JPH0698546B2 - 主に切削加工に使用可能な工作機械 - Google Patents

主に切削加工に使用可能な工作機械

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JPH0698546B2
JPH0698546B2 JP61006148A JP614886A JPH0698546B2 JP H0698546 B2 JPH0698546 B2 JP H0698546B2 JP 61006148 A JP61006148 A JP 61006148A JP 614886 A JP614886 A JP 614886A JP H0698546 B2 JPH0698546 B2 JP H0698546B2
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    • B23B39/20Setting work or tool carrier along a circular index line; Turret head drilling machines
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は主に切削加工に使用可能な工作機械に関し、該
工作機械は各動作位置にある被加工物駆動用の固定駆動
軸、ツールマガジン、ツールチェンジャおよびツールカ
セットを有し、該ツールカセットは、少なくとも各1個
のツールを受容し、ツールチェンジャによって、マガジ
ン位置から動作位置へ、さらにその逆に移動可能である
ほか、動作位置には駆動軸に結合したツールスピンドル
1個が設けられている。
この種の公知の工作機械はツールマガジンを有し、該ツ
ールマガジンは抜脱可能に装着された複数のツールカセ
ットを備え、該ツールカセット内部にはそれぞれ1個以
上のツールが受容されている。ツールカセットはツール
スピンドルを有し、該ツールスピンドルは駆動軸に結合
可能であり、それにより同時にツールカセット内部に受
容されたツールと駆動軸との間の係合が達成される。ツ
ールチェンジャを行う場合には、所望のツールを有する
ツールカセットが、ツールチェンジャ部へ到着するよう
に位置きめされると共にそこで、そのツールカセットは
そのツールチェンジャへ装着される。そしてツールを受
容する全てのツールカセットのツールマガジンからの取
出しと、次の駆動軸への移送は、チェンジャによって行
われる。この欠点は多数のツールを準備するためには、
ツールマガジン内部に多くのツールカセットの保管を必
要とすることである。しかしこれは比較的複雑な構造を
有し、受容すべきツールのホルダ、回転可能に支持され
たツールスピンドルおよび駆動軸に結合するための結合
装置を備えると共にそれと工作機械全体が比較的高価と
なる。他の欠点としては、受容すべきツールカセットが
比較的大型であり、さらに大きな重量を有することか
ら、公知のツールマガジンは比較的多くの場所をとるこ
とと、大きな容積にある。したがって工作機械の大きさ
は、ツールマガジンの寸法によっても大きく影響され
る。さらにツールカセットの設計寸法は、ツールマガジ
ン内部に保管可能なツールの数量を制限する。保管部容
量の増加は、不都合なツールマガジン大型化によってし
か達成されない。
本発明の目的は、上述の欠点を解消し、大きな保管部容
量でも、小型かつコンパクトにツールマガジンが構成さ
れて、該ツールマガジンの工具収納が簡単かつ低コスト
で達成可能な工作機械を創出することである。
この目的は、(a)主に切削加工のための工作機械であ
って、(b)回転可能に駆動できる工作機械の駆動スピ
ンドル(21)を有するツールヘッド(9)と、(c)ツ
ール(12)を脱着可能である複数のツール保持取付部
(19)を有するツール保持取付マガジン(62)であっ
て、各ツール保持取付部(19)は、ツール(12)を上記
駆動スピンドル(21)に結合可能なツールスピンドルを
有する、そのようなツール保持取付マガジン(62)と、
(d)ツール(12)を脱着可能に配置するための複数の
ツールホルダ(28)を有するツールマガジン(14)であ
って、各ツールホルダ(28)はツール(12)のみを保持
可能である、そのようなツールマガジン(14)と、
(e)上記ツールヘッド(9)に設けられるツールチェ
ンジャ(16)であって、該ツールチェンジャ(16)には
ツール(12)を装着することができる少なくとも二つの
ツール保持取付部(19)が接続でき、該ツール保持取付
部(19)は、ツール保持取付部(19)が上記駆動スピン
ドル(21)に結合されるワーク位置及びツール保持取付
部(19)が上記ツールマガジン(14)の方へ向かうマガ
ジン位置のいずれかにツールチェンジャ(16)によって
選択的に配置可能である、そのようなツールチェンジャ
(16)と、(f)上記ツール保持取付部(19)を脱着可
能に上記ツールチェンジャ(16)に結合可能な結合装置
(18、18′)と、(g)上記ツールマガジン(14)の上
記ツールホルダ(28)と、上記マガジン位置に一時的に
配置されている上記ツール保持取付部(19)の一つとの
間で、ツール(12)を移動可能とするツール置換部(1
5)とを備え、 (h)上記ツールチェンジャ(16)に結合されたツール
保持取付部(19)は、脱着可能に上記ツール保持取付マ
ガジン(62)に配置され、選択的にツール(12)が備え
られているか又は備えられていないツール保持取付部
(19)と交換されることが可能であり、(i)上記ツー
ル保持取付マガジン(62)に一時的に設けられている保
持取付部(19)は、ツール保持取付部(19)が使用され
ていない時に位置する待機位置と、ツール保持取付部
(19)がツールチェンジャ(16)に渡される時に位置す
る交換位置との間で移動可能であり、ツール保持取付部
(19)の上記交換位置は上記マガジン位置と同一であ
り、ツール保持取付マガジン(62)によって上記交換位
置へ移動される各ツール保持取付部は自動的に、上記結
合装置(18′)の一つによって上記ツールチェンジャ
(16)へ一時的に結合されることを特徴とする工作機械
により達成される。
すなわちツールホルダは、ツールの保管および準備中に
は他の機能を行うことなく、さらにマガジン内部で専ら
ツールの受容のみを行うことを長所とする。ツールホル
ダはその理由から単純な構造になっているので極めて低
コストで製造が可能である。さらにこれは公知のツール
カセットに比べて著しく小型の設計寸法になっているの
で、ツールマガジン内部に大きな保管密度が達成でき
る。これと同等の公知の工作機械の保管部容量に較べ、
本発明によるツールマガジンは著しく小型かつコンパク
トである。
また、本発明は保管可能なツールの数量の著しい増加を
可能にする。
さらに、本発明は、工作機械の製作および運転におい
て、工作機械の基本型から出発して、様々な改造型を提
供する可能性を拓き、さらに改造型は必要に応じて、ツ
ール保持取付部(ツールカセット)を有するツール保持
取付マガジンにより、またはよらないで運転されると共
に、比較的多数のツール保持取付部により運転される。
これにより、高価な軸受装置を使わないで、ほぼ同一の
構造部分を有する様々な改造型の工作機械の多種多様な
機種が加わることになる。
工作機械の他の特徴は請求範囲各項に記載されている。
請求範囲第2項に記載の態様は、ツールマガジンから取
り出すべきツールの迅速な位置決めを可能にする。同時
にこの構成では、保管されているツールの重量が基本的
に均等化するのでツールマガジンの位置決めに必要な移
動力は最小限にまで減少される。
請求範囲第3項に記載の態様は、ツールホルダの製造コ
ストが安くてもツールの容易な着脱が可能で該ツールは
さらに装着された状態で確実に支持されているという長
所がある。
請求範囲第4項から第5項に記載の態様は、マガジン位
置にあるツール保持取付部とツールマガジンとの間にあ
る各ツールの確実な受渡しを可能にする。
主に特許請求の範囲第6項に記載の態様は、工作機械の
プログラム制御された加工工程へのつかみ装置の統合化
を可能にする。
特許請求の範囲第9項に記載の態様は、ツール置換部の
有利な配置を可能にすると共に、さらにツール置換時に
置換部が進む距離は最小限に抑えられるので、受渡しの
ための時間間隔は極小に保たれている。
特許請求の範囲第10項から第12項に記載の態様は、主に
コンパクトタイプであり、該タイプは工作機械の容易な
設計および製作を可能にする。
本発明による工作機械添付図面により下記に詳細に説明
する。
まず第1図には、本発明による工作機械が示されてい
る。これはベッドおよび/または被加工物テーブル1を
有し、被加工物テーブル1は被加工物往復台2を備え、
被加工物往復台2上には、点線で示したワーク3を固定
することができる。被加工物往復台2は、図示された実
施例では、水平に延びた平面の座標方向に矢印4の如く
移動可能である。ベッド1の後側には横往復台6が位置
し、横往復台6は、被加工物往復台2の移動方向に対し
て直角かつ同じく水平に、案内装置により移動可能であ
る。この横往復台6の移動方向は第2の座標軸を確定
し、この座標軸は矢印5により指示されている。さらに
工作機械は、ガイド10を介して横往復台6に係着したツ
ールヘッド9を備え、そのツールヘッド9はガイド10の
軸方向の軸11に平行すると共に第一の座標軸4および第
二の座標軸5に対して直角に移動可能である。この移動
方向は矢印8により示され、その移動方向は同時に工作
機械の第三の座標軸を表わしている。即ち工作機械はい
わば3軸座標機械であり、この工作機械では、ツールヘ
ッド9に固定されたマシニングツール12および被加工物
3は、全三座標軸を互いに相互移行可能である。
さらにツールヘッド9は支持体13を介して横往復台6へ
導かれている。第2図に示す如くベッド1から延びるこ
の支持体13の側には、ツールマガジン14が設けられ、こ
のツールマガジン14は複数のマシニングツール12を保管
する。これらツール12はツール置換部15によって、ツー
ルチェンジャ16へ移動可能であり、このツールチェンジ
ャ16は、ツールヘッド9に位置する駆動軸または駆動ス
ピンドル21と係合しているツール12を交換するために、
ツール12が受容可能になっている。
次に本発明による工作機械の各構成要素を詳細に説明す
る。
ツールチェンジャ16は、ツールヘッド9と同様にガイド
10の軸11に接している。このツールチェンジャ16は、こ
の軸11に対して矢印60のごとく回転運動を、さらに矢印
61のごとく往復運動を行なう。その停止位置では、ツー
ルヘッド9の上面にツールチェンジャ16が隣接または載
置されている。このツールチェンジャ16は、軸11に対し
て半径方向に突出した2個の支持アーム17,17′を備
え、この支持アーム17、17′の半径方向の両自由端部に
は、それぞれ結合装置18,18′を有し、この結合装置1
8、18′には、それぞれ1個のいわゆるツールカセット1
9が、結合可能である。このツールカセット19は、ツー
ル12が脱着可能であるツール保持取付部を構成する。第
1図は、両結合装置18,18′にそれぞれ1個のツールカ
セット19が装着された状態を示す。この状態では、装着
されたツールカセット19とツールチェンジャ16とが一緒
になって、その縦断面が逆U形を呈し、この逆U字形の
開口部20はツールヘッド9の方向を向いている。ツール
ヘッド9は目的により、停止位置ではそれが開口部20内
部では、少くとも幾分下降しているように構成されてい
る。なお停止位置のツールチェンジャ16は、その縦方向
が第1の座標軸4に対してほぼ平行に延びていて、いわ
ば被加工物往復台2の方向を一方の支持アーム17がそし
てツールマガジン14の方向を他方の支持アーム17′が向
いているというように配置されている。
被加工物往復台2の方向を向いた支持アーム17は、動作
位置で装着されたツールカセット19を支持し、該動作位
置では、装着されたツールカセット19を支持し、該動作
位置では、ツールカセット19内部に受容されたツール12
は模式図で点線で表わされたツールヘッド9内部に位置
する駆動軸および/または駆動スピンドル21と係合して
いる。さらにツールカセット19は図示されていないツー
ルスピンドルを有し、このツールスピンドルは駆動スピ
ンドル21へ結合可能であると共に受容されたツール12と
係合している。第2の支持アーム17′に装着されたツー
ルカセット19はマガジン位置にあって、該マガジン位置
では、この支持アーム17′は、ツールマガジン14からの
ツール12を装備できる。
ツールチェンジャ16の動作は次のごとくである。両支持
アーム17,17′にそれぞれ1個のツールカセット19が結
合されていると共に両カセット17、17′にツール12が装
着されていないと仮定すると、まずツール置換部15によ
ってツールマガジン14からツールが取出されて、さらに
マガジン位置の支持アーム17′に装着されたツールカセ
ット19内部へ嵌挿される。ツール置換部15の動作は後に
別途詳細に説明する。この動作に続いてツールチェンジ
ャ16は往復運動を行い、この往復運動の過程で、このツ
ールチェンジャ16は、開口部20から出てしまうまで、軸
11の縦方向にツールヘッド9により持上げられる。この
状態は第1図の番号22により点線で示されている。続い
て回転運動が軸11を中心に180゜行われるので、この回
転運動に続いて、両支持アーム17,17′はその位置が全
く逆になる。これに続いてツールチェンジャ16は再びそ
の第1図に示した停止位置へ沈下するので、図示された
状態となる。1個のツールカセット19内部に受容させた
ツール12は、一方で駆動軸21に係合し、他方で同じくツ
ール置換部15により、第2の空ツールカセット19が装備
可能になる。
容易にわかることはツールチェンジャ16によって極めて
迅速かつ簡単にマシニングツールの交換が行われるの
で、被加工物3の加工中でも、ツールマガジン14を向い
たツールカセット19内部でツール12の交換が行えること
である。
主に第2図によりツールマガジン14が、エンドレスコン
ベア23として形成されていることがわかる。このエンド
レスコンベア23は模式図で示した主にエンドレスのコン
ベアチェン26であり、該コンベアチェン26は例えば歯車
など4個のコンベアローラ24に巻き掛けされていて、コ
ンベアローラ24の4個の回転軸25は互いに平行して延び
ていると共に、コンベアチェン26を受容する面に対して
直角に配置されている。目的により4個の回転軸25は想
定した四角形の四隅に位置しているので、巻装コンベア
ベルトは、全体として丸められた角を有する四角形の形
状をしている。わかりやすくするために第2図にはコン
ベアローラ24の1個しか示されていず、他のコンベアロ
ーラはその回転軸により示唆されている。勿論この構成
は絶対ではなく、例えば互いに間隔をおいて配置した2
個のコンベアローラ24だけも考えられ、この場合には巻
装コンベアチェンは楕円形となる。さらにエンドレスコ
ンベアとして1個のチェンを用いることも確定したもの
ではなく、ベルト状のものも使用可能である。コンベア
ローラ24の少なくとも1個は駆動されたコンベアローラ
であり、このコンベアローラは、その回転時にはエンド
レスコンベア23の搬送運動を行わせる。
コンベアローラ24に対向したそのコンベア側27では、ツ
ールマガジン14のエンドレスコンベア23は、搬送方向に
直列に配列された複数のツールホルダ28を備えており、
このツールホルダ28はエンドレスコンベア23に固着され
ている。例えばコンベアチェン26としてのエンドレスコ
ンベア23の一つの実施例では、各ツールホルダ28をコン
ベアチェン26のチェンリンクの各ナックル軸へスタッド
29を介して取付けることを示している。この場合にはツ
ールマガジン14のツールホルダ28の数量は、コンベアチ
ェン26のチェンリンクの数量に一致している。ただしツ
ールホルダ28は他の取付方法も可能であり、例えばチェ
ンリンク自体に例えば溶接などにより当着することも可
能である。
ツールマガジン14のツールホルダ28は、主に単純な構造
を特徴とする。このツールマガジン14はいわばたった1
個のツールバック30のみを有し、ツールバック30はツー
ルの係合部分を受容可能であり、目的により単純な支持
装置、例えば掛止装置などを備え、保管状態のツール12
の抜脱可能かつ確実な掛止が行えるようになっている。
これは詳細に図示されていない。即ちツールホルダ28の
唯一の目的は、保管すべきツール12が保管された状態で
紛失不可能かつ容易に取出し可能に受容されることであ
る。これは主にツール12を受容するツールカセット19に
較べて、ツールホルダ28は小型であり、低コストで製造
可能となる。 さらに第1図および第2図が示すよう
に、マガジン位置にあるツールカセットと一緒にエンド
レスコンベア23が主に同一面または平行面に位置するよ
うに、支持体13にツールマガジン14が取付けられてい
る。実施例ではエンドレスコンベア23を保有する面は、
軸11に対して平行および目的により垂直に延びている。
マガジン位置のツールチェンジャ16に取付けられたツー
ルカセット19とツールマガジン14との間のツールの受渡
しのために、上述のツール置換部15を備えている。この
置換部15は、コンソール31を介して軸11の方向に平行に
移動可能なキャッチ32を有し、このキャッチ32は挾持部
33を有し、この挾持部33は、ツールホルダ28またはツー
ルカセット19に取付けられたツールを固定するために用
いられる。
目的によりツールマガジン14はツールチェンジヤ16との
位置において、側面図および背面図(第1図および第2
図)では、ツールチェンジャ16の下部に来るように配置
されている。主に配置は、マガジン位置にある各ツール
カセット19は、エンドレスコンベア23を保有する面と同
一面に位置するように構成される。その場合主に四角形
をしたエンドレスコンベア23は、その両長辺が、軸11に
対して直角に延びていると共に、ツールチェンジャ16に
隣り合う辺の搬送側は、同じくこのツールチェンジャ16
を向いている。マガジン位置にある各カセット19は目的
により長辺の中央の上方の垂直線上に位置する構成であ
る(第2図)。ツールマガジン14からツールチェンジャ
16へのツールの置換のためにツール置換部15は、エンド
レスコンベア23の上方の長辺中央部に配置された各ツー
ルを対応するツールホルダ28から取出し、そのツールは
軸11に対して平行にツールチェンジャへ移動する。
以下においてはわかりやすくするために、ツールマガジ
ン14部分にツール置換部15が位置すると共にツールの取
出しを行なうことのできる位置は、置換部15の保管部位
置と称し、さらにツールチェンジャ16の部分にツール置
換部15が位置すると共にツールカセット19内部へツール
の装着ができる位置は、チェンジャ位置と称するものと
する。
マガジン14とチェンジャ16との間にツールの受渡し動作
は往復運動であると共に、この運動の駆動は動作シリン
ダ34を介して行われる。その動作シリンダ34は、支持体
13内部または接して取付けられていると共にその動作シ
リンダ34のピストン棒は、コンソール31の延長部35と一
緒に動作し、このコンソール31は垂直案内部36に導かれ
ている。動作シリンダ34の縦軸は軸11に対して平行かつ
垂直案内部36の縦方向に対して平行に延びている。目的
により垂直案内部36には図示されていないエンドレスト
ッパが設けられていてそのエンドレストッパは、チェン
ジャ位置および保管部位置において往復運動を停止させ
る。
以下においては、主に第3図および第4図によりツール
受渡装置および/または置換部の挾持装置32を詳細に説
明する。
まず第4図では、ツール置換部15の保管部位置が示され
ており、保管部位置においては、ツールホルダ28からお
よび/または内部へのツール12の着脱が実行可能なよう
に置換部15が配置している。最初に実線で描かれた図に
示す如く、下方にはコンソール31の一部があり、このコ
ンソール31は、その上面には座標軸4(第4図)の方向
に水平に延びる案内レール37を備えている。この方向に
は、同じく、ツール支持に関係するツール12の着脱装置
が位置する。案内レール37には例えばダブテールガイド
などの案内装置38を介して挾持部33が、案内レール37の
縦方向に摺動可能に支持されている。同時に案内レール
37に平行して配置された動作シリンダ40のピストン棒39
と挾持部33とが係合しているので、動作シリンダ40の作
動により挾持部33の水平摺動が可能である。挾持部33は
案内レール37からほぼ直角に突出していると共に上方
へ、ツールチェンジャ16の方向を向いている。挾持部33
の突出した自由端部44は、第3図のごとく固定した挾持
あご41として形成されていて、挾持あご41は、回転軸42
に左右に振るように取付けられた挾持あご43と一緒に動
作する。両挾持あご41、43は同一面に位置し、その面は
さらに振り可能な挾持あご43の振り面を決定する。両挾
持あご41,43の自由端部44には、挾持凹部45が設けられ
ていて、挾持凹部45は、挾持部33の閉じた状態では、弓
形または半円形の輪郭を有する。
振り可能な挾持あご43は左右に振り可能に取付けられた
二腕レバーになっていると共に、長い方のレバーアーム
である挾持アーム46は、自由端部44の方向に、回転軸42
から延びているほか、短い方のレバーアームである作動
アーム47は逆方向を向いている。挾持アーム46は作動棒
48と一緒に動作し、この作動棒48は、振り面に対して平
行に延びて、かつ振り可能な挾持あご43を向いた方が凹
状になった固定した挾持あご41内部の盲孔49の内部に摺
動可能に支持されている。盲孔49の端部と作動棒48との
間にはさらに圧縮ばね50が配置され、圧縮ばね50は、一
方で盲孔49の端部に、さらに他方で作動棒48に支持さ
れ、この作動棒48はこれにより振り可能な挾持あご43に
働きかけて、この挾持あご43を開放位置へ付勢する。他
方、振り可能な挾持あご43の作動アーム47は、押圧棒51
と一緒に動作し、この押圧棒は同じく盲孔49と同一面の
固定した挾持あご41に設けられた作動孔52内部に縦摺動
するように支持されている。この作動孔52へは溝または
管路53を通じて圧力媒体が供給でき、作動アーム47から
離間した押圧棒51の軸端部に作動するようになってい
る。次にツールマガジン14から出て、このツールマガジ
ン14のツールチェンジャ16の装填位置に取付けられたツ
ールカセット19に入る受渡し過程を以下、簡単に説明す
る。
第4図においてコンソールに固着された挾持装置32はツ
ールマガジン14に隣接して設けられていて、それはベッ
ド1と反対側のツールマガジン14面上である。装着すべ
きツールカセット19の下方の垂直線上に設けられたツー
ルホルダ28からツール12を受容するために、第4図に実
線で示した位置に挾持部33が位置し、その位置では両挾
持あご41,43の間にツール12が固定受容されている。こ
の状態は第3図の下部にも示されている。両挾持あご4
1、43を閉じるために、管路53を通じて押圧棒51に圧力
がかかっていてその圧力は、振り可能な挾持あご43の作
動アーム47に押圧棒51を作用させて、それにより挾持あ
ご41、43は、ばね力50に逆って、その閉じた位置にされ
ると共に、その挾持凹部45によりツールの一部を挾持す
る。ツール12の確実な支持を確保するために、ツールホ
ルダ28と一緒に動作するツール12の結合部54は、取付け
溝孔55を有し、その溝孔55へは両挾持あご41,43が入り
こむ。ツール12が、挾持されると、案内レール37に沿っ
てツールマガジン14から離間する摺動運動が動作シリン
ダ40によって行われ、ツールホルダ28からツール12の結
合部54が取出されるまで行われる。この状態は第4図の
56に破線で示されている。ここで動作シリンダ34により
起されるツール置換部15の往復運動が続いて行われる。
したがって装着されるべきツールカセット19の嵌挿口58
に対して、同軸上に結合部の縦軸57が位置する状態に、
ツール12およびその結合部54がなるまで、垂直案内部36
(第2図)に間接的に縦方向に、挾持装置32の持上げは
行われる。ここで動作シリンダ40が作動して、そのピス
トン棒39が出てきて、挾持部33がツールカセット19の方
向へ移動する。この移動の最終位置では、ツールカセッ
ト19の嵌挿口58内部に結合部54が受容されて、掛止など
されている。管路53内部にかかっている圧力の降下が行
われて、それにより、振り可能な挾持あご43は、圧縮ば
ね50の作用で、開放状態に移行し、その状態では挾持あ
ご43はツール12を解放する。この状態は第3図の上部分
に破線で示されている。次に固定した挾持あご41は、ま
だ取付け溝孔55に食い込んでいるので、ツール領域から
挾持部を分離するため、場合によりツール置換部15の降
下が行われる。しかし、この降下は必ず必要ではない。
通常この次に、ツールチェンジャ16によって行われるそ
の都度のマシニングツールの交換が行われ、この交換で
は、ツールチェンジャ16の動作が始まると共に、ツール
カセット19に受容されているツール12が、挾持凹部45部
分から取出される。次のツールチェンジャ動作が終了す
ると、それまで被加工物3を向いていたツールは挾持凹
部45に受容される。次にこのツールのツールマガジン19
への戻しが行われ、そのために、これまで述べたのと逆
にツール置換部15は動作を行なう。
上述のごとくツールカセット19はツールチェンジャ16に
抜脱可能に取付けられている。ただしカセット19とチェ
ンジャ16との間を固着することも可能であり、そのこと
は本発明による工作機械の性能を何ら損なうものではな
い。
本発明による工作機械の他の実施例については、ツール
カセットス19とツールチェンジャ16との間の抜脱可能な
結合は絶対条件である。主に第2図により、この実施例
を下記に説明する。この場合、工作機械は第2のいわゆ
るカセットマガジン62を有し、カセットマガジン62は、
複数のツールカセット19,19′を保管し準備している。
即ち、カセットマガジン62は、ツール保持取付部として
のツールカセット19を脱着可能に配置可能なツール保持
取付マガジンを構成する。このカセットマガジン62は同
様にエンドレスコンベア63として形成され、さらにその
エンドレスコンベア63がツールマガジン14を取り囲むよ
うに構成されている。即ちツールマガジン14のエンドレ
スコンベア23の走る面は、カセットマガジン62のエンド
レスコンベア63の受容されている面に対して平行して配
置されているのである。エンドレスコンベア63は、ツー
ルマガジン14と同様に巻き掛けローラ64に巻き掛けられ
ていて、ローラ64の支持軸65は同様に想定した四角形の
隅に互いに大きく離間して配置されている。したがって
エンドレスコンベア63の輪郭は丸められた角を持つ四角
形である。主に2個の支持軸65の間にあるコンベアスト
ランドは、回転軸25の間に位置し、かつ隣り合うツール
マガジン14のコンベアストランドに対して平行してい
る。さらにカセット19、19′とツールマガジン14の同軸
上の配置も可能である。
カセットマガジン62に受容されているツールカセット1
9,19′は、ツールマガジン14から離間した側のエンドレ
スコンベアに抜脱可能に取付けられていて、それはエン
ドレスコンベア63の搬送方向から見て、直列していると
共に互いにわずかな間隔をおいている。主にカセット1
9、19′は、エンドレスコンベア63に固着された取付介
在物66に抜脱可能に当着されていて、取付介在物66は、
このエンドレスコンベア63から半径方向に、かつ垂直に
外部へ突出している(第1図の破線図も参照のこと)。
ツールマガジン14とツールチェンジャ16との間に配置さ
れたコンベアストランド67は、各装填位置にあるツール
チェンジャ16の支持アーム17′に対して一定の間隔を有
し、支持アーム17′は、搬送方向に対して直角に測定し
たツールカセット19,19′の高さに正確に一致してい
る。これによりカセットマガジン62の動作時には、それ
ぞれツールチェンジャ16を通るツールカセット19、19′
は、その都度ツールチェンジャ16の結合装置18′(第1
図)と一緒に動作する。即ち、支持アーム17′の直下に
あるツールカセット19は常にその支持アーム17′に自動
的に結合している。この位置にカセットマガジン62が停
止するとカセットの取出しと交換は、上述のツールチェ
ンジャ動作により実行される。
カセットマガジン62とツールマガジン14との組合わせ
は、主に大きな保管容量という長所がある。それぞれツ
ールチェンジャの装填位置ツールチェンジャに取付けら
れたツールカセット19とツール置換部15とは常に一緒に
動作可能なので、ツール置換部15の動作は、このカセッ
トマガジン62の配置に関係ないという長所がある。
本ツールマガジン14は、上述の方式で予めカセットを受
容するマガジンを有する公知の工作機械に取付けられる
という長所がある。これは保管部容量と融通性の向上の
ために、余り資金を掛けないで追加装備ができる長所が
ある。さらにこれは相当するツールカセット数量の増加
に較べて著しく少い経費である。
上述の工作機械は、勿論単に一つの実施例を示したに過
ぎない。本発明によるツールマガジンおよび/またはカ
セットマガジンおよび置換部は、例えば他の構造のツー
ル置換部16を有する工作機械にも勿論使用可能である。
これは例えば複数のツールカセットを同時に支持するこ
とのできる、いわゆるターレット・ツールチェンジャと
して構成できる。置換部の構造についても多くの可能性
があり、他の実施例は、例えば第2のツールチェンジャ
の方式の置換部の構成があり、ツールチェンジャは、カ
セットのマガジン位置とツールマガジンとの間に配置さ
れている。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例の工作機械の側面図、第2図は
実施例の工作機械の背面図、第3図は第2図の点線部分
IIIの部分拡大図、第4図は第1図の点線部分IVのツー
ル受渡装置の部分拡大図を表わす。 12……ツール 14……ツールマガジン 15……ツール置換部 19,19′……ツールカセット 23……エンドレスコンベア 26……コンベアチェン 28……ツールホルダ 30……ツールバッグ 32……挾持装置 33……挾持部 62……カセットマガジン

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)主に切削加工のための工作機械であ
    って、 (b)回転可能に駆動できる工作機械の駆動スピンドル
    (21)を有するツールヘッド(9)と、 (c)ツール(12)を脱着可能である複数のツール保持
    取付部(19)を有するツール保持取付マガジン(62)で
    あって、各ツール保持取付部(19)は、ツール(12)を
    上記駆動スピンドル(21)に結合可能なツールスピンド
    ルを有する、そのようなツール保持取付マガジン(62)
    と、 (d)ツール(12)を脱着可能に配置するための複数の
    ツールホルダ(28)を有するツールマガジン(14)であ
    って、各ツールホルダ(28)はツール(12)のみを保持
    可能である、そのようなツールマガジン(14)と、 (e)上記ツールヘッド(9)に設けられるツールチェ
    ンジャ(16)であって、該ツールチェンジャ(16)には
    ツール(12)を装着することができる少なくとも二つの
    ツール保持取付部(19)が接続でき、該ツール保持取付
    部(19)は、ツール保持取付部(19)が上記駆動スピン
    ドル(21)に結合されるワーク位置及びツール保持取付
    部(19)が上記ツールマガジン(14)の方へ向かうマガ
    ジン位置のいずれかにツールチェンジャ(16)によって
    選択的に配置可能である、そのようなツールチェンジャ
    (16)と、 (f)上記ツール保持取付部(19)を脱着可能に上記ツ
    ールチェンジャ(16)に結合可能な結合装置(18、1
    8′)と、 (g)上記ツールマガジン(14)の上記ツールホルダ
    (28)と、上記マガジン位置に一時的に配置されている
    上記ツール保持取付部(19)の一つとの間で、ツール
    (12)を移動可能とするツール置換部(15)とを備え、 (h)上記ツールチェンジャ(16)に結合されたツール
    保持取付部(19)は、脱着可能に上記ツール保持取付マ
    ガジン(62)に配置され、選択的にツール(12)が備え
    られているか又は備えられていないツール保持取付部
    (19)と交換されることが可能であり、 (i)上記ツール保持取付マガジン(62)に一時的に設
    けられているツール保持取付部(19)は、ツール保持取
    付部(19)が使用されていない時に位置する待機位置
    と、ツール保持取付部(19)がツールチェンジャ(16)
    に渡される時に位置する交換位置との間で移動可能であ
    り、ツール保持取付部(19)の上記交換位置は上記マガ
    ジン位置と同一であり、ツール保持取付マガジン(62)
    によって上記交換位置へ移動される各ツール保持取付部
    は自動的に、上記結合装置(18′)の一つによって上記
    ツールチェンジャ(16)へ一時的に結合されることを特
    徴とする工作機械。
  2. 【請求項2】ツールマガジン(14)がコンベアチェン
    (26)などエンドレスコンベア(23)であって、ツール
    マガジン(14)にツールホルダ(28)が並設されてなる
    特許請求の範囲第1項に記載の工作機械。
  3. 【請求項3】ツールホルダ(28)はツールバック(30)
    を有し、該ツールバック内部へは各ツール(12)を抜脱
    可能に装着するように嵌挿可能である特許請求の範囲第
    1項または第2項に記載の工作機械。
  4. 【請求項4】置換時に各ツール(12)を支持する挾持装
    置(32)がツール置換部(15)に設けられてなる特許請
    求の範囲第1項から第3項のいずれかに記載の工作機
    械。
  5. 【請求項5】ツール(12)の嵌挿装置に対して平行に挾
    持装置(32)が移動可能である特許請求の範囲第4項に
    記載の工作機械。
  6. 【請求項6】挾持装置(32)は、ニュマチック、ハイド
    ロマチックまたは電磁的に動作可能な挾持部(33)を有
    し、該挾持部はツール(12)をつかむために使用される
    特許請求の範囲第4項または第5項記載の工作機械。
  7. 【請求項7】ツールマガジン(14)を向いた位置とマガ
    ジン位置にあるツール保持取付部(19)を向いた位置と
    に間で挾持装置(32)が直線運動可能である特許請求の
    範囲第1項から第6項いずれか記載の工作機械。
  8. 【請求項8】ツール置換部(15)が、挾持装置(32)を
    保有するコンソールを有し、該コンソールは挾持装置
    (32)の直線運動用に摺動可能に取り付けられてなる特
    許請求の範囲第7項に記載の工作機械。
  9. 【請求項9】マガジン位置にあるツール保持取付部(1
    9)の下部にツールマガジン(14)が、主にツール保持
    取付部と同一面に位置する特許請求の範囲第1項から第
    8項のいずれかに記載の工作機械。
  10. 【請求項10】ツール保持取付マガジン(62)がツール
    マガジン(14)を取り囲む特許請求の範囲第1項から第
    9項のいずれかに記載の工作機械。
  11. 【請求項11】ツールマガジン(14)が、ツール保持取
    付マガジン(62)の中央に位置する特許請求の範囲第10
    項に記載の工作機械。
  12. 【請求項12】両マガジン(14、62)が、1つの平行ま
    たは共通した面に位置する特許請求の範囲第10項または
    第11項に記載の工作機械。
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