JP2003080429A - 自動工具交換装置 - Google Patents

自動工具交換装置

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JP2003080429A JP2001273666A JP2001273666A JP2003080429A JP 2003080429 A JP2003080429 A JP 2003080429A JP 2001273666 A JP2001273666 A JP 2001273666A JP 2001273666 A JP2001273666 A JP 2001273666A JP 2003080429 A JP2003080429 A JP 2003080429A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 工具交換装置の小型化および構成の簡素化を
図ること。 【解決手段】 立形主軸を有した工作機械の自動工具交
換装置において、工具Tを下向き姿勢で把持する複数の
グリッパ33を水平面内で割出可能に設けた工具マガジ
ンと、両端に配設された工具把持部21aを有し、工具
マガジンに隣接し工具マガジンとの間で工具の授受を行
う退避位置と、主軸に装着された工具Tとの工具交換を
行う交換位置との間で揺動する工具交換アーム21と、
工具交換アーム21が退避位置にあるとき、工具交換ア
ーム21の工具把持部21aと工具マガジンのグリッパ
33との間で工具を水平に移動させ工具の授受を行うシ
フタ手段41とを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マシニングセンタ
等の工作機械の自動工具交換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、立形や横形のマシニングセン
タにおいて、工具マガジンを機械側面に配置したものが
ある。例えば、特許第3042597号に記載された立
形マシニングセンタでは、無端チェーンに連結された複
数の工具ポットを介して水平方向に工具を収納し、チェ
ーンを回動させることにより任意の工具を工具受渡位置
に割り出す工具マガジンを機械側面に配置して、工具マ
ガジンに収納する工具本数の増大化、工具マガジンの省
スペース化、工具マガジンへの工具収納の容易化を図っ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、上記の特
許掲載公報に開示された立形マシニングセンタでは、工
具マガジンと工具交換装置との間に工具転送装置を配置
しなければならず、構造が複雑になると共に機械の設置
面積が大きくなる問題がある。また他の立形、横形マシ
ニングセンタにおいても、何らかの工具転送装置を設け
て構造の複雑化、設置面積の増大化を招いている。
【0004】本発明はこうした従来技術の問題を解決す
ることを技術課題としており、工具交換装置の小型化お
よび構成の簡素化を図った自動工具交換装置を提供する
ことを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、工作機械の主軸と工具マガジンとの間で工具交換を
行う自動工具交換装置において、前記主軸に装着される
工具と同じ向きに工具を把持、収納する複数のグリッパ
を工具の軸線に対して垂直な平面内で割出し可能に設け
た工具マガジンと、両端に配設された工具把持部を有
し、前記工具マガジンに隣接し工具マガジンとの間で工
具の授受を行う退避位置と、前記主軸に装着された工具
との工具交換を行う交換位置との間で揺動する工具交換
アームと、前記工具交換アームが退避位置にあるとき、
前記工具交換アームの工具把持部と前記工具マガジンの
グリッパとの間で工具の姿勢を変えずに移動して工具の
授受を行うシフタ手段と、を具備することを特徴とした
自動工具交換装置を要旨とする。また、請求項2に記載
の本発明は、立形の主軸を有した工作機械の主軸と工具
マガジンとの間で工具交換を行う自動工具交換装置にお
いて、工具を下向き姿勢で把持、収納する複数のグリッ
パを水平面内で割出可能に設けた工具マガジンと、両端
に配設された工具把持部を有し、前記工具マガジンに隣
接し工具マガジンとの間で工具の授受を行う退避位置
と、前記主軸に装着された工具との工具交換を行う交換
位置との間で揺動する工具交換アームと、前記工具交換
アームが退避位置にあるとき、前記工具交換アームの工
具把持部と前記工具マガジンのグリッパとの間で工具を
水平に移動させ工具の授受を行うシフタ手段と、を具備
することを特徴とした自動工具交換装置を要旨とする。
主軸における工具装着姿勢と工具マガジンにおける工具
収納姿勢とが同じであり、工具姿勢を変えずに平行移動
だけで工具交換が行える。また工具交換アームは、揺動
という単純な動作一つで工具マガジンとの工具授受が行
える退避位置と主軸との工具交換が行える交換位置との
間で行き来ができ、自動工具交換装置全体を小型化しか
つ構造簡単にしている。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の好ましい実施形態を説明する。先ず、図1、2、3を
参照して本発明の第1の実施形態を説明する。本発明を
適用する工作機械101は、工場等の床面に設置される
ベッド103、ベッド103上に立設されたコラム10
5、コラム105の前面に鉛直方向(Z軸方向)および
水平左右方向(X軸方向)に往復自在に取り付けられた
主軸頭107、ベッド103上においてX軸に垂直な水
平方向であるY軸方向に延びる一対の案内面113、案
内面113に沿って往復自在に設けられたテーブル11
1を含んでいる。ベッド103およびコラム105の一
側には自動工具交換装置11が配置されている。
【0007】本実施形態では、工具Tはテーパシャンク
27、テーパシャンク27の後端に設けられた工具引込
み用のプルスタッド27aを有するプルスタッド式の工
具であり、テーパシャンク27の大径部に形成された周
溝より成る係合部28を有している。なお、テーパシャ
ンク27、プルスタッド27a、係合部28は、工具T
それ自体に形成されていても、或いは工具Tを装着した
工具ホルダ(図示せず)に設けられていても良い。
【0008】自動工具交換装置11は、基台13の上面
に固定された揺動軸15を中心として回動自在に設けら
れた揺動腕17を具備しており、該揺動腕17に回転ア
クチュエータとしてのエアモータ19が取り付けられて
いる。エアモータ19は鉛直に設けられた回転軸19a
(図3参照)を有しており、該回転軸19aの先端部に
工具交換アーム21が取り付けられている。工具交換ア
ーム21は水平に配置された板部材より成り、工具Tの
係合部28と係合可能な工具把持部21aが長手方向に
180°対向した位置、つまり両端部に設けられてい
る。より詳細には、工具把持部21aは、工具Tを水平
方向に着脱する開口部を有した円弧状の凹みより成り、
工具Tの係合部28と係合する円弧状の突起より成る係
止部21bを有している。更に、工具把持部21aに係
合した工具Tの脱落を防止するために、前記円弧状の凹
みの開口部には、ばねにより該開口部を狭める方向に付
勢された移動式の爪20(図3参照)が設けられてい
る。
【0009】自動工具交換装置11の基台13には、ま
た、揺動腕17を揺動軸15を中心として揺動させる揺
動アクチュエータとしてのエアシリンダ23が取り付け
られている。エアシリンダ23のピストン(図示せず)
に連結され伸縮自在のピストン棒25の先端部が、ピン
25aにより揺動腕17のタブ17aに回転自在に連結
されており、エアシリンダ23の基端部がピン23aに
より基台13に回転自在に連結されている。図2に示す
ように、ピストン棒25が伸長することにより、揺動腕
17および揺動腕17に取り付けられた工具交換アーム
21は、揺動軸15を中心として揺動し工具交換位置に
移動する。工具交換位置において、工具交換アーム21
の一方の工具把持部21aに把持された工具Tの中心軸
線が、工具交換位置にある主軸109の中心軸線と一致
する。すなわち通常は、主軸109に装着されている工
具を空の工具交換アームで受け取りに行くのであるか
ら、揺動したら丁度工具把持部21aが主軸109に装
着されている工具に係合するようになる。他方、ピスト
ン棒25が後退することにより、揺動腕17および工具
交換アーム21は揺動軸15を中心として回動し、図1
において二点差線で示す退避位置に移動する。退避位置
において、工具交換アーム21は主軸109および主軸
109に装着されている工具Tと干渉しない位置にあ
る。
【0010】自動工具交換装置11は、また、複数のグ
リッパ33を有する工具マガジンを具備している。グリ
ッパ33は、一対のプーリ29、31を巡って水平に張
架されたチェーン30に連結されている。プーリ29、
31の何れか一方、本実施形態ではプーリ29が駆動モ
ータ(図示せず)に連結されており、プーリ29が回転
することにより、チェーン30と共にグリッパ33が水
平面内で周回するようになっている。図1、2から理解
されるように、グリッパ33は工具Tの係合部と係合し
て、工具Tの先端を下向きにして工具Tを鉛直方向に垂
下、保持するようになっている。
【0011】自動工具交換装置11は、更に、退避位置
に配置された工具交換アーム21の一方の工具把持部2
1aと、後述する工具授受位置に割出、配置されたグリ
ッパ33との間で工具を移送するシフタ41を具備して
いる。シフタ41は、工具Tのテーパシャンク27と嵌
合するテーパ孔43aを有する嵌合部43、嵌合部43
を鉛直方向に移動させる鉛直アクチュエータ45、嵌合
部43を水平方向に移動させる水平アクチュエータ51
を具備している。鉛直アクチュエータ45および水平ア
クチュエータ51は流体圧シリンダ、好ましくは空圧シ
リンダにより形成することができる。水平アクチュエー
タ51は、退避位置にある工具交換アーム21に隣接す
る領域において、プーリ29、31の間に張架されたチ
ェーン30に対して垂直方向に前進、後退する。本実施
形態では、嵌合部43のテーパ孔43aの中心を通過す
る水平アクチュエータ51の移動方向に平行な軸線O
(図1、2参照)が工具授受位置を決定する。
【0012】シフタ41は、水平に延設された梁47
と、脱落防止手段として梁47の先端部に取り付けられ
たプルスタッドガイド49とを具備し、梁47およびプ
ルスタッドガイド49は嵌合部41と共に鉛直方向に移
動可能に設けられている。プルスタッドガイド49は、
梁47の先端部において退避位置にある工具交換アーム
21の一方の工具把持部21aと、工具授受位置にある
グリッパ33との間において水平方向に位置決めされ
る。プルスタッドガイド49には、プルスタッド27a
を通過させるように下側に開いたガイド溝49aが形成
されている。ガイド溝49aは、その両測から内側に張
り出してプルスタッド27aの先端部の直径の大きくな
った係合部27bと係合する水平な案内面49bを有し
ている。
【0013】以下、本実施形態の作用を説明する。工作
機械101がテーブル111に取り付けられたワーク
(図示せず)を加工している間、工具交換アーム21は
退避位置にある。このとき、図1に示すように、工具交
換アーム21において工具授受位置に対面する工具把持
部21aには次工程において使用する新工具Tが装着さ
れ、他方の工具把持部21aには工具が装着されていな
い。工作機械101のNC装置(図示せず)から工具交
換指令が発せられると、主軸109が工具交換位置へ移
動する。次いで、エアシリンダ23が伸張し、工具交換
アーム21は揺動軸15を中心として揺動腕17と共に
揺動し工具交換位置へ移動する。工具交換アーム21が
工具交換位置へ移動すると、工具が装着されていない方
の工具把持部21aが工具交換位置にある主軸109に
装着されている工具Tの係合部に係合する(図1参
照)。
【0014】次いで、主軸109内で工具アンクランプ
動作が行われた後主軸109がZ軸方向に上動すること
により、主軸109の先端部に装着されている工具Tが
主軸109から抜去される。工具Tが主軸109から抜
去されると、エアモータ19が180°回転し、工具交
換アーム21の工具把持部21aに把持されていた新工
具Tと、主軸109から抜去された旧工具Tが入れ替わ
り、主軸109がZ軸方向に下動することにより、新工
具Tが主軸109に装着される。次いで、主軸109内
で工具クランプ動作が行われ、エアシリンダ23が収縮
する。つまり、ピストン棒25が後退することにより、
工具交換アーム21は揺動軸15を中心として揺動腕1
7と共に揺動し退避位置へ移動する。
【0015】工具交換アーム21が退避位置へ移動した
とき、旧工具Tは、その中心が軸線Oに一致する工具授
受位置に配置されている。次いで、工具交換アーム21
の工具把持部21aに把持されている旧工具Tのプルス
タッド27aと干渉しない高位置まで嵌合部43および
プルスタッドガイド49がシフタ41の鉛直アクチュエ
ータ45により上動する。このとき、ガイド溝49aが
工具授受位置にある旧工具Tのプルスタッド27aを受
容できるように、プルスタッドガイド49は嵌合部43
に対してZ軸方向に位置決めされている。次いで、嵌合
部43のテーパ孔43aの中心が旧工具Tの中心に一致
する前進位置まで、水平アクチュエータ51により嵌合
部43が前進する。次いで、テーパ孔43aが工具Tの
テーパシャンク27に嵌合する低位置まで、鉛直アクチ
ュエータ45により嵌合部43およびプルスタッドガイ
ド49が下動する。次いで、水平アクチュエータ51に
より嵌合部43が後退すると、旧工具Tは、工具把持部
21aから離脱し、工具マガジンのグリッパ33へ向け
て水平に移動する。
【0016】旧工具Tの水平移動中、プルスタッド27
bがガイド溝49aと係合する。より詳細には、プルス
タッド27bの先端部の係合部27bと水平に張りだし
た案内面49bとが係合し、案内面49bが係合部27
bを下から支持するようにして、プルスタッド27bが
ガイド溝49aに沿って移動する。案内面49bが係合
部27bを下から支持することにより、水平移動中にテ
ーパシャンク27がテーパ孔43aから抜け旧工具Tが
脱落することが防止される。
【0017】旧工具Tの係合部28がグリッパ33に係
合する後退位置まで嵌合部43が後退すると、水平アク
チュエータ51による水平移動が停止し、鉛直アクチュ
エータ45により、嵌合部43は上動を開始する。これ
により、工具Tをグリッパ33に保持させた状態で嵌合
部43が工具Tから離脱する。こうして、嵌合部43と
工具Tとの係合が解除されると、プーリ29の駆動モー
タ(図示せず)が回転し、次工程で使用される新工具が
工具授受位置へ割り出される。工具授受位置に割り出さ
れた新工具Tはグリッパ33から工具交換アーム21の
工具把持部21aへ向けて、既述した手順と反対の手順
に従って移動され工具把持部21aに装着される。工具
交換アーム21は、退避位置において新工具Tが装着さ
れた状態で次の工具交換指令が発せられるまで待機す
る。
【0018】本実施形態によれば、立形主軸109を有
した工作機械101の自動工具交換装置11において、
前記工具マガジンは、工具Tを下向き姿勢で把持し水平
面内で割出可能な複数のグリッパ33を有しており、シ
フタ41が工具Tを下向き姿勢のままで水平に移動さ
せ、工具マガジンに隣接した退避位置にある工具交換ア
ーム21と工具授受位置に割り出したグリッパ33との
間で工具Tを移送する。そして前記退避位置と主軸10
9に装着された工具Tとの工具交換を行う交換位置との
間で水平に揺動し、工具交換位置において、工具交換ア
ーム21を水平に180°回転させて新旧工具Tを入れ
替え、主軸109との間で工具交換を行う。このよう
に、本実施形態による自動工具交換装置は、下向き姿勢
の工具Tの方向を変化させることなる工具交換を行うの
で、工具の向きを変化させながら工具を移送させる工具
移送装置を用いた従来技術と比較して非常に小型の自動
工具交換装置となる。
【0019】また、工具授受の移動中の工具の落下防止
手段として、平行移動している工具Tのプルスタッド2
7aと係合して下側から支持するプルスタッドガイド4
9を設けたために、工具の脱落防止のために工具または
工具ポットを特にクランプしている従来技術と比較して
クランプ機構を持たない非常にシンプルな構成とするこ
とができ、かつ、必要とするアクチュエータの数も減ら
すことができるために、製造コストを低減することが可
能となる。
【0020】次に、図4を参照して、本発明の第2の実
施形態を説明する。第2の実施形態では工具Tの主軸へ
の装着方法が第1の実施形態と異なっており、それに伴
い脱落防止手段の構成が異なっている。その余の構成は
第1の実施形態と概ね同様に構成されており、図4にお
いて、図1〜3と対応する構成要素には同じ参照番号が
付されている。また、以下の説明では、第1の実施形態
と異なる点についてのみ記載する。
【0021】第1の実施形態では、工具Tはテーパシャ
ンク27とプルスタッド27bとを有するプルスタッド
式工具であったが、本発明はこれに限定されない。第2
の実施形態では工具Tは、いわゆるHSKタイプと称せ
られる中空シャンクテーパを有した二面拘束式工具であ
る。図4を参照すると、工具Tはこの中空シャンクテー
パを有した二面拘束式工具であり、上端に開口部を有す
る中空状のシャンク61を有している。シャンク61に
は、前記開口部の縁に沿って、内部空間に張り出した係
止部61aが形成されている。
【0022】第2の実施形態において、シフタ42は、
工具Tのシャンク61と嵌合するテーパ孔63aを有す
る嵌合部63を有しており、第1の実施形態と同様に嵌
合部63を鉛直方向に移動させる鉛直アクチュエータ4
5、嵌合部63を水平方向に移動させる水平アクチュエ
ータ51を具備している。嵌合部63は、更に、上面か
らテーパ孔63a内に延設された貫通孔63bを有して
おり、該貫通孔63bに中空円筒状のロッドガイド73
が嵌合、固定されている。ロッドガイド73は、シャン
ク61の中空部に嵌合する中空の先端部73aを有して
おり、該先端部73aには半径方向に延びる横断孔73
bが形成され、該横断孔73bにボール79が配設され
ている。
【0023】ロッドガイド73にはカムロッド75が軸
方向に摺動自在に配設されている。カムロッド75は下
端部に大径部75aを有しており、大径部75aは、横
断孔73b内のボール79と接触して、該ボール79の
一部を横断孔73bから突出できる半径を有している。
カムロッド75の上端部にはカムローラ77が回転自在
に取り付けられている。
【0024】第2の実施形態によるシフタ42は、更
に、水平に延設された梁67と、梁67の先端部に取り
付けられたカム69とを具備し、梁67およびカム69
は嵌合部63と共に鉛直方向に移動可能に設けられてい
る。カム69は、第1の実施形態のプルスタッドガイド
49と同様に、梁67の先端部において退避位置にある
工具交換アーム21の一方の工具把持部21aと、工具
授受位置にあるグリッパの間において水平方向に位置決
めされる。カム69には、カムロッド75のカムローラ
77と係合可能に設けられたカム溝69aを有してい
る。
【0025】以下、工具交換指令が発せられた後に、主
軸109と工具交換アーム21との間で新旧の工具Tの
交換が行われ、工具交換アーム21が退避位置に移動し
た時点から本実施形態の作用を説明する。
【0026】工具交換アーム21が退避位置へ移動する
と、シフタ42は鉛直アクチュエータ45により、嵌合
部63が工具交換アーム21の工具把持部21aに把持
されている旧工具Tのシャンク61と干渉しない高位置
まで嵌合部63およびカム69を上動させる。次いで、
嵌合部63のテーパ孔63aの中心が旧工具Tの中心に
一致する前進位置まで、水平アクチュエータ51により
嵌合部63が前進する。次いで、テーパ孔63aが旧工
具Tのシャンク61に嵌合する低位置まで、鉛直アクチ
ュエータ45により嵌合部63およびカム69が下動す
る。このとき、ロッドガイド73の先端部73aがシャ
ンク61の中空部に嵌合する。
【0027】次いで、水平アクチュエータ51により嵌
合部63が後退すると、旧工具Tは、工具把持部21a
から離脱し、工具マガジンのグリッパ33へ向けて水平
に移動する。この間、カムローラ77がカム溝69aと
係合する。カム溝69aは、図4に示すように、中央部
が上方に膨出しており、カムローラ77とカム溝69a
との係合により、カムロッド75は旧工具Tの水平移動
中に鉛直上方に引き上げられる。カムロッド75が上方
に移動することにより、カムロッド75の大径部75a
が横断孔73b内のボール79と接触して、該ボール7
9を横断孔73bに沿って半径方向外方に押し出す。こ
れにより、ボール79の一部が横断孔73bから突出
し、シャンク61の開口部の縁に沿って内部空間に張り
出した係止部61aと係合し、水平移動中にシャンク6
1がテーパ孔63aから抜け旧工具Tが脱落することが
防止される。すなわち、第2の実施形態では、カム6
9、カムローラ77、カムロッド75、ボール79が脱
落防止手段を構成している。
【0028】旧工具Tの係合部28がグリッパ33に係
合する後退位置まで嵌合部43が後退した後の作用は第
1の実施形態と同様である。本実施形態によれば、工具
Tの移動中にカム69とカムロッド75とを係合させ
て、カムロッド75を上方に持ち上げ、カムロッド75
が上方に移動している間に係合部材としてのボール79
を工具Tのシャンク61と係合させるようにして、工具
Tの脱落を防止しているので、工具の脱落防止のために
工具または工具ポットを特にクランプしている従来技術
と比較してクランプ機構を持たない非常にシンプルな構
成とすることができ、かつ、必要とするアクチュエータ
の数も減らすことができるために、製造コストを低減す
ることが可能となる。
【0029】本実施形態では、工具交換アーム21が工
具交換位置で180°回転する前後の主軸109への工
具の抜き差し動作は、主軸頭107をZ軸方向に上下移
動させることにより行ったが、工具交換アーム21に上
下動するアクチュエータを設けて、主軸頭107は移動
させずに工具交換アーム21側の上下動作によって主軸
109への工具の抜き差し動作を行っても良い。また本
実施形態は、立形マシニングセンタについて説明した
が、主軸が水平方向に設けられた横形マシニングセンタ
にも本発明は適用できる。つまり、グリッパ33に把持
される工具の姿勢が主軸109に装着される工具の姿勢
と同じになるように自動工具交換装置11を基台13ご
と立てて配置するのである。重力の作用する向きは変わ
るが、自動工具交換装置の個々の構造は基本的に立形マ
シニングセンタの場合と同じで良い。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、工
具交換アームが単に揺動するだけで、工具交換アームと
工具マガジンとの間で工具授受が可能な退避位置に工具
交換アームが迅速に位置決めされ、また、工具交換アー
ムと主軸との間で工具交換が可能な交換位置に工具交換
アームが迅速に位置決めされる。更に、工具マガジンと
工具交換アームとの間の工具授受は、工具の姿勢を変え
ることなく平行移動だけで行える。その際、落下防止手
段によってプルスタッド式工具でも、中空シャンクテー
パ式の2面拘束工具でも落下する危険はない。これらの
構成によって、工具交換装置全体を小型化でき、構造も
簡単化できる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態による自動工具交換装
置を工作機械と共に示す平面図である。
【図2】図1の自動工具交換装置の斜視図である。
【図3】一部を破断して示すシフタの拡大斜視図であ
る。
【図4】本発明の第2の実施形態によるシフタの図3と
同様の斜視図である。
【符号の説明】
11…自動工具交換装置 13…基台 15…揺動軸 17…揺動腕 19…エアモータ 20…爪 21…工具交換アーム 21a…工具把持部 23…エアシリンダ 25…ピストン棒 27…テーパシャンク 27a…プルスタッド 28…係合部 33…グリッパ 29…プーリ 30…チェーン 31…プーリ 41…シフタ 42…シフタ 43…嵌合部 45…鉛直アクチュエータ 51…水平アクチュエータ 43a…テーパ孔 47…梁 49…プルスタッドガイド 49a…ガイド溝 61…中空シャンク 61a…係止部 63…嵌合部 63a…テーパ孔 73…ロッドガイド 75…カムロッド 77…カムローラ 79…ボール 101…工作機械 103…ベッド 105…コラム 107…主軸頭 113…案内面 111…テーブル T…工具

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工作機械の主軸と工具マガジンとの間で
    工具交換を行う自動工具交換装置において、 前記主軸に装着される工具と同じ向きに工具を把持、収
    納する複数のグリッパを工具の軸線に対して垂直な平面
    内で割出し可能に設けた工具マガジンと、 両端に配設された工具把持部を有し、前記工具マガジン
    に隣接し工具マガジンとの間で工具の授受を行う退避位
    置と、前記主軸に装着された工具との工具交換を行う交
    換位置との間で揺動する工具交換アームと、 前記工具交換アームが退避位置にあるとき、前記工具交
    換アームの工具把持部と前記工具マガジンのグリッパと
    の間で工具の姿勢を変えずに移動して工具の授受を行う
    シフタ手段と、を具備することを特徴とした自動工具交
    換装置。
  2. 【請求項2】 立形の主軸を有した工作機械の主軸と工
    具マガジンとの間で工具交換を行う自動工具交換装置に
    おいて、 工具を下向き姿勢で把持、収納する複数のグリッパを水
    平面内で割出可能に設けた工具マガジンと、 両端に配設された工具把持部を有し、前記工具マガジン
    に隣接し工具マガジンとの間で工具の授受を行う退避位
    置と、前記主軸に装着された工具との工具交換を行う交
    換位置との間で揺動する工具交換アームと、 前記工具交換アームが退避位置にあるとき、前記工具交
    換アームの工具把持部と前記工具マガジンのグリッパと
    の間で工具を水平に移動させ工具の授受を行うシフタ手
    段と、を具備することを特徴とした自動工具交換装置。
  3. 【請求項3】 前記シフタ手段は、 工具のシャンク部に嵌合可能な嵌合部を上下方向および
    授受方向に移動させるアクチュエータと、 前記グリッパと工具交換アームとの間の移動中の工具の
    落下防止手段と、を具備する請求項2に記載の自動工具
    交換装置。
  4. 【請求項4】 前記工具は、後方部に工具引込み用のプ
    ルスタッドを有しており、 前記落下防止手段は、前記プルスタッドと係合するガイ
    ド溝を有して構成される請求項3に記載の自動工具交換
    装置。
  5. 【請求項5】 前記工具は、中空シャンクテーパ式の2
    面拘束工具であり、 前記落下防止手段は、カムロッドと、前記工具の移動中
    に前記カムロッドに係合して該カムロッドを上方に持ち
    上げるカム溝と、前記カムロッドが上方に移動している
    間、前記工具のシャンクと係合する係合部材とを具備す
    る請求項3に記載の自動工具交換装置。
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CN112658765A (zh) * 2019-10-16 2021-04-16 发那科株式会社 机床
CN113579817A (zh) * 2021-05-26 2021-11-02 漳州东刚精密机械有限公司 一种紧凑型可自动切换立式及卧式的刀库和换刀方法

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