JPH1193418A - クレーンの吊り治具及びカーテンウォールの構築工法 - Google Patents

クレーンの吊り治具及びカーテンウォールの構築工法

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JPH1193418A
JPH1193418A JP25025397A JP25025397A JPH1193418A JP H1193418 A JPH1193418 A JP H1193418A JP 25025397 A JP25025397 A JP 25025397A JP 25025397 A JP25025397 A JP 25025397A JP H1193418 A JPH1193418 A JP H1193418A
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JP
Japan
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hanging
curtain wall
crane
wire
jig
Prior art date
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Pending
Application number
JP25025397A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Fujishiro
謙二 藤城
Hiroshi Tano
浩史 田野
Takashi Hakoyama
高志 箱山
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TOKYU KOKEN KK
Original Assignee
TOKYU KOKEN KK
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  • Load-Bearing And Curtain Walls (AREA)
  • Conveying And Assembling Of Building Elements In Situ (AREA)
  • Load-Engaging Elements For Cranes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】クレーンや吊りワイヤが上階の外壁への接触を
防止するクレーンの吊り治具を提供する。 【解決手段】クレーン30のフック31に建築部材を吊
るために用いる吊り治具10であり、この吊り治具10
は、外周にクッション材11を有する環状輪12と、こ
の環状輪12に連結されフック31に吊るための上吊り
ワイヤ13と、環状輪12に連結され建築部材を吊るた
めの下吊りワイヤ14とを有し、建築部材の吊り状態で
吊り治具10が形成する面が鉛直面と交わる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、クレーンの吊り
治具及びカーテンウォールの構築工法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】建築物の施工では、下階から上階に順
次、カーテンウォールを吊り込み外壁をカーテンウォー
ルにより仕上げるようにしている。ところで、一部の下
階は外壁を施工しないで建築部材を取り込むための作業
が容易にできるようにする場合があり、この場合には上
階の外壁をカーテンウォールにより仕上げ、その後に下
階のカーテンウォールをクレーンより吊りワイヤを介し
て吊り込む。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、下階の吊り
込み作業時、上階の仕上がった外壁にクレーンのフック
が接触して破損したり、吊りワイヤが接触して汚れが生
じたりする恐れがある。このため、予めシートを被せて
保護したり、破損の補修や汚れを落とす作業が必要にな
る。
【0004】また、上階の外壁をカーテンウォールによ
り仕上げ、その後に下階のカーテンウォールをクレーン
より吊りワイヤを介して吊り込む場合には、カーテンウ
ォールの位置決め等吊り込み作業に手数を要する等の問
題がある。
【0005】この発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたもので、請求項1及び請求項2記載の発明は、クレ
ーンや吊りワイヤが上階の外壁への接触を防止するクレ
ーンの吊り治具を提供することを目的としている。請求
項3及び請求項4記載の発明は、カーテンウォールの吊
り込み作業や位置決めが容易であるカーテンウォールの
構築工法を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決し、かつ
目的を達成するために、この発明は、以下のように構成
した。
【0007】請求項1記載の発明は、『クレーンのフッ
クに建築部材を吊るために用いる吊り治具であり、この
吊り治具は、外周にクッション材を有する環状輪と、こ
の環状輪に連結され前記フックに吊るための上吊りワイ
ヤと、前記環状輪に連結され前記建築部材を吊るための
下吊りワイヤとを有し、前記建築部材の吊り状態で前記
吊り治具が形成する面が鉛直面と交わることを特徴とす
るクレーンの吊り治具。』である。
【0008】この請求項1記載の発明によれば、建築部
材の吊り状態で吊り治具が形成する面が鉛直面と交わ
り、この吊り治具の環状輪の外周に設けたクッション材
が外壁に接触するからクレーンや吊りワイヤが外壁への
接触を防止することができる。
【0009】請求項2記載の発明は、『前記吊り治具
は、前記環状輪の内部に支持体を固定し、この支持体に
少なくとも3点で連結した前記フックに吊るための上吊
りワイヤと、前記支持体に少なくとも3点で連結した前
記建築部材を吊るための下吊りワイヤとを有することを
特徴とする請求項1記載のクレーンの吊り治具。』であ
る。
【0010】この請求項2記載の発明によれば、環状輪
が支持体により補強されて剛性がある。また、環状輪の
支持体に上吊りワイヤと下吊りワイヤとを、少なくとも
3点で連結することで、建築部材の吊り状態で吊り治具
が形成する面がより確実に鉛直面と交わり、この吊り治
具の環状輪の外周に設けたクッション材が外壁に接触
し、クレーンや吊りワイヤが外壁への接触を防止するこ
とができる。
【0011】請求項3記載の発明は、『建築物の上階の
外壁をカーテンウォールにより仕上げ、その後に下階の
カーテンウォールの内面をクレーンより吊りワイヤを介
して吊り、このカーテンウォールの下部を前記下階に仮
付けし、前記吊りワイヤを外し、その後前記カーテンウ
ォールの上部を前記上階に仮付けし、このカーテンウォ
ールのレベル調整を行いカーテンウォールにより下階の
外壁を仕上げることを特徴とするカーテンウォールの構
築工法。』である。
【0012】この請求項3記載の発明によれば、クレー
ンによりカーテンウォールを吊り込み、このカーテンウ
ォールの下部を仮付けし、カーテンウォールの上部を上
階に仮付け、レベル調整することでカーテンウォールの
吊り込み作業や位置決めが容易である。
【0013】請求項4記載の発明は、『前記クレーン
に、請求項1記載または請求項2記載の吊り治具の上吊
りワイヤを吊り、この吊り治具の下吊りワイヤに前記吊
りワイヤを連結して前記カーテンウォールを吊ることを
特徴とする請求項3記載のカーテンウォールの構築工
法。』である。
【0014】この請求項4記載の発明によれば、吊り治
具の環状輪の外周に設けたクッション材が外壁に接触す
るからクレーンや吊りワイヤが外壁への接触を防止する
ことができ、しかもカーテンウォールの吊り込み作業や
位置決めが容易である。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明のクレーンの吊り
治具及びカーテンウォールの構築工法を図面に基づいて
説明する。図1はカーテンウォールの吊り込みを示す
図、図2はクレーンの吊り治具の平面図、図3は図2の
III-III線に沿う断面図、図4は吊り治具の支持体の連
結部の平面図、図5は吊りブラケットを示す図である。
【0016】図1に示すように、例えば中高層の建築物
1は、鉄骨で柱2、梁3の構造体を組み立て、この実施
の形態では、3階をカーテンウォール5により仕上げ、
順次4階、5階と同様に外壁4をカーテンウォール5に
より仕上げる。1階及び2階は、外壁を施工しないで建
築部材を取り込むための作業が容易にできるようにして
おり、建築部材の取り込みが終了すると、1階、2階の
カーテンウォールが吊り治具10及び吊りワイヤ20を
用いてクレーン30により吊り込む。
【0017】吊り治具10はクレーン30のフック31
に建築部材であるカーテンウォール5を吊るために用い
られる。この吊り治具10は、図2乃至図4に示すよう
に、外周にクッション材11を有する環状輪12と、こ
の環状輪12に連結されフック31に吊るための上吊り
ワイヤ13と、環状輪12に連結され建築部材を吊るた
めの下吊りワイヤ14とを有している。
【0018】環状輪12はスチールで構成され、この環
状輪12の外周に設けられたクッション材11は樹脂で
構成されているが、ゴムなどで構成することができる。
また、環状輪12の内部には支持体15が固定され、環
状輪12を補強して剛性を向上させている。
【0019】この支持体15は、3本のH型鋼150を
それぞれ図4に示すように一端部150aをテーパ状に
切断し、この一端部150aを突合せて溶接して固定す
る。3本のH型鋼150のそれぞれ他端部150bは、
図3に示すように先端部150cが細くなるように切断
し、この先端部150cを環状輪12に突き当てて溶接
により固定する。また、3本のH型鋼150の間の位置
には、補強鉄筋151が3本のH型鋼150の連結部と
環状輪12の間に溶接して固定されている。
【0020】3本のH型鋼の他端部150bには、フラ
ンジ150dに切欠きを形成し、この切欠き部150e
にプレート152を当てがい溶接して固定する。プレー
ト152の両側には連結孔152a,152bが形成さ
れ、プレート152の上側の連結孔152aには、上吊
りワイヤ13が連結され、プレート152の下側の連結
孔152bには、下吊りワイヤ14が連結されている。
【0021】3本の上吊りワイヤ13はまとめてクレー
ン30のフック31に係止される。また、下吊りワイヤ
14はまとめて吊りワイヤ20と連結され、この吊りワ
イヤ20はカーテンウォール5に設けた吊りブラケット
40に連結されている。
【0022】この吊りブラケット40は、カーテンウォ
ール5の内側の上部に設けられ、図5に示すように構成
されている。この実施の形態の吊りブラケット40は、
L型鋼41を所定長さに切断し、この2個のL型鋼41
を合わせて溶接する。この溶接部分に吊り孔42を設
け、溶接部分の両側には取付孔43を設けている。吊り
ブラケット40は、取付孔43を用いてカーテンウォー
ル5の内側の図示しないアンカーにボルトで固定し、吊
り孔42に吊りワイヤ20が連結される。
【0023】このように、環状輪12の支持体15に上
吊りワイヤ13と下吊りワイヤ14とを、少なくとも3
点で連結することで、図1に示すように、建築部材であ
るカーテンウォール5の吊り状態で吊り治具10が形成
する面がより確実に鉛直面と交わり、この吊り治具10
の環状輪12の外周に設けたクッション材11が外壁4
に接触し、クレーン30や吊りワイヤ20が外壁4への
接触を防止することができる。
【0024】図6はカーテンウォールの構築工法を説明
する図、図7はレベル調整を説明する図である。
【0025】建築物1の上階の外壁4をカーテンウォー
ル5により仕上げ、その後に下階のカーテンウォール5
の内面をクレーン30より吊りワイヤ20を介して吊り
(図6(a))、このカーテンウォール5の下部5aを
下階に仮付けする(図6(b))。
【0026】カーテンウォール5の上部5bの吊りブラ
ケット40に支持ワイヤ50を取り付け、この支持ワイ
ヤ50を梁3に取り付けてカーテンウォール5を支持
し、その後に吊りワイヤ20を吊りブラケット40から
外す(図6(c))。
【0027】その後、カーテンウォール5の上部5bを
上階に仮付けし、支持ワイヤ50を吊りブラケット40
から外してカーテンウォール5のレベル調整を行い(図
6(c))、カーテンウォール5により下階の外壁4を
仕上げる。
【0028】カーテンウォール5のレベル調整は、図7
に示すように、カーテンウォール5のファスナー60
を、構造体のピン61に貫通させて仮付けし、ピン61
の上に油圧ジァッキ70を取り付け、この油圧ジァッキ
70の操作でカーテンウォール5を正規の位置に上げて
調整する。
【0029】このように、クレーン30によりカーテン
ウォール5を吊り込み、このカーテンウォール5の下部
5aを仮付けし、カーテンウォール5の上部5bを上階
に仮付け、レベル調整することでカーテンウォール5の
吊り込み作業や位置決めが容易である。
【0030】また、クレーン30には、図1に示すよう
に、図2乃至図4に示す吊り治具10の上吊りワイヤ1
3を吊り、この吊り治具10の下吊りワイヤ14に吊り
ワイヤ20を連結し、クレーン30によりカーテンウォ
ール5を吊るが、吊り治具10の環状輪12の外周に設
けたクッション材11が外壁4に接触するからクレーン
30や吊りワイヤ20が外壁4への接触を防止すること
ができ、しかもカーテンウォール5の吊り込み作業や位
置決めが容易である。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明では、建築部材の吊り状態で吊り治具が形成する面が
鉛直面と交わり、この吊り治具の環状輪の外周に設けた
クッション材が外壁に接触するからクレーンや吊りワイ
ヤが外壁への接触を防止することができる。
【0032】請求項2記載の発明では、環状輪が支持体
により補強されて剛性がある。また、環状輪の支持体に
上吊りワイヤと下吊りワイヤとを、少なくとも3点で連
結することで、建築部材の吊り状態で吊り治具が形成す
る面がより確実に鉛直面と交わり、この吊り治具の環状
輪の外周に設けたクッション材が外壁に接触し、クレー
ンや吊りワイヤが外壁への接触を防止することができ
る。
【0033】請求項3記載の発明では、クレーンにより
カーテンウォールを吊り込み、このカーテンウォールの
下部を仮付けし、カーテンウォールの上部を上階に仮付
け、レベル調整することでカーテンウォールの吊り込み
作業や位置決めが容易である。
【0034】請求項4記載の発明では、吊り治具の環状
輪の外周に設けたクッション材が外壁に接触するからク
レーンや吊りワイヤが外壁への接触を防止することがで
き、しかもカーテンウォールの吊り込み作業や位置決め
が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】カーテンウォールの吊り込みを示す図である。
【図2】クレーンの吊り治具の平面図である。
【図3】図2のIII-III線に沿う断面図である。
【図4】吊り治具の支持体の連結部の平面図である。
【図5】吊りブラケットを示す図である。
【図6】カーテンウォールの構築工法を説明する図であ
る。
【図7】レベル調整を説明する図である。
【符号の説明】
10 吊り治具 11 クッション材 12 環状輪 13 上吊りワイヤ 14 下吊りワイヤ 30 クレーン 31 フック

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】クレーンのフックに建築部材を吊るために
    用いる吊り治具であり、この吊り治具は、外周にクッシ
    ョン材を有する環状輪と、この環状輪に連結され前記フ
    ックに吊るための上吊りワイヤと、前記環状輪に連結さ
    れ前記建築部材を吊るための下吊りワイヤとを有し、前
    記建築部材の吊り状態で前記吊り治具が形成する面が鉛
    直面と交わることを特徴とするクレーンの吊り治具。
  2. 【請求項2】前記吊り治具は、前記環状輪の内部に支持
    体を固定し、この支持体に少なくとも3点で連結した前
    記フックに吊るための上吊りワイヤと、前記支持体に少
    なくとも3点で連結した前記建築部材を吊るための下吊
    りワイヤとを有することを特徴とする請求項1記載のク
    レーンの吊り治具。
  3. 【請求項3】建築物の上階の外壁をカーテンウォールに
    より仕上げ、その後に下階のカーテンウォールの内面を
    クレーンより吊りワイヤを介して吊り、このカーテンウ
    ォールの下部を前記下階に仮付けし、前記吊りワイヤを
    外し、その後前記カーテンウォールの上部を前記上階に
    仮付けし、このカーテンウォールのレベル調整を行いカ
    ーテンウォールにより下階の外壁を仕上げることを特徴
    とするカーテンウォールの構築工法。
  4. 【請求項4】前記クレーンに、請求項1記載または請求
    項2記載の吊り治具の上吊りワイヤを吊り、この吊り治
    具の下吊りワイヤに前記吊りワイヤを連結して前記カー
    テンウォールを吊ることを特徴とする請求項3記載のカ
    ーテンウォールの構築工法。
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Cited By (6)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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