JPS5815531Y2 - 水切装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はパネル間の間隙の水切り行なう水切装置に関し
、上下に２枚のパネル１を配置し、上方のパネル１の下
端面と屋外側面下部を第１水切具２にて覆い、第１水切
具２の屋外側下面より下方に向けて水切部３を第１水切
具２の長手方向に亙って垂下し、下方のパネル１の屋外
側面上端部に取着せしめた第２水切具４の中央片５の上
端より内方に向けて斜め上がりに傾斜片６を延出すると
共に、中央片５の下端より外方に向けて排水用片７を延
出し、上下の両パネル１間の間隙の屋外側を覆うジヨイ
ントカバー８の上端を第１水切具２の水切部３に取着し
、ジヨイントカバー８の下端を第２水切具４の中央片５
に取着し、ジヨイントカバー８の下端と第２水切具４の
中央片５により水侵入防止用の空間Ａを形成して成る水
切装置に係るものである。

本考案の目的とするところは上下に位置するパネル間の
間隙より毛細管現象により内部へ水が浸透すること及び
浸透した水によるパネル等の腐食を防止することのでき
ろ水切装置を提供するにある。

以下本考案を添付図により詳述する。

図中１はパネルであって、２枚のパネル１が上下に配置
されている。

２は第１水切具であって、略コ字状に形成され、上方の
パネル１の下端部に被嵌されてパネル１のフレームとな
っており、第１水切具２の下面の屋外側端部には第１水
切具２の長手方向に互って下方に向けて折曲により水切
部３を垂設しである。

４は鉄やアルミ等にて形成された第２水切具であって、
第２水切具４はその中央片５にて下方のパネル１の屋外
側面上端に固着されており、中央片５の上端より屋内側
に向けて斜め上りに傾斜片６を延出し、傾斜片６の屋内
側端部より上方に向けて立上り片９を延出し、中央片５
の下端より屋外側に向けて排水用片７を延出し、排水用
片７の自由端側を下方に向けて曲成して垂れ部１０を設
けてあり、中央片５には第２水切具４の長手方向に亙っ
て屋外側に突出する二本の突条１１を屈曲により設けで
ある。

１２はパネル１に取着された外装材、１３はパネル１に
取着された内装材である。

８は鉄、石綿スレート、木、合成樹脂等の材質にて形成
されたジヨイントカバーで゛あって、ジヨイントカバー
８の上端を釘やねじ等の固着具１４にて第１水切具の水
切部３に固着し、ジヨイントカバー８の下端のコ字状部
１５を第２水切具４の中央片５の突条１１に当接せしめ
てコ字状部１５と中央片５にて水侵入防止用の空間Ａを
形成し、固着具１４にてコ字状部１５をパネル１に固定
する。

またジヨイントカバー８の中央は屋外側に膨出せしめて
外装材１２表面と面一とし、ジヨイントカバー８の上端
と上方の外装材１２との間にコーキング材１６を充填し
、ジヨイントカバ−８下部のコ字状部１５の内部にもコ
ーキング材１６を充填せしめである。

しかしてジヨイントカバー８の上端と上方の外装材１２
との間のコーキング材１６を充填した個所より毛細管現
象により内部へ浸透した水はジヨイントカバー８の裏面
上端と水切部３との間の間隙までは浸透するが水切部３
の裏面を登って屋内側へ浸透することができず、水切り
される。

さらにこのジヨイントカバー８の裏面と水切部３との間
の間隙に溜まった水は自重により水滴となってジヨイン
トカバー８と立上り片９の間に落下し、中央片５と排水
用片７とに沿ってパネル１の屋外側外部へ排水される。

このとき排水用片７は外装材１２の屋外側面よりも突出
せしめであるので排水用片７に沿って排水された水によ
り第２水切具４の下方の外装材１２を濡らす虞れがない
。

またジヨイントカバ−８下部のコ字状部１５と排水用片
７との間の間隙より侵入した水はコ字状部１５と中央片
５とにより形成される水侵入防止用の空間Ａのために毛
細管現象により中央片５よりも上方へ浸入することが阻
止される。

さらに強い外部風圧によりコ字状部１５と排水用片７と
の間の間隙より侵入した水がたとい傾斜片６の上方まで
あふれても立上り片９によって屋内側へ水が流れること
が阻止される。

また排水用片７の自由端側は下方に向けて曲成して垂れ
部１０としであるので、垂れ部１０により第２水切具４
の下面と外装材１２との間の間隙に雨が吹き込むことが
阻止される。

第２水切具４は第２図に断面を示すように板材の屈曲に
より形威し、立上り片９の上端を屋外側へ屈曲して水返
し１７を設け、垂れ部１０の下端をさらに垂れ部１０の
裏側へ折り返して裏側へ水が廻らないようにしても良い
、または第３図に示すようにアルミ等の押出により成型
し、立上り片９の屋外側上端を膨大させて水返し１７を
設け、立上り片９の下端から傾斜片６よりも下方に支持
片１８を突設し、支持片１８をパネル１上面に当接させ
ることにより第２水切具４の位置決めを行なうと共に立
上り片９をしっかりと支持できるようにし、排水用片７
の下面に外装材押え１９を突設し、垂れ部１０の裏面下
端を膨大させて裏面に水が廻り込まないようにしても良
い。

本考案水切装置にあっては叙述の如く第１水切具の水切
部により水が水切部よりも屋内側に侵入することを阻止
し、ジヨイントカバーの上端と水切部との間隙に溜った
水は落下すると第２水切具により屋外側外部へ排水され
、ジヨイントカバーの下側と第２水切具との間隙より侵
入した水は水侵入防止用の空間のために毛細管現象によ
り内部へ侵入することを阻止され、パネル等の腐食を防
止することができるという利点を有している。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案水切装置の一実施例を示す断面図、第２
図は同上の第２水切具を示す断面図、第３図は同上の第
２水切其の他側を示す断面図であって、１はパネル、２
は第１水切具、３は水切部、４は第２水切具、５は中央
片、６は傾斜片、７は排水用片、８はジヨイントカバー
、Ａは空間である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上下に２枚のパネルを配置し、上方のパネルの下端面と
   屋外側面下部を第１水切具にて覆い、第１水切具の屋外
   側下面より下方に向けて水切部を第１水切具の長手方向
   に互って垂下し、下方のパネルの屋外側面上端部に取着
   せしめた第２水切具の中央片の上端より内方に向けて斜
   め上がりに傾斜片を延出すると共に中央片の下端より外
   方に向けて排水用片を延出し、上下の両パネル間の間隙
   の屋外側を覆うジヨイントカバーの上端を第１水切具の
   水切部に取着し、ジヨイントカバーの下端を第２水切具
   の中央片に取着し、ジヨイントカバーの下端と第２水切
   具の中央片により水侵入防止用の空間を形成して成る水
   切装置。