JP2018065656A - 着脱機構 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】凹部底部53aは、凹部53に凸部51が差し込まれたときに凸部先端部51aが当たることが可能に構成される。凹部傾斜部53bは、凹部底部53aよりも着脱直交方向xにおける両外側に形成され、凹部53の底側(取り外し側z1)ほど凹部53の着脱直交方向xにおける隙間が狭くなるように着脱方向zに対して傾斜する。凹部傾斜部53bは、凹部53に凸部51が差し込まれたときに凸部傾斜部51bに当たることが可能に構成される。
【選択図】図2
Description
図1に示す着脱機構1の作動の概要は次の通りである。建設機械の組立時には、取付部材40が取り付けられたマスト30が、本体10に取り付けられる。次に、図6に示すように、取付部材40が本体10に取り付けられる。次に、図7に示すように、取付部材40がマスト30から取り外される。また、建設機械の分解時には、取付部材40が、本体10から取り外され、図1に示すようにマスト30に取り付けられる。この作動の詳細は次の通りである。
建設機械の組立前の着脱機構1の状態は次の通りである。マスト30は、本体10から取り外されている。取付部材40は、マスト30に取り付けられている。取付フレーム41は、マスト側取付部35に取り付けられている。この状態から、マスト30が、次のように本体10に取り付けられる。マスト30が、組立用クレーンなど(図示なし)で吊り上げられ、本体10に取り付けられる。このとき、マストフット33が、マストフットピン12で固定される。このとき、マスト30の先端部が、マストフット33よりも上側Z1かつ後側X2に配置されるように、マスト30が本体10に対して起こされた状態とされる。このときの、本体10の上面に対するマスト30の角度は、例えば約10°などである。
次に、マスト30が、マストフットピン12を中心に倒伏(回転)させられる。このときのマスト30の倒伏の向きは、マスト30の先端部が下側Z2に移動する向きである。マスト30の倒伏に伴い、取付部材40が、マストフットピン12を中心に下側Z2に回転する。すると、本体10に対する取付部材40の位置が、図2に示すガイド部材50にガイドされる。このガイドには、被挟み部55および挟み部60によるガイドと、凸部51および凹部53によるガイドと、がある。
図6に示すように、本体側取付部15に取付部材40が取り付けられた後、取付部材40が、マスト側取付部35から取り外される。例えば、図5に示す取付フレーム41とマスト側取付部35とを連結するピンが外される。
建設機械の分解時には、図6に示すように、マスト30が倒伏させられる。そして、取付部材40が、本体10から取り外され、マスト30に取り付けられる。このとき、図5に示す取付フレーム41が、マスト側取付部35に差し込まれる。そして、取付フレーム41とマスト側取付部35とがピンにより接続される。その結果、取付部材40がマスト側取付部35に取り付けられる。また、図6に示す下部スプレッダ38が、下部スプレッダ連結部13から取り外され、主柱31に取り付けられる。
図5に示す挟み部60などの隙間について説明する。以下では、ピン軸方向yから見た場合について説明する。隙間には、隙間C1と、隙間C2と、隙間C3と、がある。隙間C1は、第一挟み部本体部61aと第二挟み部本体部62aとの、ピン軸方向yの隙間である。隙間C2は、マスト側取付部35の、取付フレーム41を挟む部分の、ピン軸方向yの隙間である。隙間C3は、第一挟み部傾斜部61bの取り外し側z1端部と、第二挟み部傾斜部62bの取り外し側z1端部と、のピン軸方向yの隙間である。
図1に示す着脱機構1による効果は次の通りである。着脱機構1は、本体10と、マスト30と、取付部材40と、ガイド部材50と、を備える。本体10は、建設機械の上部本体であり、本体側ピン孔16(図2参照)を有する。マスト30は、本体10に対して移動可能に本体10に連結される。取付部材40は、マスト30に着脱可能であり、本体10に着脱可能であり、図2に示す取付部材側ピン孔46を有する。ガイド部材50は、本体10に対する取付部材40の位置をガイドする。本体10に対する取付部材40の着脱の方向を着脱方向zとする。本体側ピン孔16および取付部材側ピン孔46に差し込まれるピン21の軸方向をピン軸方向yとする。着脱方向zおよびピン軸方向yに直交する方向を着脱直交方向xとする。ガイド部材50は、凸部51と、凹部53と、を備える。凸部51は、本体10および取付部材40のいずれかに設けられ、着脱方向zに凸状である。凹部53は、本体10および取付部材40のうち凸部51が設けられる側とは異なる側に設けられる。本体10に取付部材40が取り付けられるときに、凸部51が凹部53に差し込まれる。凸部51は、凸部先端部51aと、凸部傾斜部51bと、を備える。凹部53は、凹部底部53aと、凹部傾斜部53bと、を備える。
[構成1−2]凸部傾斜部51bは、凸部先端部51aよりも着脱直交方向xにおける両外側に形成され、凸部51の先端側(取り外し側z1)ほど凸部51の着脱直交方向xにおける幅が狭くなるように、着脱方向zに対して傾斜する。
[構成1−3]凹部底部53aは、凹部53の底側部分を構成し、凹部53に凸部51が差し込まれたときに凸部先端部51aが当たることが可能に構成される。
[構成1−4]凹部傾斜部53bは、凹部底部53aよりも着脱直交方向xにおける両外側に形成され、凹部53の底側(取り外し側z1)ほど凹部53の着脱直交方向xにおける隙間が狭くなるように着脱方向zに対して傾斜する。凹部傾斜部53bは、凹部53に凸部51が差し込まれたときに凸部傾斜部51bに当たることが可能に構成される。
[構成1−5]凸部51および凹部53は、凹部53に凸部51が差し込まれたとき、本体側ピン孔16と取付部材側ピン孔46とのずれが所定範囲内になるように構成される。
[構成2]図2に示すガイド部材50(少なくとも一部)は、本体10および取付部材40に、溶接により固定される。
[構成3]凹部底部53aは、着脱直交方向xに延びる。凹部底部53aの着脱直交方向xにおける幅は、凸部先端部51aの着脱直交方向xにおける幅よりも広い。
[構成4]凸部先端部51aは、着脱直交方向xに延びる。
図3に示すように、着脱方向zにおいて、本体10に取付部材40を取り付けるときの本体10に対する取付部材40の移動の向きを取り付け側z2とする。ピン21は、ピン21の先端部に形成されるテーパ部21tを備える。
[構成5]凹部底部53aが凸部先端部51aに当たっているとき、取付部材側ピン孔46の中心軸は、本体側ピン孔16の中心軸よりも取り付け側z2に配置される。
図4に示すように、ガイド部材50は、被挟み部55と、挟み部60と、を備える。
[構成6]被挟み部55は、本体10および取付部材40のいずれかに設けられ、着脱方向zに延びる。挟み部60は、本体10および取付部材40のうち被挟み部55が設けられる側とは異なる側に設けられる。挟み部60は、本体10に取付部材40が取り付けられるときに被挟み部55が差し込まれ、被挟み部55をピン軸方向yから挟むように構成される。
挟み部60は、第一挟み部61と、第二挟み部62と、を備える。第一挟み部61は、被挟み部55に対してピン軸方向yの一方側に配置される。第二挟み部62は、被挟み部55に対して第一挟み部61が配置される側とは反対側に配置される。着脱方向zにおいて、本体10に取付部材40を取り付けるときの本体10に対する取付部材40の移動の向きを取り付け側z2とする。ピン軸方向yにおいて、挟み部60から挟み部60の隙間に向かう側を挟み部内側yaとする。
図8を参照して第2実施形態の着脱機構201について、第1実施形態との相違点を説明する。図4に示すように、第1実施形態では、第一挟み部傾斜部61bと第二挟み部傾斜部62bとの着脱方向zにおける位置は、同じ位置であった。一方、図8に示すように、第2実施形態では、第二挟み部傾斜部262bは、第一挟み部傾斜部261bよりも取り付け側z2に配置される。第二挟み部傾斜部262bの取り外し側z1端部は、第一挟み部傾斜部261bの取り外し側z1端部よりも、取り付け側z2に配置される。第二挟み部傾斜部262bの取り付け側z2端部は、第一挟み部傾斜部261bの取り付け側z2端部よりも、取り付け側z2に配置される。
図8に示す着脱機構201による効果は次の通りである。
[構成8]第二挟み部傾斜部262bは、第一挟み部傾斜部261bよりも取り付け側z2に配置される。
上記実施形態の構成要素の配置、形状、および数などが変更されてもよい。構成要素の一部が設けられなくてもよい。構成要素どうしの固定は、直接でも間接でもよい。構成要素どうしの連結は、直接でも間接でもよい。例えば、上記実施形態が下記のように変更されてもよい。
10 本体
16 本体側ピン孔
21 ピン
21t テーパ部
30 マスト(連結部材)
40 取付部材
46 取付部材側ピン孔
50 ガイド部材
51 凸部
51a 凸部先端部
51b 凸部傾斜部
53 凹部
53a 凹部底部
53b 凹部傾斜部
55 被挟み部
60 挟み部
61 第一挟み部
61b、261b 第一挟み部傾斜部
62 第二挟み部
62b、262b 第二挟み部傾斜部
y ピン軸方向
ya 挟み部内側
z 着脱方向
z2 取り付け側
Claims (8)
- 建設機械の上部本体であり、本体側ピン孔を有する本体と、
前記本体に対して移動可能に前記本体に連結される連結部材と、
前記連結部材に着脱可能であり、前記本体に着脱可能であり、取付部材側ピン孔を有する取付部材と、
前記本体に対する前記取付部材の位置をガイドするガイド部材と、
を備え、
前記本体に対する前記取付部材の着脱の方向を着脱方向とし、
前記本体側ピン孔および前記取付部材側ピン孔に差し込まれるピンの軸方向をピン軸方向とし、
着脱方向およびピン軸方向に直交する方向を着脱直交方向とし、
前記ガイド部材は、
前記本体および前記取付部材のいずれかに設けられ、着脱方向に凸状の凸部と、
前記本体および前記取付部材のうち前記凸部が設けられる側とは異なる側に設けられ、前記本体に前記取付部材が取り付けられるときに前記凸部が差し込まれる凹部と、
を備え、
前記凸部は、
前記凸部の先端側部分を構成する凸部先端部と、
前記凸部先端部よりも着脱直交方向における両外側に形成され、前記凸部の先端側ほど前記凸部の着脱直交方向における幅が狭くなるように、着脱方向に対して傾斜する凸部傾斜部と、
を備え、
前記凹部は、
前記凹部の底側部分を構成し、前記凹部に前記凸部が差し込まれたときに前記凸部先端部が当たることが可能に構成される凹部底部と、
前記凹部底部よりも着脱直交方向における両外側に形成され、前記凹部の底側ほど前記凹部の着脱直交方向における隙間が狭くなるように着脱方向に対して傾斜し、前記凹部に前記凸部が差し込まれたときに前記凸部傾斜部に当たることが可能に構成される凹部傾斜部と、
を備え、
前記凸部および前記凹部は、前記凹部に前記凸部が差し込まれたとき、前記本体側ピン孔と前記取付部材側ピン孔とのずれが所定範囲内になるように構成される、
着脱機構。 - 請求項1に記載の着脱機構であって、
前記ガイド部材は、前記本体および前記取付部材に、溶接により固定される、
着脱機構。 - 請求項1または2に記載の着脱機構であって、
前記凹部底部は、着脱直交方向に延び、
前記凹部底部の着脱直交方向における幅は、前記凸部先端部の着脱直交方向における幅よりも広い、
着脱機構。 - 請求項3に記載の着脱機構であって、
前記凸部先端部は、着脱直交方向に延びる、
着脱機構。 - 請求項1〜4のいずれか1項に記載の着脱機構であって、
着脱方向において、前記本体に前記取付部材を取り付けるときの前記本体に対する前記取付部材の移動の向きを取り付け側とし、
前記ピンは、前記ピンの先端部に形成されるテーパ部を備え、
前記凹部底部が前記凸部先端部に当たっているとき、前記取付部材側ピン孔の中心軸は、前記本体側ピン孔の中心軸よりも取り付け側に配置される、
着脱機構。 - 請求項1〜5のいずれか1項に記載の着脱機構であって、
前記ガイド部材は、
前記本体および前記取付部材のいずれかに設けられ、着脱方向に延びる被挟み部と、
前記本体および前記取付部材のうち前記被挟み部が設けられる側とは異なる側に設けられ、前記本体に前記取付部材が取り付けられるときに前記被挟み部が差し込まれ、前記被挟み部をピン軸方向から挟むように構成される挟み部と、
を備える、
着脱機構。 - 請求項6に記載の着脱機構であって、
前記挟み部は、
前記被挟み部に対してピン軸方向の一方側に配置される第一挟み部と、
前記被挟み部に対して前記第一挟み部が配置される側とは反対側に配置される第二挟み部と、
を備え、
着脱方向において、前記本体に前記取付部材を取り付けるときの前記本体に対する前記取付部材の移動の向きを取り付け側とし、
ピン軸方向において、前記挟み部から前記挟み部の隙間に向かう側を挟み部内側とし、
前記第一挟み部は、取り付け側ほど挟み部内側に配置されるように着脱方向に対して傾斜する第一挟み部傾斜部を備え、
前記第二挟み部は、取り付け側ほど挟み部内側に配置されるように着脱方向に対して傾斜する第二挟み部傾斜部を備える、
着脱機構。 - 請求項7に記載の着脱機構であって、
前記第二挟み部傾斜部は、前記第一挟み部傾斜部よりも取り付け側に配置される、
着脱機構。
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