JPH1184067A - 原子炉内機器用吊持装置 - Google Patents

原子炉内機器用吊持装置

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JPH1184067A
JPH1184067A JP10198611A JP19861198A JPH1184067A JP H1184067 A JPH1184067 A JP H1184067A JP 10198611 A JP10198611 A JP 10198611A JP 19861198 A JP19861198 A JP 19861198A JP H1184067 A JPH1184067 A JP H1184067A
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JP
Japan
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reactor
equipment
elevating
hoist
unit
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JP10198611A
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Atsushi Akimoto
元 淳 秋
Kenjiro Fukamichi
道 建次郎 深
Kazuo Sudo
藤 和 雄 須
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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  • Carriers, Traveling Bodies, And Overhead Traveling Cranes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 保守及び保管が容易な原子炉内機器用吊持装
置を提供する。 【解決手段】 原子炉圧力容器の内部に収納される原子
炉内機器5を吊持するために原子炉圧力容器の上方から
吊り下げられる原子炉内機器用吊持装置である。この装
置は、原子炉建屋の天井クレーンによって原子炉圧力容
器の上方から吊り下げられる支持フレーム50と、支持
フレーム50の下方に配置された昇降フレーム51と、
を備える。原子炉内機器の吊り耳25に解放可能に接続
される連結固定手段63を昇降フレーム51に設ける。
ワイヤロープ又はチェーン58を用いた動力駆動型のホ
イスト57を支持フレーム50に設ける。昇降フレーム
51をホイスト57のワイヤロープ又はチェーン58に
よって支持フレーム50から昇降自在に吊り下げる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、沸騰水型原子炉
(以下「BWR」と言う。)の原子炉圧力容器(以下
「RPV」と言う。)内に設置したドライヤ、シュラウ
ドヘッド等の原子炉内機器を吊持するための原子炉内機
器用吊持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】BWRのRPVの内部には多数の燃料集
合体が装荷されており、これらの燃料集合体によって炉
心が構成されている。
【0003】図7はBWRの炉内構造物を示した縦断面
図であり、図7に示したように炉心1の下方には炉心支
持板2が配置されており、炉心1を構成する多数本の燃
料集合体(図示せず)はその下部が炉心支持板2によっ
て支持されている。また、炉心1の上方には上部格子板
3が配置されており、燃料集合体の上部は上部格子板3
によって支持されている。炉心1は筒状の炉心シュラウ
ド4によって囲まれている。
【0004】炉心シュラウド4の頂部はシュラウドヘッ
ド5で覆われており、このシュラウドヘッド5によって
炉心上部にプレナム5aが形成されている。シュラウド
ヘッド5には多数のスタンドパイプ6が立設されてお
り、各スタンドパイプ6の頂部には気水分離器7が接続
されている。気水分離器7は、炉心1で加熱されて二相
流となった炉水の気液分離を行い、分離した蒸気をドラ
イヤ(図示せず)に送るようになっている。
【0005】原子炉運転時には、核燃料の核分裂反応に
より発生した熱によって炉心1部の圧力及び温度が上昇
し、シュラウドヘッド5に対して内圧が加えられる。ま
た、地震発生時にはシュラウドヘッド5、スタンドパイ
プ6等に対して転倒荷重が加えられる。
【0006】そこで、これらの内圧や転倒荷重を支持す
るために、シュラウドヘッド5は数十本のシュラウドヘ
ッドボルト8によってシュラウド4に締結され、固定さ
れている。
【0007】図8はシュラウドヘッド5の上面図であ
り、図9はシュラウドヘッド5の側面図であり、図10
はシュラウドヘッド5の吊り耳25の部分を示した正面
図である。上述したようにシュラウドヘッド5、スタン
ドパイプ6、気水分離器7の外周には多数のシュラウド
ヘッドボルト8が設けられており、これらのシュラウド
ヘッドボルト8は下部及び上部ガイドリング20、21
の係合孔(図示せず)に挿入されている。
【0008】さらに、シュラウドヘッド5、スタンドパ
イプ6、気水分離器7の外周には、90度間隔で4本の
ロッド17が設けられており、各ロッド17の上端に
は、図10に示した吊り耳25が設けられている。吊り
耳25には、シュラウドヘッド5をRPV内から吊り上
げるためのシュラウドヘッド吊り具(図示せず)のフッ
クを引っかける吊り用孔26が形成されている。
【0009】なお、図8及び図9は吊り耳25を有する
4本のロッド17が90度の等間隔で配設された構成を
示しているが、吊り耳25及びロッド17の配設パター
ンはこれに限られるものではなく、例えば図11に示し
たような配置で吊り耳25及びロッド17が配設されて
いる場合もある。
【0010】ところで、原子炉の定期点検持や燃料交換
時には、まず初めに燃料交換機上から長尺のシュラウド
ヘッドボルトレンチを用いてシュラウドヘッドボルト8
の締結を解除する。しかる後、原子炉建屋の天井クレー
ンの主巻きフックで吊った吊持装置をRPV内に吊り込
み、吊持装置でシュラウドヘッド5をつかんだ後、RP
V内から吊り上げて機器貯蔵プールへ移送する。
【0011】ここで、シュラウドヘッド5の吊り上げ業
の際に天井クレーンのワイヤロープ及びフックが放射能
を含む炉水中に没すると、汚染がオペレーションフロア
上に拡大してしまう。
【0012】そこで、シュラウドヘッド5の吊り上げ作
業を行う際には、まず初めに原子炉ウエル内の炉水の水
位をある程度まで下げておき、しかる後に吊持装置をR
PV内につり込んでシュラウドヘッド5をつかむように
する。
【0013】そして、炉水の水面と天井クレーンのフッ
クとの間隔を適度に保持するようにして、原子炉ウエル
内の炉水の水位を徐々に上げながらそれに合わせてシュ
ラウドヘッド5を徐々に上昇させるようにする。また、
取り外したシュラウドヘッド5を再び炉内に設置する際
には、取り外し作業時とは逆に、炉水の水位を徐々に下
げながらそれに合わせてシュラウドヘッド5を徐々に降
下させるようにする。
【0014】ところが、上述したシュラウドヘッド5の
取り外し及び取り付け作業においては、原子炉ウエルの
炉水の昇降速度にあわせてゆっくりとシュラウドヘッド
5を昇降させなければないので、作業に長時間を要する
という問題があった。
【0015】そこで、シュラウドヘッド5の取り外し及
び取り付け作業の作業時間の短縮を図るために、図12
に示した原子炉内機器用吊持装置が提案されている。こ
の吊持装置は、原子炉ウエルが満水状態であっても天井
クレーンのフック10やワイヤロープを水没させること
なく、水中にてシュラウドヘッド5を取り扱うことがで
きるものである。
【0016】すなわち、図12に示した吊持装置は、吊
りワイヤ30及びフックボックス11によって天井クレ
ーンのフック10に吊り下げられた支持フレーム31を
備えており、この支持フレーム31は互いに直交する一
対のビームによって構成されている。
【0017】支持フレーム31の下方には、互いに直交
して結合された一対のビームによって構成された昇降フ
レーム32が設けられており、この昇降フレーム32は
昇降装置33によって支持フレーム31に対して昇降移
動させることができる。
【0018】すなわち、昇降装置33はローラネジで構
成された4本の昇降用駆動軸34を有し、これらの昇降
用駆動軸34の下端部は、昇降フレーム32の端部の上
面に連結軸16を介して接続されている。
【0019】さらに、各昇降用駆動軸34は支持フレー
ム31の端部上面に設けられた各ギヤボックス35に挿
通されており、各ギヤボックス35は各ギヤ駆動軸36
を介して昇降用駆動部37に連結されている。この昇降
用駆動部37は、動力モータ(図示せず)及びウォーム
減速機(図示せず)から構成されている。
【0020】また、昇降フレーム32には、ピストンロ
ッド38を有するシリンダ39が設けられており、ピス
トンロッド38の先端には連結ピン40が取り付けられ
ている。この連結ピン40は、シリンダ39のピストン
ロッド38を進退駆動することによって、位置決め部材
41に形成されたピン挿入孔(図示せず)に挿脱させる
ことができる。
【0021】そして、図12に示した吊持装置を用いて
シュラウドヘッド5等の原子炉内機器をRPV内から吊
り上げる際には、原子炉ウエルを満水状態としたまま
で、天井クレーンによって吊持装置をRPVの上方から
吊り下げる。そして、天井クレーンを操作して吊持装置
を原子炉内機器に着床させる。このとき、支持フレーム
31と昇降フレーム32との間の間隔を十分に取ること
によって、天井クレーンのフック10及びワイヤロープ
(図示せず)が炉水に没しないようにする。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図12
に示した従来の吊持装置は、昇降装置33を構成する昇
降用駆動部37、ギヤボックス35、ギヤ駆動軸36等
が大型で且つ複雑な構造であるために、使用後の除染作
業が困難であるという問題があった。
【0023】また、昇降用駆動軸34の長さを、昇降フ
レーム32の昇降ストローク以上の長さ(約6m)に設
定する必要があるので、昇降用駆動軸34の高さの関係
で保管場所が制約され、或いは定期点検作業において他
の機器を移動させる際の邪魔になるという問題もあっ
た。
【0024】さらに、保管等のために長尺の昇降用駆動
軸34のみを分解した場合には、再度組み立てる際に4
本の昇降用駆動軸34のレベルを設定する必要があり、
このレベル設定に長時間を要するという問題もあった。
【0025】本発明は、上述した従来の問題点に鑑みて
なされたものであって、保守及び保管が容易な原子炉内
機器用吊持装置を提供することを目的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】本発明による原子炉内機
器用吊持装置は、原子炉圧力容器の内部に収納される原
子炉内機器を吊持するために前記原子炉圧力容器の上方
から吊り下げられる原子炉内機器用吊持装置であって、
原子炉建屋の天井クレーンによって前記原子炉圧力容器
の上方から吊り下げられる支持ユニットと、前記支持ユ
ニットの下方に配置された昇降ユニットと、前記昇降ユ
ニットに設けられ、前記原子炉内機器の吊り耳に解放可
能に接続される連結固定手段と、前記支持ユニットに設
けられた、ロープ又はチェーンを用いた動力駆動型のホ
イストであって、前記ロープ又は前記チェーンを介して
前記支持ユニットから前記昇降ユニットを昇降自在に吊
り下げるホイストと、を備えたこと特徴とする。
【0027】また、好ましくは、前記原子炉内機器用吊
持装置は、さらに、前記昇降ユニットに設けられた、前
記連結固定手段を前記吊り耳に案内するための位置決め
部材を備え、前記連結固定手段は、前記吊り耳の吊り用
孔に挿脱可能な連結ピンと、前記連結ピンを進退駆動す
るためのシリンダを有し、前記位置決め部材には前記連
結ピンを挿入するためのピン挿入孔が形成されている。
【0028】また、好ましくは、前記昇降ユニットは、
前記ホイストの前記ロープ又は前記チェーンに着脱自在
に取り付けられている。
【0029】また、好ましくは、前記支持ユニットは、
一対の吊りビームを交差させ且つ結合して形成された支
持フレームよりなり、前記昇降ユニットは、一対の昇降
ビームを交差させ且つ結合して形成された昇降フレーム
よりなり、前記連結固定手段は前記昇降ビームの各端部
に配設されている。
【0030】また、好ましくは、前記ホイストは、前記
吊りビームの各端部に配設されている。
【0031】また、好ましくは、前記ホイストは、電動
式、空気駆動式、油圧駆動式、蒸気圧駆動式、又は水圧
駆動式のいずれかのタイプである。
【0032】また、好ましくは、前記ホイストは、電動
式チェーンブロックである。
【0033】また、好ましくは、前記原子炉機器用吊持
装置の保管場所の床面又は前記昇降ユニットの上面に前
記支持ユニットを載置するためのスタンド部材を前記支
持ユニットの下面に設ける。
【0034】また、好ましくは、前記昇降ユニットを前
記原子炉圧力容器の内部に設置する際の位置決めを行う
ために、前記原子炉圧力容器の内壁面に設けられたガイ
ドロッドに係合させる案内板を前記昇降ユニットに設け
る。
【0035】また、好ましくは、前記案内板の周囲を照
らすための照明具を前記支持ユニットに設ける。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態による
原子炉内機器用吊持装置(以下、「吊持装置」と略称す
る。)について図1乃至図6を参照して説明する。
【0037】図1は、本実施形態による吊持装置の概略
構成を示した正面図であり、図2は、図1のA部を拡大
して示した部分拡大図である。また、図3は、本実施形
態による吊持装置の概略構成を示した斜視図である。
【0038】図1及び図3に示したように本実施形態に
よる吊持装置は、RPVの上方から吊り下げられる支持
フレーム(支持ユニット)50と、この支持フレーム5
0の下方に配置された昇降フレーム(昇降ユニット)5
1と、を備えている。
【0039】支持フレーム50は、一対の吊りビーム5
2を交差させ、その交差部を上部アタッチメント53で
結合することによって形成されている。また、昇降フレ
ーム51は、一対の昇降ビーム54を交差させ、その交
差部を下部アタッチメント55で結合することによって
形成されている。
【0040】なお、図3は、吊りビーム52同士及び昇
降ビーム54同士を直交させた構成を示しているが、ビ
ームの交差角度は図8又は図11に示したような吊り耳
25の配置パターンに応じて決められる。
【0041】図1に示したように支持フレーム50は、
専用ワイヤ56によって天井クレーンのフック10から
吊り下げられている。なお、専用ワイヤ56を使用せず
に、図3に示した上部アタッチメント53に天井クレー
ンのフック10を差し込み、上部アタッチメント53の
ピン挿入孔53aに1本又は複数本のピンを挿入するこ
とによってフック10を上部アタッチメント53に結合
することもできる。
【0042】支持フレーム50を構成する一対の吊りビ
ーム52の各端部には、電動式チェーンブロックよりな
るホイスト57がそれぞれ設けられており、ホイスト5
7は操作ペンダント74を備えている。
【0043】ホイスト57としては、電動式チェーンブ
ロック以外にも、ワイヤロープ又はチェーンを用いた各
種の動力駆動型ホイストを使用することができ、例え
ば、電動式、空気駆動式、油圧駆動式、蒸気圧駆動式、
又は水圧駆動式等の各種ホイストを使用できる。
【0044】ホイスト57には、操作場所の既設電源又
は仮の電源設備からの電気ケーブル75が接続されてい
る。なお、ホイスト57として空気式、油圧式等の流体
圧を利用するタイプのホイストを使用する場合には、圧
縮空気等の既設の又は仮の供給設備からのホースがホイ
スト57に接続される。
【0045】各ホイスト57のチェーン58の下端部に
設けられたフック部材59には、専用ワイヤロープ60
の上端部が取り付け金具61を介して着脱自在に取り付
けられている。一方、専用ワイヤロープ60の下端部
は、シャックル等よりなる吊り金具62を介して昇降ビ
ーム54の各端部に接続されている。このように、昇降
フレーム51はホイスト57によって支持フレーム50
から昇降自在に吊り下げられている。なお、専用ワイヤ
ロープ60を用いずに、チェーン58を吊り金具62に
直接接続することもできる。
【0046】また、昇降ユニット51をボックス形状に
構成した場合には、天井クレーンのフック10を上部ア
タッチメント53に接続する場合と同様に、1本又は複
数本のピンを用いてホイスト57のフック部材59を昇
降ユニット51に接続することができる。
【0047】昇降ビーム54の各端部には、原子炉内機
器の吊り耳、例えばシュラウドヘッド5の吊り耳25
(図8、8B、8C参照)に解放可能に接続される連結
固定手段63が配設されている。
【0048】図2に示したように連結固定手段63は、
吊り耳25の吊り用孔26(図10参照)に挿脱可能な
連結ピン64と、連結ピン64を進退駆動するためのシ
リンダ65と、を備えており、シリンダ65のピストン
ロッド66の先端部は連結ピン64の後端部に固設され
ている。
【0049】さらに、昇降ビーム54の先端部には連結
固定手段63を吊り耳25に案内するための位置決め部
材67が設けられており、位置決め部材67には、連結
ピン64を挿入するためのピン挿入孔68が形成されて
いる。また、位置決め部材67には、シュラウトヘッド
5の吊り耳25に填め込まれるガイド用凹部67aと、
ドライヤハウジング(図示せず)の吊り耳に填め込まれ
るガイド用凹部67bと、を備えている。
【0050】また、図4及び図5に示したように、支持
フレーム50を床面又は昇降フレーム32の上面に載置
するためのスタンド部材69を支持フレーム50の下面
に設けることが好ましい。このようにスタンド部材69
を設けることによって、吊持装置を保管する際の保管ス
ペースの有用利用を図ることができる。
【0051】さらに、図6に示したように、昇降フレー
ム32をRPV70の内部に設置する際の位置決めを行
うために、RPV70の内壁面に常設されたガイドロッ
ド71に係合させる案内板72を昇降フレーム32に設
けることが好ましい。このように案内板72を設けるこ
とによって、昇降フレーム32に設けられた位置決め部
材67を吊り耳25に容易且つ確実に填め込むことがで
きる。
【0052】また、案内板72の周囲を照らすための照
明具73を支持フレーム50に設けることによって、案
内板72をガイドロッド71に位置合わせする際の作業
を安全且つ確実に行うことができる。また、従来は昇降
装置の昇降毎に作業員による照明器具の設置作業が必要
であったが、このような煩雑な作業が不要となる。
【0053】次に、本実施形態による吊持装置を用いて
原子炉内機器を炉外に搬出する際の手順について説明す
る。
【0054】原子炉ウエル内を満水の状態として、天井
クレーンによって吊持装置をRPVの上方に移動させた
後、ホイスト57のフック部材59の下端部が炉水レベ
ルに達するまで支持フレーム50を降下させる。
【0055】しかる後、操作ペンダント74を操作して
ホイスト57を駆動し、昇降フレーム51を炉水中で降
下させて、原子炉内機器、例えばシュラウドヘッド5の
上面に着床させる。この昇降フレーム51の降下作業の
際には、図6に示した照明具73によって案内板72の
周囲が照らし出されている。また、案内板72がガイド
ロッド71に係合されることによって、昇降フレーム3
2に設けられた位置決め部材67のガイド用凹部67a
又は67bが原子炉内機器の吊り耳、例えばシュラウド
ヘッド5の吊り耳25に確実に填め込まれる。
【0056】そして、位置決め部材67のガイド用凹部
67a又は67bが原子炉内機器の吊り耳に填め込まれ
た状態において、シリンダ65を空気圧又は油圧等の流
体圧で駆動してピストンロッド66を進出させる。これ
によって連結ピン64が位置決め部材67のピン挿入孔
68に挿入され、昇降フレーム32と原子炉内機器との
連結が達成される。
【0057】次に、操作ペンダント74を操作してホイ
スト57を駆動し、原子炉内機器をRPV内から吊り上
げ、しかる後、天井クレーンを駆動して原子炉内機器を
機器貯蔵プールへ移送する。
【0058】なお、RPVから一旦取り出した原子炉内
機器を再びRPV内へ搬入する際には、上述した手順と
逆の手順によって作業が行われる。
【0059】作業終了後は、支持フレーム50と昇降フ
レーム51とが取り付け金具61の部分で切り離され、
スタンド部材69を利用して図5に示したように支持フ
レーム50と昇降フレーム51とを重ねるようにして保
管する。
【0060】以上述べたように本実施形態による吊持装
置によれば、ホイスト57によって昇降フレーム51を
支持フレーム50に対して昇降させることができるの
で、原子炉ウエルが満水状態であっても、天井クレーン
のフック10やワイヤロープを水没させることなく原子
炉内機器を炉内から搬出し又は搬入することが可能であ
る。
【0061】したがって、原子炉ウエル内で原子炉内機
器を上動させ又は下動させる際に、昇降中の原子炉内機
器の高さに合わせて原子炉ウエル内の水位を上下させる
必要がなく、原子炉内機器の搬出入作業を迅速に行うこ
とができる。
【0062】また、本実施形態による吊持装置によれ
ば、電動式チェーンブロックよりなるホイスト57を介
して昇降フレーム51を支持フレーム50から昇降自在
に吊り下げるようにしたので、図12に示した従来の吊
持装置に比べて装置の構造が簡素化されており、このた
め、吊持装置の除染作業の効率を高めることができると
共に、除染作業時の作業員の被曝を低減することができ
る。
【0063】さらに、本実施形態による吊持装置は、図
12に示した従来の吊持装置に比べて高さが低く、しか
も、支持フレーム50と昇降フレーム51とを切り離し
た状態で保管することができるので、装置の取扱いが容
易であると共に、保管に必要なスペースを小さくするこ
とができる。
【0064】
【発明の効果】以上述べたように本発明による吊持装置
によれば、ワイヤロープ又はチェーンを用いた動力駆動
型のホイストによって、昇降ユニットを支持ユニットに
対して昇降させることができるので、原子炉ウエルが満
水状態であっても、天井クレーンのフックやワイヤロー
プを水没させることなく、原子炉内機器の搬出入作業を
迅速に行うことができる。また、吊持装置の構造が簡素
化されているので、吊持装置の除染作業の効率を高める
ことができると共に、除染作業時の作業員の被曝を低減
することが可能であり、さらに、装置の取扱いが容易で
あると共に、保管に必要なスペースを小さくすることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による吊持装置の概略構成
を示した正面図。
【図2】図1のA部を拡大して示した部分拡大図。
【図3】本発明の一実施形態による吊持装置の概略構成
を示した斜視図。
【図4】本発明の一実施形態による吊持装置にスタンド
部材を設けた例を示した正面図。
【図5】本発明の一実施形態による吊持装置にスタンド
部材を設けた例を示した斜視図であって、保管状態を示
した図。
【図6】本発明の一実施形態による吊持装置に案内板及
び照明具を設けた例を示した部分正面図。
【図7】BWRの炉内構造物を示した縦断面図。
【図8】シュラウドヘッドの上面図。
【図9】シュラウドヘッドの側面図。
【図10】シュラウドヘッドの吊り耳の部分を示した部
分拡大図。
【図11】ロッド及び吊り耳の他の配設パターンを示し
たシュラウドヘッドの上面図。
【図12】従来の原子炉内機器用吊持装置の概略構成を
示した正面図。
【符号の説明】
5 シュラウドヘッド 25 吊り耳 50 支持フレーム(支持ユニット) 51 昇降フレーム(昇降ユニット) 52 吊りビーム 54 昇降ビーム 57 ホイスト 58 チェーン 63 連結固定手段 64 連結ピン 65 シリンダ 67 位置決め部材 68 ピン挿入孔 69 スタンド部材 70 原子炉圧力容器(RPV) 71 ガイドロッド 72 案内板 73 照明具

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原子炉圧力容器の内部に収納される原子炉
    内機器を吊持するために前記原子炉圧力容器の上方から
    吊り下げられる原子炉内機器用吊持装置であって、 原子炉建屋の天井クレーンによって前記原子炉圧力容器
    の上方から吊り下げられる支持ユニットと、 前記支持ユニットの下方に配置された昇降ユニットと、 前記昇降ユニットに設けられ、前記原子炉内機器の吊り
    耳に解放可能に接続される連結固定手段と、 前記支持ユニットに設けられた、ロープ又はチェーンを
    用いた動力駆動型のホイストであって、前記ロープ又は
    前記チェーンを介して前記支持ユニットから前記昇降ユ
    ニットを昇降自在に吊り下げるホイストと、を備えたこ
    と特徴とする原子炉内機器用吊持装置。
  2. 【請求項2】前記原子炉内機器用吊持装置は、さらに、
    前記昇降ユニットに設けられた、前記連結固定手段を前
    記吊り耳に案内するための位置決め部材を備え、 前記連結固定手段は、前記吊り耳の吊り用孔に挿脱可能
    な連結ピンと、前記連結ピンを進退駆動するためのシリ
    ンダを有し、 前記位置決め部材には前記連結ピンを挿入するためのピ
    ン挿入孔が形成されていることを特徴とする請求項1記
    載の原子炉内機器用吊持装置。
  3. 【請求項3】前記昇降ユニットは、前記ホイストの前記
    ロープ又は前記チェーンに着脱自在に取り付けられてい
    ることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の原子
    炉内機器用吊持装置。
  4. 【請求項4】前記支持ユニットは、一対の吊りビームを
    交差させ且つ結合して形成された支持フレームよりな
    り、 前記昇降ユニットは、一対の昇降ビームを交差させ且つ
    結合して形成された昇降フレームよりなり、 前記連結固定手段は前記昇降ビームの各端部に配設され
    ていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれ
    か一項に記載の原子炉内機器用吊持装置。
  5. 【請求項5】前記ホイストは、前記吊りビームの各端部
    に配設されていることを特徴とする請求項4記載の原子
    炉内機器用吊持装置。
  6. 【請求項6】前記ホイストは、電動式、空気駆動式、油
    圧駆動式、蒸気圧駆動式、又は水圧駆動式のいずれかの
    タイプであることを特徴とする請求項1乃至請求項5の
    いずれか一項に記載の原子炉内機器用吊持装置。
  7. 【請求項7】前記ホイストは、電動式チェーンブロック
    であることを特徴とする請求項6記載の原子炉内機器用
    吊持装置。
  8. 【請求項8】前記原子炉内機器用吊持装置の保管場所の
    床面又は前記昇降ユニットの上面に前記支持ユニットを
    載置するためのスタンド部材を前記支持ユニットの下面
    に設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項7のいず
    れか一項に記載の原子炉内機器用吊持装置。
  9. 【請求項9】前記昇降ユニットを前記原子炉圧力容器の
    内部に設置する際の位置決めを行うために、前記原子炉
    圧力容器の内壁面に設けられたガイドロッドに係合させ
    る案内板を前記昇降ユニットに設けたことを特徴とする
    請求項1乃至請求項8のいずれか一項に記載の原子炉内
    機器用吊持装置。
  10. 【請求項10】前記案内板の周囲を照らすための照明具
    を前記支持ユニットに設けたことを特徴とする請求項9
    記載の原子炉内機器用吊持装置。
JP10198611A 1997-07-18 1998-07-14 原子炉内機器用吊持装置 Pending JPH1184067A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021021610A (ja) * 2019-07-26 2021-02-18 株式会社日立プラントコンストラクション 放射性廃棄物の保管方法

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