JP2002243889A - 制御棒取扱装置 - Google Patents

制御棒取扱装置

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JP2002243889A
JP2002243889A JP2001046180A JP2001046180A JP2002243889A JP 2002243889 A JP2002243889 A JP 2002243889A JP 2001046180 A JP2001046180 A JP 2001046180A JP 2001046180 A JP2001046180 A JP 2001046180A JP 2002243889 A JP2002243889 A JP 2002243889A
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air cylinder
hook
air
lower hook
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JP2001046180A
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Inventor
Kazuo Sakamaki
和雄 酒巻
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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  • Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】上部格子板の交差部の真下に位置する制御棒の
連結、解除作業を水中遠隔操作で、安全かつ確実に、短
時間で行い、稼動率の向上を図る。 【解決手段】本体フレーム21にローラネジ29を組み込
み、ローラねじ29とねじ結合する移動台31を取り付け
る。移動台31に制御棒操作用フレーム33を横行自在に取
り付ける。制御棒操作用フレーム33にアクチエータロッ
ド36を組み込み、アクチエータロッド36の上下両端部に
上部フック34と下部フック37を取り付ける。上部フック
34と下部フック37は上部フック用シリンダと下部フック
用シリンダに接続し空気圧により開閉する。上部フック
34で制御棒の上部ハンドルを把持し、下部フック37で制
御棒下部のラッチ用ハンドルを把持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は例えば新型沸騰水型
原子炉(以下、ABWR−IIと記す)において、水中遠
隔操作で制御棒の取り外し、昇降、移動等の操作を行う
ために使用する制御棒取扱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図6によりBWRの原子炉圧力容器の炉
内を説明する。すなわち、BWRの炉内は一部を示す図
6のように、原子炉圧力容器1の内部に円筒状の炉心シ
ュラウド2が設けられ、この炉心シュラウド2の内部に
多数体の燃料集合体3が装荷されている。なお、図6で
は説明の都合上燃料集合体3は2体のみ示している。
【0003】燃料集合体3同士の隙間には、横断面十字
状の複数の制御棒4が昇降自在に挿入されている。制御
棒4はその上端部に吊り上げハンドル4aを有し、下部
にラッチ用ハンドル4bを有している。これらの制御棒
4を昇降させることによって炉心の反応度を制御できる
ようになっている。
【0004】燃料集合体3は上部が上部格子板5によっ
て支持され、下部が燃料支持金具6を介して炉心支持板
7によって支持されている。図7は上部格子板5の一部
を示した斜視図であり、図7に示したように上部格子板
5には複数の燃料集合体3の上端が挿入される複数の格
子5aが縦横に形成されている。
【0005】一方、炉心支持板7は図8に示したように
複数の燃料支持金具支持用孔7aが形成されており、燃
料支持金具6はその円柱状下部を燃料支持金具支持用孔
7aに挿入して支持されている。また、燃料支持金具6
は図9に示したように略角柱状体で、その上面部四隅に
4本の燃料集合体3の底部をそれぞれ挿入して支持する
ための支持用孔6a,6b,6c,6dと、中央部に横
断面十字状の制御棒4が昇降通過する十字状の通過孔4
cが形成されている。
【0006】燃料支持金具6の各支持用孔6a,6b,
6c,6dは、その側方に設けた各オリフィス6e,6
f,6g,6hにそれぞれ連通し、これらの各オリフィ
ス6e,6f,6g,6hから支持用孔6a,6b,6
c,6dを通して冷却材を各燃料集合体3へ流入される
ようになっている。
【0007】燃料支持金具6の上部の一隅角部には炉心
支持板7上に設置された図8に示す固定ピン7bを挿入
する溝6iが形成されており、この溝6iを介して燃料
支持金具6が炉心支持板7に固定されている。
【0008】また、図6に示したように、原子炉圧力容
器1の底部鏡板を上下方向に貫通して複数の制御棒駆動
機構(CRD)8が設けられており、各々の制御棒4は
各々の制御棒駆動機構8に着脱自在に連結されている。
炉心支持板7には複数の制御棒案内管9の上端が接続さ
れており、各々の制御棒案内管9の上部に各々の燃料支
持金具6が配置されている。
【0009】そして、制御棒4は制御棒駆動機構8によ
って昇降駆動され、制御棒案内管9の内部及び燃料支持
金具6の十字状の挿通孔4cを通って炉心内に挿入さ
れ、或いは炉心内から引き抜かれる。
【0010】また、図10に示したように、制御棒4と制
御棒駆動機構8とはスパッドカップリング方式の連結機
構によって連結されている。すなわち、スパッドカップ
リング10においては、制御棒4の下端部4eの係合孔内
に納入されたロックプラグ12の外周間隔内に、例えば周
方向に四割り状に切り込みを入れた係止爪状のカップリ
ングスパッド11を、制御棒駆動機構8のドライブピスト
ン(図示せず)により上方に押し上げて強く挿入する。
【0011】これにより、カップリングスパッド11を制
御棒4の下端部4eの内周面とロックプラグ12の外周面
とにより支持して制御棒4と制御棒駆動機構8とを連結
するようになっている。
【0012】一方、制御棒4と制御棒駆動機構8との連
結状態を解除(アンラッチ)する方法には二種類あり、
一つは原子炉下部側のペデスタルから行う場合には、図
6に示した制御棒駆動機構8のアンカップリングロッド
13により、バネ4dの制御棒駆動機構8との連結状態を
解除する。
【0013】また、原子炉上部側から行う場合には、ま
ず初めに燃料集合体3を炉心内から引き上げる。次に、
燃料支持金具6を取り扱うことができる取扱具によって
炉心内から燃料支持金具6を引き上げる。
【0014】そして、制御棒4をつかむと共に制御棒4
と制御棒駆動機構8との連結状態を解除することができ
る専用の制御棒ラッチツールに取扱具を取り替えて、こ
の制御棒ラッチツールによって制御棒4の取り外し、ハ
ンドル(ラッチ用取っ手)4e(図6参照)を操作して
連結状態を解除し、しかる後に制御棒4を炉心から引き
上げる。
【0015】ABWR−IIの炉心構造を図11により説明
する。制御棒4は十字形状に形成され、中性子吸収材は
C又はハフニウムである。制御棒4と制御棒駆動機
構8(以下CRDと記す)の結合はカップリングスタッ
ド構造である。制御棒案内管9は、相互の干渉をさける
ために十字型として制御棒4(以下CRと記す)をガイ
ドする。燃料支持金具16は1個で2体の燃料集合体3を
支持し、その重量は制御棒案内管15で受ける。
【0016】図12は図11における炉心支持板(上板)7
の平面図で、7aは制御棒案内管用孔で、7bは冷却材
流路用孔を示している。図13は炉心支持板7にABWR
−II燃料支持金具14を組み込んだ平面図で、図14に燃料
支持金具の取合いを示す。図14中、符号15は制御棒案内
管、16は二重偏心スリーブ、17は冷却材オリフィス、18
は燃料支持部を示している。
【0017】燃料支持金具14は制御棒案内管15および炉
心支持板7に形成した2ヵ所の孔7a,7bの計3点で
取り合っているため、位置決めが困難となる。そこで、
燃料支持部18の下端と炉心支持板7の孔7bとの間に二
重偏心スリーブ16を設けて調芯を可能とし最適なリーク
パス(ギャップ)を確保している。このような構造の炉
心では、上部格子板5のグリッドプレートの交差部真下
に制御棒4が位置している。
【0018】このように位置する制御棒4を交換する場
合には上部格子板5の格子5a部から制御棒取扱具を挿
入した後、上部格子板5の交差部5bの下側に移動して
制御棒4の取扱いを行うため、複雑な手順を要するだけ
でなく、そのうえ作業性が悪く、また時間を要する作業
でもあった。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ABWR−
IIの定期点検においては作業時間の短縮および作業員の
放射線被曝量の低減が望まれており、制御棒の交換作業
もその例外ではない。従来、制御棒の交換作業はその工
程を短縮するために、まず初めに原子炉圧力容器下部側
のペデスタルから制御棒駆動機構によって制御棒と制御
棒駆動機構とのアンカップリング作業(連結解除作業)
を行い、つぎに原子炉圧力容器上部側から制御棒と燃料
支持金具の共用つかみ具を用いて制御棒及び燃料支持金
具を同時に炉心から引き上げて制御棒の交換作業を行う
ようにしている。
【0020】また、原子炉下部側のペデスタルにおい
て、制御棒と制御棒駆動機構とのアンカップリング作業
を実施する場合には作業員の被曝の課題があった。この
ため、原子炉圧力容器下部側での作業を行うことなく制
御棒の交換作業を実施して作業員の被曝低減を図ること
が望まれていた。
【0021】本発明は上記課題を解決するためになされ
たもので、制御棒と燃料支持金具とを同時に引き上げる
ことができると共に、上部格子板の交差部の真下に位置
する制御棒と制御棒駆動機構との連結解除作業を容易に
行うことができる制御棒取扱装置を提供することを目的
とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
本体フレームと、この本体フレームの上端部に設けられ
たエアシリンダと、このエアシリンダに取り付けられ上
部格子板に着座する固定部と、前記本体フレームの下端
部に設けられ燃料支持金具に着座するタイプレートと、
前記本体フレーム内に設けられ駆動用モータで回転する
ローラねじと、このローラねじの近傍に設けられたリニ
アガイドと、このリニアガイドに沿って上下動し一端部
が前記ローラねじに結合する移動台と、この移動台に横
行自在に吊り下げられた制御棒操作用フレームと、この
制御棒操作用フレームの下端部に取り付けられた制御棒
アンラッチハンドルと、前記制御棒操作用フレームに組
み込まれたアクチエータロッドと、このアクチエータロ
ッドの上下両端部に取り付けられ空気圧の操作により開
閉する上部フックおよび下部フックと、前記上部フック
および下部フックに空気圧を付与する上部フック用エア
シリンダおよび下部フック用エアシリンダとを具備した
ことを特徴とする。
【0023】請求項1の発明によれば、上部格子板の交
差部の真下に位置する制御棒を遠隔操作で水中把持で
き、連結解除手段によって炉上部側から制御棒と制御棒
駆動機構とのスパッドカップリングによる連結状態を解
除できる。
【0024】請求項2に係る発明は、前記上部フック用
エアシリンダおよび下部フック用エアシリンダは共通の
空気供給口から共通の空気供給管により空気が供給され
た共通の空気排気管を通して共通の排気口から空気が排
出されるように配管接続されていることを特徴とする。
【0025】請求項2の発明によれば、上部フック用エ
アシリンダと下部フック用エアシリンダとは共通の作動
空気源によって駆動される。空気供給口、排気口、空気
供給管および空気排出管を共通にすることにより装置が
小型で簡素化でき、操作用が容易になる。
【0026】請求項3に係る発明は、前記上部フック用
エアシリンダと前記排気口を接続する配管の口径は他の
部分の配管の口径よりも大きいことを特徴とする。請求
項3の発明によれば、上部フック用エアシリンダが最初
に作動するので、誤動作が生じた場合でも、制御棒をつ
かんでいる状態であるため、制御棒の落下を防止でき
る。
【0027】請求項4に係る発明は、前記上部フック用
エアシリンダは前記下部フック用エアシリンダより小型
化されてなることを特徴とする。請求項4の発明によれ
ば、請求項3に係る発明と同様な作用効果がある。
【0028】請求項5に係る発明は、前記下部フック用
エアシリンダに動作タイミング制御機構を設けてなるこ
とを特徴とする。請求項5の発明によれば、下部フック
用エアシリンダの動作速度を上部フック用エアシリンダ
の動作速度よりも小さくできる。
【0029】請求項6に係る発明は、前記動作タイミン
グ制御機構は下部フック用エアシリンダのピストンロッ
ドの動作に抵抗を付与するダンパ機構または空気絞り機
構からなることを特徴とする。請求項6の発明によれ
ば、排出空気が緩やかとなり、下部フック用エアシリン
ダのスピードをコントロールでき、緩やかに動作させる
ことができる。
【0030】
【発明の実施の形態】図1から図5により本発明に係る
制御棒取扱装置の第1の実施の形態を説明する。図1に
おいて、符号20は本実施の形態に係る制御棒取扱装置を
立面図で示している。制御棒取扱装置20は長尺の本体フ
レーム21を主体とし、この本体フレーム21の下端部には
図13、14に示したABWR−II燃料支持金具14の上部に
着座するためのタイプレート22が取り付けられている。
また、本体フレーム21の上端より上方には上板23が取り
付けられ、上板23の上面にスタッド24が取り付けられて
いる。スタッド24は燃料交換機(図示せず)からの補助
ホイストのワイヤーロープと連結するものである。
【0031】上板23と本体フレーム21の上端面との間に
は本体フレーム21の上端に取り付けた弾性部材25を介し
てアーム状固定部材26が設けられている。固定部材26の
下端部にローラ27が取り付けられている。ローラ27は上
部格子板5の側面に接するように設けられる。固定部材
26の水平部は本体フレーム21の上端面に固定したエアシ
リンダ28に取り付けられている。本体フレーム21の内部
にはローラネジ29と昇降用駆動モータ30が組み込まれ、
ローラネジ29は昇降用駆動モータ30に取り付けた歯車と
噛合して回転する。
【0032】ローラネジ29の近傍にはリニアガイド51が
設けられ、このリニアガイド51に沿って移動台31が上下
動する。つまり、移動台31の一端部はローラねじ29とね
じ結合しており、ローラネジ29を回転させると移動台31
がリニアガイド51に沿ってガイドされ上下動自在に移動
する。移動台31にはケーブルベア(登録商標)32が接続
されており、ケーブルやホース類をスムーズに上下動さ
せている。
【0033】移動台31の下面部には制御棒操作用フレー
ム33を吊り下げるようにして設けており、この制御棒操
作用フレーム33は移動台の下面に設けたレールに沿って
横方向自在に取り付けられている。また、制御棒操作用
フレーム33の上端部にアクチエータロッド36の上端部が
取り付けられ、下端部に制御棒アンラッチ用ハンドル35
が取り付けられている。アクチエータロッド36には上部
に上部フック34が取り付けられ、下部に下部フック37が
取り付けられている。
【0034】図2は図1に示した制御棒取扱装置20によ
り制御棒4を把持した状態を示している。上部フック34
は制御棒4の上部ハンドル4aを把持し、下部フック37
は制御棒4と制御棒駆動機構8部をアンラッチ(分離)
可能とする。
【0035】図3(a)は移動台31(要部のみ示す)の
上部に上部フック34を駆動するための上部フック用エア
シリンダ38と、下部フック37を駆動するための下部フッ
ク用エアシリンダ39を取り付けた部分および、移動台31
の下部に取り付けた制御棒操作用フレーム33の制御棒ア
ンラッチ用ハンドル35と下部フック37およびその近傍を
拡大して示している。
【0036】図3(b)は図3(a)の移動台31と上部
フック34およびその近傍つまりA部を拡大して示してい
る。なお、下部フック37の上部にはスプリング40が介在
されている。
【0037】図3(b)に示したように上部フック34は
かぎ形に形成されているので、制御棒4の上部ハンドル
4aが係合すると上部フック用エアシリンダ38を放し動
作(誤作動)させても制御棒4は落下することなく、つ
かみ動作を保持しているので安全である。制御棒4が着
座状態になるとつかみ部、つまりフックは解除されるの
で、放し動作が可能となる。
【0038】図4は上部フック用エアシリンダ38と下部
フック用エアシリンダ39の空気系配管図を示している。
すなわち、上部フック用エアシリンダ38は制御棒4の上
部ハンドル4aをつかむ上部フック用エアシリンダ38の
配管径を大きくし、下部フック用エアシリンダ39の配管
径を小さくする。
【0039】図4中符号41は空気供給口、42は排出口、
43は空気供給管、44は空気排出管で、それぞれのシリン
ダ38,39の共通部材となっており、装置を小型で簡素化
でき、操作性が容易となる。
【0040】図4において、上部フック用エアシリンダ
38と下部フック用エアシリンダ39は共通の空気供給口41
と共通の排気口42で行う。上部フック用エアシリンダ38
で制御棒4をつかむ前に下部フック用エアシリンダ39が
動作してしまうと、制御棒4を落下させることがある。
【0041】そこで、上部フック用エアシリンダ38と排
気口42とを結ぶ配管の径を大きくすることにより、上部
フック用エアシリンダ38が先に動作する。その他の配管
の径を小さくすると、同じ空気圧でも配管面積が小さい
ので、下部フック用エアシリンダ39を動作させる時間が
ずれて動作する。
【0042】また、上部フック用エアシリンダ38の大き
さを下部フック用エアシリンダ39より小さく小型化する
こともできる。従って、空気供給口41から空気を供給す
ると、上部フック用エアシリンダ38が先に作動して制御
棒4の上部ハンドル4aをつかむ動作をする。
【0043】そして、下部フック用エアシリンダ39に空
気が供給されると下部フック37が開動作して制御棒4の
ラッチ用ハンドル4bに係合し、徐々に引き上げること
によって制御棒駆動機構8の結合部を解除(アンカップ
リング)することができる。
【0044】逆に放し動作を行う場合には下部フック用
エアシリンダ39が先に動作するようにアクチエータロッ
ド36に組み込んだスプリング40の弾発力によって空気を
供給する。これに伴い下部フック用エアシリンダ39から
上部フック用エアシリンダ38へと動作し、スプリング40
により下部フック37の開動作が緩やかに動くようにな
る。
【0045】図5は下部フック用エアシリンダ39に動作
タイミング機構としてアクチエータロッド36の途中に流
量絞り機構50を設けた例を示したものである。動作タイ
ミング機構とは下部フック用エアシリンダ39の動作速度
を上部フック用エアシリンダ38の動作速度よりも小さく
する機構である。
【0046】すなわち、シリンダ45内にピストンロッド
46が挿入され、ピストンロッド46の端部に圧縮板47が取
り付けられている。シリンダ45の両端には第1の端板48
と第2の端板49が取り付けられ、第1の端板48に空気供
給口41が設けられ、第2の端板49に排気口42が設けられ
ている。排気口42には例えば弁からなる流量絞り機構50
が取り付けられている。
【0047】流量絞り機構50はスピードコントローラの
一種で、排出空気が徐々に排出されるため、下部エアシ
リンダ38は緩やかに動作するようになり、つまり、ピス
トンロッド46の動作に抵抗を付与するためのダンパ機構
となっている。
【0048】次にABWR−IIの定期点検の際に、本実
施形態による制御棒取扱装置20を用いて、水張りされた
原子炉圧力容器1の内部の上部格子板5の交差部5b真
下に設置された制御棒4を引上げる場合の作用について
説明する。
【0049】なお、制御棒4の引上げ作業を実施する時
は、原子炉圧力容器1の内部から燃料交換機等によって
所要の格子5a内の燃料集合体3が既に外に取り出され
ており、また、制御棒4は全引抜状態まで降下してい
る。
【0050】まず初めに、制御棒取扱装置20のスタッド
24に図示しない燃料交換機の補助ホイスト等の吊りロー
プを接続し、制御棒取扱装置20を原子炉圧力容器1の内
部に吊り下げて所要の上部格子板5内に挿入して降下さ
せタイプレート22を燃料支持金具6の上面に着座させ
る。
【0051】次に、燃料交換機の空気系統(作動空気
源)からエアシリンダ28に圧縮空気を供給すると、上部
格子板5に保持するための固定部26が閉じて制御棒取扱
装置20は安定した状態を保つことができる。この状態で
移動台31の下側に設けられたCRアンラッチハンドル部
35を上部格子板5の交差部5bの下側に移動させた後に
駆動モータを作動させて移動台31を下降させて制御棒4
の間に挿入させていき、上部フック34を制御棒4の上面
に着座させる。
【0052】次に上部フック用シリンダ38に圧縮空気を
供給すると上部フック34が閉動作して制御棒4の上部ハ
ンドル4aを把持した後に、アクチエータロッド36(圧
縮空気の供給ライン径の小さい圧縮空気流量を絞った配
管)を通して制御棒アンラッチハンドル35が動作して制
御棒連結部を解除する機構が動作し、制御棒4のラッチ
用ハンドル4bを引き上げ、これによって制御棒4と制
御棒駆動機構8とのスパッドカップリングによる連結状
態が解除される。
【0053】このように、上部フック34と下部フック37
部に圧縮空気を送るアクチエータロッド36の配管径を変
えてそれぞれのフック34,37の開閉動作に時間差を与え
ることができる。また、同じ系統の空気圧を供給して圧
力変動が生じた場合にも確実に動作時間差を生じさせる
ことができる。
【0054】次に、この状態において昇降用駆動モータ
30を作動させて制御棒を上昇させてから移動台31を格子
板の交差部から格子部へ移動させてから補助ホイストの
吊りロープを巻き取ってスタッド24を上昇させて貯蔵プ
ールに制御棒4を移動することができる。
【0055】この時、吊りロープにかかる荷重を検出す
ることによって制御棒把持手段の上部フック34が制御棒
4の吊り上げハンドル4aをつかんだか否かを検出する
ことができる。また、上部フック34は鉤状(フック状)
に形成されているので、上部フック34によって上部ハン
ドル4aをつかんで吊り上げた状態においては、制御棒
4の自重によってつかみ状態が保持され、万一、上部フ
ック用エアシリンダ38に対する圧縮空気の供給が喪失し
てしまったり、或いは誤作動が行われた場合でも、制御
棒4を吊り落とすことなく安全である。
【0056】
【発明の効果】本発明によれば、上部格子板交差部の真
下に位置する制御棒を水中遠隔操作で把持でき、連結解
除手段によって炉上部側から制御棒と制御棒駆動機構と
のスパッドカップリングによる連結状態を解除すること
ができる。
【0057】したがって、従来のように原子炉圧力容器
下部側のペデスタルから連結解除作業を行う必要がない
ため、制御棒の交換作業を著しく向上して定期検査期間
を短縮できると共に、作業員の被曝低減を図ることがで
き、その結果、原子炉の定期点検作業の作業性を著しく
向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る制御棒取扱装置の第1の実施の形
態を示す立面図。
【図2】図1における制御棒取扱装置で制御棒を把持し
た状態を示す立面図。
【図3】(a)は図1における制御棒の連結解除機構を
示す斜視図、(b)は(a)の“A”部の拡大図。
【図4】図4におけるシリンダの空気配管系結線図。
【図5】図4におけるシリンダを示す縦断面図。
【図6】従来の原子炉圧力容器内に設置される炉心の要
部を一部縦断面で示す立面図。
【図7】図6における上部格子板の要部を一部切欠して
示す斜視図。
【図8】図6における炉心支持板に燃料支持金具が設置
されて制御棒が突出した状態を示す斜視図。
【図9】図6における燃料支持金具を示す斜視図。
【図10】図6における制御棒と制御棒駆動機構の連結
状態を一部側面で示す縦断面図。
【図11】ABWR−IIの炉心内燃料集合体、燃料支持
金具および制御棒の配置関係を示した分解図。
【図12】図11における炉心支持板の上板要部を示す平
面図。
【図13】図12における炉心支持板にABWR−II燃料
支持金具を組み込んだ平面図。
【図14】図13における要部の縦断面図。
【符号の説明】
1…原子炉圧力容器、2…炉心シュラウド、3…燃料集
合体、4…制御棒、4a…上部ハンドル、4b…ラッチ
用ハンドル、4c…通過孔、4d…バネ、4e…下端
部、5…上部格子板、5a…格子、5b…交差部、6…
燃料支持金具、6a〜6d…支持用孔、6e〜6h…オ
リフィス、6i…溝、7…炉心支持板、7a…制御棒案
内管用孔、7b…冷却材流路用孔、8…制御棒駆動機
構、9…制御棒案内管、10…スパッドカップリング、11
…カップリングスパッド、12…ロックプラグ、13…アン
カップリングロッド、14…ABWR−II燃料支持金具、
15…ABWR−II制御棒案内管、16…二重偏心スリー
ブ、17…冷却オリフィス、18…燃料支持部、19…CRD
ハウジング、20…制御棒取扱装置、21…本体フレーム、
22…タイプレート、23…上板、24…スタッド、25…弾性
部材、26…アーム状固定部材、27…ローラ、28…エアシ
リンダ、29…ローラねじ、30…昇降用駆動モータ、31…
移動台、32…ケーブルベア、33…制御棒操作用フレー
ム、34…上部フック、35…制御棒アンラッチ用ハンド
ル、36…アクチエータロッド、37…下部フック、38…上
部フック用エアシリンダ、39…下部フック用エアシリン
ダ、40…スプリング、41…空気供給口、42…排気口、43
…空気供給管、44…空気排出管、45…シリンダ、46…ピ
ストンロッド、47…圧縮板、48…第1の端板、49…第2
の端板、50…流量絞り機構、51…リニアガイド。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体フレームと、この本体フレームの上
    端部に設けられたエアシリンダと、このエアシリンダに
    取り付けられ上部格子板に着座する固定部と、前記本体
    フレームの下端部に設けられ燃料支持金具に着座するタ
    イプレートと、前記本体フレーム内に設けられ駆動用モ
    ータで回転するローラねじと、このローラねじの近傍に
    設けられたリニアガイドと、このリニアガイドに沿って
    上下動し一端部が前記ローラねじに結合する移動台と、
    この移動台に横行自在に吊り下げられた制御棒操作用フ
    レームと、この制御棒操作用フレームの下端部に取り付
    けられた制御棒アンラッチハンドルと、前記制御棒操作
    用フレームに組み込まれたアクチエータロッドと、この
    アクチエータロッドの上下両端部に取り付けられ空気圧
    の操作により開閉する上部フックおよび下部フックと、
    前記上部フックおよび下部フックに空気圧を付与する上
    部フック用エアシリンダおよび下部フック用エアシリン
    ダとを具備したことを特徴とする制御棒取扱装置。
  2. 【請求項2】 前記上部フック用エアシリンダおよび下
    部フック用エアシリンダは共通の空気供給口から共通の
    空気供給管により空気が供給された共通の空気排気管を
    通して共通の排気口から空気が排出されるように配管接
    続されていることを特徴とする請求項1記載の制御棒取
    扱装置。
  3. 【請求項3】 前記上部フック用エアシリンダと前記排
    気口を接続する配管の口径は他の部分の配管の口径より
    も大きいことを特徴とする請求項2記載の制御棒取扱装
    置。
  4. 【請求項4】 前記上部フック用エアシリンダは前記下
    部フック用エアシリンダより小型化されてなることを特
    徴とする請求項1記載の制御棒取扱装置。
  5. 【請求項5】 前記下部フック用エアシリンダに動作タ
    イミング制御機構を設けてなることを特徴とする請求項
    1記載の制御棒取扱装置。
  6. 【請求項6】 前記動作タイミング制御機構は下部フッ
    ク用エアシリンダのピストンロッドの動作に抵抗を付与
    するダンパ機構または空気絞り機構からなることを特徴
    とする請求項5記載の制御棒取扱装置。
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