JPS62298794A - ライナブロックとそのライナブロックを利用した格納容器のライナ構造並びにその格納容器のライナ据付方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ３、発明の詳細な説明 〔産業上の利用分野〕 本発明は格納容器のライナに係り、特にコンクリート１
ｍ原子炉格納容器のライナの現地居付の工程短縮に好適
なライナアンカ構造に関する。

〔従来の技術〕

従来のコンクリート製原子炉格納容器のライナアンカ構
造の例を第２図及び第３図に示す６従来例の構造におい
て、厚肉のコンクリート１の内面に、薄肉の鋼製のライ
ナ２がアンカ３により設置されている。コンクリート１
は容器の構造部材としての役割を、ライナ２は気密性を
保つための役割をしている。

一般にライナ２には軸方向アンカ３ａと周方向アンカ３
ｂが溶接されており、両アンカ３ｎ。

３ｂはコンクリート１に埋設されている為、ライナ２と
コンクリート１の内面は密着した状態になっている。

軸方向アンカ３ａ、周方向アンカ３ｂのうち、少なくと
も一方はライナ２に圧縮力が作用した場合に、ライナ２
がコンクリート１からはく離しないように、Ｈ型、Ｔ型
、Ｌ型等いずれかの形状をしている。

次に、コンクリート格納容器の施工方法について述べる
。

工場にて、ライナ２は幅約１０ｍ、高さ約４ｍ程の長方
形ブロックとして製作され、これに、軸方向アンカ３．
ｌ　（ＩＩ型、Ｔ型、ｒ、型等いずれかの形状をしてい
る）を約５００覇間隔で溶接し、周方向アンカ３ｂ（リ
ング状）をライナブロック２の上部及び中央部に溶接す
る。

工場にて製作されたライナブロックは建設現地に運ばれ
、１ブロツクごとに吊り込み据え付けが実施される。

ライナ２は８〜１０ブロツクで１リングを形成するが、
吊り込みは１ブロツクごとに実施される為、現地工数は
大となっている。

コンクリート施工に際しては、据え付けられたライナを
内側の型枠として使用しコンクリート打設を実施する。

〔発明が解決しようとする問題点〕

上記従来技術は、ライナを１ブロツクずつに吊り込み据
え付けを実施することから、現地据付施工作業が延びる
という問題がある。

上記問題点を解決する方法として、ライナをあらかじめ
リング状に組み上げた後、吊り込み据え付けを実施する
いわゆる一体吊り込み方法の採用が考えられる。

しかし、ライナは薄肉の鋼板からできており、これにア
ンカを溶接した構造であることから剛性が小さく、ライ
ナ自体が吊り込み時に変形してしまい、既に据え付けら
れたライナとの溶接部の開先が一致しないことから、ラ
イナをリング状に組み上げて一体で吊り込み据え付けは
不可能であるという不具合がある。

又、ライナの剛性が小さいことから、配管貫通部ペネト
レーション等の付加物をライナに溶接して一体に吊り込
み据え付けが不可能である。

本発明の目的は、以上のような従来技術の問題点を解決
し、現地据付工程を短縮させる為のライナの大型一体な
いしはリング状一体化後の吊り込み据え付けを可能とし
、その据え付は作業や組み付は作業も容易に出来るよう
なライナアンカ構造を提供することにある。

〔問題点を解決するための手段〕

従来の現地における作業工数が大なことによる建設工期
延長を防止し、作業工数を低減させるライナの大型一体
リング状吊り込み据え付けを可能とする手段は、従来の
ライナでは剛性が小さく、ライナアンカ機構を兼用した
水平の補強部材（リブ）を吊り込みブロックの下端近傍
にも設け、且つ上下ブロック間の下端近傍のリブと上端
近傍のアンカの上下間に作業空間としての間隔を備える
ことにしである。

〔作用〕

ライナブロックの剛性を大きくすることにより、ライナ
を大型一体リング状に吊り込み据え付けを実施した場合
でも、ライナの変形を低くおさえることができ、また、
配管貫通部ペネトレーション等の付加物をライナに取り
付けてライナと一体で吊り込み据え付けることが可能と
なる。

更に、ライナブロック同士の溶接においても、ライナの
変形が小さいことから、溶接部の開先合せの精度を容易
に得られるほかりブと、上端側のアンカとの間に合せ治
具（ジヤツキ等）の設置が容易となり作業効率が上がる
ほかブロック間のうビナ間溶接接合処理や接合部模作の
作業も行い易　１くなる。

〔実施例〕

以下、本発明の一実施例を第４図により説明する。

従来と同一部品は同一符号で説明する。第４図に示すよ
うに、ライナ２は幅約１０ｍ、高さ約４工程の長方形ブ
ロックをした薄肉鋼板であり、このライナ２に、コンク
リート１に接する面に軸方向のアンカ３ａ及び周方向の
アンカ３ｂが溶接さ軸方向アンカ３ａはＨ型、Ｔ型、Ｌ
型等のいずれかの形状でライナ２がコンクリートからは
く離するのを防止するように約５００ｍ＋＋程の間隔で
ライナ２に溶接されている。

周方向のアンカ３ｂは、リング状をしており、ライナ２
の剛性を大きくしておくために、ライナ２の上部、中央
部及び下部近傍に溶接されている。

周方向のアンカ３ｂは、ライナブロック２の端面より間
隔をあけて溶接されており、この周方向のアンカ３ｂと
ライナブロック２の端面との間隔には軸方向のアンカ３
ａも溶接されていない。そして、下部近傍のアンカ３ｂ
は主に補強リブとしての機能を有し、この実施例ではア
ンカの機能も合せもたせている。

これは、ライナブロック２同士を溶接する際に、アンカ
３が邪魔になり溶接作業及び溶接部の検査作業が不可能
にならないようにするためである。

以上のようなライナアンカ構造とすることにより、ライ
ナブロック２の剛性を高くすることが可能となり、ライ
ナ２の吊り込み据え付は作業時に大型ブロック化が計ら
れ、建設工期の短縮が可能となる。

また、周方向のアンカ３ｂとライナブロック２の端面と
の間に間隔があることにより、ライナブロック同士の溶
接及び検査が容易となる。

また一方では、ライナ２の剛性が大きくなったことによ
り、ライナ２に、第５図の如く、配管貫通部ペネトレー
ション４等の付加物を取りつけて吊り込み据え付けが可
能となる。

このように複数のライナブロックをリング状にあらかじ
め溶接ないしは、複数のライナブロックを一体溶接し、
これにより、複数のライナブロックを同時に吊り込んで
現地据付工程の短縮が計れる。

各人形一体化した各ブロックの吊り込み後の位置決め時
には、下方のブロックのライナに付いている上部のアン
カ３ｂと上方のブロックのライナに付いている下部のア
ンカ３ｂとの間にジヤツキ等の治具をかませて、上下両
ブロックのライナ端間の溶接開先どうしの適切なる位置
決め調整作業を行う。この作業の後に溶接を行って」１
丁ブロック間のライナ同志を接合し、その後に溶接検査
等を行う。これらの作業は上下の各ブロックのライナ２
同志間の下部のアンカと上部のアンカとの間に作業空間
としての隔間りが有るので容易に作業できる。これらの
作業の後には、コンクリート１の液がライナ２を型枠の
ごとく利用して設けられてゆく。

〔発明の効果〕

本発明によれば、コンクリート格納容器のライナの現地
据付作業において、以下の効果を得ることができる。

（１）ライナ吊り込み時の変形を抑えることができ、ラ
イナ同士の開先合せ及び溶接作業が容易となる。

（２）ライナをリング状にあるいは大型一体化して吊り
込みが可能となり、建設工期の短縮が計れる。

（３）ライナに付加物を取りつけて吊り込みができ、作
業工数が低減できる。

（４）また、工場におけろライナブロック間の組み付は
製作して、ライナ及びアンカの製作精度が向上する。

での運搬において、ライナが変形してしまうのをさける
ことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明による一実施例のコンクリ−ト格納容
器のライナアンカ構造の一部の斜視図、第２図は、従来
例のコンクリート格納容器のライナアンカ構造の一部の
斜視図、第３図は、従来例のうちのライナ及びアンカ部
のみを示したライナアンカ構造のライナブロックの一部
の斜視図、第４図は、本発明による一実施例のうちライ
ナ及びアンカ部のみ？示したライナアンカ構造のライナ
ブロックの一部の斜視図、第５図は、本発明による一実
施例のうちライナ及びアンカ部のみを示したライナアン
カ構造のライナブロックに配管貫通部ペネトレーション
を取りつけた斜視図である。 １・・・コンクリート、２・・・ライナ、３ａ、３ｂ・
・・アンカ、４・・・配管貫通部ペネトレーション。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、鋼製のライナの各ブロックごとにコンクリート躯体
   内に埋め込み固定されるアンカが取り付き、前記各ブロ
   ック間の前記ライナ端間を溶接した格納容器のライナ構
   造において、前記各ブロックのライナはライナ下端近傍
   に前記コンクリート躯体側へ突き出たリブを前記ライナ
   下端に沿って備え、前記リブと下方のブロックのライナ
   のライナ上端近傍のアンカとの上下間には作業空間とし
   ての間隔が備わることを特徴とした格納容器のライナ構
   造。