JP3355447B2 - 天井走行クレーンの走行桁の補強工法及び補強走行桁 - Google Patents

天井走行クレーンの走行桁の補強工法及び補強走行桁

Info

Publication number
JP3355447B2
JP3355447B2 JP06214394A JP6214394A JP3355447B2 JP 3355447 B2 JP3355447 B2 JP 3355447B2 JP 06214394 A JP06214394 A JP 06214394A JP 6214394 A JP6214394 A JP 6214394A JP 3355447 B2 JP3355447 B2 JP 3355447B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
traveling
girder
reinforcing member
shaped
rail
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP06214394A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07247094A (ja
Inventor
実則 栗山
喜満 村橋
和利 豊若
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP06214394A priority Critical patent/JP3355447B2/ja
Publication of JPH07247094A publication Critical patent/JPH07247094A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3355447B2 publication Critical patent/JP3355447B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、天井走行クレーンの走
行桁の補強工法及び補強走行桁に関する。詳しくは、天
井走行クレーンの吊能力の増強に伴って走行桁を強化す
る必要性が生じた場合、既設走行桁を撤去して、別個に
所定の設計強度を満たす走行桁を新規に設置するのでは
なく、既設主要構造物を取り外さずに、補強・改造範囲
を最小にし、工期短く、低コストで、しかも省力化を可
能とする天井走行クレーンの走行桁の補強工法及び補強
走行桁に関する。
【0002】
【従来の技術】従来既に設置してある天井走行クレーン
の走行桁について強度の増強を図ろうとする場合、
(1)既設の走行桁を取外し、新たに強度の高い走行桁
を新設する方法がある。 (2)また、別の方法として、走行桁の走行梁の上フラ
ンジ、又は下フランジに鋼製のカバープレートを取り付
け、既設の走行桁を活用して走行桁の断面性能を向上さ
せる。 (3)さらに、他の方法として、走行桁の走行梁の上フ
ランジ、又は下フランジに鋼製のT型部材を取り付け、
既設の走行桁を活用して走行桁の断面性能を向上させ
る。走行桁の走行梁の下フランジに鋼製のT型部材を取
り付けて走行桁を補強する場合を図3、図4において説
明する。図3の既設の建家の柱14の上部に設けた既設
の走行桁(A印の部分)を図4において拡大して示す
と、走行桁は走行梁1と、背面構2と、繋ぎ構3からな
り、図4では走行梁1の下フランジ12にT型部材13
を取り付ける。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した(1)の方法
は、走行桁を全て新しくすることから工期とコストが嵩
むという問題点がある。(2)は、補強材がカバープレ
ートであるため、大きな強度向上効果は期待できないと
いう問題点がある。(3)は、(1)の場合より大きな
強度向上効果を期待できるが、取付け作業用に特別の治
具を据え付ける必要があり、また図4のように走行桁の
走行梁1の下フランジ12にT型部材13を取り付ける
場合には上向き溶接となるため、現場溶接の品質確認か
ら工期が長くなることがあり、またより多くの溶接の熟
練技術者を必要とすることになるという問題点がある。
また、上向き溶接を避けることになると、走行桁を一旦
取り外すことが必要となる。
【0004】本発明は、上述した従来の天井走行クレー
ンの走行桁の補強工法及び補強走行桁の問題点を解決
し、既設走行桁を取り外さずに、補強・改造範囲を最小
にし、工期短く、低コストで、省力化を可能とし、施工
信頼度の高い天井走行クレーンの走行桁の補強工法及び
補強走行桁を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した発明
の目的を達成するためになされたものであり、上フラン
ジ部上面に走行クレーンのレールを布設した走行梁と、
該走行梁に走行方向に沿って対向して位置する背面構
と、前記走行梁と該背面構を連結する繋ぎ構とからなる
既設走行桁のレールを取外し、該レールを取外した前記
既設走行桁上に、前記走行梁の上フランジ部上に当接す
べき内側H型補強材と、前記背面構の上部に当接すべき
外側H型補強部材と、該内側H型補強部材と該外側H型
補強部材とを連結する繋ぎ部材とを構成部材とする補強
部材を固設することを特徴とする天井走行クレーンの走
行桁の補強工法により構成される。ここで、走行桁、背
面構は例えばH型鋼で形成する。繋ぎ構は山形鋼により
傾斜構として構成してもよく、また長手方向に間隔をお
いて鋼板により結合してもよい。補強部材の走行桁への
取付けは、構成部材である内側H型補強材、外側H型補
強部材、繋ぎ部材を、予め組立て一体化して行うことが
好ましいが、構成部材を一部ずつ走行桁に取り付けると
ともに走行桁上において構成部材を一体化することもで
きる。予め組立て一体化した補強部材を走行桁に取り付
ける場合、レール、安全デッキ、手摺を補強部材に取り
付けておくと一層工期の短縮が図られる。H型補強材は
不等長フランジ等の変形H型のものを含む。内側H型補
強材と外側H型補強部材とは、繋ぎ部材により連結する
ことにより梯子状に形成することができる。また、内側
H型補強部材と外側H型補強部材をH型鋼によるものか
らCT型鋼に代えて梯子状に構成することもできる。な
お、上フランジ部上面にレールを布設した走行梁とある
のは、走行梁の上フランジ自体の上面に溶接などにより
直接レールを取り付けてある場合の他、取付け金具(締
結金具)を介して間接的に上フランジに取り付けてある
場合を含む意味である。
【0006】本発明は、上フランジ部上面に走行クレー
ンのレールを布設した走行梁と、該走行梁に走行方向に
沿って対向して位置する背面構と、前記走行梁と該背面
構を連結する繋ぎ構とからなる既設走行桁のレールを取
外し、該レールを取外した前記既設走行桁上に、前記走
行梁の上フランジ部上に当接する内側H型補強材と、前
記背面構の上部に当接する外側H型補強部材と、該内側
H型補強部材と該外側H型補強部材とを連結する繋ぎ部
材とを構成部材とする補強部材を固設したことを特徴と
する天井走行クレーンの補強走行桁により構成される。
【0007】
【作用】本発明は上フランジ部上面に走行クレーンのレ
ールを布設した走行梁と、該走行梁に走行方向に沿って
対向して位置する背面構と、前記走行梁と該背面構を連
結する繋ぎ構とからなる既設走行桁のレールを取外し、
該レールを取外した前記既設走行桁上に、前記走行梁の
上フランジ部上に当接すべき内側H型補強材と、前記背
面構の上部に当接すべき外側H型補強部材と、該内側H
型補強部材と該外側H型補強部材とを連結する繋ぎ部材
とを構成部材とする補強部材を固設するので、単に既設
の走行梁のみに補強材を当接させて補強を図るものとは
異なり、走行桁の走行梁に補強部材の内側H型補強材を
当接させ、走行桁の背面構に補強部材の外側H型補強材
を当接させ、既設の走行桁全体に補強部材を付加、結合
させ、走行桁と補強部材とを一体化させて既設走行桁の
強度的能力の増強を図る。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1において、本発明の天井走行クレーンの補強
走行桁の例を示す。図1において、既設走行桁の部分
は、上フランジ部4上面に走行クレーン(図示せず)の
レール5を配設した走行梁1と、該走行梁1に走行方向
に沿って対向して位置する背面構2と、前記走行梁1と
該背面構2を連結する繋ぎ構3とからなる。かかる既設
走行桁のレール5を取外し、該レール5を取外した前記
既設走行桁上に、前記走行梁1の上フランジ部4上に当
接すべき内側H型補強材6と、前記背面構2の上部に当
接すべき外側H型補強部材7と、該内側H型補強部材6
と該外側H型補強部材7とを連結する繋ぎ部材8とによ
り一体的に構成部材とする補強部材を載置、固設する。
本例では、補強部材にレール5、安全デッキ10、手摺
11を予め地上作業において取り付けておいた。図2は
予め地上作業においてレール5、安全デッキ10、手摺
11を取り付けた状態の補強部材の斜視図を示す。
【0009】
【発明の効果】本発明によれば、補強部材を既設走行桁
上に載置、取り付けるので、既設走行桁全体と補強部材
との構造上の一体化を図り、また施工容易化、工期短
縮、低コスト、省力化を図ることができる。また、工場
生産の停止期間を短縮できるので、生産性の維持に寄与
する面も大きい。補強部材を予め工場で組立て、製作す
ると、これら効果を一層増大させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明により補強した補強走行桁の実施例の説
明図である。
【図2】本発明における補強部材の斜視図である。
【図3】既設の走行桁(A印部分)の取付け状態を示す
図である。
【図4】図3のA印部分を拡大し、走行梁の下フランジ
にT型部材を取り付けた状態を示す図である。
【符号の説明】
1 走行梁 2 背面構 3 繋ぎ構 4 上フランジ部 5 レール 6 内側H型補強部材 7 外側H型補強部材 8 繋ぎ部材 9 補強部材 10 安全デッキ 11 手摺 12 下フランジ 13 T型部材 14 柱
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−89002(JP,A) 特開 昭52−116557(JP,A) 特開 平2−106595(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B66C 7/08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上フランジ部上面に走行クレーンのレー
    ルを布設した走行梁と、該走行梁に走行方向に沿って対
    向して位置する背面構と、前記走行梁と該背面構を連結
    する繋ぎ構とからなる既設走行桁のレールを取外し、該
    レールを取外した前記既設走行桁上に、前記走行梁の上
    フランジ部上に当接すべき内側H型補強材と、前記背面
    構の上部に当接すべき外側H型補強部材と、該内側H型
    補強部材と該外側H型補強部材とを連結する繋ぎ部材と
    を構成部材とする補強部材を固設することを特徴とする
    天井走行クレーンの走行桁の補強工法。
  2. 【請求項2】 上フランジ部上面に走行クレーンのレー
    ルを布設した走行梁と、該走行梁に走行方向に沿って対
    向して位置する背面構と、前記走行梁と該背面構を連結
    する繋ぎ構とからなる既設走行桁のレールを取外し、該
    レールを取外した前記既設走行桁上に、前記走行梁の上
    フランジ部上に当接する内側H型補強材と、前記背面構
    の上部に当接する外側H型補強部材と、該内側H型補強
    部材と該外側H型補強部材とを連結する繋ぎ部材とを構
    成部材とする補強部材を固設したことを特徴とする天井
    走行クレーンの補強走行桁。
JP06214394A 1994-03-08 1994-03-08 天井走行クレーンの走行桁の補強工法及び補強走行桁 Expired - Fee Related JP3355447B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06214394A JP3355447B2 (ja) 1994-03-08 1994-03-08 天井走行クレーンの走行桁の補強工法及び補強走行桁

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06214394A JP3355447B2 (ja) 1994-03-08 1994-03-08 天井走行クレーンの走行桁の補強工法及び補強走行桁

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07247094A JPH07247094A (ja) 1995-09-26
JP3355447B2 true JP3355447B2 (ja) 2002-12-09

Family

ID=13191587

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP06214394A Expired - Fee Related JP3355447B2 (ja) 1994-03-08 1994-03-08 天井走行クレーンの走行桁の補強工法及び補強走行桁

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3355447B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101032366B1 (ko) * 2010-03-22 2011-05-03 주식회사 동성중공업 다목적 점검로 일체형 크레인의 수평하중 지지구조
CN102661054B (zh) * 2012-05-23 2015-05-27 中建二局第三建筑工程有限公司 平面钢桁架整体提升中的侧向加固结构及整体提升方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07247094A (ja) 1995-09-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4824157B2 (ja) 長いエスカレータと動く歩道の支持構造体
GB2216217A (en) A joint structure
JP3355447B2 (ja) 天井走行クレーンの走行桁の補強工法及び補強走行桁
JP2729575B2 (ja) 鉄骨柱・鉄骨はりの接合構造
JP2002038419A (ja) 鋼製壁高欄及び鋼製壁高欄の設置方法
KR100759861B1 (ko) 주차장용 라멘식 철골구조의 보의 내력 강화구조
JPH0967940A (ja) 既設建物の補強構造
KR100345546B1 (ko) 선루프(sunroof)설치구조
JPH11210089A (ja) 仮設架台を必要としないリフトアップ工法
JP4044676B2 (ja) ユニット建物
JPH01204868A (ja) 自動車の車体構造
JP2719146B2 (ja) 柱とはりの接合体
JPH07228462A (ja) 乗客コンベアの外装底板取付構造
JPS5834899Y2 (ja) 既製パネルによる外壁と小柱との取付部の構造
JPS6145880A (ja) マンコンベア
JP2000234390A (ja) ユニット建物の補強構造及び建物ユニット
JPH1162077A (ja) 壁板の取付施工工法およびそれに用いる取付具
KR200337818Y1 (ko) 철골주차장용 판넬 설치구조
JPH11116186A (ja) ホイールクレーンの車体フレーム補強部材
JP2910551B2 (ja) Src柱の主筋の重ね継手工法
JPH0412985A (ja) エレベータの窓付き扉
KR200320780Y1 (ko) 인터미디어트 피이스 설치용 지그
SU1125344A1 (ru) Стыковое соединение ригел с колонной
KR0177473B1 (ko) 버스용 골조의 클랙 방지용 보강판넬
JP3043150B2 (ja) バルコニーユニットの床フレーム

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20020827

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees