JPH0529123U - トリマーコンデンサ - Google Patents

トリマーコンデンサ

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JPH0529123U
JPH0529123U JP7851391U JP7851391U JPH0529123U JP H0529123 U JPH0529123 U JP H0529123U JP 7851391 U JP7851391 U JP 7851391U JP 7851391 U JP7851391 U JP 7851391U JP H0529123 U JPH0529123 U JP H0529123U
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JP
Japan
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rotor
electrode
stator
pin
dielectric
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JP7851391U
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Inventor
浩 中尾
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Kyocera Corp
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Kyocera Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】容量可変範囲が広い、特に最低容量値がゼロ又
は実質的にゼロとすることができるトリマーコンデンサ
を提供する。 【構成】前記ステータ電極11とロータ電極21とが非
対向時に、ステータ電極11と調整ピン3との間に空隙
又は誘電体ロータ2に比較して小さい誘電率の層を介在
させる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はオープンタイプのトリマーコンデンサに関するものであり、特に可変 範囲における最低容量値が略ゼロとなるトリマーコンデンサに関するものである 。
【0002】
【従来の技術】
近時、電子回路基板上にトリマーコンデンサは、回路の特性調整用などに多用 されている。電子回路基板の特性を調整範囲の仕様により、可変範囲における最 低容量値が略ゼロとなるようなトリマーコンデンサが希求されている。
【0003】 図7は従来のトリマーコンデンサの一例を示す断面図である。
【0004】 トリマーコンデンサは、表面にステータ電極72を有するステータ基板71上 に、内部にロータ電極76が形成された誘電体ロータ75を載置し、さらにロー タ75上に調整ピン79が配置されていた。
【0005】 ステータ基板71には、基板71の成型時に馬蹄形状のステータ電極72及び ステータ電極72と接続するステータ端子74が一体的に形成され、さらにステ ータ基板71の中心には、調整ピンのピン部が貫通する貫通穴73が形成されて いた。
【0006】 ロータ75は、誘電体セラミックからなり、内部に半円形状のロータ電極76 が形成され、さらに、ステータ基板71同様に調整ピンのピン部が貫通する貫通 穴77が形成されていた。尚、ロータ75の貫通穴77の内壁にはロータ電極7 6の一部が露出し、さらに導電性膜83が形成されている。
【0007】 調整ピン79は、金属などからなり、調整溝82が形成された円板状の頭部8 0と、該頭部80の底面から延出したピン部81が形成されている。
【0008】 これらの組立においては、ステータ基板71上にロータ75を載置し、さらに ステータ基板71及びロータ75の貫通穴73、77に調整ピン79のピン部8 1を貫通する。この時、ロータ75と調整ピン79とが一体的に回動し、且つ調 整ピン79とロータ電極76とが電気的に接続するために、導電性接着剤83を 少なくともロータ75の貫通穴77の内壁に塗布している。そして、調整ピン7 9のピン部81がステータ基板71の裏面側で、ロータ端子74を介して加締め 止めされている。
【0009】 この調整ピン79を所定量回動させることにより、同時にロータ75が回動し 、ステータ電極72とロータ電極76との対向面積が変化して、ステータ端子7 4及びロータ端子78(ロータ電極76、ピン部81、ロータ端子78が電気的 に接続)から所定容量が導出される。
【0010】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のトリマーコンデンサにおいて、ステータ電極72とロー タ電極76とが対向していない場合であっても、若干の容量がステータ端子74 とロータ端子78との間から導出されてしまう。
【0011】 これは、ステータ電極72と調整ピン79の頭部80の底面とが対向しており 、その間の誘電ロータ75と作用して容量が導出されてしまう。
【0012】 例えば、誘電体ロータ75の比誘電率約50、ロータ75の径が3.2mm、 厚みが0.3mm、ステータ電極72とロータ電極76との距離が0.06mm 、ピン79の頭部80の径が2.3mmであり、最大容量値が10pFの場合、 ステータ電極72とロータ電極76とが対向していないくとも1.3pFの容量 値が導出されていた。
【0013】 本考案は上述の問題点に鑑みて案出さられたものであり、その目的は、容量可 変範囲の最低容量が実質的にゼロ又は極小化することが可能なトリマーコンデン サを提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための具体的な手段】
本考案が上述の目的を達成するために行った具体的な手段は、表面にステータ 電極が形成されたステータ基板上に、内部にロータ電極が形成された誘電体ロー タを調整ピンの頭部で回動可能に押圧して成るトリマーコンデンサであって、前 記ステータ電極とロータ電極とが非対向状態において前記ステータ電極と調整ピ ンの頭部との間に空隙が形成されるように前記誘電体ロータに切り欠き部を設け たトリマーコンデンサである。
【0015】 また、表面にステータ電極が形成されたステータ基板上に、内部にロータ電極 が形成された誘電体ロータを調整ピンの頭部で回動可能に押圧して成るトリマー コンデンサであって、前記ステータ電極とロータ電極とが非対向状態において前 記ステータ電極が対向する誘電体ロータの上部に低誘電率の層が配されるトリマ ーコンデンサである。
【0016】
【作用】
以上のように、ステータ電極とロータ電極とが非対向状態、即ち、容量可変範 囲における最低容量値の選択時には、ステータ電極と調整ピンとの間に空隙(空 気の比誘電率=1)又は誘電体ロータに比較して低誘電率の層、例えばエポキシ 系などの樹脂を介在させたため、ステータ電極と調整ピンとの間に容量が実質的 に発生せず、またはその容量を大きく低下させることができ、容量可変範囲の最 低容量が実質的にゼロにすることができる。
【0017】
【実施例】
以下、本考案のトリマーコンデンサを図面に基いて詳説する。 図1は本考案のトリマーコンデンサの平面図であり、図2は断面図及び平面図 である。
【0018】 トリマーコンデンサは、表面にステータ電極11を有するステータ基板1上に 、内部にロータ電極21が形成された誘電体ロータ2を載置し、さらにロータ2 上に調整ピン3が配置されていた。
【0019】 ステータ基板1は、例えば絶縁性樹脂からなり、ステータ基板1の成型時に馬 蹄形状のステータ電極11及びステータ電極11と接続するステータ端子13を 一体的に形成していた。さらに、このステータ基板1の中心には、調整ピン3の ピン部32が貫通する貫通穴12が形成されていた。
【0020】 ロータ2は、誘電体セラミックで形成され、内部に半円形状のロータ電極21 が形成されている。このロータ2も、ステータ基板1同様に調整ピン3のピン部 32が貫通する貫通穴22が形成されていた。尚、ロータ2の貫通穴22の内壁 にはロータ電極21の一部が露出し、さらに導電性膜35が形成されている。
【0021】 また、ロータ2の上面、即ち調整ピン3と接触する面には、図3に示すように 、少なくともロータ電極21が形成されていない部分には、凹んだ切り欠き4が 形成されている。
【0022】 調整ピン3は、金属を研磨加工により形成され、ドライバーなどが嵌合する調 整溝33が円板状の頭部31の表面に形成され、さらに頭部31の底面から前記 貫通穴12、22に挿入されるピン部32が形成されている。
【0023】 これらの組立においては、ステータ基板1上にロータ2を載置し、さらにステ ータ基板1及びロータ2の貫通穴12、22に調整ピン3のピン部32を貫通す る。この時、ロータ2と調整ピン3とが一体的に回動し、且つ調整ピン3とロー タ電極21とが電気的に接続するために、導電性接着剤35を少なくともロータ 2の貫通穴22の内壁に塗布している。そして、調整ピン3のピン部32がステ ータ基板1の裏面側で、ロータ端子23を介して加締め止めされている。これに より、ロータ電極21は、導電性接着剤35を介して、調整ピン3と電気的に接 続し、さらに調整ピン3の加締め部分を介して、ロータ端子23に接続されるこ とになる。
【0024】 この調整ピン3を所定量回動させることにより、同時にロータ2が回動し、ス テータ電極11とロータ電極21との対向面積が変化して、この対向間に介在さ れた高い比誘電率を有する誘電体ロータ2によって、ステータ端子13及びロー タ端子23間に所定容量が導出される。
【0025】 上述の凹んだ切り欠き4は、ステータ電極11とロータ電極21とが全く対向 しない、最低容量値を選択した際には、ステータ電極11の上部に相当するよう に形成されている。この凹んだ切り欠き4によって形成されるロータ2の中心部 の突出部41は、ステータ基板1、ロータ2とを加締めにより一体化する時に、 機械的な応力が集中するために、機械的な強度を維持するために所定径に設定さ れるが、好ましくは、ステータ電極11の馬蹄形状の中央開口部に相当するよう に形成する。この凹んだ切り欠き4には、空気の層である空隙にすることが望ま しい。
【0026】 また、誘電体ロータ2の機械的な強度を確保するために、凹んだ切り欠き4に 誘電体ロータ2よりも比誘電率が小さい材料、例えばエポキシ系樹脂を充填・硬 化して、低比誘電率層36を設けてもよい。このエポキシ系樹脂の充填は、ステ ータ基板1、ロータ2とを一体化する際に充填することもでき、誘電体ロータ2 と調整ピン3との接着剤として兼用することもできる。
【0027】 以上の構成により、調整ピン3を所定量回動させ、ステータ電極11とロータ 電極21とを対向させない可変容量範囲の最低値を選択した場合、ステータ電極 11と調整ピン3の頭部31とが対向しても、その間に空気の層または低比誘電 率層36が介在されるため、ステータ端子13とロータ端子23との間から導出 される容量値が実質的にゼロ又は、極小化することができる。
【0028】 これにより、ステータ電極11とロータ電極21とが完全に対向する最大容量 値は不変であり、本考案によって最小容量値が実質的にゼロ又は極小化すること ができるため、従来に比較して可変容量範囲の広いトリマーコンデンサが達成さ れることになる。
【0029】 また、上述のロータ2の表面に凹んだ切り欠き4を形成したが、図4に示すよ うにこの切り欠き4をロータ2の全周囲に形成し、切り欠き4によって形成され る突出部41をロータ2の貫通穴22の周囲のみに形成してもよい。
【0030】 また、切り欠き4をロータ厚み全体に渡って形成し、ロータ50、60をロー タ電極21及び貫通穴22を有する略半円柱状にしてもよい。この時、図5に示 すように、ステータ電極11とロータ電極21とが非対向時には、ステータ電極 11がロータ50から完全に露出すれば、理論上最低容量値をゼロとすることが できるが、図6に示すように、ステータ電極11とロータ電極21とが非対向時 には、ステータ電極11が一部露出しても、最低容量値を充分に極小化すること ができる。
【0031】
【考案の効果】
上述のように、本考案によれば、ロータ電極とステータ電極との非対向時には 、ステータ電極と調整ピンとの間に空隙又は誘電体ロータよりも比誘電率が小さ い層が介在されるので、その時に、容量値が実質的にゼロ又は極小化でき、これ により、容量可変範囲が広がるトリマーコンデンサが達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のトリマーコンデンサの平面図である。
【図2】図1のZ−Z断面図である。
【図3】本考案のトリマーコンデンサに用いられるロー
タの断面図である。
【図4】他のロータの断面図である。
【図5】他のロータ、ステータ電極と調整ピンの関係を
示す断面図。
【図6】他のロータ、ステータ電極と調整ピンの関係を
示す断面図。
【図7】従来のトリマーコンデンサ断面図である。
【符号の説明】
1、71・・・・・ステータ基板 11、72・・・・・ステータ電極 12、73・・・・・貫通穴 13、74・・・・・ステータ端子 2、40、50、60、75・・・・・誘電体ロータ 21、76・・・・・ロータ電極 22、77・・・・・貫通穴 23、78・・・・・ロータ端子 3、79・・・・・ 調整ピン 31、80・・・・・頭部 32、81・・・・・ピン部 33、82・・・・・調整溝 4・・・・・・・ 切り欠き 41・・・・・・ 突出部

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面にステータ電極が形成されたステー
    タ基板上に、内部にロータ電極が形成された誘電体ロー
    タを調整ピンの頭部で回動可能に押圧して成るトリマー
    コンデンサであって、前記ステータ電極とロータ電極と
    が非対向状態において前記ステータ電極と調整ピンの頭
    部との間に空隙が形成されるように前記誘電体ロータに
    切り欠き部を設けたことを特徴とするトリマーコンデン
    サ。
  2. 【請求項2】 表面にステータ電極が形成されたステー
    タ基板上に、内部にロータ電極が形成された誘電体ロー
    タを調整ピンの頭部で回動可能に押圧して成るトリマー
    コンデンサであって、前記ステータ電極とロータ電極と
    が非対向状態において前記ステータ電極が対向する誘電
    体ロータの上部に低誘電率の層が配されることを特徴と
    するトリマーコンデンサ。
JP7851391U 1991-09-27 1991-09-27 トリマーコンデンサ Pending JPH0529123U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109360702A (zh) * 2018-11-30 2019-02-19 铜陵市三盛电子有限公司 一种易调节多电容值电容器

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