JPH1191030A - 光触媒性親水性部材 - Google Patents

光触媒性親水性部材

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JPH1191030A
JPH1191030A JP9278135A JP27813597A JPH1191030A JP H1191030 A JPH1191030 A JP H1191030A JP 9278135 A JP9278135 A JP 9278135A JP 27813597 A JP27813597 A JP 27813597A JP H1191030 A JPH1191030 A JP H1191030A
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JP
Japan
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silicon
photocatalytic
photocatalyst
oxide
layer
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JP9278135A
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Ryuichi Kojo
隆一 古城
Makoto Hayakawa
信 早川
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Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐摩耗性、硬度及び透明性に優れた光触媒性
親水性部材の提供。 【解決手段】 基材表面に、膜厚1〜10μmのシリコ
ン材料からなるハ−ドコ−ト層が形成されており、さら
にその上に膜厚1〜200nmの光触媒性酸化物を含有
する層が形成されており、前記光触媒の光励起に応じて
前記表面層が親水性を呈することを特徴とする光触媒性
親水性部材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、部材表面を高度の
親水性になし、かつ維持する技術に関する。より詳しく
は、本発明は、鏡、レンズ、ガラス、プリズムその他の
透明部材の表面を高度に親水化することにより、部材の
曇りや水滴形成を防止する防曇技術に関する。本発明
は、また、建物や窓ガラスや機械装置や物品の表面を高
度に親水化することにより、表面が汚れるのを防止し、
又は表面を自己浄化(セルフクリ−ニング)し若しくは
容易に清掃する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】寒冷時に自動車その他の乗物の風防ガラ
スや窓ガラス、建物の窓ガラス、眼鏡のレンズ、および
各種計器盤のカバ−ガラスが凝縮湿分で曇るのはしばし
ば経験されることである。また、浴室や洗面所の鏡や眼
鏡のレンズが湯気で曇ることも良く遭遇される。更に、
車両の風防ガラスや窓ガラス、建物の窓ガラス、車両の
バックミラ−、眼鏡のレンズ、マスクやヘルメットのシ
−ルドが降雨や水しぶきを受け、離散した多数の水滴が
表面に付着すると、それらの表面は翳り、ぼやけ、斑模
様になり、或いは曇り、やはり可視性が失われる。言う
までもなく、上記“曇り”は安全性や種々の作業の能率
に深い影響を与える。例えば、車両の風防ガラスや窓ガ
ラス、車両のバックミラ−が、寒冷時や雨天に翳り或い
は曇ると、視界の確保が困難となり、交通の安全性が損
なわれる。内視鏡レンズや歯科用歯鏡が曇ると、的確な
診断、手術、処置の障害となる。計器盤のカバ−ガラス
が曇るとデ−タの読みが困難となる。
【0003】上記“曇り”の解消のために、表面を親水
性にすることが提案されている。例えば、実開平3−1
29357号には、基材の表面にポリマ−層を設け、こ
の層に紫外線を照射した後アルカリ水溶液により処理す
ることにより高密度の酸性基を生成し、これによりポリ
マ−層の表面を親水性にすることからなる鏡の防曇方法
が開示されている。しかし、この方法で得られる程度の
酸性基では、表面極性が充分でなく、表面に付着する汚
染物質により時間が経つにつれて表面は親水性を失い、
防曇性能が次第に失われるものと考えられる。
【0004】他方、建築及び塗料の分野においては、環
境汚染に伴い、建築外装材料や屋外建造物やその塗膜の
汚れが問題となっている。大気中に浮遊する煤塵や粒子
は晴天には建物の屋根や外壁に堆積する。堆積物は降雨
に伴い雨水により流され、建物の外壁を流下する。更
に、雨天には浮遊煤塵は雨によって持ち運ばれ、建物の
外壁や屋外建造物の表面を流下する。その結果、表面に
は、雨水の道筋に沿って汚染物質が付着する。表面が乾
燥すると、表面には縞状の汚れが現れる。建築外装材料
や塗膜の汚れは、カ−ボンブラックのような燃焼生成物
や、都市煤塵や、粘土粒子のような無機質物質の汚染物
質からなる。このような汚染物質の多様性が防汚対策を
複雑にしているものと考えられている(橘高義典著“外
壁仕上材料の汚染の促進試験方法”、日本建築学会構造
系論文報告集、第404号、1989年10月、p.1
5−24)。
【0005】従来の通念では、上記建築外装などの汚れ
を防止するためにはポリテトラフルオロエチレン(PT
FE)のような撥水性の塗料が好ましいと考えられてい
たが、最近では、疎水性成分を多く含む都市煤塵に対し
ては、塗膜の表面を出来るだけ親水性にするのが望まし
いと考えられている(高分子、44巻、1995年5月
号、p.307)。そこで、親水性のグラフトポリマ−
で建物を塗装することが提案されている(新聞“化学工
業日報”、1995年1月30日)。報告によれば、こ
の塗膜は水との接触角に換算して30〜40゜の親水性
を呈する。しかしながら、粘土鉱物で代表される無機質
塵埃の水との接触角は20゜から50゜であり、水との
接触角が30〜40゜のグラフトポリマ−に対して親和
性を有しその表面に付着しやすいので、このグラフトポ
リマ−の塗膜は無機質塵埃による汚れを防止することが
できないと考えられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の如く、部材表面
を親水性にすることにより、部材の曇りや水滴形成を防
止したり、また、建物や窓ガラスや機械装置や物品の表
面が汚れるのを防止し、又は表面を自己浄化(セルフク
リ−ニング)し若しくは容易に清掃することができる提
案は存在するものの、光触媒層の耐摩耗性や硬度が十分
でないために上記特性を活かしきれない場合があった。
また光触媒に酸化チタンを用いた場合、酸化チタンは高
屈折率を有するため、干渉、白濁が生じやすかった。従
って、例えば自動車のサイドガラスでは窓の上げ下げに
よる摩耗負荷が大きいため、光触媒層の剥離、脱落によ
る上記親水性能の喪失や、光触媒層及び/又はその下地
へ傷がつくことによる視界確保性の低下や、光触媒層の
干渉、白濁による視界確保性の低下が生じる場合があっ
た。そこで、本発明では、上記事情に鑑み、耐摩耗性、
硬度及び透明性が十分な光触媒性親水性部材を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段、及び作用】本発明は、光
触媒を含有する表面層を形成した部材において、光触媒
を光励起すると、部材の表面が高度に親水化されるとい
う発見に基づく。この現象は以下に示す機構により進行
すると考えられる。すなわち、光触媒の価電子帯上端と
伝導電子帯下端とのエネルギ−ギャップ以上のエネルギ
−を有する光が光触媒性酸化物に照射されると、光触媒
の価電子帯中の電子が励起されて伝導電子と正孔が生成
し、表面欠陥が生成される。それにより、例えば、光触
媒が酸化チタンの場合には、+4価チタンが+3価チタ
ンに還元される。すると化学吸着水がより多量に吸着す
るようになり、それにより物理吸着水がより多量に吸着
し、超親水性を呈するに至る。
【0008】本発明では、基材表面に、膜厚1〜10μ
mのシリコン系材料からなるハ−ドコ−ト層が形成され
ており、さらにその上に膜厚1〜200nmの光触媒性
酸化物を含有する層が形成されており、前記光触媒の光
励起に応じて前記表面層が親水性を呈することを特徴と
する光触媒性親水性部材を提供する。膜厚1〜10μm
程度の比較的厚膜のハ−ドコ−ト層を形成すると硬度が
上昇し、膜厚1〜200nmの比較的薄膜の光触媒性酸
化物を含有する層を形成すると表面の透明性が確保され
る。従って、上記2つを同時に満たすようにすれば下地
へ傷がつくことによる透明性の低下や、表面層の白濁、
干渉による透明性の低下が生じなくなる。
【0009】本発明の好ましい態様においては、上記光
触媒性親水性部材において、合成樹脂基材表面に、プラ
イマ−層が形成されており、さらにその上に膜厚1〜1
0μmのシリコン系材料からなるハ−ドコ−ト層が形成
されており、さらにその上に膜厚1〜200nmの光触
媒性酸化物を含有する層が形成されており、前記光触媒
の光励起に応じて前記表面層が親水性を呈するようにす
る。プライマ−層を介するようにすることで、シリコン
系材料からなるハ−ドコ−ト層の合成樹脂基材表面への
密着性が向上し、下地へ傷がつくことによる透明性の低
下がより生じにくくなる。
【0010】本発明の好ましい態様においては、上記シ
リコン系材料は、シリコ−ン及び/又はシリカからなる
ようにする。上記物質はシロキサン結合を含むので、金
属酸化物からなる光触媒との密着性が良く、そのため
に、ハ−ドコ−ト層と光触媒層との密着性を向上させ
る。
【0011】本発明の好ましい態様においては、上記シ
リコン系材料は、一般式R2SiX2(式中、Rは炭素数
1〜18の一価の有機基、Xは塩素、臭素、又は炭素数
1〜4のアルコキシ基である、以下同様)で表される加
水分解性2官能シラン誘導体0〜60モル%と、一般式
RSiX3で表される加水分解性3官能シラン誘導体1
0〜100モル%と、一般式SiX4で表される加水分
解性4官能シラン誘導体0〜30モル%との混合物を加
水分解縮重合したものであるようにする。加水分解性3
官能シラン誘導体モノマ−単位(分子当り3個の加水分
解性基X(塩素、臭素、又はアルコキシ基)を有し、各
ケイ素原子に3つの酸素原子が結合した3官能シロキサ
ン結合を形成するモノマ−単位)は、シリコ−ン被膜を
形成する上で重要な成分であり、ハ−ドコ−ト層の硬
度、平滑性、成膜性を良好に保つには10モル%以上含
有させるのが好ましい。ハ−ドコ−ト層に可撓性を付与
するためには、加水分解性2官能シラン誘導体モノマ−
単位(分子当り2個の加水分解性基X(塩素、臭素、又
はアルコキシ基)を有し、各ケイ素原子に2つの酸素原
子が結合した2官能シロキサン結合を形成するモノマ−
単位)を含有させるのが好ましい。但し、架橋密度を大
きくし、充分な硬度の硬化被膜を得るためには、加水分
解性2官能シラン誘導体モノマ−単位の含有量は60モ
ル%以下であるのが好ましい。またハ−ドコ−ト層の硬
度を向上させるため、加水分解性4官能シラン誘導体モ
ノマ−単位(分子当り4個の加水分解性基X(塩素、臭
素、又はアルコキシ基)を有し、各ケイ素原子に4つの
酸素原子が結合した4官能シロキサン結合を形成するモ
ノマ−単位)を含有させるのが好ましい。
【0012】本発明の好ましい態様においては、上記シ
リコン系材料はさらに充填剤としてシリカ粒子を含有す
るようにする。シリカ粒子を含有することでハ−ドコ−
ト層の硬度が向上する。
【0013】本発明の好ましい態様においては、上記シ
リコン系材料は、γ−グリシドキシアルキルトリアルコ
キシシランの加水分解縮重合物等のエポキシ変性シリコ
−ンを含むようにする。エポキシ基を含むことで、ハ−
ドコ−ト層の可撓性が向上する。
【0014】本発明の好ましい態様においては、上記光
触媒性酸化物を含有する層には、さらにシリコン系結着
剤が含有されているようにする。シリコン系結着剤は、
光触媒による酸化劣化や紫外線劣化を生じにくく、かつ
光触媒性酸化物粒子同士を10〜150℃程度の低温で
固着させる。
【0015】本発明の好ましい態様においては、上記シ
リコン系材料は、シリコ−ン及び/又はシリカからなる
ようにする。シリコ−ン、シリカは、光触媒による酸化
劣化や紫外線劣化を生じないシロキサン結合を主結合成
分としているので好ましい。さらに表面層にシリカが含
有されることにより、表面が水濡れ角0゜に近い高度の
親水性を呈しやすくなるとともに、暗所に保持したとき
の親水維持性が向上する。その理由はシリカは構造中に
水を蓄えることができることと関係していると思われ
る。また表面層にシリコ−ンが含有されることにより、
光触媒の光励起によってシリコ−ン中のシリコン原子に
結合する有機基の少なくとも一部が水酸基に置換され、
さらにその上に物理吸着水層が形成されることにより、
表面が水濡れ角0゜に近い高度の親水性を呈しやすくな
るとともに、暗所に保持したときの親水維持性が向上す
る。
【0016】本発明の好ましい態様においては、前記光
触媒の光励起に応じて前記表面層は水との接触角に換算
して20゜以下程度の親水性を呈するようにする。水と
の接触角が20゜以下にされることにより、有機物付着
汚れを降雨又は水洗で洗い流せる傾向が顕著になる。ま
た、透明材や鏡等の表面に水滴が付着されたまま維持さ
れてしまうことがなくなる傾向が顕著になる。
【0017】本発明の好ましい態様においては、前記光
触媒の光励起に応じて前記表面層は水との接触角に換算
して10゜以下程度の親水性を呈するようにする。水と
の接触角が10゜以下にされることにより、凝結水が可
視光の波長の1/2以上の大きさの水滴に成長すること
による曇りの発生を防止する傾向が顕著になる。
【0018】本発明の好ましい態様においては、前記光
触媒の光励起に応じて前記表面層は水との接触角に換算
して5゜以下程度の親水性を呈するようにする。水との
接触角が5゜以下にされることにより、有機物付着汚れ
のみではなく、粘土質の土壌汚れも降雨又は水洗で洗い
流せる傾向が顕著になる。
【0019】
【発明の実施の形態】次に、本発明の具体的な構成につ
いて説明する。本発明においては、基材の表面には、図
1〜図3に示すように、膜厚1〜10μmのシリコン系
材料からなるハ−ドコ−ト層を介して、膜厚1〜200
nmの光触媒性酸化物を含有する層が形成されている。
図1は、表面層が光触媒性酸化物のみからなる場合であ
る。この場合光触媒に酸化物を使用するのは、酸化物は
環境中の汚染物質が吸着及び/又は付着していない状態
では親水性を示すので、光励起作用とそれに基づく吸着
水層の形成、増加によりその汚染物質を排斥できるの
で、親水性を呈しやすいためである。
【0020】図2において、Mは金属元素を示す。Mの
金属元素は基本的に何でもよく、例えば、シリコン、ア
ルミニウム、タングステン、イットリウム、モリブデ
ン、プラチナ、ルテニウム、ジルコニウム、錫、イリジ
ウム、ゲルマニウム、カルシウム、マグネシウム、スト
ロンチウム、鉛、バリウム、セリウム、ハフニウム、ニ
オビウム、エルビウム、カドミウム、ガリウム、タリウ
ム、ビスマス、リン、銀、ボロン等利用できる。従っ
て、図2の場合、最表面は一般の無機酸化物からなる。
この場合も酸化物は環境中の汚染物質が吸着及び/又は
付着していない状態では親水性を示すので、光励起作用
とそれに基づく吸着水層の形成、増加によりその汚染物
質を排斥できるので、親水性を呈する。
【0021】図3において、Rは有機基を示す。このよ
うに、最表面にシリコ−ンがある場合には、親水化反応
は2段階で進行する。すなわち、まず、光触媒の光励起
によって、シリコ−ン中のシリコン原子に結合する有機
基の少なくとも一部が水酸基に置換される。次に、さら
に光触媒を光励起することにより、その上に物理吸着水
層が形成されて親水性を呈するようになる。
【0022】本発明が適用可能な基材としては、上記防
曇、防滴効果を期待する場合には透明な部材であり、そ
の材質はガラス、プラスチック等が好適に利用できる。
適用可能な基材を用途でいえば、車両用バックミラ−、
浴室用鏡、洗面所用鏡、歯科用鏡、道路鏡のような鏡;
眼鏡レンズ、光学レンズ、写真機レンズ、内視鏡レン
ズ、照明用レンズ、半導体用レンズ、複写機用レンズの
ようなレンズ;プリズム;建物や監視塔の窓ガラス;自
動車、鉄道車両、航空機、船舶、潜水艇、雪上車、ロ−
プウエイのゴンドラ、遊園地のゴンドラ、宇宙船のよう
な乗物の窓ガラス;自動車、鉄道車両、航空機、船舶、
潜水艇、雪上車、スノ−モ−ビル、オ−トバイ、ロ−プ
ウエイのゴンドラ、遊園地のゴンドラ、宇宙船のような
乗物の風防ガラス;防護用ゴ−グル、スポ−ツ用ゴ−グ
ル、防護用マスクのシ−ルド、スポ−ツ用マスクのシ−
ルド、ヘルメットのシ−ルド、冷凍食品陳列ケ−スのガ
ラス;計測機器のカバ−ガラス、及び上記物品表面に貼
付させるためのフィルム、シ−ト、ワッペン、吸着盤等
が挙げられる。
【0023】本発明が適用可能な基材としては、上記表
面清浄化効果を期待する場合にはその材質は、例えば、
金属、セラミックス、ガラス、プラスチック、木、石、
セメント、コンクリ−ト、繊維、布帛、それらの組合
せ、それらの積層体が好適に利用できる。適用可能な基
材を用途でいえば、建材、建物外装、建物内装、窓枠、
窓ガラス、構造部材、乗物の外装及び塗装、機械装置や
物品の外装、防塵カバ−及び塗装、交通標識、各種表示
装置、広告塔、道路用防音壁、鉄道用防音壁、橋梁、ガ
−ドレ−ルの外装及び塗装、トンネル内装及び塗装、碍
子、太陽電池カバ−、太陽熱温水器集熱カバ−、ビニ−
ルハウス、車両用照明灯のカバ−、住宅設備、便器、浴
槽、洗面台、照明器具、照明カバ−、台所用品、食器、
食器洗浄器、食器乾燥器、流し、調理レンジ、キッチン
フ−ド、換気扇、及び上記物品表面に貼付させるための
フィルム、シ−ト、ワッペン、吸着盤等が挙げられる。
【0024】部材表面が上記高度の親水性を維持できれ
ば、上記防曇効果、表面清浄化効果の他、帯電防止効果
(ほこり付着防止効果)、断熱効果、水中での気泡付着
防止効果、熱交換器における効率向上効果、生体親和性
効果等が発揮されるようになる。
【0025】本発明が適用可能な基材としては、上記帯
電防止効果を期待する場合にはその材質は、例えば、金
属、セラミックス、ガラス、プラスチック、木、石、セ
メント、コンクリ−ト、繊維、布帛、それらの組合せ、
それらの積層体が好適に利用できる。適用可能な基材を
用途でいえば、ブラウン管、磁気記録メディア、光記録
メディア、光磁気記録メディア、オ−ディオテ−プ、ビ
デオテ−プ、アナログレコ−ド、家庭用電気製品のハウ
ジングや部品や外装及び塗装、OA機器製品のハウジン
グや部品や外装及び塗装、建材、建物外装、建物内装、
窓枠、窓ガラス、構造部材、乗物の外装及び塗装、機械
装置や物品の外装、防塵カバ−及び塗装、及び上記物品
表面に貼付させるためのフィルム、シ−ト、ワッペン、
吸着盤等が挙げられる。
【0026】光触媒性酸化物とは、酸化物結晶の伝導電
子帯と価電子帯との間のエネルギ−ギャップよりも大き
なエネルギ−(すなわち短い波長)の光(励起光)を照
射したときに、価電子帯中の電子の励起(光励起)によ
って、伝導電子と正孔を生成しうる酸化物をいい、アナ
タ−ゼ型酸化チタン、ルチル型酸化チタン、酸化錫、酸
化亜鉛、三酸化二ビスマス、三酸化タングステン、酸化
第二鉄、チタン酸ストロンチウム等が好適に利用でき
る。ここで光触媒性酸化物の光励起に用いる光源として
は、蛍光灯、白熱電灯、メタルハライドランプ、水銀ラ
ンプのような室内照明、太陽、それらの光源からの光を
低損失のファイバ−で誘導した光源等が好適に利用でき
る。光触媒性酸化物の光励起により、基材表面が高度に
親水化されるためには、励起光の照度は、0.001m
W/cm2 以上あればよいが、0.01mW/cm2
上だと好ましく、0.1mW/cm2 以上だとより好ま
しい。
【0027】上記光触媒含有層の表面に、更に、親水化
可能な耐摩耗性又は耐食性の保護層や他の機能膜を設け
てもよい。上記光触媒含有層は、基材と比較して屈折率
があまり高くないのが好ましい。好ましくは表面層の屈
折率は2以下であるのがよい。そうすれば、基材と表面
層との界面における光の反射を抑制できる。上記光触媒
含有層にはAg、Cu、Znのような金属を添加するこ
とができる。 前記金属を添加した表面層は、表面に付
着した細菌を死滅させることができる。更に、この表面
層は、黴、藻、苔のような微生物の成長を抑制する。従
って、微生物起因の部材表面の汚れ付着がより有効に抑
制されるようになる。上記光触媒含有層にはPt、P
d、Rh、Ru、Os、Irのような白金族金属を添加
することができる。前記金属を添加した表面層は、光触
媒による酸化活性を増強させることができ、部材表面に
付着した汚染物質の分解を促進する。
【0028】上記シリコ−ン系材料としては、アクリル
シリコン樹脂、シリカ微粒子、シリカ樹脂、シリコ−ン
樹脂等が挙げられる。
【0029】アクリルシリコン樹脂としては、シリコ−
ン樹脂とアクリル樹脂を複合化し、ブロック共重合させ
たもの、ポリメタクリレ−ト樹脂とシリコ−ン樹脂を複
合化させたもの等である。樹脂中のシリコン成分の含有
量は、光触媒による酸化劣化に対し強固であれば良い
が、シリコン含有量としては5%から80%が好まし
く、中でも10%から60%が特に好ましい。表面強度
を高めたり、柔軟性を高める目的で、アクリルシリコン
樹脂中にシリカを添加したり、アクリルシリコン樹脂を
2種以上混合したり、シリコン系樹脂を添加してもよ
い。ここでシリコン系樹脂には、シリコ−ン樹脂、アル
キド変性シリコ−ン樹脂、ウレタン変性シリコ−ン樹
脂、ポリエステル変性シリコ−ン樹脂、エポキシ変性シ
リコ−ン樹脂等が利用できる。アクリルシリコン樹脂に
光安定化剤を混合すると耐久性の向上に効果がある。光
安定化剤としては、ヒンダ−ドアミン系等が利用でき
る。その他トリアゾ−ル系等の紫外線吸収剤を混合して
もよい。
【0030】本発明に係るシリコン系材料にはシリカ微
粒子も利用できる。本発明の好ましい態様によれば、シ
リカ微粒子の平均粒径は1〜100nmが好ましく、よ
り好ましくは5〜50nmであり、最も好ましくは8〜
20nmである。シリカ微粒子の平均粒径は例えば動的
レ−ザ−散乱法によって求めることができる。
【0031】本発明に係るシリコン系材料には、シリカ
樹脂も利用できる。シリカ樹脂被膜はシリカ被膜前駆体
を基材に適用し、硬化重合させることにより得ることが
できる。ここで、シリカ被膜前駆体の好ましい例として
は、平均組成式SiXq(4-q)/2(式中、Xはアルコキ
シ基、又は、ハロゲン原子であり、qは0<q<4を満
足する数である)で表されるシリケ−トが挙げられる。
また、シリカ被膜を形成可能なシリカ被膜前駆体の別の
好ましい例としては、一般式SiX4(式中、Xはアル
コキシ基、又は、ハロゲン原子である)で表される4官
能加水分解性シラン誘導体が挙げられる。
【0032】上記4官能加水分解性シラン誘導体の好ま
しい具体例としては、テトラメトキシシラン、テトラエ
トキシシラン、テトラプロポキシシラン、テトラブトキ
シシラン、ジエトキシジメトキシシラン、シラノ−ル、
テトラクロロシラン、テトラブロモシラン等が挙げられ
る。また、上記シリケ−トの好ましい具体例としては、
上記4官能加水分解性シラン誘導体の部分加水分解物及
び脱水縮重合物などが挙げられる。
【0033】本発明に係るシリコン系材料にはシリコ−
ン樹脂も利用できる。シリコ−ン樹脂被膜はシリコ−ン
被膜前駆体を基材に適用し、硬化重合させることにより
得ることができる。ここで、シリコ−ン被膜を形成可能
なシリコ−ン被膜前駆体の好ましい例としては、平均組
成式RpSiXq(4-p-q)/2(式中、Rは一価の有機基
の1種若しくは2種以上の基からなる群から選択される
基であり、Xはアルコキシ基またはハロゲン原子であ
り、pは0<p<2を、qは0<q<4をそれぞれ満足
する数である)で表されるシロキサンが挙げられる。ま
た、本発明による組成物に利用可能なシリコ−ン被膜を
形成可能なシリコ−ン被膜前駆体の別の好ましい例とし
ては、一般式RpSiX4-p(式中、Rは一価の有機基の
1種若しくは2種以上からなる基であり、Xはアルコキ
シ基又はハロゲン原子であり、pは1または2である)
で表される加水分解性シラン誘導体が挙げられる。
【0034】上記加水分解性シラン誘導体の好ましい具
体例としては、メチルトリメトキシシラン、メチルトリ
エトキシシラン、メチルトリプロポキシシラン、メチル
トリブトキシシラン、エチルトリメトキシシラン、エチ
ルトリエトキシシラン、エチルトリプロポキシシラン、
エチルトリブトキシシラン、フェニルトリメトキシシラ
ン、フェニルトリエトキシシラン、フェニルトリプロポ
キシシラン、フェニルトリブトキシシラン、ジメチルジ
メトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、ジメチル
ジプロポキシシラン、ジメチルジブトキシシラン、ジエ
チルジメトキシシラン、ジエチルジエトキシシラン、ジ
エチルジプロポキシシラン、ジエチルジブトキシシラ
ン、フェニルメチルジメトキシシラン、フェニルメチル
ジエトキシシラン、フェニルメチルジプロポキシシラ
ン、フェニルメチルジブトキシシラン、n−プロピルト
リメトキシシラン、n−プロピルトリエトキシシラン、
n−プロピルトリプロポキシシラン、n−プロピルトリ
ブトキシシラン、γ−グリコキシドキシプロピルトリメ
トキシシラン、γ−アクリロキシプロピルトリメトキシ
シラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチ
ルトリメトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロ
ヘキシル)エチルトリエトキシシラン、γ−アミノプロ
ピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエト
キシシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラ
ン、γ−メルカプトプロピルトリエトキシシラン、トリ
フルオロプロピルトリメトキシシラン、トリフルオロプ
ロピルトリエトキシシラン等が挙げられる。
【0035】また上記シロキサンとしては、上記の加水
分解性シラン誘導体の部分加水分解物及び脱水縮重合
物、又は上記加水分解性シラン誘導体の部分加水分解物
と、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、テ
トラプロポキシシラン、テトラブトキシシラン、ジエト
キシジメトキシシラン等の部分加水分解物との脱水縮重
合等により調製したものを利用できる。その平均分子量
は、ハ−ドコ−ト層及び光触媒層の成膜時の密度を高く
し、硬度や耐摩耗性を発揮させる観点から、ポリスチレ
ン換算で900以下であるのが好ましい。
【0036】上記前駆体を加水分解又は脱水縮重合する
ことにより得られるシリコ−ン樹脂は、下記の平均組成
式で表されるものである。RpSiO(4-p)/2(式中、R
は一価の有機基の1種若しくは2種以上の基からなる群
から選択される基であり、Xはアルコキシ基またはハロ
ゲン原子であり、pは0<p<2を満足する数であ
る)。
【0037】光触媒層における上記前駆体の添加量は適
宜決定されてよい。例えば光触媒粒子1重量部に対し
て、シリカ換算重量で10重量部以下が好ましく、より
好ましくは5重量部以下であり、最も好ましくは1重量
部以下である。また、0.05重量部以上が好ましく、
より好ましくは0.1重量部以上であり最も好ましくは
0.2重量部以上である。
【0038】本発明の光触媒性親水性部材を構成するハ
−ドコ−ト層及び光触媒層を形成するためのコ−ティン
グ組成物に含まれる溶媒は、上記光触媒粒子及び/又は
上記シリコン材料若しくはその前駆体を安定に分散さ
せ、最終的に親水化表面が得られる限り限定されない
が、例えば、水若しくは有機溶媒またはそれらの混合溶
媒がその例として挙げられる。特に水若しくはアルコ−
ル又はそれらの混合溶媒が好ましい。
【0039】溶媒にアルコ−ルを用いる場合、例えば、
メタノ−ル。エタノ−ル、n−プロパノ−ル、イソプロ
パノ−ル、t−ブタノ−ル、イソブタノ−ル、n−ブタ
ノ−ル、2−メチルプロパノ−ル、ペンタノ−ル、エチ
レングリコ−ル、モノアセトンアルコ−ル、ジアセトン
アルコ−ル、エチレングリコ−ルモノメチルエ−テル、
4−ヒドロキシ−4−メチル−2−ペンタノン、ジプロ
ピレングリコ−ル、プロピレングリコ−ル、トリプロピ
レングリコ−ル、1−エトキシ−2−プロパノ−ル、1
−ブトキシ−2−プロパノ−ル、1−プロポキシ−2−
プロパノ−ル、プロピレングリコ−ルモノメチルエ−テ
ル、ジプロピレングリコ−ルモノメチルエ−テル、ジプ
ロピレングリコ−ルモノエチルエ−テル、トリプロピレ
ングリコ−ルモノメチルエ−テル等が好適に利用でき
る。
【0040】本発明の光触媒性親水性部材を構成する光
触媒層には、上記の外に任意の成分を含むことができ
る。本発明の好ましい態様によれば、光触媒層には、屈
折率2以下である物質を含むことができる。屈折率2以
下の物質の添加によって、適用された表面において可視
光の反射を有効に防止できるとの利点が得られる。本発
明による組成物に添加が可能な屈折率2以下の物質とし
ては、シリカ(屈折率1.5)、酸化錫(同1.9)、
炭酸カルシウム(同1.6)、水酸化カルシウム(同
1.6)、炭酸マグネシウム(同1.5)、炭酸ストロ
ンチウム(同1.5)、ドロマイト(同1.7)、フッ
化カルシウム(同1.4)、フッ化マグネシウム(同
1.4)、アルミナ(同1.6)、ケイ砂(同1.
6)、ゼオライト(同1.5)、モンモリロナイト(同
1.5)、カオリン(同1.6)、セリサイト(同1.
6)、酸化第二鉄(同1.8)、酸化イットリウム(同
1.9)等が挙げられる。
【0041】本発明の好ましい態様によれば、光触媒層
には、界面活性剤をさらに含むことができる。界面活性
剤は、光触媒粒子1重量部に対して、10重量部未満、
より好ましくは、0.1〜2重量部程度添加されるのが
好ましい。本発明による組成物に添加が可能な界面活性
剤の例としては、スルホン酸ポリオキシエチレンアルキ
ルフェニルエ−テルアンモニウム塩、スルホン酸ポリオ
キシエチレンアルキルフェニルエ−テルナトリウム塩、
脂肪酸カリセッケン、脂肪酸ナトリウムセッケン、ジオ
クチルスルホコハク酸ナトリウム、アルキルサルフェ−
ト、アルキルエ−テルサルフェ−ト、アルキルサルフェ
−トソ−ダ塩、アルキルエ−テルサルフェ−トソ−ダ
塩、ポリオキシエチレンアルキルエ−テルサルフェ−
ト、ポリオキシエチレンアルキルエ−テルサルフェ−ト
ソ−ダ塩、アルキルサルフェ−トTEA塩、ポリオキシ
エチレンアルキルエ−テルサルフェ−トTEA塩、2−
エチルヘキシルアルキル硫酸エステルナトリウム塩、ア
シルメチルタウリン酸ナトリウム、ラウロイルメチルタ
ウリン酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナト
リウム、スルホコハク酸ラウリル2ナトリウム、ポリオ
キシエチレンスルホコハク酸ラウリル2ナトリウム、ポ
リカルボン酸、オレオイルザルコシン、アミドエ−テル
サルフェ−ト、ラウロイルザルコシネ−ト、スルホFA
エステルナトリウム塩等のアニオン性界面活性剤;ポリ
オキシエチレンラウリルエ−テル、ポリオキシエチレン
トリデシルエ−テル、ポリオキシエチレンアセチルエ−
テル、ポリオキシエチレンステアリルエ−テル、ポリオ
キシエチレンオレイルエ−テル、ポリオキシエチレンア
ルキルエ−テル、ポリオキシエチレンアルキルエステ
ル、ポリオキシエチレンアルキルフェノ−ルエ−テル、
ポリオキシエチレンノニルフェニルエ−テル、ポリオキ
シエチレンオクチルフェニルエ−テル、ポリオキシエチ
レンラウラ−ト、ポリオキシエチレンステアレ−ト、ポ
リオキシエチレンアルキルフェニルエ−テル、ポリオキ
シエチレンオレエ−ト、ソルビタンアルキルエステル、
ポリオキシエチレンソルビタンアルキルエステル、ポリ
エ−テル変性シリコ−ン、ポリエステル変性シリコ−
ン、ソルビタンラウラ−ト、ソルビタンステアレ−ト、
ソルビタンパルミテ−ト、ソルビタンセスキオレエ−
ト、ソルビタンオレエ−ト、ポリオキシエチレンソルビ
タンラウラ−ト、ポリオキシエチレンソルビタンステア
レ−ト、ポリオキシエチレンソルビタンパルミテ−ト、
ポリオキシエチレンソルビタンオレエ−ト、グリセロ−
ルステアレ−ト、ポリグリセリン脂肪酸エステル、アル
キルアルキロ−ルアミド、ラウリン酸ジエタノ−ルアミ
ド、オレイン酸ジエタノ−ルアミド、オキシエチレンド
デシルアミン、ポリオキシエチレンドデシルアミン、ポ
リオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシエチレン
オクタデシルアミン、ポリオキシエチレンアルキルプロ
ピレンジアミン、ポリオキシエチレンオキシプロピレン
ブロックポリマ−、ポリオキシエチレンステアレ−ト等
のノニオン性界面活性剤;ジメチルアルキルベタイン、
アルキルグリシン、アミドベタイン、イミダゾリン等の
両性界面活性剤;オクタデシルジメチルベンジルアンモ
ニウムクロライド、アルキルジメチルベンジルアンモニ
ウムクロライド、テトラデシルジメチルベンジルアンモ
ニウムクロライド、ジオレイルジメチルアンモニウムク
ロライド、1−ヒドロキシ−2−アルキルイミダゾリン
4級塩、アルキルイソキノリニウムブロマイド、高分子
アミン、オクタデシルトリメチルアンモニウムクロライ
ド、アルキルトリメチルアンモニウムクロライド、ドデ
シルトリメチルアンモニウムクロライド、ヘキサデシル
トリメチルアンモニウムクロライド、ベヘニルトリメチ
ルアンモニウムクロライド、アルキルイミダゾリン4級
塩、ジアルキルジメチルアンモニウムクロライド、オク
タデシルアミン酢酸塩、テトラデシルアミン酢酸塩、ア
ルキルプロピレンジアミン酢酸塩、ジデシルジメチルア
ンモニウムクロライド等のカチオン性界面活性剤等が挙
げられる。
【0042】本発明の光触媒性親水性部材を構成するハ
−ドコ−ト層及び光触媒層を形成するためのコ−ティン
グ組成物の好ましい態様においては酸を含むことができ
る。この酸の添加によって、本発明による組成物が適用
された表面の極性が増加し、暗所における親水維持性が
より良好になる。本発明による組成物に添加が可能な酸
の例としては、硝酸、硫酸、塩酸、プロピオン酸、酢
酸、マレイン酸、アジピン酸、フマル酸、フタル酸、吉
草酸、クエン酸、乳酸、酪酸、リンゴ酸、ピクリン酸、
ギ酸、炭酸、フェノ−ル等が挙げられる。
【0043】本発明の光触媒性親水性部材を構成するハ
−ドコ−ト層及び光触媒層を形成するためのコ−ティン
グ組成物の好ましい態様においては、シランの加水分解
触媒を含むことができる。この触媒の存在によって、後
記する本発明による組成物の適用方法において、上記し
た前駆体としてのシラン化合物の加水分解が促進され
る。好ましい触媒の例としては、pH2〜5の硝酸、硫
酸、塩酸、プロピオン酸、酢酸、マレイン酸、アジピン
酸、フマル酸、フタル酸、吉草酸、クエン酸、乳酸、酪
酸、リンゴ酸、ピクリン酸、ギ酸、炭酸、フェノ−ル等
が挙げられる。
【0044】本発明の光触媒性親水性部材を構成するハ
−ドコ−ト層及び光触媒層を形成するためのコ−ティン
グ組成物の好ましい態様においては、重合硬化触媒を含
んでなることができる。好ましい重合硬化触媒の例とし
ては、アルミニウムキレ−ト、アルミニウムアセチルア
セトナ−ト、過塩素酸アルミニウム、塩化アルミニウ
ム、アルミニウムイソブトキシド、アルミニウムイソプ
ロポキシドのようなアルミニウム化合物;テトライソプ
ロピルチタネ−ト、テトラブチルチタネ−トのようなチ
タン化合物;水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸
化カリウム、ナトリウムメチラ−ト、酢酸ナトリウム、
ギ酸ナトリウム、酢酸カリウム、ギ酸カリウム、プロピ
オン酸カリウム、テトラメチルアンモニウムクロライ
ド、テトラメチルアンモニウムヒドロキシドのような塩
基性化合物類;n−ヘキシルアミン、トリブチルアミ
ン、ジアザビクロウンデセン、エチレンジアミン、ヘキ
サンジアミン、ジエチレントリアミン、テトラエチレン
ペンタミン、トリエチレンテトラミン、エタノ−ルアミ
ン類、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−ア
ミノプロピルメチルジメトキシシラン、γ−(2−アミ
ノエチル)−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−
(2−アミノエチル)−アミノプロピルメチルジメトキ
シシランのようなアミン化合物;錫アセチルアセトナ−
ト、ジブチル錫オクチレ−トのような錫化合物;コバル
トオクチレ−ト、コバルトアセチルアセトナ−ト、鉄ア
セチルアセトナ−トのような含金属化合物類;リン酸、
硝酸、フタル酸、p−トルエンスルホン酸、トリクロル
酢酸のような酸性化合物類;などが挙げられる。
【0045】本発明の光触媒性親水性部材を構成するハ
−ドコ−ト層及び光触媒層を形成するためのコ−ティン
グ組成物の好ましい態様においては、部材の表面に適用
されたとき平滑な表面を形成できるよう、レベリング剤
を含んでなることができる。レベリング剤の添加は、と
りわけ大型の物品に本発明による組成物を適用する場合
に有利である。エチレングリコ−ル、モノアセトンアル
コ−ル、ジアセトンアルコ−ル、エチレングリコ−ルモ
ノメチルエ−テル、4−ヒドロキシ−4−メチル−2−
ペンタノン、ジプロピレングリコ−ル、プロピレングリ
コ−ル、トリプロピレングリコ−ル、1−エトキシ−2
−プロパノ−ル、1−ブトキシ−2−プロパノ−ル、1
−プロポキシ−2−プロパノ−ル、プロピレングリコ−
ルモノメチルエ−テル、ジプロピレングリコ−ルモノメ
チルエ−テル、ジプロピレングリコ−ルモノエチルエ−
テル、トリプロピレングリコ−ルモノメチルエ−テル、
ジアセトンアルコ−ル、セロソルブ等が好適に利用でき
る。
【0046】本発明の光触媒性親水性部材を構成するハ
−ドコ−ト層及び光触媒層を形成するためのコ−ティン
グ組成物は、含まれる固形成分の分散性を向上させ、ま
た保存性を向上させるために、酸又は塩基を適宜含むこ
とができる。さらに、場合により、顔料、染料、保存安
定剤、噴射剤等を添加することが可能である。
【0047】本発明に用いることの合成樹脂は特に限定
されるものではなく、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアクリレ−ト、ポ
リメタクリレ−ト、ポリエチレンテレフタレ−ト、ポリ
カ−ボネ−ト、ABS樹脂、ポリスチレン、ポリアクリ
ロニトリル、ポリウレタン、メラミン樹脂、フェノ−ル
樹脂等広く利用できる。上記合成樹脂の多くは疎水表面
を有するため、ハ−ドコ−ト層を形成する前に基材にプ
ライマ−層を設けるのがよい。プライマ−層の素材も特
に限定されるものではなく、ポリエステル系、アクリル
系、アクリルシリコン系等基材の種類に合せて適宜利用
可能である。
【0048】本発明の光触媒性親水性部材を構成するハ
−ドコ−ト層及びプライマ−層を形成するためのコ−テ
ィング組成物には、紫外線吸収剤、紫外線反射剤、酸化
防止剤等を添加することも可能である。
【0049】本発明の光触媒性親水性部材は、必要に応
じてプライマ−層を形成し、次いでハ−ドコ−ト層を形
成し、さらに光触媒含有層を形成することにより得るこ
とができる。必要に応じて、プライマ−層の形成後及び
/又はハ−ドコ−ト層の形成後に、コロナ放電処理を行
うようにしてもよい。
【0050】上記各層の形成方法は適宜選択されてよい
が、上記各層を形成するためのコ−ティング組成物を例
えばスプレ−コ−ティング法、ディップコ−ティング
法、フロ−コ−ティング法、スピンコ−ティング法、ロ
−ルコ−ティング法、グラビアコ−ティング法、刷毛塗
り、スポンジ塗り等の方法で適用する。
【0051】ロ−ルコ−ティング法でフィルム状の基材
に適用する場合、ハ−ドコ−ト層及び光触媒層を形成す
るためのコ−ティング組成物中のシリコン材料としてシ
リカ前駆体又はシリコ−ン前駆体を用いたときには、硬
化時間が充分に取れない場合がある。このときには50
〜180℃程度の高温で養生処理するのが好ましい。
【0052】表面に適用された後組成物は乾燥又は硬化
され、薄膜とされる。ハ−ドコ−ト層及び光触媒層を形
成するためのコ−ティング組成物中のシリコン材料とし
てシリカ前駆体又はシリコ−ン前駆体を用いた場合、乾
燥又は硬化の過程でシリカ前駆体又はシリコ−ン前駆体
はシリカ又はシリコ−ンとなる。ここで乾燥は自然乾燥
又は加熱による乾燥のいずれであってもよく、さらに前
駆体がシリカ又はシリコ−ンになる限りにおいて紫外線
照射等による重合反応を生じさせてもよい。
【0053】上記方法で部材表面に光触媒含有層を形成
すると、部材表面は光触媒の光励起に応じて親水性を呈
するようになる。ここで、光触媒の光励起により、基材
表面が高度に親水化されるためには、励起光の照度は
0.001mW/cm2以上あればよいが、0.01m
W/cm2以上だと好ましく、0.1mW/cm2以上だ
とより好ましい。光触媒性酸化物が、アナタ−ゼ型酸化
チタン(励起波長387nm以下)、ルチル型酸化チタ
ン(同413nm以下)、酸化亜鉛(同387nm以
下)、チタン酸ストロンチウム(同387nm以下)の
場合には、光触媒の光励起に用いる光源としては、太陽
光、室内照明、蛍光灯、水銀灯、白熱電灯、キセノンラ
ンプ、高圧ナトリウムランプ、メタルハライドランプ、
BLBランプ、殺菌灯等が好適に利用できる。但し膜厚
0.1μm以下の薄膜にした場合には、薄膜においても
吸収性のよい250〜350nm程度(好ましくは30
0〜350nm程度)の短波長光が多く含まれるのが好
ましい。また、光触媒性酸化物が酸化錫(励起波長34
4nm以下)の場合には、殺菌灯、BLBランプ等が好
適に利用できる。
【0054】
【実施例】
実施例.まず、ロ−ルコ−ティング法により、表面にポ
リエステル系プライマ−が固定されたポリエチレンテレ
フタレ−トフィルム(東レ製、A4100)上にシリコ
−ン系ハ−ドコ−ト剤(信越化学製、KP−858)が
被覆され、さらにその上に光触媒性コ−ティング(石原
産業製光触媒コ−ティング液STK−01(酸化チタン
粒子8重量部とアルキルシリケ−ト2重量部と硝酸水溶
液54.8重量部とメタノ−ル28重量部とプロパノ−
ル7.2重量部からなる組成物、固形分量10重量%)
と、石原産業製光触媒コ−ティング液STK−03(酸
化チタン粒子5重量部とアルキルシリケ−ト5重量部と
硝酸水溶液54.8重量部とメタノ−ル28重量部とプ
ロパノ−ル7.2重量部からなる組成物、固形分量10
重量%)と、エタノ−ルとを、重量比1:1:8で混合
したもの)が被覆された光触媒フィルム#1試料及び#
2試料を作製した。ここで#1試料はハ−ドコ−ト層の
膜厚を3μm、光触媒層の膜厚を100nmとし、#2
試料はハ−ドコ−ト層の膜厚を0.3μm、光触媒層の
膜厚を600nmとした。またロ−ルコ−トの処理温度
は120℃、ロ−ル速度は1〜100m/分、ロ−ルコ
−ト後の養生温度は室温〜120℃で行った。上記光触
媒フィルムを250×150のPMMA板に粘着剤を用
いて貼着し、#1A試料及び#2A試料を得た。一方、
上記光触媒フィルムを自動車のサイドウインドウに粘着
剤を用いて貼着し、#1B試料及び#2B試料を得た。
【0055】#1A試料及び#2A試料について、紫外
線照度0.5mW/cm2のBLBランプ(三共電気、
中心波長360nm、波長域300−400nm)を2
4時間照射したところ、いずれも水との接触角で0゜と
なった。また#1B試料及び#2B試料について、窓あ
け100回後の視界確保性及び水滴残留性を調べた。そ
の結果、#2B試料では視界が確保されなかったのに対
し、#1B試料では視界が依然確保された。また#1B
試料及び#2B試料に、シャワ−をかけたところ、#2
B試料では水滴の残留が認められたのに対し、#1B試
料では水滴の残留は生じなかった。
【0056】
【発明の効果】本発明によれば、耐摩耗性、硬度及び透
明性に優れた光触媒性親水性部材が提供可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の光触媒性親水性部材の一実施態様を
示す図。
【図2】 本発明の光触媒性親水性部材の他の実施態様
を示す図。
【図3】 本発明の光触媒性親水性部材の他の実施態様
を示す図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C09K 3/00 C09K 3/00 R 3/18 3/18 G02B 1/10 G02B 1/10 Z

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材表面に、膜厚1〜10μmのシリコ
    ン系材料からなるハ−ドコ−ト層が形成されており、さ
    らにその上に膜厚1〜200nmの光触媒性酸化物を含
    有する層が形成されており、前記光触媒の光励起に応じ
    て前記表面層が親水性を呈することを特徴とする光触媒
    性親水性部材。
  2. 【請求項2】 合成樹脂基材表面に、プライマ−層が形
    成されており、さらにその上に膜厚1〜10μmのシリ
    コン系材料からなるハ−ドコ−ト層が形成されており、
    さらにその上に膜厚1〜200nmの光触媒性酸化物を
    含有する層が形成されており、前記光触媒の光励起に応
    じて前記表面層が親水性を呈することを特徴とする光触
    媒性親水性部材。
  3. 【請求項3】 前記シリコン系材料は、シリコ−ン及び
    /又はシリカからなることを特徴とする請求項1又は2
    に記載の光触媒性親水性部材。
  4. 【請求項4】 前記シリコン系材料は、一般式R2Si
    2(式中、Rは炭素数1〜18の一価の有機基、Xは
    塩素、臭素、又は炭素数1〜4のアルコキシ基である、
    以下同様)で表される加水分解性2官能シラン誘導体0
    〜60モル%と、一般式RSiX3で表される加水分解
    性3官能シラン誘導体10〜100モル%と、一般式S
    iX4で表される加水分解性4官能シラン誘導体0〜3
    0モル%との混合物を加水分解縮重合したものであるこ
    とを特徴とする請求項1又は2に記載の光触媒性親水性
    部材。
  5. 【請求項5】 前記シリコン系材料は、さらに充填剤と
    してシリカ粒子を含有することを特徴とする請求項1〜
    4に記載の光触媒性親水性部材。
  6. 【請求項6】 前記シリコン系材料は、エポキシ変性シ
    リコ−ンを含むことを特徴とする請求項1〜5に記載の
    光触媒性親水性部材。
  7. 【請求項7】 前記エポキシ変性シリコン系材料は、γ
    −グリシドキシアルキルトリアルコキシシランの加水分
    解縮重合物を含むことを特徴とする請求項6に記載の光
    触媒性親水性部材。
  8. 【請求項8】 前記光触媒性酸化物を含有する層には、
    さらにシリコン系結着剤が含有されていることを特徴と
    する請求項1〜7に記載の光触媒性親水性部材。
  9. 【請求項9】 前記シリコン系材料は、シリコ−ン及び
    /又はシリカからなることを特徴とする請求項8に記載
    の光触媒性親水性部材。
  10. 【請求項10】 前記光触媒の光励起に応じて前記表面
    層は水との接触角に換算して20゜以下程度の親水性を
    呈することを特徴とする請求項1〜9に記載の光触媒性
    親水性部材。
  11. 【請求項11】 前記光触媒の光励起に応じて前記表面
    層は水との接触角に換算して10゜以下程度の親水性を
    呈することを特徴とする請求項1〜9に記載の光触媒性
    親水性部材。
  12. 【請求項12】 前記光触媒の光励起に応じて前記表面
    層は水との接触角に換算して5゜以下程度の親水性を呈
    することを特徴とする請求項1〜9に記載の光触媒性親
    水性部材。
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Cited By (13)

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