JPS5814573B2

JPS5814573B2 - ヘンソクソウチ

Info

Publication number: JPS5814573B2
Application number: JP49088870A
Authority: JP
Inventors: 広沢浩一郎; 小原和夫; 松尾幸一; 村上昇
Original assignee: Aisin Seiki Co Ltd
Current assignee: Aisin Corp
Priority date: 1974-08-01
Filing date: 1974-08-01
Publication date: 1983-03-19
Also published as: JPS5117767A

Description

【発明の詳細な説明】本発明は車輛用特に自動車用の流体継手と組み合わせて
使用されるに適した変速装置に関するものである。

トラックあるいはバス等の大型車輛用の自動変速機の歯
車式補助変速装置としては少くとも４段以上の変速段を
有することが望ましい。

このため、シングルピニオン式あるいはダブルピニオン
式単純プラネタリギヤセットを３組あるいは４組又はそ
れ以上組合わせ、その中の各要素を適当に結びつけるこ
とにより４段以上の変速段を実現することが考えられる
。

この様に組合わせた変速装置は非常に多数の組合わせが
考えられるが以下に記す様な各条件を満すことが望まし
い。

（１）出力軸は各変速段とも同一の要素と連結されるこ
と。

（２）前進走行時の変速時には摩擦係合手段を切換えて
変速するが、この切換えは切換えショックを小さくする
ため１個のみの切換えで行なえること。

（３）プラネタリギヤセットの各要素の軸受の周速を低
くするため回転数が低いこと。

（４）各歯車の歯の強度上の問題から各要素の歯荷重即
ち接線力が小さいこと。

（５）各プラネタリギヤセットの各歯車の歯数は噛合条
件を満足し、最小径となるサンギヤ及びプラネタリギヤ
も必要歯数以上であること。

（６）各プラネタリギヤセットの各要素の連結関係がな
るべく短い長さで簡単に行ない得ること。

本発明はこれらの各条件を考慮して基本的にシングルピ
ニオン式単純プラネタリギヤセットを２組ダブルピニオ
ン式単純プラネタリギヤセットを１組使用し、クラッチ
装置としては基本的に２個、ブレーキ装置としては基本
的に３個使用し、各プラネタリギヤセットの可動メンバ
ーを適切に結合し、クラッチ装置およびブレーキ装置を
適宜結合・解除することによって少くとも前進４段、後
進１段の変速段を有する変速装置を提供を目的とする。

本発明は、入力軸、出力軸、各々がサンギヤとリングギ
ヤ及び該両ギヤ間の噛合連動を継成するプラネタリギヤ
を枢支するキャリヤから成る数組のプラネタリギヤセッ
ト、固定部材であるケースを有し、シングルピニオン式
の第１プラネタリギヤセットのサンギヤとダブルピニオ
ン式の第２プラネタリギヤセットのキャリヤとシングル
ピニオン式の第３プラネタリギヤセットのサンギヤとが
駆動的に連結され、第１プラネタリギヤセットのキャリ
ヤと第３プラネタリギヤセットのリングギャとが駆動的
に連結され、第２プラネタリギヤセットのリングギヤと
第３プラネタリギヤセットのキャリヤとが出力軸に１駆
動的に連結されており、第１及び第３プラネタリギヤセ
ットの両サンギヤと第２プラネタリギヤセットのキャリ
ヤとが連結されてなるものを入力軸に対し結合又は解放
させる一つのクラッチ、第２プラネタリギヤセットのサ
ンギヤを入力軸に対し結合又は解放させる別のクラッチ
、第２プラネタリギヤセットのサンギヤと、第１及び第
３プラネタリギヤセットの両サングギヤと第２プラネタ
リギヤセットのキャリヤとが連結されてなるものと、第
１プラネクリギヤセットのリングギヤと、第１プラネタ
リギヤセットのキャリヤと第３プラネタリギヤセットの
リングギヤとが連結されてなるものの四者の内の任意の
三つの何れか一つをケースに固締し得る一つのブレーキ
、他の一つをケースに固締し得る他のブレーキ、残りの
一つをケースに固締し得るもう一つのブレーキを備えて
成る変速装置である。

以下図面により本発明を実施例について説明する。

先ず本発明の第１実施例について、第１図に基づいて説
明する。

入力軸と出力軸の間にはシングルピニオン式の第１プラ
ネタリギヤセットＸ１，ダブルピニオン式の第２プラネ
クリギヤセットＸ２、シングルピニオン式の第３プラネ
タリギヤセットＸ３が入力軸から出力軸に向って順次配
設してある。

第１プラネタリギヤセットＸ１は、第１サンギヤＳ１と
、第１サンギヤＳ１に噛合う第１プラネタリギヤＰ１と
、第１プラネタリギヤＰ１に噛合う第１リングギヤＲＧ
１と、第１プラネタリギヤＰ１を枢支する第１キャリヤ
Ｃ１とから構成されている。

第２プラネタリギヤセットＸ２は、第２サンギャＳ２と
、第２サンギヤＳ２に噛合う第２プラネタリギヤＰ２と
、第２プラネタリギヤＰ２に噛合う第３プラネタリギヤ
Ｐ３と、第３プラネタリギヤＰ３に噛合う第２リングギ
ヤＲＧ２と、第２プラネタリギヤＰ２及び第３プラネタ
リギヤＰ３を枢支するとともに前記第１サンギヤＳ１及
び入力軸に連結する第２キャリヤＣ２とから構成されて
いる。

第３プラネタリギヤセットＸ３は、前記第２キャリヤＣ
２及び入力軸に連結する第３サンギヤＳ３と、第３サン
ギヤＳ３に噛合う第４プラネタリギヤＰ４と、第４プラ
ネタリギヤＰ４に噛合うとともに第１キャリヤＣ１に連
結する第３リングギヤＲＧ３と、第４プラネタリギヤＰ
４を枢支するとともに第２リングギヤＲＧ２及び出力軸
に連結する第３キャリヤＣ３から構成されている。

ＣＬ１は第１クラッチで、入力軸から第１サンギヤＳ１
と第２キャリヤＣ２及び第３サンギヤＳ３を同時に結合
若しくは解放し得る様に配設されている。

ＣＬ２は第２クラッチで、入力軸から第２サンギヤＳ２
を結合若しくは解放し得る様に配設されている。

Ｂ１は第１ブレーキで、第２サンギヤＳ２をケースに固
締し得る様に配設されている。

Ｂ２は第２ブレーキで、第１サンギヤＳ１と第２キャリ
ヤＣ２をケースに同時に固締し得る様に配設されている
。

Ｂ３は第３ブレーキで，第１リングギヤＲＧ，をケース
に固締し得る様に配設されている。

Ｂ４は第４ブレーキで、第１キャリヤＣ１と第３リング
ギヤＲＧ３をケースに同時に固締し得る様に配設されて
いる。

そして各プラネタリギヤセットＸ１，Ｘ２，Ｘ３は各々
次の様な式が成立する。

後述の全ての実施例についても同様である。

ＮＲＧ１−（１＋Ｉ１）ＮＣ１＋Ｉ１ＮＳ１＝０ＮＲＧ
２−（１−Ｉ２）ＮＣ２−Ｉ２ＮＳ２＝０ＮＲＧ３−（
１＋Ｉ３）ＮＣ３＋Ｉ３ＮＳ３＝０但し、ＮＲＧ１，Ｎ
ＲＧ２，ＮＲＧ３は各々第１，２，３リングギヤの回転
数で、ＮＣ１，ＮＣ２，ＮＣ３は各々第１，２，３キャ
リヤの回転数で、ＮＳ，，ＮＳ２，ＮＳ３は各々第１，
２，３サンギヤの回転数で、Ｉ１，Ｉ２，Ｉ３は各々リ
ングギヤとサンギヤとの半径比である。

ここで、本発明の第１実施例の具体的な各変速段の数値
を例示すれば、各半径比はＩ１＝０．３２０，Ｉ２＝０
．３２０，Ｉ３＝０．３５５であり、前進５段、後進２
段の変速段を得ることが出来る。

この各変速段における各クラッチＣＬ１７ＣＬ２、と各
ブレーキＢ１、Ｂ２、Ｂ３、Ｂ４の作動と各変速段の減
速比の関係をまとめると第１Ａ表のようになる。

而して、少くとも前進４段、後進１段の変速段を得るた
めには、クラッチ装置としては基本的に２個ブレーキ装
置としては基本的に３個使用し、これらを適宜結合・解
除することによって達成できるものであり、殊更云うま
でもない。

即ち、第１図及び第１Ａ表を参照してみると、ブレーキ
Ｂ１，Ｂ２，Ｂ３，Ｂ４の内の任意の三つを使用した場
合、例えばＢ１，Ｂ２，Ｂ３の三つを使用したとした場
合、ＣＬ２とＢ２を結合して得られる減速比３．１３の
変速段Ｆ２，ＣＬ１とＢ３を結合して得られる減速比２
．２７の変速段Ｆ３，ＣＬ１とＢ１を結合して得られる
減速比１．４７の変速段Ｆ４，ＣＬ１とＣＬ２を結合し
て得られる減速比１．００の変速段Ｆ５の前進４段とＣ
Ｌ２とＢ３を結合して得られる減速比１．７０の変速段
Ｒ２の後進１段を得ることができる。

同様に、ブレーキとしてＢ１，Ｂ３，Ｂ４の三つを使用
したとした場合、ＣＬ１とＢ４を結合して得られる減速
比３．８２の変速段Ｆ１，ＣＬ１とＢ３を結合して得ら
れる減速比２．２７の変速段Ｆ３，ＣＬ１とＢ１を結合
して得られる減速比１．４７の変速段Ｆ４，ＣＬ１とＣ
Ｌ２を結合して得られる減速比１．００の変速段Ｆ５の
前進４段とＣＬ２とＢ４を結合して得られる減速比４，
９９の変速段Ｒ１の後進１段を得ることができる。

以下同様に、ブレーキとしてＢ１，Ｂ２，Ｂ４の三つを
使用したとした場合、変速段Ｆ１，Ｆ２，Ｆ４，Ｆ５の
前進４段とＲ１の後進１段を得ることができ、ブレーキ
としてＢ２，Ｂ３，Ｂ４の三つを使用したとした場合、
変速段Ｆ１，Ｆ２，Ｆ３，Ｆ５の前進４段とＲ１又はＲ
１の何れかの後進１段を得ることができる。

但し、Ｆｎ（ｎ＝１・・・ｎ）は前進変速段を示し、例
えばＦ１は前進第１段であり、Ｒｎ（ｎ＝１・・・ｎ）
は後進変速段を示し、例えばＲ１は後進第１段である。

（以後の実施例についても同様とする。）また変速段と
各ギヤセットとの回転数及び接線力の関係をまとめると
第ＩＢ表のようになる。

第ＩＢ表の符号について、Ａは変速段、Ｂはプラネタリ
ギヤセットの項目を示し、Ｎは回転数，Ｗは接線力、φ
は零を各々示す。

尚、前述の第１Ａ表と同一の符号は同一対象物を意味す
る。

（後述の全ての実施例も同様。）第１Ｃ図の数値は入力
軸を１とした比で表わされ、各々の接線力は入力軸のト
ルクがリングギヤに作用したと仮定する。

尚、前進最高速段となるＦ５段の減速比は１．００であ
るため各サンギヤ、リングギヤ及びキャリヤの回転数は
１．００で、各プラネタリギヤの回転数は０．０である
。

またその接線力は他の変速段の場合と比較して大幅に小
さい。

即ち他の変速段では各クラッチのうち何れか１個のクラ
ッチの係合によって入力軸のトルクが各要素に伝達され
るのに対して、前進最高速段となるＦ５段の場合は少く
とも２個のクラッチの係合によって入力軸のトルクが分
担されて各要素に伝達されるため各要素の接線力は小さ
い。

従って減速比が１．００となる前進最高速段となるＦ５
段については回転数と接線力を敢えて省略した。

以後の全ての実施例の符号の意味及び減速比１．００に
ついての省略は第１実施例の場合と同様である。

次に本発明の第２実施例について第２図に基づいて述べ
るが、大略は前述の第１実施例と同じであるので付加し
た構成について説明する。

前記第３プラネタリギヤセットＸ３の後方に配設したシ
ングルピニオン式の第４プラネタリギヤセットＸ４は、
出力軸に連結する第４サンギヤＳ４と、第４サンギヤＳ
４に噛合う第５プラネタリギャＰ，と、第５プラネタリ
ギヤＰ５に噛合うとともに前記第３リングギヤＲＧ３に
連結する第４リングギヤＲＧ４と、第５プラネタリギヤ
Ｐ５を枢支する第４キャリヤＣ４から構成されている。

なお、第４ブレーキＢ４を作動させると、第４リングギ
ヤＲＧ４はケースに固締される。

Ｂ５は第５ブレーキで、第４キャリヤＣ４をケースに固
締し得るように配設されている。

そして、第４プラネタリギヤセットＸ４において次式が
成立する。

（後述の全ての実施例においても同様であを。

）ＮＲＧ４−（１＋Ｉ４）ＮＣ４＋Ｉ４ＮＳ４＝０但し
、ＮＲＧ４は第４リングギヤの回転数、ＮＣ４は第４キ
ャリヤの回転数、ＮＳ，は第４サンギヤの回転数、Ｉ４
は第４リングギヤと第４サンギヤとの半径比である。

ここで前述の第１実施例で説明した計算式を利用して第
２実施例の具体的な各変速段の数値を例示すれば、各半
径比はＩ１＝０．３２０，Ｉ２＝０．３２０，Ｉ３＝０
．３５５，Ｉ４＝０．５６２であり、前進６段、後進３
段における各クラッチＣＬ１，ＣＬ２と各ブレーキＢ１
，Ｂ２，Ｂ３，Ｂ４，Ｂ５の作動と各変速段の減速比の
関係まとめると第２Ｂ図の様になり、また各変速段と各
キャセットとの回転数及び接線力の関係をまとめると第
２Ｃ図のようになる。

次に本発明の第３実施例について第３図に基づいて述べ
るが、大略は前述の第１実施例と同じでああるので付加
した構成について説明する。

前記第３プラネタリギヤセットＸ３の後方に配設したシ
ングルピニオン式の第４プラネタリギヤセットＸ４は、
前記第３リングギヤＲＧ３に連結する第４サンギヤＳ４
と、第４サンギヤＳ４に噛合う第５プラネタリギヤＰ５
と、第５プラネタリギヤＰ５に噛合うとともに前記出力
軸に連結する第４リングギヤＲＧ４と、第５プラネタリ
ギヤＰ５を枢支する第４キャリヤＣ４から構成されてい
る。

なお、第４ブレーキＢ４を作動させると、第４サンギヤ
Ｓ４はケースに固締される。

ここで前述の第１実施例で説明した計算式を利用して第
３実施例の具体的な各変速段の数値を例示すれば各半径
比はＩ１＝０．３２０，Ｉ２＝０．３２０，Ｉ３＝０．
３５５，Ｉ４＝０．５６２であり、前進６段、後進３段
における各クラッチＣＬ１，ＣＬ２と各ブレーキＢ１、
Ｂ２、Ｂ３、Ｂ４、Ｂ５の作動と各変速段の減速比の関
係をまとめると第３Ｂ図の様になり、また各変速段と各
ギヤセットとの回転数及び接線力の関係をまとめると第
３Ｃ図のようになる。

次に本発明の第４実施例について第４図に基づいて述べ
るが、大略は前述の第１実施例と同じであるので付加し
た構成についてのみ説明する。

前記第３プラネタリギヤセットＸ３の後方に配設したシ
ングルピニオン式の第４プラネタリギヤセットＸ４は、
第４サンギヤＳ４と、第４サンギヤＳ４に噛合う第５プ
ラネタリギヤＰ５と、第５プラネタリギヤＰ５に噛合う
とともに前記出力軸に連結する第４リングギヤＲＧ４と
、第５プラネタリギヤＰ５を枢支するとともに前記第３
リングギヤＲＧ３に連結する第４キャリヤＣ４から構成
されている。

なお、前記第４ブレーキＢ４を作動させると、第４キャ
リヤＣ４はケースに固締される。

Ｂ５は第５ブレーキで、第４サンギヤＳ４をケースに固
締し得る様に配設されている。

ここで前述の第１実施例で説明した計算式を利用して第
４実施例の具体的な各変速段の数値を例示すれば各半径
比はＩ１＝０．３２０，Ｉ２＝０．３２０，Ｉ３＝０．
３５５，Ｉ４＝０．５６２であり、前進６段、後進３段
における各クラッチＣＬ１，ＣＬ２と各ブレーキＢ１、
Ｂ２、Ｂ３、Ｂ４、Ｂ５の作動と各変速段の減速比の関
係をまとめると第４Ａ表の様になり、また各変速段と各
ギヤセットとの回転数及び接線力の関係をまとめると第
４Ｂ表のようになる。

次に本発明の第５実施例について第５図に基づいて述べ
るが、大略は前述の第１実施例と同じであるので付加し
た構成についてのみ説明する。

前記第３プラネタリギヤセットＸ３の後方に配設したシ
ングルピニオン式の第４プラネタリギヤセットＸ４は、
前記出力軸に連結する第４サンギヤＳ４と、第４サンギ
ヤＳ４に噛合う第５プラネタリギヤＰ５と、第５プラネ
タリギヤＰ５に噛合う第４リングギヤＲＧ４と、第５プ
ラネタリギヤＰ５を枢支するとともに前記第３リングギ
ヤＲＧ３に連結する第４キャリヤＣ４から構成されてい
る。

Ｂ５は第５ブレーキで、第４リングギヤＲＧ４をケース
に固締し得るように配設されている。

ここで前述の第１実施例で説明した計算式を利用して第
５実施例の具体的な各変速段の数値を例示すれば各半径
比はＩ１＝０．３２０，Ｉ２＝０．３２０，Ｉ３＝０．
３５５，Ｉ４＝０．５６２であり、前進６段、後進３段
における各クラッチＣＬ１，ＣＬ２と各ブンーキＢ１、
Ｂ２、Ｂ３、Ｂ４、Ｂ５の作動と各変速段の減速比の関
係をまとめると第５Ａ表の様になり、また各変速段と各
ギヤセットとの回転数及び接線力の関係をまとめると第
５Ｂ表のようになる。

次に本発明の第６実施例について第６図に基づいて述べ
るが、大略は前述の第１実施例と同じであるので付加し
た構成についてのみ説明する。

前記第３プラネタリギヤセットＸ３の後方に配設したシ
ングルピニオン式の第４プラネタリギヤセットＸ４は、
前記第３リングギヤＲＧ３に連結する第４サンギヤＳ４
と、第４サンギヤＳ４に噛合う第５プラネタリギヤＰ５
と、第５プラネタリギヤＰ５に噛合う第４リングギヤＲ
Ｇ４と、第５プラネタリギヤＰ５を枢支するとともに前
記出力軸に連結する第４キャリヤＣ４から構成されてい
る。

なお、前記第４ブレーキＢ４を作動させると、第４サン
ギヤＳ４はケースに固締される。

Ｂ５は第５ブレーキで、第４リングギヤＲＧ４をケース
に固締し得る様に配設されている。

ここで前述の第１実施例で説明した計算式を利用して第
６実施例の具体的な各変速段の数値を例示すれば各半径
比はＩ１＝０．３２０，Ｉ２＝０．３２０，Ｉ３＝０．
３５５，Ｉ４＝０．４３７であり、前進６段、後進３段
における各クラッチＣＬ１，ＣＬ２と各ブレーキＢ１，
Ｂ２，Ｂ３，Ｂ４，Ｂ５の作動と各変速段の減速比の関
係をまとめると第６Ａ表のようになり、また各変速段と
各キャビネットと回転数及び接線力の関係をまとめると
第６Ｂ表のようになる。

次に本発明の第７実施例について第７図に基づいて述べ
るが，大略は前述の第１実施例と同じであるので付加し
た構成についてのみ説明する。

前記第３プラネタリギヤセットＸ３の後方に配設したシ
ングルピニオン式の第４プラネタリギヤセットＸ４は、
第４サンギヤＳ４と、第４サンギヤＳ４に噛合う第５プ
ラネタリギヤＰ５と、第５プラネタリギヤＰ５に噛合う
とともに前記第３リングギヤＲＧ３に連結する第４リン
グギヤＲＧ４と、第５プラネタリギヤＰ５を枢支すると
ともに前記出力軸に連結する第４キャリヤＣ４から構成
されている。

Ｂ５は第５ブレーキで、第４サンギヤＳ４をケースに固
締し得るように配設されている。

ここで前述の第１実施例で説明した計算式を利用して第
７実施例の具体的な各変速段の数値を例示すれば各半径
比はＩ１＝０．３２０，Ｉ２＝０．３２０，Ｉ３＝０．
３５５，Ｉ４＝０．５６２であり、前進６段、後進２段
における各クラッチＣＬ１，ＣＬ２と各ブレーキＢ１、
Ｂ２、Ｂ３、Ｂ４、Ｂ５の作動と各変速段の減速比の関
係をまとめると第７Ａ表の様になり、また各変速段と各
ギヤセットとの回転数及び接線力の関係をまとめると第
７Ｂ表のようになる。

次に本発明の第８実施例について第８図に基づいて述べ
るが、大略は前述の第１実施例と同じであるので付加し
た構成についてのみ説明する。

前記第３プラネタリギヤセットＸ３の後方に配設したシ
ングルピニオン式の第４プラネタリギヤセットＸ４は、
第４サンギヤＳ４と、第４サンギヤＳ４に噛合う第５プ
ラネタリギヤＰ５と、第５プラネタリギヤＰ５に噛合う
とともに前記第３サンギヤＳ３に連結する第４リングギ
ヤＲＧ４と、第５プラネタリギヤＰ５を枢支するととも
に前記第３キャリヤＣ３及び前記出力軸に連結する第４
キャリヤＣ４から構成されている。

ここで前述の第１実施例で説明した計算式を利用して第
８実施例の具体的な各変速段の数値を例示すれば各半径
比はＩ１＝０．３２０，Ｉ２＝０．３２０，Ｉ３＝０．
３５５，Ｉ４＝０．２８０であり、前進６段、後進２段
における各クラッチＣＬ１，ＣＬ２と各ブレーキＢ１，
Ｂ２，Ｂ３，Ｂ４，Ｂ５の作動と各変速段の減速比の関
係をまとめると第８Ａ表の様になり、また各変速段と各
ギヤセットとの回転数及び接線力の関係をまとめると第
８Ｂ表のようになる。

次に本発明の第９実施例について第９図に基づいて述べ
るが、大略は前述の第１実施例と同じであるので付加し
た構成についてのみ説明する。

前記第３プラネタリギヤセットＸ３の後方に配設したシ
ングルピニオン式の第４プラネタリギヤセツトＸ４は、
前記第３サンギヤＳ３に連結する第４サンギヤＳ４と、
第４サンギヤＳ４に噛合う第５プラネタリギヤＰ５と、
第５プラネタリギヤＰ５に噛合う第４リングギヤＲＧ４
と、第５プラネタリギヤＰ５を枢支するとともに前記第
３キャリヤＣ３及び前記出力軸に連結する第４キャリヤ
Ｃ４から構成されている。

ここで前述の第１実施例で説明した計算式を利用して第
９実施例の具体的な各変速段の数値を例示すれば各半径
比はＩ１＝０．３２０，Ｉ２＝０．３２０，■３＝０．
３５５，Ｉ４＝０．２８０であり、前進６段、後進３段
における各クラッチＣＬ１，ＣＬ２と各ブレーキＢ１，
Ｂ２，Ｂ３，Ｂ４，Ｂ５の作動と各変速段の減速比の関
係をまとめると第９Ａ表のようになり、また各変速段と
各ギヤセットとの回転数及び接線力の関係をまとめると
第９Ｂ表のようになる。

以上の説明から明らかなように本発明によれば初期の目
的を達成し得る少くとも前進４段、後進１段の変速がで
きる変速装置を提供することができ、産業上貢献すると
ころ大である。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第９図は各々本発明の弟１〜９実施例を線図的
に示す中央縦断面図である。Ｘ１，Ｘ２，Ｘ３，Ｘ４・・・・・・プラネタリギヤセ
ット、Ｓ１，Ｓ２，Ｓ３，Ｓ４・・・・・・サンギヤ，
Ｐ１，Ｐ２，Ｐ３，Ｐ４，Ｐ５・・・・・・プラネタ
リギヤ、ＲＧ１，ＲＧ２，ＲＧ３，ＲＧ４・・・・・・
リングギヤ、Ｃ１，Ｃ２，Ｃ３，Ｃ４・・・・・・キャ
リヤ、ＣＬ１，ＣＬ２・・・・・・クラッチ、Ｂ１、Ｂ
２、Ｂ３、Ｂ４、Ｂ５・・・・・・ブレーキ。

Claims

【特許請求の範囲】１入力軸、出力軸、各々がサンギヤとリングギヤ及び
該両ギヤ間の噛合連動を継成するプラネタリギヤを枢支
するキャリヤから成る数組のプラネタリギヤセット、固
定部材であるケースを有し、シングルピニオン式の第１
プラネタリギヤセットのサンギヤとダブルピニオン式の
第２プラネタリギヤセットのキャリヤとシングルピニオ
ン式の第３プラネタリギヤセットのサンギヤとが駆動的
に連結され、第１プラネタリギヤセットのキャリヤと第
３プラネタリギヤセットのリングギヤとが駆動的に連結
され、第２プラネタリギヤセットのリングギヤと第３プ
ラネタリギヤセットのキャリヤとが出力軸に駆動的に連
結されており、第１及び第３プラネタリギヤセットの両
サンギヤと第２プラネタリギヤセットのキャリヤとが連
結されてなるものを入力軸に対し結合又は解放させる一
つのクラッチ、第２プラネタリギヤセットのサンギヤを
入力軸に対し結合又は解放させる別のクラッチ、第２プ
ラネタリギヤセットのサンギヤと、第１及び第３プラネ
タリギヤセットの両サングギヤと第２プラネタリギヤセ
ットのキャリヤとが連結されてなるものと、第１プラネ
タリギヤセットのリングギヤと、第１プラネタリギヤセ
ットのキャリヤと第３プラネタリギヤセットのリングギ
ヤとが連結されてなるものの四者の内の任意の三つの何
れか一つをケースに固締し得る一つのブレーキ、他の一
つをケースに固締し得る他のブレーキ、残りの一つをケ
ースに固締し得るもう一つのブレーキを備えて成る変速
装置。２特許請求の範囲に記載された第１番目の発明におい
て、第４プラネタリギヤセットのサンギヤ、リングギヤ
、キャリヤの内の任意の二つの何れか一方を第１プラネ
タリギヤセットのキャリヤと第３プラネタリギヤセット
のリングギヤとが連結されてなるものに駆動的に連結し
他方を前記出力軸に駆動的に連結するとともに、第４プ
ラネタリギヤセットのサンギヤ、リングギヤ、キャリヤ
の内の残りの部材を前記ケースに固締し得る別のブレー
キを設けて成る変速装置。３特許請求の範囲に記載された第１番目の発明におい
て、第４プラネタリギヤセットのサンギヤ、リングギヤ
、キャリヤの内の任意の二つの何れか一方を第１及び第
３プラネタリギヤセットの両サングギヤと第２プラネタ
リギヤセットのキャリヤとが連結されてなるものに駆動
的に連結し他方を前記出力軸に駆動的に連結するととも
に、第４プラネタリギヤセットのサンギヤ、リングギヤ
、キャリヤの内の残りの部材を前記ケースに固締し得る
別のブレーキを設けて成る変速装置。