JPH08148383A - トリマコンデンサ、トリマコンデンサ集合体及び製造方法 - Google Patents

トリマコンデンサ、トリマコンデンサ集合体及び製造方法

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JPH08148383A
JPH08148383A JP7236348A JP23634895A JPH08148383A JP H08148383 A JPH08148383 A JP H08148383A JP 7236348 A JP7236348 A JP 7236348A JP 23634895 A JP23634895 A JP 23634895A JP H08148383 A JPH08148383 A JP H08148383A
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JP
Japan
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substrate
electrode film
trimmer capacitor
rotor
stator fixed
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Application number
JP7236348A
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English (en)
Inventor
Ryozo Akihama
良三 秋濱
Masaharu Tanaka
正治 田中
Keiichi Katayama
恵一 片山
Yutaka Takahashi
裕 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taiheiyo Cement Corp
Original Assignee
Chichibu Onoda Cement Corp
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Publication date
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  • Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 静電容量の調整が簡単、かつ、確実なものと
なり、しかも組立作業が簡単な為に量産性が高く、コス
トは低廉で有り、しかも小型化が図れたトリマコンデン
サを提供することである。 【解決手段】 一端部側を凸形状に形成した基板と、こ
の基板の一面側に設けられたステータ固定電極膜と、こ
のステータ固定電極膜とスルーホール電極を介して電気
的に接続され、前記基板の他面側に設けられた引出電極
膜と、前記ステータ固定電極膜の表面側に積層されてな
る誘電体膜と、この誘電体膜上に設けられたロータと、
このロータを回転可能に収容し、前記基板にカシメ止め
される導電性のキャップとを具備してなり、このカシメ
止めが前記基板の一端部側における凸形状部の左右の位
置および前記基板の他端部側の位置において行われてな
るトリマコンデンサ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トリマコンデンサ
に関するものである。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】例えば、特開平1−2
90214号公報に示される如く、ロータ電極を構成し
たロータと、このロータに対向して設けられたステータ
電極を有するステータと、前記ロータとステータ電極と
の間に設けられた誘電体と、ケース等より構成されたト
リマコンデンサが知られている。
【0003】又、特開平6−120078号公報に示さ
れる如く、内部に固定側電極として機能するステータ電
極が形成され、外部に前記ステータ電極と電気的に接続
する外部電極が形成されたセラミック誘電体からなるス
テータと、前記ステータ上に回転可能に取り付けられ、
可動側電極として機能するロータと、前記ロータを回転
可能に収納する金属カバーと、前記ロータと前記金属カ
バーとの間に挿入され、バネ作用により前記ロータを前
記ステータに圧接させるワッシャとを具備してなるトリ
マコンデンサが提案されている。
【0004】ところで、これら提案のトリマコンデンサ
は、ケースをステータに対して固定している。例えば、
ケース側に係止片を設けておき、この係止片をステータ
にカシメ止めすることによって取り付けている。しかし
ながら、これまでの提案のトリマコンデンサにおけるケ
ースの固定具合が充分でなく、例えば静電容量を調整す
る為にロータを回転調整したりすると、ステータとケー
スとの固定具合が完全でない為にステータにガタツキが
生じたりし、ロータで静電容量を調整したと思ったのに
これが狂ってしまっていると言ったことが起きていた。
【0005】かつ、ステータに対するケースの固定取付
作業が簡単ではなく、製造がそれだけ面倒であり、コス
トも高く付いていた。又、従来のものでは、ケース、誘
電体ユニット、ロータ、ステータ電極などの多くの部品
を必要とし、かつ、組立作業が面倒であり、量産性が低
く、コストが高く付いており、しかも小型化に限界があ
る。
【0006】従って、本発明の目的は、静電容量の調整
が簡単、かつ、確実なものとなり、しかも組立作業が簡
単な為に量産性が高く、コストは低廉で有り、しかも小
型化が図れたトリマコンデンサを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記本発明の目的は、一
端部側を凸形状に形成した基板と、この基板の一面側に
設けられたステータ固定電極膜と、このステータ固定電
極膜とスルーホール電極を介して電気的に接続され、前
記基板の他面側に設けられた引出電極膜と、前記ステー
タ固定電極膜の表面側に積層されてなる誘電体膜と、こ
の誘電体膜上に設けられたロータと、このロータを回転
可能に収容し、前記基板にカシメ止めされる導電性のキ
ャップとを具備してなり、このカシメ止めが前記基板の
一端部側における凸形状部の左右の位置および前記基板
の他端部側の位置において行われてなることを特徴とす
るトリマコンデンサによって達成される。
【0008】特に、このトリマコンデンサにおいて、キ
ャップは基板の一端部側における凸形状部の左右の位置
および前記基板の一端部側とは反対側の他端部側の位置
に対応してカシメ止片を具備したものであり、ロータを
回転可能に収容したキャップが基板に対して前記カシメ
止片により少なくとも三点でカシメ止めされてなること
を特徴とするトリマコンデンサによって達成される。
【0009】斯の如くに構成させると、キャップが基板
に対して確実に固定され、ガタツキは起きず、静電容量
の調整が簡単、かつ、確実なものとなる。しかも、組立
作業が簡単になり、量産性が高く、コストは低廉なもの
となる。そして、ステータ固定電極膜の表面側に誘電体
膜を積層構成、例えばステータ固定電極膜の表面側に誘
電体ペーストを塗布し、焼き付けることによって誘電体
膜を積層構成したので、薄く出来、しかも大きな静電容
量を稼ぐことが出来る。このことは、小型化にもつなが
る。
【0010】尚、ロータは、そのステータ固定電極膜に
対向しているロータ面が、ステータ固定電極膜に対応し
て形成された凸状部面と、ロータ周縁部に円弧状に形成
された凸状部面とを有するように形成されてなることが
好ましい。これによって、ロータの動きがスムーズなも
のとなり、静電容量の調整が簡単になる。又、キャップ
におけるカシメ止片のうちのロータ電極端子として使用
される部分を金メッキ又はハンダメッキ処理してなるこ
とが好ましい。このメッキ処理によって、ハンダの乗り
が向上し、信頼性が高くなる。
【0011】又、キャップにおけるカシメ止片のうちの
ロータ電極端子として使用されない部分を絶縁膜処理
(例えば、レジストを塗布)してなることが好ましい。
この絶縁膜(レジスト膜)処理によって、カシメ止片を
折り返してカシメ止めし、ハンダ付けした場合におい
て、引出電極膜とカシメ止片との間の短絡(ステータ固
定電極膜とロータとの間の短絡)を防止できる。
【0012】更に、上記ステータ固定電極膜(中側に位
置するステータ固定電極膜)の周囲に、このステータ固
定電極膜と略同じ高さの凸部、特にステータ固定電極膜
と同じ材料を用いて略同じ高さの膜を構成しておくと、
ステータ固定電極膜の表面側に積層されてなる誘電体膜
の表面研磨を行う際、バランス良く綺麗に研磨が行え、
平坦な表面が形成されるようになる。従って、中側に位
置するステータ固定電極膜の周囲に、このステータ固定
電極膜と同様な膜を設けておくことが好ましい。尚、平
坦面にすることは、この上をロータが回転することか
ら、大事なことである。
【0013】又、上記引出電極膜の形状(平面形状)は
如何なる形状であっても良いが、例えば略Y形状のよう
にしておくと、表面研磨を行う際、バランス良く綺麗に
研磨が行え、平坦な表面が形成されるようになる。又、
本発明の目的は、基板が複数つながって構成された基板
集積体にトリマコンデンサ構成要素が設けられたトリマ
コンデンサ集合体であって、前記基板集積体には、基板
境界位置であって、誘電体膜が設けられない側の面に基
板切離用スリットが構成されてなることを特徴とするト
リマコンデンサ集合体によって達成される。
【0014】特に、上記したトリマコンデンサの構成要
素を有し、各基板が複数つながって構成されたトリマコ
ンデンサ集合体であって、前記各基板が複数つながって
構成された基板集積体には、基板境界位置であって、誘
電体膜が設けられない側の面に基板切離用スリットが構
成されてなることを特徴とするトリマコンデンサ集合体
によって達成される。
【0015】すなわち、トリマコンデンサは一つ一つの
基板に対してトリマコンデンサの構成要素を組立・搭載
していくのではなく、大きな基板(基板集積体)に対し
てトリマコンデンサの構成要素を組立・搭載し、この後
一つ一つの基板に切り離していく手法が採用される。こ
の時、基板の切り離しを容易になす為、各基板の境界位
置にスリットを形成しておくことが大事である。しか
し、単に、予め、スリットを形成しておれば良いのみで
なく、誘電体膜が設けられない側の面にスリットを形成
しておくのが好ましい。なぜならば、誘電体膜を設ける
側の面にスリットを形成しておいたのでは、その後で誘
電体膜が全面に設けられることから、スリットは誘電体
膜で覆われてしまい、その目的が効果的に発揮されない
からである。
【0016】そして、上記のトリマコンデンサは、切り
離した際に一端部側に凸形状部が形成されると共に孔が
形成された基板が複数つながって構成された基板集積体
の一面側に所定のパターンでステータ固定電極膜を設け
ると共に、前記基板集積体の他面側に所定のパターンで
引出電極膜を設け、かつ、前記ステータ固定電極膜と引
出電極膜とが前記孔の部分に設けられたスルーホール電
極を介して電気的に接続されるように電極膜を設ける電
極膜成膜工程と、この電極膜成膜工程で設けられたステ
ータ固定電極膜の表面側に所定のパターンで誘電体膜を
設ける誘電体膜成膜工程と、この誘電体膜成膜工程で設
けられた誘電体膜上の所定位置にロータを配設する工程
と、このロータを収容する導電性のキャップが複数つな
がって構成されたキャップ集合体の各キャップをロータ
に対して配置し、各キャップに設けられた少なくとも三
つのカシメ止片のうちの二つのカシメ止片で前記基板の
凸形状部を挟む如くにしてカシメ止めし、かつ、残りの
カシメ止片もカシメ止めするカシメ止め工程と、得られ
たトリマコンデンサの集合体を各々に分離する分離工程
とを具備することを特徴とするトリマコンデンサの製造
方法によって得られる。
【0017】又、上記工程に、更に、キャップにおける
カシメ止片のうちのロータ電極端子として使用される部
分を金メッキ処理する金メッキ処理工程を具備するトリ
マコンデンサの製造方法によって得られる。又、上記工
程に、更に、キャップにおけるカシメ止片のうちのロー
タ電極端子として使用されない部分を絶縁膜処理する絶
縁膜処理工程を具備するトリマコンデンサの製造方法に
よって得られる。
【0018】ここで、基板集積体は、構成単位要素であ
る基板が2n(nは自然数)行(または列)状でつなが
って構成されたものであり、そのうちの隣接する4個の
基板の境界部において所定のパターンで孔が形成されて
おり、かつ、構成単位要素である基板各々に所定のパタ
ーンで孔が形成されたものであり、この基板集積体より
各基板を切り離した際に、各基板の一端部側には凸形状
部が形成されるものを用いることが好ましい。特に、n
=1の2行(または2列)タイプの長尺状の基板集積体
を用いることが好ましい。
【0019】又、基板集積体は、基板境界位置であっ
て、誘電体膜が設けられない側の面に基板切離用スリッ
トが構成されてなるものが好ましい。そして、上記のよ
うな工程を経てトリマコンデンサが製造されると、製造
効率が高く、低廉なコストで提供できるようになる。
尚、本発明において基板は絶縁性のものであり、そして
強度の点からアルミナ基板であることが好ましい。
【0020】
【発明の実施の形態】図1〜図16は本発明に係るトリ
マコンデンサの一実施形態を示すもので、図1は基板集
積体の裏面図、図2は一枚の基板の平面図、図3は一枚
の基板の断面図、図4は基板に電極膜が設けられた段階
での基板の平面図、図5は基板に電極膜が設けられた段
階での基板の裏面図、図6は基板に誘電体膜が設けられ
た段階での基板の平面図、図7はロータの断面図、図8
はロータの平面図、図9はロータの底面図(裏面図)、
図10はキャップ集合体の平面図、図11はキャップの
断面図、図12はキャップの正面図、図13はトリマコ
ンデンサの平面図、図14はトリマコンデンサの断面
図、図15はトリマコンデンサの底面図、図16は本発
明に係るトリマコンデンサの製造に際して用いられる基
板集積体(構成単位要素である基板が二行になってつな
がった長尺状の基板集積体)の平面図である。
【0021】各図中、Aは所定のパターンを有するグリ
ーンシートを焼成することによって得たAl2 3 等か
ら構成される絶縁性の基板集積体である。尚、この絶縁
性の基板集積体Aは、基板1の一枚一枚が集積した形状
である。そして、スルーホール用の略円形の孔2と、略
円形の孔3と、孔3と孔3との間に形成される凸形状部
4形成用の略矩形状の孔5と、段部6a,6b,7形成
用の凹部8a,8b,9が形成されている。従って、こ
れより後述のスリット(切り目)sに沿って一枚分が切
り取られると、図2や図3に示される如くのトリマコン
デンサ用の基板1(厚さ0.45mm、幅2.2mm、
長さ2.65mm)が得られる。そして、図1〜図3か
ら判る通り、図1の基板集積体Aや図16の基板集積体
A’から切り離した一枚のセラミックス製の基板1に
は、その略中央部に孔2が構成され、そしてその一端部
側に凸形状部4が構成され、この凸形状部4の端部には
半円形状の孔3が構成され、又、凸形状部4の両側の底
面部には凹状の段部6a,6bが構成され、又、この凸
形状部4が構成されている端部とは反対側の他端部側の
底面部側における中央部には凹状の段部7が構成された
ものとなる。更に、基板集積体Aの裏面(誘電体膜が設
けられない側の面であって、図1において表れている側
の面)に、基板1の一枚一枚を切り離すのがスムーズに
行えるようスリットsが形成されている。
【0022】図1の基板集積体Aから図16の基板集積
体A’を切り出す前に、あるいは図16の基板集積体
A’から基板1を切り出す前に、基板集積体A(A’)
の表裏面には所定のパターンで導電性ペーストが塗布さ
れ、これを焼き付けることによってステータ固定電極膜
10、スルーホール電極11、及び引出電極膜12が構
成される。尚、略半円形状のステータ固定電極膜10を
構成する為に所定のパターンで導電性ペーストを基板集
積体A(A’)の表面に塗布し、又、矩形状の引出電極
膜12を構成する為に所定のパターンで導電性ペースト
を基板集積体A(A’)の裏面に塗布した際、孔2にも
導電性ペーストが塗り込まれ、これによってスルーホー
ル電極11が構成されるようになる。
【0023】そして、略半円形状のステータ固定電極膜
10などが構成された後、誘電体膜を構成するペースト
が塗布され、焼き付けられることによって図6に示され
る如くの誘電体膜13が構成される。尚、この誘電体膜
13を構成するペーストはステータ固定電極膜10の上
に全面にわたって塗布しても良く、あるいはこのステー
タ固定電極膜10の上のみであっても良い。但し、全面
に設ける方が作業性の観点からも好ましい。
【0024】14は金属製のロータである。尚、このロ
ータ14は、必要な部分のみが導電性のもので構成され
ていても良い。例えば、セラミックス製のロータ本体の
所定部分(例えば、表面部分)のみをメタライジングし
て導電性を有するようにしても良い。ロータ14の上面
側にはドライバ等の調整具を差し込むことが出来る溝1
5が形成されている。ロータ14の下面側(ステータ固
定電極膜10に対向しているロータ面)には、ステータ
固定電極膜10に対応して略半円形状の凸状部(ロータ
電極部)16が形成されると共に、ロータ14の周縁部
に円弧状に凸状部17が形成されている。従って、ロー
タ14をステータ固定電極膜10上の誘電体膜13上に
配設した場合、略半円形状の凸状部16と円弧状の凸状
部17との表面が誘電体膜13表面の平坦面に当接し、
ガタツキなく、かつ、スムーズにロータ14を回転させ
ることが出来るようになっている。
【0025】18は、例えばリン青銅あるいはステンレ
スのようなバネ性を有する金属材料で構成されたキャッ
プである。このキャップ18には、その一端部側に基板
1の凹状段部6a,6bに対応してカシメ止片19a,
19bが設けられていると共に、他端部側に凹状段部7
に対応してカシメ止片20が設けられている。又、ロー
タ14を誘電体膜13側に押圧する為、中央部側を押し
下げるようにテーパー状にしたリング状バネ部21が構
成されている。すなわち、絞り加工によりリング状(外
径2.1mm、内径1.4mm)バネ部21が形成され
ている。尚、リング状バネ部21は、絞り加工によって
構成されたものであるから、弾撥機能を有しているもの
である。
【0026】そして、このキャップ18は長尺状の金属
テープをプレス加工することによって得られたものであ
り、22はスプロケットの爪に掛合する孔である。この
テープ状のキャップ集合体Bから、図10中、一点鎖線
で示すラインで切り取ることによって、図11や図12
に示される一個のキャップが得られる。尚、カシメ止片
20の表面には、ハンダ付け性を良好なものとする為の
金(Au−P)メッキ処理がなされ、金(Au−P)メ
ッキ膜23が設けられている。尚、金メッキの代わりに
ハンダメッキ処理であっても良い。
【0027】次に、上記のように構成された各部品(ス
テータ固定電極膜10及び引出電極膜12や誘電体膜1
3が構成された基板1(特に、基板集積体A’)、ロー
タ14、キャップ18(特に、キャップ集合体B))か
らトリマコンデンサCを組み立てる手順について説明す
る。先ず、基板集積体A’の上の所定位置にロータ14
を配置し、この後キャップ18内にロータ14が位置す
るようキャップ集合体Bを配置する。この後、キャップ
集合体Bのカシメ止片19a,19b,20を折り曲
げ、凹状段部6a,6b,7に位置させる。この後、カ
シメ止片19a,19bの露出部分及び引出電極膜12
の周囲の部分を覆うようにレジストを塗布し、レジスト
膜24を設ける。これによって、ハンダ付けに際して、
引出電極膜12とカシメ止片19a,19bとの間の短
絡を防止できる。そして、図10中、一点鎖線で示すラ
インで切り取ることによって本発明になるトリマコンデ
ンサCが得られる。
【0028】この組立工程において、キャップ18とロ
ータ14との関係(向き)は、後でロータ14を回転調
整することから、配置に際しての注意力は余り要らず、
又、キャップ18と基板1との関係はカシメ止片19a
とカシメ止片19bとの間に凸形状部4が位置するよう
に配置すれば良いから、これも簡単で、間違いなく行え
る。すなわち、基板1に凸形状部4を構成し、キャップ
18にカシメ止片19a,19bを構成させたから、ト
リマコンデンサCの組立作業が極めて簡単になる。か
つ、カシメが少なくともトライアングル状の三点におい
てなされているから、ガタツキなくトリマコンデンサC
を組み立てることが出来る。
【0029】そして、ステータ固定電極膜10及び引出
電極膜12や誘電体膜13は印刷手段で構成でき、薄型
化(小型化)が図れる。しかも、極めて簡単に出来る。
又、ロータ14は、キャップ18のリング状バネ部21
によって基板1(誘電体膜13)側に押圧付勢されてお
り、密着したものとなっているから、これらの間に無用
な隙間が形成されず、設計通りの静電容量が正確に得ら
れ、高品質なトリマコンデンサが得られる。
【0030】そして、このような高品質なトリマコンデ
ンサは、多数のトリマコンデンサが組み立てられた集合
トリマコンデンサ体を所定のライン(スリットs)に沿
って切断することで得られるから、量産性が高い。しか
も、トリマコンデンサ間における品質にバラツキが起き
難い。又、静電容量の調整の為にロータ14を回転させ
るに際して、略半円形状の凸状部16と円弧状の凸状部
17との表面が誘電体膜13表面の平坦面に当接してい
るから、ロータ14の動きがスムーズであり、微調整が
容易である。すなわち、静電容量を正確に調整できる。
【0031】本発明は上記実施形態に限られるものでは
ない。例えば、図17に示す如く、中央位置に設けられ
たステータ固定電極膜10の周囲に、ステータ固定電極
膜10成膜時に、同じ材料を用い、同じ高さの環状ステ
ータ固定電極膜10aを設けることが好ましい。そし
て、この後、全面に誘電体膜13を設けるのが好まし
い。又、図18に示す如く、引出電極膜12の平面形状
を略Y形状にすることが好ましい。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、高性能で小型のトリマ
コンデンサが量産性よく得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】基板集積体の裏面図
【図2】基板の平面図
【図3】基板の断面図
【図4】電極膜が設けられた段階での基板の平面図
【図5】電極膜が設けられた段階での基板の裏面図
【図6】誘電体膜が設けられた段階での基板の平面図
【図7】ロータの断面図
【図8】ロータの平面図
【図9】ロータの底面図
【図10】キャップ集合体の平面図
【図11】キャップの断面図
【図12】キャップの正面図
【図13】トリマコンデンサの平面図
【図14】トリマコンデンサの断面図
【図15】トリマコンデンサの底面図
【図16】トリマコンデンサの製造に際して用いられる
基板集積体の平面図
【図17】電極膜が設けられた段階での基板の平面図
【図18】電極膜が設けられた段階での基板の裏面図
【符号の説明】
A,A’ 基板集積体 B キャップ集合体 C トリマコンデンサ s スリット 1 基板 2,3 孔 4 凸形状部 5 略矩形状の孔 6a,6b,7 段部 10 ステータ固定電極膜 11 スルーホール電極 12 引出電極膜 13 誘電体膜 14 ロータ 16 略半円形状の凸状部 17 円弧状の凸状部 18 キャップ 19a,19b,20 カシメ止片 21 リング状バネ部 23 金(Au−P)メッキ膜 24 レジスト膜(絶縁膜)
フロントページの続き (72)発明者 高橋 裕 埼玉県熊谷市大字三ケ尻5310番地 秩父小 野田株式会社セラミックス事業本部内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端部側を凸形状に形成した基板と、こ
    の基板の一面側に設けられたステータ固定電極膜と、こ
    のステータ固定電極膜とスルーホール電極を介して電気
    的に接続され、前記基板の他面側に設けられた引出電極
    膜と、前記ステータ固定電極膜の表面側に積層されてな
    る誘電体膜と、この誘電体膜上に設けられたロータと、
    このロータを回転可能に収容し、前記基板にカシメ止め
    される導電性のキャップとを具備してなり、このカシメ
    止めが前記基板の一端部側における凸形状部の左右の位
    置および前記基板の他端部側の位置において行われてな
    ることを特徴とするトリマコンデンサ。
  2. 【請求項2】 キャップは基板の一端部側における凸形
    状部の左右の位置および前記基板の一端部側とは反対側
    の他端部側の位置に対応してカシメ止片を具備したもの
    であり、ロータを回転可能に収容したキャップが基板に
    対して前記カシメ止片により少なくとも三点でカシメ止
    めされてなることを特徴とする請求項1のトリマコンデ
    ンサ。
  3. 【請求項3】 ロータは、そのステータ固定電極膜に対
    向しているロータ面が、ステータ固定電極膜に対応して
    形成された凸状部面と、ロータ周縁部に円弧状に形成さ
    れた凸状部面とを有するように形成されてなることを特
    徴とする請求項1または請求項2のトリマコンデンサ。
  4. 【請求項4】 キャップにおけるカシメ止片のうちのロ
    ータ電極端子として使用される部分を金メッキ又はハン
    ダメッキ処理してなることを特徴とする請求項1または
    請求項2のトリマコンデンサ。
  5. 【請求項5】 キャップにおけるカシメ止片のうちのロ
    ータ電極端子として使用されない部分を絶縁膜処理して
    なることを特徴とする請求項1、請求項2または請求項
    4のトリマコンデンサ。
  6. 【請求項6】 中側に位置するステータ固定電極膜の周
    囲に、このステータ固定電極膜と略同じ高さの凸部が構
    成されてなることを特徴とする請求項1〜請求項5いず
    れかのトリマコンデンサ。
  7. 【請求項7】 中側に位置するステータ固定電極膜の周
    囲に、このステータ固定電極膜と同じ材料を用いて略同
    じ高さの膜が構成されてなることを特徴とする請求項1
    〜請求項5いずれかのトリマコンデンサ。
  8. 【請求項8】 引出電極膜が略Y形状であることを特徴
    とする請求項1のトリマコンデンサ。
  9. 【請求項9】 基板が複数つながって構成された基板集
    積体にトリマコンデンサ構成要素が設けられたトリマコ
    ンデンサ集合体であって、 前記基板集積体には、基板境界位置であって、誘電体膜
    が設けられない側の面に基板切離用スリットが構成され
    てなることを特徴とするトリマコンデンサ集合体。
  10. 【請求項10】 請求項1〜請求項8いずれかのトリマ
    コンデンサの構成要素を有し、各基板が複数つながって
    構成されたトリマコンデンサ集合体であって、 前記各基板が複数つながって構成された基板集積体に
    は、基板境界位置であって、誘電体膜が設けられない側
    の面に基板切離用スリットが構成されてなることを特徴
    とするトリマコンデンサ集合体。
  11. 【請求項11】 切り離した際に一端部側に凸形状部が
    形成されると共に孔が形成された基板が複数つながって
    構成された基板集積体の一面側に所定のパターンでステ
    ータ固定電極膜を設けると共に、前記基板集積体の他面
    側に所定のパターンで引出電極膜を設け、かつ、前記ス
    テータ固定電極膜と引出電極膜とが前記孔の部分に設け
    られたスルーホール電極を介して電気的に接続されるよ
    うに電極膜を設ける電極膜成膜工程と、この電極膜成膜
    工程で設けられたステータ固定電極膜の表面側に所定の
    パターンで誘電体膜を設ける誘電体膜成膜工程と、この
    誘電体膜成膜工程で設けられた誘電体膜上の所定位置に
    ロータを配設する工程と、このロータを収容する導電性
    のキャップが複数つながって構成されたキャップ集合体
    の各キャップをロータに対して配置し、各キャップに設
    けられた少なくとも三つのカシメ止片のうちの二つのカ
    シメ止片で前記基板の凸形状部を挟む如くにしてカシメ
    止めし、かつ、残りのカシメ止片もカシメ止めするカシ
    メ止め工程と、得られたトリマコンデンサの集合体を各
    々に切り離す分離工程とを具備することを特徴とするト
    リマコンデンサの製造方法。
  12. 【請求項12】 基板集積体は、構成単位要素である基
    板が2n(nは自然数)行(または列)状でつながって
    構成されたものであり、そのうちの隣接する4個の基板
    の境界部において所定のパターンで孔が形成されてお
    り、かつ、構成単位要素である基板各々に所定のパター
    ンで孔が形成されたものであり、この基板集積体より各
    基板を切り離した際に、各基板の一端部側には凸形状部
    が形成されるものであることを特徴とする請求項11の
    トリマコンデンサの製造方法。
  13. 【請求項13】 基板集積体は、基板境界位置であっ
    て、誘電体膜が設けられない側の面に基板切離用スリッ
    トが構成されてなることを特徴とする請求項11のトリ
    マコンデンサの製造方法。
JP7236348A 1994-09-22 1995-09-14 トリマコンデンサ、トリマコンデンサ集合体及び製造方法 Pending JPH08148383A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100440381B1 (ko) * 2001-06-28 2004-07-14 주식회사 이노칩테크놀로지 가변용량형 콘덴서 및 그 제조 방법

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