JPH09300158A - 工作機械の工具転送装置 - Google Patents

工作機械の工具転送装置

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JPH09300158A
JPH09300158A JP12568396A JP12568396A JPH09300158A JP H09300158 A JPH09300158 A JP H09300158A JP 12568396 A JP12568396 A JP 12568396A JP 12568396 A JP12568396 A JP 12568396A JP H09300158 A JPH09300158 A JP H09300158A
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JP
Japan
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tool
gripper
bracket
transfer device
magazine
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Application number
JP12568396A
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English (en)
Inventor
Kazuyuki Hiramoto
一之 平元
Kunio Hara
邦夫 原
Akihiro Mochizuki
昭博 望月
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Makino Milling Machine Co Ltd
Original Assignee
Makino Milling Machine Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 工具交換の動作を少ないアクチュエータで確
実に行い、かつ工具交換の時間短縮を図った工作機械の
工具転送装置を提供する。 【解決手段】 把持用シリンダ30を作動させグリッパ
28により工具受渡位置Aに割り出された工具78を把
持し、離脱用シリンダ36を作動させ板カム12ととも
にブラケット14およびグリッパ28を移動させ工具7
8を工具ポット74ごと工具マガジン70から離脱す
る。その後、旋回用シリンダ26を作動させ板カム12
に設けられたカム溝12aとグリッパ28に設けられた
旋回用カムフォロア28bとを係合させながら、ブラケ
ット14の旋回移動およびブラケット14に対するグリ
ッパ28の往復移動を行い工具受渡位置Aから工具交換
位置Bに工具78を転送する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工具ポットを介し
て工具を収納する工具マガジンの工具受渡位置から主軸
との間で工具の授受、交換を行う工具交換位置に前記工
具を転送する工作機械の工具転送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の自動工具交換装置は、工具マガジ
ンに収納する工具の本数の増大化、工具マガジンの省ス
ペース化、工具マガジンへの工具の収納の容易化を図る
ために、無端チェーンに連結された複数の工具ポットを
介して水平方向に工具を収納し無端チェーンを回転させ
ることにより任意の工具を割り出すことができる大型の
工具マガジンを機械側部に設置している例が多くある。
この場合、主軸の移動方向と工具の収納方向との位相の
ズレから主軸と工具マガジンとの間で直接的に工具交換
を行うことができない。
【0003】そのために、例えば特公平4−13087
号公報に開示された横形マシニングセンタでは、工具を
把持する工具交換アームを先端に有した旋回アームを工
具マガジンに設け、工具マガジンの工具受渡位置に割り
出された工具を工具交換アームにより保持して、旋回ア
ームを垂直軸線回りに旋回させ、工具交換位置に転送す
るとともに工具交換アームを旋回させ、主軸に装着され
ている工具との間で工具交換を行っている。
【0004】また、立形マシニングセンタにおいて上記
のような工具マガジンを設置した場合には、工作機械の
構成から工具を工具ポットから分離するようにして主軸
との間で工具交換を行うことは困難である。そのため、
例えば特開平4−310341号公報に開示された立形
マシニングセンタでは工具マガジンと工具交換アームと
の間に把持部を備えた工具転送装置を介在させ、工具マ
ガジンの工具受渡位置に割り出された工具を工具転送装
置により工具ポットごと把持して工具マガジンから引き
抜き工具交換位置まで転送し、工作機械に配設された工
具交換アームを旋回させ、主軸に装着されている工具と
の間で工具交換を行っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
4−310341号公報に開示された工具交換装置で
は、工具ポットを工具受渡位置から工具交換位置まで転
送する工具転送装置を移動させるために工具転送装置の
旋回および直線移動方向に対応したアクチュエータが必
要であり、構造が複雑となり製造コストが増加する問題
がある。
【0006】また、特公平4−13087号公報に開示
された工作機械の自動工具交換装置では、横形マシニン
グセンタにおいて旋回アームの移動のアクチュエータに
板カムとカムフォロアとを使用して少ないアクチュエー
タで工具交換の動作が得られるようにしているが、工具
交換アームが垂直軸線方向に旋回する構造となっている
ために、立形マシニングセンタへ応用することは難しい
問題がある。
【0007】他方、加工時間を短縮するために工具交換
時間の短縮が近時望まれているが、これを実現するに
は、上記したような旋回アームと工具転送装置の移動に
係わる全てのアクチュエータの動作速度を高める必要が
ある。しかし、例えば工具マガジンの工具受渡位置に割
り出された工具を工具転送装置により工具ポットととも
に工具マガジンから引き抜くようにして工具交換位置ま
で転送する際、工具転送装置の旋回移動に基づく遠心力
により工具転送装置の把持部で把持する工具ポットが工
具転送装置から抜け落ちる危惧がある。
【0008】本発明は工具交換の動作を少ないアクチュ
エータで行うことにより工具交換が確実に行え、かつ工
具交換の時間短縮が図れる工作機械の工具転送装置を提
供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】工具ポットを介して工具
を収納する工具マガジンの工具受渡位置から主軸との間
で工具の授受、交換を行う工具交換位置に前記工具を転
送する工作機械の工具転送装置が、前記工具マガジンの
前記工具受渡位置に割り出した前記工具ポットを前記工
具の長手方向後方から把持するグリッパを具備し、該グ
リッパの把持爪を開閉させるために第1のアクチュエー
タが設けられる。前記工具の収納方向と直交する方向に
設けられた固定軸を回転中心として旋回するブラケット
が設けられ、前記グリッパは案内手段によりブラケット
に対して往復移動する。前記工具受渡位置と前記工具交
換位置との間の前記工具の転送経路を規定するカム溝が
形成された板カムが設けられており、カム溝と係合する
カムフォロアが前記グリッパに取り付けられている。更
に、前記ブラケットを旋回移動および前記ブラケットに
対する前記グリッパの往復移動を行い、前記工具を前記
工具受渡位置と前記工具交換位置との間で転送する第2
のアクチュエータが前記ブラケットに設けられている。
前記板カムは前記工具の収納方向と平行な方向に板カム
取付板に取り付けられ、前記工具マガジンの基台に設け
られた第3のアクチュエータが前記工具の収納方向と直
交する方向へ前記板カムおよび前記グリッパを移動さ
せ、前記工具ポットを前記工具マガジンから離脱させ
る。
【0010】本発明の他の特徴によれば、前記ブラケッ
トに設けられたドッグと、前記工具を前記工具受渡位置
と前記工具交換位置との間で転送するときに前記ブラケ
ットの旋回移動および前記ブラケットに対する前記グリ
ッパの往復移動と同期して前記ドッグと係合するロック
レバーとがさらに設けられている。
【0011】
【作用】工具の収納方向と直交する方向に設けられた固
定軸の回りに旋回するブラケットに対して往復移動する
グリッパにより、工具マガジンの工具受渡位置に割り出
された工具を工具ポットごと第1のアクチュエータを作
動させ把持し、次に、第3のアクチュエータを作動させ
て工具の収納方向と直交する方向へ板カムが取り付けら
れた板カム取付板とともにブラケットおよびグリッパを
移動させることにより、工具を工具ポットごと工具マガ
ジンから離脱させる。その後、板カムに設けられた工具
受渡位置から工具交換位置までの工具の転送経路を規定
するカム溝とグリッパに設けられたカムフォロアとを係
合させながらブラケットに設けられた第2のアクチュエ
ータを作動させ、ブラケットの旋回移動およびブラケッ
トに対するグリッパの往復移動を行うことにより工具マ
ガジンの工具受渡位置から工具交換位置に工具を転送す
るようにした。また、これと逆の動作により、工具交換
位置から工具マガジンの工具受渡位置に工具を転送でき
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の実施形態を説明する。まず、図2を参照すると、工具
転送位置10が立形マシニングセンタ40と工具マガジ
ン70との間に配設されている。立形マシニングセンタ
40は工場等の床面に設置されるベッド42と、ベッド
42の上面に固定されたコラムベース44とを具備し、
コラムベース44の上面にはコラム46がX軸方向、す
なわち図2において左右方向に往復動作可能に設けられ
ている。また、ベッド42上にはワークを載置するテー
ブル52が図2の紙面に対して垂直な方向(Y方向)に
往復移動可能に設けられている。コラム46の前面には
主軸頭48が取り付けられており、該主軸頭48は主軸
50を垂直軸線を中心として回転自在に支持し、かつ垂
直軸線方向、すなわちZ軸方向に往復動作可能となって
いる。さらに、主軸50の先端には工具ホルダ76を介
して工具78が装着される。
【0013】図1,3を参照すると、工具マガジン70
は立形マシニングセンタ40のベース42の左端面に鉛
直に取り付けられたマガジンベース72を有する立形の
工具マガジンであり、マガジンベース72の上下の両端
部に一対のスプロケット84、86が回転自在に取り付
けられており、該一対のスプロケット84、86にチェ
ーン80が張り渡されている。また、チェーン80には
複数のホルダ82が連結されており、個々のホルダ82
には工具78が工具ポット74を介して保持される。図
示する実施形態ではマガジンベース80の下端側に取り
付けられたスプロケット84が工具マガジン駆動モータ
(図示せず)の回転軸と連結されており、チェーン80
を介して一連の工具をマガジンベース72の周囲で正逆
両方向に回転させ工具受渡位置Aに所望の工具を割り出
すように構成されている。
【0014】工具受渡位置Aに割り出された工具78
は、工具転送装置10により工具ポット74に装着され
た状態で工具交換位置Bへ転送される。工具交換位置B
には工具交換アーム装置60が配設され、該工具交換ア
ーム装置60は立形マシニングセンタ40のベース42
に取り付けられたアームベース62と、該アームベース
に立設されたアームロッド64と、該アームロッド64
の先端に取り付けられた工具交換アーム66とを具備し
ている。アームロッド64は図2において矢印ZZで示
す鉛直方向に往復動作可能に、かつ矢印RRで示すよう
に長手方向の軸線を中心として回転自在に設けられてい
る。好ましくは、アームロッド64はRRの方向に一回
転する間にZZ方向に一往復するように構成されてい
る。
【0015】工具転送装置10により工具交換位置Bに
転送された工具78は、該工具交換アーム66の先端部
に設けられた把持部(図示せず)と工具ホルダ76の係
合溝(図示せず)との係合により工具交換アーム66に
保持される。次いで、アームロッド64が下動して工具
78が工具ポット74から抜去される。こうして工具7
8は工具ホルダ76を介して工具交換アーム66の把持
部に保持され、立形マシニングセンタ40側の工具交換
動作の開始を待機する。
【0016】立形マシニングセンタ40側の工具交換動
作が開始すると、立形マシニングセンタ40のコラム4
6が図2に示す状態から工具交換アーム66の他方の工
具78を保持していない把持部の上方までX軸に沿って
左方向に移動するとともに主軸50がZ軸方向に下動
し、主軸50の先端部に装着された工具78が工具交換
位置Bへ向けて転送される。この動作により、主軸50
の先端に装着された工具78が工具交換アーム66の他
方の把持部に保持される。次いで、アームロッド64お
よび工具交換アーム66が矢印RRの方向に回転すると
ともにZZ方向に上下動して、旧工具78が主軸50の
先端部から抜去され、かつ新工具78が主軸50に装着
されて工具交換が行われる。
【0017】次に、図1、3、4を参照して本実施形態
による工具転送装置10を更に詳細に説明する。本実施
形態による工具転送装置10は下端部に後述する旋回用
カムフォロア28bを有する概ね逆L字状の部材より成
るグリッパ28と、該グリッパ28と共働して工具ポッ
ト74を把持する把持爪32とを具備している。グリッ
パ28と把持爪32は工具ポット74の保持を確実にす
るために、各々の先端部に工具ポット74の係合凹部7
4b(図4参照)と係合する係合突起28a、32aを
備えている。また、グリッパ28は係合突起28aと反
対側にガイド22と、該ガイド22と係合突起28aと
の間に前記把持爪32を駆動するための第1のアクチュ
エータとして把持用シリンダ30とを有し、把持用シリ
ンダ30のピストン室30aには把持用ピストン30b
が摺動自在に配設されている。
【0018】工具転送装置10は、更に前記旋回用カム
フォロア28bと係合するカム溝12aが形成された板
カム12を具備している。板カム12は概ね鉛直に設け
られており、背面には水平方向に延びる板カムベース1
2bが固着されている。板カムベース12bは前記マガ
ジンベース72に固着された板カムベースガイド72a
に対して図4の矢印Cで示す水平方向、すなわち図1、
2において紙面に対して垂直な方向に往復摺動自在に取
り付けられている。マガジンベース72にはシリンダブ
ラケット36bにより、第3のアクチュエータとしての
離脱用シリンダ36が前記板カムベース12bに対し平
行に取り付けられ、離脱用シリンダ36の離脱用ピスト
ン36aの先端が板カム12の裏面に連結されており板
カム12をC方向、つまり、工具マガジン70の工具収
納方向に対して直交する方向へ往復移動する。
【0019】板カム12の上方部には前記板カムベース
12bと概ね平行に、すなわち工具マガジン70の工具
収納方向に垂直方向に回転軸14aが固着されており、
該回転軸14aに概ね逆L字状の板部材より成るブラケ
ット14が回転自在に取り付けられている。図1、2に
図示するように、ブラケット14の一方の腕には前記グ
リッパ28に固着されたガイド22と係合するレール1
8とドッグ20とがレールベース16を介して取り付け
られている。ドッグ20は図1から理解されるように、
長手方向中央部が高くなった概ね台形にて形成されてい
る。グリッパ28はガイド22とレール18との係合に
より、ブラケット14に対して直線方向に往復動作自在
に取り付けられる。また、ブラケット14の他方の腕に
は第2のアクチュエータとしての旋回用シリンダ26が
取り付けられ、該旋回用シリンダ26のピストン棒26
aは前記把持用ピストン30bの作用棒の一方端部に連
結され、把持用ピストン30bの他方端部はピンを介し
て把持爪32に枢着されている。把持用ピストン30b
において、旋回用シリンダ26のピストン棒26aと連
結される側にはバネ押さえ30cが取り付けられてお
り、該バネ押さえ30cとグリッパ28との間に、把持
用ピストン30bおよび旋回用シリンダ26のピストン
棒26aを上方に付勢するためのバネ38が配設され
る。
【0020】図1を参照すると工具転送装置10は、更
に概ねV字状のロックレバー24とロックピン34とを
具備している。ロックレバー24はその一方の腕24a
の先端において、グリッパ28に枢着され、ロックレバ
ー24のV字の頂点に回転自在のローラ部材より成るロ
ック用カムフォロア24cが前記ドッグ20と係合可能
に取着されている。特に図4をも参照するとロックレバ
ー24の他方の腕24bの先端部は図1において手前側
に屈曲しており、グリッパ28および把持爪32により
把持された工具ポット74に設けられたロックピン34
の先端と係合する。すなわち、工具ポット74の側面に
はロックピン34のための貫通孔が形成されており、該
貫通孔に挿入されたロックピン34はその内側の先端が
工具ポット74に装着された工具ホルダ76の先端部の
プルスタッド76bと係合可能となっており、工具ポッ
ト74の外側に突出する先端がロックレバー24の腕2
4bと係合可能となっている。
【0021】次に、工具転送装置10の作用について説
明する。既述のようにして、新工具78が工具マガジン
70の工具受渡位置Aに割り出されると工具転送装置1
0が作動を開始する。工具マガジン70による工具78
の割出動作の間、離脱用シリンダ36のピストン36a
は伸長した位置にあり、従って工具転送装置10は図4
の実線で示すように工具受渡位置Aから離反した位置に
ある。工具転送装置10の動作を開始するとき旋回用シ
リンダ26のピストン棒26aは後退しており、図1の
実線で示す工具マガジン70の工具受渡位置Aにある。
このとき、把持用シリンダ30により把持用ピストン3
0bに対してグリッパ28が上動し、把持爪32が下方
に回動して係合突起28a、32aの間が開く。
【0022】次いで、離脱用シリンダ36のピストン3
6aが後退して、工具転送装置10が工具受渡位置Aに
移動すると、その一対の係合突起28a、32aが割り
出された工具78の工具ポット74の係合凹部74bを
臨む位置にあり、把持用シリンダ30によりグリッパ2
8を旋回用シリンダ26のピストン棒26aに対して相
対的に下動させる。これにより、把持爪32が上方に回
動して一対の係合突起28a、32aが互いに接近し
て、両者間に工具ポット74が把持される。
【0023】次いで、離脱用シリンダ36のピストン削
36aが伸長して、工具転送装置10は工具受渡位置A
から離反すると、工具転送装置10は板カム12に形成
されたカム溝12aとカムフォロア28bとの係合によ
りカム溝12aに沿って案内され、回転軸14aを中心
として工具交換位置Bへの旋回動作を開始する。これと
同時にグリッパ28が工具ポット74を把持した状態
で、レール18に沿ってブラケット14に対して相対的
に直線摺動を開始する。グリッパ28がレール18に沿
って摺動するとロック用カムフォロア24cがドッグ2
0の台形の長手方向中央部の高く形成された平坦部と係
合し、ロックレバー24が図1において反時計回りの方
向に回転する。これにより、ロックピン34が工具ポッ
ト74の内側へ付勢され、その先端部が工具ポット74
に装着された工具ホルダ76のプルスタッド76bと係
合して工具ホルダ76を係止する。よって、工具転送装
置10の回転軸14aを中心とする旋回動作に基づく遠
心力により工具78が工具ポット74から抜け落ちるこ
とが確実に防止される。
【0024】工具転送装置10が工具交換位置Bへ到達
すると、工具78と工具ポット74は図1において一点
鎖線で示すように概ね鉛直位置に保持され、このときに
ロック用カムフォロア24cはドッグ20の先端を行き
過ぎて該ドック20との係合が解除されており、ロック
ピン34は工具ポット74の前記貫通孔内で自由に動く
ことができるが、工具ポット74は把持用シリンダ30
によりグリッパ28および把持爪32の係合突起28
a、32aの間に挟持されており、工具転送装置10か
ら落下することはない。次いで、工具78は工具ホルダ
76を介して既述したように工具交換アーム装置60の
工具交換アーム66により保持され工具転送装置10に
より保持されている工具ポット74から抜去され、既述
したように工具交換アーム装置60により工具交換位置
Bへ転送された新工具78と立形マシニングセンタ40
の主軸50の先端に装着されていた旧工具78とが交換
される。
【0025】
【発明の効果】立形マシニングセンタにおいて工具マガ
ジンの工具受渡位置から工具交換位置に工具を転送する
工具転送装置に板カムを利用したので、工具マガジンで
の工具の把持および工具交換位置までの工具の転送が少
ない個数のアクチュエータで行えるようになった。ま
た、その際の工具ポットからの工具の抜け落ちの防止が
確実に行えるので工具の落下防止とともに工具交換時間
を短縮することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施形態の工作機械の工具転送装置にお
ける工具受渡位置および工具交換位置での工具の状態を
示す正面断面図である。
【図2】本発明実施形態の工具転送装置を備えた工作機
械の正面図である。
【図3】図2の矢視III −III の方向における工具マガ
ジンの側面図である。
【図4】図2の矢視IV−IVの方向における工具マガジン
の上面図である。
【符号の説明】
10…工具転送装置 12…板カム 12a…カム溝 12b…板カム取付板 14…ブラケット 14a…回転軸 18…レール 20…ドッグ 22…ガイド 24…ロックレバー 24c…ロック用カムフォロア 26…旋回用シリンダ 28…グリッパ 28b…旋回用カムフォロア 30…把持用シリンダ 32…把持爪 36…離脱用シリンダ 50…主軸 70…工具マガジン 72…マガジンベース 74…工具ポット 78…工具 A…工具受渡位置 B…工具交換位置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工具ポットを介して工具を収納する工具
    マガジンの工具受渡位置から主軸との間で工具の授受、
    交換を行う工具交換位置に前記工具を転送する工作機械
    の工具転送装置において、 前記工具マガジンの前記工具受渡位置に割り出した前記
    工具ポットを前記工具の長手方向後方から把持するグリ
    ッパと、 前記グリッパの把持爪を開閉させる第1のアクチュエー
    タと、 前記工具の収納方向と直交する方向に設けられた固定軸
    を回転中心として旋回するブラケットと、 前記ブラケットに対する前記グリッパの往復移動を案内
    する案内手段と、 前記工具受渡位置と前記工具交換位置との間の前記工具
    の転送経路を規定するカム溝を有した板カムと、 前記グリッパに設けられ前記板カムのカム溝と係合する
    カムフォロアと、 前記ブラケットに設けられ前記ブラケットを旋回移動お
    よび前記ブラケットに対する前記グリッパの往復移動を
    行い、前記工具を前記工具受渡位置と前記工具交換位置
    との間で転送する第2のアクチュエータと、 前記工具の収納方向と平行な方向に前記板カムが取り付
    けられた板カム取付板と、 前記工具マガジンの基台に設けられ前記工具の収納方向
    と直交する方向へ前記板カムおよび前記グリッパを移動
    させ、前記工具ポットを前記工具マガジンから離脱させ
    る第3のアクチュエータと、 を具備したことを特徴とする工作機械の工具転送装置。
  2. 【請求項2】 前記ブラケットに設けられたドッグと、
    前記工具を前記工具受渡位置から前記工具交換位置に転
    送するときに前記ブラケットの旋回移動および前記ブラ
    ケットに対する前記グリッパの往復移動と同期して前記
    ドッグと係合するロックレバーとからなる工具落下防止
    手段をさらに具備した請求項1に記載の工作機械の工具
    転送装置。
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US6454684B2 (en) 2000-07-25 2002-09-24 Sankyo Manufacturing Co., Ltd. Automatic tool changing apparatus
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EP3967447A1 (en) * 2020-09-14 2022-03-16 Sugino Machine Limited Vertical machine tool and tool changing method

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