JP7238911B2 - カウンタウエイト固定治具 - Google Patents

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Description

本発明は、カウンタウエイトを固定するためのカウンタウエイト固定治具に関する。
例えば特許文献1(図4~図6参照)などに、積層型のカウンタウエイトが記載されている。同文献の図6に記載の技術では、カウンタウエイトを構成する各ウエイトが、ボルトおよびナットにより固定される(同文献の段落0017参照)。
特開2018-204284号公報
この種の技術では、簡易な作業でカウンタウエイトを確実に固定できるようにすることが望まれている。
そこで、本発明は、簡易な作業でカウンタウエイトを確実に固定することができる、カウンタウエイト固定治具を提供することを目的とする。
カウンタウエイト固定治具は、建設機械のカウンタウエイトを固定するための張力部材に張力を生じさせる。カウンタウエイト固定治具は、土台部と、引張部と、ジャッキ部と、支持部と、を備える。前記土台部は、前記カウンタウエイトに設置される。前記引張部は、前記張力部材が接続されるものである。前記ジャッキ部は、前記張力部材を引っ張る向きである引張方向の力を前記引張部に作用させる。前記支持部は、前記土台部に対する前記引張部の前記引張方向への移動を許容し、前記土台部に対する前記引張部の前記引張方向に交差する方向への移動を制限するように、前記土台部に対して前記引張部を支持する。
上記構成により、簡易な作業でカウンタウエイトを確実に固定することができる。
建設機械1を横から見た図である。 図1に示すカウンタウエイト固定装置20を示す図である。 図2に示すカウンタウエイト固定装置20を矢印F3から見た図である。 図2に示すF4部分の断面図である。 図3に示すカウンタウエイト固定治具30を後側X2から見た図である。 図5に示すカウンタウエイト固定治具30を上側Z1から見た図である。 図6のF7-F7矢視断面図である。 図3に示すカウンタウエイト固定治具30の斜視図である。 第2実施形態のカウンタウエイト固定治具230を後側X2から見た図である。 図9に示すカウンタウエイト固定治具230を上側Z1から見た図である。 図9のF11-F11矢視断面図である。 第3実施形態のカウンタウエイト固定治具330を後側X2から見た図である。 第4実施形態のカウンタウエイト固定治具430を後側X2から見た図である。 図13に記載の引張部450が上げられた状態を示す図13相当図である。 図13に示すカウンタウエイト固定治具430を上側Z1から見た図である。 図13に示すカウンタウエイト固定治具430の斜視図である。
(第1実施形態)
図1~図8を参照して、第1実施形態のカウンタウエイト固定治具30を有する建設機械1について説明する。
建設機械1は、図1に示すように、建設作業を行う機械であり、例えばクレーンなどである。建設機械1は、下部走行体11と、上部旋回体13と、ブーム15と、ブーム起伏装置17と、カウンタウエイト固定装置20と、を備える。
下部走行体11は、建設機械1を走行させる。下部走行体11は、クローラを備えてもよく、ホイールを備えてもよい。建設機械1がクレーンの場合、このクレーンは、移動式クレーンであり、クローラクレーンでもよく、ホイールクレーンでもよい。上部旋回体13は、下部走行体11に旋回可能に搭載される。ブーム15は、上部旋回体13に起伏可能(上下に回転可能)に取り付けられる。ブーム起伏装置17は、上部旋回体13に対してブーム15を起伏させる装置である。
カウンタウエイト固定装置20は、カウンタウエイト21を固定(固縛)するための装置である。さらに詳しくは、カウンタウエイト固定装置20は、カウンタウエイト21の構成要素(ウエイト架台21a、積層ウエイト21c)が互いに水平方向にずれることを抑制するための装置である。図2に示すように、カウンタウエイト固定装置20は、カウンタウエイト21と、張力部材23と、カウンタウエイト固定治具30と、を備える。図3に示すように、張力部材23およびカウンタウエイト固定治具30は、複数設けられてもよく、1つのみ設けられてもよい。
カウンタウエイト21は、図1に示すように、建設機械1のバランスをとるための、おもりである。カウンタウエイト21は、上部旋回体13の後端部に設けられる。カウンタウエイト21は、カウンタウエイト21の構成要素が積み上げられたもの(積層型)である。図2に示すように、カウンタウエイト21は、ウエイト架台21aと、ウエイト側張力部材接続部21b(図4参照)と、積層ウエイト21cと、ウエイト開口部21dと、を備える。
ウエイト架台21aは、カウンタウエイト21の構成要素のうち最も下段に配置される。ウエイト架台21aは、上部旋回体13に固定される。
ウエイト側張力部材接続部21bは、図4に示すように、張力部材23が接続される部分である。ウエイト側張力部材接続部21bは、例えば張力部材23が掛けられる部分(引掛部)であり、例えばフック状などである。ウエイト側張力部材接続部21bは、掛けられること以外の方法により張力部材23が接続される部分でもよい。ウエイト側張力部材接続部21bは、ウエイト架台21aに固定される。例えば、ウエイト側張力部材接続部21bは、ウエイト架台21aのウエイト開口部21dの内部に配置される。
積層ウエイト21cは、図3に示すように、ウエイト架台21aに載せられる。積層ウエイト21cは、複数段(2段以上)設けられ、積み上げられる。最も上段の積層ウエイト21cの上面(すなわちカウンタウエイト21の上面)を、ウエイト上面21tとする。
ウエイト開口部21dは、張力部材23が通される部分である。ウエイト開口部21dは、ウエイト架台21aおよび積層ウエイト21cのそれぞれに設けられる。ウエイト開口部21dは、上下方向Zに延びるように設けられる。「上下方向Z」などの方向については後述する。ウエイト開口部21dは、カウンタウエイト21を上下方向Zに貫通する。ウエイト開口部21dは、カウンタウエイト21を上下方向Zに貫通する孔でもよく、カウンタウエイト21のの外周部(側面、後面、および前面の少なくともいずれか)から、カウンタウエイト21の内側に向かって凹む溝でもよい。
張力部材23は、引っ張られることで張力が生じる部材である。なお、図3では、張力部材23の一部のみを図示し、張力部材23のうち省略した部分は中心線(中心軸A23d)のみを図示した(図2および図7も同様)。張力部材23は、ウエイト開口部21dに通され、上下方向Zに延びるように配置される。張力部材23は、ウエイト側張力部材接続部21bと、カウンタウエイト固定治具30と、に接続される。張力部材23は、下部接続部23bと、張力部材本体部23dと、を備える。
下部接続部23bは、図4に示すように、ウエイト側張力部材接続部21bに接続される。具体的には例えば、下部接続部23bは、フック状のウエイト側張力部材接続部21bに掛けることが可能なリング状または略リング状の部材(マスターリンク)などである。
張力部材本体部23dは、下部接続部23bに連結される。カウンタウエイト固定治具30が使用状態のとき、張力部材本体部23dは、下部接続部23bよりも上側Z1に配置され、上下方向Zに延びるように配置される。張力部材本体部23dは、曲がることが可能な部材(チェーンなど)を含んでもよく、たわむことが可能な部材(ロープなど)を含んでもよい。張力部材本体部23dが(張力部材23が)、曲がることやたわむことが可能である場合は、曲がることやたわむことが不可能である場合に比べ、張力部材本体部23dの(張力部材23の)取り回し性が向上する。なお、張力部材本体部23dは、折曲可能な部材(例えばリンク部材が連結されたものなど)を含んでもよく、折曲不可能な部材(棒状部材など)を含んでもよい。
以下では、主に、張力部材本体部23dがチェーンである場合について説明する。張力部材本体部23dは、リング状の部材(チェーン部材)が連結されたものである。例えば、図7に示す部材23d1、部材23d2、上部接続部23f、および狭小部差込部23hのそれぞれは、リング状のチェーン部材である。各チェーン部材は、チェーン部材の厚さ方向から見たときに、円周状でもよく、略円周状でもよく、楕円周状でもよく、略楕円周状でもよく、オーバル状でもよく、略オーバル状でもよい。張力部材本体部23dは、例えばオーバルチェーンなどである。張力部材本体部23dの中心軸であって、張力部材本体部23dの長手方向に延びる中心軸を、中心軸A23dとする。図5に示すように、張力部材本体部23dが直線状に配置されたとき(中心軸A23dが直線状のとき)、各チェーン部材は、中心軸A23dが延びる方向に順に、中心軸A23dを中心に約90度ずつ回転するように配置される。具体的には例えば、厚さ方向が横方向Yのチェーン部材(例えば後述する狭小部差込部23h)と隣り合うチェーン部材(例えば後述する上部接続部23f)の厚さ方向は、前後方向Xまたは略前後方向Xである。中心軸A23dが延びる方向に隣り合うチェーン部材どうしは、中心軸A23dを中心とした回転が制限されるように接続される。具体的には例えば、狭小部差込部23hに対する、上部接続部23fの中心軸A23dを中心とした回転は、制限され、所定の範囲内でのみ許容される。張力部材本体部23dは、上部接続部23fと、狭小部差込部23hと、を備える。
上部接続部23fは、カウンタウエイト固定治具30に接続される部分である(詳細は後述)。張力部材本体部23dがチェーンである場合、狭小部差込部23hは、上部接続部23fと隣り合うチェーン部材であり、上部接続部23fの1つ下側Z2のチェーン部材である。なお、図2、3、5、および8などでは、張力部材23が、上側Z1に引き上げられた状態を示す。また、図7では、張力部材23の一部が、張力部材脱落防止部材P1などに掛けられた状態を示す(詳細は後述)。
カウンタウエイト固定治具30は、図5に示すように、張力部材23に張力を生じさせる治具(装置)である。カウンタウエイト固定治具30は、ウエイト上面21tに設置される(載せられる)。カウンタウエイト固定治具30は、土台部40と、引張部50と、ジャッキ部60と、支持部70と、を備える。
(方向)
カウンタウエイト固定治具30などに関する方向を、次のように定義する。カウンタウエイト固定治具30が接触するカウンタウエイト21の面(例えばウエイト上面21t)に直交する方向を上下方向Zとする。上下方向Zにおいて、ウエイト側張力部材接続部21b(図3参照)からカウンタウエイト固定治具30に向かう側(向き)を上側Z1とし、その逆側を下側Z2とする。例えば、上下方向Zは鉛直方向であり、上側Z1は鉛直方向の上であり、下側Z2は鉛直方向の下である。上下方向Zに直交する、ある方向を、横方向Yとする。横方向Yは、例えば後述する線分L53(図6参照)が延びる方向である。横方向Yにおいて、カウンタウエイト固定治具30の横方向Yにおける中央部に近づく側を横方向内側Y1とし、カウンタウエイト固定治具30の横方向Yにおける中央部から離れる側を横方向外側Y2とする。上下方向Zおよび横方向Yのそれぞれに直交する方向を、前後方向Xとする。前後方向Xにおける一方側を前側X1とし、その逆側を後側X2とする。例えば、図8に示すように、前後方向Xは、後述する張力部材接続部52に対する、張力部材23の着脱方向などである。例えば、前側X1は、張力部材接続部52に張力部材23が差し込まれる向きである。この場合、後側X2は、張力部材接続部52から張力部材23が引き出される向きである。
土台部40(固定治具土台)は、図5に示すように、カウンタウエイト21に設置され、さらに詳しくはウエイト上面21tに設置される(載せられる)。土台部40は、土台部本体部41と、土台部横方向外側部43と、土台部位置決め部45と、を備える。
土台部本体部41は、土台部40の本体部分である。土台部本体部41は、板状でもよく、略板状でもよく、ブロック状などでもよい(土台部横方向外側部43および土台部位置決め部45も同様)。例えば、土台部本体部41は、横方向Yおよび前後方向Xに延びるように設けられる。例えば、図6に示すように、土台部本体部41の横方向Yの長さは、土台部本体部41の前後方向Xの長さよりも長い。土台部本体部41は、張力部材通し部41aを備える。張力部材通し部41aは、張力部材23が通される部分である。張力部材通し部41aは、土台部本体部41を上下方向Zに貫通する。張力部材通し部41aは、土台部本体部41の外周部から内側に凹む形状(切欠き状、溝状など)でもよく、土台部本体部41を上下方向Zに貫通する孔でもよい。
土台部横方向外側部43は、図5に示すように、土台部40の横方向外側Y2部分に設けられ、土台部40の横方向外側Y2の両側(左右)に設けられる。土台部横方向外側部43は、土台部本体部41から上側Z1に突出する。例えば、図8に示すように、土台部横方向外側部43は、上下方向Zおよび前後方向Xに延びるように設けられる。土台部横方向外側部43は、土台部前後支持部43aと、土台部横方向外側孔43bと、を備える。
土台部前後支持部43aは、土台部40が前側X1および後側X2の少なくともいずれかに倒れようとすることを抑制するための部分である。土台部前後支持部43aは、土台部本体部41よりも前側X1に突出する。土台部前後支持部43aは、土台部本体部41よりも後側X2に突出する。土台部前後支持部43aは、ウエイト上面21t(図5参照)に接触する。土台部横方向外側孔43bは、土台部横方向外側部43を貫通する孔であり、土台部横方向外側部43を横方向Yに貫通する孔である。土台部横方向外側孔43bには、例えば吊具(図示なし)が取り付けられてもよく、作業者の手が掛けられてもよい。
土台部位置決め部45は、図5に示すように、カウンタウエイト21に対するカウンタウエイト固定治具30の、位置決め(ガイド、ずれ抑制)を行う。土台部位置決め部45は、カウンタウエイト21に対するカウンタウエイト固定治具30の、上下方向Zに直交する方向(前後方向Xおよび横方向Y)の位置決めを行う。土台部位置決め部45は、ウエイト開口部21dに差し込まれる。図6に示すように、土台部位置決め部45は、土台部本体部41から下側Z2に突出する。土台部位置決め部45は、例えば、土台部本体部41の、前側X1および後側X2のそれぞれの端部から下側Z2に突出する。例えば、土台部位置決め部45は、横方向Yおよび上下方向Zに延びるように設けられる。土台部本体部41、土台部横方向外側部43、および土台部位置決め部45のそれぞれが板状である場合は、土台部本体部41、土台部横方向外側部43、および土台部位置決め部45を、1枚の板から製造可能である。
引張部50は、図5に示すように、張力部材23を引っ張り、張力部材23に張力を生じさせるための部材である。引張部50は、張力部材23が接続される部材(例えばチェーン掛け台)である。図8に示すように、引張部50は、引張部本体部51と、張力部材接続部52と、ジャッキ部取付部53と、突出部54と、脱落防止部材取付部55と、を備える。
引張部本体部51は、引張部50の本体部分である。引張部本体部51は、土台部本体部41よりも上側Z1の、土台部本体部41と上下方向Zに対向する位置(土台部本体部41の真上)に配置される。引張部本体部51は、板状でもよく、略板状でもよく、ブロック状などでもよい。例えば、引張部本体部51は、前後方向Xおよび横方向Yに延びるように設けられる。例えば、引張部本体部51は、上下方向Zから見て略菱形などである。
張力部材接続部52は、張力部材23が接続される部分である。張力部材接続部52は、引張部本体部51に設けられる。張力部材接続部52は、張力部材23を接続可能な構造を有する。例えば張力部材23がチェーンである場合、張力部材接続部52は、チェーンを掛けることが可能な溝などである。例えば、張力部材接続部52は、前後方向Xに延びるように設けられた溝である。張力部材接続部52は、上下方向Zから見て略直線状でもよく、略折れ線状でもよく、略曲線状でもよい。張力部材接続部52は、溝でなくてもよく、張力部材23を掛けることが可能なフック状などでもよい。図6に示すように、張力部材接続部52のうち、カウンタウエイト固定治具30の使用時に、張力部材23が接続されることが想定される位置を、接続位置52aとする。例えば、接続位置52aは、張力部材接続部52のうち、ウエイト側張力部材接続部21b(図4参照)の真上または略真上の位置などである。例えば、接続位置52aは、張力部材接続部52の前側X1端部の近傍などである。張力部材本体部23dがチェーンであり、張力部材接続部52が溝である場合の、張力部材接続部52の具体例は、次の通りである。例えば、図5に示すように、張力部材接続部52の横方向Yにおける幅(溝の幅)は、張力部材接続部52の上下方向Zにおける位置ごとに異なり、上側Z1部分と、上下方向Z略中央部分と、下側Z2部分と、で異なる。例えば、張力部材接続部52は、狭小部52cと、上側拡大部52eと、下側拡大部52gと、を備える。
狭小部52cは、狭小部差込部23hが差し込まれる部分である。狭小部52cは、狭小部52cに狭小部差込部23hが差し込まれた状態のときに、上部接続部23fが狭小部52cを通ることが不可能となるように構成される。具体的には、狭小部52cの横方向Yの幅は、狭小部52cに狭小部差込部23hが差し込まれた状態のときの上部接続部23fの横方向Yの幅よりも狭く構成される。狭小部52cは、中心軸A23dを中心とする狭小部差込部23hの回転を制限し、この回転を所定の範囲内でのみ許容してもよい。上記のように、狭小部差込部23hに対する上部接続部23fの中心軸A23dを中心とする回転は、制限される。よって、狭小部52cは、中心軸A23dを中心とする狭小部差込部23hの回転を制限する結果、中心軸A23dを中心とする上部接続部23fの回転を制限する。中心軸A23dを中心として所定の範囲内で上部接続部23fが回転しても、上部接続部23fが狭小部52cを通ることがないように、狭小部52cの大きさが設定される。
上側拡大部52eは、上部接続部23fを支持する部分である。上側拡大部52eは、狭小部52cよりも上側Z1に設けられる。上側拡大部52eの横方向Yにおける幅(溝の幅)は、狭小部52cの横方向Yにおける幅(溝の幅)よりも広い。例えば、上側拡大部52eの溝の幅は、上側Z1に向かって徐々に広くなる。上側拡大部52eは、上部接続部23fを下側Z2から支持することで、上部接続部23fの下側Z2への移動を制限する。その結果、張力部材23が、張力部材接続部52に引っ掛かる(張力部材接続部52に対して下側Z2に抜けない)。
下側拡大部52gは、狭小部差込部23hが狭小部52cに差し込まれた状態のときに、狭小部差込部23hの1つ下側Z2のチェーン部材を収容できるように形成される。下側拡大部52gは、狭小部52cよりも下側Z2に設けられる。下側拡大部52gの横方向Yにおける幅(溝の幅)は、狭小部52cの横方向Yにおける幅(溝の幅)よりも広い。下側拡大部52gの溝の幅は、下側Z2に向かって徐々に広くなる。
ジャッキ部取付部53は、引張部50へのジャッキ部60の取付部である。ジャッキ部取付部53は、引張部本体部51に設けられる。ジャッキ部取付部53は、ジャッキ部60から引張部50に引張方向Tの力が作用する部分である。引張方向Tは、引張部50が張力部材23を引っ張る向きである。引張方向Tは、例えば上側Z1である。ジャッキ部取付部53は、引張部50の2か所に設けられる。2か所の(左右の)ジャッキ部取付部53・53は、横方向Yに間隔をあけて配置される。例えば、ジャッキ部本体部61(後述)が雄ねじを備える場合、ジャッキ部取付部53は、雌ねじを備える。
このジャッキ部取付部53と張力部材接続部52との相対位置は、例えば次のように設定される。張力部材接続部52は、2つのジャッキ部取付部53・53の横方向Yにおける間(横方向内側Y1)に配置される。図6に示すように、上下方向Zから見たとき、2か所のジャッキ部取付部53・53どうしをつないだ線分を、線分L53とする。なお、上下方向Zから見たとき、ジャッキ部取付部53は、点ではなく大きさを有する部分である。線分L53の端の位置は、上下方向Zから見たジャッキ部取付部53の任意の点の位置でもよく、図6に示す例のように上下方向Zから見たジャッキ部取付部53の中央部(例えば図心)の位置でもよい。上下方向Zから見たとき、張力部材接続部52は、線分L53上に配置される。好ましくは、上下方向Zから見たとき、引張部50への張力部材23の接続位置52aは、線分L53上に配置される。この配置により、カウンタウエイト固定治具30の使用時に、前後方向Xの力が引張部50に作用することが抑制される。例えば、張力部材接続部52は、線分L53の中央部(例えば線分L53を3等分したときの中央の部分)に配置される。
突出部54は、図7に示すように、張力部材23を支持する部分である。突出部54は、引張部本体部51から突出し、例えば引張部本体部51から上側Z1に突出する。突出部54は、張力部材接続部52と脱落防止部材取付部55との間(例えば前後方向Xの間)に配置される。
脱落防止部材取付部55は、図6に示すように、張力部材脱落防止部材P1が取り付けられる部分である。脱落防止部材取付部55は、引張部本体部51から突出し、例えば引張部本体部51から前側X1に突出する。張力部材脱落防止部材P1がピンである場合、脱落防止部材取付部55は、ピン孔を有する。図7に示すように、張力部材脱落防止部材P1は、張力部材23が張力部材接続部52から脱落する(例えば後側X2に外れる)ことを防ぐための部材である。具体的には例えば、張力部材脱落防止部材P1と引張部本体部51との間に張力部材23が挟まれるように配置される(例えば掛けられる)ことで、引張部本体部51に対して張力部材23が保持されてもよい。さらに詳しくは、張力部材脱落防止部材P1と引張部本体部51との間に、張力部材本体部23dの部材23d1が挟まれるように配置される。このとき、部材23d1と隣り合う部材23d2・23d2が、張力部材脱落防止部材P1と引張部本体部51との間を通ることが不可能となるように、引張部本体部51と張力部材脱落防止部材P1との間隔が設定される。張力部材脱落防止部材P1と引張部本体部51との間を部材23d2・23d2が通ることができない結果、引張部本体部51に対して張力部材23が保持される。なお、例えば、リング状であるチェーン部材(部材23d2など)の内側(孔)に張力部材脱落防止部材P1が差し込まれることなどにより、引張部本体部51に対して張力部材23が保持されてもよい。
ジャッキ部60は、図5に示すように、引張方向Tの力を引張部50に作用させる。ジャッキ部60は、土台部40に対して引張部50を上下方向Zに移動させる。ジャッキ部60は、1つのみ設けられてもよく(図13参照)、複数設けられてもよい。図5に示す例では、ジャッキ部60は、2つ設けられる。ジャッキ部60が1つのみ設けられる場合(図13参照)は、1人の作業者が1つのジャッキ部60を操作できる。また、ジャッキ部60が2つのみ設けられる場合は、1人の作業者が2つのジャッキ部60を同時に操作できる。よって、ジャッキ部60が1つのみ、または2つのみ設けられる場合は、ジャッキ部60が3つ以上設けられる場合に比べ、ジャッキ部取付部53を操作する作業にかかる時間を短縮でき、作業の手間を抑制することができる。ジャッキ部60は、引張部50(さらに詳しくはジャッキ部取付部53)に取り付けられる。ジャッキ部60は、ジャッキ部本体部61と、ジャッキ部ハンドル部63と、ジャッキ部支持脚部65と、を備える。
ジャッキ部本体部61は、ジャッキ部取付部53に取り付けられる。ジャッキ部本体部61は、上下方向Zに延びるように設けられ、例えば棒状である。ジャッキ部本体部61は、雄ねじを備える。ジャッキ部60は、ジャッキ部本体部61の中心軸(上下方向Zに延びる中心軸)を中心に回転することで、ねじの作用により、引張部50を上下方向Zに移動させる。
ジャッキ部ハンドル部63(ジャッキハンドル)は、作業者がジャッキ部60を回転させる際に、作業者に手で持たれる部分である。ジャッキ部ハンドル部63は、ジャッキ部60の上側Z1部分に設けられる。ジャッキ部ハンドル部63は、ジャッキ部本体部61に固定される。ジャッキ部ハンドル部63は、ジャッキ部本体部61の上側Z1部分から、上下方向Zに直交する方向(水平方向)に延びるように設けられる。
ジャッキ部支持脚部65は、水平方向にジャッキ部60が倒れることを抑制するための部分である。ジャッキ部支持脚部65は、ジャッキ部60の下側Z2部分に設けられる。ジャッキ部支持脚部65は、土台部40に接触し、さらに詳しくは土台部本体部41の上側Z1の面に接触する。なお、ジャッキ部支持脚部65は、土台部40に接触しなくてもよく、ウエイト上面21tに接触してもよい。ジャッキ部支持脚部65は、ジャッキ部本体部61に対して、水平方向に突出する。
支持部70は、土台部40に対して引張部50を支持する。支持部70は、土台部40に対する引張部50の上下方向Z(引張方向Tを含む)への移動を許容する。支持部70は、土台部40に対する引張部50の、上下方向Zへの直線移動を許容する(直線移動可能に引張部50を支持する)。支持部70は、土台部40に対する引張部50の、上下方向Zへの回転移動を許容してもよい(図13に示す支持部470を参照)。支持部70は、土台部40に対する引張部50の上下方向Z(引張方向Tを含む)に交差する方向への移動を制限する。支持部70は、土台部40に対する引張部50の、水平方向への移動を制限する。支持部70は、土台部40に対して引張部50が、水平方向に倒れることを制限する。支持部70は、土台部40に対する引張部50の、上下方向Zに延びる回転軸を中心とする回転を制限する。支持部70は、2か所に設けられる。2か所の支持部70・70の位置については後述する。
この支持部70は、筒状部71と、差込部73と、を備える。1か所の支持部70において、筒状部71は、土台部40または引張部50に設けられ、差込部73は、土台部40および引張部50のうち筒状部71が設けられる方とは異なる方に設けられる。以下では、一例として、土台部40に筒状部71が設けられ、引張部50に差込部73が設けられる場合について説明する。
筒状部71は、土台部40に固定される。筒状部71は、上下方向Zに延びるように設けられる。筒状部71の中心軸(支持部70の中心軸)であって、上下方向Zに延びる中心軸を、支持部中心軸70aとする。筒状部71は、土台部本体部41から上下方向Zに突出する。例えば、筒状部71の大部分は、土台部本体部41から下側Z2に突出する。図6に示すように、上下方向Zから見たとき、筒状部71の内面の断面形状は、支持部中心軸70aを中心または略中心とする円形状でもよく(筒状部71の内面は円筒状でもよく)、円形状でなくてもよい(図10参照)。筒状部71は、例えば円筒状であり、例えばシリンダ状である。
差込部73(ガイド軸)は、図5に示すように、筒状部71に差し込まれる。差込部73は、上下方向Zに延びるように設けられる。差込部73は、筒状部71に対して上下方向Zに移動可能であり、筒状部71に対して上下方向Zに直線移動可能である。筒状部71に対する差込部73の、水平方向への移動は、制限される。差込部73は、引張部50に固定される。差込部73は、引張部本体部51から上下方向Zに突出し、例えば引張部本体部51から下側Z2に突出する。図6に示すように、上下方向Zから見た差込部73の外面の断面形状は、支持部中心軸70aを中心または略中心とする円形状でもよく(差込部73の外面が円筒状でもよく)、円形状でなくてもよい(図10参照)。差込部73は、中実(例えば円柱状)でもよく、中空(例えば円筒状)でもよい。図5に示すように、差込部73は、差込部抜止部材73aを備える。
差込部抜止部材73aは、筒状部71から差込部73が抜ける(例えば上側Z1に抜ける)ことを制限する。差込部抜止部材73aは、差込部73が、筒状部71から抜ける向き(上側Z1)に移動したときに、筒状部71に接触するように配置される。差込部抜止部材73aは、例えば差込部73の下側部分に設けられる。差込部抜止部材73aは、例えば輪状(止め輪)でもよく、差込部73の下端部に設けられる板状部材などでもよい(図9参照)。差込部抜止部材73aは、差込部73の本体部分(例えば円柱状の部分)に対して、一体的に形成されてもよく、着脱可能でもよい。
支持部70と張力部材接続部52との相対位置は、例えば次のように設定される。張力部材接続部52は、2つの支持部70・70の横方向Yにおける間(横方向内側Y1)に配置される。図6に示すように、上下方向Zから見たとき、2つの支持部70・70どうしをつないだ線分を、線分L70とする。なお、上下方向Zから見たとき、支持部70は、点ではなく大きさを有する。線分L70の端の位置は、上下方向Zから見た支持部70の任意の点の位置でもよく、図6に示す例のように上下方向Zから見た支持部70の中央部(例えば支持部中心軸70a)の位置でもよい。上下方向Zから見たとき、張力部材接続部52は、線分L70上に配置される。好ましくは、上下方向Zから見たとき、引張部50への張力部材23の接続位置52aは、線分L70上に配置される。線分L70は、線分L53とは異なる方向に延びる。支持部70は、線分L53からずれた位置に配置される。具体的には、2つの支持部70・70は、線分L53に対して前側X1および後側X2にずれた位置に配置される。張力部材接続部52は、2つの支持部70・70の前後方向Xにおける間に配置される。この配置により、引張部50に前後方向Xの力が作用しても、筒状部71と差込部73とが互いに接触することにより、引張部50が前後方向Xに倒れることが抑制される。例えば、張力部材接続部52は、線分L70の中央部(例えば線分L70を3等分したときの中央部分)に配置される。
(カウンタウエイト固定装置20の組み立てなど)
図3に示すカウンタウエイト固定装置20は、次のように組み立てられる。以下では、カウンタウエイト固定装置20の組み立て手順の一例に沿って説明する。なお、手順は様々に変更可能である。
複数の積層ウエイト21cが、ウエイト架台21aに搭載され、積み上げられる。カウンタウエイト固定治具30が、ウエイト上面21tに載せられる。このとき、図5に示すように、土台部本体部41の下側Z2の面(底面)が、ウエイト上面21tに接触させられる。また、土台部位置決め部45が、ウエイト開口部21dに差し込まれる。
図3に示すように、張力部材23が、ウエイト開口部21dの内側に配置される。張力部材23の上側Z1部分が、ウエイト上面21tよりも上側Z1に配置される。張力部材23の下部接続部23bが、ウエイト側張力部材接続部21bに接続される(例えば掛けられる)。なお、張力部材23は、ウエイト開口部21dに上側Z1から差し込まれ、ウエイト側張力部材接続部21bの位置まで下げられてもよく、ウエイト開口部21dに下側Z2から差し込まれ、ウエイト上面21tよりも上側Z1に引き上げられてもよい。
張力部材23が、ウエイト側張力部材接続部21bに接続された状態で、上側Z1に引っ張られ、たるまないように張られた状態とされる。このとき、例えば、作業者が、手で張力部材23を上側Z1に引っ張る。図8に示すように、張力部材23が、張られた状態で張力部材接続部52に接続される(例えば掛けられる)。この状態で、ジャッキ部60が、作業者に作動させられる(操作される)。具体的には、ジャッキ部ハンドル部63が、作業者に回転させられる。これにより、ジャッキ部60が、引張部50を上側Z1に移動させる。このとき、作業者が、2つのジャッキ部60・60を均等に作動させ、具体的には2つのジャッキ部ハンドル部63・63を均等に回転させることが好ましい。その結果、2か所のジャッキ部取付部53・53が、均等に上側Z1に移動する。この作業では、作業者は、ジャッキ部ハンドル部63を手で回転させればよく、工具を用いる必要はない。なお、ジャッキ部60の操作に工具が用いられてもよい。
ジャッキ部60が引張部50を上側Z1に移動させることで、張力部材23が、引張部50に上側Z1に引っ張られ、張力部材23の張力が増加する。張力部材23が十分張られた状態になるまで、張力部材23を引っ張る作業(具体的にはジャッキ部ハンドル部63を回転させる作業)が繰り返される。張力部材23に十分な張力が生じることで、図3に示すカウンタウエイト21に、上下方向Zの圧縮荷重(締め付け力)が生じる。よって、ウエイト架台21aおよび複数の積層ウエイト21c間に働く摩擦力が増加する。よって、建設機械1(図1参照)の作業中に、カウンタウエイト21が振動しても、カウンタウエイト21の構成要素が、水平方向にずれること(横ずれ)が抑制される。
(引張部50に掛かる水平方向の力)
図6に示す引張部50は、2つのジャッキ部60・60および張力部材23から力を受ける。これらの力の位置や大きさによっては、引張部50は、上下方向Zの力だけではなく、水平方向の力を受ける場合がある。
このとき、支持部70が、土台部40に対する引張部50の水平方向への移動を制限する。具体的には、筒状部71と差込部73とが接触することで、土台部40に対する引張部50の、水平方向への移動が制限される。よって、土台部40に対して(カウンタウエイト21(図5参照)に対して)引張部50が水平方向に倒れることが抑制される。なお、引張部50は、土台部40に対して、筒状部71と差込部73との間の隙間の大きさに応じて水平方向に移動可能である。
上記のように、支持部70が、線分L53に対して前後方向Xにずれた位置に配置される場合は、土台部40に対する引張部50の、水平方向への移動がより制限される。この場合、土台部40に対して引張部50が水平方向(さらに詳しくは前後方向X)に倒れることが、より抑制される。また、支持部70・70は、互いに間隔をあけて2つ設けられる。よって、土台部40に対して引張部50が、支持部中心軸70aを中心として水平方向に回転することが制限される。
図5に示す土台部40に対して引張部50が水平方向に倒れようとしたとき、ジャッキ部支持脚部65が転倒支点となる。ジャッキ部支持脚部65は、ジャッキ部本体部61よりも水平方向に広い。よって、ジャッキ部支持脚部65が設けられることで、引張部50の転倒支点が広くなる。よって、土台部40に対して引張部50が水平方向に倒れることが抑制される。
カウンタウエイト21に対してカウンタウエイト固定治具30が水平方向に倒れようとしたとき、土台部40が転倒支点となる。図6に示すように、土台部横方向外側部43は、土台部本体部41から前後方向Xに延び、ウエイト上面21t(図5参照)に接触する。よって、土台部横方向外側部43により、土台部40の転倒支点が前後方向Xに広くなる。よって、カウンタウエイト21(図5参照)に対してカウンタウエイト固定治具30が前後方向Xに倒れることが抑制される。
図8に示すように、張力部材23が張力部材接続部52に接続された状態のときに、張力部材接続部52よりも上側Z1に出ている張力部材23(余った部分)を、張力部材23の「先端側部分」という。例えば、図7に示すように、張力部材23の先端側部分は、突出部54に支持されてもよい。張力部材23の先端側部分は、張力部材脱落防止部材P1により、引張部本体部51に保持されてもよい。具体的には例えば、張力部材23の先端側部分は、張力部材脱落防止部材P1と引張部本体部51とに挟まれることで、引張部本体部51に保持されてもよい。張力部材23の先端側部分は、ジャッキ部ハンドル部63に掛けられることで、ジャッキ部ハンドル部63が回転することを制限してもよい。張力部材23の先端側部分は、ウエイト開口部21dの内部に格納されてもよい。
(支持部70がない場合について)
図5に示す支持部70が設けられない場合について検討する。支持部70が設けられない場合に、ジャッキ部60が2つのみ設けられると、カウンタウエイト21に対して引張部50が水平方向に倒れるおそれがある。また、支持部70が設けられなくても、ジャッキ部60が3つ以上設けられれば、これらのジャッキ部60が上下方向Zから見て直線上に並ばなければ、カウンタウエイト21に対して引張部50が水平方向に倒れることを抑制することはできる。しかし、1人の作業者は、3つ以上のジャッキ部60のうち、両手で2つのジャッキ部60しか操作できない。そのため、3つ以上のジャッキ部60をできるだけ均等に操作しようとすると、最大で2つのジャッキ部60を少しずつ繰り返し操作する必要がある。そのため、作業性が悪く、作業に手間および時間がかかる。一方、本実施形態のカウンタウエイト固定治具30では、以下のように、カウンタウエイト21を固定する作業を簡易な作業で行うことができる。
(第1の発明の効果)
図3に示すカウンタウエイト固定治具30による効果は、次の通りである。カウンタウエイト固定治具30は、建設機械1のカウンタウエイト21を固定するための張力部材23に張力を生じさせる。図5に示すように、カウンタウエイト固定治具30は、土台部40と、引張部50と、ジャッキ部60と、支持部70と、を備える。土台部40は、カウンタウエイト21に設置される。引張部50は、張力部材23が接続されるものである。ジャッキ部60は、張力部材23を引っ張る向きである引張方向Tの力を引張部50に作用させる。
[構成1]支持部70は、土台部40に対する引張部50の引張方向Tへの移動を許容し、土台部40に対する引張部50の引張方向Tに交差する方向への移動を制限するように、土台部40に対して引張部50を支持する。
上記[構成1]では、支持部70は、土台部40に対する引張部50(張力部材23が接続される引張部50)の、引張方向Tへの移動を許容する。よって、引張部50が張力部材23を確実に引っ張ることができる。ここで、引張部50に作用する力の位置や大きさによっては、引張部50が、引張方向Tに交差する方向の力を受ける場合がある。そこで、上記[構成1]では、支持部70は、土台部40に対する引張部50の、引張方向Tに交差する方向への移動を制限する。よって、土台部40に対して引張部50が、引張方向Tに交差する方向に移動すること(例えば倒れること、回転すること)が抑制される。よって、引張部50が張力部材23を引張方向Tに確実に引っ張ることができる。その結果、カウンタウエイト21(図3参照)を確実に固定することができる。
上記[構成1]では、支持部70が、土台部40に対して引張部50を支持する。よって、土台部40に対して引張部50を支持する機能を、ジャッキ部60に持たせる必要はない、またはその必要性を減らすことができる。よって、支持部70が設けられない場合に比べ、ジャッキ部60の数を減らすことができる。よって、ジャッキ部60を操作する作業にかかる時間を短縮でき、作業の手間を抑制することができる。その結果、カウンタウエイト21を固定する作業を簡易な作業にすることができる(作業性を向上させることができる)。
(第2の発明の効果)
[構成2]図6に示すように、ジャッキ部60は、2つ設けられる。引張部50は、張力部材23が接続される張力部材接続部52を備える。引張方向T(例えば上側Z1)から見たとき、張力部材接続部52は、引張部50へのジャッキ部60の2か所の取付部(ジャッキ部取付部53)どうしをつないだ線分L53上に配置される。
上記[構成2]により、引張方向Tに交差する方向の力が、引張部50に作用しにくい。よって、土台部40に対して引張部50が引張方向Tに交差する方向に移動すること(例えば倒れること、回転すること)を、より抑制することができる。
(第3の発明の効果)
[構成3]引張方向Tから見たとき、支持部70は、引張部50へのジャッキ部60の2か所の取り付け部(ジャッキ部取付部53)どうしをつないだ線分L53上からずれた位置に配置される。
上記[構成3]により、引張方向Tから見たときに線分L53上に支持部70が設けられる場合に比べ、次の効果が得られる。土台部40に対して引張部50が、引張方向Tから見て線分L53と交差する方向に倒れようとする力を、支持部70がより確実に支持することができる。よって、土台部40に対して引張部50が、引張方向Tに交差する方向に移動すること(例えば倒れること、回転すること)を、より抑制することができる。
(第4の発明の効果)
[構成4]支持部70は、筒状部71と、差込部73と、を備える。筒状部71は、土台部40または引張部50(例えば土台部40)に設けられ、引張方向Tに延びるように設けられる。差込部73は、土台部40および引張部50のうち筒状部71が設けられる方とは異なる方(例えば筒状部71)に設けられる。差込部73は、引張方向Tに延びるように設けられ、筒状部71に差し込まれる。
上記[構成4]により、上記[構成1]の支持部70を、簡易に構成することができる。
(第2実施形態)
図9~図11を参照して、第2実施形態のカウンタウエイト固定治具230について、第1実施形態との相違点を説明する。なお、カウンタウエイト固定治具230のうち、第1実施形態との共通点については、説明を省略する。カウンタウエイト固定治具230のうち、第1実施形態と同一の符号を付した部分は、第1実施形態との共通点である。共通点の説明を省略することについては、後述する他の実施形態の説明も同様である。相違点は、支持部270の構造である。
支持部270は、筒状部271と、差込部273と、を備える。図6に示す例では、上下方向Zから見た支持部70(筒状部71および差込部73のそれぞれ)の断面形状は円形であった。そのため、1つのみの支持部70では、支持部中心軸70aを中心として筒状部71と差込部73とが互いに回転することが、制限されていなかった。一方、図11に示すように、支持部270は、支持部中心軸70aを中心として筒状部271と差込部273とが互いに回転することが制限されるように構成される。具体的には、上下方向Zから見た筒状部271の内面の断面形状、および上下方向Zから見た差込部273の外面の断面形状のそれぞれ(以下「支持部270の断面形状」という)は、円形とは異なる形状である。例えば、支持部470の断面形状は、多角形でもよく、楕円形でもよく、半円形などでもよい。図11に示す例では、支持部270の断面形状は、四角形であり、長方形である。図9に示す例では、筒状部271は、角筒であり、差込部273は、角柱(四角柱、直方体状)である。図10に示すように、支持部270は1つのみ設けられる。
(第5の発明の効果)
[構成5]図11に示すように、引張方向Tから見た筒状部71の内面の断面形状、および引張方向Tから見た差込部73の外面の断面形状のそれぞれは、円形とは異なる形状である。
上記[構成5]により、筒状部271および差込部273の中心軸(支持部中心軸70a)を中心として筒状部271および差込部273が互いに回転することが制限される。よって、図10に示す土台部40に対して引張部50が、引張方向Tに延びる軸を中心として回転することを、1つのみの支持部270(例えば1組の筒状部271および差込部273)により制限することができる。よって、この回転を制限するために支持部270が2つ以上必要である場合(図6に示す2つの差込部73・73を参照)に比べ、カウンタウエイト固定治具230を簡素に構成することができる。
(第3実施形態)
図12を参照して、第3実施形態のカウンタウエイト固定治具330について、第1実施形態との相違点を説明する。相違点は、支持部370の構造である。
図5に示す例では、筒状部71の内面と差込部73の外面とが直接接触するため、筒状部71の内面と差込部73の外面との摩擦力により、筒状部71に対して差込部73が上下方向Zにスムーズに移動しない場合が想定される。また、図6に示す例では、1つのみの支持部70では、支持部中心軸70aを中心として筒状部71と差込部73とが互いに回転することが制限されていない。一方、図12に示す支持部370は、ボールスプラインを備える。よって、支持部370では、筒状部371に対して差込部373が上下方向Zにスムーズに移動可能であり、かつ、支持部中心軸70aを中心として筒状部371と差込部373とが互いに回転することが制限される。
具体的には、筒状部371は、筒状部本体部371aと、ボール部371bと、を備える。筒状部本体部371aは、上下方向Zに延びる筒状(例えば略円筒状)の部分である(図5に示す筒状部71と同様)。ボール部371bは、筒状部本体部371aに対して回転可能(回転自在)に、筒状部本体部371aの内面に取り付けられる。筒状部本体部371aに対するボール部371bの、筒状部本体部371aの内面の周方向における移動は、制限される。ボール部371bは、複数設けられる。なお、図12では、複数のボール部371bのうちの一部のみに符号を付した。
差込部373は、差込部本体部373aと、スプライン部373bと、を備える。差込部本体部373aは、筒状部371に差し込まれる部分であり、例えば略円柱状である(図5に示す差込部73と同様)。スプライン部373bは、上下方向Zに延びるように、差込部本体部373aに設けられた溝である。スプライン部373bは、1本のみ設けられてもよく、複数本設けられてもよい。ボール部371bは、スプライン部373bに入り込む。その結果、差込部373が、筒状部371に対して支持部中心軸70aを中心に回転することが制限される。
(第6の発明の効果)
[構成6]支持部370は、ボールスプラインを備える。
上記[構成6]により、筒状部371に対して差込部373を引張方向Tにスムーズに移動させることができる。よって、土台部40に対して引張部50を引張方向Tにスムーズに移動させることができる。その結果、張力部材23を適切に引っ張ることができる。さらに、上記[構成6]により、筒状部371および差込部373の中心軸(支持部中心軸70a)を中心として筒状部371に対して差込部373が回転することが制限される。よって、土台部40に対して引張部50が引張方向Tを中心として回転することを、1つのみの差込部373(筒状部371および差込部373)で、制限することができる。よって、この回転を制限するために差込部373が2つ以上必要である場合(図6に示す差込部73を参照)に比べ、カウンタウエイト固定治具330を簡素に構成することができる。
(第4実施形態)
図13~図16を参照して、第4実施形態のカウンタウエイト固定治具430について、第1実施形態との相違点を説明する。図5に示すカウンタウエイト固定治具30では、2つのジャッキ部60が、土台部40に対して引張部50を上下方向Z(引張方向Tを含む)に移動させた。また、支持部70は、土台部40に対して引張部50を上下方向Zに直線移動可能に支持した。一方、図13に示すカウンタウエイト固定治具430では、1つのジャッキ部60が、土台部440に対して引張部450を上下方向Z(引張方向Tを含む)に移動させる(図13および図14参照)。また、支持部470は、回転支持ピン475などを備え、土台部440に対して引張部450を上下方向Zに回転可能に支持する。カウンタウエイト固定治具430は、土台部440と、引張部450と、支持部470と、を備える。
土台部440(図16参照)は、図8に示す土台部横方向外側部43および土台部位置決め部45を備えなくてもよく、これらのうち少なくともいずれかを備えてもよい。
引張部450は、図13に示すように、支持部470を中心に(さらに詳しくは回転支持ピン475を中心に)回転可能に土台部440に取り付けられる。引張部450は、片持ち梁状に構成され、てこの原理を利用して、張力部材23を引っ張る。引張部450は、引張部本体部451と、ジャッキ部取付部453と、水平調整部455と、を備える。
引張部本体部451は、例えば梁状であり、例えば略四角柱状などである。
ジャッキ部取付部453は、水平調整部455に設けられる。図5に示す例では、引張部50にジャッキ部取付部53が2つ設けられ、引張部50に2つのジャッキ部60が取り付けられた。一方、図13に示す例では、引張部450にジャッキ部取付部453が1つのみ設けられ、引張部450に1つのみのジャッキ部60が取り付けられる。ジャッキ部60は、支持部470とは異なる位置で引張方向Tの力を引張部450(さらに詳しくは水平調整部455)に作用させる。
水平調整部455は、回転支持ピン475を中心に引張部本体部451が回転したときに、上下方向Zに延びるようにジャッキ部本体部61の角度(姿勢)を維持させるための部分である。水平調整部455は、引張部本体部451に回転可能に取り付けられる。例えば、水平調整部455は、水平調整ピン456により引張部本体部451に取り付けられる。引張部本体部451に対する水平調整部455の回転軸は、土台部440に対する引張部本体部451の回転軸と平行であり、具体的には前後方向Xに延びる。
支持部470は、土台部40に対して引張部450(さらに詳しくは引張部本体部451)を上下方向Zに回転可能に支持する。その結果、張力部材接続部52が上下方向Zに移動可能となる。図16に示すように、支持部470は、土台部側ピン取付部471と、引張部側ピン取付部473と、回転支持ピン475と、を備える。
土台部側ピン取付部471は、土台部440に設けられる。土台部側ピン取付部471は、回転支持ピン475が取り付けられる部分である。土台部側ピン取付部471は、土台部本体部41に固定され、土台部本体部41から上側Z1に突出する。土台部側ピン取付部471は、前後方向Xに間隔をあけて2つ設けられる。土台部側ピン取付部471は、例えば板状でもよく、ブロック状などでもよい。土台部側ピン取付部471は、回転支持ピン475を差込可能なピン孔を備える(引張部側ピン取付部473も同様)。
引張部側ピン取付部473は、引張部450に設けられる。引張部側ピン取付部473は、引張部本体部451と一体的に設けられてもよく、引張部本体部451と別体でもよい。引張部側ピン取付部473は、引張部450の端部であって、ジャッキ部取付部53が設けられる側(水平調整部455が設けられる側)とは反対側の端部(基端部)に設けられる。引張部側ピン取付部473は、回転支持ピン475が取り付けられる部分である。引張部側ピン取付部473は、2つの土台部側ピン取付部471・471に、前後方向Xに挟まれるように配置される。
回転支持ピン475は、土台部440に対して引張部450(さらに詳しくは引張部本体部451)を回転可能に接続する。回転支持ピン475は、前後方向Xに延びる回転軸を中心として、土台部440に対して引張部450を回転可能に接続する。回転支持ピン475は、土台部側ピン取付部471および引張部側ピン取付部473に接続される(差し込まれる)。
図15に示す張力部材接続部52、ジャッキ部取付部453、および支持部470の相対位置は、例えば次のように設定される。張力部材接続部52は、ジャッキ部取付部453と支持部470との間(横方向Yにおける間)に配置される。上下方向Zから見たとき、ジャッキ部取付部453と支持部470とをつないだ線分を、線分L453とする。なお、上下方向Zから見たとき、ジャッキ部取付部453は、点ではなく大きさを有する部分である(支持部470も同様)。線分L453の端の位置は、上下方向Zから見たジャッキ部取付部453の任意の点の位置でもよく、上下方向Zから見たジャッキ部取付部453の中央部(例えば図心)の位置でもよい(支持部470も同様)。上下方向Zから見たとき、張力部材接続部52は、線分L453上に配置される。好ましくは、上下方向Zから見たとき、引張部50への張力部材23の接続位置52aは、線分L453上に配置される。この配置により、引張部450に、前後方向Xの力が作用することが抑制される。
(カウンタウエイト固定装置20の組み立てなど)
カウンタウエイト固定装置20(図3参照)の組み立てについて、第1実施形態との相違点を説明する。
図13に示すジャッキ部60が作業者に作動させられる(操作される)ことで、図14に示すように、水平調整部455が、上側Z1に移動する。水平調整部455の上側Z1への移動に伴って、引張部本体部451が回転支持ピン475を中心に回転する。このとき、張力部材接続部52が上側Z1に移動することで、張力部材接続部52が(引張部本体部451が)、張力部材23を引張方向Tに引っ張る。
ここで、水平調整部455は、引張部本体部451に回転可能に取り付けられている。よって、水平調整部455が上側Z1に移動する際、土台部40に対する水平調整部455の角度(姿勢)が、維持(または略維持)される。具体的には例えば、水平調整部455の下側Z2の面は、土台部本体部41と平行な状態を維持(または略維持)する。その結果、ジャッキ部取付部53が、上下方向Z(または略上下方向Z)に延びるように配置された状態を維持することができる。
(引張部50に掛かる水平方向の力)
図15に示す土台部側ピン取付部471と引張部側ピン取付部473とは、回転支持ピン475により接続される。よって、土台部側ピン取付部471に対する引張部側ピン取付部473の、回転支持ピン475を中心とする回転とは異なる方向への移動が、制限される。よって、土台部440に対する引張部450の、水平方向への移動(倒れ、回転)が制限される。
なお、図13に示す回転支持ピン475を中心に引張部本体部451が回転する際、水平調整部455が横方向Yにわずかに移動する。また、引張部本体部451は、土台部側ピン取付部471および引張部側ピン取付部473のピン孔と、回転支持ピン475と、の隙間の大きさに応じて、水平方向にわずかに移動可能である。また、図15に示す引張部本体部451は、土台部側ピン取付部471と引張部側ピン取付部473との前後方向Xの隙間の大きさに応じて、前後方向Xに、わずかに移動可能である。土台部440に対する支持部470の回転支持ピン475を中心とする回転とは異なる方向への移動であって、これらのわずかな移動を超える大きな移動は、支持部470により制限される。
(第7の発明の効果)
[構成7-1]図13に示すように、支持部470は、土台部440に対して引張部450を引張方向Tに回転可能に支持する。
[構成7-2]ジャッキ部60は、1つのみ設けられ、支持部470とは異なる位置で引張方向Tの力を引張部450に作用させる。
上記[構成7-1]により、上記[構成1]の支持部470を、簡易に構成することができる。上記[構成7-1]および[構成7-2]により、1つのみのジャッキ部60により、支持部470を中心として引張部450が回転するように、引張部450に引張方向Tの力を作用させることができる。よって、ジャッキ部60を2つ以上設ける必要がない。よって、ジャッキ部60が2つ以上設けられる必要がある場合に比べ、ジャッキ部60の操作を、簡易な操作にすることができる。
(第8の発明の効果)
[構成8]図15に示すように、引張部450は、張力部材23が接続される張力部材接続部52を備える。引張方向Tから見たとき、張力部材接続部52は、引張部450へのジャッキ部60の取付部(ジャッキ部取付部453)と、支持部470と、をつないだ線分L453上に設けられる。
上記[構成8]により、引張方向Tに交差する方向の力が、引張部450に作用しにくい。よって、土台部40に対して引張部50が、引張方向Tに交差する方向に移動することが抑制される。
(変形例)
上記実施形態は様々に変形されてもよい。例えば、互いに異なる実施形態の構成要素どうしが組み合わされてもよい。例えば、各構成要素の配置や形状が変更されてもよい。例えば、構成要素の数が変更されてもよく、構成要素の一部が設けられなくてもよい。例えば、構成要素どうしの固定や連結などは、直接的でも間接的でもよい。例えば、互いに異なる複数の部材や部分として説明したものが、一つの部材や部分とされてもよい。例えば、一つの部材や部分として説明したものが、互いに異なる複数の部材や部分に分けて設けられてもよい。例えば、図3に示すカウンタウエイト固定治具30が、カウンタウエイト21の下側Z2の面(底面)に設置されてもよい。
1 建設機械
21 カウンタウエイト
23 張力部材
30、230、330、430 カウンタウエイト固定治具
40、440 土台部
50、450 引張部
52 張力部材接続部
53、453 ジャッキ部取付部(引張部へのジャッキ部の取付部)
60 ジャッキ部
70、270、370、470 支持部
71、271、371 筒状部
73、273、373 差込部
L53、L453 線分
T 引張方向

Claims (8)

  1. 建設機械のカウンタウエイトを固定するための張力部材に張力を生じさせるカウンタウエイト固定治具であって、
    前記カウンタウエイトに設置される土台部と、
    前記張力部材が接続される引張部と、
    前記張力部材を引っ張る向きである引張方向の力を前記引張部に作用させるジャッキ部と、
    前記土台部に対する前記引張部の前記引張方向への移動を許容し、前記土台部に対する前記引張部の前記引張方向に交差する方向への移動を制限するように、前記土台部に対して前記引張部を支持する支持部と、
    を備える、
    カウンタウエイト固定治具。
  2. 請求項1に記載のカウンタウエイト固定治具であって、
    前記ジャッキ部は、2つ設けられ、
    前記引張部は、前記張力部材が接続される張力部材接続部を備え、
    前記引張方向から見たとき、前記張力部材接続部は、前記引張部への前記ジャッキ部の2か所の取付部どうしをつないだ線分上に配置される、
    カウンタウエイト固定治具。
  3. 請求項2に記載のカウンタウエイト固定治具であって、
    前記引張方向から見たとき、前記支持部は、前記引張部への前記ジャッキ部の2か所の取り付け部どうしをつないだ線分上からずれた位置に配置される、
    カウンタウエイト固定治具。
  4. 請求項1~3のいずれか1項に記載のカウンタウエイト固定治具であって、
    前記支持部は、
    前記土台部または前記引張部に設けられ、前記引張方向に延びるように設けられる筒状部と、
    前記土台部および前記引張部のうち前記筒状部が設けられる方とは異なる方に設けられ、前記引張方向に延びるように設けられ、前記筒状部に差し込まれる差込部と、
    を備える、
    カウンタウエイト固定治具。
  5. 請求項4に記載のカウンタウエイト固定治具であって、
    前記引張方向から見た前記筒状部の内面の断面形状、および前記引張方向から見た前記差込部の外面の断面形状のそれぞれは、円形とは異なる形状である、
    カウンタウエイト固定治具。
  6. 請求項4に記載のカウンタウエイト固定治具であって、
    前記支持部は、ボールスプラインを備える、
    カウンタウエイト固定治具。
  7. 請求項1に記載のカウンタウエイト固定治具であって、
    前記支持部は、前記土台部に対して前記引張部を前記引張方向に回転可能に支持し、
    前記ジャッキ部は、1つのみ設けられ、前記支持部とは異なる位置で前記引張方向の力を前記引張部に作用させる、
    カウンタウエイト固定治具。
  8. 請求項7に記載のカウンタウエイト固定治具であって、
    前記引張部は、前記張力部材が接続される張力部材接続部を備え、
    前記引張方向から見たとき、前記張力部材接続部は、前記引張部への前記ジャッキ部の取付部と、前記支持部と、をつないだ線分上に設けられる、
    カウンタウエイト固定治具。
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