JP4158471B2 - 可変コンデンサ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、可変コンデンサに関するもので、特に、ロータを回転させたとき、360度周期で静電容量が変化するように構成された、可変コンデンサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この発明にとって興味ある従来の可変コンデンサについて、図12を参照して説明する。
【0003】
図12に示すように、可変コンデンサ1は、電気絶縁性材料からなるステータ2を備え、ステータ2の表面上には、ステータ側電極3が形成される。このステータ側電極3に接触するように、誘電体からなるロータ4が配置される。ロータ4の表面上には、ロータ側電極5が形成され、このロータ側電極5は、ロータ4を介してステータ側電極3に対向するようにされる。これらステータ側電極3とロータ側電極5との対向によって、対向面積に応じた大きさの静電容量が形成される。
【0004】
上述の対向面積あるいは静電容量は、ロータ4をステータ2に対して回転させることによって、変化する。このようにロータ4を回転可能に保持するため、調整部材6の軸部7が、ロータ4に設けられた軸受穴8およびステータ2に設けられた軸受穴9を貫通するように設けられる。調整部材6は、その上端部に形成されたフランジ10がロータ側電極5に半田付けされるなどして、ロータ4に対しては固定されるが、ステータ2に対しては、軸部7の軸線まわりに回転可能である。したがって、フランジ10の上面に形成された調整用溝11にスクリュードライバのような調整用工具(図示せず。)を係合させて、調整部材6を回転させれば、ロータ4をステータ2に対して回転させることができる。
【0005】
調整部材6の軸部7の下端部には、スプリングワッシャ12が嵌め込まれ、次いでプッシュナット13が嵌め込まれる。プッシュナット13は、軸部7から抜けないように軸部7の周面に食い込み、また、スプリングワッシャ12は、プッシュナット13をステータ2から離隔させる方向に付勢しているため、このスプリングワッシャ12の作用によって、ロータ4がステータ側電極3に対して安定して接触する状態を維持することができる。
【0006】
図12では、ステータ側電極3およびロータ側電極5が正確には図示されていないが、この可変コンデンサ1は、次のような構成を有している。
【0007】
すなわち、ステータ側電極3は、互いに電気的に独立したステータ側第1電極部とステータ側第2電極部とからなり、図13に示すように、ステータ側第1電極部とロータ側電極5との対向によって第1のコンデンサ部16が形成されるとともに、ステータ側第2電極部とロータ側電極5との対向によって第2のコンデンサ部17が形成され、かつ第1のコンデンサ部16と第2のコンデンサ部17とはロータ側電極5によって等価回路的に直列に接続されている。
【0008】
このような直列静電容量は、ステータ側第1電極部およびステータ側第2電極部にそれぞれ接続された第1および第2の端子電極18および19(図12)から取り出されるが、静電容量の調整操作をより容易にするためには、この静電容量は、ロータ4の回転に応じて360度周期で変化するようにされることが望ましい。
【0009】
このような要望を満たす可変コンデンサが、たとえば特開平10−233338号公報(特許文献1)に記載されている。この特許文献1には、ステータ側電極およびロータ側電極の各形状に関する種々の例が開示されているが、それらのうちの代表的な例のいくつかについて、以下に説明する。
【0010】
図14ないし図16は、第1の従来例を説明するためのものである。図14ないし図16において、図1に示した要素に相当する要素には同様の参照符号を付し、重複する説明は省略する。図14および図15には、それぞれ、可変コンデンサ1に備えるロータ4およびステータ2が平面図で示されている。また、図16は、ロータ4のいくつかの典型的な回転角度における、ステータ側電極3aに対するロータ側電極5a(破線で示す。)の対向状態を示している。
【0011】
図14を参照して、誘電体からなるロータ4の表面上には、ロータ側電極5aが形成される。ロータ側電極5aは、互いに実質的に同心であって、軸受穴8に対応するロータ4の回転中心から互いに逆方向への広がりを有する、比較的大径の略半円形の主領域21aと、比較的小径の略半円形の副領域22aとを備えている。
【0012】
他方、図15を参照して、電気絶縁性材料からなるステータ2の表面上には、ステータ側電極3aが形成される。ステータ側電極3aは、互いに電気的に独立したステータ側第1電極部14aとステータ側第2電極部15aとからなる。ステータ側第1電極部14aは、軸受穴9に対応するロータ4の回転中心の一方側に形成され、ステータ側第2電極部15aは、ロータ4の回転中心の他方側に形成される。
【0013】
より特定的には、ステータ側第1電極部14aは、ロータ側電極5aの主領域21aの略全面に対向し得る形状をもってロータ4の回転中心の一方側にのみ形成されている。また、ステータ側第2電極部15aは、ロータ側電極5aの主領域21aの外周側部分に対向し得るが、副領域22aに対向し得る位置において切欠き部分23aを有している。
【0014】
また、ステータ側第1電極部14aには、第1の端子電極18aが接続され、ステータ側第2電極部15aには、第2の端子電極19aが接続される。これら端子電極18aおよび19aは、それぞれ、ステータ2の端面まで引き出される。
【0015】
このようなステータ2およびロータ4を用いて、図12に示した可変コンデンサ1を構成したとき、図13に示すような等価回路を実現する。すなわち、ステータ側第1電極部14aとロータ側電極5aとの対向によって第1のコンデンサ部16が形成されるとともに、ステータ側第2電極部15aとロータ側電極5aとの対向によって第2のコンデンサ部17が形成される。また、第1のコンデンサ部16と第2のコンデンサ部17とはロータ側電極5aによって等価回路的に直列に接続され、これら第1のコンデンサ部16と第2のコンデンサ部17との直列静電容量は、第1および第2の端子電極18aおよび19aから取り出される。
【0016】
上述の静電容量は、ロータ4の回転に従って、ステータ側第1電極部14aとロータ側電極5aとの対向面積、およびステータ側第2電極部15aとロータ側電極5aとの対向面積を変えることによって、変えられる。その態様が、図16に示されている。図16には、ロータ4の回転角度を、(1)0度、(2)45度、(3)90度、(4)135度、および(5)180度、というように変えたときにもたらされる、ステータ側第1電極部14aとロータ側電極5aとの対向部分、およびステータ側第2電極部15aとロータ側電極5aとの対向部分が、それぞれ、ハッチングした領域をもって示されている。
【0017】
図16に示すように、ロータ4の回転角度が大きくなるにつれて、ステータ側第1電極部14aとロータ側電極5aとの対向面積Aが減少し、他方、ステータ側第2電極部15aとロータ側電極5aとの対向面積Bが増加している。また、図示しないが、ロータ4の回転角度が180度を超えたときには、順次、(4)、(3)、(2)に示した各状態とは上下対称的な状態が得られ、対向面積Aが増加する一方、対向面積Bが減少し、回転角度が360度となったとき、再び(1)に示した状態が得られる。
【0018】
上述のことから、ロータ4の回転によって変化する静電容量は、180度を中心として対称的な特性を示すことが理解できる。そして、(1)0度において、ステータ側第2電極部15aとロータ側電極5aとの対向面積Bは「0」であるので、静電容量は最小値を示すことも理解できる。
【0019】
この従来例では、静電容量は、(5)180度において、最大値を示すように設計されている。したがって、静電容量は、ロータ4の回転に応じて360度周期で変化する。
【0020】
図17ないし図19は、第2の従来例を説明するためのものである。図17、図18および図19は、それぞれ、前述した第1の従来例に係る図14、図15および図16に相当する図である。
【0021】
図17を参照して、ロータ4の表面上には、ロータ側電極5bが形成される。ロータ側電極5bは、比較的大径の略半円形の主領域21bと、比較的小径の略半円形の副領域22bとを備えながら、主領域21bにおいて、この主領域21bと実質的に相似形の開口部分25を有している。
【0022】
他方、図18を参照して、ステータ2の表面上には、ステータ側電極3bが形成される。ステータ側電極3bは、互いに電気的に独立したステータ側第1電極部14bとステータ側第2電極部15bとからなる。
【0023】
より特定的には、ステータ側第1電極部14bは、ロータ側電極5bの副領域22bに対向し得る略半円形の形状をもってロータ4の回転中心の一方側にのみ形成されている。また、ステータ側第2電極部15bは、ロータ側電極5bの副領域22bに対向し得る位置において切欠き部分23bを形成した形状を有している。
【0024】
また、ステータ側第1電極部14bには、引出電極24を介して、第1の端子電極18bが接続され、ステータ側第2電極部15bには、第2の端子電極19bが接続される。
【0025】
この従来例によっても、前述した図13に示すような等価回路が実現されることができる。すなわち、ステータ側第1電極部14bとロータ側電極5bとの対向による第1のコンデンサ部16と、ステータ側第2電極部15bとロータ側電極5bとの対向による第2のコンデンサ部17とが、直列接続され、この直列接続によって与えられた静電容量は、ロータ4の回転に従って、ステータ側第1電極部14bとロータ側電極5bとの対向面積、およびステータ側第2電極部15bとロータ側電極5bとの対向面積を変えることによって、変えられる。その態様が、図19に示されている。
【0026】
図19を参照して、ロータ4の回転角度が大きくなるにつれて、ステータ側第1電極部14bとロータ側電極5bとの対向面積A、およびステータ側第2電極部15bとロータ側電極5bとの対向面積Bがともに増加し、(5)180度において、これら対向面積AおよびBは、ともに最大値を示し、それゆえ、静電容量も最大値を示す。図示しないが、ロータ4の回転角度が180度を超えたときには、順次、(4)、(3)、(2)に示した各状態とは上下対称的な状態が得られ、対向面積AおよびBがともに減少し、回転角度が360度となったとき、再び(1)に示した状態が得られ、この状態において、対向面積AおよびBはともに「0」となり、静電容量は最小値を示す。
【0027】
【特許文献1】
特開平10−233338号公報
【0028】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来例は、いずれも、ステータ側電極3aおよび3bにおけるステータ側第1電極部14aおよび14bとステータ側第2電極部15aおよび15bとを、ロータ4の回転中心の一方側および他方側の各々に延びるように形成することによって、ロータ4のステータ2に対する接触バランスを安定させ、それによって、静電容量を安定させることを目的として提案されたものであるが、以下のように、より改善されるべき問題を有している。
【0029】
まず、図14ないし図16を参照して説明した第1の従来例では、図16(1)に示す、ロータ4の回転角度が0度(=360度)の状態の近傍での静電容量が比較的小さい領域において、分解能が比較的低いという問題を有している。すなわち、ロータ4のわずかな回転でも、静電容量が大きく変化してしまうという問題を有している。
【0030】
他方、図17ないし図19を参照して説明した第2の従来例では、比較的高い分解能を得ることができるが、ロータ側端子5bとステータ側第1電極部14bおよびステータ側第2電極部15bとの対向面積が比較的小さいため、静電容量が比較的小さいという問題を有している。
【0031】
また、第2の従来例は、次のような問題も有している。すなわち、第2の従来例では、ステータ側第1電極部14bに接続される引出電極24が形成されている。この引出電極24は、たとえば、図19(1)、同(2)および同(3)に示すように、ロータ側電極5bと対向することがあり、したがって、この対向によっても静電容量が形成される。この引出電極24による静電容量は、ロータ4の回転に従い、静電容量を均一に変化させることの妨げとなる。この不都合を抑えるためには、引出電極24の幅を狭くする必要があるが、この場合には、ステータ側第1電極部14bと第1の端子電極18bとの電気的接続の信頼性が低下するという問題に遭遇する。
【0032】
そこで、この発明の目的は、上述した問題を解決し得る可変コンデンサを提供しようとすることである。
【0033】
【課題を解決するための手段】
この発明は、ステータ側電極を有するステータと、ステータ側電極に誘電体を介して対向するロータ側電極を有しかつステータに対して回転可能に保持されたロータとを備え、ステータ側電極は、互いに電気的に独立したステータ側第1電極部とステータ側第2電極部とからなり、ステータ側第1電極部とロータ側電極との対向によって第1のコンデンサ部が形成されるとともに、ステータ側第2電極部とロータ側電極との対向によって第2のコンデンサ部が形成され、かつ第1のコンデンサ部と第2のコンデンサ部とはロータ側電極によって等価回路的に直列に接続され、第1のコンデンサ部と第2のコンデンサ部とが与える直列静電容量は、ロータの回転に応じて360度周期で変化するようにされている、可変コンデンサに向けられる。
【0034】
このような構成の可変コンデンサにおいて、上述した技術的課題を解決するため、この発明では、前述の誘電体は、ステータ側第1電極部とロータ側電極との間に位置する部分での厚みが、ステータ側第2電極部とロータ側電極との間に位置する部分での厚みより薄くされ、それによって、第1のコンデンサ部が与える静電容量は、ロータの回転角度に関わらず、第2のコンデンサ部が与える静電容量より常に大きくなるようにされていることを特徴としている。
【0036】
この発明において、ステータが、前述の誘電体をその一部に与える誘電体材料からなる場合には、ロータ側電極は、ステータに接触するようにロータの表面上に形成され、ステータ側第1電極部およびステータ側第2電極部は、ステータの内部に形成され、ステータ側第1電極部は、ステータ側第2電極部に比べて、ロータ側電極により近い位置に位置される、といった構成が有利に採用される。
【0037】
上述の構成において、好ましくは、ステータ側第1電極部の少なくとも一部は、ロータの回転中心の一方側に形成され、ステータ側第2電極部は、ロータの回転中心の他方側に形成され、ロータ側電極は、略半円形の主領域を少なくとも備えるようにされる。
【0038】
この場合、ステータ側第1電極部は、ロータの回転中心の両側に跨がるように形成され、ステータ側第2電極部は、ロータ側電極の主領域の外周側部分に対向し得るように形成されることが好ましい。
【0039】
より好ましくは、ロータ側電極は、主領域と実質的に同心であって、主領域とはロータの回転中心を介して逆方向へ延び、かつ主領域より小径の略半円形の副領域を備え、ステータ側第1電極部は、ロータ側電極の主領域および副領域に対向し得る形状をもってロータの回転中心の両側に跨がるように形成され、ステータ側第2電極部は、副領域に対向し得ないように形成される。
【0040】
他方、ステータ側第1電極部およびステータ側第2電極部が、ロータに接触するようにステータの表面上に設けられ、ロータが、誘電体をその一部に与える誘電体材料からなる場合には、ロータ側電極は、ロータの内部にそれぞれ設けられかつ互いに電気的に接続されるロータ側第1電極部とロータ側第2電極部とを備え、ロータ側第1電極部は、ロータ側第2電極部に比べて、ステータ側第1電極部およびステータ側第2電極部により近い位置に位置され、ステータ側第1電極部は、ロータ側第1電極部およびロータ側第2電極部の双方に対向し得るが、ステータ側第2電極部は、実質的にロータ側第2電極部にのみ対向し得るようにされる、といった構成が有利に採用される。
【0041】
上述の場合、ロータ側第1電極部とロータ側第2電極部とは、ロータの内部において、スルーホール接続されることが好ましい。
【0042】
【発明の実施の形態】
図1ないし図4は、この発明の第1の実施形態による可変コンデンサ31を説明するためのものである。この可変コンデンサ31の全体の構成が図1に示されている。図1(a)は平面図であり、同(b)は右側面図であり、同(c)は断面で示す正面図であり、同(d)は底面図である。
【0043】
可変コンデンサ31は、大きくとらえて、ステータ32、ロータ33およびカバー34を備えている。ステータ32は、誘電体セラミックのような誘電体材料から構成される。ロータ33は、導電性金属から構成される。カバー34は、任意の材料から構成可能であるが、この実施形態では、金属から構成される。以下、上述した各要素の詳細な構造について説明する。
【0044】
図2には、ロータ33が底面図をもって単独で示されている。ロータ33の下面上には、ロータ側電極35が形成されている。より詳細には、ロータ側電極35は、ロータ33の下面側において、突出する段部を設けることによって形成される。
【0045】
ロータ側電極35は、略半円形の主領域36を備えるとともに、主領域36と実質的に同心であって、主領域36とはロータ33の回転中心を介して逆方向へ延び、かつ主領域36より小径の略半円形の副領域37を備えている。また、副領域37には、略半円形の凹部38が形成されている。
【0046】
また、図1(a)および同(c)に示すように、ロータ33の上面側には、ロータ33を回転操作し、それによって可変コンデンサ31が与える静電容量を調整するための調整用溝39が設けられている。
【0047】
図3には、ステータ32が単独で示されている。図3(a)は平面図であり、同(b)は断面で示す正面図である。
【0048】
ステータ32は、上述したロータ33の下面側において、ロータ側電極35に接触するように配置される。ステータ32の内部には、ステータ側電極40が形成される。ステータ側電極40は、互いに電気的に独立したステータ側第1電極部41とステータ側第2電極部42とからなる。
【0049】
図3(b)によく示されているように、ステータ側第1電極部41は、ステータ側第2電極部42に比べて、ステータ32におけるより浅い位置すなわちロータ側電極35により近い位置に位置される。これによって、誘電体材料からなるステータ32の一部によって与えられるステータ側電極40とロータ側電極35との間に介在する誘電体は、ステータ側第1電極部41とロータ側電極35との間に位置する部分での厚みt1が、ステータ側第2電極部42とロータ側電極35との間に位置する部分での厚みt2より薄くされる。
【0050】
ステータ側第1電極部41の少なくとも一部は、ロータ33の回転中心の一方側に形成され、ステータ側第2電極部42は、ロータ33の回転中心の他方側に形成される。特に、この実施形態では、ステータ側第1電極部41は、ロータ側電極35の主領域36および副領域37に対向し得る形状をもってロータ33の回転中心の両側に跨るように形成されている。ステータ側第2電極部42は、ロータ側電極35の主領域36の外周側部分に対向し得るように形成され、また、ロータ側電極35の副領域37に対向し得ないように形成されている。
【0051】
このようなステータ38は、たとえば積層セラミックコンデンサの場合と同様、複数のセラミックグリーンシートを積層する技術を適用して製造することができる。
【0052】
また、図1に示すように、ステータ32の各端部には、たとえば導電性ペーストの付与および焼き付けによる第1および第2の端子電極43および44が形成される。第1の端子電極43は、ステータ側第1電極部41に電気的に接続され、第2の端子電極44は、ステータ側第2電極部42に電気的に接続される。
【0053】
カバー34は、ロータ33を収容しながら、ステータ32に固定されるもので、このカバー34によって、ロータ33は、ステータ32に対して回転可能なように保持される。
【0054】
カバー34には、ロータ33の調整用溝39を露出させる調整用穴45が設けられ、これによって、たとえばスクリュードライバのような工具の調整用溝39への挿入が許容される。
【0055】
調整用穴45の周囲には、ロータ33の上面に部分的に接触して、ロータ33をステータ32に向かって圧接させるためのばね作用部46が設けられている。ばね作用部46は、調整用穴45の周囲において、中心に向かうほど下方へ傾斜する形状が付されることによって与えられている。
【0056】
また、ばね作用部46には、ロータ33に実質的に点接触する複数の突起47が、ロータ33の回転方向に沿って等間隔に分布するように設けられている。これら突起47は、カバー34を構成する金属板に型付け加工することによって形成されることができる。突起47をばね作用部46に設けることにより、ばね作用部46がロータ33を抑える場所が確実に決まるので、ロータ33に対して安定した接触圧を及ぼすことができる。
【0057】
カバー34には、また、下方へ延びる係合片48および49が相対向するように一体に設けられている。係合片48および49は、それぞれ、ステータ32の下面に形成された凹部50および51に係合するように折り曲げられ、それによって、カバー34がステータ32に固定される。
【0058】
このような可変コンデンサ31も、前述の図13に示すような等価回路を実現する。すなわち、ステータ側第1電極部41とロータ側電極35との対向によって第1のコンデンサ部16が形成されるとともに、ステータ側第2電極部42とロータ側電極35との対向によって第2のコンデンサ部17が形成され、かつ第1のコンデンサ部16と第2のコンデンサ部17とは、ロータ側電極35によって、さらにはロータ33全体によって、等価回路的に直列に接続され、これら第1のコンデンサ部16と第2のコンデンサ部17との直列静電容量は、第1および第2の端子電極43および44から取り出される。
【0059】
上述の静電容量は、ロータ33の回転に従って、ステータ側第1電極部41とロータ側電極35との対向面積、およびステータ側第2電極部42とロータ側電極35との対向面積を変えることによって、変えられる。その態様が、図4に示されている。
【0060】
図4には、ロータ33の回転角度を、(1)0度、(2)30度、(3)60度、(4)90度、(5)120度、(6)150度、および(7)180度、というように変えたときにもたらされる、ステータ側第1電極部41とロータ側電極35との対向部分、およびステータ側第2電極部42とロータ側電極35との対向部分が、それぞれ、ハッチングを施した領域をもって示されている。図4では、ロータ側電極35が破線で示されている。
【0061】
図4に示すように、ロータ33の回転角度が大きくなるにつれて、ステータ側第1電極部41とロータ側電極35との対向面積Aが減少し、他方、ステータ側第2電極部42とロータ側電極35との対向面積Bが略一定の割合で増加している。また、図示しないが、ロータ33の回転角度が180度を超えたときには、順次、(6)、(5)、(4)、(3)、(2)に示した各状態とは上下対称的な状態が得られ、対向面積Aが増加する一方、対向面積Bが減少し、回転角度が360度となったとき、再び(1)に示した状態が得られる。
【0062】
上述のことから、ロータ4の回転によって変化する直列静電容量は、180度を中心として対称的な特性を示す。そして、(1)0度において、ステータ側第2電極部とロータ側電極35との対向面積Bは「0」であるので、直列静電容量は最小値を示し、(7)180度において、ステータ側第2電極42とロータ側端子35との対向面積Bが最大となったとき、直列静電容量は最大値を示す。このようにして直列静電容量は、ロータ33の回転に応じて360度周期で変化するようにされている。
【0063】
また、上述したような第1コンデンサ部16と第2コンデンサ部17とが与える直列静電容量の調整において、ステータ側第1電極部41とロータ側電極35との間に位置する誘電体の厚みt1が、ステータ側第2電極部42とロータ側電極35との間に位置する誘電体の厚みt2より薄くされ、そのため、第1のコンデンサ部16が与える静電容量は、ロータ33の回転角度に関わらず、第2のコンデンサ部17が与える静電容量より常に大きくなるようにされる。このことは、直列静電容量の比較的小さい領域において、高い分解能を与え得るように寄与する。
【0064】
一般に、コンデンサの直列接続に関して、次のことが言える。第1の静電容量を第2の静電容量の2倍にすると、すなわち、第1の静電容量をC×2とし、かつ第2の静電容量をCとすると、これら第1および第2の静電容量を直列接続して得られる直列静電容量は、C×2/3となる。同様に、第1の静電容量が第2の静電容量Cの3倍、4倍、…、n倍となると、直列静電容量は、C×3/4、C×4/5、…、C×n/(n+1)となり、第2の静電容量Cにより近づいてくる。
【0065】
このことから、前述したように、第1のコンデンサ部16が与える静電容量を、ロータ33の回転角度に関わらず、第2のコンデンサ部17が与える静電容量より常に大きくなるようにすれば、前述した分解能が高められることになる。なお、このような分解能を高める効果をより確実に発揮させるためには、第1のコンデンサ部16が与える静電容量を、第2のコンデンサ部17が与える静電容量の常に2倍以上となるようにすることが好ましい。
【0066】
上述したような第1のコンデンサ部16が与える静電容量と第2のコンデンサ部17が与える静電容量との比率は、図3(b)に示した厚みt1と厚みt2との比率を変えることにより、容易に調整することができる。
【0067】
図5には、以上説明した可変コンデンサ31において実現される、ロータ33の回転角度に対する静電容量の変化が実線で示され、図14ないし図16を参照して説明した第1の従来例において実現される、ロータ4の回転角度に対する静電容量の変化が破線で示されている。
【0068】
図5に示すように、この発明の実施形態による可変コンデンサ31は、従来例の場合に比べて、静電容量がより直線的に変化し、また、分解能がより高められている。したがって、この実施形態によれば、調整操作がより容易になるという利点が奏される。
【0069】
また、この実施形態によれば、図18に示した第2の従来例におけるステータ側第1電極部14bに備える引出電極24のように、その幅を狭くするように設計する必要がなく、ステータ側第1電極部41を比較的幅広のまま引き出すことができる。したがって、ステータ側第1電極部41と第1の端子電極43との電気的接続の信頼性を高めることができる。
【0070】
図6、図7および図8は、それぞれ、この発明の第2、第3および第4の実施形態を説明するためのもので、ロータに形成されるロータ側電極の変形例を示している。
【0071】
図6に示したロータ33aでは、ロータ側電極35aは、主領域36aと副領域37aとを備えているが、副領域37aにおいて、前述した凹部38に相当する凹部が形成されていない。
【0072】
図7に示したロータ33bでは、ロータ側電極35bは、前述した主領域36または36aに対応する略半円形の部分のみを備えている。
【0073】
また、ロータ33bの下面側であって、ロータ側電極35bが形成された領域以外の領域には、ロータ側電極35bのための段差の高さに等しい高さを有する円弧状の凸部52が形成されている。この凸部52は、一方側に片寄った位置に設けられるロータ側電極35bの存在のためにロータ33bが傾くことを防止する。また、凸部52は、図3(a)に示したステータ側第1電極部41とステータ側第2電極部42との間に形成される円弧状のギャップ上に位置するようにされることが好ましい。
【0074】
図8に示したロータ33cでは、上述したロータ側電極35bと同様、略半円形のロータ側電極35cが形成され、また、前述した凸部52と同様の機能を有する円形の凸部53が形成されている。
【0075】
以上の図6ないし図8にそれぞれ示したロータ33a、33bおよび33cは、いずれも、図1に示した可変コンデンサ31において、ロータ33の代わりとして用いることができる。
【0076】
図9ないし図11は、この発明の第5の実施形態を説明するためのものである。ここで、図9は、前述の図1(c)に対応する図であり、図11は図3(b)に対応する図である。
【0077】
図9を参照して、可変コンデンサ61は、前述の可変コンデンサ31の場合と同様、大きくとらえて、ステータ62、ロータ63およびカバー64を備えている。
【0078】
この実施形態の特徴とするところは、ステータ62は、誘電体材料から構成されるのではなく、単なる電気絶縁性材料から構成され、他方、ロータ32が誘電体セラミックのような誘電体材料から構成されることである。カバー64は、前述のカバー34と同様、たとえば金属から構成される。以下、上述した各要素の詳細な構造について説明する。
【0079】
図11は、ステータ62を単独で示す平面図である。ステータ62は、ステータ側電極65を備えている。ステータ側電極65は、互いに電気的に独立したステータ側第1電極部66とステータ側第2電極部67とからなる。これらステータ側第1電極部66およびステータ側第2電極部67は、それぞれ、第1の実施形態におけるステータ側第1電極部41およびステータ側第2電極部42と実質的に同じ平面形状を有しているが、ステータ62の内部ではなく、表面上に設けられ、ロータ63に接触するようにされる。
【0080】
ロータ63は、ロータ側電極68を備えている。ロータ側電極68は、ロータ63の内部に設けられる。ロータ側電極68の平面形状は、図10に示されている。
【0081】
ロータ側電極68は、図10(a)に示したロータ側第1電極部69と、図10(b)に示したロータ側第2電極部70とを備えている。これらロータ側第1電極部69とロータ側第2電極部70とは、図10(c)に示すような平面配置をもってロータ63の内部に形成される。このとき、図9からわかるように、ロータ側第1電極部69は、ロータ側第2電極部70に比べて、ステータ側第1電極部66およびステータ側第2電極67により近い位置に位置される。
【0082】
また、ロータ側第1電極部69とロータ側第2電極部70とは、互いに電気的に接続される。そのため、ロータ側第1電極部69とロータ側第2電極部70とは、ロータ63の内部において、スルーホール導体71を介してスルーホール接続される。このようなスルーホール接続によれば、スルーホール導体71をロータ63の内部に位置させることができるので、外部の他の電気的要素との不所望な接触を避けることができるという利点を有している。
【0083】
なお、上述のような利点を特に望まないならば、このようなスルーホール接続に代えて、たとえば、ロータ63の外周面上に導体膜を形成し、この導体膜によって、ロータ側第1電極部69とロータ側第2電極部70とを互いに電気的に接続してもよい。
【0084】
ロータ側第1電極部69は、ステータ側第2電極部67の内周径より小さい外周径を有する実質的に円形の外周を有している。また、ロータ側第1電極部69は、略半円形の開口部分72を有している。ロータ側第1電極部69における開口部分72を規定する内周径は、ステータ側第1電極部66の外周径と等しいか当該外周径より大きくされる。
【0085】
ロータ側第2電極部70の内周側部分は、ロータ側第1電極部69と重なる方が、前述したスルーホール導体71を配置しやすく、また、より信頼性の高いスルーホール接続を実現することができる。
【0086】
上述のように、ロータ側第2電極部70の内周側部分であってロータ側第1電極部69と重なる部分については、静電容量の形成に実質的に寄与しない。したがって、ロータ側第2電極部70の内周径については、ロータ側第1電極部69における開口部分72を規定する内周径より大きいという条件さえ満たせばよい。また、ロータ側第2電極部70の外周径についても、比較的自由度をもって設定することができる。すなわち、ロータ側第2電極部70は、少なくともステータ側第2電極部に対向し得る寸法であればよく、したがって、ロータ側第2電極部70の外周径は、ステータ側第2電極部67の外周径より大きくても小さくてもよい。
【0087】
ステータ側第1電極部66、ステータ側第2電極部67、ロータ側第1電極部69およびロータ側第2電極部70の各寸法の関係を上述のように選ぶことにより、ロータ63の回転に従って、ステータ側第1電極部66は、ロータ側第1電極部69およびロータ側第2電極部70の双方に対向し得るが、ステータ側第2電極部67は、実質的にロータ側第2電極部70にのみ対向し得るようにすることができる。
【0088】
この実施形態においても、前述した第1の実施形態の場合と同様、ステータ62の各端部には、ステータ側第1電極部66およびステータ側第2電極部67にそれぞれ電気的に接続される第1および第2の端子電極73および74が形成される。
【0089】
また、ロータ63には、これを回転操作するための調整用溝75が設けられる。
【0090】
また、カバー64は、第1の実施形態におけるカバー34の場合と実質的に同様の構造および機能を有し、また、実質的に同様の方法によって、ステータ62に固定される。図9に図示されたものについて説明すると、カバー64には、ロータ63の調整用溝75を露出させる調整用穴76が設けられ、この調整用穴76の周囲において、中心に向かうほど下方へ傾斜する形状が付されることによって、ばね作用部77が与えられている。なお、この実施形態の場合には、ロータ63が、金属ではなく、たとえば誘電体セラミックから構成されるため、ロータ63の回転をより円滑なものとするため、ばね作用部77には、前述した突起47に対応する突起が設けられていない。
【0091】
以上説明したような可変コンデンサ61も、前述の図13に示すような等価回路を実現する。すなわち、ステータ側第1電極部66とロータ側第1電極部69およびロータ側第2電極部70との対向によって、第1のコンデンサ部16が形成されるとともに、ステータ側第2電極部67とロータ側第2電極部70との対向によって第2のコンデンサ部17が形成され、かつ第1のコンデンサ部16と第2のコンデンサ部17とは、ロータ側電極68、すなわち、ロータ側第1電極部69、スルーホール導体71およびロータ側第2電極部70によって等価回路的に直列に接続され、これら第1のコンデンサ部16と第2のコンデンサ部17との直列静電容量は、第1および第2の端子電極73および74から取り出される。
【0092】
上述の直列静電容量は、ロータ63の回転に従って、360度周期で変えられる。典型的な状態について説明すると、ロータ側第1電極部69およびロータ側第2電極部70が、ステータ側第1電極部60およびステータ側第2電極部67に対して、それぞれ、図10(c)および図11に示した姿勢のまま重なり合ったときに、直列静電容量は最大となり、この状態からロータ63を180度回転させたときに、直列静電容量は最小となる。
【0093】
また、上述したような直列静電容量を変えるための調整において、ロータ側第1電極部69は、ロータ側第2電極部70に比べて、ステータ側第1電極部66およびステータ側第2電極部67により近い位置に位置され、かつ、ステータ側第2電極部67は、ロータ側第2電極部70にのみ対向し得るようにされているので、ステータ側第1電極部66によってもたらされる第1のコンデンサ部16が与える静電容量を、ロータ63の回転角度に関わらず、ステータ側第2電極部67によってもたらされる第2のコンデンサ17が与える静電容量より常に大きくすることができる。このことは、第1の実施形態の場合と同様、直列静電容量の比較的小さい領域において、高い分解能を与え得るように寄与する。
【0094】
以上、この発明を図示したいくつかの実施形態に関連して説明したが、この発明の範囲内において、その他、種々の変形例が可能である。
【0095】
たとえば、図1ないし図4を参照して説明した第1の実施形態におけるステータ32と図9ないし図11を参照して説明した第5の実施形態におけるロータ63とを組み合わせた実施形態も可能である。
【0096】
また、ロータ側電極とステータ側電極との間に介在される誘電体は、その少なくとも一部がステータおよびロータのいずれとも別部品の板状の誘電体によって構成されてもよい。
【0098】
また、この発明は、図12に示した可変コンデンサ1のような構造を有する可変コンデンサにも適用することができる。
【0099】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、ステータ側第1電極部とロータ側電極との対向によって形成される第1のコンデンサ部と、ステータ側第2電極部とロータ側電極との対向によって形成される第2のコンデンサ部とが与える直列静電容量が、ロータの回転に応じて360度周期で変化するようにされている、可変コンデンサにおいて、第1のコンデンサ部が与える静電容量が、ロータの回転角度に関わらず、第2のコンデンサ部が与える静電容量より常に大きくなるようにされているので、特に直列静電容量の比較的小さい領域において、高い分解能を与えることができ、また、静電容量をより直線的に変化させるように設計することが容易になる。その結果、静電容量の調整のための操作を容易なものとすることができる。
【0100】
また、この発明によれば、ステータ側第1電極部とロータ側電極との間に位置する誘電体の厚みを、ステータ側第2電極部とロータ側電極との間に位置する誘電体の厚みより薄くする構成を採用しているので、前述したような第1のコンデンサ部が与える静電容量を第2のコンデンサ部が与える静電容量より常に大きくなるようにすることを容易に実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態による可変コンデンサ31を示すもので、(a)は平面図、(b)は右側面図、(c)は断面で示す正面図、(d)は底面図である。
【図2】図1に示したロータ33を単独で示す底面図である。
【図3】図1に示したステータ32を単独で示すもので、(a)は平面図、(b)は断面で示す正面図である。
【図4】図1に示した可変コンデンサ31におけるステータ側電極40のステータ側第1電極部41およびステータ側第2電極部42に対するロータ側電極35の対向状態の変化を、ロータ33の回転角度の変化とともに図解的に示す平面図である。
【図5】図1に示した可変コンデンサ31(実線)および図14ないし図16に示した第1の従来例(破線)の各々におけるロータの回転角度に対する静電容量の変化を比較して示す図である。
【図6】この発明の第2の実施形態を説明するためのロータ33aを示す底面図である。
【図7】この発明の第3の実施形態を説明するためのロータ33bを示す底面図である。
【図8】この発明の第4の実施形態を説明するためのロータ33cを示す底面図である。
【図9】この発明の第5の実施形態による可変コンデンサ61を断面で示す正面図である。
【図10】図9に示したロータ側電極68の平面形状を示すもので、(a)はロータ側第1電極部69を示し、(b)はロータ側第2電極部70を示し、(c)はロータ側第1電極部69およびロータ側第2電極部70の平面配置を示す図である。
【図11】図9に示したステータ62を単独で示す平面図である。
【図12】この発明にとって興味ある従来の可変コンデンサ1を断面で示す正面図である。
【図13】図1、図9および図12にそれぞれ示した可変コンデンサ31、61および1が与える等価回路を示す図である。
【図14】第1の従来例において用いられるロータ4を示す平面図である。
【図15】第1の従来例において用いられるステータ2を示す平面図である。
【図16】図15に示したステータ側第1電極部14aおよびステータ側第2電極部15aに対する図14に示したロータ側電極5aの対向状態の変化を、ロータ4の回転角度の変化とともに図解的に示す平面図である。
【図17】第2の従来例において用いられるロータ4を示す平面図である。
【図18】第2の従来例において用いられるステータ2を示す平面図である。
【図19】図18に示したステータ側第1電極部14bおよびステータ側第2電極部15bに対する図17に示したロータ側電極5bの対向状態の変化を、ロータ4の回転角度の変化とともに図解的に示す平面図である。
【符号の説明】
31,61 可変コンデンサ
32,62 ステータ
33,33a,33b,33c,63 ロータ
35,35a,35b,35c,68 ロータ側電極
36,36a 主領域
37,37a 副領域
40,65 ステータ側電極
41,66 ステータ側第1電極部
42,67 ステータ側第2電極部
69 ロータ側第1電極部
70 ロータ側第2電極部
71 スルーホール導体

Claims (7)

  1. ステータ側電極を有するステータと、前記ステータ側電極に誘電体を介して対向するロータ側電極を有しかつ前記ステータに対して回転可能に保持されたロータとを備え、
    前記ステータ側電極は、互いに電気的に独立したステータ側第1電極部とステータ側第2電極部とからなり、
    前記ステータ側第1電極部と前記ロータ側電極との対向によって第1のコンデンサ部が形成されるとともに、前記ステータ側第2電極部と前記ロータ側電極との対向によって第2のコンデンサ部が形成され、かつ前記第1のコンデンサ部と前記第2のコンデンサ部とは前記ロータ側電極によって等価回路的に直列に接続され、
    前記第1のコンデンサ部と前記第2のコンデンサ部とが与える直列静電容量は、前記ロータの回転に応じて360度周期で変化するようにされている、可変コンデンサであって、
    前記誘電体は、前記ステータ側第1電極部と前記ロータ側電極との間に位置する部分での厚みが、前記ステータ側第2電極部と前記ロータ側電極との間に位置する部分での厚みより薄くされ、それによって、前記第1のコンデンサ部が与える静電容量は、前記ロータの回転角度に関わらず、前記第2のコンデンサ部が与える静電容量より常に大きくなるようにされている、可変コンデンサ
  2. 前記ステータは、前記誘電体をその一部に与える誘電体材料からなり、前記ロータ側電極は、前記ステータに接触するように前記ロータの表面上に形成され、前記ステータ側第1電極部および前記ステータ側第2電極部は、前記ステータの内部に形成され、前記ステータ側第1電極部は、前記ステータ側第2電極部に比べて、前記ロータ側電極により近い位置に位置される、請求項に記載の可変コンデンサ。
  3. 前記ステータ側第1電極部の少なくとも一部は、前記ロータの回転中心の一方側に形成され、前記ステータ側第2電極部は、前記ロータの回転中心の他方側に形成され、前記ロータ側電極は、略半円形の主領域を少なくとも備える、請求項に記載の可変コンデンサ。
  4. 前記ステータ側第1電極部は、前記ロータの回転中心の両側に跨がるように形成され、前記ステータ側第2電極部は、前記ロータ側電極の前記主領域の外周側部分に対向し得るように形成される、請求項に記載の可変コンデンサ。
  5. 前記ロータ側電極は、前記主領域と実質的に同心であって、前記主領域とは前記ロータの回転中心を介して逆方向へ延び、かつ前記主領域より小径の略半円形の副領域を備え、前記ステータ側第1電極部は、前記ロータ側電極の前記主領域および前記副領域に対向し得る形状をもって前記ロータの回転中心の両側に跨がるように形成され、前記ステータ側第2電極部は、前記副領域に対向し得ないように形成される、請求項に記載の可変コンデンサ。
  6. 前記ステータ側第1電極部および前記ステータ側第2電極部は、前記ロータに接触するように前記ステータの表面上に設けられ、前記ロータは、前記誘電体をその一部に与える誘電体材料からなり、前記ロータ側電極は、前記ロータの内部にそれぞれ設けられかつ互いに電気的に接続されるロータ側第1電極部とロータ側第2電極部とを備え、前記ロータ側第1電極部は、前記ロータ側第2電極部に比べて、前記ステータ側第1電極部および前記ステータ側第2電極部により近い位置に位置され、前記ステータ側第1電極部は、前記ロータ側第1電極部および前記ロータ側第2電極部の双方に対向し得るが、前記ステータ側第2電極部は、実質的に前記ロータ側第2電極部にのみ対向し得るようにされる、請求項1に記載の可変コンデンサ。
  7. 前記ロータ側第1電極部と前記ロータ側第2電極部とは、前記ロータの内部において、スルーホール接続される、請求項に記載の可変コンデンサ。
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