JPH1177466A - 工具マガジン - Google Patents

工具マガジン

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JPH1177466A
JPH1177466A JP25755797A JP25755797A JPH1177466A JP H1177466 A JPH1177466 A JP H1177466A JP 25755797 A JP25755797 A JP 25755797A JP 25755797 A JP25755797 A JP 25755797A JP H1177466 A JPH1177466 A JP H1177466A
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JP
Japan
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tool
magazine
holding means
guide member
guide
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JP25755797A
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English (en)
Inventor
Yasutaka Shinoda
泰孝 篠田
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Hitachi Seiki Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Seiki Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 エンドレスチェーンを有し複数の工具を保持
して安定した状態で高速旋回割出し動作を行うことがで
きる工具マガジンを提供する。 【解決手段】 マガジン基体に設けられ、チェーン駆動
手段21により駆動されて旋回動作するエンドレスチェ
ーン22と、一方の側がエンドレスチェーン22に取付
けられるとともに、他方の側の方向に開口する凹状係合
部が形成され、この凹状係合部で工具のフランジ部を着
脱可能に保持する複数の工具6保持手段40と、マガジ
ン基体に支持され、エンドレスチェーン22の近傍に配
置されて工具保持手段40の一方の側を案内支持する一
方のガイド部材36と、マガジン基体に支持され、エン
ドレスチェーン22の外方に配置されて工具保持手段4
0の他方の側を支持する他方のガイド部材23とを備え
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工作機械に設けら
れた工具マガジンに係り、特に、工具を直接保持して旋
回割出し動作を行う工具マガジンに関する。
【0002】
【従来の技術】マシニングセンタ(以下、MCと記載)
など工作機械は自動工具交換装置(以下、ATCと記
載)を備えており、ATCにより、工作機械の主軸と、
工具を貯蔵する工具マガジンとの間で工具交換を行う。
工具マガジンには各種タイプがあるが、エンドレスチェ
ーンを有して複数の工具を着脱可能に保持するとともに
旋回動作及び割出し動作を行う構成の工具マガジンが知
られている。
【0003】このような工具マガジンにおいて、工具を
保持する方式としては、工具ポットを介して保持する方
式と、工具を直接保持する方式が知られている。工具ポ
ットは、軽量化を図るためにアルミニウムや合成樹脂等
で作成されているが、旋回割出し動作の高速化を図るた
めには工具ポットがない方が好ましい。実開昭62−4
2936号公報には、工具ポットを設けない構成の自動
工具交換装置用ツールチェーンが開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来のツールチェーンは工具クランプ側より反対側の直線
部のガイドローラのみで案内されて割出し動作を行うた
め、高速移動をすると安定性を欠く恐れがあった。しか
も、作業者が工具の段取り替えのため工具を着脱する際
に、工具のフランジ部をガイドするための案内部が設け
られていないので、工具の着脱作業が容易でなかった。
【0005】本発明は、斯かる課題を解決するためにな
されたもので、エンドレスチェーンを有し複数の工具を
保持して旋回割出し動作を行う工具マガジンにおいて、
工具を保持した工具保持手段が安定した状態で、高速の
旋回割出し動作を行うことができる工具マガジンを提供
することを目的とする。また、本発明の別の目的は、段
取り替えのために工具マガジンに対して工具の着脱作業
を行う際の作業性を改善することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明に係る工具マガジンは、複数の工具の軸線が
垂直方向又は垂直方向に対して所定の角度傾斜した方向
を向くように、前記複数の工具を着脱可能に保持すると
ともに、所定の位置に所定の前記工具を割出す動作を行
う工具マガジンにおいて、マガジン基体に設けられ、チ
ェーン駆動手段により駆動されて旋回動作するエンドレ
スチェーンと、一方の側が前記エンドレスチェーンに取
付けられるとともに、他方の側の方向に開口する凹状係
合部が形成され、この凹状係合部で前記工具のフランジ
部を着脱可能に保持する複数の工具保持手段と、前記マ
ガジン基体に支持され、前記エンドレスチェーンの近傍
に配置されて前記工具保持手段の前記一方の側を案内支
持する一方のガイド部材と、前記マガジン基体に支持さ
れ、前記エンドレスチェーンの外方に配置されて前記工
具保持手段の前記他方の側を支持する他方のガイド部材
とを備えている。
【0007】なお、好ましくは、前記工具保持手段は、
前記凹状係合部に係合した前記工具のフランジ部を着脱
自在に保持するばね部材を有している。また、前記一方
のガイド部材は、前記エンドレスチェーンと係合して前
記工具保持手段の前記一方の側を案内支持するのが好ま
しい。
【0008】前記工具マガジンは、前記マガジン基体に
おける、前記工具マガジンに対する前記工具の着脱作業
が行われる作業者側工具着脱位置には、前記他方のガイ
ド部材が取り除かれた空間部を形成するとともに、この
空間部の両側には、前記工具を着脱方向に移動させる際
に前記工具のフランジ部と係合して案内支持する案内部
を設け、前記工具の着脱作業を行う時に、前記工具を前
記案内部に案内させて挿入・離脱可能にするのが好まし
い。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明における実施の形態
の一例を図1乃至図5を参照して説明する。図1は本発
明の一実施形態に係る工作機械の工具マガジンを示す平
面図、図2は前記工具マガジンの部分拡大平面図、図3
は図2の III−III 線側面図、図4は前記工具マガジン
の工具保持手段の平面図、図5は前記工具マガジンの部
分拡大正面図である。
【0010】図1に示すように、本実施形態は、工作機
械としての立形のMC(マシニングセンタ)1に付設さ
れる工具マガジン4の場合を示しているが、複数の工具
の軸線を垂直方向に向けて又は垂直方向に近い角度に向
けて前記複数の工具を貯蔵する工具マガジンであれば、
他の種類の工作機械に付設される工具マガジンであって
もよい。NC装置(数値制御装置)により制御されるM
C1において、工作機械本体3の側部にはATC(自動
工具交換装置)2が付設されている。
【0011】工作機械本体3の側部には、工具6を貯蔵
する工具マガジン4と、ATC2の工具移送手段10及
びツインアームタイプの工具交換アーム(以下、交換ア
ームと記載)5とが設けられている。工具マガジン4
は、複数の工具6を着脱可能に保持するとともに、所定
の位置に所定の工具6を割出すために旋回動作及び割出
し動作を行う。工具移送手段10と交換アーム5とを有
するATC2は、工作機械本体3の主軸7と工具マガジ
ン4との間で自動工具交換動作を行う。
【0012】工具移送手段10は、シリンダと直線案内
手段(例えば、直動ころがり案内)とからなる駆動手段
(図示せず)により工具移送のための移動軸線C上を進
退移動するとともに、開閉ハンド部材(図示せず)によ
って工具6のツールシャンク11(図3参照)の把持動
作を行う。前記開閉ハンド部材は、一対の開閉ハンドを
シリンダ等によって開閉動作させるものであり、閉動作
時には、ツールシャンク11及びプルスタッド12(図
3参照)の少なくとも一方を一対の開閉ハンドで把持す
る。また、開閉ハンド部材が開状態の時には、開いてい
る一対の開閉ハンドの間を、ツールシャンク11及びプ
ルスタッド12が通過できるようになっている。
【0013】工具マガジン4には、段取り替えのために
作業者が工具マガジン4に対して工具6の着脱作業を行
う作業者側工具着脱位置S1 と、自動工具交換時に工具
移送手段10が工具マガジン4に対して工具6の着脱動
作を行うマガジン側工具着脱位置S2 とが設定されてい
る。ATC2には、工具移送手段10と交換アーム5と
の間で工具6の受け渡しを行う工具移送手段側工具交換
位置S3 と、交換アーム5が主軸7に対して工具6の着
脱を行う主軸側工具交換位置S4 とが設定されている。
マガジン側工具着脱位置S2 及び前記工具交換位置
3 ,S4 は、移動軸線C上に直線状に配置されてい
る。
【0014】工作機械本体3側には、スプラッシュカバ
ーで囲まれた加工領域S5 が設けられており、この加工
領域S5 と交換アーム5との間にはシャッタ(図示せ
ず)が設けられている。工具交換時に、工作機械本体3
のサーボモータを駆動して主軸頭8を移動させることに
より、主軸7は、交換アーム5との間で工具6を受け渡
しする主軸側工具交換位置S4 と、加工領域S5 の加工
位置との間を移動する。
【0015】工具移送手段10は、工具6のツールシャ
ンク11及びプルスタッド12を把持した状態で、マガ
ジン側工具着脱位置S2 と工具移送手段側工具交換位置
3の間を往復移動して工具6を搬送し、マガジン側工
具着脱位置S2 で工具マガジン4に対して工具6の受け
渡しを行い、工具移送手段側工具交換位置S3 で交換ア
ーム5に対して工具6の受け渡しを行う。交換アーム5
は、一方の把持部15及び他方の把持部16でそれぞれ
工具6を着脱自在に把持し、カム機構,駆動モータ等よ
りなる駆動手段(図示せず)に駆動されて、旋回中心C
1 回りに旋回するとともに旋回中心C1 の軸線方向に進
退移動する。なお、前記駆動手段は、シリンダとラック
・ピニオン機構等によりなるものであってもよい。工具
移送手段側工具交換位置S3 で工具移送手段10は交換
アーム5に対して工具6の交換動作を行い、主軸側工具
交換位置S4 で主軸7は交換アーム5に対して工具6の
交換動作を行う。
【0016】次に、工具マガジン4について説明する。
図1乃至図5に示すように、工具マガジン4の旋回面は
ほぼ水平になっているので、工具マガジン4に収納中の
工具6は、その軸線Eがほぼ垂直方向を向いて上方にツ
ールシャンク11が位置する姿勢になっている。V溝部
(被把持部)13が形成されたフランジ部14,ツール
シャンク11,プルスタッド12の形状は、主軸7の工
具装着部に装着できるように、全部の工具6で同一にな
っている。
【0017】工具マガジン4のマガジン基体20は、床
面に立設するか又は工作機械本体3のベッド(図示せ
ず)等に固定されている。工具マガジン4は、マガジン
基体20に設けられたチェーン駆動手段21により駆動
されて旋回動作するエンドレスチェーン(以下、チェー
ンと記載)22と、マガジン基体20に支持され、チェ
ーン22の近傍に配設された一方のガイド部材36と、
マガジン基体20に支持され、チェーン22の外方に配
設されたほぼ環状の他方のガイド部材23とを備えてい
る。チェーン駆動手段21は、マガジン基体20に取付
けられた駆動用モータ24と、マガジン基体20に回動
自在に軸支され、駆動用モータ24に歯車列(図示せ
ず)を介して駆動されて駆動側の回転中心C2 回りに正
逆方向に回転駆動されるスプロケット25と、マガジン
基体20に軸支され、他の回転中心C3 回りに自在に正
逆方向に回転する回転リング26とを有している。
【0018】スプロケット25にはチェーン22が巻き
掛けられており、マガジン基体20に設けられたこのチ
ェーン22としては、複数のリンクが連結された金属製
のチェーンが使用されている。チェーン22は、プレー
ト22c,22d,22e,ローラ部22a,ピン22
g等により構成される公知なものである。スプロケット
25には歯車27が同心状に平行に取付けられて一体的
に回転するようになっており、スプロケット25は、歯
車27を含む歯車列(図示せず)を介して駆動用モータ
24の出力軸28に噛み合っている。また、スプロケッ
ト25の上面は、チェーン22のプレート22dの下面
である端面部22bと当接して案内支持もしている。こ
れにより、駆動用モータ24の回転駆動力は、出力軸2
8,歯車列,スプロケット25を介してチェーン22に
伝達され、チェーン22は旋回動作を行う。
【0019】一対の直線状ガイド37,37が、両方の
回転中心C2 ,C3 を結ぶ中心線Gと平行に配設されて
マガジン基体20に固定されている。チェーン22は、
直線部において端面部22b及びローラ部22aが直線
状ガイド37に案内され且つ支持されている。他の回転
中心C3 近傍では、回転リング26がチェーン22の端
面部22b及びローラ部22aを案内するとともに支持
している。直線状ガイド37,37とスプロケット25
と回転リング26により、工具6を保持する工具保持手
段40(後述する)の一方の側を案内支持する一方のガ
イド部材36が構成されている。
【0020】マガジン基体20には複数のフレーム29
が固定されており、各フレーム29は、工具マガジン4
に収納されている工具6を跨いで工具マガジン4の外方
に張り出している。フレーム29は門形形状をなしてお
り、工具マガジン4の旋回動作時に工具6が移動する方
向に対してほぼ直交する方向に向けて配設されている。
フレーム29は、門形部の柱に相当する複数の縦方向支
持部材32を有しており、縦方向支持部材32は工具マ
ガジン4の外周部に位置して垂直方向に配設されてい
る。縦方向支持部材32の下端部には、ほぼL字状のサ
ポート材33が締結固定されている。
【0021】他方のガイド部材23は、サポート材33
を介してフレーム29に支持され、チェーン22の外方
に一定距離離れた位置に水平方向に向けて配置されてい
る。環状のガイド部材23の全体において、その両端部
分は、駆動側の回転中心C2 と他の回転中心C3 をそれ
ぞれ中心とする半円弧状に形成されている。また、中心
線Gと平行で且つ前記両端部分に連なる部分は、直線状
に形成されている。
【0022】他方のガイド部材23は、サポート材33
に締結固定され水平方向に長く延びて配設された帯状板
材34と、帯状板材34の上端部を覆って固着され水平
方向に長く延びた摺接部材35とを備えている。摺接部
材35は、自己潤滑性を有する合成樹脂(例えば、フェ
ノール樹脂,ナイロン,ポリアセタール樹脂等),オイ
ルレス軸受材,ベークライト等で形成されているのが好
ましいが、グリース等を塗布しておけば鋼板等であって
もよい。また、摺接部材35と帯状板材34は、一体的
に形成されていてもよい。作業者側工具着脱位置S1
マガジン側工具着脱位置S2 には、工具6を工具マガジ
ン4に対して受け渡しする時にこの工具6が通過できる
ように、他方のガイド部材23を取り除いた空間部3
0,31がそれぞれ形成されている。
【0023】工具マガジン4は、工具軸線Eをほぼ垂直
方向に向けた状態で工具6を保持する複数の工具保持手
段(以下、保持手段と記載)40を備えている。保持手
段40は、一方の側(即ち、工具マガジン4の内周側)
がチェーン22に取付けられるとともに、直線状ガイド
37,37,スプロケット25,回転リング26により
支持され、他方の側(即ち、工具マガジン4の外周側)
が他方のガイド部材23により移動自在に支持されてい
る。なお、保持手段40は、一方のガイド部材36の直
線状ガイド37,37及び回転リング26と、他方のガ
イド部材23に対して摺接した場合を示しているが、こ
ろがり接触により、直線状ガイド37,37及び回転リ
ング26と他方のガイド部材23に支持される場合であ
ってもよい。
【0024】保持手段40は、ほぼ半円形に形成され且
つ前記他方の側の方向に開口する凹状係合部43に工具
6のフランジ部14を係合させた状態で、ばね部材をフ
ランジ部14に圧接させることにより、工具6のフラン
ジ部14を着脱自在に保持する。ばね部材としては、先
端を折り曲げて折曲部49にした一対の板ばね44が好
ましい。保持手段40は、ほぼ水平方向に配設された支
持板45と、支持板45の下部に固定されたグリップ部
材46とを備えており、グリップ部材46に板ばね44
が取付けられている。なお、支持板45とグリップ部材
46とで工具保持手段の本体を構成し、支持板45とグ
リップ部材46とを一体的に形成してもよい。
【0025】支持板45は、一方の側41がチェーン2
2の下側のプレート22eに取付けられ、一方の側41
より反対に位置する他方の側42が、他方のガイド部材
23の上面(即ち、摺接部材35の上面)に移動自在に
支持されている。支持板45には、他方の側42の方向
に開口して工具6を収納可能なU字状の凹部47が形成
されている。支持板45は、外形が矩形状をなしている
ので全体的にほぼU字状に形成されている。
【0026】グリップ部材46には断面V字形の前記凹
状係合部43が形成されており、工具6のフランジ部1
4のV溝部13を凹状係合部43に係合させることによ
り、工具6が着脱自在に保持されるようになっている。
凹状係合部43には、工具6のキー溝50に係合離脱自
在に係合する回り止め部材51が突出して取付けられて
おり、保持手段40に保持された工具6の回転方向の位
置決めをしている。
【0027】板ばね44は、根元部52がグリップ部材
46にボルト53により固定され、先端の折曲部49が
工具のフランジ部14の外周面に圧接可能になっている
ので、凹状係合部43に係合している工具6を弾性力に
より着脱可能に保持する。なお、板ばね44は、グリッ
プ部材46及び支持板45のいずれか一方又は両方に取
付けられていればよい。収納中の工具6は、V溝部13
がグリップ部材46の凹状係合部43に係合した状態
で、一対の板ばね44の折曲部49で凹状係合部43側
に抱え込まれた状態でしっかりと保持される。このよう
にして保持手段40に保持されている工具6は、一方の
側がチェーン22を介して、直線状ガイド37,37,
スプロケット25,回転リング26等からなる一方のガ
イド部材36で支持され、この一方の側より反対に位置
する他方の側が他方のガイド部材23により支持される
ので、工具マガジン4は工具6を両端支持構造で支持す
ることになる。なお、一方のガイド部材36がチェーン
22と係合して保持手段40の一方の側を案内支持する
場合を示したが、一方のガイド部材が、保持手段40の
支持板41の一方の側41を摺動自在に直接案内支持す
るように構成してもよい。
【0028】ところで、空間部30,31では他方のガ
イド部材23が切り離されているが、旋回中の保持手段
40が空間部30,31を通過する時には、支持板45
の他方の側42の何れか少なくとも一箇所が、他方のガ
イド部材23に常に支持されるようになっている。これ
により、保持手段40は、旋回動作時に空間部30,3
1を通過する間も常に両端支持構造で支持されることに
なり、工具6は安定した状態で高速で旋回動作を行うこ
とができる。
【0029】作業者は、マガジン基体20における作業
者側工具着脱位置S1 の近傍の段取り位置S0 で、工具
マガジン4に対して工具6の着脱作業を行う。作業者側
工具着脱位置S1 に確保された空間部30の両側には、
工具を着脱方向に移動させる際に、工具のフランジ部1
4と係合して案内支持する案内部48が設けられてい
る。そして、所望の保持手段40が作業者側工具着脱位
置S1 に割出されて工具の着脱作業を行う時に、着脱す
るための工具6を空間部30を通過させながら、フラン
ジ部14を案内部48により移動自在に案内するととも
に、保持手段40の凹状係合部43に対して工具6を挿
入・離脱可能にしている。
【0030】案内部48に設けられた一対のスライド用
係合部49は、保持手段40の凹状係合部43のV字形
断面形状と同様に断面V字形に形成されて、空間部30
の両側に対称形に対向配置されている。一対のスライド
用係合部49は、保持手段40の凹状係合部43と同一
の高さ位置に配置されており、工具マガジン4の外方か
ら工具6を挿入するための挿入口部から保持手段40の
凹状係合部43に至るように真っ直ぐな形状をなしてい
る。案内部48の材質としては、工具6より硬度が低く
且つ潤滑性が良好な合成樹脂等で形成するのが好まし
い。このようにすれば、段取り作業時に工具6が案内部
48に当たっても傷付くことがなく、また、案内部48
に対して工具6を矢印Fに示す方向に滑らかに移動させ
ることができる。
【0031】工具6を工具マガジン4に装着する時に
は、作業者は、工具6のフランジ部14のV溝部13
を、スライド用係合部49に係合させながら挿入口部か
ら保持手段40内に押し込む。すると、工具6は、スラ
イド用係合部49に案内された後、一時的に板ばね44
のばね力に抗して両方の板ばね44を広げながら、グリ
ップ部材46の凹状係合部43に移動してスムーズに係
合するとともに板ばね44で保持されて正確に装着され
る。一方、工具6を工具マガジン4から抜き取る時に
は、作業者が、凹状係合部43に係合している工具6を
板ばね44のばね力に抗して手前に引き抜けば、工具6
は凹状係合部43からスライド用係合部49に移動し
て、工具マガジン4の外部に抜き出される。このように
して、工具マガジン4内の作業者側工具着脱位置S1
工具マガジン4の外部との間で、工具6の受け渡しを行
うことができる。
【0032】次に、動作について説明する。交換アーム
5は、待機状態にある時には、工具マガジン4側の一方
の把持部15には次加工工程用の次工具6が把持され、
主軸7側の他方の把持部16は空になっている。工作機
械本体3は、工具装着部に工具6が装着された主軸7を
主軸駆動モータにより回転駆動するとともに、テーブ
ル,コラム及び主軸頭8を、NC装置に制御されるサー
ボモータとボールねじでX,Y,Z軸方向に相対移動制
御することにより、テーブル上の工作物を切削加工す
る。
【0033】加工終了後、次工具への工具交換指令があ
ると、主軸頭8は加工領域S5 から主軸側工具交換位置
4 に移動する。この時、スプラッシュカバーのシャッ
タが開いて、主軸頭8が主軸側工具交換位置S4 に移動
可能になっている。次いで、主軸7に装着された使用済
み工具を交換アーム5の他方の把持部16に挿入する。
交換アーム5は、旋回中心C1 の軸線方向の進退移動動
作と180度反転動作により、次工具と使用済み工具の
位置を入れ替え、主軸7には次工具が装着される。その
後、主軸頭8は加工領域S5 側に移動し、シャッタが閉
じられて、次工程の加工が行われる。
【0034】一方、工具マガジン4側では、工具割出し
指令により次加工用の所望の指令工具6を割出して交換
アーム5の工具マガジン側の把持部に把持する。即ち、
工具移送手段10は、工具移送手段側工具交換位置S3
で交換アーム5の一方の把持部15に把持されている工
具のツールシャンク11を開閉ハンド部材で把持して工
具を受け取った後、直線案内手段によってマガジン側工
具着脱位置S2 に移動して所定の保持手段40に工具を
返却する。開閉ハンド部材を開方向に移動させて把持解
除する。
【0035】次いで、工具マガジン4は、次加工用の指
令工具6をマガジン側工具着脱位置S2 に割出すため
に、駆動用モータ24を駆動する。この時、工具のツー
ルシャンク11は、開状態の開閉ハンド部材の間を通過
する。駆動用モータ24の回転駆動力は、出力軸28か
ら歯車列を介して伝達されてスプロケット25を回転さ
せる。スプロケット25の回転によりチェーン22が旋
回運動すると、チェーン22の端面部22bが直線状ガ
イド37,37,回転リング26等の上面に案内されて
滑りながら移動する。また、チェーン22のローラ部2
2aは、直線状ガイド37,37,回転リング26等に
側面方向を案内されて滑りながら移動する。一方、チェ
ーン22に取付けられた支持板45は、他方のガイド部
材23の摺接部材35の上面を滑りながら移動する。
【0036】収納中の全部の工具6は、V溝部13がグ
リップ部材46の凹状係合部43に係合し、一対の板ば
ね44により所定のばね力で凹状係合部43側に付勢さ
れた状態で保持され、回り止め部材51により非回転状
態に保持され、一方のガイド部材36と他方のガイド部
材23とにより両側を支持されている。したがって、工
具マガジン4は、チェーン22と支持板45等の移動動
作時に、工具6を保持している保持手段40を両端支持
構造でしっかりと支持して安定した状態で高速旋回運動
をする。
【0037】工具マガジン4の旋回動作により、次加工
用の指令工具6を収納している所望の保持手段40がマ
ガジン側工具着脱位置S2 に割出される。次いで、工具
移送手段10の開閉ハンド部材で、割出された指令工具
6のツールシャンク11を把持し、直線案内手段によっ
て、指令工具6をマガジン側工具着脱位置S2 から空間
部31を通過させて工具移送手段側工具交換位置S3
移送し、交換アーム5の一方の把持部15に装着する。
こうして、交換アーム5がこの指令工具6を把持して待
機状態になり、工具割出し指令の実行が完了する。
【0038】上述のように、保持手段40により、工具
6を水平面内の両端で支持しているので、工具マガジン
4は、工具ポットを設けないでも、重量の重い多数の工
具6を安定した状態で保持することができ、また、工具
ポットを設けないで工具6を収納できるので、工具マガ
ジン4の全体を簡素な構成にするとともに軽量化でき
る。その結果、更に高速で旋回動作を行うことができ
る。
【0039】他方のガイド部材23が工具マガジン4の
外周部にもあるので、作業者側工具着脱位置S1 に割出
された保持手段40と、工具マガジン4の外方から工具
6を挿入するための挿入口部とが、離れた状態になって
いる。そのため、本実施形態では、作業者側工具着脱位
置S1 に空間部30と案内部48を設けたので、作業者
は、段取り替えのための工具着脱作業時に、工具6を作
業者側工具着脱位置S1 に容易,確実且つ正確に挿入す
ることができ、作業能率が向上する。
【0040】本実施形態では、工具マガジン4の旋回面
がほぼ水平方向を向いた場合(即ち、工具6の軸線Eが
ほぼ垂直方向を向いた場合)を示したが、前記旋回面が
傾斜した場合(即ち、工具軸線Eが垂直方向に対して所
定の角度傾斜した場合)でもよい。なお、各図中同一符
号は同一又は相当部分を示す。
【0041】
【発明の効果】本発明は、エンドレスチェーンを有し複
数の工具を保持して旋回割出し動作を行う工具マガジン
において、工具を保持した工具保持手段を両端で支持す
るようにしたので、工具ポットを設けないでも、工具保
持手段が安定した状態で、高速の旋回割出し動作を行う
ことができる。また、作業者側工具着脱位置に案内部を
設けたので、段取り替えのために工具マガジンに対して
工具の着脱作業を行う場合の作業性を改善することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1乃至図5は本発明の実施形態の一例を示す
図で、図1は工作機械の工具マガジンを示す平面図であ
る。
【図2】前記工具マガジンの部分拡大平面図である。
【図3】図2の III−III 線側面図である。
【図4】前記工具マガジンの工具保持手段の拡大平面図
である。
【図5】前記工具マガジンの部分拡大正面図である。
【符号の説明】
4 工具マガジン 6 工具 14 工具のフランジ部 20 マガジン基体 21 チェーン駆動手段 22 エンドレスチェーン 23 他方のガイド部材 30 空間部 36 一方のガイド部材 40 工具保持手段 43 凹状係合部 44 板ばね(ばね部材) 48 案内部 E 工具の軸線 S1 作業者側工具着脱位置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の工具の軸線が垂直方向又は垂直方
    向に対して所定の角度傾斜した方向を向くように、前記
    複数の工具を着脱可能に保持するとともに、所定の位置
    に所定の前記工具を割出す動作を行う工具マガジンにお
    いて、 マガジン基体に設けられ、チェーン駆動手段により駆動
    されて旋回動作するエンドレスチェーンと、 一方の側が前記エンドレスチェーンに取付けられるとと
    もに、他方の側の方向に開口する凹状係合部が形成さ
    れ、この凹状係合部で前記工具のフランジ部を着脱可能
    に保持する複数の工具保持手段と、 前記マガジン基体に支持され、前記エンドレスチェーン
    の近傍に配置されて前記工具保持手段の前記一方の側を
    案内支持する一方のガイド部材と、 前記マガジン基体に支持され、前記エンドレスチェーン
    の外方に配置されて前記工具保持手段の前記他方の側を
    支持する他方のガイド部材とを備えたことを特徴とする
    工具マガジン。
  2. 【請求項2】 前記工具保持手段は、前記凹状係合部に
    係合した前記工具のフランジ部を着脱自在に保持するば
    ね部材を有するものであることを特徴とする請求項1に
    記載の工具マガジン。
  3. 【請求項3】 前記一方のガイド部材は、前記エンドレ
    スチェーンと係合して前記工具保持手段の前記一方の側
    を案内支持するものであることを特徴とする請求項1又
    は2に記載の工具マガジン。
  4. 【請求項4】 前記マガジン基体における、前記工具マ
    ガジンに対する前記工具の着脱作業が行われる作業者側
    工具着脱位置には、 前記他方のガイド部材が取り除かれた空間部を形成する
    とともに、この空間部の両側には、前記工具を着脱方向
    に移動させる際に前記工具のフランジ部と係合して案内
    支持する案内部を設け、 前記工具の着脱作業を行う時に、前記工具を前記案内部
    に案内させて挿入・離脱可能にしたことを特徴とする請
    求項1,2又は3に記載の工具マガジン。
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