JPH1187173A - 可変コンデンサ - Google Patents

可変コンデンサ

Info

Publication number
JPH1187173A
JPH1187173A JP9242304A JP24230497A JPH1187173A JP H1187173 A JPH1187173 A JP H1187173A JP 9242304 A JP9242304 A JP 9242304A JP 24230497 A JP24230497 A JP 24230497A JP H1187173 A JPH1187173 A JP H1187173A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stator
rotor
cover
electrode
variable capacitor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9242304A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3387382B2 (ja
Inventor
Yasunobu Shibata
泰伸 柴田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP24230497A priority Critical patent/JP3387382B2/ja
Priority to TW087114570A priority patent/TW391021B/zh
Priority to CN98117673A priority patent/CN1099685C/zh
Priority to KR1019980036997A priority patent/KR100323583B1/ko
Priority to US09/148,987 priority patent/US6134097A/en
Publication of JPH1187173A publication Critical patent/JPH1187173A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3387382B2 publication Critical patent/JP3387382B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ステータ電極およびこれに電気的に接続され
るステータ端子を形成するステータと、ステータ電極に
対して誘電体を介して対向するロータ電極を形成するロ
ータと、ロータをステータに対して回転可能なように収
容する形状を有し、その端縁をステータに対向させなが
ら、ステータに固定され、ロータ電極に電気的に接続さ
れる、導電性のカバーとを備える、可変コンデンサにお
いて、これを小型化したとき、カバーの端縁やロータと
ステータ端子とが互いに近接した位置にもたらされるこ
とになるが、たとえばロータの回転時にロータやカバー
の位置ずれが生じたとき、短絡や耐電圧不良の問題が生
じやすい。 【解決手段】 ステータ端子27を、ステータ22にお
ける、カバー24の端縁40が対向する面41上にまで
延びないように形成して、カバー24の端縁40やロー
タ23とステータ端子27とをできるだけ離隔させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、可変コンデンサ
に関するもので、特に、ステータ電極とロータ電極との
有効対向面積を、ステータ電極に対するロータ電極の回
転によって変化させ、それによって静電容量を変えるよ
うにした、可変コンデンサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】この発明にとって興味ある可変コンデン
サが、たとえば、特開平6−120079号公報に記載
されている。図8は、この公報に記載された可変コンデ
ンサを示している。図8を参照して、可変コンデンサ1
は、ステータ電極2を内部に形成する、セラミック誘電
体からなるステータ3と、ロータ電極4を下面側に形成
する、金属からなるロータ5とを備える。ロータ電極4
は、ステータ電極2に対して、ステータ3を構成するセ
ラミック誘電体の一部を介して対向している。
【0003】また、ロータ電極4の、ステータ電極2に
対する有効対向面積を変化させるため、ロータ5は、ス
テータ3に対して回転可能なように、金属からなるカバ
ー6によって保持されている。カバー6は、ロータ5を
回転可能なように収容する形状を有していて、ステータ
3に固定される。カバー6には、ロータ5を回転操作す
るための工具の挿入を許容する調整用穴7が形成されて
いる。また、カバー6の調整用穴7の周囲には、ロータ
5をステータ3に向かって圧接させるためのばね作用部
8が設けられている。ばね作用部8は、調整用穴7の周
囲において、中心に向かうほど下方へ傾斜する形状が付
されることによって、この調整用穴7の周囲の金属材料
自身によって与えられている。
【0004】このような可変コンデンサ1において、ス
テータ電極2とロータ電極4との対向によって形成され
る静電容量を取り出すため、ステータ3の端部外表面上
には、ステータ電極2に電気的に接続される導電膜をも
ってステータ端子9が形成され、他方、ロータ電極4を
形成するロータ5に接触する導電性のカバー6には、ロ
ータ端子10が設けられている。したがって、上述の静
電容量は、ステータ端子9とロータ端子10との間に取
り出され、また、ロータ5を回転させることにより、ス
テータ電極2とロータ電極4との有効対向面積が変えら
れ、応じて静電容量が変えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た可変コンデンサ1には、次のような解決されるべき問
題がある。カバー6は、前述のようにロータ5を収容す
る形状を有している結果として、その端縁11をステー
タ3に対向させている。
【0006】他方、ステータ端子9は、前述したよう
に、ステータ3の端部外表面上に形成された導電膜によ
って与えられる。この導電膜は、一般的には、ステータ
3の端部を、所定の厚みを有する導電性ペーストからな
る層内に突入させることによって、ステータ3の端部に
導電性ペーストを付与し、これを焼き付けることにより
形成される。
【0007】このような方法でステータ端子9を形成す
るため、ステータ端子9は、図8(b)の一部を拡大し
て示す図9においてよく現れているように、ステータ3
の端面だけでなく、この端面に隣接する面にまで一部延
びるように形成されるのが通常である。ここで、特に、
ステータ3における、ロータ5の下面が対向する面12
に注目すると、ステータ端子9は、この面12上にまで
延びる部分13を有している。
【0008】このようなことから、カバー6の端縁11
あるいはロータ5の周面とステータ端子9の部分13と
は、互いに直接対向する状態となる。ここで、カバー6
およびロータ5はロータ電極4と同電位であり、他方、
ステータ端子9はステータ電極2と同電位であるので、
これらカバー6の端縁11あるいはロータ5の周面とス
テータ端子9の部分13との間で、仮に短絡が生じたり
すると、可変コンデンサ1の機能が停止してしまう。こ
のような短絡の防止や耐電圧性の向上のためには、カバ
ー6の端縁11あるいはロータ5の周面とステータ端子
9の部分13とを互いにできるだけ離隔して位置させる
ことが望ましい。
【0009】しかしながら、たとえば、可変コンデンサ
1の小型化あるいは低背化を図ろうとする場合などにお
いて、これらカバー6の端縁11あるいはロータ5の周
面とステータ端子9の部分13とが互いに近接する状況
がもたらされることがある。可変コンデンサ1の小型化
を図ろうとする場合、たとえば、ステータ3の図8によ
る左右方向の寸法を小さくすることが有効である。これ
に対して、ロータ5の直径を短くすると、取得し得る最
大静電容量が小さくなるため、この最大静電容量を維持
するためには、ロータ5の直径をあまり変えることはで
きない。そのため、最大静電容量を維持しながら、可変
コンデンサ1の小型化を図ろうとする場合、ステータ3
の図8による左右方向の寸法のみが小さくされ、その結
果、カバー6の端縁11とステータ端子9の部分13と
の間、さらにはロータ5の周面とステータ端子9の部分
13との間が互いに近接した設計とせざるを得ないこと
になってしまう。
【0010】その結果、可変コンデンサ1の組立時にお
いてステータ3に対するロータ5やカバー6の位置合わ
せに誤差が生じたり、ロータ5の回転時においてカバー
6やロータ5の位置ずれが生じたりしたときには、カバ
ー6の端縁11とステータ端子9の部分13との間、あ
るいは、ロータ5の周面とステータ端子9の部分13と
の間で、短絡や耐電圧不良の問題が生じる危険性があ
る。
【0011】そこで、この発明の目的は、上述したよう
な短絡や耐電圧不良の問題を解決し得る可変コンデンサ
を提供しようとすることである。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明に係る可変コン
デンサは、ステータ電極およびステータ電極に電気的に
接続されるステータ端子を形成するステータと、ステー
タ電極に対して誘電体を介して対向するロータ電極を形
成するロータと、ロータ電極の、ステータ電極に対する
有効対向面積を変化させるため、ロータをステータに対
して回転可能なように収容する形状を有し、その端縁を
ステータに対向させながら、ステータに固定され、かつ
ロータ電極に電気的に接続される、導電性のカバーとを
備え、上述した技術的課題を解決するため、ステータ端
子が、ステータにおける、カバーの端縁が対向する面上
にまで延びないように形成されていることを特徴として
いる。
【0013】この発明は、特に、ステータが、誘電体か
らなり、その内部にステータ電極を形成し、かつその外
表面上にステータ端子を形成した構造を有する、可変コ
ンデンサに対して有利に適用される。上述した可変コン
デンサにおいて、ステータ端子が、ステータの外表面上
に形成された導電膜によって与えられるとき、この導電
膜は、好ましくは、形成後において、その一部が除去さ
れることによって、ステータにおける、カバーの端縁が
対向する面上にまで延びないようにされる。
【0014】また、この発明は、カバーに、ロータを回
転操作するための工具の挿入を許容する調整用穴が形成
されているとともに、ロータに接触して、このロータを
ステータに向かって圧接させるためのばね作用部が調整
用穴の周囲に設けられている、そのような可変コンデン
サに対して有利に適用される。
【0015】
【発明の実施の形態】図1ないし図7は、この発明の一
実施形態による可変コンデンサ21を説明するためのも
のである。ここで、図1は、可変コンデンサ21の外観
を示す斜視図、図2は、図1に示した可変コンデンサ2
1の外観を下面側から示す斜視図、図3は、図1に示し
た可変コンデンサ21の断面図である。また、図4は、
可変コンデンサ21に備える要素を分解して示す斜視図
であり、この図4に示した各要素のいくつかが、図5お
よび図6においてそれぞれ別の角度から斜視図で示され
ている。また、図7は、図3の一部を拡大して示す断面
図である。
【0016】可変コンデンサ21は、大きくとらえる
と、ステータ22、ロータ23およびカバー24を備え
る。ステータ22は、その主要部がセラミック誘電体か
ら構成される。ロータ23は、黄銅のような金属から構
成される。カバー24は、ステンレス鋼または銅合金の
ような金属から構成され、半田付け性を良くするため、
少なくとも必要な部分に、半田、錫、銀などによる表面
処理が施されてもよい。
【0017】以下、上述した各要素の詳細な構造につい
て説明する。ステータ22が単独の状態で図4および図
6に示されている。図1ないし図4および図6を参照し
て、ステータ22は、全体として対称の構造を有してい
る。ステータ22の内部には、ステータ電極25および
26が並んで形成されている。これらステータ電極25
および26にそれぞれ電気的に接続されるように、ステ
ータ22の各端部外表面上には、導電膜をもってステー
タ端子27および28が形成される。
【0018】なお、このように、2つのステータ電極2
5および26ならびに2つのステータ端子27および2
8が形成されたのは、ステータ22の構造を対称とし、
このステータ22を用いての可変コンデンサ21の組立
において、ステータ22の方向を考慮する必要をなくす
ためである。したがって、このような利点を望まないな
らば、ステータ電極25および26のいずれか一方およ
びこれに関連するステータ端子27および28のいずれ
か一方は省略されてもよい。
【0019】ステータ22の下面には、その対向する両
端縁から内方へ向かってそれぞれ延びる凹部29および
30が形成されている。ロータ23が単独の状態で図4
および図5に示されている。図1および図3ないし図5
を参照して、ロータ23は、上述したステータ22の上
面上に配置されるものであって、その下面には、突出す
る段部をもって略半円状のロータ電極31が形成されて
いる。また、ロータ23の下面には、ロータ電極31の
高さと等しい高さを有する凸部32が形成され、ロータ
電極31の存在によりロータ23が傾くことが防止され
る。
【0020】ロータ23には、これを回転操作するため
のドライバ等の工具を受け入れるドライバ溝33が形成
されている。ドライバ溝33は、この実施形態では、断
面正方形の貫通穴によって与えられる。カバー24が単
独で図4に示されている。図1ないし図4を参照して、
カバー24は、ロータ23を収容しながら、ステータ2
2に固定されるもので、このカバー24によって、ロー
タ23は、ステータ22に対して回転可能なように保持
される。カバー24には、ロータ23のドライバ溝33
を露出させる調整用穴34が形成され、これによって、
ロータ23を回転操作するためのドライバ等の工具の挿
入が許容される。
【0021】調整用穴34の周囲には、ロータ23に接
触して、ロータ23をステータ22に向かって圧接させ
るためのばね作用部35が設けられている。ばね作用部
35は、調整用穴34の周囲において、中心に向かうほ
ど下方へ傾斜する形状が付されることによって、この調
整用穴34の周囲の金属材料自身によって与えられてい
る。
【0022】ばね作用部35には、好ましくは、ロータ
23に実質的に点接触する突起36が設けられていて、
それによって、このばね作用部35がロータ23に対し
て互いに独立した複数箇所において接触するようにされ
ている。この実施形態では、ロータ23の回転方向に沿
って等間隔に分布するように、3つの突起36が設けら
れている。これら突起36は、たとえば、カバー24を
構成する金属板に型付け加工することにより形成される
ことができる。
【0023】カバー24には、また、下方へ延びる係合
片37および38が相対向するように設けられている。
係合片37および38は、それぞれ、ステータ22の下
面に形成された凹部29および30に係合させるため、
後で折り曲げられるもので、この折り曲げを容易にする
ため、係合片37および38には、それぞれ、穴が設け
られる。
【0024】また、カバー24には、係合片37および
38が設けられた位置とは異なる位置から下方へ延びる
ように、ロータ端子39が設けられている。以上のよう
なステータ22、ロータ23およびカバー24を用い
て、可変コンデンサ21が次のように組み立てられる。
ステータ22上にロータ23が配置され、ロータ23を
覆うようにカバー24が配置される。次いで、ロータ2
3をステータ22に圧接させるように、カバー24をス
テータ22に向かって押圧しながら、カバー24に設け
られた係合片37および38の各端部がそれぞれ内方へ
折り曲げられる。これによって、係合片37および38
は、それぞれ、ステータ22の下面に形成された凹部2
9および30に係合した状態となる。
【0025】このとき、カバー24に設けられたロータ
端子39は、ステータ22に設けられたステータ端子2
8(図示の実施形態では、ステータ端子として機能して
いない。)と対向する位置にもたらされている。したが
って、これらロータ端子39とステータ端子28との間
に半田(図示せず。)等を付与して、カバー24のステ
ータ22に対する固定状態をより強固なものにするとと
もに、ステータ端子28をロータ端子として機能させる
ようにしてもよい。
【0026】このようにして、可変コンデンサ21の組
立が完了する。この組立状態において、図3によく示さ
れているように、ロータ電極31は、ステータ電極25
に対して、ステータ22を構成するセラミック誘電体の
一部を介して対向し、静電容量を形成している。この静
電容量を変化させるべく、ロータ電極31の、ステータ
電極25に対する有効対向面積を変化させるため、ロー
タ23が回転操作される。この静電容量は、ステータ電
極25に電気的に接続されたステータ端子27と、ロー
タ電極31を形成するロータ23に接触するカバー24
に設けられたロータ端子39との間に取り出される。
【0027】また、可変コンデンサ21の組立状態にお
いて、カバー24のばね作用部35に設けられた突起3
6により、ばね作用部35は安定したばね作用をロータ
23に及ぼすことができ、それゆえ、ロータ23とステ
ータ22との間で安定した接触状態が得られる。したが
って、ロータ23は、ステータ22に対して、全面にわ
たって均一に押さえ付けられるようになり、それゆえ、
静電容量が安定し、ロータ23の回転による静電容量の
変化が円滑に生じ、セッティングドリフトが安定し、ま
た、ロータ23の回転のためのトルクにむらが生じない
ようにすることができる。
【0028】このような可変コンデンサ1において、カ
バー24は、前述のようにロータ23を収容する形状を
有している結果として、図7によく示されているよう
に、その端縁40をステータ22に対向させている。他
方、ステータ端子27および28は、前述したように、
ステータ22の端部外表面上に形成された導電膜によっ
て与えられる。この導電膜は、前述した従来の場合と同
様、一般的には、ステータ22の各端部を、所定の厚み
を有する導電性ペーストからなる層内に突入させること
によって、ステータ22の各端部に導電性ペーストを付
与し、これを焼き付けることにより形成される。
【0029】したがって、ステータ端子27および28
は、ステータ22の各端面だけでなく、これら各端面に
隣接する面にまで一部延びるように形成されるのが通常
であり、そのため、ステータ22における、ロータ23
の下面が対向する面41にまで延びるように形成される
ことになる。しかしながら、この実施形態では、ステー
タ端子27および28は、ステータ22の面41上にま
で延びないように形成される。すなわち、ステータ端子
27および28の一部であって、ステータ22の面41
上にある部分は、ステータ端子27および28の形成後
において、研磨やラッピング等により除去される。
【0030】図7には、このように一部が除去された一
方のステータ端子27が図示されている。この除去の結
果、図7に示すように、ステータ端子27の上端部は、
カバー24の端縁40あるいはロータ23の周面に対し
て、比較的長い距離を隔てて位置されることができる。
したがって、可変コンデンサ21の組立時においてステ
ータ22に対するロータ23やカバー24の位置合わせ
に誤差が生じたり、ロータ23の回転時においてカバー
24やロータ23の位置ずれが生じたりしても、カバー
24の端縁40とステータ端子27の上端部との間、あ
るいは、ロータ23の周面とステータ端子27の上端部
との間で、短絡や耐電圧不良の問題が生じる危険性を低
減することができる。
【0031】なお、この実施形態では、研磨やラッピン
グ等を適用するときの能率性のため、ステータ端子27
および28の双方について、ステータ22の面41上に
ある部分が除去されたが、ステータ端子として有効な一
方のステータ端子27についてのみ、面41上にある部
分が除去されてもよい。また、ステータ端子27および
28を導電膜で形成するとき、これらが、当初から、ス
テータ22の面41上に形成されないようにしてもよ
い。たとえば、導電性ペーストを付与するとき、マスク
を施したり、印刷を選択的な領域にのみ適用したりすれ
ば、このことが可能である。
【0032】また、ステータ端子27および28のため
の導電膜の形成は、導電性ペーストによる方法の他、湿
式めっき、乾式めっき等を用いたり、これらの方法を併
用したりしてもよい。また、ステータ端子27および2
8は、導電膜によって形成するのではなく、たとえば、
金属箔または金属板等の部材を用いて形成してもよい。
【0033】また、上述の実施形態では、カバー24を
金属から構成するとともに、ロータ23を金属から構成
することによって、ロータ電極31を引き出すための導
電経路をロータ23自身とカバー24自身とにより形成
しながら、カバー24にロータ端子39を設けたが、こ
のような構成に限定されるものではない。たとえば、ロ
ータについて言えば、全体として金属で構成するのでは
なく、たとえばアルミナなどの電気絶縁体で構成し、必
要な部分に導体を形成したもので置き換えてもよい。ま
た、カバーについても、全体として金属で構成するので
はなく、樹脂等の電気絶縁体で構成し、たとえば表面の
み導体を形成したもので置き換えてもよい。
【0034】
【発明の効果】このように、この発明によれば、ステー
タ上に形成されたステータ端子が、ステータにおける、
カバーの端縁が対向する面上にまで延びないようにされ
ているので、カバーの端縁とステータ端子との間やロー
タの周面とステータ端子との間を比較的離隔させること
ができる。したがって、可変コンデンサの組立時におい
てステータに対するロータやカバーの位置合わせに誤差
が生じたり、ロータの回転時においてカバーやロータの
位置ずれが生じたりしても、これらカバーの端縁とステ
ータ端子との間やロータの周面とステータ端子との間で
短絡や耐電圧不良の問題が生じる可能性を低減できる。
そのため、短絡や耐電圧不良の問題にあまり遭遇するこ
となく、可変コンデンサの小型化あるいは低背化を図る
ことができる。
【0035】この発明において、ステータが、誘電体か
らなり、その内部にステータ電極を形成し、かつその外
表面上にステータ端子を形成した構造を有している場合
には、ステータ電極とロータ電極との対向距離を短くし
て取得最大静電容量を大きくするためには、ステータ内
におけるステータ電極を、ロータあるいはカバーに近接
して位置させなければならず、その結果、ステータ電極
に電気的に接続されるステータ端子も、ロータあるいは
カバーに近接して位置するようになってしまう。そのた
め、ステータ端子にあっては、ステータにおける、カバ
ーの端縁が対向する面上にまで延びるように安易に設計
される傾向があり、結果として、短絡や耐電圧不良の問
題に遭遇しやすくなってしまう。したがって、このよう
な構造のステータを備える可変コンデンサにおいて、上
述のように、ステータ端子を、ステータにおける、カバ
ーの端縁が対向する面上にまで延びないように積極的に
設計することは、短絡や耐電圧不良の問題を回避すると
いう課題の解決のためには、極めて有意義である。
【0036】また、上述した特定的な構造を有するステ
ータを備える可変コンデンサにおいて、ステータ端子
が、ステータの外表面上に形成された導電膜によって与
えられるとき、この導電膜の形成後において、その一部
を除去することによって、ステータ端子が、ステータに
おける、カバーの端縁が対向する面上にまで延びないよ
うにすると、導電膜の形成を能率的に行なうことができ
る。
【0037】また、カバーに、ロータを回転操作するた
めの工具の挿入を許容する調整用穴が形成されていると
ともに、ロータに接触して、このロータをステータに向
かって圧接させるためのばね作用部が調整用穴の周囲に
設けられている、そのような可変コンデンサは、小型化
および低背化を図るのに有利であるので、このような可
変コンデンサに対して、この発明が適用されるとき、上
述したような短絡や耐電圧不良の問題が生じる可能性を
低減できるという効果は一層意義深いものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態による可変コンデンサ2
1の外観を上面側から示す斜視図である。
【図2】図1に示した可変コンデンサ21の外観を下面
側から示す斜視図である。
【図3】図1に示した可変コンデンサ21の断面図であ
る。
【図4】図1に示した可変コンデンサ21に備える要素
を分解して示す斜視図である。
【図5】図4に示したロータ23を下面側から示す斜視
図である。
【図6】図4に示したステータ22を下面側から示す斜
視図である。
【図7】図3の一部を拡大して示す断面図である。
【図8】この発明にとって興味ある従来の可変コンデン
サ1を示すもので、(a)は平面図であり、(b)は
(a)の線B−Bに沿う断面図である。
【図9】図8(b)の一部を拡大して示す断面図であ
る。
【符号の説明】
21 可変コンデンサ 22 ステータ 23 ロータ 24 カバー 25 ステータ電極 31 ロータ電極 34 調整用穴 35 ばね作用部 37,38 係合片 40 カバーの端縁 41 ステータにおける、カバーの端縁が対向する面

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステータ電極および前記ステータ電極に
    電気的に接続されるステータ端子を形成するステータ
    と、 前記ステータ電極に対して誘電体を介して対向するロー
    タ電極を形成するロータと、 前記ロータ電極の、前記ステータ電極に対する有効対向
    面積を変化させるため、前記ロータを前記ステータに対
    して回転可能なように収容する形状を有し、その端縁を
    前記ステータに対向させながら、前記ステータに固定さ
    れ、かつ前記ロータ電極に電気的に接続される、導電性
    のカバーとを備え、 前記ステータ端子は、前記ステータにおける、前記カバ
    ーの端縁が対向する面上にまで延びないように形成され
    ていることを特徴とする、可変コンデンサ。
  2. 【請求項2】 前記ステータは、誘電体からなり、その
    内部に前記ステータ電極を形成し、かつその外表面上に
    前記ステータ端子を形成した構造を有する、請求項1に
    記載の可変コンデンサ。
  3. 【請求項3】 前記ステータ端子は、前記ステータの外
    表面上に形成された導電膜によって与えられ、前記導電
    膜は、形成後において、その一部が除去されることによ
    って、前記ステータにおける、前記カバーの端縁が対向
    する面上にまで延びないようにされている、請求項2に
    記載の可変コンデンサ。
  4. 【請求項4】 前記カバーには、前記ロータを回転操作
    するための工具の挿入を許容する調整用穴が形成されて
    いるとともに、前記ロータに接触して、このロータを前
    記ステータに向かって圧接させるためのばね作用部が前
    記調整用穴の周囲に設けられている、請求項1ないし3
    のいずれかに記載の可変コンデンサ。
JP24230497A 1997-09-08 1997-09-08 可変コンデンサ Expired - Lifetime JP3387382B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24230497A JP3387382B2 (ja) 1997-09-08 1997-09-08 可変コンデンサ
TW087114570A TW391021B (en) 1997-09-08 1998-09-02 Variable capacitor
CN98117673A CN1099685C (zh) 1997-09-08 1998-09-07 可变电容器
KR1019980036997A KR100323583B1 (ko) 1997-09-08 1998-09-08 가변커패시터
US09/148,987 US6134097A (en) 1997-09-08 1998-09-08 Variable capacitor

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24230497A JP3387382B2 (ja) 1997-09-08 1997-09-08 可変コンデンサ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1187173A true JPH1187173A (ja) 1999-03-30
JP3387382B2 JP3387382B2 (ja) 2003-03-17

Family

ID=17087241

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24230497A Expired - Lifetime JP3387382B2 (ja) 1997-09-08 1997-09-08 可変コンデンサ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3387382B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6625858B2 (en) 2000-02-08 2003-09-30 Murata Manufacturing Co., Ltd. Method of producing stator of variable capacitor

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6625858B2 (en) 2000-02-08 2003-09-30 Murata Manufacturing Co., Ltd. Method of producing stator of variable capacitor

Also Published As

Publication number Publication date
JP3387382B2 (ja) 2003-03-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR0143177B1 (ko) 가변 콘덴서
JP3379382B2 (ja) 可変コンデンサ
KR100323583B1 (ko) 가변커패시터
JPH1187173A (ja) 可変コンデンサ
KR100343317B1 (ko) 가변커패시터
JP2001332448A (ja) 可変コンデンサ
JPH11345706A (ja) 回転操作型可変抵抗器およびその製造方法
JP3601397B2 (ja) 可変コンデンサのステータの製造方法および可変コンデンサ
JP3351336B2 (ja) 可変コンデンサ
JP3201015B2 (ja) 可変コンデンサ
KR100463774B1 (ko) 가변 커패시터
JP4158471B2 (ja) 可変コンデンサ
JPH0110884Y2 (ja)
JP2001244141A (ja) 可変コンデンサ
JP2806975B2 (ja) コンセント
JP2590451B2 (ja) 可変コンデンサ
JPH1187172A (ja) 可変コンデンサの静電容量調整用ドライバおよび静電容量調整方法
JP2523201Y2 (ja) 可変抵抗器
JPH08148383A (ja) トリマコンデンサ、トリマコンデンサ集合体及び製造方法
JPH11135362A (ja) トリマコンデンサ
JPH1167589A (ja) 可変コンデンサ
JPH0770376B2 (ja) 可変抵抗器用抵抗基体の製造方法
KR20000014731U (ko) 가변 자기 커패시터
JPH051203U (ja) 可変受動素子
JP2001126957A (ja) 可変コンデンサ

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090110

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090110

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100110

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110110

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110110

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120110

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120110

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130110

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130110

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140110

Year of fee payment: 11

EXPY Cancellation because of completion of term