JP5127803B2 - 炉内機器移送用器具および炉内機器移送方法 - Google Patents

炉内機器移送用器具および炉内機器移送方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5127803B2
JP5127803B2 JP2009231161A JP2009231161A JP5127803B2 JP 5127803 B2 JP5127803 B2 JP 5127803B2 JP 2009231161 A JP2009231161 A JP 2009231161A JP 2009231161 A JP2009231161 A JP 2009231161A JP 5127803 B2 JP5127803 B2 JP 5127803B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
furnace
guide member
equipment
gripping tool
movable member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009231161A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011080778A (ja
Inventor
雄平 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2009231161A priority Critical patent/JP5127803B2/ja
Publication of JP2011080778A publication Critical patent/JP2011080778A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5127803B2 publication Critical patent/JP5127803B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

Landscapes

  • Carriers, Traveling Bodies, And Overhead Traveling Cranes (AREA)

Description

本発明は、沸騰水型原子炉内から制御棒、燃料支持金具または制御棒ガイドチューブなどの炉内機器を取り出して各種プールに移送するための炉内機器移送用器具およびこの器具を用いた炉内機器移送方法に関する。
一般に、炉内点検工事や炉内保全工事に際しては、炉内から制御棒(CR)、燃料支持金具(FS)、または制御棒ガイドチューブ(GT)などの炉内機器を原子炉建屋内で取り出して、使用済燃料プールに一時保管してから実施している。以下、これら制御棒、燃料支持金具または制御棒ガイドチューブをまとめて炉内機器として説明する。
ところが近年は、上記使用済燃料プールに収納されて長期保管される機器が増加し、炉内機器を保管する仮設ラックを設置するスペースの確保が困難になってきている。
これに対応するため、従来では、例えば使用済燃料プールに付属するキャスク洗浄プールエリアに2段積みの仮設ラックを設置して収容本数を増加させたり、使用済燃料プール壁面を使用して収納済機器と干渉しない高さに仮設ラックを設置させたり、あるいは使用済燃料プールの仮設ラックに保管せずに機器貯蔵プールの仮設ラックに保管させたりするなどのように、仮設ラックを改良したり、収納場所を変更する手段を講じている。
ところで、上記のように改良された仮設ラックには、揚程の関係で炉内から取り出してきた炉内機器を直接収納することが難しく、一旦通常使用の仮設ラックに設置した後に吊り換え作業を行っているのが現状である。この吊り換え作業を行う必要があることから、その分、工事期間が増えてしまうという問題がある。
また、炉内から炉内機器を複数取り外す場合は、現場で手書きするチェックシートなどの記録用紙を用いているものの、炉内機器は、構造上、炉内のどの位置でも据付けが可能であることから、作業者が誤って設置してもその設置作業に違和感がないために気がつきにくく、機器に刻印された管理番号は、水中カメラなどを使用しなければ容易に確認することができない。
上記のように現場で手書きするチェックシートなどの記録用紙で管理する場合は、作業者が誤操作を起してしまい易いとして、装置やシステムを使用して誤操作を防止する手段が検討されており、その適用が望まれている。
その他、制御棒の取外し,取付け方法としては、例えば特許文献1に開示された方法のように、バヨネットカップリングを用いた制御棒と制御棒駆動機構との連結を解除および再連結ができるようにした方法がある。
特開平5−164884号公報
ところで、上述した背景技術において、炉内から炉内機器を取り出すには、炉心底部となる炉心支持板の近傍での作業となる。炉内において、燃料交換時と同様にウエルプールを満水の状態とすると、炉心支持板の近傍は、水深約25mとなる。そして、炉内機器を取り出すには、その位置までオペレーションフロアから専用治具を吊り降ろした後、その炉内機器を専用治具で掴まえる必要がある。
この専用治具の調芯と位置出しには、炉心中央高さに設置されている上部格子板を利用している。具体的には、調芯と位置出しに使用する従来のガイド部材(グリッドガイド)は、燃料棒より少し長く、燃料棒上部を支える上部格子板の格子を支えにして、上記ガイド部材の下部が、炉内機器が設置されている位置まで到達する構造になっている。このガイド部材を使用することで、炉内からの炉内機器の取り外し、取り付けが容易に行えるようになる。
ところが、炉内から取り外した炉内機器を、上述した2段積みの仮設ラックの上段ラック、使用済燃料プールの壁掛け仮設ラックあるいは機器貯蔵プールに設置された仮設ラックまで移動して仮置きしようとすると、専用治具とその上にガイド部材が取り付けられているため、燃料交換機の補助ホイスト、または補助ホイストに繋いだシルバーホイスト(商品名)などの小型電動ホイストの揚程では、吊上げ高さが不足するため、一度使用済燃料プール内の仮設ラックに仮に置いて、上記ガイド部材を外してから、上述した改良された仮設ラックへ移動させる必要があった。そのため、工事期間が増えてしまう問題がある。
また、炉内から炉内機器を複数取り外す場合には、燃料交換機の主マストを使用することで、炉内取り出しの水平座標位置、仮設ラックの水平座標位置の記録を計算機制御の操作として実施し、その記録結果を表示することも可能となり、作業者が引き起こすエラーを未然に防止する方法として有効となる。
しかしながら、燃料交換機の主マストは、本来燃料を取り扱う装置であることから、その長さは燃料棒上部が掴める上部格子板位置までしか伸びない。そして現状では、燃料交換機の主マストは、最も伸ばしたとしても、炉内機器が設置されている炉心支持板まで届かない。その一方、主マストは、最も短く縮めたとしても、オペレーションフロアから1m程度の高さしか上がらないため、マスト先端に燃料棒上部を掴む治具およびガイド部材を取り付けることができない。
本発明は上述した課題を解決するためになされたものであり、原子炉外において燃料交換機の吊下げ手段にガイド部材、可動部材および掴み具を取付け可能とする一方、炉内において炉心支持板に設置された炉内機器を確実に掴むことができ、その掴んだ炉内機器を仮置きする必要がなく、また炉内からゲートやラックなどと干渉することなく、各種プールに移送可能とすることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る炉内機器移送用器具は、原子炉建屋内で燃料交換機に取り付けられた第1の吊下げ手段に着脱可能に吊り下げられ、上部格子板に形成された四角形開口に案内されて通過可能なガイド部材と、前記燃料交換機に取り付けられた第2の吊下げ手段に吊り下げられ、前記ガイド部材の上下方向に沿って移動可能に取り付けられた可動部材と、前記ガイド部材の下部に固着され、炉心支持板に設置されている炉内機器を掴む掴み具と、を有し、前記ガイド部材、前記可動部材および前記掴み具が炉外にあるとき、前記可動部材の前記掴み具に対する間隔が縮小し、前記ガイド部材、前記可動部材および前記掴み具が炉内にあるとき、前記可動部材の前記掴み具に対する間隔が拡大することを特徴とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る炉内機器移送方法は、原子炉停止時に上部格子板を通して炉心支持板に設置されている炉内機器を取り出す炉内機器移送用方法であって、前記上部格子板に形成された四角形開口に案内されて通過可能なガイド部材、前記ガイド部材の上下方向に沿って移動可能に取り付けられた可動部材、前記ガイド部材の下部に固着された掴み具を有する炉内機器移送用器具が炉外にあるとき、前記可動部材の前記掴み具に対する間隔を縮小して前記ガイド部材および前記可動部材に燃料交換機に取り付けられた第1および第2の吊下げ手段をそれぞれ吊り下げる吊下げステップと、前記吊下げステップの後に、前記ガイド部材、前記可動部材および前記掴み具が炉内に吊り下げられたとき、前記可動部材の前記掴み具に対する間隔が拡大して前記上部格子板に形成された四角形開口を通過させる通過ステップと、前記通過ステップの後に、前記掴み具で前記炉内機器を掴む掴みステップと、前記掴みステップの後に、前記第2の吊下げ手段を引き上げて前記炉内機器を取り出す取出しステップと、取出しステップの後に、前記炉内機器を各種プールに移送する移送ステップと、を有することを特徴とする。
本発明によれば、原子炉外において燃料交換機の吊下げ手段にガイド部材、可動部材および掴み具を取付け可能とする一方、炉内において炉心支持板に設置された炉内機器を確実に掴むことができ、その掴んだ炉内機器を仮置きする必要がなく、また炉内からゲートやラックなどと干渉することなく、各種プールに移送可能とするため、炉内機器の取出し作業効率および移送作業効率を大幅に高めることができる。
本発明に係る炉内機器移送用器具の第1実施形態を伸ばした状態を示す斜視図である。 図1の炉内機器移送用器具を縮めた状態を示す斜視図である。 図1の炉内機器移送用器具が上部格子板をガイドとして用いた状態を示す拡大平面図である。 図1の炉内機器移送用器具を用いて炉内機器を取り外す状態を示す縦断面構成図である。 図1の炉内機器移送用器具を用いて炉内機器を取り外して機器貯蔵プールに設置された仮設ラックに移送する状態を示す縦断面構成図である。 本発明の第2実施形態に係る炉内機器移送用器具が上部格子板をガイドとして用いた状態を示す拡大平面図である。 本発明に係る炉内機器移送方法の第2実施形態において炉内機器移送用器具を燃料交換機近傍に配置した状態を示す概略縦断面図である。 図7の炉内機器移送用器具を燃料交換機の主ホイストで掴んだ状態を示す概略縦断面図である。 燃料交換機を前進させて炉内機器移送用器具を伸ばした状態を示す概略縦断面図である。 燃料交換機の主マストを回転させた状態を示す概略縦断面図である。 燃料交換機の主マストを伸ばした状態を示す概略縦断面図である。 燃料交換機の主マストを縮めてゲートを通過させた状態を示す概略縦断面図である。
(炉内機器移送用器具および炉内機器移送方法の第1実施形態)
以下に、本発明に係る炉内機器移送用器具および炉内機器移送方法の第1実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は本発明に係る炉内機器移送用器具の第1実施形態を伸ばした状態を示す斜視図である。図2は図1の炉内機器移送用器具を縮めた状態を示す斜視図である。図3は図1の炉内機器移送用器具が上部格子板をガイドとして用いた状態を示す拡大平面図である。
なお、以下に説明する各実施形態は、沸騰水型原子炉の運転停止時に、制御棒、燃料支持金具または制御棒ガイドチューブのうち、制御棒を炉内機器移送用器具により取り出して移送する場合を例として説明する。
また、以下に説明する各実施形態において、炉内機器移送用器具を伸ばした状態とは、可動部材としての可動バーと掴み具との間隔が拡大した状態であり、また炉内機器移送用器具を縮めた状態とは、可動バーと掴み具との間隔が縮小した状態をいう。
図1〜図3に示すように、炉内機器移送用器具10は、例えば燃料交換機(図示せず)の補助ホイスト1に吊り下げられ、大別してガイド部材11と、掴み具12とから構成される。ここで、以下の説明でガイド部材11における各部の上下方向とは、ガイド部材11が第2の吊下げ手段としての補助ホイスト1に吊り下げられた状態での上下方向をいう。
ガイド部材11は、互いに平行に上下方向に延びる2本のガイドスリーブ13,13と、これら2本のガイドスリーブ13,13間の下部に水平に架け渡されて固定された固定バー14と、を備える。2本のガイドスリーブ13,13は、上部格子板2に多数形成された四角形開口を通過するため、その開口の対角線長さの間隔をおいて設けられる。固定バー14と平行に2本のガイドスリーブ13,13間の上部には、可動部材としての可動バー15が架け渡されている。掴み具12は、ガイド部材11の固定バー14にボルトを締結することによって固着されて制御棒6などの炉内機器を掴むための機構を有する。
2本のガイドスリーブ13,13は、互いに対向する側であって、長さ(上下)方向に沿って開口するガイド穴13a,13aがそれぞれ形成されている。可動バー15は、両端にガイドピン16,16が固着されている。これらのガイドピン16,16は、2本のガイドスリーブ13,13のガイド穴13a,13aに連通し、かつガイドスリーブ13,13の中央をくり抜いて形成された上下方向に延びる各ガイドピン穴13b,13b内にそれぞれ摺動可能に挿入されている。可動バー15は、その中央部に鉛直方向上方を向いた短尺の取付部17がボルトを締結することによって固着されている。この取付部17が補助ホイスト1に接続されている。
ガイドピン16,16は、各ガイド穴13a,13aおよび各ガイドピン穴13b,13b内を上下に移動することにより、可動バー15がガイドスリーブ13,13の上下方向に沿って移動するため、補助ホイスト1下端に対する掴み具12の相対位置は、上下方向に伸縮(移動)する関係となる。これを以下の説明では、ガイド部材11が伸縮することにしている。
ガイドスリーブ13,13は、それぞれ上端に吊り耳18,18が取り付けられている。これらの吊り耳18,18には、天井クレーンまたは燃料交換機3本体に括りつけた第1の吊下げ手段としての小型電動ホイスト19のフックが取り付けられる。
また、可動バー15は、ガイドスリーブ13,13の上下方向に対して、移動することなく固定できるように、ガイドピン穴13b内においてガイドピン16を何らかの手段で横方向に移動させてガイドピン穴13bの内壁に圧接させたり、あるいはガイドスリーブ13のガイドピン穴13b内側にブレーキパッド状の部材を設けたりし、意図しない上下(伸縮)動作を阻止するブレーキ装置も有している。
次に、本実施形態の炉内機器移送用器具10を用いて炉内機器移送用方法の第1実施形態を説明する。
図4は図1の炉内機器移送用器具を用いて炉内機器を取り外す状態を示す断面構成図である。図5は図1の炉内機器移送用器具を用いて炉内機器を取り外して機器貯蔵プールに設置された仮設ラックに収納する状態を示す断面構成図である。なお、第1実施形態の炉内機器移送用方法は、炉内機器移送用器具10を補助ホイスト1に吊り下げた例を示している。
まず、ガイド部材11を図2に示す縮めた状態とすると、図4に示すように燃料交換機3の補助ホイスト1に、オペレーションフロア4上に仮置きした炉内機器移送用器具10に直接取り付けることができる。具体的には、オペレーションフロア4上で炉内機器移送用器具10の取付部17に補助ホイスト1が接続される。
次いで、可動バー15を図示しないブレーキ装置によって固定してガイド部材11の縮めた状態を保持し、補助ホイスト1により一旦吊上げて、ウエルプ−ル5に掴み具12を浸漬して動作確認を実施する。
その後、ガイドスリーブ13,13の上端にそれぞれ取り付けられている吊り耳18,18に、燃料交換機3本体(または天井クレーン)に括りつけた小型電動ホイスト19のフックを取り付けてから、可動バー15を移動可能とするために上記ブレーキ装置によるブレーキを解除する。
このとき、掴み具12の自重によっていきなり下がらないように、小型電動ホイスト19(または天井クレーン)のフックを伸ばして伸ばしきったところで、吊り耳18,18に引っ掛けている上記フックを外す。すると、ガイド部材11が図1に示すように伸びた状態となる。
そして、ガイド部材11を制御棒6のハンドル部分の取付角度に合わせるために所定の角度回転させた後、ガイド部材11および掴み具12を降下させて炉内に入る。
さらに、図3に示すようにガイド部材11が上部格子板2に形成された四角形開口を通り、掴み具12を用いて制御棒6を取り出して補助ホイスト1を巻き上げて制御棒6をウエルプール5まで上昇させた後、制御棒6の移送作業に移行する。
この制御棒6の移送作業において、通常の作業では、炉内から取り出した制御棒6は、機器貯蔵プール7に設置された機器貯蔵プール用ラック8の上部梁8aを越えることができないため、機器貯蔵プール用ラック8へ収納することができない。
そこで、本実施形態では、ガイド部材11が炉外にあるとき、具体的にはガイド部材11が水面から露出したとき、ガイドスリーブ13,13の上端に取り付けられている吊り耳18,18に、それぞれ小型電動ホイスト19(または天井クレーン)のフックを再度引っ掛けて荷重を受けつつ、可動バー15を下げて、補助ホイスト1下端との相対位置を縮めて、図示しないブレーキ装置によって可動バー15の上下位置を固定することで、揚程を増やすようにしている。
その結果、炉内から取り出した制御棒6は、機器貯蔵プール用ラック8の上部梁8aを越えて機器貯蔵プール用ラック8へ確実に収納することができる。
以上説明した本実施形態による炉内機器移送用器具によれば、ガイド部材11を縮めた状態とすると、燃料交換機3の補助ホイスト1に炉内機器移送用器具10を直接取り付けることができる。また、ガイド部材11を伸ばした状態とすると、制御棒6を確実に掴むことができる。再度、ガイド部材11を縮めた状態とすると、その掴んだ制御棒6をオペレーションフロア4上で外すことなく、またラックなどと干渉することなく、その状態で機器貯蔵プール7の機器貯蔵プール用ラック8に移送することができるため、制御棒6の取出し作業効率および移送作業効率を大幅に高めることができる。
また、本実施形態による炉内機器移送用方法によれば、炉内機器移送用器具10を取り付ける際は、ガイド部材11を縮めた状態とするため、オペレーションフロア4上において取り付けが可能となる。また、掴み具12を用いて制御棒6を取り出す際は、ガイド部材11を伸ばして掴み具12を炉心支持板27まで伸ばすことができるため、制御棒6を確実に取り出すことができる。さらに、炉内機器移送用器具10を機器貯蔵プール用ラック8に移送する際は、ガイド部材11を縮めた状態とするため、ゲートやラックなどと干渉することなく、確実に移送することができる。その結果、制御棒6の取出し作業効率および移送作業効率を大幅に高めることができる。
(炉内機器移送用器具の第2実施形態)
図6は本発明の第2実施形態に係る炉内機器移送用器具が上部格子板をガイドとして用いた状態を示す拡大平面図である。なお、前記第1実施形態と同一または対応する部分には、同一の符号を用いて説明する。
図6に示すように、第2実施形態に係る炉内機器移送用器具20は、平面視X字状に形成されている。
具体的には、ガイド部材21は、上部格子板2の多数形成する四角形開口を通過する対角線長さの間隔をおいて設けられる4本のガイドスリーブ23と、これら4本のガイドスリーブ23間の下部に水平に架け渡されてX字状に形成された図示しない固定バーと、この固定バーと平行に4本のガイドスリーブ23間の上部に架け渡されX字状に形成された可動部材としての可動バー25とを備える。掴み具22は、固定バーにボルトを締結することによって固着されて制御棒6などの炉内機器を掴むための機構を有する。その他の構成および作用は、前記第1実施形態と同様であるので、その説明を省略する。
以上説明した本実施形態による炉内機器移送用器具によれば、上部格子板2に多数形成された四角形開口を通過する対角線長さの間隔をおいて設けられるガイドスリーブ23の本数を4本としたことにより、上部格子板2に対するガイド部材21の位置決めを一段と精確に行うことができる。
(炉内機器移送用方法の第2実施形態)
図7は図1の炉内機器移送用器具を燃料交換機近傍に配置した状態を示す概略図である。図8は図1の炉内機器移送用器具を燃料交換機で掴んだ状態を示す概略図である。図9は燃料交換機を前進させて炉内機器移送用器具を伸ばした状態を示す概略図である。図10は燃料交換機の主マストを回転させた状態を示す概略図である。図11は燃料交換機の主マストを伸ばした状態を示す概略図である。図12は燃料交換機の主マストを縮めてゲートを通過させた状態を示す概略図である。
本実施形態の炉内機器移送用方法は、炉内機器移送用器具10が燃料交換機3の第2の吊下げ手段としての主マスト3aに取り付けられ、炉内機器を使用済燃料プール9に移送する以外は、前記第1実施形態と同様であるため、前記第1実施形態と同一の符号を付して説明する。
まず、図11を参照して各部の具体的な寸法関係について説明する。因みに、図11が各部の寸法関係を最も説明し易い図面であるため、図11を選択している。
図11において、主マスト3a全長の寸法は23453mm、主マスト3a一段分の寸法は5075mm、主マスト3aの伸び寸法は23453−5075=18376mm、主マスト3a一段分の下端からオペレーションフロア4までの寸法は1220mm、オペレーションフロア4からの主マスト3aの伸び寸法は18376−1220=17158mm、主マスト3aの先端に取り付けられるグラップル(掴み部)の寸法は365mm、オペレーションフロア4からの主マスト3aの最深部の寸法は、17158+365=17523mmとなる。
また、炉底部(ベッセル0)の深さは、水面(オペレーションフロア4)から26208mm、炉心支持板27の高さは、炉底部から5072mmであるので、水面からは26208−5072=21136mmである。よって、水面からの炉心支持板27の設置されている深さ21136mmは、主マスト3aの最深部の寸法17523mmに対して3613mm深いこととなる。
さらに、掴み具12が制御棒6の上端に被さって掴んでいる寸法が457mmであり、この457mmの寸法が炉心支持板27から突出していると仮定する。そうでないとすると、掴み具12を用いて制御棒6の上端を掴むことができないこととなる。
このように炉心支持板27から制御棒6が457mm突出していると仮定すると、掴み具12の寸法が943mmである。よって、掴み具12の寸法943mmから上記被さっている寸法が457mmを減算すると、486mmとなる。
ガイド部材11の必要長さは、水面からの炉心支持板27の深さ21136mmから掴み具12の寸法943mmと主マスト3aの最深部の寸法17523mmを減算した寸法、つまり21136−943−17523=2670mmとなる。
また、制御棒6の寸法4400mmに掴み具12の寸法943mmとガイド部材11の長さ2670mmを加えると、7556mmとなる。そして、制御棒6の寸法に掴み具12およびガイド部材11の長さを加えた寸法7556mmから主マスト3a一段分の下端からオペレーションフロア4までの寸法1220mmを減算すると、6336mmとなる。つまり、制御棒6を引き上げたとき、制御棒6の下端は、水面から6336mmの位置となる。
したがって、使用済燃料プール9におけるゲート30の深さ7126mmであるので、制御棒6の下端がゲート30を通過することができ、また制御棒ラック31の深さが8755mmであるので、制御棒6が燃料ラック32などと干渉することなく、炉内から使用済燃料プール9に設置された制御棒ラック31へ移送することができる。
次に、上記のような各部の寸法関係に基づき、本実施形態における炉内機器移送用方法について説明する。なお、各工程の詳細は、既に前記第1実施形態で説明済みであるので、各工程の概要のみを説明する。
まず、図7に示すように、ガイド部材11に掴み具12を取り付けて炉内機器移送用器具10を組み立て燃料交換機3の進行方向前方に設置する。
次いで、図8に示すように燃料交換機3を前進させて主マスト3aの図示しないグラップルでガイド部材11の取付部17を掴む。
そして、図9に示すように主マスト3aに取り付けられた炉内機器移送用器具10のガイド部材11を伸ばす。
その後、図10に示すように燃料交換機3を炉心上まで前進させて主マスト3aを回転させてガイド部材11を制御棒6の取付角度に合わせる。
さらに、図11に示すように主マスト3aを伸ばし、炉内機器移送用器具10の掴み具12で制御棒6を掴む。
次に、図12に示すように主マスト3aを縮めて制御棒6を上昇させ、主マスト3aを最短まで縮める。すると、制御棒6の下端がゲート30を通過することができるようになり、また制御棒6が燃料ラック32などと干渉することなく、炉内から使用済燃料プール9に設置された制御棒ラック31へ確実に移送することができる。
以上説明した本実施形態による炉内機器移送用方法によれば、前記第1実施形態と同様に、ガイド部材11を縮めた状態とすると、オペレーションフロア4上で燃料交換機3の補助ホイスト1に炉内機器移送用器具10を直接取り付けることができる。また、ガイド部材11を伸ばした状態とすると、制御棒6を確実に掴むことができる。
さらに、本実施形態によれば、主マスト3aを使用するので、水平座標がブレードガイド位置において制御棒6の炉内からの取外しおよび取付けが可能となり、旧来の収納ラックであれば、自動運転による取出し作業も可能になる。
1…補助ホイスト(第2の吊下げ手段)
2…上部格子板
3…燃料交換機
3a…主マスト(第2の吊下げ手段)
4…オペレーションフロア
6…制御棒
7…機器貯蔵プール
9…使用済燃料プール
10…炉内機器移送用器具
11…ガイド部材
12…掴み具
13…ガイドスリーブ
14…固定バー
15…可動バー(可動部材)
18…吊り耳
19…小型電動ホイスト(第1の吊下げ手段)
20…炉内機器移送用器具
21…ガイド部材
22…掴み具
25…可動バー(可動部材)
27…炉心支持板
30…ゲート
31…制御棒ラック

Claims (4)

  1. 原子炉建屋内で燃料交換機に取り付けられた第1の吊下げ手段に着脱可能に吊り下げられ、上部格子板に形成された四角形開口に案内されて通過可能なガイド部材と、
    前記燃料交換機に取り付けられた第2の吊下げ手段に吊り下げられ、前記ガイド部材の上下方向に沿って移動可能に取り付けられた可動部材と、
    前記ガイド部材の下部に固着され、炉心支持板に設置されている炉内機器を掴む掴み具と、を有し、
    前記ガイド部材、前記可動部材および前記掴み具が炉外にあるとき、前記可動部材の前記掴み具に対する間隔が縮小し、前記ガイド部材、前記可動部材および前記掴み具が炉内にあるとき、前記可動部材の前記掴み具に対する間隔が拡大することを特徴とする炉内機器移送用器具。
  2. 前記ガイド部材は、上部格子板に形成された四角形開口の対角を通過可能な2本または4本のガイドロッドを有すること、
    を特徴とする請求項1に記載の炉内機器移送用器具。
  3. 前記第2の吊下げ手段は、前記燃料交換機の主マストであること、
    を特徴とする請求項1に記載の炉内機器移送用器具。
  4. 原子炉停止時に上部格子板を通して炉心支持板に設置されている炉内機器を取り出す炉内機器移送用方法であって、
    前記上部格子板に形成された四角形開口に案内されて通過可能なガイド部材、前記ガイド部材の上下方向に沿って移動可能に取り付けられた可動部材、前記ガイド部材の下部に固着された掴み具を有する炉内機器移送用器具が炉外にあるとき、前記可動部材の前記掴み具に対する間隔を縮小して前記ガイド部材および前記可動部材に燃料交換機に取り付けられた第1および第2の吊下げ手段をそれぞれ吊り下げる吊下げステップと、
    前記吊下げステップの後に、前記ガイド部材、前記可動部材および前記掴み具が炉内に吊り下げられたとき、前記可動部材の前記掴み具に対する間隔が拡大して前記上部格子板に形成された四角形開口を通過させる通過ステップと、
    前記通過ステップの後に、前記掴み具で前記炉内機器を掴む掴みステップと、
    前記掴みステップの後に、前記第2の吊下げ手段を引き上げて前記炉内機器を取り出す取出しステップと、
    取出しステップの後に、前記炉内機器を各種プールに移送する移送ステップと、
    を有することを特徴とする炉内機器移送方法。
JP2009231161A 2009-10-05 2009-10-05 炉内機器移送用器具および炉内機器移送方法 Expired - Fee Related JP5127803B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009231161A JP5127803B2 (ja) 2009-10-05 2009-10-05 炉内機器移送用器具および炉内機器移送方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009231161A JP5127803B2 (ja) 2009-10-05 2009-10-05 炉内機器移送用器具および炉内機器移送方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011080778A JP2011080778A (ja) 2011-04-21
JP5127803B2 true JP5127803B2 (ja) 2013-01-23

Family

ID=44074980

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009231161A Expired - Fee Related JP5127803B2 (ja) 2009-10-05 2009-10-05 炉内機器移送用器具および炉内機器移送方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5127803B2 (ja)

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05164884A (ja) * 1991-12-11 1993-06-29 Toshiba Corp 制御棒の取外し,取付け方法
JP3119728B2 (ja) * 1992-08-31 2000-12-25 株式会社日立製作所 制御棒取扱装置及び方法
JP3388031B2 (ja) * 1993-08-19 2003-03-17 株式会社東芝 制御棒・燃料支持金具把み具
JPH1073692A (ja) * 1996-08-30 1998-03-17 Toshiba Corp 炉内構造物取扱装置
JP3708708B2 (ja) * 1998-04-27 2005-10-19 株式会社東芝 炉内機器取扱い装置
JP2002243889A (ja) * 2001-02-22 2002-08-28 Toshiba Corp 制御棒取扱装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011080778A (ja) 2011-04-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH112692A (ja) 制御棒・燃料支持金具つかみ具
JP3119728B2 (ja) 制御棒取扱装置及び方法
JP5127803B2 (ja) 炉内機器移送用器具および炉内機器移送方法
CN107804787B (zh) 导向筒吊装工具
JP4957287B2 (ja) エレベータ用制御ケーブルの固定方法
JP2016504606A (ja) 核燃料集合体取扱装置
JPH11304987A (ja) 炉内機器取扱い装置
JP3554609B2 (ja) 原子炉内核計装管の取り扱い方法及び装置
CN213174482U (zh) 一种梁钢筋保护层厚度定位组合件
CN211319743U (zh) 钴同位素生产水下伸缩工具
JP5681318B1 (ja) 破損した原子炉炉心の解体方法
CN211481664U (zh) 一种便于吊取的控制机柜
JP5916371B2 (ja) 水中プレート折曲げ装置及び該装置を用いた水中リラッキング工法
JP4316343B2 (ja) シュラウドヘッド修正治具
JP3546157B2 (ja) 燃料集合体および炉心
JP5302861B2 (ja) ユニット交換機能を有する制御盤
JPH1073692A (ja) 炉内構造物取扱装置
CN215755932U (zh) 风电塔筒用大尺寸钢板起吊工装
JP2011196903A (ja) 原子炉プラットホームおよび原子炉点検方法
CN117690625A (zh) 高放废物的收集储存工具及其使用方法
JPH02268297A (ja) 原子炉用燃料交換機
JPS6039834Y2 (ja) 制御棒及び燃料支持金具掴み装置
JPS6249293A (ja) 中性子計測管取扱装置
JP5701098B2 (ja) 使用済燃料貯蔵ラックの吊具、使用済燃料貯蔵ラックの吊り上げ方法、及びリラッキング方法
JP2000346993A (ja) 原子炉建屋内大型構造物の取扱方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20110421

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110811

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120918

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121002

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121030

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151109

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees