JP2017160012A - マストガイリンク格納装置 - Google Patents
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Description
図6に示すマストガイリンク50とブームガイリンク17との組立および分解は、次のように行われる。ブーム15は、地面Gと略平行に、前側X1に伏せた状態とされる。マスト30は、基端部30fよりも先端部30tの方が前側X1に配置されるように、ブーム15の上に配置される。このとき、マストガイリンク50は、マスト30の先端部30tから下に垂れ下がった状態になる。マストガイリンク50とブームガイリンク17との組立時には、マストガイリンク50の先端部50tと、ブームガイリンク17の先端部17tと、でピン孔の位置合わせが行われ、ピンが差し込まれる(作業α)。このとき、リンク基端側部分51に対して第2リンク折曲部50bを中心にリンク先端側部分55を折り曲げることで、この折り曲げができない場合に比べ、先端部50tの位置を容易に変えることができる。よって、上記の作業αを容易に行える。また、マストガイリンク50とブームガイリンク17との分解時には、このピンが取り外される。
マストガイリンク50とブームガイリンク17とが分解された状態で、マストガイリンク50がマスト30に格納される。この格納は次のように行われる。マスト30は、図6に示す状態から、先端部30tが後側X2に移動するように、回転させられる(マスト30が後側X2に回転させられる)。マスト30が後側X2に回転する結果、図5に示すように、マストガイリンク50は、マスト30の先端部30tを中心に回転し、主柱40に近づく。また、マストガイリンク50は、マスト30の先端部30tから直線状に垂れ下がった状態になり、第1リンク折曲部50aおよび第2リンク折曲部50bで折れ曲がっていない状態になる。
主柱40が第1主柱折曲部40aを備え、かつ、マストガイリンク50が第1リンク折曲部50aで折り曲げ不可能なものを、「比較例」とする。
一方、本実施形態では、主柱傾斜部分43の横方向外側Y2にリンク先端側部分55を配置できる。よって、マスト30およびマストガイリンク50の、マスト面直交方向Bにおける高さを抑制できる。
一方、本実施形態では、クレーン本体13(図1参照)に対してマスト30を回転させると、リンク基端側部分51に対してリンク先端側部分55が自動的に折れ曲がる。よって、リンク基端側部分51に対してリンク先端側部分55を手作業により折り曲げる必要がない。
一方、本実施形態では、図3に示す第1リンク折曲部50aで折り曲げ可能なので、マストガイリンク50の長さを、ほぼ主柱先端側部分41と同じ長さに制限する必要がない。よって、マストガイリンク50とブームガイリンク17(図6参照)とを組み立てできるような、マストガイリンク50の長さを確保しやすい。
図3に示すガイリンク格納装置20による効果は次の通りである。ガイリンク格納装置20は、クレーン本体13(図1参照)に起伏自在に取り付けられるマスト30と、マスト30に取り付けられるマストガイリンク50と、を備える。マスト30は、横方向Yに間隔をあけて配置される2本の主柱40を備える。主柱40は、主柱先端側部分41と、主柱傾斜部分43と、を備える。主柱先端側部分41は、マスト30の先端部30tからマスト基端側A1に延びる。主柱傾斜部分43は、主柱先端側部分41のマスト基端側A1端部からマスト基端側A1に延び、マスト基端側A1ほど横方向外側Y2に配置されるようにマスト軸方向Aに対して傾斜する。マストガイリンク50は、格納状態になる場合がある。格納状態は、主柱40よりも横方向外側Y2かつ主柱40と横方向Yに対向する位置にマストガイリンク50が配置された状態である。マストガイリンク50は、リンク基端側部分51と、リンク先端側部分55と、を備える。リンク基端側部分51は、マスト30の先端部30tに、横方向Yの回転軸回りに回転自在に取り付けられる。リンク先端側部分55は、マストガイリンク50が格納状態のときに、マスト30の先端部30tからマスト基端側A1に延びる。
[構成1]リンク先端側部分55は、リンク基端側部分51に第1リンク折曲部50aで折曲自在に取り付けられる。マストガイリンク50が格納状態のとき、リンク先端側部分55は、リンク基端側部分51に対して第1リンク折曲部50aで横方向外側Y2に折れ曲がるように配置される。
[構成2]図5に示すように、ガイリンク格納装置20は、主柱40に固定されるスライド部60を備える。スライド部60は、マスト30の先端部30tを中心にマストガイリンク50が回転したとき、マストガイリンク50のうち第1リンク折曲部50aよりもマストガイリンク50先端側(先端部50t側)の部分56に当たる。これにより、スライド部60は、図3に示すように、リンク先端側部分55を所定の格納位置に格納させる。
[構成3]スライド部60は、マスト30の先端部30tを中心にマストガイリンク50が回転したとき、部分56に当たる。これにより、スライド部60は、リンク基端側部分51に対してリンク先端側部分55を第1リンク折曲部50aで横方向外側Y2に折り曲げる。
[構成4]リンク先端側部分55は、マストガイリンク50が格納状態のとき、主柱傾斜部分43に沿うように格納される。
[構成5]図6に示すように、リンク先端側部分55は、リンク基端側部分51に対して、横方向Yの回転軸である第2リンク折曲部50bで折曲自在に取り付けられる。
[構成6]第2リンク折曲部50bは、第1リンク折曲部50aよりもマストガイリンク50先端側(先端部50t側)に配置される。
上記実施形態の構成要素の数が変更されてもよい。例えば、図3に示す1本のマストガイリンク50の折曲部(第1リンク折曲部50aなど)の数は、上記実施形態では2であったが、1でもよく、3以上でもよい。また、スライド部60の数は、上記実施形態では1本の主柱40に2であったが、1でもよく、3以上でもよい。上記実施形態の構成要素の一部が設けられなくてもよい。例えば、第2リンク折曲部50bは設けられなくてもよい。リンク基端側部分51とリンク先端側部分55とを連結する部分は、直交リンク53でなくてもよい。
20 マストガイリンク格納装置
30 マスト
40 主柱
40a 第1主柱折曲部(主柱折曲部)
41 主柱先端側部分
43 主柱傾斜部分
50 マストガイリンク
51 リンク基端側部分
55 リンク先端側部分
60 スライド部
Y 横方向
Claims (6)
- クレーン本体に起伏自在に取り付けられるマストと、
前記マストに取り付けられるマストガイリンクと、
を備え、
前記マストは、横方向に間隔をあけて配置される2本の主柱を備え、
前記主柱は、
前記マストの先端部からマスト基端側に延びる主柱先端側部分と、
前記主柱先端側部分のマスト基端側端部からマスト基端側に延び、マスト基端側ほど横方向外側に配置されるようにマスト軸方向に対して傾斜する主柱傾斜部分と、
を備え、
前記マストガイリンクは、前記主柱よりも横方向外側かつ前記主柱と横方向に対向する位置に前記マストガイリンクが配置された状態である格納状態になる場合があり、
前記マストガイリンクは、
前記マストの先端部に、横方向の回転軸回りに回転自在に取り付けられ、前記格納状態のときに前記マストの先端部からマスト基端側に延びるリンク基端側部分と、
前記リンク基端側部分に第1リンク折曲部で折曲自在に取り付けられるリンク先端側部分と、
を備え、
前記マストガイリンクが前記格納状態のとき、前記リンク先端側部分は、前記リンク基端側部分に対して前記第1リンク折曲部で横方向外側に折れ曲がるように配置される、
マストガイリンク格納装置。 - 請求項1に記載のマストガイリンク格納装置であって、
前記主柱に固定されるスライド部を備え、
前記スライド部は、前記マストの先端部を中心に前記マストガイリンクが回転したとき、前記マストガイリンクのうち前記第1リンク折曲部よりもマストガイリンク先端側の部分に当たり、前記リンク先端側部分を所定の格納位置に格納させる、
マストガイリンク格納装置。 - 請求項2に記載のマストガイリンク格納装置であって、
前記スライド部は、前記マストの先端部を中心に前記マストガイリンクが回転したとき、前記部分に当たることで、前記リンク基端側部分に対して前記リンク先端側部分を前記第1リンク折曲部で横方向外側に折り曲げる、
マストガイリンク格納装置。 - 請求項1〜3のいずれか1項に記載のマストガイリンク格納装置であって、
前記リンク先端側部分は、前記マストガイリンクが前記格納状態のとき、前記主柱傾斜部分に沿うように格納される、
マストガイリンク格納装置。 - 請求項1〜4のいずれか1項に記載のマストガイリンク格納装置であって、
前記リンク先端側部分は、前記リンク基端側部分に対して、横方向の回転軸である第2リンク折曲部で折曲自在に取り付けられる、
マストガイリンク格納装置。 - 請求項5に記載のマストガイリンク格納装置であって、
前記第2リンク折曲部は、前記第1リンク折曲部よりもマストガイリンク先端側に配置される、
マストガイリンク格納装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016046116A JP6601281B2 (ja) | 2016-03-09 | 2016-03-09 | マストガイリンク格納装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2019059595A (ja) * | 2017-09-27 | 2019-04-18 | コベルコ建機株式会社 | クレーンおよびクレーンのウエイト用ガイラインの格納方法、クレーンのウエイト用ガイラインの輸送方法 |
JP2020007137A (ja) * | 2018-07-12 | 2020-01-16 | コベルコ建機株式会社 | リンク機構 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US20050061762A1 (en) * | 2003-09-19 | 2005-03-24 | Liebherr-Werk Ehingen Gmbh | Crane, as well as a process for raising its boom |
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2016
- 2016-03-09 JP JP2016046116A patent/JP6601281B2/ja active Active
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