JP5070985B2 - サイドエアバッグ装置 - Google Patents
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Description
請求項1に記載の発明は、車両のボディおよび同車両の後部座席の間に挟まれた部分に折り畳まれた状態で収納され、前記ボディに所定以上の衝撃が加えられたときに、車室内における前記ボディおよび前記後部座席に着座した乗員の間で膨張展開するエアバッグと、前記挟まれた部分の車室内側を覆う形状であって一面が前記車室内に露出する形状に形成されてなり且つ前記一面を有する壁部に他の部分より肉厚の薄い薄肉部が形成されてなるカバーとを備え、前記エアバッグの膨張に際して作用する圧力によって前記薄肉部を破断させることにより前記カバーに開口部分を形成し、同開口部分から前記車室内へと前記エアバッグを膨出させるサイドエアバッグ装置において、前記カバーの前記開口部分に対応する部分における前記後部座席側の端部全体が同カバーの端部からなることにより、同端部全体には前記薄肉部が形成されておらず、同端部全体が前記エアバッグの膨張前において同カバーの他の部分と繋がっていないことをその要旨とする。
上記構成によれば、エアバッグの膨張に際して、エアバッグがリブに接触している部分において同リブと交差する方向へのエアバッグの移動が制限されるようになるため、予め見込んだ方向(リブの延設方向)にエアバッグを的確に膨出させることができ、同エアバッグを好適に展開させることができる。
図1は、本実施の形態にかかるサイドエアバッグ装置が搭載された車両の後部座席周辺の構造を示している。
同図2に示すように、上記サイドエアバッグ装置14では、車両10のボディ15に所定以上の衝撃が加えられたときに、エアバッグ41の膨張に際して作用する圧力によってアウターカバー20の一部が破断されることによって同アウターカバー20に開口部分21が形成される。そして、この開口部分21から車両10のボディ15と後部座席11に着座した乗員との間にあたる部分に向けてエアバッグ41が膨出する。
図3および図4に示すように、サイドエアバッグ装置14は、上記アウターカバー20や、インナーカバー30、エアバッグアッシー40、ボックス50、押さえ部材60によって構成されている。以下、それらアウターカバー20、インナーカバー30、エアバッグアッシー40、ボックス50、押さえ部材60の詳細について順に説明する。
アウターカバー20は、共に略長板形状に形成された第1壁部22と第2壁部23とを備えており、それら第1壁部22および第2壁部23の境界部分が折れ曲がる形状に形成されている。このアウターカバー20はその第1壁部22が、車両10のボディ15(図1参照)と後部座席11の背もたれ部13とに挟まれる部分の車室内側を覆うように、且つ一面が車室内に露出して意匠面を形成するように車両10に取り付けられる。またアウターカバー20は、その第2壁部23が第1壁部22から前記エアバッグアッシー40が収納されている側に向かって後部座席11の背もたれ部13の側面に沿って延びるように、車両10に取り付けられる。なおアウターカバー20は比較的安価な樹脂材料(例えば、ポリプロピレン(PP))によって形成されている。
図6(a)〜(c)はインナーカバー30の側面構造を示しており、図7はインナーカバー30の断面構造を示している。なお図6(b)はインナーカバー30の図6(a)における矢印C方向から見た構造を、図6(c)はインナーカバー30の図6(a)における矢印D方向から見た構造をそれぞれ示している。
図9は、エアバッグアッシー40の内部構造を示している。
図9に示すように、エアバッグアッシー40は、エアバッグ41とリテーナ42とが収納袋43の内部に収納されたものである。リテーナ42は略筒形状に形成されており、その内部に上記エアバッグ41を膨張させるためのガスを発生するインフレータ(図示略)が固定されている。また、このリテーナ42はエアバッグ41の内部に挿入されている。さらに上記収納袋43には、そのようにリテーナ42が挿入されたエアバッグ41が折り畳まれた状態で収納されている。なお、リテーナ42には複数(本実施の形態では二つ)の固定ネジ45が取り付けられている。この固定ネジ45は、エアバッグアッシー40を後述するボックス50に固定する際に用いられるものであり、その先端側の部分が上記エアバッグ41および収納袋43を共に貫通した状態で外部に突出している。
図10は、ボックス50の具体形状を示している。なお図10において、(a)はボックス50の側面構造を、(b)はボックス50を上記(a)の矢印E方向から見た構造を、(c)はボックス50を上記(a)の矢印F方向から見た構造をそれぞれ示している。
図4に示すように、押さえ部材60は二つの壁部61,62を備えており、それら壁部61,62の境界部分が略直角に曲折された断面L字状に形成されている。一方の壁部61は等間隔で平行に延びる複数本(本実施の形態では四本)の櫛歯片63を備えた櫛形状に形成されており、他方の壁部62には二つの挿通孔64が形成されている。この押さえ部材60は、上記挿通孔56aと同様に、インナーカバー30の嵌合孔36からボックス50の嵌合突部56が外れることを防止するためのものである。なお、この押さえ部材60は、金属の板材をプレス加工によって打ち抜いた後に折り曲げることにより形成される。そして、押さえ部材60は以下のように固定される。
同図11に示すように、押さえ部材60の固定に際しては先ず、エアバッグアッシー40の固定ネジ45がボックス50の貫通孔54に挿通され且つインナーカバー30にボックス50が固定された状態で、押さえ部材60の各櫛歯片63がボックス50の嵌合突部56の挿通孔56aに挿通されるとともに、同押さえ部材60の挿通孔64に上記固定ネジ45が挿通される。その後、上記固定ネジ45にナット55が螺合される。これにより、ボックス50にエアバッグアッシー40とともに押さえ部材60が固定される。
図12は、サイドエアバッグ装置14の断面構造を示している。
上記サイドエアバッグ装置14では、エアバッグ41の膨張に際して作用する圧力によってアウターカバー20の薄肉部24が破断されて同アウターカバー20に開口部分21が形成され、同開口部分21を介して車室内にエアバッグ41が膨出する。本実施の形態では、アウターカバー20において上記開口部分21に対応する部分における前記後部座席11側の端部全体が同アウターカバー20の端部によって構成されている。これにより本実施の形態の装置は、上記開口部分21に対応する部分における後部座席11側の端部全体に薄肉部が形成されない構造であって、同端部全体がエアバッグの膨張前においてアウターカバー20の他の部分とは繋がっていない構造になっている。そのため、上記開口部分21に対応する部分における上記後部座席11側の端部に薄肉部が形成されたアウターカバー(図13に例示するもの)が用いられる装置と比較して、アウターカバー20に形成される薄肉部24の総延長を短くすることができ、同薄肉部24の各部が破断するタイミングや実際にアウターカバー20が破断する位置の設定が容易になる。したがって、エアバッグ41の膨張に際して上記開口部分21が開口するタイミングや同開口部分21の実際の開口形状を予め見込んだ態様に近い態様とすることが可能になり、同エアバッグ41を好適に展開させることができるようになる。
(1)アウターカバー20の前記開口部分21に対応する部分における前記後部座席11側の端部全体がアウターカバー20の端部によって構成されている。そのため、エアバッグ41の膨張に際して上記開口部分21が開口するタイミングや同開口部分21の実際の開口形状を予め見込んだ態様に近い態様とすることが可能になり、同エアバッグ41を好適に展開させることができる。
・例えば一つの金型を用いた型成形によって同一の材料で一体に形成するなど、インナーカバー30とボックス50とを一体に形成するようにしてもよい。こうした構成によれば、サイドエアバッグ装置の部品点数の低減を図ることができる。また、インナーカバー30とボックス50とを樹脂材料によって一体に形成することにより、金属材料によって形成されたボックス50が設けられる装置と比較して、重量低減を図ることができる。
・アウターカバー20のリブ25を省略することが可能である。
Claims (6)
- 車両のボディおよび同車両の後部座席の間に挟まれた部分に折り畳まれた状態で収納され、前記ボディに所定以上の衝撃が加えられたときに、車室内における前記ボディおよび前記後部座席に着座した乗員の間で膨張展開するエアバッグと、前記挟まれた部分の車室内側を覆う形状であって一面が前記車室内に露出する形状に形成されてなり且つ前記一面を有する壁部に他の部分より肉厚の薄い薄肉部が形成されてなるカバーとを備え、前記エアバッグの膨張に際して作用する圧力によって前記薄肉部を破断させることにより前記カバーに開口部分を形成し、同開口部分から前記車室内へと前記エアバッグを膨出させるサイドエアバッグ装置において、
前記カバーの前記開口部分に対応する部分における前記後部座席側の端部全体が同カバーの端部からなることにより、同端部全体には前記薄肉部が形成されておらず、同端部全体が前記エアバッグの膨張前において同カバーの他の部分と繋がっていない
ことを特徴とするサイドエアバッグ装置。 - 請求項1に記載のサイドエアバッグ装置において、
前記カバーは、前記挟まれた部分の車室内側を覆う形状の第1壁部と同第1壁部から前記エアバッグが収納されている側に向かって前記後部座席の側面に沿って延びる第2壁部とを有してなり、
前記カバーの前記開口部分に対応する部分は、その前記車室内側の端部が前記第2壁部に形成されてなる
ことを特徴とするサイドエアバッグ装置。 - 請求項2に記載のサイドエアバッグ装置において、
前記カバーは、前記第1壁部と前記第2壁部との境界部分が曲折した形状に形成されてなり、
前記カバーの前記開口部分に対応する部分は、前記曲折した部分における前記エアバッグが収納されている側の位置にリブが形成されてなる
ことを特徴とするサイドエアバッグ装置。 - 請求項3に記載のサイドエアバッグ装置において、
前記リブは、前記エアバッグが膨出する方向に沿う方向に延設されてなる
ことを特徴とするサイドエアバッグ装置。 - 請求項2〜4のいずれか一項に記載のサイドエアバッグ装置において、
当該装置は、その前記後部座席側の壁部における前記端部より前記第1壁部から遠い側の部分が前記カバーと異なる材料によって形成された壁部材からなる
ことを特徴とするサイドエアバッグ装置。 - 請求項5に記載のサイドエアバッグ装置において、
前記カバーと異なる材料によって形成されて前記折り畳まれた状態の前記エアバッグが収納されるケースを更に備え、
前記壁部材は前記ケースの前記後部座席側の壁部である
ことを特徴とするサイドエアバッグ装置。
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