JP2007290789A - クレーン - Google Patents
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Abstract
【解決手段】メインフレーム200に設けられたマスト支持部202にクレーン前後方向に回動可能に軸支され、ブーム起伏用ロープ15を支持するとともに、このブーム起伏用ロープ15の巻き取りまたは繰り出しによりブーム3とともに回動するマスト部材4と、マスト部材4のクレーン幅方向中心部よりも外側かつマスト支持部202よりも下方に設けられたシリンダ支持部204に、クレーン前後方向に揺動可能に軸支される油圧シリンダ20と、油圧シリンダ20をマスト部材4の回動動作に追動して揺動させるリンク部材30と、油圧シリンダ30の推力をマスト部材4の下面に伝達し、マスト部材を略水平の輸送姿勢から作業姿勢へと押し上げる押し上げ機構30とを備える。
【選択図】図2
Description
リンク部材の一端部をシリンダ支持部の上方に設けられたリンク支持部にクレーン前後方向に揺動可能に軸支するとともに、他端部を油圧シリンダの先端部に回動可能に連結し、押し上げ機構をこのリンク部材により構成し、油圧シリンダの推力をリンク部材を介してマスト部材の下面に伝達することもできる。
リンク部材を、左右一対の主板と、この主板の間に設けられ、略ボックス状の閉空間を形成する補強板とにより構成することもできる。
マスト部材の回動軸を第1の回動軸、リンク部材の回動軸を第2の回動軸、シリンダ部材の回動軸を第3の回動軸、油圧シリンダとリンク部材との連結部の回動軸を第4の回動軸とするとき、第2の回動軸を、第1の回動軸と同軸上に設け、第3の回動軸を、第1の回動軸よりもクレーン後方に設け、第4の回動軸を、油圧シリンダの最大縮退時には第3の回動軸よりもクレーン後方に、油圧シリンダの最大伸長時には第1の回動軸の略真上に位置するように設け、さらに油圧シリンダの最大縮退時における第3の回動軸と第4の回動軸とを結ぶ線の鉛直線に対するなす角が、油圧シリンダの最大伸長時における第3の回動軸と第4の回動軸とを結ぶ線の鉛直線に対するなす角よりも大きくなるように、第3の回動軸を第1の回動軸の鉛直下方近傍に設けることもできる。
メインフレームを、底板と、この底板上に立設される左右一対の縦板とにより構成し、シリンダ支持部を、縦板の外側の底板と縦板の交差部に設けることもできる。
図1は、本実施の形態に係るクレーンの外観側面図である。下部走行体1の上方には上部旋回体2が旋回可能に搭載されている。上部旋回体2の前部には前後方向に回動可能にブーム3が軸支され、ブーム3の後方には旋回体2の上方を通って前後方向に回動可能にライブマスト4が軸支されている。旋回体2は、メインフレーム200(図2)の前端部に支持された運転室5と、メインフレーム200の後端部に支持されたカウンタウエイト6と、メインフレーム200に搭載されたフロントドラム7、リヤドラム8、起伏ドラム9とを有する。
(1)油圧シリンダ20を縦板211の側方に設け、油圧シリンダ20の推力をリンク30を介してライブマスト4に作用させるようにしたので、ライブマスト4とメインフレーム200の間、つまりライブマスト4の下方に油圧シリンダ20を設ける必要がなく、ドラム7〜9の配置の自由度が高まる。その結果、フロントドラム7をより前方に配置することができ、起伏ロープ15を緩めてブーム3を倒回する際に、必要以上にワイヤロープ10が張ってブーム3の倒回動作を妨げることを防ぐことができる。また、繰り出されるロープの自重等がブーム3を後傾させるように働くこと(いわゆるブームのあおり)を抑えることができる。
(2)上板212で油圧シリンダ20を支持する必要がないため、メインフレーム200の十分な高さを保つことができ、断面二次モーメントが大きくなってメインフレーム200の十分な強度を得ることができる。
(4)リンク30を構成する左右一対の主板31の間に補強板32を設け、略ボックス状の閉空間を形成するようにしたので、リンク30の剛性が高まり、油圧シリンダ20の上方への推力を、その左右内側のライブマスト4に対し、中心線CL2に対する偏芯荷重として平行に作用させることができ、ライブマスト4に十分な押し上げ力を付与することができる。
(6)シリンダ支持部204をメインフレーム200の縦板211と底板210の交差部に設けたので、シリンダ支持部204の強度を高めることができる。また、油圧シリンダ20を底板210の側端面の内側に収めることができ、メインフレーム200が幅方向に大型化することを抑制できる。
20 油圧シリンダ
30 リンク
31 主板
32 補強板
200 メインフレーム
202 ブラケット
204 シリンダ支持部
210 底板
211 縦板
P1〜P3 ピン
Claims (5)
- メインフレームに設けられたマスト支持部にクレーン前後方向に回動可能に軸支され、ブーム起伏用ロープを支持するとともに、このブーム起伏用ロープの巻き取りまたは繰り出しによりブームとともに回動するマスト部材と、
前記マスト部材のクレーン幅方向中心部よりも外側かつ前記マスト支持部よりも下方に設けられたシリンダ支持部に、クレーン前後方向に揺動可能に軸支される油圧シリンダと、
前記油圧シリンダを前記マスト部材の回動動作に追動して揺動させるリンク部材と、
前記油圧シリンダの推力を前記マスト部材の下面に伝達し、前記マスト部材を略水平の輸送姿勢から作業姿勢へと押し上げる押し上げ機構とを備えることを特徴とするクレーン。 - 請求項1に記載のクレーンにおいて、
前記リンク部材は、一端部が前記シリンダ支持部の上方に設けられたリンク支持部にクレーン前後方向に揺動可能に軸支されるとともに、他端部が前記油圧シリンダの先端部に回動可能に連結され、
前記押し上げ機構は、このリンク部材により構成され、前記油圧シリンダの推力をリンク部材を介して前記マスト部材の下面に伝達することを特徴とするクレーン。 - 請求項2に記載のクレーンにおいて、
前記リンク部材は、左右一対の主板と、この主板の間に設けられ、略ボックス状の閉空間を形成する補強板とを有することを特徴とするクレーン。 - 請求項2または3に記載のクレーンにおいて、
前記マスト部材の回動軸を第1の回動軸、前記リンク部材の回動軸を第2の回動軸、前記シリンダ部材の回動軸を第3の回動軸、前記油圧シリンダと前記リンク部材との連結部の回動軸を第4の回動軸とするとき、
前記第2の回動軸は、第1の回動軸と同軸上に設けられ、
前記第3の回動軸は、第1の回動軸よりもクレーン後方に設けられ、
前記第4の回動軸は、前記油圧シリンダの最大縮退時には前記第3の回動軸よりもクレーン後方に、前記油圧シリンダの最大伸長時には前記第1の回動軸の略真上に位置するように設けられ、
さらに前記油圧シリンダの最大縮退時における前記第3の回動軸と前記第4の回動軸とを結ぶ線の鉛直線に対するなす角が、前記油圧シリンダの最大伸長時における前記第3の回動軸と前記第4の回動軸とを結ぶ線の鉛直線に対するなす角よりも大きくなるように、前記第3の回動軸が第1の回動軸の鉛直下方近傍に設けられることを特徴とするクレーン。 - 請求項1〜4のいずれか1項に記載のクレーンにおいて、
前記メインフレームは、底板と、この底板上に立設される左右一対の縦板とを有し、
前記シリンダ支持部は、前記縦板の外側の前記底板と前記縦板の交差部に設けられることを特徴とするクレーン。
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