JP2009107774A - 移動式クレーン - Google Patents
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Abstract
【課題】部品点数が少なく簡単な構成でピストンロッドの下端部にカウンターウエイトを着脱可能に保持できるようにした移動式クレーンを提供する。
【解決手段】作業時には第1のピン取付孔に嵌着されてピストンロッドの下端部にカウンターウエイト23を着脱可能に保持し、且つ、走行時には第2のピン取付孔に嵌着されて車体1にカウンターウエイト23を着脱可能に固定する共用の固定ピンが設けられている。
【選択図】図1
【解決手段】作業時には第1のピン取付孔に嵌着されてピストンロッドの下端部にカウンターウエイト23を着脱可能に保持し、且つ、走行時には第2のピン取付孔に嵌着されて車体1にカウンターウエイト23を着脱可能に固定する共用の固定ピンが設けられている。
【選択図】図1
Description
この発明は、伸縮ブームを起伏可能かつ水平旋回可能に支持するブーム支持ブラケットが車体に設けられていると共に、このブーム支持ブラケットと車体にカウンターウエイトが選択的に着脱可能に設けられた移動式クレーンに関するものである。
一般に、移動式クレーンでは、水平旋回駆動可能な旋回台を車体に設け、この旋回台にブーム支持ブラケットを突設し、このブーム支持ブラケットに伸縮ブームを基端部を中心に起伏可能に取り付け、フックを伸縮ブームの先端部からワイヤーで吊り下げている。しかも、この移動式クレーンでは、フックを用いて荷物の吊り下げ移動等を行う使用時に、バランスをとるためにブーム支持ブラケットの伸縮ブームが延びる方向とは反対側の端部にウエイト保持部を設けて、このウエイト保持部にカウンターウエイトを取り付けている。
このような移動式クレーンにおいて走行時には、カウンターウエイトをブーム支持ブラケットから取り外して車体に固定すると共に、伸縮ブームを車体の前側に向けて略水平に倒伏させるようにして、車体の走行安定性を図るようにしているのが普通である。
ところで、従来の移動式クレーンには、カウンターウエイトをブーム支持ブラケットに保持させるために、ピストンロッドが下方に向けられた昇降シリンダをブーム支持ブラケットのウエイト保持部に取り付けて、このピストンロッドの下端部にカウンターウエイトを係止させるようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかも、この移動式クレーンでは、ピストンロッドを軸線周りに回動駆動可能に設け、このピストンロッドの下端部に軸線と直交する軸状の係合爪(係止突起)を設け、カウンターウエイトに爪係止孔を設けると共に、ピストンロッドの先端部及び係合爪を係止孔に挿入して軸線周りに回動させることにより、係止爪にカウンターウエイトを係止させるようにしていた。
実用新案登録第2545740号公報
しかしながら、この移動式クレーンでは、ピストンロッドを軸線周りに回動させる構造であるため、構成が複雑になると共に部品点数が多くなり、コスト高になるという問題があった。
そこで、この発明は、部品点数が少なく簡単な構成でピストンロッドの下端部にカウンターウエイトを着脱可能に保持できるようにした移動式クレーンを提供することを目的とするものである。
この目的を達成するため、請求項1の発明は、車体に水平旋回駆動可能に設けられた旋回台と、前記旋回台上に突設されたブーム支持ブラケットと、このブーム支持ブラケットに基端部を中心に起伏可能に取り付けられた伸縮ブームと、前記ブーム支持ブラケットの前記伸縮ブームが延びる方向とは反対側の端部に設けられたウエイト保持部と、ピストンロッドの外端部を下方に向けて前記ウエイト保持部に取り付けられたウエイト保持シリンダと、作業時には前記ウエイト保持シリンダを縮小させ前記ピストンロッド下端部に保持させ、走行時には前記伸縮ブームを車体後方に指向させ前記ウエイト保持シリンダを伸長することでピストンロッド下端部の保持から前記車体側に移動させ車体に固定させるカウンターウエイトとを備えた移動式クレーンにおいて、前記ピストンロッドの下端部に前記カウンターウエイトを保持させるために前記ピストンロッドの下端部と前記カウンターウエイトの上部にそれぞれ第1のピン取付孔を設けると共に、車体上に前記カウンターウエイトを固定させるために車体と前記カウンターウエイト間にそれぞれ第2のピン取付孔を設け、作業時には前記第1のピン取付孔に嵌着されて前記ピストンロッドの下端部に前記カウンターウエイトを着脱可能に保持し、走行時には前記第2のピン取付孔に嵌着されて前記車体に前記カウンターウエイトを着脱可能に固定する共用の固定ピンが設けられている移動式クレーンとしたことを特徴とする。
また、請求項2の発明は、請求項1に記載の移動式クレーンにおいて、前記第2のピン取付孔は、前記カウンターウエイトを前記車体に固定するにあたって車体上の前記カウンターウエイトの後部より突設させた支持突部と当該支持突部に対峙して車体上に設けた固定突部とにそれぞれ設けた取付孔で構成し、前記支持突部は所定の長さを有していることを特徴とする。
更に、請求項3の発明は、請求項1又は2に記載の移動式クレーンにおいて、前記カウンターウエイトを前記車体に固定する際に、作業者の足が前記カウンターウエイトと前記車体との間に挟まれるのを防止するガード部を、車体に固定された前記カウンターウエイトの近傍に位置する前記車体に設けたことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、第1のピン取付孔と第2のピン取付孔および共用の固定ピンで、カウンターウエイトをピストンロッドの下端部に保持させたり車体に固定させるようにしたものであるから、部品点数が少なく簡単な構成でカウンターウエイトをピストンロッドの下端部に保持および車体に固定を可能にすることができる。しかも第1のピン取付孔と第2のピン取付孔とに嵌着される固定ピンを共用としたので、カウンターウエイトをピストンロッドの下端部に保持させた状態から車体に固定させる状態にあるいは逆の状態にする際に、外した固定ピンは必ず逆のピン取付孔に嵌着することから嵌着忘れを防止するとともに、それぞれの取付孔に固定ピンを備えると各ピン取付孔にそれぞれ固定ピンを入れた状態のままうっかりウエイト保持シリンダを伸縮させたり旋回台を旋回駆動してそれぞれのピン取付孔を損傷する可能性があり、このような状態にならないようにすることができる。
請求項2の構成によれば、車体上のカウンターウエイトの後部に突設させた支持突部を所定の長さを有するようにしたものであるから、移動式クレーンの走行時に走行振動で車体が上下動して、前記カウンターウエイトが前記車体から浮き上がる方向に前記固定ピン周りに回転しようとしたときに、支持突部の先端部が前記車体に当接して前記カウンターウエイトが回転するのを簡単な構成で未然に防止できる。
請求項3の構成によれば、車体に固定された前記カウンターウエイトの近傍に位置する前記車体にガード部を設けてあるものだから、前記カウンターウエイトを前記車体に固定する際に、作業者の足が前記カウンターウエイトと前記車体との間に挟まれるのを未然に防止できる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照しつつ説明する。
[構成]
図1,図2において、1は移動式クレーンの車体、2は車体1を支持する前輪、3,4は車体1を支持する後輪、5は車体1の前端部に設けられた走行運転用のキャビンである。また、6はキャビン5の直後に位置させて車体1に取り付けられた前側アウトリガー、7は車体1の後端部に取り付けられた後側アウトリガーである。
[構成]
図1,図2において、1は移動式クレーンの車体、2は車体1を支持する前輪、3,4は車体1を支持する後輪、5は車体1の前端部に設けられた走行運転用のキャビンである。また、6はキャビン5の直後に位置させて車体1に取り付けられた前側アウトリガー、7は車体1の後端部に取り付けられた後側アウトリガーである。
また、車体1には後輪3,4間の上部に位置させて旋回台支持部8が設けられ、この旋回台支持部8上に旋回台9が水平旋回可能に取り付けられている。この旋回台9は図示しない駆動モータ等の駆動手段により水平駆動可能に設けられている。この構成には周知の構成が採用できるので、その詳細な説明は省略する。
更に、旋回台9上にはブーム支持ブラケット10が固定されている。このブーム支持ブラケット10の上部には、伸縮ブーム11の基端部が支持軸12を介して取り付けられている。この伸縮ブーム11は支持軸12を中心に起伏可能に設けられている。また、このブーム支持ブラケット10の下部と伸縮ブーム11との間には起伏用シリンダ13が介装されている。尚、伸縮ブーム11には玉掛け用のフックや、このフックを吊り下げるワイヤ、及びこのワイヤの巻取・繰り出し用のウインチ等の周知の構成が設けられるが、その説明は省略する。
また、旋回台9上にはブーム支持ブラケット10の側方に位置させてクレーン作業用のキャビン14が設けられている。このブーム支持ブラケット10には、伸縮ブーム11の延びる方向とは反対側に延びる延設部10aが設けられている。この延設部10aの端部には、ウエイト保持部15が一体に設けられている。
<ウエイト保持部15>
このウエイト保持部15の両側部には、図4,図7,図9に示したように、シリンダ取付部16,16が設けられている。このシリンダ取付部16は、図4,図7のようにウエイト保持部15の側方に向けて突出且つ延設部10aの延びる方向に間隔をおいてウエイト保持部15に一体に設けられた一対の固定プレート17,17と、図6のように固定プレート17,17の下部間に配設されたシリンダ取付プレート18を有する。このシリンダ取付プレート18は、ウエイト保持部15の側部及び固定プレート17,17に一体に溶接固定されている。
<ウエイト保持部15>
このウエイト保持部15の両側部には、図4,図7,図9に示したように、シリンダ取付部16,16が設けられている。このシリンダ取付部16は、図4,図7のようにウエイト保持部15の側方に向けて突出且つ延設部10aの延びる方向に間隔をおいてウエイト保持部15に一体に設けられた一対の固定プレート17,17と、図6のように固定プレート17,17の下部間に配設されたシリンダ取付プレート18を有する。このシリンダ取付プレート18は、ウエイト保持部15の側部及び固定プレート17,17に一体に溶接固定されている。
また、図4,図7,図9に示したように、シリンダ取付部16,16のシリンダ取付プレート18,18上にはウエイト保持シリンダ19,19が配設されている。このウエイト保持シリンダ19は、図9に示したように、軸線を上下に向けてシリンダ取付プレート18に固定されたシリンダ本体20と、シリンダ本体20の下端から下方に向けて突出し且つシリンダ本体20に出没可能に保持されたピストンロッド21を有する。尚、ピストンロッド21は、シリンダ取付プレート18に設けた貫通孔18aから下方に進出可能となっている。
このピストンロッド21の下端部には図9に示したように保持プレート21aが一体に設けられ、この保持プレート21aには図11に示したようにピン取付孔(第1のピン取付孔)21bが設けられている。また、固定プレート17,17には図7,図10に示したようにピン取付孔17a,17aが互いに対応する位置にそれぞれ形成されている。尚、ピン取付孔17aはウエイト保持シリンダ19よりも外側に位置させられている。
<カウンターウエイト23>
図1,図2において、23はウエイト保持シリンダ19に保持させるカウンターウエイトである。このカウンターウエイト23の上面(上部)には、図5に示したように、左右に間隔をおいて保持部24,24が設けられている。この保持部24は、図5中、左右方向に延び且つ前後に狭い間隔でカウンターウエイト23の上面に一体に設けられた板状の保持突部25,25を有する。また、図11に示したように、保持突部25,25の上端部には、互いに対向する側の角に位置させて傾斜ガイド25a,25aが形成されている。更に、保持突部25,25の上下方向の中間部には、互いに対向するピン取付孔(第1のピン取付孔)25b,25bが形成されている。
<カウンターウエイト23>
図1,図2において、23はウエイト保持シリンダ19に保持させるカウンターウエイトである。このカウンターウエイト23の上面(上部)には、図5に示したように、左右に間隔をおいて保持部24,24が設けられている。この保持部24は、図5中、左右方向に延び且つ前後に狭い間隔でカウンターウエイト23の上面に一体に設けられた板状の保持突部25,25を有する。また、図11に示したように、保持突部25,25の上端部には、互いに対向する側の角に位置させて傾斜ガイド25a,25aが形成されている。更に、保持突部25,25の上下方向の中間部には、互いに対向するピン取付孔(第1のピン取付孔)25b,25bが形成されている。
図5の保持突部25,25の一方には図9に示したように上下に延びる係止板バネ26が設けられている。この係止板バネ26は、図12に示したように上端が開いていると共に、下端部が保持突部25に固着されている。しかも、係止板バネ26の中間部にはピン保持用の湾曲部26aが設けられている。
<カウンターウエイト23のウエイト保持部15への保持>
そして、図11,12に示したように、保持プレート21aを保持突部25,25間に配設し、第1の固定ピン(固定ピン)27を保持突部25,25のピン取付孔(第1のピン取付孔)25b,25b及び保持プレート21aのピン取付孔(第1のピン取付孔)21bに挿通することにより、カウンターウエイト23がウエイト保持シリンダ19のピストンロッド21に保持(支持)されるようになっている。この第1の固定ピン(固定ピン)27の一端部には軸線と直交する方向に延びる係止ピン28が一体に設けられている。しかも、この係止ピン28を係止板バネ26と保持突部25との間に係止板バネ26のバネ力に抗して配設すると共に湾曲部26aに係止させることにより、第1の固定ピン(固定ピン)27がピン取付孔21b,25bから抜け外れないようになっている。この状態で、ウエイト保持シリンダ19を縮小させておくことにより、カウンターウエイト23が持ち上げられた状態でウエイト保持部15に保持される。
<カウンターウエイト23のウエイト保持部15への保持>
そして、図11,12に示したように、保持プレート21aを保持突部25,25間に配設し、第1の固定ピン(固定ピン)27を保持突部25,25のピン取付孔(第1のピン取付孔)25b,25b及び保持プレート21aのピン取付孔(第1のピン取付孔)21bに挿通することにより、カウンターウエイト23がウエイト保持シリンダ19のピストンロッド21に保持(支持)されるようになっている。この第1の固定ピン(固定ピン)27の一端部には軸線と直交する方向に延びる係止ピン28が一体に設けられている。しかも、この係止ピン28を係止板バネ26と保持突部25との間に係止板バネ26のバネ力に抗して配設すると共に湾曲部26aに係止させることにより、第1の固定ピン(固定ピン)27がピン取付孔21b,25bから抜け外れないようになっている。この状態で、ウエイト保持シリンダ19を縮小させておくことにより、カウンターウエイト23が持ち上げられた状態でウエイト保持部15に保持される。
尚、図5に示したように、カウンターウエイト23の上面(上部)には、保持部24,24より外側に位置させて固定部29,29が設けられている。この固定部29は、図5中左右方向に延び且つ前後に間隔をおいてカウンターウエイト23の上面に一体に設けられた一対の板状の固定突起30,30を有する。この固定突起30,30の間隔は、図10に示したように、固定突起30,30が固定プレート17,17の対向面に近接し得る寸法に設定されている。しかも、この固定突起30,30には互いに対向するピン取付孔30a,30aが形成されている。尚、固定突起30,30の上端部には、互いに反対側の角部に位置させた傾斜ガイド30b,30bが設けられている。
この固定突起30,30を図10の如く固定プレート17,17間に配設して、第2の固定ピン31を固定プレート17,17のピン取付孔17a,17a及び固定突起30,30のピン取付孔30a,30aに挿通することにより、カウンターウエイト23をウエイト保持部15に直接に固定できるようになっている。尚、31aは第2の固定ピン31の抜け外れを防止するために、第2の固定ピン31の先端部に着脱可能に取り付けられた割ピンである。
<カウンターウエイト23のサポートプレート32>
更に、図5に示したように、カウンターウエイト23の左右方向に延びる側部23aには、図中、手前側に延びる一対のサポートプレート(支持プレート)32,32が支持突部として一体に設けられている。このサポートプレート32,32は左右に間隔をおいて設けられていると共に、図5中、サポートプレート32,32の間隔は保持部24,24の間隔よりも十分狭く設定されている。このサポートプレート32,32には、図14に示したように、側部23a側に近接させてピン取付孔(第2のピン取付孔)33,33が形成されている。
<カウンターウエイト23のサポートプレート32>
更に、図5に示したように、カウンターウエイト23の左右方向に延びる側部23aには、図中、手前側に延びる一対のサポートプレート(支持プレート)32,32が支持突部として一体に設けられている。このサポートプレート32,32は左右に間隔をおいて設けられていると共に、図5中、サポートプレート32,32の間隔は保持部24,24の間隔よりも十分狭く設定されている。このサポートプレート32,32には、図14に示したように、側部23a側に近接させてピン取付孔(第2のピン取付孔)33,33が形成されている。
また、カウンターウエイト23の下端部には、図16に示したように下方に開口する位置決穴34,34が形成されている。この位置決穴34,34は、図14に示したように、左右に間隔をおいてサポートプレート32,32に近接して設けられている。
<車体1側のウエイト固定部35>
また、車体1は、図1,図2に示したように、キャビン5と旋回台9との間に位置させて、ウエイト固定部35が設けられている。このウエイト固定部35は前輪2と後輪3の略中央部上に位置している。尚、ウエイト固定部35は、前側アウトリガー6より後方に位置している。
<車体1側のウエイト固定部35>
また、車体1は、図1,図2に示したように、キャビン5と旋回台9との間に位置させて、ウエイト固定部35が設けられている。このウエイト固定部35は前輪2と後輪3の略中央部上に位置している。尚、ウエイト固定部35は、前側アウトリガー6より後方に位置している。
このウエイト固定部35には、図3に示したように、位置決ピン(位置決部材)36,36,固定部材37,37及び支持突部38,38が車体1の前側(図3中、左側)から後方に間隔をおいて配設されている。尚、位置決ピン36,36,固定部材37,37及び支持突部38,38はそれぞれ車幅方向に間隔をおいて配設されている。尚、支持突部38は平面形状が方形状に形成されているが軸状であっても良い。
位置決ピン36は、図3に示したように固定プレート36aと、固定プレート36aに一体に突設された軸状の位置決突起36bを有する。この固定プレート36aは車体1に固定ボルト36cで固定されている。この位置決ピン36,36は、カウンターウエイト23を図1,図2,図13のようにウエイト固定部35上に載置したときに、図16に示したようにカウンターウエイト23の位置決穴34,34に嵌合されて、カウンターウエイト23の車体1に対する位置決が行われるようになっている。
更に、固定部材37は、図3に示したように固定プレート37aと、固定プレート37aに一体に突設された板状の固定突起(固定突部)37bを有する。この固定プレート37aは車体1に固定ボルト37cで固定され、固定突起(固定突部)37bは車体1の前後方向に延びている。この固定突起(固定突部)37bには、図14に示したように車幅方向に延びるピン取付孔(第2のピン取付孔)39が形成されている。
そして、カウンターウエイト23が図1,図2,図13のようにウエイト固定部35上に載置されて、図16に示したように位置決ピン36,36がカウンターウエイト23の位置決穴34,34に嵌合されると、カウンターウエイト23のサポートプレート32,32が図14のように固定部材37,37の固定突起(固定突部)37b,37bの内側に近接(対峙)配設されるようになっている。この際、サポートプレート32のピン取付孔33は固定突起(固定突部)37bのピン取付孔(第2のピン取付孔)39に略一致させられるようになっている。上記実施形態では、固定部材37,37の固定突起(固定突部)37b,37bの内側に近接(対峙)配設されるようにしたが、外側に近接(対峙)配設してもよい。
しかも、固定部材37,37の一方の外側面には、上述した係止板バネ26と同様に係止ピン28を係止させる係止板バネ40が配設されている。この係止板バネ40は、図15に示したように上下に延びていて、上端が開いていると共に、下端部が固定突起(固定突部)37bに固着されている。しかも、係止板バネ40の中間部にはピン保持用の湾曲部40aが設けられている。
<カウンターウエイト23の車体1への格納>
上述のようにカウンターウエイト23のサポートプレート32にはピン取付孔33が設けられ、車体1の固定突起(固定突部)37bにはピン取付孔39が設けられている。そして、カウンターウエイト23の車体1への格納時には、上述したウエイト保持シリンダ19のピストンロッド21の下端部とカウンターウエイト23の保持部から第1の固定ピン(固定ピン)27を取り外して、この取り外した第1の固定ピン(固定ピン)27をカウンターウエイト23のピン取付孔33と車体1のピン取付孔39に挿通することにより、カウンターウエイト23を車体1のウエイト固定部35に固定格納できる。このように、第1の固定ピン(固定ピン)27は、カウンターウエイト23をウエイト保持シリンダ19に保持させる場合と車体1に固定格納する場合とで共用させるようにしている。
<カウンターウエイト23の車体1への格納>
上述のようにカウンターウエイト23のサポートプレート32にはピン取付孔33が設けられ、車体1の固定突起(固定突部)37bにはピン取付孔39が設けられている。そして、カウンターウエイト23の車体1への格納時には、上述したウエイト保持シリンダ19のピストンロッド21の下端部とカウンターウエイト23の保持部から第1の固定ピン(固定ピン)27を取り外して、この取り外した第1の固定ピン(固定ピン)27をカウンターウエイト23のピン取付孔33と車体1のピン取付孔39に挿通することにより、カウンターウエイト23を車体1のウエイト固定部35に固定格納できる。このように、第1の固定ピン(固定ピン)27は、カウンターウエイト23をウエイト保持シリンダ19に保持させる場合と車体1に固定格納する場合とで共用させるようにしている。
尚、車体1上には、図3に示したように、固定部材37,37間に一つのウエイト支持突部42が突設されていると共に、ガードプレート41に近接して一対のウエイト支持突部43,43が突設されている。このウエイト支持突部43,43は、車幅方向に間隔をおいて配設されている。
そして、カウンターウエイト23が図1,図2,図13のようにウエイト固定部35上に載置されて、図16に示したように位置決ピン36,36がカウンターウエイト23の位置決穴34,34に嵌合されると共に、図13に示したようにカウンターウエイト23がウエイト支持突部42,43上に支持され、固定ボルト36c,37cの頭部との間に僅かな間隙(図示略)が形成される。この際、サポートプレート32の先端部と支持突部38の上端面との間にも微小間隙(図示せず)が形成されるようになっている。
しかも、サポートプレート(支持突部)32は、カウンターウエイト23が車体1の固定突部(固定突部)37bに第1の固定ピン(固定ピン)27で固定された状態で、カウンターウエイト23が車体1から浮き上がる方向に第1の固定ピン27の周りに回転しようとしたときに、先端部が車体1の支持突部(支持部)38に当接してカウンターウエイト23の回転を規制可能な所定の長さに形成されている。
<カウンターウエイト23格納時の足挟み防止用のガード部>
更に、車体1上には、車幅方向及び鉛直方向に延びるガードプレート(ガード部材)41がウエイト固定部35の前側に位置させてガード部として取り付けられている。このガードプレート41は、カウンターウエイト23を車体1のウエイト固定部35に載置する際、及び載置して固定したときに、カウンターウエイト23の前側に近接配置されているので、作業者の足がカウンターウエイト23と車体1との間に挟まれるのを防止する。
[作用]
次に、このような構成の移動式クレーンのカウンターウエイト23の着脱作業について説明する。
(1)移動式クレーンの走行可能状態
<カウンターウエイト23の格納>
この移動式クレーンにおいて、カウンターウエイト23を使用状態から格納して走行可能な状態にするには、旋回台9を図示しない駆動手段により水平旋回させて、図1のようにウエイト保持部15のカウンターウエイト23を車体1のウエイト固定部35上に移動させる。
<カウンターウエイト23格納時の足挟み防止用のガード部>
更に、車体1上には、車幅方向及び鉛直方向に延びるガードプレート(ガード部材)41がウエイト固定部35の前側に位置させてガード部として取り付けられている。このガードプレート41は、カウンターウエイト23を車体1のウエイト固定部35に載置する際、及び載置して固定したときに、カウンターウエイト23の前側に近接配置されているので、作業者の足がカウンターウエイト23と車体1との間に挟まれるのを防止する。
[作用]
次に、このような構成の移動式クレーンのカウンターウエイト23の着脱作業について説明する。
(1)移動式クレーンの走行可能状態
<カウンターウエイト23の格納>
この移動式クレーンにおいて、カウンターウエイト23を使用状態から格納して走行可能な状態にするには、旋回台9を図示しない駆動手段により水平旋回させて、図1のようにウエイト保持部15のカウンターウエイト23を車体1のウエイト固定部35上に移動させる。
この際、カウンターウエイト23の位置決穴34,34をウエイト固定部35の位置決ピン36,36に対向させる。この対向位置への位置決は、旋回台9の車体1に対する旋回角を検出して、この旋回角に基づいて行っても良いし、対向位置をセンサ等により検出して行っても良い。
この対向位置で、第2の固定ピン31の先端部に着脱可能に取り付けられた割ピン31aを取り外し、第2の固定ピン31を固定プレート17,17のピン取付孔17a及び固定突起30,30のピン取付孔30a,30aから抜き取る。
この後、ウエイト保持シリンダ19を伸長させて、ウエイト保持シリンダ19のピストンロッド21を下方に進出させることにより、カウンターウエイト23を降下させる。この降下に際して、ウエイト保持部15の固定プレート17,17からカウンターウエイト23の上面の固定突起30,30が下方に抜き取られて離反する。
しかも、このカウンターウエイト23の降下に際して、図16に示したように位置決ピン36,36をカウンターウエイト23の位置決穴34,34に嵌合させる。この後、更にカウンターウエイト23を降下させて、図13に示したようにカウンターウエイト23をウエイト支持突部42,43に当接させることにより、カウンターウエイト23を車体1上に載置させる。これにより、カウンターウエイト23の車体1への位置決がなされる。
このような作業は、作業者がガードプレート41の前側から確認しながら行うこともでき、この際、作業者の足がカウンターウエイト23と車体1との間に挟まれるのをガードプレート41により未然に防止できる。
また、このようなカウンターウエイト23の車体1への載置・位置決に際して、カウンターウエイト23のサポートプレート32,32が図14のように固定部材37,37の固定突起(固定突部)37b,37bの内側に近接配設され、サポートプレート32のピン取付孔(第2のピン取付孔)33は固定突起(固定突部)37bのピン取付孔39に略一致させられる。この状態では、サポートプレート32の先端部と支持突部38の上端面との間に微小間隙(図示せず)が形成される。
次に、係止ピン28により第1の固定ピン(固定ピン)27を軸線周りに回動させて、係止ピン28を係止板バネ26と保持突部25との間から抜き取った後、第1の固定ピン(固定ピン)27をピン取付孔(第1のピン取付孔)21b,25bから抜き取る。
そして、この抜き取った第1の固定ピン(固定ピン)27を図14のようにサポートプレート32のピン取付孔(第2のピン取付孔)33及び固定突起37bのピン取付孔(第2のピン取付孔)39に挿通した後、係止ピン28により第1の固定ピン(固定ピン)27を軸線周りに回動させて、係止ピン28を係止板バネ40のバネ力に抗して係止板バネ40と固定突起(固定突部)37bの湾曲部40aとの間に配設する。これにより、第1の固定ピン(固定ピン)27がピン取付孔33,39から抜け外れないようになっている。このようにして、カウンターウエイト23を車体1のウエイト固定部35上に図2,図13のごとく格納固定できる。
この状態で、ウエイト保持シリンダ19を縮小させて、ウエイト保持シリンダ19のピストンロッド21を上方に縮小させることにより、ピストンロッド21の先端部の保持プレート21aがカウンターウエイト23の保持部24,24から上方に離反し、カウンターウエイト23の車体1への格納固定が終了する。
<走行時>
このようにカウンターウエイト23の車体1へ格納固定した状態で、図示しない駆動手段により旋回台9を水平旋回させて、伸縮ブーム11を図2のように前側に向けると共に、伸縮ブーム11を最小限まで縮小させて、起伏用シリンダ13を縮小させて伸縮ブーム11を略水平まで倒伏させる。この後、前側アウトリガー6及び後側アウトリガー7を図2の如く縮小させることにより、伸縮ブーム11やカウンターウエイト23による車体1全体の重量バランスがとれた状態となる。
<走行時>
このようにカウンターウエイト23の車体1へ格納固定した状態で、図示しない駆動手段により旋回台9を水平旋回させて、伸縮ブーム11を図2のように前側に向けると共に、伸縮ブーム11を最小限まで縮小させて、起伏用シリンダ13を縮小させて伸縮ブーム11を略水平まで倒伏させる。この後、前側アウトリガー6及び後側アウトリガー7を図2の如く縮小させることにより、伸縮ブーム11やカウンターウエイト23による車体1全体の重量バランスがとれた状態となる。
この状態で移動式クレーンが走行する際、車体1が路面条件により上下に走行振動して、カウンターウエイト23の前側が第1の固定ピン(固定ピン)27の周りに回転して車体1から浮き上がろうとしても、サポートプレート(支持突部)32の先端部が車体1の支持突部(支持部)38に直ちに当接して、カウンターウエイト23の回転を規制する。また、移動式クレーンの走行振動により、カウンターウエイト23の後部が上方へ浮き上がろうとしても、第1の固定ピン(固定ピン)27がカウンターウエイト23の後部の上方への浮き上がりを未然に防止する。
(2)カウンターウエイト23のウエイト保持部15への装着
また、このような移動式クレーンの走行可能な状態からカウンターウエイト23を旋回台9側のウエイト保持部15へ装着するには、図示しない駆動手段により旋回台9を水平旋回させて、図1の如く旋回台9側のウエイト保持部15を車体1のウエイト固定部35に格納したカウンターウエイト23上に移動させる。そして、係止ピン28により第1の固定ピン(固定ピン)27を軸線周りに回動させて、係止ピン28を係止板バネ40のバネ力に抗して係止板バネ40と固定突起(固定突部)37bの湾曲部40aとの間から取り外す。そして、第1の固定ピン(固定ピン)27をサポートプレート32のピン取付孔33及び固定突起(固定突部)37bのピン取付孔39から抜き取る。この状態では、カウンターウエイト23と車体1との固定は解除されている。
(2)カウンターウエイト23のウエイト保持部15への装着
また、このような移動式クレーンの走行可能な状態からカウンターウエイト23を旋回台9側のウエイト保持部15へ装着するには、図示しない駆動手段により旋回台9を水平旋回させて、図1の如く旋回台9側のウエイト保持部15を車体1のウエイト固定部35に格納したカウンターウエイト23上に移動させる。そして、係止ピン28により第1の固定ピン(固定ピン)27を軸線周りに回動させて、係止ピン28を係止板バネ40のバネ力に抗して係止板バネ40と固定突起(固定突部)37bの湾曲部40aとの間から取り外す。そして、第1の固定ピン(固定ピン)27をサポートプレート32のピン取付孔33及び固定突起(固定突部)37bのピン取付孔39から抜き取る。この状態では、カウンターウエイト23と車体1との固定は解除されている。
そして、ウエイト保持シリンダ19を伸長させて、ウエイト保持シリンダ19のピストンロッド21を下方に進出させることにより、図11の如く、ピストンロッド21の先端部(下端部)の保持プレート21aをカウンターウエイト23の上面の保持突部25,25間に配設する。
この位置で、第1の固定ピン27を保持突部25,25のピン取付孔(第1のピン取付孔)25b,25b及び保持プレート21aのピン取付孔21bに挿通することにより、カウンターウエイト23がウエイト保持シリンダ19のピストンロッド21に保持(支持)される。しかも、係止ピン28により第1の固定ピン(固定ピン)27を軸線周りに回動させて、係止ピン28を係止板バネ26と保持突部25との間に係止板バネ26のバネ力に抗して配設すると共に湾曲部26aに係止させることにより、第1の固定ピン(固定ピン)27がピン取付孔21b,25bから抜け外れないようにする。
この状態では、第1の固定ピン(固定ピン)27によるカウンターウエイト23の車体1への固定が解除させて、この第1の固定ピン(固定ピン)27でカウンターウエイト23をピストンロッド21側に支持するようにしているので、ウエイト保持シリンダ19を縮小させて、ピストンロッド21を上方に縮小させることにより、カウンターウエイト23を上方に持ち上げても、カウンターウエイト23と車体1との間に無理な力が作用しない為、損傷を防ぐことができる。
そして、更にウエイト保持シリンダ19を縮小させて、カウンターウエイト23の上面の板状の固定突起30,30をウエイト保持部15の固定プレート17,17間に配設して、第2の固定ピン31を固定プレート17,17のピン取付孔17a及び固定突起30,30のピン取付孔30a,30aに挿通し、割ピン31aにて固定ピン31を抜け外れを防止することによって、カウンターウエイト23をウエイト保持部15に直接に固定し、カウンターウエイト23を使用状態にできる。この状態でクレーン作業が可能となる。
(その他)
上述した実施例においてサポートプレート(支持突部)32は、カウンターウエイト23が車体1から浮き上がる方向に第1の固定ピン(固定ピン)27の周りに回転しようとしたときに、先端部が車体1の支持突部38(車体の一部)に当接するようにしたが、必ずしもこの構成に限定されるものではない。例えば、支持突部38を設けずに、サポートプレート(支持突部)32の先端部に支持突部38と同じ寸法の突部を設けて、カウンターウエイト23が車体1から浮き上がる方向に第1の固定ピン(固定ピン)27の周りに回転しようとしたときに、サポートプレート(支持突部)32の先端部の先端部が車体1に直接当接するようにしても良い。
(その他)
上述した実施例においてサポートプレート(支持突部)32は、カウンターウエイト23が車体1から浮き上がる方向に第1の固定ピン(固定ピン)27の周りに回転しようとしたときに、先端部が車体1の支持突部38(車体の一部)に当接するようにしたが、必ずしもこの構成に限定されるものではない。例えば、支持突部38を設けずに、サポートプレート(支持突部)32の先端部に支持突部38と同じ寸法の突部を設けて、カウンターウエイト23が車体1から浮き上がる方向に第1の固定ピン(固定ピン)27の周りに回転しようとしたときに、サポートプレート(支持突部)32の先端部の先端部が車体1に直接当接するようにしても良い。
また、上述した実施例ではガード部(ガードプレート41)を格納時のカウンターウエイト23(ウエイト固定部35)の前側にのみ設けた構成としたが、必ずしもこれに限定されるものではない。例えば、ウエイト固定部35の側部や後部に近接させてガード部を設けても良いし、ウエイト固定部35の周囲全体にガード部を設けても良い。尚、このウエイト固定部35の周囲全体にガード部を設けた場合には、作業者の足が前記カウンターウエイト23と前記車体1との間に挟まれるのをウエイト固定部35の周囲のいずれにおいても確実に防止できる。
以上説明したように、この発明の実施の形態の移動式クレーンは、車体1に水平旋回駆動可能に設けられた旋回台9と、前記旋回台9上に突設されたブーム支持ブラケット10と、このブーム支持ブラケット10に基端部を中心に起伏可能に取り付けられた伸縮ブーム11と、前記ブーム支持ブラケット10の前記伸縮ブーム11が延びる方向とは反対側の端部に設けられたウエイト保持部15と、ピストンロッド21の外端部を下方に向けて前記ウエイト保持部15に取り付けられたウエイト保持シリンダ19を備えている。また、移動式クレーンは、作業時には前記ウエイト保持シリンダ19を縮小させ前記ピストンロッド21下端部に保持させ、走行時には前記伸縮ブーム11を車体後方に指向させ前記ウエイト保持シリンダ19を伸長することでピストンロッド21下端部の保持から前記車体1側に移動させ車体1に固定させるカウンターウエイト23とを備えている。しかも、前記ピストンロッド21の下端部に前記カウンターウエイト23を保持させるために前記ピストンロッド21の下端部と前記カウンターウエイト23の上部にそれぞれ第1のピン取付孔(ピン取付孔21b、25b)を設けると共に、車体1上に前記カウンターウエイト23を固定させるために車体1と前記カウンターウエイト23間にそれぞれ第2のピン取付孔(ピン取付孔33、39)を設け、作業時には前記第1のピン取付孔(ピン取付孔21b、25b)に嵌着されて前記ピストンロッド21の下端部に前記カウンターウエイト23を着脱可能に保持し、走行時には前記第2のピン取付孔(ピン取付孔33、39)に嵌着されて前記車体1に前記カウンターウエイト23を着脱可能に固定する共用の固定ピン(第1の固定ピン27)が設けられている。
この構成によれば、第1のピン取付孔(ピン取付孔21b、25b)と第2のピン取付孔(ピン取付孔33、39)および共用の固定ピン(第1の固定ピン27)で、カウンターウエイト23をピストンロッド21の下端部に保持させたり車体1に固定させるようにしたものであるから、部品点数が少なく簡単な構成でカウンターウエイト23をピストンロッド21の下端部に保持および車体1に固定を可能にすることができる。しかも第1のピン取付孔(ピン取付孔21b、25b)と第2のピン取付孔(ピン取付孔33、39)とに嵌着される固定ピン(第1の固定ピン27)を共用としたので、カウンターウエイト23をピストンロッド21の下端部に保持させた状態から車体に1固定させる状態にあるいは逆の状態にする際に、外した固定ピン(第1の固定ピン27)は必ず逆のピン取付孔に嵌着することから嵌着忘れを防止するとともに、それぞれの取付孔に固定ピンを備えると各ピン取付孔にそれぞれ固定ピンを入れた状態のままうっかりウエイト保持シリンダ19を伸縮させたり旋回台9を旋回駆動してそれぞれのピン取付孔を損傷する可能性があり、このような状態にならないようにすることができる。
また、この発明の実施の形態の記載の移動式クレーンにおいて、前記第2のピン取付孔は、前記カウンターウエイト23を前記車体1に固定するにあたって車体1上の前記カウンターウエイト23の後部より突設させた支持突部(サポートプレート32)と当該支持突部(サポートプレート32)に対峙して車体1上に設けた固定突部(固定突部)37bとにそれぞれ設けた取付孔39で構成し、前記支持突部(サポートプレート32)は所定の長さを有している。
この構成によれば、車体1上のカウンターウエイト23の後部に突設させた支持突部(サポートプレート32)を所定の長さを有するようにしたものであるから、移動式クレーンの走行時に走行振動で車体1が上下動して、前記カウンターウエイト23が前記車体1から浮き上がる方向に前記固定ピン(第1の固定ピン27)周りに回転しようとしたときに、支持突部の先端部が前記車体1の支持部に当接して前記カウンターウエイト23が回転するのを簡単な構成で未然に防止できる。
また、この発明の実施の形態の記載の移動式クレーンにおいて、前記カウンターウエイト23を前記車体1に載置する際に、作業者の足が前記カウンターウエイト23と前記車体1との間に挟まれるのを防止するガード部(ガードプレート41)を、車体1に固定された前記カウンターウエイト23の近傍に位置する前記車体1に設けている。
この構成によれば、車体1に固定された前記カウンターウエイト23の近傍に位置する前記車体1にガード部(ガードプレート41)を設けてあるものだから、前記カウンターウエイト23を前記車体1に固定する際に、作業者の足が前記カウンターウエイト23と前記車体1との間に挟まれるのを未然に防止できる。
1・・・車体
9・・・旋回台
10・・・ブーム支持ブラケット
11・・・伸縮ブーム
15・・・ウエイト保持部
21・・・ピストンロッド
19・・・ウエイト保持シリンダ
23・・・カウンターウエイト
21b・・・ピン取付孔(第1のピン取付孔)
25b・・・ピン取付孔(第1のピン取付孔)
25・・・保持突部
33・・・ピン取付孔(第2のピン取付孔)
32・・・サポートプレート(支持突部)
37b・・・固定突起(固定突部)
5・・・キャビン
39・・・ピン取付孔(第2のピン取付孔)
27・・・第1の固定ピン(固定ピン)
38・・・支持突部(支持部)
41・・・ガードプレート(ガード部)
9・・・旋回台
10・・・ブーム支持ブラケット
11・・・伸縮ブーム
15・・・ウエイト保持部
21・・・ピストンロッド
19・・・ウエイト保持シリンダ
23・・・カウンターウエイト
21b・・・ピン取付孔(第1のピン取付孔)
25b・・・ピン取付孔(第1のピン取付孔)
25・・・保持突部
33・・・ピン取付孔(第2のピン取付孔)
32・・・サポートプレート(支持突部)
37b・・・固定突起(固定突部)
5・・・キャビン
39・・・ピン取付孔(第2のピン取付孔)
27・・・第1の固定ピン(固定ピン)
38・・・支持突部(支持部)
41・・・ガードプレート(ガード部)
Claims (3)
- 車体に水平旋回駆動可能に設けられた旋回台と、前記旋回台上に突設されたブーム支持ブラケットと、このブーム支持ブラケットに基端部を中心に起伏可能に取り付けられた伸縮ブームと、前記ブーム支持ブラケットの前記伸縮ブームが延びる方向とは反対側の端部に設けられたウエイト保持部と、ピストンロッドの外端部を下方に向けて前記ウエイト保持部に取り付けられたウエイト保持シリンダと、作業時には前記ウエイト保持シリンダを縮小させ前記ピストンロッド下端部に保持させ、走行時には前記伸縮ブームを車体後方に指向させ前記ウエイト保持シリンダを伸長することでピストンロッド下端部の保持から前記車体側に移動させ車体に固定させるカウンターウエイトとを備えた移動式クレーンにおいて、
前記ピストンロッドの下端部に前記カウンターウエイトを保持させるために前記ピストンロッドの下端部と前記カウンターウエイトの上部にそれぞれ第1のピン取付孔を設けると共に、車体上に前記カウンターウエイトを固定させるために車体と前記カウンターウエイト間にそれぞれ第2のピン取付孔を設け、
作業時には前記第1のピン取付孔に嵌着されて前記ピストンロッドの下端部に前記カウンターウエイトを着脱可能に保持し、走行時には前記第2のピン取付孔に嵌着されて前記車体に前記カウンターウエイトを着脱可能に固定する共用の固定ピンが設けられていることを特徴とする移動式クレーン。 - 請求項1に記載の移動式クレーンにおいて、前記第2のピン取付孔は、前記カウンターウエイトを前記車体に固定するにあたって車体上の前記カウンターウエイトの後部より突設させた支持突部と当該支持突部に対峙して車体上に設けた固定突部とにそれぞれ設けた取付孔で構成し、前記支持突部は所定の長さを有していることを特徴とする移動式クレーン。
- 請求項1又は2に記載の移動式クレーンにおいて、前記カウンターウエイトを前記車体に固定する際に、作業者の足が前記カウンターウエイトと前記車体との間に挟まれるのを防止するガード部を、車体に固定された前記カウンターウエイトの近傍に位置する前記車体に設けたことを特徴とする移動式クレーン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007281568A JP2009107774A (ja) | 2007-10-30 | 2007-10-30 | 移動式クレーン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007281568A JP2009107774A (ja) | 2007-10-30 | 2007-10-30 | 移動式クレーン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2009107774A true JP2009107774A (ja) | 2009-05-21 |
Family
ID=40776729
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2007281568A Pending JP2009107774A (ja) | 2007-10-30 | 2007-10-30 | 移動式クレーン |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2009107774A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012126523A (ja) * | 2010-12-16 | 2012-07-05 | Tadano Ltd | ブーム式作業車のカウンタウエイト位置決め装置 |
CN103043542A (zh) * | 2012-12-14 | 2013-04-17 | 徐州重型机械有限公司 | 起重机及其配重定位机构 |
KR20160032837A (ko) | 2014-09-17 | 2016-03-25 | 삼성중공업 주식회사 | 페데스탈 크레인 |
JP2018065656A (ja) * | 2016-10-19 | 2018-04-26 | コベルコ建機株式会社 | 着脱機構 |
-
2007
- 2007-10-30 JP JP2007281568A patent/JP2009107774A/ja active Pending
Cited By (5)
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