遮蔽材が、干渉部と干渉するため、窓周縁の隅部で車内側の位置で開く扉部が、他方の扉部より先に開くことができる。すなわち、窓周縁の隅部で重なるように開く扉部が、相互に干渉することなく、順序良く、円滑に開くこととなって、窓周縁の隅部を跨ぐように収納された遮蔽材を、円滑に展開させることができる。また、窓周縁の隅部付近の相互の扉部は、開き時に重なるように形成することができるため、窓周縁の隅部に、扉部を隙間なく配設させることが可能となり、窓周縁の意匠性を向上させることができる。そして、展開促進手段は、ドアの内装材を利用して形成できることから、部品点数を増加させることを抑 えて、簡便に形成できる。
【0009】
したがって、本発明に係る乗員拘束装置では、部品点数の増加を抑えて、遮蔽材の円滑な展開を確保することができる。
【0010】
勿論、遮蔽材の展開時に、遮蔽材は、扉部を押し開いて展開することとなる。そして、扉部は、ヒンジ部を回転中心として開くことから、安定した開き動作を確保できて、容易に、遮蔽材の円滑な展開を確保することができる。また、内装材の一部を破断させて遮蔽材を展開させる構成に比べて、内装材の材質を、ある程度、硬質としても、扉部の円滑な開き動作を確保し易く、扉部を有した内装材の材質を硬質材から形成して、内装材の形状保持性を、向上させることも可能となる。
【0011】
【0012】
【0013】
これらの場合、請求項2,4に記載したように、開き時に車外側に位置する扉部における隅部側の端縁は、展開時の遮蔽材と摺動するように配設するとともに、開き時のヒンジ部から離れた先端側のヒンジ部に沿った長さ寸法をヒンジ部の長さ寸法より短くして、展開時の遮蔽材を扉部の先端側へ案内可能に傾斜したガイド面を設けて構成してもよい。
【0014】
請求項2,4に記載の構成では、展開時の遮蔽材が、ガイド面を備えた扉部の端縁を摺動する際、ガイド面に案内されて扉部の先端側に移動して、遮蔽材の扉部を押圧する力を、ヒンジ部から離れた扉部先端側に作用させることができることから、てこの原理により、遮蔽材は、ガイド面を備えた扉部を容易に押し開くことができて、円滑に展開することができる。
【0015】
さらに、請求項6に記載したように、遮蔽材が、窓の後下隅を隅部として窓の後下隅を跨いで収納され、
二方向にそれぞれ延びる各扉部が、窓の後下隅から前方側に延びる横方向扉部と、窓の後下隅から上方に延びる縦方向扉部と、から構成されるとともに、
縦方向扉部が、ヒンジ部から離れる先端側に、収納された遮蔽材側に屈曲する屈曲部を、配設させて構成される場合には、
屈曲部における収納された遮蔽材側の面に、遮蔽材における展開時の屈曲部に対する引っ掛かりを防止可能に、引っ掛かり防止用リブを、形成してもよい。
【0016】
請求項6に記載の構成では、縦方向扉部が、先端側に、収納された遮蔽材側に屈曲する屈曲部を備えていても、展開時の遮蔽材が、引っ掛かり防止用リブに案内されて、屈曲部に引っ掛かることなく、円滑に展開することができる。そして、縦方向扉部が、先端側に、収納された遮蔽材側に屈曲する屈曲部を備えていることから、収納された遮蔽材を広く覆えることができて、車内側の内装材の意匠性を向上させることができる。また、縦方向扉部が、屈曲部を備えていることから、その屈曲部をドアフレーム等に係止させることができて、その場合には、不必要な扉部の開きを、防止することも可能となる。
【0017】
さらにまた、請求項7に記載したように、遮蔽材が、窓の後下隅を隅部として窓の後下隅を跨いで収納され、
二方向にそれぞれ延びる各扉部が、窓の後下隅から前方側に延びる横方向扉部と、窓の後下隅から上方に延びる縦方向扉部と、から構成されるとともに、
内装材が、縦方向扉部から連なって窓の周縁の上縁側に配置される隣接周縁部を備えて構成される場合には、
縦方向扉部と隣接周縁部との境界部位に、縦方向扉部の円滑な開きを確保可能に、縦方向扉部の開き時に破断若しくは変形する脆弱部を、配設してもよい。
【0018】
請求項7に記載の構成では、展開時の遮蔽材は、縦方向扉部と隣接周縁部との間の脆弱部を破断若しくは変形させて、縦方向扉部を開かせることができることから、円滑に展開することができる。そして、通常時、隣接周縁部は、窓の周縁に沿って縦方向扉部に連なっていることから、窓周縁の内装材が一体感を有して、窓周縁の意匠性を向上させることができる。そして特に、このような構成では、縦方向扉部が、隣接周縁部と交差するように配設されていても、円滑に開くことから、展開時の遮蔽材は、円滑な展開を確保することができる。
【0019】
さらに、請求項8に記載したように、遮蔽材が、窓の後下隅を隅部として窓の後下隅を跨いで収納され、
二方向にそれぞれ延びる各扉部が、窓の後下隅から前方側に延びる横方向扉部と、窓の後下隅から上方に延びる縦方向扉部と、から構成される場合には、収納された遮蔽材と横方向扉部との間の車内側に、内装材又は/及びドアフレームから延設されて、展開時の遮蔽材を扉部側に案内可能な案内部を、配設してもよい
【0020】
請求項8に記載の構成では、展開時の遮蔽材が、案内部に案内されて横方向扉部側に移動することから、横方向扉部に押圧力を作用させ易く、容易に横方向扉部を開かせて、円滑に展開することができる。
【0021】
【0022】
【0023】
また、請求項5に記載したように、二方向にそれぞれ延びる各扉部は、車外側端における窓のウインドガラスからの距離を、相互に略等しくして、配設すれば、二方向に延びる各扉部におけるウインドガラスとの距離のバランスが良好となり、窓周縁の隅部付近の意匠性を、一層、向上させることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
【0025】
本発明の一実施形態である乗員拘束装置Sは、図1・2・4・6・15に示すように、ドアFDの窓WFの周縁から繰り出されて、窓WFの車内側Iを遮蔽可能な遮蔽材38を、備えて構成されている。なお、ドアFDが装着される車両には、窓WFの上方のルーフサイドレール部RRから展開膨張して、遮蔽材38と乗員との間に配置可能なエアバッグ61も、配設されている。
【0026】
遮蔽材38は、展開手段51の駆動源であるプリテンショナー52により、作動され、エアバッグ61は、インフレーター68からの膨張用ガスにより、展開膨張することとなる。プリテンショナー52とインフレーター68とは、制御装置74により、作動が制御され、制御装置74は、ロールオーバセンサ72からの車両の転倒が予測されるようなロールオーバ検知信号を入力した際と、側突センサ73からの車両の側面衝突時の側突検知信号を入力した際と、に、それぞれ、プリテンショナー52とインフレーター68とを、作動させることとなる。なお、ロールオーバセンサ72、側突センサ73、及び、制御装置74は、車両の所定位置に配置されている。
【0027】
遮蔽材38が配設されるフロントドアFDは、図2・4・6に示すように、車外側Oのドアフレーム11と、ドアフレーム11の車内側Iにおける窓WFの周縁に配置される内装材21・30と、を備えて構成されている。図1〜3に示すように、内装材21は、車内側Iから見て、略逆U字形状としたドアフレームガーニッシュ21であり、内装材30は、ドアフレーム11の車内側Iにおける窓WFの下方に配置されるドアトリム30としている。なお、ドアフレームガーニッシュ21は、窓WF周縁の下縁より上方におけるドアフレーム11の車内側Iを覆っている。
【0028】
ドアフレーム11は、板金製として、窓WFの周縁における上縁側の上縁部12と、窓WFの前後両端側で略上下方向に配置される前・後縦縁部13・14と、窓WFの周縁における下縁側の下縁部16と、を備えて構成されている(図2参照)。
【0029】
後縦縁部14の上下の両端部付近には、遮蔽材38を取り付けるための取付孔14a・14bが形成されている(図13参照)。各取付孔14a・14bは、車外側Oの周縁にナット14cを固着させて、形成されている。また、後縦縁部14は、折り畳まれた遮蔽材38の後述する縦縁側収納部位45を収納する部位となり、図4に示すように、断面略U字状に車内側に突出する突出部15を備えて、構成されている。
【0030】
なお、ドアフレーム11は、実施形態の場合、アウタパネル11a、リインホースメント11b、及び、インナパネル11cを備えて構成されており、突出部15は、後縦縁部14のインナパネル11cから、形成されている(図4参照)。
【0031】
突出部15は、図4に示すように、窓WF側の内周側壁部15aと、外周側壁部15dと、内周側壁部15a・外周側壁部15dの車内側端相互を連結する連結壁部15cと、を備えて構成されている。
【0032】
外周側壁部15dには、上下方向に沿った複数箇所(実施形態では、三箇所)に、雌ねじが螺刻された取付孔15eが形成されている。これらの取付孔15eは、軸方向を車両の前後方向に略沿わせている。そして、これらの取付孔15eには、ねじ27が螺合されることとなる。ねじ27は、遮蔽材38の後述する縦縁側収納部位45を覆うドアフレームガーニッシュ21の後述する後縦縁部24を、ドアフレーム11に固着させるための固着手段となる。また、外周側壁部15dの取付孔15eより窓WFから離れた外周側の部位には、リテーナ20が固着され、リテーナ20には、ウェザストリップ18が取り付けられている。このウェザストリップ18は、ドアフレーム11の外周縁の全周に配置されており、ドアFDを閉めた際に、ボディ1側のアウタパネル3に圧接されることとなる。符号19の部材は、ガラスランである。
【0033】
また、内周側壁部15aの車外側端部15bには、図4・5に示すように、ガーニッシュ21の後述する扉部25の引っ掛り防止用リブ25bを収納できるように、リブ25bに対応して、複数の凹部15fが形成されている。
【0034】
なお、ドアFDの周縁のボディ1側は、図4に示すように、インナパネル2とアウタパネル3とを配設させて構成され、さらに、そのボディ1側には、ドアFDの外周縁をシールするウェザストリップ5が配設されている。ウェザストリップ5は、ドアFDとボディ1との内周側のシール部位を形成するもので、ドアFDを閉めた際のドアFDの外周縁の全周付近に配設されており、ドアFDを閉めた際、ガーニッシュ21における車内側Iに突出した頂部21aや、ドアFDにおけるガーニッシュ21から離れた下部側の前縁・下縁・後縁に、圧接されることとなる。
【0035】
また、ドアフレーム11の下縁部16には、図6に示すように、上縁側に、インナパネル11cに固着されて、車内側Iに延びる板金製のブラケット17が配設されている。このブラケット17には、車内側Iに延びて窓WFの下縁に沿って車両前後方向に配設される横板部17aが形成され、さらに、横板部17aの車内側Iの端部には、上方に延びる縦板部17bが形成されている。横板部17a上には、車両後部側に、折り畳まれた遮蔽材38の後述する下縁側収納部位46が収納されるとともに、車両前部側に、後述するガイドレール58が、固着されている。縦板部17bは、ドアトリム30(アッパトリム31)の車外側Oの面に設けられた複数のリブ33の凹溝33cに、下方から嵌め込まれている。
【0036】
さらに、ドアフレーム下縁部16の車内側Iの面には、遮蔽材38の展開手段としてのプリテンショナー52の本体53が、取り付けられている(図2参照)。
【0037】
さらにまた、下縁部16の上端付近における車両の前後方向の両端部には、図2に示すように、ドアトリム30のアッパトリム31をクリップ32a止めするための係止孔16aが、クリップ32aに対応して、四箇所に形成されている。
【0038】
ドアフレームガーニッシュ21は、図2・3に示すように、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマー等の合成樹脂製として、窓WFの周縁における上縁側の上縁部22と、窓WFの周縁における前後両側で略上下方向に配置される前・後縦縁部23・24と、を備えて、車内側Iから見て、略逆U字形状に、形成されている。そして、上縁部22・前縦縁部23・後縦縁部24は、窓WFの周縁におけるドアフレーム11の上縁部12・前縦縁部13・後縦縁部14の車内側Iに嵌合可能な断面略U字形状として、窓WF周縁の各上縁部12・前縦縁部13・後縦縁部14における車内側の内周側から外周側付近までを覆い可能に、形成されている(図4・6参照)。
【0039】
後縦縁部24は、図4に示すように、窓WF側の内周側片部24aと、外周側壁部15dに当接する外周側片部24dと、内周側片部24a・外周側片部24dの車内側端相互を連結して、表裏をウェザストリップ5や連結壁部15cに当接させる連結片部24cと、を備えて構成されている。なお、折り畳まれた遮蔽材38の縦縁側収納部位45は、ドアフレーム突出部15の内周側壁部15aとガーニッシュ後縦縁部24の内周側片部24aとの間に、収納されている。
【0040】
そして、収納された遮蔽材38を覆う内周側片部24aには、遮蔽材38の展開時に、遮蔽材38に押されて開き可能な扉部25が、配設されている。扉部25は、上下方向に延びた薄肉のヒンジ部26を、車内側Iの端部(連結片部24c付近)に備えて、ヒンジ部26を回転中心として先端側を車内側Iを回転させて、開くように構成されている。また、扉部25のヒンジ部26から離れた先端側となる車外側Oの端部には、外周側片部24dに接近するように屈曲する屈曲部25aが形成され、この屈曲部25aは、後縦縁部24がドアフレーム突出部15に嵌合された際、ヒンジ部26を回転中心として扉部25を車外側Iに開き可能に、内周側壁部15aの車外側端部15bに、係止されている。そして、図4・5に示すように、屈曲部25a収納された遮蔽材38(45)側の面には、遮蔽材38の縦縁側収納部位45における展開時の屈曲部25aに対する引っ掛かりを防止可能に、複数の引っ掛かり防止用リブ25bが、形成されている。各リブ25bは、ヒンジ部26に沿って、断続的に、配設されて、ドアフレーム11側の対応する凹部15fに収納されている。
【0041】
なお、後縦縁部24がドアフレーム突出部15に嵌合された際、後縦縁部24は、外周側片部24dが突出部15の外周側壁部15dに当接した状態で、屈曲部25aにおけるリブ25bを配設させていない部位が、内周側壁部15aの車外側端部15bに係止されることから、ドアフレーム突出部15から、車内側I方向や車両前方側に移動し難い。ちなみに、後縦縁部24の車両後方側への移動は、折り畳まれた遮蔽材38を介在させて、突出部15の内周側壁部15aが規制することとなる。勿論、屈曲部25aにおけるリブ25bを配設させていない部位が、内周側壁部15aの車外側端部15bに係止されることから、扉部25の不要な開きも防止されることとなる。
【0042】
そして、実施形態の場合、扉部25におけるヒンジ部26に沿う方向の下端縁には、図9・11に示すように、ガイド面25cが形成されている。このガイド面25cは、展開時の遮蔽材38(特に後述する斜辺部39)と摺動するように配設されるとともに、ヒンジ部26から離れる扉部先端(屈曲部25a)側のヒンジ部に沿う長さ寸法を、ヒンジ部26の長さ寸法より短くするように、すなわち、車外側Oに向かうに従って上方に向かうように、傾斜して形成されている。このガイド面25cは、展開時の遮蔽材38を、扉部25の先端側となる屈曲部25a側に、案内することとなる。
【0043】
また、ヒンジ部26は、遮蔽材38が展開を完了させて配置される位置(図4の二点鎖線参照)より、車内側Iに位置して、扉部25やガーニッシュ後縦縁部24自体が展開完了時の遮蔽材38と干渉しないように、配設されている。
【0044】
さらに、外周側片部24dには、ドアフレーム突出部15の各取付孔15eに対応して、挿通孔24eが、形成されている。そして、後縦縁部24は、各挿通孔24eを挿通させて取付孔15eに螺合させるねじ27を使用して、ドアフレーム突出部15の外周側壁部15dに、固着されている。
【0045】
さらにまた、後縦縁部24と上縁部22との交差部位C2においては、図12に示すように、上縁部22側に、扉部25に連なり、窓WFの周縁に沿って配置される隣接周縁部28が、配設されている。そして、扉部25と隣接周縁部28との境界部位には、扉部25の円滑な開きを確保可能に、扉部25の開き時に破断する薄肉の脆弱部29が、配設されている。
【0046】
なお、ガーニッシュ21は、ねじ27を利用する他、適宜、上縁部22や前縦縁部23も、図示しないクリップ・ねじ等を利用して、ドアフレーム11に取付可能に構成してもよい。
【0047】
ドアトリム30は、図2・3・6に示すように、窓WFの下縁側におけるドアフレーム下縁部16の車内側Iを覆うアッパトリム31と、アッパトリム31の下方側のロアトリム36と、を備えて構成されている。
【0048】
アッパトリム31は、図6に示すように、ポリオレフィン系やポリエステル系等の熱可塑性エラストマー製の基部31aと、基部31aの表面を覆うように基部31aに固着される軟質塩化ビニル等の合成樹脂やファブリック等からなる表皮層31bと、から構成されている。アッパトリム31は、上端側を、車外側Oに屈曲させるように、湾曲させて、形成されている。そして、上端の車外側Oの縁側には、遮蔽材38の後述する下縁側収納部位46に押されて上方側に開き可能な扉部34が、形成されている。扉部34の車内側Iの縁には、窓WFの下縁側に沿うように、アッパトリム31の全長にわたって、車両の前後方向に延びる薄肉のヒンジ部35が、配設されている。扉部34は、折り畳まれて収納された遮蔽材38の下縁側収納部位46の上方を覆うとともに、展開手段51の駆動源としてのプリテンショナー52における牽引材先端54aの移動する軌跡の上方を、覆っている。そして、牽引材先端54aの前進移動時(図1・2・15参照)、遮蔽材38の後述する斜辺部39が干渉して、扉部34が、ヒンジ部35を回転中心として、上方に押し開かれるとともに、さらに、車内側Iに開いて、その開いた開口に、展開した遮蔽材38の後述する下縁部40が、配置されることとなる。
【0049】
なお、実施形態の場合、ドアトリム30の扉部34は、窓WFの後下隅部C1から車両前方側に延びる横方向扉部34とし、ドアフレームガーニッシュ21の扉部25は、後下隅部C1を扉部34との交差部位として、後下隅部C1から上方に延びる縦方向扉部25としている。
【0050】
そして、アッパトリム31における扉部34とヒンジ部35とを除いた本体部32には、車両後端側に、図2・8・9に示すように、凹部32bが形成されて、車両搭載状態では、ガーニッシュ後縦縁部24の下端24fが凹部32bに嵌め込まれている。この車両搭載状態では、扉部25のガイド面25cが扉部34の車両後端側の下方に隠れるように、ガーニッシュ21とアッパトリム31とが、ドアフレーム11に組み付けられ、さらに、図6・11Bに示すように、扉部34の後述する干渉部34bがガイド面25cから下方に突出するように、ガーニッシュ21とアッパトリム31とが、ドアフレーム11に組み付けられている。
【0051】
これらの扉部25・34は、遮蔽材38に押されて開いた際、後下隅部C1付近では、図10に示すように、扉部34が、扉部25より、車内側Iに位置して扉部25と重なるように、配設されている。そして、車両搭載状態での扉部25・34の各ヒンジ部26・35に関して、後下隅部C1付近では、扉部34側のヒンジ部35が、ヒンジ部26より、車内側Iにずれて、配設されている。
【0052】
扉部34側の干渉部34bは、扉部34の車両後方側における収納された遮蔽材38(46)側の面に、収納された遮蔽材38側で、ガイド面25cよりも下方へ突出するように、二つ配設され、これらの干渉部34bは、展開時の遮蔽材38と干渉して、扉部34を、他方の扉部25より先に開かせるために、配設されている。
【0053】
また、アッパトリム31における扉部34とヒンジ部35とを除いた本体部32には、図2に示すように、車両の前後両端における車外側の面のそれぞれの下縁側近傍の二箇所に、車外側Oに延びるクリップ32aが、形成されている。これらのクリップ32aは、基部31aと一体的に形成されて、ドアフレーム11の下縁部16における各係止孔16aに挿入され、各係止孔16aの周縁を係止して、アッパトリム31の車両前後方向の移動と上方への移動を、規制している。
【0054】
さらに、本体部32の車外側Oの面には、図6に示すように、略三角板形状の複数のリブ33が、扉部34の下方で、断続的に、形成されている。各リブ33の車外側Oの面33aは、ヒンジ部35の近傍で、かつ、ヒンジ部35より車内側Iの位置で、上下方向に配設されている。そして、各リブ33の車外側面33aの近傍には、下面33bから上方に延びる凹溝33cが、形成されている。各凹溝33cには、ブラケット17の縦板部17bが嵌合されている。アッパトリム32の本体部32は、凹溝33cの上方の底面33dが、縦板部17bの上端の支持面17cに当接支持されることにより、下方への移動を規制されることとなる。また、本体部32は、凹溝33cの内周面の車外側Oの側面33eが、縦板部17bの車外側Oの係止面17dに規制されて、車内側Iへの移動が規制されることとなる。
【0055】
なお、実施形態の場合、扉部34の車外側Oの先端部34aは、ドアフレーム下縁部16の上端部16b上に、載置された状態としている。
【0056】
そして、各リブ33の車内側面33aは、実施形態の場合、収納された遮蔽材38(46)と扉部34との間の車内側Iに、配置されて、展開時の遮蔽材38(46)を扉部34側に案内する案内部33aを構成することとなる。
【0057】
ロアトリム36は、ポリプロピレン等の合成樹脂製として、ドアフレーム11の下縁部16に対して、図示しないクリップ等を利用して、取り付けられている。
【0058】
そして、遮蔽材38は、図1・2・15に示すように、窓WFを遮蔽可能なシート状として、可撓性を有したポリエステル糸やポリアミド糸等からなる布材等から形成されている。遮蔽材38は、展開完了時の形状を、ガーニッシュ後縦縁部24の上下端付近に、上側頂点部位42・下側頂点部位43を配置させて、さらに、窓WF周縁の下縁側に沿って前方側へ延びる位置に、先端側頂点部位44を配置させるような、略三角板形状としている。換言すれば、遮蔽材38は、ガーニッシュ後縦縁部24に位置する頂点42・43間の縦縁部41と、上側頂点部位42と先端側頂点部位44とを結ぶ斜辺部39と、下側頂点部位43と先端側頂点部位44とを結ぶ下縁部40と、を有した略三角形板状としている。そして、上側と下側との頂点部位42・43が、それぞれ、ドアフレーム11の後縦縁部14の上下に固定され、先端側の頂点部位44が、展開手段51の後述するガイドブロック57に連結されている。
【0059】
さらに、遮蔽材38は、窓WFを遮蔽する縁としての斜辺部39付近での乗員拘束性能を向上させるため、図14Aに示すように、展開完了時の斜辺部39に生ずる斜辺部39に沿う方向のテンションを大きくできるように、斜辺部39が、非展開時の平らに展開した長さ寸法L0より、展開完了時の長さ寸法L1を長くするように、構成されている。実施形態の場合には、展開完了時点での先端側頂点部位44と下側頂点部位43との配置位置に対応する下縁部40の長さ寸法LDと、展開完了時点での上側頂点部位42と下側頂点部位43との配置位置に対応した長さ寸法LVと、を確保した状態で、展開完了時点での下縁部40と縦縁部41との交差角度α1より、小さな交差角度α0として、非展開時の平らにした斜辺部39の長さ寸法L0を、展開完了時点での上側頂点部位42と先端側頂点部位44との配置位置に対応した斜辺部39の長さ寸法L1より、短い長さに設定して、遮蔽材38を製造している。
【0060】
そして、遮蔽材38は、図1・2に示すように、窓WFの周縁において、窓WFの車両後方側の下隅部C1を跨ぐように、縦縁側収納部位45と下縁側収納部位46とからなる逆L字形状に、折り畳まれて収納されている。具体的には、遮蔽材38は、縦縁側収納部位45が、ドアフレーム11の後縦縁部14における突出部15の内周側壁部15aとドアフレームガーニッシュ21の後縦縁部24における内周側片部24aとの間に折り畳まれて収納され、下縁側収納部位46が、ドアフレーム11の下縁部16(ブラケット17の横板部17a)とドアトリム30のアッパトリム31との間に、折り畳まれて収納されている。
【0061】
さらに、実施形態では、上側・下側頂点部位42・43は、図13に示すように、それぞれ、取付孔42a・43aを備えて構成されている。そして、各取付孔42a・43aの周縁に当板48・48が取り付けられて、各取付孔42a・43aを挿通させて各取付孔14a・14b(ナット14c)に螺合させる取付ボルト49を利用して、上側・下側頂点部位42・43が、ドアフレーム11の後縦縁部14の上下に固定されている。
【0062】
先端側頂点部位44は、取付ブラケットが固着され、ボルト・ナットを利用して、展開手段51のガイドブロック57に連結されている。
【0063】
また、遮蔽材38の収納時における折り畳みは、図14に示すように、平らに展開した状態から、窓WFの周縁に固定されることとなる縦縁部41の距離を変えないように、すなわち、斜辺部39の上端側である上側頂点部位42と下隅部C1側の下側頂点部位43との距離LVを変えないように、上方側より下縁側の折幅を大きくしつつ斜辺部39側を縦縁部41側に接近させるようにして、折り畳んでいる。実施形態の場合には、平らに展開した状態における遮蔽材38の上側頂点部位42を扇の中心として、上側頂点部位42側より下縁部40側の折幅を広くするような扇折りとしている。
【0064】
遮蔽材38の展開手段51は、遮蔽材38とプリテンショナー52の牽引材54とを連結する連結部材としてのガイドブロック57と、ガイドブロック57を移動させる駆動源としてのプリテンショナー52と、ガイドブロック57の窓WF周縁の下縁側に沿って移動する際の案内を行なう案内部材としてのガイドレール58と、ガイドローラ55と、を備えて構成されている。
【0065】
プリテンショナー52は、ドアフレーム下縁部16の車内側Iに取り付けられて、ガイドブロック57に連結される可撓性を備えた牽引材54と、牽引材54を牽引する本体53と、を備えて構成されている。本体53は、インフレーターのガス圧を利用して牽引材54を牽引するシリンダタイプとしている。牽引材54は、ガイドブロック57の本体部57aに先端54aを連結させた状態で、ガイドレール58内に挿通されて、配設されている。また、本体53の上方には、牽引材54をガイドするガイドローラ55が、ドアフレーム下縁部16に固定されて、配設されている。
【0066】
ガイドブロック57は、ガイドレール58に摺動可能に嵌合される四角柱状の本体部57aと、本体部57aから上方に突出する連結部57bと、を備えて構成されている。そして、本体部57aの前面側に、牽引材54の先端54aが連結され、連結部57bに、先端側頂点部位44が連結されている。
【0067】
ガイドレール58は、プリテンショナー52の作動時に、ガイドブロック57の移動方向を中心軸とした周方向への回転を抑えて、摺動可能に案内するように、構成されている。すなわち、ガイドレール58は、ガイドブロック57の本体部57aを挿通可能に、本体部57aの断面形状より僅かに大きな内部空間を有した略四角筒状に形成されて、本体部57aの上下方向及び左右方向への移動を規制可能に、構成されている。また、ガイドレール58は、図1・2・15に示すように、ガイドブロック57の本体部57aを、遮蔽材38の折り畳み収納時の先端側頂点部位44の位置から、展開完了時の先端側頂点部位44の位置まで、案内可能に、ドアフレーム11の下縁部16の車内側Iで、ブラケット17の横板部17a上に固着させて、配置されている。
【0068】
エアバッグ61は、図1・6・15に示すように、インフレーター68からの膨張用ガスを流入させて膨らむ袋状として、略長方形板状としている。エアバッグ61は、膨張用ガスを流入させて膨らむ本体部62と、本体部62に膨張用ガスを流入させる円筒状のガス流入部63と、を備えて構成されている。ガス流入部63は、本体部62の上部後側に配置されて、インフレーター68と接続されている。エアバッグ61の上端側には、ルーフサイドレール部RRにおけるボディ1側のインナパネル2に固定される複数の取付部64が配設されている。各取付部64には取付ブラケット65が固着され、取付ブラケット65ごと、各取付部64がインナパネル2にボルト止めされている。
【0069】
そして、エアバッグ61は、各取付部64を利用して、展開膨張時の本体部62の上端62a側をインナパネル2に固定させているだけであって、展開膨張時の本体部下端62b側が、自由端として、窓WFと略直交する方向の車内側I方向や車外側O方向へ揺動可能として、配設されている。
【0070】
また、エアバッグ61は、下端62b側から上端62a側に蛇腹状に折り畳まれて、窓WFの周縁におけるルーフサイドレール部RRの車内側Iのルーフヘッドライニング8に、覆われて収納されている。ルーフヘッドライニング8は、合成樹脂製として、その下縁には、車内側Iに開き可能な扉部8aが配設されている。そして、展開膨張時、エアバッグ61は、扉部8aを押し開いて、下方へ突出し、乗員と遮蔽材38との間に配置されることとなる。
【0071】
なお、展開膨張時、エアバッグ61は、窓WFの後部車内側、センターピラー部CPの車内側におけるセンターピラーガーニッシュ9の上部側、及び、リヤドアRDの窓WRの前部車内側を覆うこととなる。
【0072】
さらに、実施形態の場合、エアバッグ61は、展開膨張完了時の窓WF側において、下端62bの略全長を、展開完了時の遮蔽材38と水平方向で重ね可能に、配設されている(図15参照)。
【0073】
インフレーター68は、シリンダタイプとして、ルーフサイドレール部RRのインナパネル2に、取付ブラケット69に保持された状態で、取付ボルト70を利用して、取り付けられている。
【0074】
実施形態の乗員拘束装置Sの車両への搭載について述べると、まず、遮蔽材38を折り畳む。具体的には、平らに展開した状態の遮蔽材38を、図14のA・Bに示すように、上側頂点部位42を扇の中心とし、上側頂点部位42側より下縁部40側の折幅を広くして、斜辺部39を縦縁部41に接近させるように、扇折りする。ついで、図14のCに示すように、折り崩れ防止用の破断可能な複数のテープ材47によって、折り畳んだ遮蔽材38をくるんでおく。この折り畳み状態では、縦縁部41の位置する上側頂点部位42から下側頂点部位43までの折り畳み部位が、ドアフレーム後縦縁部14の内周側壁部15aとドアフレームガーニッシュ後縦縁部24の内周側片部24aとの間に収納される縦縁側収納部位45となり、下縁部40の位置する下側頂点部位43から先端側頂点部位44までの折り畳み部位が、ドアフレーム下縁部16とアッパトリム31との間に収納される下縁側収納部位46となる。なお、先端側・上側・下側頂点部位44・42・43には、予め、取付ブラケットや当板48を固着させておく。
【0075】
また、ドアフレーム11の下縁部16の車内側Iの面に、プリテンショナー52、ガイドローラ55、及び、ガイドレール58を、取り付けておく。このとき、ガイドブロック57は、牽引材54の先端54aを連結させた状態で、予め、ガイドレール58内に、配置させておく。
【0076】
そして、上側・下側頂点部位42・43を、取付孔14a・14b(ナット14c)に螺合させる取付ボルト49を使用して、ドアフレーム後縦縁部14の上下に、取付固定するともに、ガイドレール58から突出しているガイドブロック57の連結部57bに、先端側頂点部位44を連結させる。この時、遮蔽材38の下縁側収納部位46は、ブラケット17の横板部17a上に載置する。
【0077】
ついで、ガーニッシュ21の上縁部22・前・後縦縁部23・24を、ドアフレームの上縁部12・前・後縦縁部13・14に嵌合させ、屈曲部25aを車外側端部15bに係止させつつ、挿通孔24eを挿通させて取付孔15eに螺合させる各ねじ27を使用して、後縦縁部24の外周側片部24dをドアフレーム突出部15の外周側壁部15dに固定する。また、適宜、他の上縁部22や前縦縁部23を、図示しない箇所でクリップ・ねじ等を利用して、ドアFDのドアフレーム11に固定する。その後、本体部32の凹部32bにガーニッシュ後縦縁部24の下端24fを嵌め込むとともに、各リブ33の凹溝33cにブラケット17の縦板部17bを嵌合させつつ、各クリップ32aを係止孔16aに挿入係止させ、ドアトリム30のアッパトリム31とロアトリム36とをドアフレーム下縁部16に取り付ければ、ドアFDの組立を完了させることができ、ドアFDをボディ1に取り付ければ、遮蔽材38と展開手段51とを車両に搭載することができる。
【0078】
また、エアバッグ61の車両への搭載について述べれば、エアバッグ61を上端62a側に折り畳むとともに、折り崩れしないように、エアバッグ61を破断可能な図示しないテープ材でくるんでおく。ついで、エアバッグ61の各取付部64に取付ブラケット65を取り付けておくとともに、ガス流入部63をインフレーター68に接続させ、インフレーター68に取付ブラケット69を取り付けて、エアバッグ組付体を形成しておく。その後、各取付ブラケット65・69をインナパネル2にボルト66・70止めして、ルーフヘッドライニング8をインナパネル2に取り付ければ、エアバッグ61とインフレーター68とを車両に搭載することができる。そして、ドアFDを含めて、遮蔽材38、展開手段51、エアバッグ61、及び、インフレーター68を、車両に取り付けることにより、乗員拘束装置Sが車両に搭載されることとなる。
【0079】
なお、ロールオーバセンサ72、側突センサ73、及び、制御装置74は、別途、車両の所定位置に取り付けておき、乗員拘束装置Sの車両への搭載時、展開手段51やインフレーター68から延びる図示しないリード線を、制御装置74に結線させることとなる。
【0080】
そして、乗員拘束装置Sの車両への搭載後、制御装置74が、例えば、車両の転倒が予測されるロールオーバ検知信号をロールオーバセンサ72から入力すると、展開手段51を作動させる。すると、プリテンショナー52の本体53が、牽引材54の先端54aに連結されたガイドブロック57を、ガイドレール58に沿って前方へ移動させるように牽引することから、遮蔽材38は、図2・4・6の二点鎖線や図15の実線で示すように、折り畳まれた状態から、先端側頂点部位44が前方に移動し、斜辺部39が、アッパトリム31の扉部34を車両後端側から順に車内側Iに押し開くとともに、ガーニッシュ後縦縁部24の扉部25を下端側から順に車内側Iに押し開いて、窓WFを遮蔽するように、展開することとなる。
【0081】
また、制御装置74は、ロールオーバセンサ72からのロールオーバ検知信号を入力して、インフレーター68を作動させることから、インフレーター68から膨張用ガスが吐出されて、エアバッグ61は、本体部62内に膨張用ガスを流入させて膨張し、図示しないテープ材を破断させて、ルーフヘッドライニング8の扉部8aを押し開き、図15に示すように、遮蔽材38の車内側で、窓WFを遮蔽するように、下方へ展開膨張することとなる。
【0082】
なお、実施形態では、制御装置74が、側突センサ73からの側突検知信号を入力しても、上記と同様に、遮蔽材38とエアバッグ61とを展開させることとなる。
【0083】
そして、実施形態の乗員拘束装置Sでは、内装材としてのドアフレームガーニッシュ21やドアトリム30に、遮蔽材38の円滑な展開を確保可能に、開き時の回転中心となるヒンジ部26・35を備えた扉部25・34自体、扉部25・34のヒンジ部26・35の配置位置をずらした構成、扉部25がガイド面25cを有した構成、屈曲部25aの裏面側(収納された遮蔽材38(45))側に引っ掛り防止用リブ25bを設けた構成、扉部25が脆弱部29と連なる構成、案内部33aを備える構成、及び、干渉部34bを備える構成等の展開促進手段を、配設されている。
【0084】
このような構成では、遮蔽材38が展開する際、展開促進手段によって、遮蔽材38が、展開を阻害されることなく、円滑に展開する。そして、展開促進手段は、ドアFDの内装材21・30やドアフレーム11を利用して形成できることから、部品点数を増加させることを抑えて、簡便に形成できる。
【0085】
したがって、実施形態の乗員拘束装置Sでは、部品点数の増加を抑えて、遮蔽材38の円滑な展開を確保することができる。
【0086】
すなわち、内装材としてのドアフレームガーニッシュ21の後縦縁部24やドアトリム30のアッパトリム31には、収納された遮蔽材38を覆い、かつ、周縁に配置されたヒンジ部26・35を回転中心として展開時の遮蔽材38に押されて開く展開促進手段としての扉部25・34が、配設されている。
【0087】
このような構成では、遮蔽材38の展開時に、図4・6に示すように、遮蔽材38における縦縁側収納部位45や下縁側収納部位46の斜辺部39が、扉部25・34を押し開いて展開することとなる。そして、扉部25・34は、それぞれ、ヒンジ部26・35を回転中心として開くことから、安定した開き動作を確保できて、容易に、遮蔽材38の円滑な展開を確保することができる。また、内装材21・31の一部を破断させて遮蔽材を展開させる構成に比べて、内装材21・31の材質を、ある程度、硬質としても、扉部25・34の円滑な開き動作を確保し易く、扉部25・34を有した内装材21・31の材質を硬質材から形成して、内装材21・31の形状保持性を、向上させることも可能となる。
【0088】
また、実施形態では、図8・10に示すように、扉部25・34のヒンジ部26・35の配置位置をずらした構成の展開促進手段を備えている。すなわち、実施形態では、遮蔽材38が、窓WFの周縁における後下隅部C1を跨いで収納されるように配設され、扉部25・34が、後下隅部C1を交差部位とするように、窓WFの周縁に沿って隅部C1から縦方向と横方向との二方向にそれぞれ延びるように配設されるとともに、車外側端25a・34aをそれぞれ車内側Iに回転させるように開き、かつ、隅部C1付近で相互に重なって開くように構成されている。そして、二方向にそれぞれ延びる扉部25・34は、隅部C1付近において、開き時に車内側Iに位置する扉部34のヒンジ部35が、開き時に車外側Oに位置する扉部25のヒンジ部26より、車内側Iに配置させて、配設されている。
【0089】
このような構成では、収納された遮蔽材38が窓WF周縁の隅部C1から展開する際、窓WF周縁の隅部C1で相互に重なる扉部25・34が、相互に、ヒンジ部26・35を車内側I若しくは車外側Oにずらして配設されているため、相互に干渉することなく、円滑に開き動作を完了させることが可能となり、窓WF周縁の隅部C1を跨ぐように収納された遮蔽材38を、円滑に展開させることができる。また、開きを完了させた際の扉部25・34は、不必要に嵩張ることがなく、車内側Iのスペースを狭めることを、抑えることができる。勿論、窓WF周縁の隅部C1付近の相互の扉部25・34は、開き時に重なるように形成することができるため、窓WF周縁の隅部C1に、扉部25・34を隙間なく配設させることが可能となり、窓WF周縁の意匠性を低下させない。
【0090】
また、実施形態では、図11に示すように、扉部25が、展開促進手段を構成するガイド面25cを備えている。すなわち、実施形態では、扉部25のヒンジ部26に沿う方向の下端縁が、遮蔽材38の縦縁側収納部位45と下縁側収納部位46との屈曲した交差部位付近に、配置されて、展開時の遮蔽材38(特に斜辺部39)と摺動するように配設されている。そして、ガイド面25cが、ヒンジ部26から離れる扉部先端側25aのヒンジ部26に沿う長さ寸法を、ヒンジ部26の長さ寸法より短くするように、車外側Oの端部側を上方に向かわせるように傾斜させて、形成されている。
【0091】
このような構成では、図11のAに示すように、展開時の遮蔽材38における斜辺部39が、扉部25の下端縁を摺動する際、ガイド面25cに案内されてヒンジ部26側から扉部25の先端側(車外側O)に移動して、遮蔽材38の扉部25を押圧する力を、ヒンジ部26から離れた扉部25の先端側に作用させることができることから、てこの原理により、遮蔽材38は、扉部25を容易に押し開くことができて、円滑に展開することができる。
【0092】
さらに、実施形態では、図4・5に示すように、扉部25が、ヒンジ部26から離れる先端側(車外側O)に、収納された遮蔽材38側に屈曲する屈曲部25aを、配設させていても、屈曲部25aにおける収納された遮蔽材38側の面に、展開促進手段としての引っ掛かり防止用リブ25bが、形成されている。
【0093】
このような構成では、展開時の遮蔽材38(45)が、引っ掛かり防止用リブ25bに案内されて、屈曲部25aに引っ掛かることなく、円滑に展開することができる。そして、扉部25が、先端側に、収納された遮蔽材38側に屈曲する屈曲部25aを備えていることから、収納された遮蔽材38(45)を広く覆えることができて、車内側Iのガーニッシュ後縦縁部24の意匠性を向上させることができる。また、扉部25が、屈曲部25aを備えていることから、その屈曲部25aをドアフレーム11の車内側端部15bに係止させることができて、不必要な扉部25の開きを、防止することもできる。
【0094】
さらにまた、実施形態では、展開促進手段として、図12に示すように、扉部25に連なる脆弱部29を備えている。すなわち、ガーニッシュ21が、扉部25と、扉部25に連なって窓WFの周縁に沿って配置される隣接周縁部28と、を備えて構成されていても、扉部25と隣接周縁部28との境界部位に、扉部の開き時に破断する脆弱部29が、配設されている。
【0095】
このような構成では、展開時の遮蔽材38は、図12の二点鎖線に示すように、扉部25と隣接周縁部28との間の脆弱部29を破断させて、扉部25を開かせることができることから、円滑に展開することができる。そして、通常時、隣接周縁部28は、窓WFの周縁に沿って扉部25に連なっていることから、窓WF周縁のガーニッシュ21が一体感を有して、窓WF周縁の意匠性を向上させることができる。そして特に、このような構成では、実施形態のように、ガーニッシュ21の後縦縁部24の扉部25が、ガーニッシュ21の上縁部22に配置された隣接周縁部29と、窓WF周縁の後上隅部C2で交差するように配設されていても、円滑に開くことから、展開時の遮蔽材38は、円滑な展開を確保することができる。
【0096】
なお、扉部と隣接周縁部との間に配設させる脆弱部は、扉部が円滑に開ければ、破断させなくとも、塑性変形等して、扉部を開かせるように構成してもよい。例えば、図16に示すように、扉部25と隣接周縁部28との境界部位の脆弱部29Aを、広い面積で薄肉として、遮蔽材の展開時に、塑性変形させて、扉部25を開かせるようにしてもよい。
【0097】
さらに、実施形態では、展開促進手段としての案内部33aを備えている。すなわち、実施形態では、図6に示すように、収納された遮蔽材38(46)と扉部34との間の車内側Iに、ドアトリム30のアッパトリム31から延設されて、展開時の遮蔽材38を扉部34側に案内可能な案内部33aが形成されている。
【0098】
このような構成では、展開時の遮蔽材38(46)が、収納された部位の車内側Iに配置された案内部33aに案内されて、扉部34側に移動することから、扉部34に押圧力を作用させ易く、容易に扉部34を開かせて、円滑に展開することができる。なお、収納された部位の車外側Oには、ドアフレーム下縁部16のインナパネル11cが配設されており、展開時の遮蔽材38(46)の車外側Oは、この下縁部16に規制されることとなる。
【0099】
なお、展開時の遮蔽材38を扉部34側に案内可能な案内部は、内装材としてのドアトリム31から延設して形成するだけでなく、ドアフレーム11側から延設させて形成してもよい。例えば、図17に示すように、ブラケット17の縦板部17b自体を、アッパトリム31のヒンジ部35の車内側近傍に当接させるように上方へ延ばして、案内部17bとしてもよい。さらに、図18に示すように、リブ33の車外側面33aの一部とブラケット縦板部17bとによって、案内部を構成してもよい。
【0100】
また、実施形態では、図6・8〜10・11Bに示すように、展開促進手段としての干渉部34bを備えている。すなわち、実施形態では、遮蔽材38が、窓WFの周縁における後下隅部C1を跨いで収納されるように配設され、扉部25・34が、隅部C1を交差部位とするように、窓WFの周縁に沿って隅部C1から縦方向と横方向との二方向にそれぞれ延びるように配設されるとともに、車外側端25a・34aをそれぞれ車内側Iに回転させるように開き、かつ、隅部C1付近で相互に重なって開くように構成されている。そして、実施形態では、二方向にそれぞれ延びる扉部25・34の内の、隅部C1付近で、開き時に車内側Iに位置する扉部34は、隅部C1近傍における収納された遮蔽材38(46)側の位置に、展開時の遮蔽材38と干渉して、他方の扉部25より先に開き可能とする干渉部34bが形成されている。この干渉部34bは、扉部25の下端縁のガイド面25cよりも、下方へ突出するように、配設されている。
【0101】
このような構成では、展開時の遮蔽材38が、ガイド面25cと摺動する前に、干渉部34bの下面と干渉するため、窓WF周縁の隅部C1で車内側Iの位置で開く扉部34が、他方の扉部25より先に開かせることができる。すなわち、窓WF周縁の隅部C1で重なるように開く扉部25・34が、相互に干渉することなく、順序良く、円滑に開くこととなって、窓WF周縁の隅部C1を跨ぐように収納された遮蔽材38を、円滑に展開させることができる。特に、実施形態の場合には、展開時における扉部25側の遮蔽材38(45)が、扉部25の下端縁のガイド面25cと摺動して、ヒンジ部26側から先端部25a側にずれることから、扉部25の開き自体が遅れることとなって、隅部C1付近では、一層、順序良く、扉部34が開いた後に、扉部25が開くこととなる。
【0102】
また、上記の構成でも、窓WF周縁の隅部C1付近の相互の扉部25・34は、開き時に重なるように形成することができるため、窓WF周縁の隅部C1に、扉部25・34を隙間なく配設させることが可能となり、窓WF周縁の意匠性を向上させることができる。
【0103】
さらに、実施形態の場合、二方向にそれぞれ延びる各扉部25・34が、図11のBに示すように、車内側端25a・34aにおける窓WFのウインドガラスWGからの距離を、相互に略等しくして、配設されている。そのため、二方向に延びる各扉部25・34におけるウインドガラスWGとの距離のバランスが良好となり、窓WF周縁の隅部C1付近の意匠性を、一層、向上させることができる。
【0104】
なお、実施形態では、扉部34に設ける二つの干渉部34bの内、隅部C1側の干渉部34b1が、扉部34の開き時に扉部25と重なる場合を示したが、図8〜10の二点鎖線に示すように、各干渉部34bが、扉部34の開き時に、扉部25と全く重ならない位置に、配設させてもよい。
【0105】
また、実施形態の乗員拘束装置Sでは、窓WFの車内側Iで、遮蔽材38が窓WFを遮蔽し、遮蔽材38の車内側における乗員との間に、エアバッグ61が窓WFを遮蔽するように配置されることから、乗員を、遮蔽材38とエアバッグ61とで的確に拘束することができる。
【0106】
そして、実施形態の乗員拘束装置Sでは、展開手段51が、遮蔽材38を窓WF周縁の下縁側の後下隅部C1から実質的に上昇させるように、遮蔽材38との連結部材であるガイドブロック57を、ガイドレール58に案内させ、窓WF周縁の下縁側に沿わせて移動させて、窓WF周縁の後縦縁部24とアッパトリム31とに覆われて収納されていた遮蔽材38が、窓WF周縁の後下隅部C1から、斜辺部39を斜め上方に繰り出すように、窓WFの車内側Iを遮蔽する。そのため、乗員が車内側の窓WF周縁に寄りかかっていても、乗員を引き起こすように下方から干渉して、円滑に、遮蔽材38が繰り出されることとなる。
【0107】
また、実施形態では、ドアトリム30をアッパトリム31とロアトリム36との二部品から構成した場合を示したが、アッパトリム31とロアトリム36とを一体化して、ドアトリム30を一部品から構成してもよい。
【0108】
さらに、実施形態では、遮蔽材38を配設させたドアとして、フロントドアFDを例示したが、本発明は、フロントドアFDに限らず、後席シートの側方のリヤドアRD等に、適用してもよい。
【0109】
さらにまた、実施形態では、ドアフレームガーニッシュ21として、窓WF周縁の下縁より上方におけるドアフレーム11の車内側Iを覆って、車内側Iから見て、略逆U字形のものを例示したが、本発明のドアフレームガーニッシュは、収納された遮蔽材38だけを覆って、ドアフレーム11の車内側Iを、部分的に覆うように、配設させてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る一実施形態の乗員拘束装置の車内側から見た正面図である。
【図2】 同実施形態のドアの車内側から見た正面図である。
【図3】 同実施形態の内装材を示す斜視図である。
【図4】 図1のIV−IV部位の概略断面図である。
【図5】 図4に示す扉部の屈曲部付近の概略拡大断面図である。
【図6】 図1のVI−VI部位の概略断面図である。
【図7】 図1のVIVI部位の概略断面図である。
【図8】 同実施形態の窓周縁の隅部付近におけるドアフレームガーニッシュとドアトリムとの組付状態を示す概略部分斜視図である。
【図9】 同実施形態の窓周縁の隅部付近におけるドアフレームガーニッシュとドアトリムとの概略分解部分斜視図である。
【図10】 同実施形態の窓周縁の隅部付近におけるドアフレームガーニッシュとドアトリムとの各扉部が開いた状態を示す概略部分斜視図である。
【図11】 図9のXI方向から見たドアフレームガーニッシュの図であり、干渉部との位置関係を示す図を並設している。
【図12】 同実施形態のドアフレームガーニッシュにおける扉部と隣接周縁部との境界部分を車外側から見た部分斜視図である。
【図13】 図2のXIII−XIII部位の概略断面図である。
【図14】 同実施形態の遮蔽材の折り畳み工程を説明する図である。
【図15】 同実施形態の乗員拘束装置の作動時を示す車内側から見た正面図である。
【図16】 ドアフレームガーニッシュにおける扉部と隣接周縁部との境界部分の変形例を車外側から見た部分斜視図である。
【図17】 案内部の変形例を示す概略断面図である。
【図18】 案内部の他の変形例を示す概略断面図である。
【符号の説明】
11…ドアフレーム、
17b…(ブラケット・案内部)縦板部、
25・34…扉部、
25a…(先端部)屈曲部、
25b…引っ掛り防止用リブ、
25c…ガイド面、
26・35…ヒンジ部、
28…隣接周縁部、
29…脆弱部、
30…ドアトリム、
31…アッパトリム、
33a…(リブ)案内部、
34a…先端部、
34b…干渉部、
38…遮蔽材、
51…展開手段、
52…(駆動源)プリテンショナー、
FD…フロントドア、
WF…窓、
C1…隅部、
I…車内側、
O…車外側、
S…乗員拘束装置。

Claims (8)

  1. 車両のドアの窓の周縁に配置されるドアフレームと、
    前記窓の周縁における前記ドアフレームの車内側に配置される内装材と、
    前記窓の周縁における前記ドアフレームと前記内装材との間に、折り畳まれて収納され、作動時、前記窓を遮蔽するように展開される遮蔽材と、
    該遮蔽材の円滑な展開を確保可能な展開促進手段と、
    を備えて構成される乗員拘束装置であって、
    前記遮蔽材が、前記窓の周縁における隅部を跨いで収納されるように配設され、
    前記内装材が、収納された前記遮蔽材を覆い、かつ、周縁に配置されたヒンジ部を回転中心として展開時の前記遮蔽材に押されて開く扉部を、配設させて、構成され、
    前記扉部が、前記隅部を交差部位とするように、前記窓の周縁に沿って前記隅部から二方向にそれぞれ延びるように配設されるとともに、車外側端をそれぞれ車内側に回転させるように開き、かつ、前記隅部付近で相互に重なって開くように構成されて、
    二方向にそれぞれ延びる前記扉部が、前記隅部付近において、開き時に車内側に位置する扉部のヒンジ部を、開き時に車外側に位置する扉部のヒンジ部より、車内側に配置させて、配設され、
    前記ヒンジ部の配置位置をずらした相互の前記扉部が、前記展開促進手段を構成していることを特徴とする乗員拘束装置。
  2. 開き時に車外側に位置する前記扉部における前記隅部側の端縁が、展開時の前記遮蔽材と摺動するように配設されるとともに、開き時のヒンジ部から離れた先端側のヒンジ部に沿った長さ寸法をヒンジ部の長さ寸法より短くして、展開時の前記遮蔽材を前記扉部の先端側へ案内可能に傾斜したガイド面を備えて、構成されていることを特徴とする請求項1に記載の乗員拘束装置。
  3. 車両のドアの窓の周縁に配置されるドアフレームと、
    前記窓の周縁における前記ドアフレームの車内側に配置される内装材と、
    前記窓の周縁における前記ドアフレームと前記内装材との間に、折り畳まれて収納され、作動時、前記窓を遮蔽するように展開される遮蔽材と、
    該遮蔽材の円滑な展開を確保可能な展開促進手段と、
    を備えて構成される乗員拘束装置であって、
    前記遮蔽材が、前記窓の周縁における隅部を跨いで収納されるように配設され、
    前記内装材が、収納された前記遮蔽材を覆い、かつ、周縁に配置されたヒンジ部を回転中心として展開時の前記遮蔽材に押されて開く扉部を、配設させて、構成され、
    前記扉部が、前記隅部を交差部位とするように、前記窓の周縁に沿って前記隅部から二方向にそれぞれ延びるように配設されるとともに、車外側端をそれぞれ車内側に回転させるように開き、かつ、前記隅部付近で相互に重なって開くように構成されて、
    二方向にそれぞれ延びる前記扉部の内の、前記隅部付近で開き時に車内側に位置する前記扉部が、前記隅部近傍における収納された前記遮蔽材側の位置に、展開時の前記遮蔽材と干渉して押圧されて、他方の前記扉部より先に開き可能とする干渉部を、備えて構成され、
    前記干渉部を備えた前記扉部が、前記展開促進手段を構成していることを特徴とする乗員拘束装置。
  4. 開き時に車外側に位置する前記扉部における前記隅部側の端縁が、展開時の前記遮蔽材と摺動するように配設されるとともに、開き時のヒンジ部から離れた先端側のヒンジ部に沿った長さ寸法をヒンジ部の長さ寸法より短くして、展開時の前記遮蔽材を前記扉部の先端側へ案内可能に傾斜したガイド面を備えて、構成され
    展開時の前記遮蔽材が、前記ガイド面と摺動する前に、前記干渉部と干渉して前記干渉部を押圧することを特徴とする請求項3に記載の乗員拘束装置。
  5. 二方向にそれぞれ延びる前記各扉部が、車外側端における前記窓のウインドガラスからの距離を、相互に略等しくして、配設されていることを特徴とする請求項1若しくは請求項3に記載の乗員拘束装置。
  6. 前記遮蔽材が、窓の後下隅を隅部として前記窓の後下隅を跨いで収納され、
    二方向にそれぞれ延びる前記各扉部が、前記窓の後下隅から前方側に延びる横方向扉部と、前記窓の後下隅から上方に延びる縦方向扉部と、から構成されるとともに、
    前記縦方向扉部が、前記ヒンジ部から離れる先端側に、収納された前記遮蔽材側に屈曲する屈曲部を、配設させて構成され、
    前記屈曲部における収納された前記遮蔽材側の面に、前記遮蔽材における展開時の前記屈曲部に対する引っ掛かりを防止可能に、引っ掛かり防止用リブが、形成されていることを特徴とする請求項1若しくは請求項3に記載の乗員拘束装置。
  7. 前記遮蔽材が、窓の後下隅を隅部として前記窓の後下隅を跨いで収納され、
    二方向にそれぞれ延びる前記各扉部が、前記窓の後下隅から前方側に延びる横方向扉部と、前記窓の後下隅から上方に延びる縦方向扉部と、から構成されるとともに、
    前記内装材が、前記縦方向扉部から連なって前記窓の周縁の上縁側に配置される隣接周縁部を備えて構成され、
    前記縦方向扉部と前記隣接周縁部との境界部位に、前記縦方向扉部の円滑な開きを確保可能に、前記縦方向扉部の開き時に破断若しくは変形する脆弱部が、配設されていることを特徴とする請求項1若しくは請求項3に記載の乗員拘束装置。
  8. 前記遮蔽材が、窓の後下隅を隅部として前記窓の後下隅を跨いで収納され、
    二方向にそれぞれ延びる前記各扉部が、前記窓の後下隅から前方側に延びる横方向扉部と、前記窓の後下隅から上方に延びる縦方向扉部と、から構成されるとともに、
    収納された前記遮蔽材と前記横方向扉部との間の車内側に、前記内装材又は/及び前記ドアフレームから延設されて、展開時の前記遮蔽材を前記横方向扉部側に案内可能な案内部が、配設されていることを特徴とする請求項1若しくは請求項3に記載の乗員拘束装置。
JP2001274190A 2001-09-10 2001-09-10 乗員拘束装置 Expired - Fee Related JP3840933B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001274190A JP3840933B2 (ja) 2001-09-10 2001-09-10 乗員拘束装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001274190A JP3840933B2 (ja) 2001-09-10 2001-09-10 乗員拘束装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003081049A JP2003081049A (ja) 2003-03-19
JP3840933B2 true JP3840933B2 (ja) 2006-11-01

Family

ID=19099279

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001274190A Expired - Fee Related JP3840933B2 (ja) 2001-09-10 2001-09-10 乗員拘束装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3840933B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5070985B2 (ja) * 2007-08-10 2012-11-14 豊田合成株式会社 サイドエアバッグ装置
JP5324810B2 (ja) * 2008-04-11 2013-10-23 河西工業株式会社 車両用内装部品
JP5139139B2 (ja) * 2008-04-11 2013-02-06 河西工業株式会社 車両用内装部品
US9156334B1 (en) 2014-06-30 2015-10-13 Nissan North America, Inc. Vehicle body structure

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003081049A (ja) 2003-03-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4377902B2 (ja) 車両用サイドエアーバックガイドプレート
JP4457822B2 (ja) 助手席用エアバッグ装置
JP4550730B2 (ja) 乗員保護装置
US7810838B2 (en) Interior structure of vehicle equipped with curtain airbag device
JP2000033845A (ja) 頭部保護エアバッグ装置の配設構造
US20070241542A1 (en) Air Bag Deployment Ramp
US8740247B1 (en) Airbag assembly
JP4765561B2 (ja) 車両乗員拘束装置
JP2002211345A (ja) 頭部保護エアバッグ袋体を内臓したピラーガーニッシュ
JP4645550B2 (ja) 後突用エアバッグ装置
KR100831438B1 (ko) 자동차용 커튼에어백의 전개 유도장치
JP2007196789A (ja) 歩行者用エアバッグ装置
JP2008265432A (ja) エアバッグの折り畳み方法、エアバッグの収容方法及びエアバッグ装置
JP3840933B2 (ja) 乗員拘束装置
JP5233636B2 (ja) 車両の内装材構造
JP2008168738A (ja) カーテンエアバッグ手段を備えた車両の内装構造及びその組み付け方法
JP4765620B2 (ja) 車両乗員拘束装置
JP3750576B2 (ja) 乗員拘束装置
JP6070511B2 (ja) 歩行者用エアバッグ装置
JP2006327340A (ja) 乗員保護装置
JP3200589B2 (ja) 頭部保護エアバッグ袋体を格納したフロントピラーガーニッシュの配設構造
JP3843770B2 (ja) 乗員拘束装置
JP3750575B2 (ja) 乗員拘束装置
JP2002264761A (ja) 車両の乗員保護装置
JP2002293212A (ja) スライドドア車両の頭部保護エアバッグ配設構造

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060214

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060418

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060616

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060718

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060731

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100818

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100818

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110818

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees